JP3678420B2 - 粘度鉱物を有する化粧料 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも、ノニオンの親水基を有する特定のオルガノポリシロキサン及び粘土鉱物を含有する、軽いのび広がりを有し、油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしい上、さっぱりとした使用感を有する化粧料に関し、特に化粧持ちの向上した、温度や経時による変化のない安定性に極めて優れた化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乳化化粧料は、一般に水中油型乳化化粧料と油中水型乳化化粧料とに大別される。このうち特に油中水型乳化化粧料は、肌への親和性が良く、肌表面を油膜で被覆して水分の蒸散を防ぎ、肌を乾燥から保護したり、肌にトリートメント効果を付与するなどの性質があることから基礎化粧料として広く用いられている。また、撥水性に優れ、化粧くずれが少なく化粧持ちに優れるなどの理由から、メーキャップ化粧料などのような化粧料や医薬品の基材としても広く用いられている。
このような油中水型化粧料においては、さっぱりとしてべたつきが少なく撥水性の良いものを得るために、シリコーン油が油剤としてよく用いられる。また、このような乳化化粧料を調製する際には、経時安定性の良好なものを得るために、通常、乳化剤としてはシリコーン油との相溶性が良いポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン系界面活性剤が汎用されている。
しかしながら、シリコーン油が多量に含まれる乳化化粧料にこの界面活性剤を単に配合するだけでは、経時的に十分な安定性を有する物を得ることが難しかった。そこで、広い温度範囲での経時安定性を確保するために、ワックスやゲル化剤を配合することによって最終的に粘度の高い乳化化粧料に調整されている。しかしながら、このようにするとさっぱり感が減り、べたつきが感じられるようになるので使用感が重くなるという欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで本発明者等は、使用感を重くするワックスやゲル化剤を使うことなく、使用性が良好であると共に広い温度範囲での経時安定性が良好な化粧料について鋭意検討した結果、ノニオンの親水基を有する特定のオルガノポリシロキサンと粘土鉱物を化粧料に配合することにより、軽いのび広がりを有し、油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしい上さっぱりとした使用感を有すると共に化粧持ちの向上した、温度や経時による変化のない極めて安定性に優れた化粧料が得られる事を見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、使用感に優れると共に化粧持ちの良好な、安定性に優れた化粧料を提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、少なくとも(A)一般式R SiO (4−a−b−c)/2 で表されるノニオンの親水基を有するオルガノポリシロキサン、並びに(B)粘土鉱物を含有することを特徴とする化粧料である。
但し、式中のRは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシル置換アルキル基(一部ハロゲンに置換されていてもよい)、あるいは下記一般式(3)
−C2d−O−(CO)(CO) (3)
で表される有機基から選択される同種または異種の有機基、 は下記一般式(4)〜(9)から選ばれる同種又は異種の有機基、 は下記一般式(10)で表されるオルガノシロキサン残基である。
−Q−O−CHCHOH (4)
−Q−O−CHCH(OH)CHO−(CHCH(OH)CHO)H (5)
−Q−O−CHCH(CHOH)O−(CHCH(OH)CHO)H (6)
−Q−O−CH(CHOCHCH(OH)CHOH) (7)
−Q−O−X (8)
−Q−O−CH CH(OH)CH OH (9)
【化1】
Figure 0003678420
Qはエーテル結合及び/又はエステル結合を含有しても良い炭素数3〜20の二価炭化水素基を表す。R は炭素数4〜30の一価炭化水素基、ハロゲン置換炭化水素基、又はR −(CO)−で表される有機基、R は炭素数1〜30の一価炭化水素基及びハロゲン置換炭化水素基である。Xは単糖、オリゴ糖ないしは多糖から誘導される糖残基を表す。は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基である。
a、b及びcは、それぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5、d、e、fはそれぞれ0≦d≦15、0≦e≦50、0≦f≦50の整数、g及びhはそれぞれ、1≦g≦20、1≦h≦20の整数、kは1≦k≦5の整数であり、mは0≦m≦500の整数である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の化粧料に配合される(A)成分であるノニオンの親水基を有するオルガノポリシロキサンは、下記一般式(2)で表されるものである。
SiO(4−a−b−c)/2 (2)
但し、式中のRは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシル置換アルキル基(一部ハロゲンに置換されていてもよい)、あるいは下記一般式(3)
−C2d−O−(CO)(CO) (3)
で表される有機基から選択される同種または異種の有機基である。
【0006】
の具体例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基などを挙げることができる。さらに3−アミノプロピル基、3−[(2−アミノエチル)アミノ]プロピル基などのアミノ置換アルキル基、3−カルボキシプロピル基等のカルボキシ置換アルキル基などがあげられる。また、トリフロロプロピル基やノナフロロオクチル基などのように一部の水素がハロゲンに置換された物も挙げられる。
【0007】
の一部は、一般式−C2d−O−(CO)(CO)で表されるアルコール残基及びアルケニルエーテル付加物残基であっても良い。ここでRは炭素数4〜30の一価炭化水素基、ハロゲン置換炭化水素基、又はR−(CO)−で表される有機基であって、Rは炭素数1〜30の一価炭化水素基又はハロゲン置換炭化水素基である。d、e、fはそれぞれ0≦d≦15、0≦e≦50、0≦f≦50の整数である。具体的には、
d=0の時:−O−(CO)(CO)
かつe=0,f=0であれば炭素数4〜30のアルコキシ基、例えばブトキシ基などの低級アルコキシ基からセチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコールなどのオレイロキシ基、ステアロキシ基などの高級アルコキシ基、あるいは酢酸、乳酸、酪酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘニル酸などの脂肪酸残基があげられる。
【0008】
e,f>1であれば高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物(末端は水酸基)のアルコール残基となる。
dが1以上で、e=0、f=0の場合には、特にdが3、5あるいは11であることが好ましい。この場合はアリルエーテル、ペンテニルエーテル、ウンデセニルエーテル残基であり、Rの置換基によって、例えばアリルステアリルエーテル残基、ペンテニルベヘニルエーテル残基もしくはウンデセニルオレイルエーテル残基などがあげられる。eもしくはfが0でない場合は、ポリオキシアルキレンを介してアルコキシ基やエステル基が存在する事となる。
ここで、e及びfが何であれ、dが0の時は耐加水分解性に劣る場合があり、またdが15以上であると油臭が強いため、dは3〜5であることが好ましい。
特に、本発明においてはR全体の50%以上がメチル基であることが好ましく、70%以上であることがさらに好ましい。Rの100%がメチル基であっても良い。
【0009】
次に、 は下記一般式(4)〜(9)から選ばれる同種、又は異種の有機基である。
−Q−O−CHCHOH (4)
−Q−O−CHCH(OH)CHO−(CHCH(OH)CHO)H (5)
−Q−O−CHCH(CHOH)O−(CHCH(OH)CHO)H (6)
−Q−O−CH(CHOCHCH(OH)CHOH) (7)
−Q−O−X (8)
−Q−O−CH CH(OH)CH OH (9)
Qはエーテル結合及びエステル結合を含有しても良い炭素数3〜20の二価炭化水素基であり、たとえば−(CH−、−(CH−、
−CHCH(CH)CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、
−(CH−、−(CH−、−(CH−CH(CHCHCH)−、
−CH−CH(CHCH)−、−(CH−O−(CH−、
−(CH−O−(CH−O−(CH−、−(CH−O−CHCH(CH)−、−CH−CH(CH)−COO(CH−等を例示することができる。
上記化合物(5)〜(7)はポリグリセリンであり、式中のgおよびhは1〜20の整数である。また、水酸基の一部がアルコキシ基あるいはエステル基で置換されていても良い。
【0010】
次に、Xは単糖、オリゴ糖又は多糖から誘導される糖残基であり、例えばグリコシル基、マンノシル基、ガラクトシル基、リボシル基、アラビノシル基、キシロシル基、フルクトシル基などの単糖基;マルトシル基、セロビオシル基、ラクトシル基、マルトトリオシル基などのオリゴ糖基;セルロース、澱粉などの多糖基が例示される。これらの内、好ましい基としては、単糖基及びオリゴ糖基が挙げられる。
【0011】
一般式(2)におけるRは下記一般式(10)で表されるオルガノシロキサン残基である。
【化2】
Figure 0003678420
ここで、式中のkは1〜5の整数であって、特にビニルシロキシ基とSiH基との反応から合成する場合、kは2である。Rは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基、mは0〜500の整数であり、好ましくは1〜50である。mが500より大きいと主鎖との反応性が悪くなるなどの問題が起こる事がある。
の具体例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基などを挙げることができる。さらにトリフロロプロピル基やノナフロロオクチル基などのように一部の水素がフッ素で置換された基も挙げられる。
