JP2007269689A - 油中粉体分散物及びそれを配合した化粧料 - Google Patents

油中粉体分散物及びそれを配合した化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】
粉体の分散性及び分散安定性に優れ、経時的な粉体の凝集や沈降が顕著に改善された油中粉体分散物、並びに、軽いのび広がりがあり、油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしく、さっぱりとした使用感、そして化粧持ちに優れた化粧料を提供する。
【解決手段】
ポリオキシアルキレン基とアミドアルキル基とを枝ポリマーに有するシロキサン化合物、粉体、液状油を配合したことを特徴とする油中粉体分散物、並びに、該油中粉体分散物を配合したことを特徴とする化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定構造を有するシロキサン化合物、粉体、及び油剤からなる油中粉体分散物、並びに、それを配合した化粧料に関する。
一般に、汗や涙及び皮脂など、人からの分泌物は化粧崩れの原因となるが、特に日焼け止め化粧料、メイクアップ化粧料においては、化粧料が配合されている油剤に皮膚から分泌される皮脂が加わり、過剰に化粧料の粉体を濡らすことが化粧崩れの大きな要因となっている。そこで、皮膚上に残る化粧料中の油剤を減らすために、配合される油剤の一部として、オクタメチルシクロテトラシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性油剤を用いることが試みられていた。
また、摩擦や水等も化粧持ちを悪化させる外的要因となる。そこで、汗や涙などの水溶性物質によって起こる化粧持ちの悪さを改良するために、シリコーン油を配合して撥水性を高くすることが行なわれている。例えばジメチルポリシロキサンに代表されるシリコーン油は、軽い感触、優れた撥水性、及び高い安全性等の特徴を持つために、近年、化粧料に用いる油剤として多用されている。
しかしながら、実際の製品はこのようなシリコーン油だけで油性成分が構成されているものは少なく、感触の調整や溶解性の向上等のため炭化水素やエステル油、トリグリセライド油などの油剤も混在することがほとんどである。特に日焼け止め化粧料では、油溶性の有機系紫外線吸収剤が配合されるのが一般的である。
一方、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物は、その紫外線防御効果から日焼け止め化粧料に広く用いられているが、これら粉体は凝集力が強く、そのまま配合すると安定性や使用感に劣る。そこで、効率よく粉体を分散させ、耐水性や対皮脂性などを付与する目的で、粉体に表面処理を施したり、分散剤を添加するといった技術が検討されている。
例えば、粉体類100質量部に対してメチルハイドロジェンポリシロキサン12〜60質量部で表面処理する方法(例えば、特許文献1参照)や、直鎖状の片末端アルコキシ変性シリコーンを用いた表面処理方法(例えば、特許文献2参照)が開示されている。また、ポリエーテル変性シリコーンを分散剤として用いた油中粉体分散物(例えば、特許文献3参照)や、ポリグリセリン変性シリコーンを分散剤とした油中粉体分散物(例えば、特許文献4参照)が報告されている。
特許第2719303号公報 特許第3567335号公報 特開2001−58926号公報 特開2004−169015号公報
このように、反応性オルガノポリシロキサンによる粉体処理は一般的に知られている技術であるが、いずれの場合も充分ではなく、メチルハイドロジェンポリシロキサン系の処理剤で表面処理した粉体では、表面処理後に処理剤の未反応基が残存した場合には、化粧料の液性によって水素ガスが発生することがあった。また、片末端アルコキシ変性シリコーンで表面処理した粉体は、メチルハイドロジェンポリシロキサン系の処理剤に比較して粉体と反応する反応性基の割合が少なく、処理効果が充分ではなかった。また、これらの粉体は、いずれも油剤中に分散した場合、分散性の改良は見られるものの、その効果はいまだ十分なものではなかった。
一方、ポリエーテル変性シリコーンや、ポリグリセリン変性シリコーンを用いて分散した油中粉体分散物は、シリコーン油に対する分散性は良好であるが、炭化水素系の油剤が混在したときに粉体が凝集する場合があり、品質面、使用感共に充分満足するものではなかった。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究した結果、ポリオキシアルキレン基とアミドアルキル基とを枝ポリマーに有するシロキサン化合物を粉体分散剤として用いた油中粉体分散物が、耐水性及び耐皮脂性を有するとともに、シリコーン油のみならず、炭化水素系油剤への分散安定性が良好で、かつ、該分散剤と粉体との吸着性が良好なことから、油剤中での分散安定性が経時的に持続するという優れた効果を見出した。
さらには、その油中粉体分散物を配合することにより、使用性に優れ、良好な経時安定性を有する化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)下記一般式(1)で示されるシロキサン化合物
SiO(4−a−b−c)/2
(1)
[式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基から選択される同種または異種の有機基、
は下記一般式(2)
−C2m−O−(CO)(CO)−R
(2)
で示される有機基、
は下記一般式(3)
−C2m−NH−CO−CH2−O−(CO)(CO)−R
(3)
で示されるアミドアルキル基を有する有機基(但し、Rは水素又は炭素数1〜30の炭化水素基、Rは炭素数6〜30の炭化水素基である。d、eはそれぞれ2<d<30の整数、0<e<30の整数、f、gはそれぞれ0<f<10の整数、0<g<10の整数である。また、mは1<m<15の整数)である。また、a、b、cはそれぞれ1.0<a、0<b、0<cかつa+b+c≦4である。]
