JP4807867B2 - オルガノポリシロキサン粉体処理剤及びそれを用いて処理された表面処理粉体、並びにこの表面処理粉体を含有する化粧料 - Google Patents

オルガノポリシロキサン粉体処理剤及びそれを用いて処理された表面処理粉体、並びにこの表面処理粉体を含有する化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なオルガノポリシロキサン粉体処理剤、該処理剤で表面処理した表面処理粉体及びこれを含有する化粧料に関し、特に、粉体の表面活性を封鎖することができるオルガノポリシロキサン紛体処理剤、及びそれによって処理された分散性の良好な紛体、並びに該粉体を使用した、サラサラとした使用感を有すると共に、耐水性、耐皮脂性を有し化粧持ちが良好な、経時安定性に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、汗や涙及び皮脂など、人からの分泌物は化粧崩れの原因となるが、特にサンカット剤やメークアップ化粧料においては、化粧料が配合されている油剤に皮膚から分泌される皮脂が加わり過剰に化粧料の粉体を濡らすことが、化粧崩れの大きな要因となっている。そこで、皮膚上に残る化粧料中の油剤を減らすために配合される油剤の一部として、オクタメチルシクロテトラシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性油剤を用いることが試みられていた。
【0003】
また、摩擦や水等も化粧持ちを悪化させる外的要因となる。そこで、汗や涙などの水溶性物質によって起こる化粧持ちの悪さを改良するために、或いは皮膚中の水溶性成分や皮脂等が失われることを防ぐと共に皮膚の保護効果を持続させる目的で、シリコーン油を配合して撥水性を高くすることが行なわれている。例えばジメチルポリシロキサンに代表されるシリコーン油は、軽い感触、優れた撥水性、及び高い安全性等の特徴を持つために、近年、化粧料に用いる油剤として多用されている。一方、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ等に代表される顔料やマイカ、セリサイト等の粉体は、基礎化粧品を始め、サンカット料、ネイルカラー、ネイルコート、ファンデーション、マスカラ、アイライナー等の化粧料等の分野で広く用いられているが、これらの粉体としては、アルミナ処理、シリカ処理、油剤処理、金属石鹸処理、オルガノポリシロキサンなどの表面処理によって表面活性が封鎖され、耐水性、耐皮脂性、分散性などが付与されたものを用いるのが一般的である。
【0004】
特に近年は、分子内に反応性部位を有するオルガノポリシロキサンで処理するケースが多く見られる。これは、該オルガノポリシロキサンが粉体の表面と化学結合を形成するので、粉体の表面を改質すると同時に粉体の表面活性を封鎖するのにも有効で有る上処理が確実に行われる事、溶剤系の化粧料に使用しても粉体の表面から処理剤が離脱することが無く、処理による特性変化を少なく出来て効率が良いからである。
【0005】
例えば、特許第2719303号公報においては、粉体類100重量部に対してメチルハイドロジェンポリシロキサンを12〜60重量部用いて表面処理する方法が開示されている。また、特開平7−196946号公報では直鎖状の片末端アルコキシ変性シリコーンを用いた表面処理方法が開示されている。このように反応性オルガノポリシロキサンによる粉体処理は一般的に知られている技術であるが、いずれの場合も未だ満足できるものではない。特にメチルハイドロジェンポリシロキサン系の処理剤(メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルメチルハイドロジェンポリシロキサン)を用いた場合には、処理後も粉体表面に未反応のSi−Hが残存する為、その粉体を化粧料に配合した場合、その液性の条件によっては水素ガスが発生するなどの問題点がある。また片末端アルコキシ変性シリコーンで処理された粉体は、プレス状の粉末化粧料として使用する場合には耐水性や耐皮脂性等における問題点は少ないが、溶液系での使用においては処理効果が充分ではない。これは、メチルハイドロジェンポリシロキサン系の処理剤に比べて片末端アルコキシ変性シリコーンは粉体と反応する反応点が少なく、粉体表面に未処理の部分が残る為と考えられる。
この様に、反応性オルガノポリシロキサン系の処理剤には優れた面があるものの、その処理剤で処理された粉体は、すべての化粧料剤形において満足できるというものではない。従って、表面活性の封鎖や、耐水性、耐皮脂性などの粉体への処理効果をさらに向上させることのできる粉体処理剤が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記した粉体への処理効果をさらに向上させることのできる粉体処理剤を開発する為に鋭意研究した結果、オルガノポリシロキサン分子中に、Si―H基及び加水分解性基という異なる種類の反応性部位が共存する処理剤で粉体を処理した場合には、粉体との反応時に副生されるアルコール性化合物がSi−H基の反応性を高めるのでSi−H基の残存率が抑えられ、上記問題点を軽減することが出来る上処理効果を損なわないこと、また、この表面処理粉体を化粧料に配合すると、分散性が良いので使用感に優れ、化粧持ちが良く経時安定性に優れた化粧料が得られる事を見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の第1の目的は、表面活性の封鎖、耐水性や耐皮脂性の向上等の粉体処理効果を向上させることが出来ると共に、粉体処理後の水素ガス発生量の少ないオルガノポリシロキサン粉体処理剤を提供することに有る。
本発明の第2の目的は、分散安定性に優れ、化粧料用として好適な粉体を提供することにある。
更に、本発明の第3の目的は、使用感に優れ、化粧持ちが良好で経時安定性に優れた化粧料を提供する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の諸目的は、一般式(1)R SiO(4―a―b―c)/2によって表されるオルガノポリシロキサン粉体処理剤、及び該処理剤によって処理されてなる表面処理粉体、並びに該表面処理粉体を含有してなる化粧料によって達成された。
但しR は、少なくとも1つが一般式(2)−C 2n SiR (OR 3−d で表される加水分解性基含有反応基である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の、一般式(1)R SiO(4―a―b―c)/2で表されるオルガノポリシロキサン粉体処理剤において、式中のRは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、Rは炭素数1〜6のアルコキシ基、又は一般式(2)−C2nSiR (OR3−dで表される加水分解性基含有反応基であって、少なくとも1つのR は該一般式(2)で表される加水分解性基含有反応基である。は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基で表される有機基から選択される同種又は異種の有機基、Rは炭素数1〜6のアルキル基、a、b、cはそれぞれ0.5≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5、0.502≦a+b+c<4であり、dは0〜2の整数であり、nは2〜20の整数である。
【0009】
このオルガノポリシロキサン化合物で処理した表面処理粉体は、表面活性が抑えられる結果、耐水性、耐皮脂性、分散性、使用性に優れ、処理後の残存Si−H基量も少なくする事が出来る為、化粧料の用途に極めて有効である。
【0010】
前記一般式(1)R SiO(4―a―b―c)/2におけるRの具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、オレイロキシ基、アリロキシ基などのアルコール残基、トリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等のフッ素置換アルキル基などを挙げることができる。
【0011】
はメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基、或いは一般式(2)−C2nSiR (OR3−dで表される加水分解性基含有反応基であって、少なくとも1つは一般式(2)で表される加水分解性基含有反応基である。上式中のRは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、フッ素置換アルキル基で表される有機基から選択される同種または異種の有機基である。Rの具体例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、オレイロキシ基、アリロキシ基などのアルコール残基、トリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基等のフッ素置換アルキル基などを挙げられる。Rはメチル基、エチル基、イソプロピル基などの炭素数1〜6のアルキル基である。
【0012】
aは0.5〜2.5、好ましくは1.0〜2.3であり、bは0.001〜1.5、好ましくは0.05〜1.0である。bが0.001より少ないと粉体表面との反応性が低くなる。cは0.001〜1.5であり好ましくは0.05〜1.0である。また、a、b及びcは、0.502≦a+b+c<4を満たすことが必要である。dは0〜2の整数であり、好ましくは0又は1である。nは2〜20の整数であり、好ましくは2〜8である。これらの条件が満足される場合に、粉体表面処理剤としての撥水性、粉体との反応性、及び油剤への分散性が良好となり、この処理剤によって表面処理された粉体を使用することにより化粧料としての軽い感触が実現される。
【0013】
前記の(1)式で表されるオルガノポリシロキサン化合物は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと炭素数1〜6のアルコール性化合物を部分的に脱水素反応させるか、或いは下記一般式(3)で表される加水分解性基含有シラン化合物とを白金触媒又はロジウム触媒の存在下に付加反応させることにより容易に合成することができる。
(2n―1)SiR (OR3−d (3)
但し、一般式(3)中のR、R、n及びdは、それぞれ前記一般式(2)の場合と同じである。
【0014】
一般式(3)で表される化合物としてはトリメトキシビニルシラン、エトキシジメチルビニルシラン、ジエトキシメチルビニルシラン、トリエトキシビニルシランなどが挙げられる。また、ここで使用するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、直鎖状、環状のいずれでもよい。更に、Si−H基の結合部位は特に限定されるものではなく、側鎖もしくは末端のいずれであっても良い。これらの化合物は単独で使用しても2種以上を併用しても良い。
