JP2010077032A - 酸化チタン分散体およびそれを配合した化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】分散剤がなくても優れた分散性を有する酸化チタン分散体およびそれを配合した化粧料を提供する。
【解決手段】(a)シリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理した酸化チタン処理粉体を分散体中25〜60質量%と、(b)ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、トリオクタノイン、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピルから選ばれる一種又は二種以上の油分を分散体中30〜70質量%とを配合する。
【選択図】なし
【解決手段】(a)シリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理した酸化チタン処理粉体を分散体中25〜60質量%と、(b)ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、トリオクタノイン、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピルから選ばれる一種又は二種以上の油分を分散体中30〜70質量%とを配合する。
【選択図】なし
Description
本発明は酸化チタン分散体に関し、さらに詳しくは分散性に優れた酸化チタン分散体およびそれを配合した化粧料に関するものである。
屋外でのレジャーやスポーツの際には、皮膚が過度の紫外線に曝露されて炎症を起こすのを防止するために、日焼け止めクリーム等の使用が古くから行われている。
近年、日常的に無意識のうちに浴びる紫外線においても、シミ、ソバカスの発生、光老化による皺の発生、皮膚細胞の遺伝子損傷による皮膚癌の発生等の原因となる事が知られるようになり、皮膚学者や皮膚科医等の専門家は、日常的に紫外線から皮膚を保護することを推奨している。
近年、日常的に無意識のうちに浴びる紫外線においても、シミ、ソバカスの発生、光老化による皺の発生、皮膚細胞の遺伝子損傷による皮膚癌の発生等の原因となる事が知られるようになり、皮膚学者や皮膚科医等の専門家は、日常的に紫外線から皮膚を保護することを推奨している。
これを受けて現在では、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション等の化粧料のほとんどに紫外線防御機能が付与されている。紫外線防御機能を有する物質には、紫外線吸収剤としての有機物質と、紫外線散乱剤としての無機物質が存在するが、安全性が高いと考えられる無機物質の方が比較的好まれている。
紫外線散乱剤としての無機物質としては、酸化チタンが最もよく用いられている。酸化チタンは、屈折率2.3〜2.6と顔料中で最も大きく、隠蔽力も白色顔料中最大であるが、そのままでは化粧料基剤中に分散しにくいという問題点がある。
そこで化粧料中における酸化チタンの油中での分散性を改善するために、微粒子二酸化チタンの表面に金属石鹸を被覆する技術(例えば、特許文献1、特許文献2)、及び微粒子金属酸化物の表面にシラン化合物を被覆する技術(例えば、特許文献3)が知られている。
この酸化チタンを紫外線防御剤として用いた日焼け止め化粧料は、通常、脂肪酸石鹸処理酸化チタンとデカメチルシクロペンタシロキサンのような環状シリコーンと、シリコーン系の分散剤とを配合することにより調製されている。
しかしこのような方法では酸化チタンを分散させるための分散剤を多量に必要とするために分散剤特有のべたつきがあり、酸化チタンの粉体濃度を高くして紫外線防御能を向上させるのは限界があった。また油分として環状シリコーンを用いているために粉ぎしみ感が強いという欠点もあった。
そこで、枝分かれ鎖を有する有機化合物中に、分散剤を必要とせずに酸化チタンを分散させた有機分散体が開発されている(特許文献4)。しかしながらこの有機分散体は、油分が粘調であり、べたつく、油っぽいなど使用性が悪いという問題点がある。また、枝分かれを有する有機化合物すべてが分散性に優れているわけではなく、実際には、粉末の種類や表面処理の種類、油分、それぞれの相性によって分散特性が異なるため、より分散性に優れ、使用感がよく、化粧料へ配合したときに安定である分散体が求められていた。
そこで化粧料中における酸化チタンの油中での分散性を改善するために、微粒子二酸化チタンの表面に金属石鹸を被覆する技術(例えば、特許文献1、特許文献2)、及び微粒子金属酸化物の表面にシラン化合物を被覆する技術(例えば、特許文献3)が知られている。