(B)粉体
(C)液状油
を配合したことを特徴とする油中粉体分散物である。
また、成分(B)に対する成分(A)の量が1質量%以上であることを特徴とする油中粉体分散物である。
また、成分(B)が、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムから選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする油中粉体分散物である。
また、成分(C)の少なくとも一部が、R SiO(4−h)/2(ただし、Rは水素原子または炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基、hは0≦h≦2.5)で示される直鎖あるいは環状のシリコーン油であることを特徴とする油中粉体分散物である。
さらに、上記いずれかの油中粉体分散物を配合したことを特徴とする化粧料であり、さらには、紫外線防御化粧料であることを特徴とする化粧料である。
本発明の油中粉体分散物は、粉体の分散性及び分散安定性に優れ、経時的な粉体の凝集や沈降は見られず、また、この油中粉体分散物を配合した化粧料は、軽いのび広がりがあり、油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしく、さっぱりとした使用感、そして化粧持ちに優れたものである。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の油中粉体分散物において使用される成分(A)のシロキサン化合物は、下記一般式(1)で示されるものである。
SiO(4−a−b−c)/2
(1)
[式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基から選択される同種または異種の有機基、
は下記一般式(2)
−C2m−O−(CO)(CO)−R
(2)
で示される有機基、
は下記一般式(3)
−C2m−NH−CO−CH2−O−(CO)(CO)−R
(3)
で示されるアミド基を有する有機基(但し、Rは水素又は炭素数1〜30の炭化水素基、Rは炭素数6〜30の炭化水素基である。d、eはそれぞれ2<d<30の整数、0<e<30の整数、f、gはそれぞれ0<f<10の整数、0<g<10の整数である。また、mは0<m<15の整数)である。また、a、b、cはそれぞれ1.0<a、0<b、0<cかつa+b+c≦4である。]
上述したように、ポリオキシアルキレン基とアミドアルキル基とを枝ポリマーに有するシロキサン化合物を用いることにより、耐水性及び耐皮脂性を有するとともに、シリコーン油のみならず、炭化水素系油剤への分散安定性が良好で、かつ、該分散剤と粉体との吸着性が良好なことから、油剤中での分散安定性が経時的に持続するという優れた効果を発現することができる。
成分(A)の市販品としては、OP−8496(東レ・ダウコーニング社製、INCI名;PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン)等が挙げられる。
本発明の油中粉体分散物中における成分(A)の配合量は特に限定されないが、好ましくは、0.1〜30質量%(以下、単に「%」と記す)、より好ましくは、1〜20%である。また、後述する成分(B)の粉体に対して1%以上、より好ましくは、3%以上である。
本発明の油中粉体分散物において使用される成分(B)の粉体は、通常の化粧料に用いられるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等があげられる。
具体例を挙げると、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、架橋型シリコーン・網状シリコーンブロック共重合体、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等が挙げられる。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等が挙げられ、有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体等が挙げられる。
上述した成分(B)の粉体は、目的や用途に応じて適宜選択して用いることができるが、中でも、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムが好ましく、より好ましくは、一次粒子径で0.01〜1μmの範囲の微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウムである。
また、本発明の油中粉体分散物中における成分(B)の配合量は特に限定されないが、好ましくは1〜80%、より好ましくは、10〜70%である。
さらに、本発明の油中粉体分散物に使用される成分(C)の液状油としては、通常の化粧料に使用される、室温で液状の油剤であれば、いずれのものも使用することができる。
例えば、シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度のオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン,テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラトリフロロプロピルシクロテトラシロキサン、ペンタメチルペンタトリフロロプロピルシクロペンタシロキサン等の環状シロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴムの環状シロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