【0012】
上記の一般式(10)で表されるオルガノシロキサン残基は、ビニルシロキシ基とSiH基の反応によって調製することが出来る。この場合に使用する片末端にビニルシロキシ基を有するオルガノポリシロキサンは、公知の方法により合成可能である。即ちジビニルテトラメチルジシロキサンとヘキサメチルジシロキサンおよびオクタメチルシクロテトラシロキサンとの平衡化反応によって片末端ビニルシロキサンを合成することが可能である。さらに5配位ケイ素錯体触媒やアニオン重合触媒によるヘキサメチルシクロトリシロキサンの開環重合法によって、片末端封鎖率を向上させたシリコーン化合物を合成することもできる。
【0013】
本発明においては、成分(A)と共に、下記式(11)で表されるノニオンの親水基を有するシリコーン化合物を添加することができる。
SiO (4−a−b)/2 (11)
但し、式中のR は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシル置換アルキル基(一部ハロゲンに置換されていてもよい)、あるいは下記一般式(12)
−C 2d −O−(C O) (C O) (12)
で表される有機基から選択される同種または異種の有機基、R は下記一般式(13)、(14)、(15)、(16)及び(17)から選ばれる同種又は異種の有機基である。
−Q−O−CH CH OH (13)
−Q−O−CH CH(OH)CH O−(CH CH(OH)CH O) H (14)
−Q−O−CH CH(CH OH)O−(CH CH(OH)CH O) H (15)
−Q−O−CH(CH OCH CH(OH)CH OH) (16)
−Q−O−X (17)
Qはエーテル結合及び/又はエステル結合を含有しても良い炭素数3〜20の二価炭化水素基を表す。R は炭素数4〜30の一価炭化水素基、ハロゲン置換炭化水素基、又はR −(CO)−で表される有機基、R は炭素数1〜30の一価炭化水素基及びハロゲン置換炭化水素基である。Xは単糖、オリゴ糖ないしは多糖から誘導される糖残基を表す。a及びbはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5であり、d、e、f はそれぞれ0≦d≦15、0≦e≦50、0≦f≦50の整数、g及びhはそれぞれ、1≦g≦20、1≦h≦20の整数である。
【0014】
本発明で用いる一般式(2)のシリコーン化合物は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと、たとえば下記(ii)で表されるアリルエーテル化合物、下記(iii)で表されるビニルシリコーン化合物、場合によっては更に、ヘキセンなどのアルキレン化合物や下記(i)で表されるアリルエーテル化合物を、白金触媒又はロジウム触媒の存在下に付加反応させることにより容易に合成することができる。
−O−(C O) (C O) −R (i)
−O−CH(CH OCH CH(OH)CH OH) (ii)
(但し、式中のR 、e及びfはそれぞれ前記R の場合のものと同じである。)
【化3】
Figure 0003678420
(但し、式中のR、mはそれぞれ前記(10)式のものと同じである。)
【0019】
ここで、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、直鎖状、環状のいずれでもよいが、付加反応を円滑に進めるためには主として直鎖状であることが好ましい。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと上記一般式(ii)で表される多価アルコール化合物、上記一般式(iii)で表されるシリコーン化合物、並びにアルキレン化合物及び/又は上記一般式(i)で表される有機化合物との合計の混合割合は、SiH基と末端不飽和基のモル比で0.5〜2.0、好ましくは0.8〜1.2である。
【0015】
上記付加反応は、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体等の触媒が好適に使用される。
なお、触媒の使用量は触媒量とすることができるが、白金又はロジウム量で50ppm以下であることが好ましく特に20ppm以下であることが好ましい。上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中で行ってもよい。有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。付加反応条件は特に限定されるものではないが、還流下で1〜10時間反応させることが好ましい。
【0016】
一般式(2)におけるaは1.0〜2.5、好ましくは1.2〜2.3である。aが1.0より小さいと油剤との相溶性に劣り、安定な乳化物を得難い。aが2.5より大きいと親水性に乏しくなるため、やはり安定な乳化物を得難い。bは0.001〜1.5、好ましくは0.05〜1.0である。bが0.001より小さいと、親水性に乏しくなるため安定な乳化物を得難い。bが1.5より大きいと親水性が高くなり過ぎるため、安定な乳化物を得難い。cは0.001〜1.5、好ましくは0.05〜1.0である。cが0.001より小さいと、シリコーン油との相溶性に劣り、安定な乳化物を得難い。cが1.5より大きいと親水性に乏しくなるため、やはり安定な乳化物を得難い。
【0017】
上記式(2)で表される(A)成分のノニオンの親水基を有するオルガノポリシロキサンの重量平均分子量は特に限定されるものではないが、500〜200,000、特に1000〜100,000であることが好ましい。また、その配合量は、化粧料全体の0.05〜30重量%の範囲であることが必要であり、特に、化粧料全体の0.1〜15重量%であることが好ましい。
本発明の化粧料には、(A)成分のノニオンの親水基を有するオルガノポリシロキサンと共に、(B)成分として粘土鉱物が用いられる。ここで、用いられる粘土鉱物は有機変性粘土鉱物であることが好ましい。これは、一般に下記一般式
(X,Y)2−3(Si,Al)10(OH)1/3/nH
(但し、XはAl、Fe(III)、Mn(II)、Cr(III)、YはMg、Fe(II)、
Ni、Zn、Cr(III)の何れかを表し、ZはK、Na、Caの何れかを表す。)
で表される水膨潤性粘土鉱物を、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られるものである。
具体的には、例えば、モンモリロナイト、バイデライド、ノントロライト、サポナイト、及びヘクトライトなどの天然又は合成(この場合、式中の(OH)基がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群(市販品ではビーガム、クニピア、スメクトン、ラポナイト等がある)及びナトリウムシリシックマイカやナトリウムテニオライト又はリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母(市販品ではダイモナイト等がある)等の粘土鉱物を、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られる。
【0018】
水膨潤性粘土鉱物を有機変性するために用いる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記一般式で表されるものである。
【化4】
Figure 0003678420
式中のRは炭素数10〜22のアルキル基又はベンジル基、Rはメチル基又は炭素数10〜22のアルキル基、R及びR10は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子又はメチルサルフェート残基を表す。このような第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の具体例としては、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド;セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルアラキルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド;ベンジルメチルエチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルアラキルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルベヘニルアンモニウムクロリド;ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、及び相当するブロミド等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げらる。これらの界面活性剤は2種以上混合して使用することも出来る。
【0019】
有機変性粘土鉱物の代表的なものとしては、ジメチルアルキルアンモニウムヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウムなどが挙げられる。これらの市販品としては、ベントン27(ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:ナショナルレッド社製)、ベントン38(ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:ナショナルレッド社製)、S−Ben W(豊順社製)等がある。
これら(B)成分としての粘土鉱物の配合量は、化粧料全体の0.05〜30重量%の範囲であることが必要であり、特に、化粧料全体の0.1〜15重量%となるように配合することが好ましい。
【0020】
本発明の化粧料には、その目的に応じ、(C)成分として1種又は2種以上の油剤を配合することができる。この場合、通常の化粧料に使用されるものであれば、固体、半固体、液体、いずれの油剤も使用することができる。例えば、天然動植物油脂類及び半合成油脂としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。但し、POEはポリオキシエチレンを意味する。
【0021】
炭化水素油としては、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
【0022】
高級アルコール油としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