この酸化チタンを紫外線防御剤として用いた日焼け止め化粧料は、通常、脂肪酸石鹸処理酸化チタンとデカメチルシクロペンタシロキサンのような環状シリコーンと、シリコーン系の分散剤とを配合することにより調製されている。
しかしこのような方法では酸化チタンを分散させるための分散剤を多量に必要とするために分散剤特有のべたつきがあり、酸化チタンの粉体濃度を高くして紫外線防御能を向上させるのは限界があった。また油分として環状シリコーンを用いているために粉ぎしみ感が強いという欠点もあった。
そこで、枝分かれ鎖を有する有機化合物中に、分散剤を必要とせずに酸化チタンを分散させた有機分散体が開発されている(特許文献4)。しかしながらこの有機分散体は、油分が粘調であり、べたつく、油っぽいなど使用性が悪いという問題点がある。また、枝分かれを有する有機化合物すべてが分散性に優れているわけではなく、実際には、粉末の種類や表面処理の種類、油分、それぞれの相性によって分散特性が異なるため、より分散性に優れ、使用感がよく、化粧料へ配合したときに安定である分散体が求められていた。
本発明の目的は、分散性に優れ、分散剤を必要としない酸化チタン分散体およびそれを用いた安定で使用性のよい化粧料を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究の結果、特定の改質された酸化チタンが特定の油分への分散性に極めて優れ、分散剤がなくとも良好な分散性を維持できることを見出した。
すなわち本発明は、(a)シリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理した酸化チタン処理粉体を分散体中25〜60質量%と、(b)ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、トリオクタノイン、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピルから選ばれる一種又は二種以上の油分を分散体中30〜70質量%とを含むことを特徴とする酸化チタン分散体である。
また本発明は、上記酸化チタン分散体を配合してなることを特徴とする化粧料である。
本発明の酸化チタン分散体は、油分中での分散性および分散安定性に極めて優れ、分散剤がなくとも良好な分散性を維持できるという効果を生ずる。
本発明の化粧料は、本発明による酸化チタン分散体を配合したことにより、優れた紫外線防御能を有し、粉末の分散性に優れ、良好な使用性を有するものである。また分散剤を必要とせずに安定な分散性を保持できるので、ベタツキがなく、使用性の良い化粧料とすることができる。
本発明の化粧料は、本発明による酸化チタン分散体を配合したことにより、優れた紫外線防御能を有し、粉末の分散性に優れ、良好な使用性を有するものである。また分散剤を必要とせずに安定な分散性を保持できるので、ベタツキがなく、使用性の良い化粧料とすることができる。
以下に、本発明の最良の実施形態について説明する。
本発明においては、従来酸化チタンの分散性が悪かったことを、酸化チタン処理粉体としてシリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理したものを使用し、かつ特定の低分子量で高いIOB値の油分を使用することで解決し、使用性が悪かったことを、上記特定の酸化チタン処理粉体を使用し、分散剤を極力使用しないことで改善したものである。
本発明においては、従来酸化チタンの分散性が悪かったことを、酸化チタン処理粉体としてシリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理したものを使用し、かつ特定の低分子量で高いIOB値の油分を使用することで解決し、使用性が悪かったことを、上記特定の酸化チタン処理粉体を使用し、分散剤を極力使用しないことで改善したものである。
本発明の、(a)酸化チタン処理粉体について説明する。
基粉体であるシリカ被覆酸化チタンの製造方法としては、例えば、WO98/47476や特開2007−16111など公知の方法を用いることができる。
本発明のシリカ被覆酸化チタンは、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず用いることができるが、紫外線防御効果と、塗布時の透明性の観点から、一次粒子径として、5nm〜100nmが好ましく、特に、5〜50nmが好ましい。