炭化水素油としては、直鎖状、分岐状、さらに揮発性の炭化水素油等が挙げられ、具体的には、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、流動イソパラフィン等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、乳酸等が挙げられ、高級アルコールとしては、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
また、天然動植物油剤及び半合成油剤としては、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、肝油、牛脚脂、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、胚芽油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、メドウホーム油、綿実油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、液状ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、卵黄油等が挙げられる。
これらの中でも、好ましくは、シリコーン油であり、より好ましくは、R SiO(4−h)/2(ただし、Rは水素原子または炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基、hは0≦h≦2.5)で示される直鎖あるいは環状のシリコーン油である。
これらの市販品としては、KF−96A(信越化学工業社製、INCI名:ジメチコン)、KF−995(信越化学工業社製、INCI名:シクロメチコン)、TMF−1.5(信越化学工業社製、INCI名:メチルトリメチコン)等が挙げられる。
本発明の油中粉体分散物における成分(C)の配合量は特に限定されないが、好ましくは1〜90%、より好ましくは、10〜80%である。
また、この油中粉体分散物は公知の方法で作ることができる。例えば上記の油剤中にシリコーン化合物を溶解または分散し、これに粉体を添加してボールミル、ビーズミル、サンドミル、ペイントシェーカー等の分散機器で混合する方法などによって容易に得ることができる。また、得られた油中粉体分散物は、そのまま化粧料に配合できる。
本発明の油中粉体分散物は、各種の用途に使用することができるが、スキンケア製品、メイクアップ製品、頭髪製品、制汗剤製品、紫外線防御製品等の、特に皮膚や毛髪に外用されるすべての化粧料に配合することができる。
化粧料の種類及び剤型によって異なるが、おおむね上記油中粉体分散物を化粧料全体に対して0.1〜99%配合することができ、より好ましくは、0.5〜80%である。0.1%より少ないと、化粧料に配合した効果が充分に発現しない場合がある。なお、これらの油中粉体分散物は、目的や用途に応じて一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の化粧料は、上述した油中粉体分散物を配合することを必須とするが、さらに目的に応じて一種又は二種以上の油剤を配合することができる。通常の化粧料に使用されるものであれば、固体、半固体、液状、いずれの油剤も使用することができ、上述の油中粉体分散物で用いた液状油と同じものを使用しても良い。
例えば、天然動植物油脂類及び半合成油脂としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。但し、POEはポリオキシエチレンを意味する。
炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度のオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン,テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラトリフロロプロピルシクロテトラシロキサン、ペンタメチルペンタトリフロロプロピルシクロペンタシロキサン等の環状シロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、及びシリコーンゴムの環状シロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液、ステアロキシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。
フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
これらの油剤の配合量は、剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜98%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて水を配合することも出来る。その配合量は、剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜95%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて、分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物の一種又は二種以上を用いることもできる。
本発明において添加することのできるアルコール性水酸基を有する化合物としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マルトース等の糖アルコール等があり、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール、ペンチレングリコール等の多価アルコール等がある。配合量としては、化粧料全体の0.1〜98%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて、水溶性或いは水膨潤性高分子の一種又は二種以上を用いることもできる。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなど他の合成水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子などが挙げられる。