【0023】
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソノナン酸イソノニル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
【0024】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度の直鎖状又は分岐状のオルガノポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサン;高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、及びシリコーンゴムの環状シロキサン溶液;トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン;高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
これら(C)成分としての油剤の配合量は、剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜98重量%の範囲であることが好ましい。
【0025】
本発明の化粧料には、その目的に応じ、(D)成分として水を配合することも出来る。その配合量は、剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜98重量%の範囲であることが好ましい。
本発明の化粧料には、その目的に応じ、(E)成分として分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物を1種又は2種以上用いることもできる。
本発明において添加することのできるアルコール性水酸基を有する化合物の具体例としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マルトース等の糖アルコール等があり、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール等の多価アルコール等がある。配合量は、化粧料全体の0.1〜98重量%の範囲であることが好ましい。
【0026】
本発明の化粧料には、その目的に応じ、(F)成分として水溶性高分子や水膨潤性高分子を1種又は2種以上用いることもできる。このような高分子としては、例えば、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース粉末等のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなど他の合成水溶性高分子;ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子などがある。また、これらの水溶性高分子には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。配合量は、化粧料全体の0.01〜25重量%の範囲であることが好ましい。
【0027】
本発明の化粧料には、その目的に応じ、(A)成分であるノニオンの親水基を有するシリコーン化合物以外の界面活性剤を、(G)成分として一種又は二種以上用いることもできる。このような界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤があるが、これらは特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。
【0028】
上記のアニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等;カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
【0029】
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、直鎖或いは分岐状のポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖状又は分岐状のポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられ、両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体、アミドアミン型のもの等が挙げられる。これら(G)成分の配合量は、化粧料全体の0.1〜20重量%であることが好ましく、特に0.2〜10重量%の範囲が好ましい。
【0030】
本発明の化粧料には、その目的に応じて少なくとも1種の架橋型オルガノポリシロキサンを(H)成分として用いることもできる。
この架橋型オルガノポリシロキサンは、0.65mm/秒〜100.0mm/秒(25℃)の低粘度シリコーンを、自重以上の量含んで膨潤するものであることが好ましい。また、この架橋型オルガノポリシロキサンの架橋剤は、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持ち、かつ、ケイ素原子に直接結合した水素原子との間で反応することにより、架橋構造を形成するものであることが好ましい。更に、この架橋型オルガノポリシロキサンは、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有していても良い。これらは特に限定される物ではないが、市販品としては、シリコーン油でゲル状にしたKSG−15、KSG−16、KSG−18、KSG−21(信越化学工業(株)製)等がある。
【0031】
また、上記架橋型オルガノポリシロキサンとしては、前記0.65mm/秒〜100.0mm/秒(25℃)の低粘度シリコーン以外の油剤を自重以上の量含んで膨潤するものも使用される。この架橋型オルガノポリシロキサンの架橋剤は、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持ち、かつ、ケイ素原子に直接結合した水素原子との間で反応することにより、架橋構造を形成するものであることが好ましい。更に、この架橋型オルガノポリシロキサンは、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有していても良い。これらは特に限定される物ではないが、市販品としては、炭化水素油やトリグリセライド油でゲル状にしたKSG−31、KSG−32、KSG−33、KSG−34、KSG−41、KSG−42、KSG−43、KSG−44(信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
架橋型オルガノポリシロキサンを用いる場合の配合量は、化粧料の総量に対して0.01〜40重量%であることが好ましく、特に0.1〜30重量%であることが好ましい。
【0032】
本発明の化粧料には、その目的に応じて少なくとも1種のシリコーン樹脂を(I)成分として用いることもできる。
このシリコーン樹脂はアクリル/シリコーングラフト又はブロック共重合体のアクリルシリコーン樹脂であることが好ましい。また、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分、カルボン酸などのアニオン部分の中から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂を使用することもできる。
更にこのシリコーン樹脂は構成成分としてMQ、MDQ、MT、MDT、MDTQ等と表されるシリコーン網状化合物であることが好ましい。このM、D、T、Qは、それぞれ、RSiO0.5単位、RSiO単位、RSiO1.5単位、SiO単位を示すものであり、シリコーン業界では一般に使用されるものである。シリコーン網状樹脂は一般にMQレジンあるいはMT、MDTレジンとして知られており、MDQ、MDTQと示される部分を有することもあり、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどの溶解物として市販されているものである。また、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分、アミノ部分の中から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有していても良い。
アクリルシリコーン樹脂やシリコーン網状化合物等のシリコーン樹脂を用いる場合の配合量は、化粧料の総量に対して0.01〜20重量%であることが好ましく、特に0.1〜10重量%であることが好ましい。
【0033】
本発明の化粧料には、その目的に応じて、粉体及び/又は着色剤を(J)成分として1種又は2種以上用いることもできる。これらは、通常の化粧料に使用されるものであればその形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等があげられる。
【0034】
具体例を挙げると、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。
【0035】
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、12ナイロンや6ナイロン等のナイロンパウダー、ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末;スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の樹脂粉末;微結晶繊維粉体、デンプン粉末、ラウロイルリジン粉末等が挙げられる。
【0036】
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の紛体が挙げられ、有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。
【0037】
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体等が挙げられる。
【0038】
また、微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム及びそれらの複合体等の紫外線を吸収散乱する粉体も挙げられる。
それぞれの具体例は前述したとおりであるが、これらの粉体は本発明の効果を妨げない範囲で、粉体を複合化したものや、一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができ、必要に応じて一種、又は二種以上用いることができる。また、配合量は、化粧料全体の0.1〜50重量%の範囲であることが好ましい。