【0015】
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと炭素数1〜6のアルコール性化合物との脱水素反応時における混合割合は、SiH基と末端OH基のモル比で0.001〜0.95とすることができるが、好ましくは0.1〜0.90である。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと前記一般式(3)で表されるシリコーン化合物との混合割合についても、SiH基と末端不飽和基のモル比で0.001〜0.95とすることができるが、好ましくは0.1〜0.90である。
【0016】
また、上記の反応は、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で行うことが望ましい。このような触媒の好ましい具体例としては、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体等が挙げられる。なお、通常の触媒の使用量は触媒量とすることができるが、特に白金又はロジウム量で50ppm以下、好ましくは20ppm以下である。
上記の付加反応は、必要に応じて有機溶剤中で行ってもよい。この場合の有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
付加反応の反応条件は特に限定されるものではないが、還流下で1〜10時間反応させることが好ましい。
【0017】
一般式(1)で表される本発明のオルガノポリシロキサン化合物は各種の用途に使用することができるが、特に粉体の表面処理剤として好適である。その場合、平均重量分子量が特に限定されることはないが、300〜100,000であることが好ましく、特に1,000〜10,000であることが好ましい。平均重量分子量が100,000を越えると粘度が高くなって、その表面処理粉体を化粧料に配合した場合の使用性が悪くなる。一方、平均重量分子量が300以下ではシリコーンの特徴である滑らかさが得られない。
【0018】
本発明の表面処理粉体に使用される粉体は、通常の化粧料に用いられるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。このような粉体としては、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等があげられる。
【0019】
無機粉体の具体例としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。これらの中でも、特に、酸化亜鉛、酸化チタン、及び、マイカセリサイト、タルク、カオリン等の体質顔料がある。
【0020】
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロンパウダー、6ナイロンパウダー;ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末;スチレン・アクリル酸共重合体樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体樹脂、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の樹脂粉末;微結晶繊維の粉体;デンプン粉末、ラウロイルリジン粉末等が挙げられる。
【0021】
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等が挙げられる。有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。
【0022】
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体等が挙げられる。
【0023】
これらの粉体の表面処理剤として前記一般式(1)で表される本発明のオルガノポリシロキサン粉体処理剤を使用する場合における、該オルガノポリシロキサン粉体処理剤と粉体の配合量は、粉体100重量部に対して0.1〜30重量部であることが好ましく、特に0.5〜10重量部の範囲が好適である。
【0024】
本発明の新規なオルガノポリシロキサン処理剤を用いた粉体表面の処理は、例えば、以下のような公知の方法の中から適宜選択することが可能である。
1. 目的の粉体を、処理剤を配合した有機溶剤から選択される媒体中に分散して表面処理する方法。
2. 粉体と粉体処理剤を混合したのち、ボールミル、ジェットミルなどの粉砕器を用いて表面処理する方法。
3. 処理剤を溶剤に配合し、粉体を分散させて表面に処理剤を吸着させた後、乾燥して焼結する方法。
【0025】
本発明の化粧料の(A)成分として使用する本発明の表面処理粉体は、本来各種の用途に使用することができるが、スキンケア製品、メークアップ製品、頭髪製品、制汗剤製品、紫外線防御製品等の、特に皮膚や毛髪に外用されるすべての化粧料の原料として好適である。化粧料の種類及び剤形によって異なるが、本発明においては、おおむね上記オルガノポリシロキサン粉体処理剤で表面処理した(A)成分としての表面処理粉体を化粧料全体に対して0.1〜99重量%配合することができる。
【0026】
本発明の化粧料には、その目的に応じて1種又は2種以上の油剤を(B)成分として配合することができる。通常の化粧料に使用されるものであれば、固体、半固体、液状等、いずれの油剤も使用することができる。例えば、天然動植物油脂類及び半合成油脂としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。但し、POEはポリオキシエチレンを意味する(以下同様)。
【0027】
炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
【0028】
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等が挙げられる。
【0029】
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
【0030】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度のオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン,テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等のシリコーンゴム、及びシリコーンゴムの環状シロキサン溶液、トリメチルシロキシケイ酸、トリメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液、ステアロキシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。本発明においては、特にRSiO(4−e)/2で表されるシリコーン油を使用することが好ましい。ただし、Rは水素原子または炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基及びeは0≦e≦2.5である。フッ素系油剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
これらの(B)成分としての油剤の配合量は、剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜98重量%の範囲が好適である。
【0031】
本発明の化粧料には、その目的に応じて(C)成分として水を配合することも出来る。その配合量は、剤系によっても異なるが、化粧料全体の1〜95重量%の範囲が好適である。
【0032】
本発明の化粧料には、その目的に応じて(D)成分として分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物を少なくとも1種用いることもできる。本発明において添加することのできるアルコール性水酸基を有する化合物としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、ソルビトール、マルトース等の糖アルコール等があり、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等のステロール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジブチレングリコール等の多価アルコール等がある。本発明においては、特に、水溶性で1価のアルコール及び/又は水溶性多価アルコールを使用することが好ましい。配合量としては、化粧料全体の0.1〜98重量%の範囲が好適である。
【0033】
本発明の化粧料には、その目的に応じて(E)成分として水溶性または水膨潤性の高分子を少なくとも1種用いることもできる。このような水溶性または水膨潤性の高分子としては、例えば、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなど他の合成水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子などがある。また、これらの水溶性高分子には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。配合量としては、化粧料全体の0.1〜25重量%の範囲が好適である。
【0034】
本発明の化粧料には、その目的に応じて、前述した(A)としての表面処理粉体以外の粉体及び/又は着色剤を、(F)成分として少なくとも1種用いることもできる。上記粉体としては、前記(A)成分としての表面処理粉体に使用される粉体と同様、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。これらの粉体及び着色剤としては例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素等が挙げられる。本発明においては、特に、少なくとも一部が、ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末、疎水化シリカ、あるいは球状シリコーンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆した複合微粉末、及び/又は、一部がフッ素基を有する粉体及び/又は着色剤が好ましい。
【0035】