また、これらの水溶性高分子には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。配合量としては、化粧料全体の0.1〜25%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて、前述の油中粉体分散物以外の粉体を一種又は二種以上用いることもできる。
粉体としては、油中粉体分散物に使用される粉体と同様、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等があげられる。
それぞれの具体例は前述したとおりであるが、これらの粉体は本発明の効果を妨げない範囲で、粉体を複合化したものや一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができ、必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。また、配合量としては、化粧料全体の0.1〜99%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて一種又は二種以上の界面活性剤を用いることもできる。このような界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤があるが、特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。
以下に具体的に例示すると、アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等;カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、直鎖或いは分岐状ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリグリセリン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられ、両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体、アミドアミン型等が挙げられる。
また、配合量としては、化粧料全体の0.1〜20%、特に好ましくは、0.2〜10%の範囲が好適である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて一種又は二種以上の架橋型オルガノポリシロキサンを用いることもできる。この架橋型オルガノポリシロキサンの架橋剤は、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持ち、かつ、ケイ素原子に直接結合した水素原子との間で反応することにより、架橋構造を形成することが好ましい。
また、この架橋型オルガノポリシロキサンは、自重以上の油剤を含み膨潤することが好ましい。油剤として0.65〜10.0mm/sの低粘度シリコーン、炭化水素油、エステル油等が挙げられる。また、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種を架橋分子中に含有する架橋型オルガノポリシロキサンを使用することもできる。
架橋型オルガノポリシロキサンを用いる場合の配合量としては、化粧料の総量に対して0.1〜50%が好ましく、更に好ましくは1〜30%である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて一種又は二種以上のシリコーン樹脂を用いることもできる。
このシリコーン樹脂はアクリル/シリコーングラフト又はブロック共重合体のアクリルシリコーン樹脂であることが好ましい。また、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分、カルボン酸などのアニオン部分の中から選択される少なくとも1種を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂を使用することもできる。
更にこのシリコーン樹脂として、MQ、MDQ、MT、MDT、MDTQ(ここで、MはRSIO1/2単位、DはRSIO単位、TはRSIO3/2単位、QはSIO単位を示す)で示されるシリコーン網状化合物であることが好ましい。また、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分、アミノ部分の中から選択される少なくとも1種を分子中に含有するシリコーン網状化合物使用することもできる。
アクリルシリコーン樹脂やシリコーン網状化合物等のシリコーン樹脂を用いる場合の配合量としては、化粧料の総量に対して0.1〜20%が好ましく、更に好ましくは1〜10%である。
更に本発明の化粧料には、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料に使用される成分、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、制汗剤、紫外線吸収剤、紫外線吸収散乱剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物、毛髪用固形化剤等を添加することができる。
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステルなどのイヌリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
制汗剤成分としては、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ジルコニルヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸等、清涼剤としては、L−メントール、カンフル等、抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレン等が挙げられる。