【0039】
更に本発明の化粧料には、本発明の効果を妨げない範囲で、通常の化粧料に使用される成分、例えば、(B)成分である粘土鉱物以外の油溶性ゲル化剤、樹脂、制汗剤、紫外線吸収剤、紫外線吸収散乱剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物、毛髪用固形化剤等を添加することができる。
【0040】
上記油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体から選ばれるゲル化剤が挙げられる。
【0041】
制汗剤としては、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ジルコニルヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等から選ばれる制汗剤が挙げられる。
【0042】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤等が挙げられ、紫外線吸収散乱剤としては、微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム及びそれらの複合体等、紫外線を吸収散乱する粉体が挙げられる。
【0043】
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等がある。
【0044】
塩としては、無機塩、有機酸塩、アミン塩及び/又はアミノ酸塩、その他の塩がある。たとえば、塩酸、硫酸、炭酸、硝酸等の無機物のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩から選ばれる無機塩、酢酸、デヒドロ酢酸、クエン酸、りんご酸、コハク酸、アスコルビン酸、ステアリン酸等の有機酸類の塩、トリエタノールアミン等のアミン類の塩、グルタミン酸等のアミノ酸類の塩、その他、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の塩、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等があり、さらに化粧品処方中で使用される酸−アルカリ中和塩からも選ぶことができる。
【0045】
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0046】
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等;キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸等、清涼剤としては、L−メントール、カンフル等、抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレン等が挙げられる。
【0047】
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
【0048】
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテート等のビタミンB6類、ビタミンB12及びその誘導体、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類;ビタミンH;ビタミンP;ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類;パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン等がある。
アミノ酸類としては、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等;核酸としては、デオキシリボ核酸等;ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオール等が挙げられる。
【0049】
毛髪固定用高分子化合物としては、両性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の各高分子化合物が挙げられる。具体例としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体等の、ポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子;(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N−メタクリロイルエチル−N、N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物が挙げられる。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチンおよびコラーゲンまたはその誘導体等の天然高分子化合物も好適に用いることができる。
【0050】
本発明における化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、クレンジング、パック、オイルリキッド、マッサージ料、洗浄剤、脱臭剤、ハンドクリーム、リップクリーム等のスキンケア化粧料;メークアップ下地、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメークアップ化粧料;シャンプ−、リンス、トリートメント、セット剤等の毛髪化粧料;制汗剤化粧料、日焼け止め乳液や日焼け止めクリームなどの紫外線防御化粧料等が挙げられる。
またこれらの化粧料の形状としては、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、プレス状、多層状、ムース状、スプレー状、スティック状等、種々の形態を選択することができる。
【0051】
また、これらの化粧料は、低粘度のものから高粘度のものにいたるまで、温度や経時による変化のない良好な安定性を有する化粧料を得ることができるが、特に本発明においては、粘度が8000mm/秒(25℃)以下の化粧料の場合でも、温度や経時による変化のない良好な安定性を有する化粧料を得ることができる。また、油中水型乳化化粧料の場合には、低粘度化粧料の安定性を得ることは一般的に非常に難しいが、本発明においては、特定のノニオンの親水基を有するオルガノポリシロキサンと粘土鉱物を含有するので、粘度が8000mm/秒(25℃)以下の低粘度油中水型乳化化粧料であっても、温度や経時による変化のない非常に良好な安定性を確保することが出来る。
【0052】
以下に、本発明に関して実施例を挙げて説明するが、本発明は、これらによって何ら限定されるものではない。なお、下記一般式においてMeSiO1/2をM、MeSiO基をD、MeHSiO1/2基をM、MeHSiO基をDと表記し、MおよびD中のメチル基を置換基Rによって変性した単位をMおよびDと表記する。尚,特に断らない限り,以下に記載する「%」は「重量%」を意味する。
【0053】
製造例6.
反応器に、平均組成式(M )のメチルハイドロジェンポリシロキサン282gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン174gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下し、室温下で撹拌して分岐状ポリシロキサンを得た。別の反応器にジグリセリンモノアリルエーテル210g、イソプロピルアルコール(IPA)210gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.1gを仕込み、先に合成した分岐状ポリシロキサンを溶剤の還流下に滴下して添加した。反応物を減圧下で加熱し、溶剤を溜去する事によって平均組成式
R*2R*4で表されるシロキサン化合物6を得た。
但し、 R*2 は−C OCH CH(OH)CH OCH CH(OH)CH OHであり、 R*4
【化5】
Figure 0003678420
である。
このシロキサン化合物6は淡黄色透明な液状であり、粘度は420mm/秒(25℃)、比重は0.982(25℃)、屈折率は1.4363(25℃)であった。
【0054】
製造例7.
反応器に、平均組成式(M )のメチルハイドロジェンポリシロキサン280g、不飽和度3.48meq/gのポリグリセリンアリルエーテル290g、イソプロピルアルコール(IPA)300gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.3gを仕込み、溶剤の還流下に8時間反応を行わせた。さらに、ペンタメチルビニルジシロキサン174gを溶剤の還流下に滴下して反応を完結させた。
冷却後、減圧留去(〜110℃/400Pa)を行い、濾過することによって平均組成式MR*4R*5で表されるシロキサン化合物7を得た。但し、R*5
−C OCH CH(CH OH)O−(CH CH(OH)CH O) である。
このシロキサン化合物は淡黄色透明な液状であり、粘度は1200mm/秒(25℃)、屈折率は1.4367(25℃)であった。
【0055】
製造例8.
反応器に、平均組成式(M )のメチルハイドロジェンポリシロキサン320gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン270gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で撹拌し、分岐状ポリシロキサンを得た。別の反応器に下記(化6)で表されるアリルエーテル誘導体110g、イソプロピルアルコール(IPA)110gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.3gを仕込み、先に合成した分岐状ポリシロキサンを溶剤の還流下に滴下して添加した。更に0.1NのHCl水溶液22gを添加し、70℃で3時間加水分解させ、アセトンを留出させた。5%の重曹水4.0gを添加して中和したのち、反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去し、平均組成式MDR*4 R*3 で表されるシロキサン化合物8を得た。
但し R*3 は、−C OCH{CH OCH CH(OH)CH OH} である。
このシロキサン化合物8は無色透明な液状であり、粘度は174Pa・秒(25℃)、屈折率は1.4687(25℃)であった。
【化6】
Figure 0003678420
【0056】
製造例9.