また、これらの粉体としては本発明の効果を妨げない範囲で、複合化した粉体や、一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができ、必要に応じて二種以上用いることもできる。
粉体や着色剤の配合量は、化粧料全体の0.1〜99重量%の範囲であることが好適であり、特に粉末や固形化粧料の場合の配合量としては、化粧料全体の80〜99重量%の範囲が好適である。
【0036】
本発明の化粧料には、その目的に応じて少なくとも1種の界面活性剤を(G)成分として用いることもできる。このような界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の活性剤があるが、本発明においては特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができるが、特に、分子中にポリオキシアルキレン鎖を有する直鎖状或いは分岐状のシリコ−ン及び/又はHLBが2〜8である界面活性剤が好ましい。
【0037】
以下に、上記界面活性剤について具体的に例示する。アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等;カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられる。
【0038】
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、直鎖或いは分岐状ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖或いは分岐状ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられ、両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体、アミドアミン型等が挙げられる。また、配合量は化粧料全体の0.1〜20重量%であることが好ましく、特に0.2〜10重量%の範囲が好適である。
【0039】
本発明の化粧料には、その目的に応じて、少なくとも1種の架橋型オルガノポリシロキサンを(H)成分として用いることもできる。この架橋型オルガノポリシロキサンは、0.65mm/秒(25℃)〜10.0mm/秒(25℃)の低粘度シリコーンに対し、自重以上の低粘度シリコーンを含んで膨潤することが好ましい。また、この架橋型オルガノポリシロキサンの架橋剤は、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持ち、かつ、ケイ素原子に直接結合した水素原子との間で反応することにより、架橋構造を形成することが好ましい。また、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種の部分を架橋分子中に含有する架橋型オルガノポリシロキサンを使用することもできる。上記架橋型オルガノポリシロキサンの配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜50重量%であることが好ましく、特に1〜30重量%である事が好ましい。
【0040】
本発明の化粧料には、その目的に応じて、少なくとも1種のシリコーン樹脂を(I)成分として用いることもできる。上記シリコーン樹脂としてはアクリル/シリコーングラフト又はブロック共重合体のアクリルシリコーン樹脂が好ましい。また、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分、カルボン酸などのアニオン部分の中から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂を使用することもできる。
上記のシリコーン樹脂は、MQ、MDQ、MT、MDTまたはMDTQで表される構成を有するシリコーン網状化合物であることが好ましい。また、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分及びフルオロアルキル部分、カルボン酸などのアニオン部分の中から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有するシリコーン網状化合物を使用することもできる。
アクリルシリコーン樹脂やシリコーン網状化合物等のシリコーン樹脂を用いる場合の配合量は、化粧料の総量に対して0.1〜20重量%であることが好ましく、特に1〜10重量%である事が好ましい。
【0041】
本発明の化粧料には、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料に使用される下記のような成分を添加することができる。上記の成分としては、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、制汗剤、紫外線吸収剤、紫外線吸収散乱剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物、毛髪用固形化剤等を挙げることができる。
【0042】
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等から選ばれるゲル化剤が挙げられる。
【0043】
制汗剤としては、アルミニウムクロロハイドレート、塩化アルミニウム、アルミニウムセスキクロロハイドレート、ジルコニルヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウムグリシン錯体等から選ばれる制汗剤が挙げられる。
【0044】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤等が挙げられ、紫外線吸収散乱剤としては微粒子酸化チタン、微粒子鉄含有酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム及びそれらの複合体等、紫外線を吸収散乱する粉体が挙げられる
【0045】
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等がある。
【0046】
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0047】
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等;pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等;キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸等;清涼剤としては、L−メントール、カンフル等;抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレン等が挙げられる。
【0048】
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤;ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤または肌荒れ改善剤;ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤;酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤;イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
【0049】
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類;ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテート等のビタミンB6類;ビタミンB12及びその誘導体;ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、 L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類;ビタミンH、ビタミンP;ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類;パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン等がある。
【0050】
アミノ酸類としては、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等;核酸としては、デオキシリボ核酸等;ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオール等が挙げられる。
【0051】
毛髪固定用高分子化合物としては、両性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の各高分子化合物が挙げられ、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体等の、ポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子;(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N−メタクリロイルエチル−N、N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物が挙げられる。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチンおよびコラーゲンまたはその誘導体等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
【0052】
本発明において化粧料とは、化粧水、乳液、クリーム、クレンジング、パック、オイルリキッド、マッサージ料、洗浄剤、脱臭剤、ハンドクリーム、リップクリーム等のスキンケア化粧料、メークアップ下地、白粉、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメークアップ化粧料、シャンプ−、リンス、トリートメント、セット剤等の毛髪化粧料、制汗剤、日焼け止め乳液や日焼け止めクリームなどの紫外線防御化粧料等が挙げられる。
【0053】
また、これらの化粧料の形状としては、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、プレス状、多層状、ムース状、スプレー状、スティック状、ペンシル状等、種々の形態を選択することができる。
【0054】
【実施例】
以下に、本発明を実施例によって更に詳述するが本発明はこれによって限定されるものではない.尚,特に断らない限り,以下に記載する「%」は「重量%」を意味する。
【0055】
実施例1.