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテート等のビタミンB6類、ビタミンB12及びその誘導体、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンH、ビタミンP、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン等が挙げられる。
アミノ酸類としては、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等、核酸としては、デオキシリボ核酸等、ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオール等が挙げられる。
毛髪固定用高分子化合物としては、両性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の各高分子化合物が挙げられ、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体等の、ポリビニルピロリドン系高分子化合物、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物、N−メタクリロイルエチル−N、N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物が挙げられる。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチンおよびコラーゲンまたはその誘導体等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
本発明において化粧料とは、化粧水、乳液、クリーム、クレンジング、パック、オイルリキッド、マッサージ料、洗浄剤、脱臭剤、ハンドクリーム、リップクリーム等のスキンケア化粧料、メイクアップ下地、白粉、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧料、シャンプ−、リンス、トリートメント、セット剤等の毛髪化粧料、制汗剤等が挙げられるが、好ましくは、日焼け止め乳液や日焼け止めクリームなどの紫外線防御化粧料である。
また、剤型も、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、多層状、ムース状、スプレー状、スティック状、ペンシル状等、種々の形態を選択することができる。
以下に、本発明を実施例によって更に詳述するが本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン50gに溶解し、それに酸化亜鉛(MZR505S、テイカ社製)40gを加えペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化亜鉛分散物(a)を得た。
実施例2
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン20g、トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル20gに溶解し、それに酸化亜鉛(MZR505S、テイカ社製)50gを加えペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化亜鉛分散物(b)を得た。
実施例3
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)8gをデカメチルシクロペンタシロキサン44gに溶解し、それにステアリン酸処理酸化亜鉛48gを加えペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化亜鉛分散物(c)を得た。
実施例4
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン48gに溶解し、それに酸化亜鉛(MZR505S、テイカ社製)22g、ステアリン酸処理酸化チタン(タイペークTTO−S−2、石原産業社製)20gを加えビーズミルを用いて分散させ、粉体分散物(d)を得た。
実施例5
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)10gをドデカメチルシクロヘキサシロキサン45gに溶解し、それに酸化セリウム45gを加えペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化セリウム分散物(e)を得た。
実施例6
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン15g、メチルトリメチコン10g、ジメチルポリシロキサン(KF−96A−6CS、信越化学工業社製)26gの混合物に溶解し、それにメチルハイドロジェン処理微粒子酸化チタン12g、オルガノポリシロキサン処理酸化チタン(SA−チタンCR−50、三好化成社製)15g、オルガノポリシロキサン処理ベンガラ(SA−ベンガラ七宝、三好化成社製)1.1g、オルガノポリシロキサン処理黄酸化鉄(SA−イエローレモン、三好化成社製)3g、オルガノポリシロキサン処理黒酸化鉄(SA−ブラックBL−100、三好化成社製)0.2g、オルガノポリシロキサン処理マイカ(SA−マイカ、三好化成社製)7.7gを加えペイントシェイカーを用いて分散させ、粉体分散物(f)を得た。
実施例7
PEG−12メチルエーテルラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコン(OP−8496、東レ・ダウコーニング社製)7gをデカメチルシクロペンタシロキサン35gそれにラウリン酸処理酸化チタン(ST−495MC、チタン工業社製)2g、酸化亜鉛(MZR505S、テイカ社製)3g、酸化チタン15g、硫酸バリウム4g、セリサイト29g、ベンガラ2g、黄酸化鉄4g、黒酸化鉄1gを加え3本ローラーを用いて分散させ、粉体分散物(g)を得た。