反応器に、平均組成式(M40 )で表されるオルガノハイドロジェンシロキサン110gを仕込み、下記平均組成式で表されるオルガノポリシロキサン60gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.2部との混合物を滴下し、80℃で3時間反応させた。
【化7】
Figure 0003678420
次いで、オレイルポリオキシプロピレン−3−アリルエーテル{日本乳化剤(株)製RG−1252(商品名)}48gを添加し、3時間加熱還流することによって反応を完結させた。さらに、前記(化6)で表されるアリルエーテル誘導体30gとIPA100gを加え、80℃で3時間反応させた。
溶剤を減圧下で加熱して溜去し、平均組成式M40R*6 R*3 R*7 で表されるシロキサン化合物9を得た。このシロキサン化合物9は、淡褐色透明な液状であり、粘度は320mm/秒(25℃)、比重は0.980(25℃)、屈折率は1.4275(25℃)であった。但し、
R*6
【化8】
Figure 0003678420
R*7は−CO(CO)1835である。
【0057】
製造例10.
反応器に、平均組成式(M )のメチルハイドロジェンポリシロキサン32gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン17.5gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下し、室温下で撹拌して分岐状ポリシロキサンを得た。別の反応器にアリルグルセライド(α−体及びβ−体の混合物であり約10%の2量体を含有する)の60%IPA溶液150g、イソプロピルアルコール(IPA)150gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.1gを仕込み、先に合成した分岐状ポリシロキサンを溶剤の還流下に滴下して添加した。反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去する事により、無色粉末状の、平均組成式MR*4 R*8 で表されるシロキサン化合物10を得た。但し、R*8は下記(化9)で表されるものである。
【化9】
Figure 0003678420
【0058】
製造例11.
反応器に、平均組成式(M10 )のメチルハイドロジェンポリシロキサン300gを仕込み、下記平均組成式で表されるオルガノポリシロキサン440gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下し、室温下で撹拌して分岐状ポリシロキサンを得た。
【化10】
Figure 0003678420
別の反応器に、アリルグリセライド(α−体及びβ−体の混合物であり約10%の2量体を含有する)の60%IPA溶液370g、イソプロピルアルコール(IPA)370gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.1gを仕込み、先に合成した分岐状ポリシロキサンを溶剤の還流下に滴下して添加した。反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去する事により、淡黄色透明な非水溶性のガム状物である、平均組成式M10R*6 R*8 で表されるシロキサン化合物11を得た。
【0059】
製造例12.
反応器に、平均組成式(M42 )のメチルハイドロジェンポリシロキサン350gを仕込み、下記平均組成式で表されるビニルオルガノポリシロキサン160gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下し、室温下で撹拌して分岐状ポリシロキサンを得た。
【化11】
Figure 0003678420
別の反応器に、前記(化6)で表されるアリルエーテル誘導体140g、イソプロピルアルコール(IPA)200gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.3gを仕込み、先に合成した分岐状ポリシロキサンを溶剤の還流下に滴下して添加した。次いで0.1NのHCl水溶液を28g添加し、70℃で3時間加水分解し、アセトンを留出させた。
反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去する事により、平均組成式
42R*6 R*3 で表されるオルガノポリシロキサン12を得た。
この生成物は無色透明な液状であり、粘度は1100mm/秒(25℃)、比重は0.990(25℃)、屈折率は1.4150(25℃)であった。
【0060】
製造例13.
反応器に、平均組成式(D )のメチルハイドロジェンシクロポリシロキサン120gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン180gと塩化白金酸0.5%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下し、室温下で撹拌して分岐状ポリシロキサンを得た。別の反応器に、グリセリンモノアリルエーテル140g、イソプロピルアルコール(IPA)140gおよび塩化白金酸0.5%のIPA溶液0.1gを仕込み、先に合成した分岐状ポリシロキサンを溶剤の還流下に滴下して添加した。反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去する事により、平均組成式
R*4 R*9 で表されるシロキサン化合物13を得た。
但し、R*9は−COCHCH(OH)CHOHである。
このシロキサン化合物13は無色透明な液状であり、粘度は1650mm/秒(25℃)、比重は1.027(25℃)、屈折率は1.4494(25℃)であった。
【0061】
実施例6及び比較例4:W/O乳化物
表1に示す組成の油系材料に水系材料を添加することにより、W/O乳化物を調製した。
【0062】
【表1】
Figure 0003678420
【0063】
各乳化物の25℃における粘度、室温及び50℃での安定性テスト、塗布時ののび広がりの良さ、べたつきのなさ、並びに後肌のさっぱり感について使用テストを行ない、以下の基準で評価してその平均点で判定した。その結果は表2に示した通りである。
(評価方法)
(安定性)
◎:安定、△:分離気味、×:分離
(使用感)
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[判定]
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
【0064】
【表2】
Figure 0003678420
【0065】
表2の結果から明らかなように、本発明の実施例6の乳化物は、粘度が8000mm/秒(25℃)以下であるにもかかわらず、室温及び50℃での安定性が非常に優れている事が分かる。また、実施例6の乳化物は、比較例4の乳化物に比べて、塗布時ののび広がりが良いだけでなく、べたつきもなく、後肌もさらっとして使用感の良い乳化物であった。
【実施例7】
【0066】
油中多価アルコール乳化化粧料
(成分) 重量(%)
1.架橋型ジメチルポリシロキサン(注1) 30.0
2.デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
3.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 7.0
4.シロキサン化合物8 3.0
5.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2.0
6.防腐剤 適 量
7.香料 適 量
8.1,3−ブチレングリコール 43.0
(注1)架橋型ジメチルポリシロキサン:KSG15(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜5、及び7を均一に混合した。
B:成分6を8に溶解し、A)に加えて均一に乳化した。
このようにして得られた油中多価アルコール乳化化粧料は、のび広がりが軽くてべたつきや油っぽさがなく、後肌のしっとりしたものであった。また安定性の良い油中多価アルコール乳化化粧料であることが確認された。
【実施例10】
【0067】
油中水型クリ−ム
(成分) 重量(%)
1.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 10.0
2.シクロペンタシロキサン 7.0
3.トリオクタン酸グリセリル 4.5
4.ポリエーテル変性分岐状シリコーン(注1) 2.0
5.シロキサン化合物8 1.0
6.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
7.ジプロピレングリコール 7.0
8.防腐剤 適 量
9.香料 適 量
10.精製水 68.0
(注1)ポリエーテル変性分岐状シリコーン:KF−6028(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A)成分1〜6を混合した。
B)成分7〜10を混合し、上記A)に加えて攪拌乳化した。
このようにして得られた油中水型クリームは、油っぽさやべたつきがなく、のび広がりも軽くさっぱりとしたものである上密着感に優れ、おさまりも良く、つやのある仕上がりが得られるものであった。また安定性にも非常に優れた油中水型クリームであることが確認された。
【実施例11】
【0068】
油中水型クリ−ム
(成分) 重量(%)
1.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 10.0
3.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 5.0
4.シロキサン化合物7 1.0
5.ジプロピレングリコール 10.0
6.クエン酸ナトリウム 0.2
7.エタノール 5.0
8.防腐剤 適 量
9.香料 適 量
10.精製水 67.8
(注1)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG−21(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A)成分1〜4を混合した。