反応器に下記平均組成式(4)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン1840重量部とトルエン500重量部を仕込み、
塩化白金酸0.5重量%のトルエン溶液1部を加えた後、下記式(5)で表されるトリエトキシビニルシラン380重量部を滴下し、溶剤の還流下に2時間反応させた。
CH=CHSi(OEt) (5)
反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去し、下記平均組成式(6)で表されるオルガノポリシロキサン粉体処理剤を得た。
この生成物は無色透明な液状であり、粘度は30mm/秒(25℃)、比重は0.96(25℃)であった。
【0057】
実施例
反応器に下記平均組成式()で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン 350重量部とトルエン150重量部を混合し、これに塩化白金酸2重量%のトルエン溶液0.2部を加えた。
次いで、実施例1で使用したトリエトキシビニルシラン(前記式(5))133重量部を溶剤の還流下に滴下し、2時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去し、下記平均組成式()で表されるオルガノポリシロキサン粉体処理剤を得た。
得られた生成物は無色透明な液状であり、粘度は51mm/秒(25℃)、比重は1.05(25℃)であった。
【0058】
実施例
反応器に下記平均組成式()で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン250重量部とトルエン100重量部を仕込み、塩化白金酸0.5重量%のトルエン溶液2部を加え、次いで実施例1で使用したトリエトキシビニルシラン95重量部を滴下し、溶剤還流下で2時間反応させた。
反応物を減圧下で加熱して溶剤を溜去し、下記平均組成式(10)で表されるオルガノポリシロキサン粉体処理剤を得た。
この生成物は無色透明な液状であり、粘度は60mm/秒(25℃)、比重は0.96(25℃)であった。
【0059】
実施例及び比較例1〜4.
実施例で得られたオルガノポリシロキサン粉体処理剤、及び、その他の処理剤1並びに2を用いて、下記表1の配合にて粉体を処理した。
[表面処理粉体]
【表1】
処理剤1:KF99(メチルハイドロジェンポリシロキサン)信越化学工業(株)製
処理剤2:下記アルコキシ変性シリコーン
【0060】
上記の処理剤を用いた表面処理粉体の製造方法;
減圧乾燥によって予め熱処理した未処理の酸化チタン98部(セリサイト95部)を反応器に仕込み、上記の処理剤2部(5部)をトルエンに希釈した溶液を徐々に加えながら攪拌した。さらに昇温してトルエンを溜去し、150℃で3時間攪拌することにより焼き付け処理を行い、実施例及び比較例1〜4の表面処理粉体を製造した。
【0061】
次に、得られた表面処理粉体について、表面活性、耐水性、水素発生量を測定することによって評価した結果を表2に示す。
【表2】
評価方法:
・表面活性:処理粉体40部を60部のヒマシ油と混練し、その一定量をガラス板に挟み込み、一定時間の紫外線を照射して、その照射前と照射後の色差(ΔE)を測定した。
・耐水性:処理粉体の一定量をアルミ皿(50mmΦ)にプレスし、1,3−ブチレングリコール:水=1:1の混合溶液を滴下して水滴を形成させ、その吸収時間を測定した。
・水素発生量:残存するSi−H基量を測定するために、一定量の粉体をトルエンに分散し、20%KOHアルカリ溶液を滴下して発生した水素を補集し、その体積を測定した。
【0062】
粉体の表面活性は、活性が高いほど前記した色変化(色差)は大きくなる。表2からもわかるように、酸化チタンの場合には、実施例4は比較例1、2の場合に比べて色変化が抑えられている。また、セリサイトの場合も、実施例5は、比較例3、4に比べて色差が小さかった。また、耐水性に関しては、メチルハイドロジェンポリシロキサンを使用した比較例1、3の場合もかなり高い。しかしながら、この場合には水素の発生量が多いので、未反応のSi−H基がかなり残っていることがわかる。一方、比較例3、4の場合には水素の発生は全く認められないが、水滴がすぐプレス面に吸収されたことから耐水性が非常に劣ることがわかった。これらに対して、実施例の場合には耐水性がかなり高い上、水素の発生量も少ない。これらのことから、本発明のオルガノポリシロキサンによる表面処理粉体は、残存Si−H基が少なく表面活性が抑えられているだけでなく、耐水性にも優れていることがわかった。
【0063】
実施例及び比較例5〜6.