比較例1
PEG−9ジメチコン(KF−6019、信越化学工業社製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン40gに溶解し、酸化亜鉛(MZR505S、テイカ(株)社製)50gを加え、ペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化亜鉛分散物(h)を得た。
比較例2
ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(KF−6104、信越化学工業社製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン40gに溶解し、酸化亜鉛(MZR505S、テイカ(株)社製)50gを加え、ペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化亜鉛分散物(i)を得た。
比較例3
ポリ12ヒドロキシステアリン酸(HS−6C、日清オイリオグループ製)10gをデカメチルシクロペンタシロキサン20g、トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル20gに溶解し、酸化亜鉛(MZR505S、テイカ(株)社製)50gを加え、ペイントシェイカーを用いて分散させ、酸化亜鉛分散物(j)を得た。
油中粉体分散物の評価
実施例1〜2と比較例1〜3について、表1に示す組成の分散サンプルA及びBを調製した。分散サンプルAは、各油中粉体分散物をデカメチルシクロペンタシロキサンに分散したものであり、また、他の成分が共存した影響を調べるために、デカメチルシクロペンタシロキサンとパラメトキシケイ皮酸オクチルの混合系に各油中粉体分散物を分散したものを分散サンプルBとした。なお、いずれの分散サンプルも、ディスパーズミルを用いて調製した。
各分散サンプルの透明性、紫外線カット効果及び分散安定性を下記方法により評価並びに判定した。その結果も併せて表1に示す。
(透明性の評価)
石英板上に、各分散サンプルの薄膜(厚さ6μm)を作成して、透過スペクトルを測定し、波長400nmにおける透過率を測定した。ここで、可視光400nmの透過率が高いほうが透明性の高いことを示す。
(紫外線カット効果の評価)
上記の各分散サンプルの透過スペクトルで、波長360nmの透過率を紫外線カット効果の指標とした。ここで、UVA領域の360nmの透過率が低いほうが紫外線カット効果の高いことを示す。
(安定性評価)
上記の各分散サンプルを室温で1週間静置後、分散サンプルの外観状態を肉眼で観察した。
(透明性評価)
◎:透過率95%以上
○:透過率90%以上95%未満
△:透過率85%以上90%未満
×:透過率85%未満
(紫外線カット効果の評価)
◎:透過率1%未満
○:透過率1%以上5%未満
△:透過率5%以上10%未満
×:透過率10%以上
(安定性評価)
○:均一で流動性有り
△:均一だが増粘、ゲル化
×:分離
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1、2では分散サンプルA及びB共に透明性、紫外線カット効果に優れ、均一な分散状態を保っていた。
それに対し、比較例1、2は、デカメチルシクロペンタシロキサンにより希釈した分散サンプルAにおいては比較的良好な結果が得られたものの、パラメトキシケイ皮酸オクチルとの混合系においては、透明性、紫外線カット効果、安定性に劣っていた。また、比較例3は、分散サンプルBの紫外線カット効果分散性、安定性には優れるものの、分散サンプルAの安定性では良好な結果が得られなかった。
実施例8〜10及び比較例4〜7
表2に示す組成の油中水型日焼け止め乳液を調製し、粉体の分散安定性及び使用感を評価した。
注1:KF−96A−10CS(信越化学工業社製)
注2:KF−6028(信越化学工業社製)
(調製方法)
A:成分1〜5を混合する。
B:Aに成分11〜14を加えてディスパーズミルで均一分散する。
C:成分6〜9を混合する。
D:BにCを添加して乳化する。
E:Dに成分10を添加混合して油中水型日焼け止め乳液を得た。
1.粉体の分散安定性
得られた油中水型日焼け止め乳液を室温にて1ヶ月静置した後、粉体の凝集性を肉眼で観察し、下記基準により判定した。
(評価基準)
◎:粉体の凝集が観察されない
○:わずかに粉体の凝集が観察される
△:粉体の凝集傾向が観察される
×:明らかに粉体の凝集が観察される
2.使用感評価
得られた油中水型日焼け止め乳液について、10名の専おさまりの良さ(塗布時にいつまでもズルズルせずに止まる感触)門パネラーに、化粧膜の透明性、日焼け止め効果、さっぱり感、べたつきのなさ、油感のなさについて、下記基準より5段階評価した。得られた平均点について、下記の基準に従って判定した。
(評価基準)
5点:良い
4点:やや良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
(平均点の判定)
◎:平均点が4点以上
○:平均点が3点以上4点未満
△:平均点が2点以上3点未満
×:平均点が2点未満
表2の結果から明らかなように、本発明の実施例8〜10は粉体の凝集が観察されず、分散安定性に優れていた。また、使用感に関しても、いずれの項目でも良好な結果が得られた。それに対し比較例4、5、7は粉体の凝集が観察され、化粧膜の透明性が劣り、使用感においても良好な感触を得ることができなかった。また、比較例6では粉体の凝集が観察されず、分散安定性には優れていたが、油っぽさやべたつきを感じるなど使用感の点で満足しえる結果は得られなかった。
実施例11:油中水型日焼け止め乳液
下記組成及び製法にて油中水型日焼け止め乳液を調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
2.ジメチルポリシロキサン(注3) 4.0
3.ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 4.0