B)成分5〜10を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化した。
このようにして得られた油中水型クリームは、油っぽさやべたつきがなく、のび広がりも軽く、みずみずしいさっぱりとした使用性を持つ上密着感に優れ、おさまりも良いものであった。またマット感のある仕上がりが得られる安定性に優れた油中水型クリームであることが確認された。
【実施例14】
【0069】
油中水型クリーム
(成分) 重量(%)
1.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 6.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 4.0
3.スクワラン 5.0
4.ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 3.0
5.シロキサン化合物6 2.0
6.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.0
7.疎水化微粒子酸化チタン(注1) 2.0
8.硫酸マグネシウム 0.7
9.グリセリン 10.0
10.防腐剤 適 量
11.香料 適 量
12.精製水 66.3
(注1)疎水化処理微粒子酸化チタン:平均粒径0.05μmの微粒子酸化チタンを10重量%になるように水に分散させ、次いでSiO換算で酸化チタンに対して2重量%に相当する量の10重量%ケイ酸ナトリウム溶液(SiO/NaOモル比=0.5)を加えて十分攪拌した後、Al換算で酸化チタンに対して7.5重量%に相当する量の10重量%硫酸アルミニウム溶液を徐々に添加し、酸化チタンの表面にケイ酸の水和物及びアルミナの水和物を沈着させた。反応終了後、ろ過・洗浄・乾燥した後、ジェットミルで粉砕した。これをアクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注2)4重量%を加えたイソプロピルアルコール100gに添加し、十分攪拌した後溶媒を留去し、120℃で焼成処理を行った。
(注2)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体:KP―541(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜6を混合し、成分7を添加して均一にした。
B:成分8〜10、及び12を混合溶解した。
C:攪拌下、AにBを徐添して乳化し、成分11を添加してクリームを得た。
このようにして得られた油中水型クリームは、キメが細かく、のび広がりが軽くてべたつきや油っぽさがない上しっとりとしてみずみずしく、さっぱりとした使用感を与えるものであった。また化粧持ちも非常に良く、温度変化や経時による変化がなく安定性に非常に優れていることが確認された。
【実施例16】
【0070】
油中水型クリーム
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 16.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 4.0
3.シロキサン化合物7 5.0
4.POE(5)オクチルドデシルエーテル 1.0
5.モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20POE) 0.5
6.有機変性ベントナイト 0.5
7.シロキサン化合物9 0.5
8.無水ケイ酸処理酸化亜鉛(注1) 2.0
9.メチルハイドロジェン処理微粒子酸化チタン 10.0
10.流動パラフィン 2.0
11.マカデミアンナッツ油 1.0
12.オウゴンエキス(注2) 1.0
13.ゲンチアナエキス(注3) 0.5
14.エタノール 5.0
15.1,3−ブチレングリコール 2.0
16.防腐剤 適 量
17.香料 適 量
18.精製水 49.0
(注1) 無水ケイ酸処理酸化亜鉛:酸化亜鉛を50%内包した粒子径0.01〜10μmのシリカ:サンスフェアSZ−5(旭硝子社製)
(注2) オウゴンエキス:50% 1,3−ブチレングリコール水で抽出したもの
(注3) ゲンチアナエキス:20% エタノール水で抽出したもの
(製造方法)
A:成分8〜11、及び17を均一に混合分散した。
B:成分1〜7を混合し、Aを加えた。
C:成分12〜16及び18を混合した後、Bを加えて乳化した。
このようにして得られた油中水型クリームは、キメが細かく、べたつきがなく、のび広がりも軽い上密着感に優れ、おさまりも良く、つやのある仕上がりで化粧持ちも非常に優れていた。また、温度変化や経時によって変化することがなく、安定性にも優れていることが確認された。
【実施例17】
【0071】
アイライナー
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 39.0
2.シロキサン化合物12 2.5
3.有機シリコーン樹脂(注1) 15.0
4.ジオクタデシルジメチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト 3.0
5.シリコーン処理黒酸化鉄 10.0
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.デヒドロ酢酸ナトリウム 適 量
8.防腐剤 適 量
9.精製水 25.5
(注1)有機シリコーン樹脂:KF−7312J(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜4を混合し、成分5を加えて均一に混合分散した。
B:成分6〜9を混合した。
C:BをAに徐添して乳化し、アイライナーを得た。
以上のようにして得られたアイライナーは、のびが軽くて描きやすく、清涼感があってさっぱりとし、更にべたつきがない使用感であった。また、温度変化や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れており、耐水性、耐汗性に優れることはもとより、化粧持ちも非常に良いことが確認された。
【実施例18】
【0072】
アイシャドウ
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 10.0
3.シロキサン化合物7 2.0
4.オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム塩変性モンモリロナイト4.0
5.PEG(10)ラウリルエ−テル 0.2
6.メチルメチルハイドロジェン処理酸化クロム 6.2
7.ジメチルメチルハイドロジェン処理群青 4.0
8.ジメチルメチルハイドロジェン処理チタン被覆マイカ 6.0
9.塩化ナトリウム 2.0
10.プロピレングリコール 8.0
11.防腐剤 適 量
12.香料 適 量
13.精製水 42.6
(製造方法)
A:成分1〜5及び12を混合し、成分6〜8を添加して均一に分散した。
B:成分9〜11及び13を均一に溶解した。
C:攪拌下、AにBを徐添して乳化し、アイシャドウを得た。
このようにして得られたアイシャドウは、のび広がりが軽い上油っぽさや粉っぽさがなく、みずみずしく、さっぱりとした使用感を与えるものであった。また耐水性や撥水性、耐汗性が良好で持ちも良く、化粧崩れしにくい上、温度変化や経時による変化がなく安定性にも優れていることが確認された。
【実施例22】
【0073】
クリームファンデーション
(成分) 重量(%)
1.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 4.0
2.トリオクタン酸グリセリル 3.0
3.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 5.0
4.シクロペンタシロキサン 6.0
5.シロキサン化合物10 1.0
6.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.0
7.フッ素変性シリコーン複合粉体(注2) 2.5
8.顔料 8.0
9.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注3) 5.0
10.ジプロピレングリコール 5.0
11.クエン酸ナトリウム 0.2
12.防腐剤 適 量
13.香料 適 量
14.精製水 59.3
(注1)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG−21(信越化学工業(株)社製)
(注2)フッ素変性シリコーン複合粉体:KSP−200(信越化学工業(株)社製)
(注3)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体:KP−545(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A)成分1〜7を混合した。
B)成分10〜12、及び14を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化した。
C)成分8〜9を混合し、上記B)に加え、さらに成分13を添加して均一にした。
このようにして得られたクリームファンデーションは、べたつきがなく、のび広がりも軽く、しかも、密着感に優れ、おさまりも良いものであった。また、マット感のある仕上がりが得られる上、安定性に優れたクリームファンデーションであることが確認された。
【実施例24】
【0074】
ファンデーション
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 27.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.トリオクタン酸グリセリル 10.0
4.シロキサン化合物13 1.0
5.モノイソステアリン酸ポリグリセリル 3.0
6.有機変性粘土鉱物 0.5
7.疎水化処理混合粉体(注1) 18.0
8.ベンガラ 1.2
9.黄酸化鉄 2.6
10.黒酸化鉄 0.2
11.1,3−ブチレングリコール 7.0
12.塩化ナトリウム 0.5
13.防腐剤 適 量
14.香料 適 量
15.精製水 26.0