実施例及び比較例1〜4で得られた表面処理粉体を使用し下記表3の配合にてファンデーションを作製し、評価を行った。
(処方)
【表3】
(製造方法)
A:成分1〜14を混合して均一に粉砕した。
B:Aに成分15〜17を加えて粉砕した。
C:Bをプレス成型してパウダーファンデーションを作製した。
【0064】
得られたファンデーションについて、女性50名の専門パネルにより使用テストを行ない、使用性の良さ、伸びの軽さ、にじみのなさ、化粧持ちの良さについて、下記に示される基準に従って評価を行なった。
得られた平均点について、下記の基準に従って○×で判定した。
平均点の判定:
得られた平均点が4.5点以上 ◎
得られた平均点が3.5点以上4.5点未満 ○
得られた平均点が2.5点以上3.5点未満 △
得られた平均点が1.5点以上2.5点未満 ×
得られた平均点が1.5点未満 ××
【0065】
結果は表に示した通りである。
【表4】
また、KF99(メチルハイドロジェンポリシロキサン)で処理した粉体(比較例1及び3)を使用した比較例5を、前記製造方法のBの状態で密封保存していたところ、未反応のSi−H基による脱水素反応によって容器が膨れていることが観察された。
【0066】
各種表面処理粉体の製造方法及びそれを用いた各種化粧料の実施例:
減圧乾燥によって予め熱処理した各種粉体98部を反応器に仕込み、前記オルガノポリシロキサン粉体処理剤(実施例1〜)の何れか2部をトルエンに希釈した溶液を徐々に加えながら攪拌した。次に、昇温してトルエンを溜去し、150℃で3時間攪拌することにより焼き付け処理を行った。得られた表面処理粉体を窒素気流下にて室温に戻し、各化粧料に使用した。
【0067】
実施例:水中油型クリ−ム
(成分) 重量(%)
1.エタノール 17.0
2.プロピレングリコール 3.0
3.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 0.5
4.トリオクタン酸グリセリル 2.0
5.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理セリサイト 3.0
6.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注2) 5.0
7.カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 20.0
8.キサンタンガム(2%水溶液) 6.0
9.トリエタノールアミン 0.2
10.防腐剤 適 量
11.香料 適 量
12.精製水 60.8
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6011(信越化学工業(株)製)
(注2)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−100(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜6を混合した。
B:成分7〜12を混合溶解した。
C:AをBに加えて攪拌乳化した。
以上のようにして得られた水中油型クリームは、キメが細かく、のび広がりが軽くてべたつきや油っぽさがない上しっとりとしてみずみずしかった。また、使用感がさっぱりとしていると共に化粧持ちも非常に良い上、温度変化や経時による変化もなく安定性に優れていることが確認された。
【0069】
実施例:油中水型クリーム
(成分) 重量(%)
1.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 6.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 4.0
3.スクワラン 5.0
4.ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 3.0
5.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 3.0
6.疎水化微粒子酸化チタン(注2) 2.0
7.硫酸マグネシウム 0.7
8.グリセリン 10.0
9.防腐剤 適 量
10.香料 適 量
11.精製水 残 量
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF6012(信越化学工業(株)製)
(注2)疎水化処理微粒子酸化チタン粉体;平均粒径0.05μmの微粒子酸化チタンを10重量%になるように水に分散させ、次いでSiO換算で酸化チタンに対して2重量%に相当する10重量%ケイ酸ナトリウム溶液(SiO/NaO(モル比)=0.5)を加えて十分攪拌した後、Al換算で酸化チタンに対して7.5重量%に相当する10重量%硫酸アルミニウム溶液を徐々に添加し、酸化チタンの表面にケイ酸の水和物及びアルミナの水和物を沈着させた。反応終了後、ろ過・洗浄・乾燥し、次いでジェットミルで粉砕した。これをヘンシェルミキサーに移し、十分攪拌しつつオルガノポリシロキサン粉体処理剤(実施例)を2重量%添加し、混合攪拌した後120℃で焼成処理を行った。
(製造方法)
A:成分1〜5を加熱混合し、成分6を添加して均一に混合した。
B:成分7〜9及び11を加熱溶解した。
C:攪拌下、AにBを徐添して乳化し、冷却した後成分10を添加してクリームを得た。
以上のようにして得られた油中水型クリームは、キメが細かく、のび広がりが軽くてべたつきや油っぽさがない上しっとりとしてみずみずしかった。また、使用感がさっぱりとしていると共に化粧持ちも非常に良い上、温度変化や経時による変化がなく安定性に優れていることが確認された。
【0072】
実施例:アイライナー
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 39.0
2.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 3.0
3.有機シリコーン樹脂(注2) 15.0
4.ジオクタデシルジメチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト 3.0
5.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理黒酸化鉄 10.0
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.デヒドロ酢酸ナトリウム 適 量
8.防腐剤 適 量
9.精製水 残 量
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注2)有機シリコーン樹脂;KF−7312J(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜4を混合し、成分5を加えて均一に混合分散した。
B:成分6〜9を混合した。
C:BをAに徐添して乳化し、アイライナーを得た。
以上のようにして得られたアイライナーは、のびが軽くて描きやすく、清涼感があってさっぱりとし、更にべたつきがない使用感であった。また、温度変化や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れており、耐水性、耐汗性に優れることはもとより、化粧持ちも非常に良いことが確認された。
【0073】
実施例10:ファンデーション
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 45.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 5.0
3.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 2.0
4.オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム塩変性モンモリロナイト
4.0
5.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理酸化チタン 10.0
6.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理タルク 6.0
7.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理マイカ 6.0
8.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理ベンガラ 1.6