4.パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
5.トリメチルシロキシケイ酸
デカメチルシクロペンタシロキサン溶液(注4) 5.0
6.ポリシリコーン−15 3.0
7.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(注2) 1.5
8.酸化亜鉛分散物(a) 35.0
9.エタノール 3.0
10.防腐剤 適量
11.精製水 残量
12.香料 適量
注3:KF96A−2cs(信越化学工業社製)
注4:KF−7312J(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分1〜8を均一に混合する。
B:成分9〜11を均一に混合する。
C:AにBを加え乳化する。
D:Cに成分12を添加して均一に混合して、油中水型日焼け止め乳液を得た。
以上のようにして得られた実施例11の油中水型日焼け止め乳液は、伸び広がりが軽く、肌への密着感に優れ、油っぽさのないさっぱりした仕上がりで、透明性と紫外線カット効果、さらには安定性においても極めて優れた効果を示すものであった。
実施例12:油中水型日焼け止めクリーム
下記組成及び製法にて油中水型日焼け止めクリームを調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.アクリル−シリコーングラフト共重合体/
デカメチルシクロペンタシロキサン溶液(注5) 4.0
2.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注6) 5.0
3.メチルトリメチコン 3.0
4.ステアリン酸イヌリン(注7) 2.0
5.パラメトキシケイ皮酸オクチル 8.0
6.ジエチルアミノハイドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエイト 1.0
7.セチル・ポリエーテル変性シリコーン(注8) 2.0
8.酸化亜鉛分散物(c) 30.0
9.塩化ナトリウム 0.5
10.エタノール 3.0
11.防腐剤 適量
12.精製水 残量
13.香料 適量
14.シリコーン処理無水ケイ酸(注9) 5.0
注5:KP−545(信越化学工業社製)
注6:KSG−210(信越化学工業社製)
注7:レオパールISK(千葉製粉社製)
注8:アビルEM−90(ゴールドシュミット社製)
注9:NSA−SB−300(三好化成社製)
(製法)
A:成分1〜8を加熱し、均一に混合する。
B:成分9〜12を加熱し、均一に混合する。
C:AにBを加え乳化後、冷却し成分13、14を添加して均一に混合して油中水型日焼け止めクリームを得た。
以上のようにして得られた実施例12の日焼け止めクリームは、肌へ塗布した時のおさまりが良く、油っぽさがなく、しっとりしながらもさらっとした感触で、透明性と紫外線カット効果に優れ、安定性においても極めて優れた効果を示すものであった。
実施例13:日焼け止め化粧下地
下記組成及び製法にて日焼け止め化粧下地を調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
2.粉体分散物(d) 33.0
3.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 3.0
4.ロジン酸ペンタエリスリット 0.5
5.パラメトキシケイ皮酸オクチル 5.0
6.オクチルトリアゾン 1.0
7.ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(注10) 2.0
8.1,3−ブチレングリコール 4.0
9.エタノール 2.5
10.防腐剤 適量
11.精製水 残量
12.香料 適量
13.ナイロン末 5.0
注10:KF−6019(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分1〜7を加熱し、均一に混合する。
B:成分8〜11を加熱し、均一に混合する。
C:AにBを添加して乳化した後、成分12、13を添加して均一に混合して日焼け止め化粧下地を得た。
以上のようにして得られた実施例13の日焼け止め化粧下地は、肌へ塗布した時のおさまりが良く、油っぽさのないさっぱりした仕上がりで、透明性と紫外線カット効果に優れ、安定性においても極めて優れた効果を示すものであった。
実施例14:水中油型日焼け止め乳液
下記組成及び製法にて水中油型日焼け止め乳液を調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.ジメチルポリシロキサン(注11) 3.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 5.0
3.架橋型メチルポリシロキサン/
デカメチルシクロペンタシロキサン配合物(注12) 3.0
4.パラメトキシケイ皮酸オクチル 5.0
5.アクリル−シリコーングラフト共重合体/
デカメチルシクロペンタシロキサン溶液(注5) 7.0
6.トリ−2エチルヘキサンサングリセリル 5.0
7.ポリメチルシルセスキオキサン 3.0
8.酸化セリウム分散物(e) 14.0
9.ポリエーテル変性シリコーン(注14) 1.0
10.架橋型アクリルアミド系共重合体分散液(注13) 1.0
11.グリセリン 5.0
12.セトステアリルグルコシド 0.5
13.ヒドロメトキシベンゾフェノンスルホン酸 0.2
14.プロピレングリコール 5.0
15.防腐剤 適量
16.精製水 残量
17.香料 適量
注11:KF−96A(6CS)(信越化学工業社製)
注12:KSG−15(信越化学工業社製)
注13:KF−6018(信越化学工業社製)
注14:セピゲル305(セピック社製)
(製法)
A:成分1〜8に成分17を添加して混合する。
B:成分9〜16を均一に混合する。
C:BにAを添加して乳化混合し、水中油型日焼け止め乳液を得た。←室温乳化?