(注1)疎水化処理混合粉体
a.微粒子酸化チタン 8.0
b.微粒子酸化亜鉛 4.0
c.タルク 3.0
d.マイカ 3.0
(製造方法)
A:成分a〜dを混合し、それらの粉体に対して、1重量%となるようにジメチルメチルハイドロジェンポリシロキサンを添加した後、加熱処理した。
B:成分1〜6を混合し、成分7〜10を均一に分散した。
C:成分11〜13及び15を混合した後、Bに加えて乳化した。
D:Cに、成分14を加えてファンデーションを得た。
このようにして得られたファンデーションは、べたつきがなく、のび広がりも軽い上密着感に優れ、おさまりも良く、つやのある仕上がりで化粧持ちも非常に優れているものであった。また、温度変化や経時によって変化することがなく、安定性にも優れていることが確認された。
【実施例25】
【0075】
口紅
(成分) 重量(%)
1.キャンデリラワックス 8.0
2.ポリエチレンワックス 8.0
3.長鎖アルキル含有アクリルシリコーン樹脂(注1) 12.0
4.メチルフェニルポリシロキサン(注2) 3.0
5.イソノナン酸イソトリデシル 20.0
6.イソステアリン酸グリセリル 16.0
7.シロキサン化合物11 0.5
8.オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム塩変性モンモリロナイト0.5
9.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 27.5
10.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注3)処理赤色202 0.8
11.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注3)処理ベンガラ 1.5
12.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注3)処理黄酸化鉄 1.0
13.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注3)処理黒酸化鉄 0.2
14.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注3)処理酸化チタン1.0
15.防腐剤 適 量
16.香料 適 量
(注1)長鎖アルキル含有アクリルシリコーン樹脂:KP−561(信越化学工業(株)社製)
(注2)メチルフェニルポリシロキサン:KF−54(信越化学工業(株)社製)
(注3)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体:KP−541(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜8及び9の一部を加熱混合して、溶解した。
B:成分10〜16及び9の残部を均一に混合し、Aに加えて均一にした。
このようにして得られた口紅は、のびが軽くて油っぽさや粉っぽさがない上、さっぱりとした使用感を与えるものであった。また耐水性や撥水性が良好で持ちも良く、安定性にも優れているものであった。
【実施例30】
【0076】
油中水型タイプ制汗剤
(成分) 重量(%)
1.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 7.0
2.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
3.トリオクタン酸グリセリル 7.0
4.シロキサン化合物12 0.5
5.有機変性ベントナイト 0.2
6.ジプロピレングリコール 5.0
7.クエン酸ナトリウム 0.2
8.アルミニウム・ジルコニウムテトラクロロハイドレイト 18.0
9.アルキルシリコーン処理酸化亜鉛 5.0
10.フェニル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体(注2) 2.0
11.香料 適 量
12.精製水 45.1
(注1)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG−21(信越化学工業(株)社製)
(注2)フェニル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体:KSP−300(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜5を混合した。
B:成分6〜10、及び12を混合した。
C:BをAに加えて混合乳化し、成分11を添加した。
このようにして得られた油中水型タイプの制汗剤は、のびが軽く、清涼感があってさっぱりとし、べたつきや油感のないものであった。また温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れている油中水型タイプの制汗剤であった。
【実施例31】
【0077】
ロールオンタイプ制汗剤
(成分) 重量(%)
1.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 20.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 10.0
3.架橋型ジメチルポリシロキサン(注2) 14.3
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0
5.シロキサン化合物8 0.5
6.有機変性ベントナイト 0.2
7.アルミニウム・ジルコニウムテトラクロロハイドレイト 20.0
8.ジメチルメチルハイドロジェン処理酸化亜鉛 5.0
9.香料 適 量
(注1)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG−21(信越化学工業(株)社製)
(注2)架橋型ジメチルポリシロキサン:KSG−15(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜6を混合した。
B:Aに成分7〜9を加え、均一に分散した。
このようにして得られたロールオンタイプの制汗剤はのびが軽く、清涼感があってさっぱりとして、べたつきや油感のないものであった。また温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているものであった。
【実施例32】
【0078】
日焼け止め乳液
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0
4.シロキサン化合物9 0.5
5.有機変性ベントナイト 0.2
6.トリメチルシロキシケイ酸(注1) 1.0
7.パラメトキシケイ皮酸オクチル 4.0
8.メチルハイドロジェン処理微粒子酸化チタン 8.0
9.ソルビトール 2.0
10.塩化ナトリウム 2.0
11.防腐剤 適 量
12.香料 適 量
13.精製水 58.3
(注1)トリメチルシロキシケイ酸:X−21−5250(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1〜7を加熱混合し、成分8を均一分散した。
B:成分9〜11及び13を加熱混合した。
C:攪拌下でAにBを徐添して乳化し、冷却した後成分12を添加し、日焼け止め乳液を得た。
このようにして得られた日焼け止め乳液は、キメが細かく、のび広がりが軽く、べたつきがない上しっとりとしてみずみずしく、化粧持ちも良いため、紫外線防止効果も持続するものであった。また、温度変化や経時による変化がなく非常に安定性にも優れていることが確認された。
【実施例33】
【0079】
サンカットクリーム
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 17.5
2.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注1) 12.0
3.トリイソオクタン酸グリセリル 5.0
4.パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
5.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注2) 5.0
6.アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン(注3) 1.0
7.シロキサン化合物12 0.5
8.有機変性ベントナイト 0.2
9.シリコーン処理酸化亜鉛 20.0
10.塩化ナトリウム 0.5
11.1,3−ブチレングリコール 2.0
12.防腐剤 適 量
13.香料 適 量
14.精製水 30.3
(注1)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体;KP―545(信越化学工業(株)社製)
(注2)架橋型ポリエーテル変性シリコーン;KSG―21(信越化学工業(株)社製)
(注3)アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン;KF―6026(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A:成分1の一部に成分2を加えて均一にし、成分9を添加してビーズミルにて分散した。
B:成分1の残部及び3〜8を混合し、均一に混合した。
C:成分10〜12及び14を混合して溶解した。
D:BにCを加えて乳化し、A及び成分13を添加してサンカットクリームを得た。
このようにして得られたサンカットクリームは、べたつきがなく、のび広がりも軽い上密着感に優れ、おさまりも良く、つやのある仕上がりで化粧持ちも非常に優れていた。また温度変化や経時に対しても非常に安定であることが確認された。
【実施例34】
【0080】
UVカット油中水型乳液
(成分) 重量(%)
1.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 5.0
2.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 5.0
3.トリオクタン酸グリセリル 2.0
4.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.0