9.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理黄酸化鉄 0.7
10.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理黒酸化鉄 0.2
11.ジプロピレングリコール 5.0
12.パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.3
13.2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.2
14.塩酸 0.1
15.香料 適 量
16.精製水 残 量
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF−6017(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜4を加熱混合し、成分5〜10を添加して均一にした。
B:成分11〜14及び16を加熱溶解した(水系のpHは9.0)。
C:攪拌下、AにBを徐添して乳化し、冷却した後成分15を添加してファンデーションを得た。
以上のようにして得られたファンデーションは、キメが細かい上、のび広がりが軽くてべたつきや油っぽさがなく、しっとりとしてみずみずしかった。また、さっぱりとした使用感を与えると共に、化粧持ちも良く、温度変化や経時による変化がなく、安定性にも優れていることが確認された。
【0075】
実施例11:口紅
(成分) 重量(%)
1.キャンデリラワックス 8.0
2.ポリエチレンワックス 8.0
3.長鎖アルキル含有アクリルシリコーン樹脂(注1) 12.0
4.メチルフェニルポリシロキサン(注2) 3.0
5.イソノナン酸イソトリデシル 20.0
6.イソステアリン酸グリセリル 16.0
7.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 28.5
8.オルガノポリシロキサン(実施例)処理赤色202 0.8
9.オルガノポリシロキサン(実施例)処理ベンガラ 1.5
10.オルガノポリシロキサン(実施例)処理黄酸化鉄 1.0
11.オルガノポリシロキサン(実施例)処理黒酸化鉄 0.2
12.オルガノポリシロキサン(実施例)処理酸化チタン 1.0
13.防腐剤 適 量
14.香料 適 量
(注1)長鎖アルキル含有アクリルシリコーン樹脂;KP−561(信越化学工業(株)製)
(注2)メチルフェニルポリシロキサン;KF−54(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜6及び7の一部を加熱混合、溶解した。
B:成分8〜14及び7の残部を均一混合し、Aに加えて均一にした。
以上のようにして得られた口紅は、のびが軽くて油っぽさや粉っぽさがない上、さっぱりとした使用感を与えると共に、耐水性や撥水性が良好で持ちも良く、安定性にも優れているものであった。
【0076】
実施例12:アイライナー
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 6.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 5.0
3.ホホバ油 2.0
4.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 1.0
5.アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン(注2) 1.0
6.アクリルシリコーン樹脂(注3) 15.0
7.オルガノポリシロキサン(実施例)処理黒酸化鉄 20.0
8.エタノール 5.0
9.腐剤 適 量
10.精製水 残 量
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF6017(信越化学工業(株)製)
(注2)アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン;KF6026(信越化学工業(株)製)
(注3)アクリルシリコーン樹脂;KP545(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜6を加温混合し、成分7を添加して均一に分散した。
B:成分8〜10を加温溶解した。
C:攪拌下、AにBを徐添して乳化し、アイライナーを得た。
以上のようにして得られたアイライナーは、のびが軽くて油っぽさや粉っぽさがない上、みずみずしく、さっぱりとした使用感を与えると共に、耐水性や撥水性、耐汗性が良好で持ちも良く、化粧崩れしにくいものであった。また、温度変化や経時による変化がなく安定性にも優れていることが確認された。
【0078】
実施例13:液状ファンデーション
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 16.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 8.0
3.パラメトキシケイ皮酸オクチル 3.0
4.12−ヒドロキシステアリン酸 1.0
5.フッ素変性シリコーン(注1) 15.0
6.フッ素アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン(注2) 5.0
7.球状ポリメチルシルセスキオキサン粉体(注3) 3.0
8.オルガノポリシロキサン(実施例)処理微粒子酸化チタン 8.0
9.オルガノポリシロキサン(実施例)処理雲母チタン 1.0
10.オルガノポリシロキサン(実施例)処理酸化チタン 5.0
11.オルガノポリシロキサン(実施例)処理ベンガラ 0.9
12.オルガノポリシロキサン(実施例)黄酸化鉄 2.0
13.オルガノポリシロキサン(実施例)黒酸化鉄 1.0
14.エタノール 15.0
15.グリセリン 3.0
16.硫酸マグネシウム 1.0
17.防腐剤 適 量
18.香料 適 量
19.精製水 残 量
(注1)フッ素変性シリコーン;FL−50(信越化学工業(株)製)
(注2)フッ素アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン;FPD−4694(信越化学工業(株)製)
(注3)球状ポリメチルシルセスキオキサン粉体;KMP590(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分7〜13を均一に混合した。
B:成分1〜6を70℃に加熱混合し、Aを加えて均一に分散混合した。
C:成分14〜17及び19を40℃に加温、Bに徐添して乳化し、冷却して成分18を加え、液状ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた液状ファンデーションは、べたつきがなく、のび広がりも軽い上さっぱりとした高い清涼感を有し、温度変化や経時による変化がなく、安定性の非常に優れたものであることが確認された。
【0079】
実施例14:アイライナー
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 22.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 5.0
3.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理黒酸化鉄 20.0
4.有機シリコーン樹脂(注1) 10.0
5.ビタミンEアセテート 0.2
6.ホホバ油 2.0
7.ベントナイト 3.0
8.ポリエーテル変性シリコーン(注2) 2.0
9.エタノール 3.0
10.1,3−ブチレングリコール 5.0
11.防腐剤 適 量
12.精製水 残 量
(注1)有機シリコーン樹脂;;KF−7312J(信越化学工業(株)製)
(注2)ポリエーテル変性シリコーン;KF6017(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜2、4〜8を混合し、成分3を加えて均一に混合分散した。
B:成分9〜11及び13を混合した。
C:BをAに徐添して乳化した後冷却し、アイライナーを得た。
以上のようにして得られたアイライナーは、のびが軽くて描きやすい上清涼感があってさっぱりとし、べたつきがない使用感で、温度変化や経時によって変化することもなく、使用性も安定性も非常に優れており、耐水性、耐汗性にも共に優れ、化粧持ちも非常に良いことが確認された。
【0080】
実施例15:ファンデーション