以上のようにして得られた実施例14の水中油型日焼け止め乳液は、伸び広がりが軽く、べたつきがない上しっとりとしてみずみずしく、透明性と紫外線カット効果に優れ、また、温度変化や経時による変化がなく、極めて安定性に優れた効果を示すものであった。
実施例15:油性日焼け止め料
下記組成及び製法にて油性日焼け止め料を調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.ジメチルポリシロキサン(注11) 10.0
2.ジメチルポリシロキサン(注15) 5.0
3.2−エチルヘキサン酸セチル 7.0
4.流動パラフィン 5.0
5.メチルフェニルポリシロキサン 5.0
6.デシルテトラデカノール 5.0
7.パラメトキシケイ皮酸オクチル 10.0
8.ナイロン末 10.0
9.酸化亜鉛分散物(a) 43.0
注15:KF−96A−1.5CS(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分1〜7及び成分9を均一に混合する
B:Aに成分8を添加して混合し、油性日焼け止め料を得た。
以上のようにして得られた実施例15の油性日焼け止め料は、伸び広がりが軽く、つやがあり、べたつきがなく、透明性と紫外線カット効果に優れ、また、温度変化や経時による変化がなく、極めて安定性に優れた効果を示すものであった。
実施例16:油中水型リキッドファンデーション
下記組成及び製法にて油中水型リキッドファンデーションを調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.粉体分散物(f) 42.0
2.スクワラン 4.0
3.ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 3.0
4.ロジン酸ペンタエリスリット 3.0
5.パラメトキシケイ皮酸オクチル 2.0
6.アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン(注16) 1.0
7.ポリエーテル変性シリコーン(注10) 1.0
8.1,3−ブチレングリコール 3.0
9.エタノール 7.0
10.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 0.5
11.防腐剤 適量
12.精製水 残量
13.香料 適量
注16:KF−6026(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分1〜7を加熱し、均一に混合溶解する。
B:成分8〜12を加熱し、均一に混合溶解する。
C:AにBを添加して乳化混合した後、成分13を添加して均一に混合し、油中水型リキッドファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例16の油中水型リキッドファンデーションは、肌へ塗布した時のおさまりが良く、油っぽさのないさっぱりした仕上がりで、自然な化粧膜と紫外線カット効果に優れ、安定性においても極めて優れた効果を示すものであった。
実施例17:油性ファンデーション(皿流し込みタイプ)
下記組成及び製法にて油性ファンデーションを調製した。
(組成)
(成分) (%)
1.キャンデリラワックス 5.0
2.マイクロクリスタリンワックス 10.0
3.エチレン・プロピレンコポリマー(注17) 2.0
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 10.0
5.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ−2−
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル) 8.0
6.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセライド 残量
7.オクトクリレン 0.5
8.粉体分散物(g) 48.5
9.香料 適量
注17:ペトロライトEP−700(Baker Petrolite社製)
(製法)
A:成分1〜6を100℃にて均一に混合溶解する。
B:成分7〜9をAに加え均一に混合する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して油性ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例17の油性ファンデーションは滑らかな使用感を有し、つやのある仕上がりが得られ、かつ充填成形性、経時安定性に優れたものであった。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)下記一般式(1)で示されるシロキサン化合物
    SiO(4−a−b−c)/2
    (1)
    [式中、Rは炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基から選択される同種または異種の有機基、
    は下記一般式(2)
    −C2m−O−(CO)(CO)−R
    (2)
    で示される有機基、
    は下記一般式(3)
    −C2m−NH−CO−CH2−O−(CO)(CO)−R
    (3)
    で示されるアミドアルキル基を有する有機基(但し、Rは水素又は炭素数1〜30の炭化水素基、Rは炭素数6〜30の炭化水素基である。d、eはそれぞれ2<d<30の整数、0<e<30の整数、f、gはそれぞれ0<f<10の整数、0<g<10の整数である。また、mは1<m<15の整数)である。また、a、b、cはそれぞれ1.0<a、0<b、0<cかつa+b+c≦4である。]
    (B)粉体
    (C)液状油
    を配合したことを特徴とする油中粉体分散物。
  2. 成分(B)に対する成分(A)の量が1質量%以上であることを特徴とする請求項1記載の油中粉体分散物。
  3. 成分(B)が、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウムから選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の油中粉体分散物。
  4. 成分(C)の少なくとも一部が、R SiO(4−h)/2(ただし、Rは水素原子または炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基、hは0≦h≦2.5)で示される直鎖あるいは環状のシリコーン油であることを特徴とする請求項1〜3記載の油中粉体分散物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の油中粉体分散物を配合したことを特徴とする化粧料。
  6. 紫外線防御化粧料であることを特徴とする請求項5記載の化粧料。
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