5.シロキサン化合物12 1.0
6.酸化チタン/シクロペンタシロキサン分散物(注2) 30.0
7.酸化亜鉛/シクロペンタシロキサン分散物(注3) 30.0
8.ジプロピレングリコール 3.0
9.クエン酸ナトリウム 0.2
10.防腐剤 適 量
11.香料 適 量
12.精製水 22.8
(注1)架橋型ポリエーテル変性シリコーン:KSG−21(信越化学工業(株)社製)
(注2)酸化チタン/シクロペンタシロキサン分散物:SPD−T1S(信越化学工業(株)社製)
(注3)酸化亜鉛/シクロペンタシロキサン分散物:SPD−Z1S(信越化学工業(株)社製)
(製造方法)
A)成分1〜5を混合した。
B)成分8〜10、12を混合溶解し、上記A)に加えて攪拌乳化した。
C)成分6、7、11を上記B)に加えて均一にした。
このようにして得られた油中水型タイプのUVカット乳液は、のびが軽くさっぱりとして、べたつきや油感がなく、透明感があり化粧持ちが良好であった。また温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているUVカット乳液であった。
【0081】
以上の実施例は、本発明の化粧料が、軽いのび広がりを有し、油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしい上、さっぱりとした使用感を有するなど、使用感に優れていること、及び化粧持ちも良く、温度や経時による変化のない非常に優れた安定性を有していることを実証するものである。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明の化粧料は、低粘度のものから高粘度のものに至るまで、温度や経時による変化がなく極めて安定性に優れているので、使用感に優れるだけでなく化粧持ちも良好であり、実用的である。

Claims (31)

  1. (A)下記一般式(2)で表されるノニオンの親水基を有するシリコーン化合物、並びに(B)粘土鉱物を含有することを特徴とする化粧料。
    SiO (4−a−b−c)/2 (2)
    但し、式中のRは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシル置換アルキル基(一部ハロゲンに置換されていてもよい)、あるいは下記一般式(3)
    −C2d−O−(CO)(CO) (3)
    で表される有機基から選択される同種または異種の有機基、 は下記一般式(4)〜(9)から選ばれる同種又は異種の有機基、R は下記一般式(10)で表されるオルガノシロキサン残基である。
    −Q−O−CHCHOH (4)
    −Q−O−CHCH(OH)CHO−(CHCH(OH)CHO)H (5)
    −Q−O−CHCH(CHOH)O−(CHCH(OH)CHO)H (6)
    −Q−O−CH(CHOCHCH(OH)CHOH) (7)
    −Q−O−X (8)
    −Q−O−CH CH(OH)CH OH (9)
    Figure 0003678420
    但し、Qはエーテル結合及び/又はエステル結合を含有しても良い炭素数3〜20の二価炭化水素基を表す。R は炭素数4〜30の一価炭化水素基、ハロゲン置換炭化水素基、又はR −(CO)−で表される有機基、R は炭素数1〜30の一価炭化水素基及びハロゲン置換炭化水素基である。Xは単糖、オリゴ糖ないしは多糖から誘導される糖残基を表す。は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、フッ素置換アルキル基である。
    a、b及びcは、それぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5、d、e、fはそれぞれ0≦d≦15、0≦e≦50、0≦f≦50の整数、g及びhはそれぞれ、1≦g≦20、1≦h≦20の整数、kは1≦k≦5の整数であり、mは0≦m≦500の整数である。
  2. 前記(B)成分の粘土鉱物が有機変性粘土鉱物である、請求項1に記載された化粧料。
  3. (C)成分として油剤を含有する請求項1又は2に記載された化粧料。
  4. 前記(C)成分である油剤の少なくとも一部が、R SiO(4−a)/2(ただし、Rは水素原子または炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基の何れかであり、aは0≦a≦2.5である。)で表される直鎖状、分岐状、あるいは環状のシリコーン油である、請求項3に記載された化粧料。
  5. 前記(C)成分である油剤の少なくとも一部が、フッ素基又はアミノ基を有する油剤である、請求項3に記載された化粧料。
  6. (D)成分として、水を含有する請求項1〜5の何れかに記載された化粧料。
  7. (E)成分として分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物を含有する、請求項1〜6の何れかに記載された化粧料。
  8. 前記(E)成分である分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物として、水溶性で一価のアルコール及び/又は水溶性多価アルコールを含有する、請求項7に記載された化粧料。
  9. (F)成分として、水溶性高分子及び/又は水膨潤性の高分子を含有する、請求項1に記載された化粧料。
  10. (G)成分として、(A)成分であるノニオンの親水基を有するシリコーン化合物以外の界面活性剤を含有する、請求項9に記載された化粧料。
  11. 前記(G)成分である界面活性剤のHLBが2−8である、請求項10に記載された化粧料。
  12. (H)成分として架橋型オルガノポリシロキサンを含有する、請求項1に記載された化粧料。
  13. 前記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、0.65mm/秒(25℃)〜100.0mm/秒(25℃)の低粘度シリコーンを、自重以上の量含んで膨潤する架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項12に記載された化粧料。
  14. 前記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、前記低粘度シリコーン以外の油剤を自重以上の量含んで膨潤する架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項12に記載された化粧料。
  15. 前記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を有する架橋剤とケイ素原子に直接結合した水素原子との間で反応することにより架橋構造を形成する架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項12に記載された化粧料。
  16. 前記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、フルオロアルキル部分の中から選択された少なくとも一つの部分を架橋分子中に含有する架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項12に記載された化粧料。
  17. (I)成分としてシリコーン樹脂を含有する請求項1に記載された化粧料。
  18. 前記(I)成分であるシリコーン樹脂がアクリルシリコーン樹脂である、請求項17に記載された化粧料。
  19. 前記アクリルシリコーン樹脂が、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分、フルオロアルキル部分、カルボン酸の群からなるアニオン部分の中から選択された少なくとも一つの部分を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂である、請求項18に記載された化粧料。
  20. 前記(I)成分であるシリコーン樹脂が網状化合物である、請求項17に記載された化粧料。
  21. 前記(I)成分であるシリコーン樹脂が、構成成分としてMQ、MDQ、MT、MDT、MDTQと表される請求項20に記載された化粧料。
  22. (J)成分として粉体及び/又は着色剤を含有する請求項1に記載された化粧料。
  23. 前記(J)成分である粉体及び/又は着色剤の少なくとも一部が、ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末、疎水化シリカ、あるいは球状シリコーンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆した複合微粉末の中から選択された少なくとも1種の微粉末である、請求項22に記載された化粧料。
  24. 前記(J)成分である粉体及び/又は着色剤の少なくとも一部が、フッ素基を有する粉体及び/又は着色剤である、請求項22に記載された化粧料。
  25. 請求項1に記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなるスキンケア化粧料。
  26. 請求項1に記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなるメークアップ化粧料。
  27. 請求項1に記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなる頭髪化粧料。
  28. 請求項1に記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなる制汗剤。
  29. 請求項1に記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなる紫外線防御用化粧料。
  30. 請求項1に記載された化粧料が、油中水型乳化物である化粧料。
  31. 請求項1に記載された化粧料であって、その粘度が8000mm/秒(25℃)以下である化粧料。
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