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 27.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.トリオクタン酸グリセリル 10.0
4.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 1.0
5.モノイソステアリン酸ポリグリセリル 3.0
6.疎水化処理混合粉体(注2) 18.0
7.ベンガラ 1.2
8.黄酸化鉄 2.6
9.黒酸化鉄 0.2
10.1,3−ブチレングリコール 7.0
11.塩化ナトリウム 0.5
12.防腐剤 適 量
13.香料 適 量
14.精製水 残 量
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF6017(信越化学工業(株)製)
(注2)疎水化処理混合粉体
a.微粒子酸化チタン 8.0
b.微粒子酸化亜鉛 4.0
c.タルク 3.0
d.マイカ 3.0
(製造方法)
A:成分a〜dを混合し、それらの粉体に対し、1重量%のオルガノポリシロキサン(実施例1)添加した後、加熱処理した。
B:成分1〜5を混合して加温溶解し、成分6〜9を均一に分散した。
C:成分10〜12及び14を混合した後、Bに加えて乳化した。
D:Cを冷却し、成分13を加えてファンデーションを得た。
以上のようにして得られたファンデーションは、べたつきがなく、のび広がりも軽い上密着感に優れ、おさまりも良く、つやのある仕上がりで化粧持ちも非常に優れており、また、温度変化や経時によって変化することがなく、安定性にも優れていることがわかった。
【0081】
実施例16:ブラッシング剤スプレー
(成分) 重量(%)
1.ミリスチン酸イソプロピル 1.0
2.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.05
3.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理微粒子酸化亜鉛 3.0
4.エタノール 25.0
5.香料 適 量
6.噴射剤 残 量
(製造方法)
A:成分1〜5を混合した。
B:Aをエアゾール用缶に詰めた後、成分6を充填し、ブラッシング剤を得た。
以上のようにして得られたブラッシング剤スプレーは、ツヤがあって非常になめらかであり、持続性にも優れている上、使用時の粉の分散性に優れ、櫛通りが良くツヤのある非常に良いものであることが確認された。
【0082】
実施例17:リンス
(成分) 重量(%)
1.ジステアリン酸エチレングリコール 3.0
2.セタノール 2.0
3.モノステアリン酸プロピレングリコール 3.0
4.ジメチルポリシロキサン(100mm/秒(25℃)) 3.0
5.モノステアリン酸グリセリン 4.0
6.ポリオキシエチレン(3)ステアレート 4.0
7.塩化アセチルトリメチルアンモニウム 5.0
8.ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 2.0
9.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理酸化亜鉛 2.0
10.1,3−ブチレングリコール 5.0
11.防腐剤 適 量
12.香料 適 量
13.精製水 残 量
(製造方法)
A:成分1〜9を撹拌、混合した。
B:成分10〜11及び13を加熱混合した。
C:AにBを添加し、混合した後、冷却、成分12を添加してリンスを得た。
以上のようにして得られたリンスは、使用時にべたつきや重さがなく、毛髪に優れたツヤを与え、さらさら感、なめらかさ、ボリューム感を付与し、櫛通りの良い、使用性も持続性も優れたものであることが確認された。
【0083】
実施例18:リンスインシャンプー
(成分) 重量(%)
1.ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(30%)
15.0
2.ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%)
4.0
3.ポリオキシエチレン(150)ジステアレート 0.5
4.カチオン化セルロース(4%) 0.5
5.グリセリン 3.0
6.ジメチルポリシロキサン(100万mm/秒(25℃)) 1.0
7.ジメチルポリシロキサン(100mm/秒(25℃)) 3.0
8.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理マイカ 2.0
9.防腐剤 適 量
10.香料 適 量
11.精製水 残 量
(製造方法)
A:成分1〜5、9及び11を加熱、混合した。
B:成分6〜8を混合、分散した。
C:AにBを添加し混合した後、冷却、成分10を添加してリンスインシャンプーを得た。
以上のようにして得られたリンスインシャンプーは、使用時にべたつきや重さがなく、毛髪に優れたツヤを与え、さらさら感、なめらかさ、ボリューム感を付与し、櫛通りの良い、使用性も持続性も優れたものであることが確認された。
【0084】
実施例19:トリートメント
(成分) 重量(%)
1.ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
2.流動パラフィン 10.0
3.スクワラン 5.0
4.ステアリルアルコール 1.5
5.ジメチルポリシロキサン(10mm/秒(25℃)) 3.0
6.ステアリン酸 6.0
7.ポリオキシエチレン(3)ステアリルアルコール 4.5
8.ポリオキシエチレン(150)セチルエーテル 2.0
9.オルガノポリシロキサン(実施例)処理セリサイト 1.5
10.1,3−ブチレングリコール 6.0
11.防腐剤 適 量
12.香料 適 量
13.精製水 残 量
(製造方法)
A:成分1〜9を加熱、混合した。
B:成分10〜11及び13を混合、分散した。
C:AにBを添加し混合した後、冷却、成分12を添加してトリートメントを得た。
以上のようにして得られたトリートメントは、使用時にべたつきや重さがなく、毛髪に優れたツヤを与え、さらさら感、なめらかさ、ボリューム感を付与し、櫛通りの良い、使用性も持続性も優れたものであることが確認された。
【0086】
実施例20:ロールオンタイプ制汗剤
(成分) 重量(%)
1.架橋型ポリエーテル変性シリコーン(注1) 20.0
2.ジメチルポリシロキサン(6mm/秒(25℃)) 10.0
3.架橋型ジメチルポリシロキサン(注2) 15.0
4.デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0
5.アルミニウム・ジルコニウムテトラクロロハイドレイト 20.0
6.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理酸化亜鉛 5.0
7.香料 適 量
(注1)架橋型ポリエーテル変性シリコーン;KSG−21(信越化学工業(株)製)
(注2)架橋型ジメチルポリシロキサン;KSG−15(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜4を混合した。
B:Aに成分5〜7を加え、均一に分散した。
以上のようにして得られたロールオンタイプの制汗剤は、のびが軽く、清涼感があってさっぱりとしてべたつきや油感がなく、温度や経時による変化もなく、使用性も安定性も非常に優れているものであった。
【0087】
実施例21:日焼け止め乳液
(成分) 重量(%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
2.メチルフェニルポリシロキサン 3.0
3.モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0
4.ポリエーテル変性シリコーン(注1) 0.5
5.トリメチルシロキシケイ酸(注2) 1.0
6.パラメトキシケイ皮酸オクチル 4.0
7.オルガノポリシロキサン(実施例1)処理微粒子酸化チタン 8.0
8.ソルビトール 2.0
9.塩化ナトリウム 2.0
10.防腐剤 適 量
11.香料 適 量
12.精製水 残 量
(注1)ポリエーテル変性シリコーン;KF6015(信越化学工業(株)製)
(注2)トリメチルシロキシケイ酸;X−21−5250(信越化学工業(株)製)
(製造方法)
A:成分1〜6を加熱混合し、成分7を均一分散した。
B:成分8〜10及び12を加熱混合した。
C:攪拌下、AにBを徐添して乳化し、冷却して成分11を添加し日焼け止め乳液を得た。
以上のようにして得られた日焼け止め乳液は、キメが細かく、のび広がりが軽く、べたつきがない上しっとりとしてみずみずし鋳物であった。また、化粧持ちが良いため紫外線防止効果も持続する上、温度変化や経時による変化がなく非常に安定性にも優れていることが確認された。
【0089】
【発明の効果】
一般式(1)で表わされる本発明のオルガノポリシロキサン化合物で処理した表面処理粉体は、粉体表面活性が十分に封鎖されている上耐水性において優れたものである。従って残存Si−H基も少ないので、本発明の表面処理粉体を使用した化粧料は、軽いのび広がりを有する一方、油っぽさがなくしっとりとしてみずみずしい上、さっぱりとした使用感、そして分散性、耐皮脂性及び化粧持ちも非常に良く、また、いかなる化粧料に配合しても水素ガスの発生がほとんどなく、温度や経時による変化のない非常に優れた安定性を有する化粧料である。

Claims (35)

  1. 下記一般式(1)
    SiO(4―a―b―c)/2 (1)
    で表されるオルガノポリシロキサン粉体処理剤;
    但し、Rは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基で表される有機基から選択される同種又は異種の有機基、Rは炭素数1〜6のアルコキシ基又は下記一般式(2)で表される加水分解性基含有反応基であって、少なくとも1つのR は該一般式(2)で表される加水分解性基含有反応基である;
    −C2nSiR (OR3−d (2)
    は、炭素数1〜30の、アルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基からなる群の中から選択される同種又は異種の有機基、Rは炭素数1〜6のアルキル基、a、b、cはそれぞれ0.5≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5、0.502≦a+b+c<4であり、dは0〜2の整数であり、nは2〜20の整数である。
  2. 前記R が前記一般式(2)で表される加水分解性基含有反応基である、請求項1に記載された粉体処理剤
  3. 請求項1又は2に記載されたオルガノポリシロキサン粉体処理剤を粉体100重量部に対して0.1〜30重量部使用し、前記粉体を表面処理してなることを特徴とする表面処理粉体。
  4. 表面処理された粉体が酸化亜鉛であることを特徴とする、請求項に記載された表面処理粉体。
  5. 表面処理された粉体が酸化チタンであることを特徴とする、請求項に記載された表面処理粉体。
  6. 表面処理された粉体が体質顔料であることを特徴とする、請求項3に記載された表面処理粉体
  7. 請求項3に記載された表面処理粉体を(A)成分として含有する化粧料。
  8. B)成分として油剤を含有する請求項7に記載された化粧料。
  9. 前記(B)成分である油剤の少なくとも一部が常温で液状である、請求項に記載された化粧料。
  10. 前記(B)成分である油剤の少なくとも一部が、 SiO (4―e)/2 (ただし、R は水素原子または炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基及びフッ素置換アルキル基及びeは0≦e≦2.5)で表される直鎖状又は環状のシリコーン油である、請求項8又は9に記載された化粧料。
  11. 前記(B)成分である油剤の少なくとも一部が、フッ素基又はアミノ基を有する油剤である、請求項8〜10の何れかに記載された化粧料。
  12. (C)成分としてを含有する請求項11の何れかに記載された化粧料。
  13. (D)成分として分子構造中にアルコール性水酸基を有する、化合物を含有する請求項12の何れかに記載された化粧料。
  14. 前記(D)成分である分子構造中にアルコール性水酸基を有する化合物が、水溶性で一価のアルコール、及び/又は水溶性多価アルコールである、請求項13に記載された化粧料。
  15. (E)成分として、水溶性又は水膨潤性高分子を含有する、請求項14の何れかに記載された化粧料。
  16. (F)成分として、請求項3に記載された表面処理粉体以外の粉体及び/又は着色剤を含有する、請求項7〜15の何れかに記載された化粧料。
  17. 前記(F)成分である粉体及び/又は着色剤の少なくとも一部が、ジメチルシリコーンを架橋した構造を持つ架橋型シリコーン微粉末、ポリメチルシルセスキオキサンの微粉末、疎水化シリカ、あるいは球状シリコーンゴム表面をポリメチルシルセスキオキサン粒子で被覆した複合微粉末である、請求項16に記載された化粧料。
  18. 前記(F)成分である粉体及び/又は着色剤の少なくとも一部が、フッ素基を有する粉体及び/又は着色剤である、請求項16又は17に記載された化粧料。
  19. (G)成分として界面活性剤を含有する、請求項7〜18の何れかに記載された化粧料。
  20. 前記(G)成分である界面活性剤が、分子中にポリオキシアルキレン鎖を有する直鎖状或いは分岐状のシリコ−ンである、請求項19に記載された化粧料。
  21. 前記(G)成分である界面活性剤のHLBが2−8である、請求項19又は20に記載された化粧料。
  22. (H)成分として架橋型オルガノポリシロキサンを含有する、請求項7〜21の何れかに記載された化粧料。
  23. 前記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、0.65mm /秒(25℃)〜10.0mm /秒(25℃)の低粘度シリコーンを自重以上の量を含んで膨潤する架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項22に記載された化粧料。
  24. 前記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、構成成分として分子中に二つ以上のビニル性反応部位を有する架橋剤とケイ素原子に直接結合した水素原子との間で反応することにより、架橋構造を形成した架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項22又は23に記載された化粧料。
  25. 記(H)成分である架橋型オルガノポリシロキサンが、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、フルオロアルキル部分の中から選択された少なくとも一つの部分を架橋分子中に含有する架橋型オルガノポリシロキサンである、請求項22〜24の何れかに記載された化粧料。
  26. (I)成分としてシリコーン樹脂を含有する、請求項7〜25の何れかに記載された化粧料。
  27. 前記(I)成分であるシリコーン樹脂がアクリルシリコーン樹脂である、請求項26に記載された化粧料。
  28. 前記アクリルシリコーン樹脂が、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分、フルオロアルキル部分、カルボン酸などのアニオン部分の中から選択された少なくとも一つの部分を分子中に含有するアクリルシリコーン樹脂である、請求項27に記載された化粧料。
  29. 前記(I)成分であるシリコーン樹脂が、MQ、MDQ、MT、MDT、MDTQからなる群の中から選択される少なくとも1種のシリコーン網状化合物である、請求項26に記載された化粧料。
  30. 前記シリコーン網状化合物が、ピロリドン部分、長鎖アルキル部分、ポリオキシアルキレン部分、フルオロアルキル部分、アミノ部分の中から選択された少なくとも一つの部分を分子中に含有するシリコーン網状化合物である、請求項29に記載された化粧料。
  31. 請求項30の何れかに記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなるスキンケア化粧料。
  32. 請求項30の何れかに記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなるメークアップ化粧料。
  33. 請求項30の何れかに記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなる頭髪化粧料。
  34. 請求項30の何れかに記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなる制汗剤化粧料。
  35. 請求項30の何れかに記載された化粧料を構成成分の少なくとも一部としてなる紫外線防御化粧料。
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