基粉体であるシリカ被覆酸化チタンの製造方法としては、例えば、WO98/47476や特開2007−16111など公知の方法を用いることができる。
本発明のシリカ被覆酸化チタンは、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず用いることができるが、紫外線防御効果と、塗布時の透明性の観点から、一次粒子径として、5nm〜100nmが好ましく、特に、5〜50nmが好ましい。
本発明の(a)酸化チタン処理粉体は、上記のシリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理したものである。この処理は、WO2006/64821に記載された方法を用いることができる
シランカップリング剤としては、パーフルオロアルキルシラン、オクチルトリエトキシシラン等が挙げられ、このうち特にオクチルトリエトキシシランが好ましい。
シランカップリング剤としては、パーフルオロアルキルシラン、オクチルトリエトキシシラン等が挙げられ、このうち特にオクチルトリエトキシシランが好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、C12モノヒドロキシアルキルエーテルカチオン、ジヒドロキシアルキルエーテルカチオン、ジヒドロキシアルキルエーテルカチオン、ヤシ油ジアミドプロピルカチオン、ヤシ油ジカルボキシエチルカチオン、C16ジカルボキシエチルカチオン、C18ジカルボキシエチルカチオン、POP(15)ジエチルメチルカチオン、POP(25)ジエチルメチルカチオン、POP(40)ジエチルメチルカチオン、C12ジアミドプロピルメチルアミン、C14ジアミドプロピルメチルアミン、C16ジアミドプロピルメチルアミン、C18ジアミドプロピルメチルアミン、isoC18ジアミドプロピルメチルアミン、ジC18プロピルジメチルカチオン、ヒドロキシプロピル-ビス-ラウリルカチオン、ヒドロキシプロピル-ビス-ステアリルカチオン、ヒドロキシプロピル−ビス−ラウリルアミドカチオン、ヒドロキシプロピル-ビス-ステアリルアミドカチオン、C18モノヒドロキシアルキルエーテルカチオン、ビス-C18ヒドロキシアルキルエーテルカチオン、C22トリメチルアンモニウムブロマイド、C22プロピルジメチルアミン、クオタニウム-91、C22トリメチルアンモニウムメトサルフェート、ジココイルアミドエチルエチルヒドロキシカチオン、ジC18アミドエチルエチルヒドロキシカチオン、ジC16アミドエチルエチルヒドロキシカチオン、ジC18ジメチルアンモニウム塩、C18ジメチルベンジルアンモニウム塩、パーフルオロトリメチルアンモニウム塩、ジアシルアミドエチルエチルヒドロキシカチオンが挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
特に好ましいカチオン性界面活性剤は、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムである。
特に好ましいカチオン性界面活性剤は、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムである。
本発明において、シランカップリング剤とカチオン性界面活性剤の被覆量は、シリカ被覆酸化チタンの自重に対してそれぞれ3〜90質量%、0.5〜10質量%であることが好ましい。
また、シランカップリング剤とカチオン性界面活性剤の被覆量は、質量比で1:1〜9:1であることが好ましい。カチオン性界面活性剤の比率が上述の範囲よりも多いと耐水性が悪くなることがあり、少ないと洗浄性が悪くなることがある。
また、シランカップリング剤とカチオン性界面活性剤の被覆量は、質量比で1:1〜9:1であることが好ましい。カチオン性界面活性剤の比率が上述の範囲よりも多いと耐水性が悪くなることがあり、少ないと洗浄性が悪くなることがある。
本発明の(a)酸化チタン処理粉体の製造方法としては、以下の方法が例示されるがこれに限定されない。
溶媒中に、シリカ被覆酸化チタンに対してシランカップリング剤を3〜90質量%、カチオン性界面活性剤を0.5〜10質量%加え溶解する。その後、シリカ被覆酸化チタンを加え1時間室温で攪拌する。攪拌終了後、溶媒除去、乾燥、粉砕を行い、目的とする処理粉体を得る。
なお溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等各種疎水化処理剤やカチオン性界面活性剤が溶解するものを用いることができるが、特にイソプロピルアルコールが好ましい。
溶媒中に、シリカ被覆酸化チタンに対してシランカップリング剤を3〜90質量%、カチオン性界面活性剤を0.5〜10質量%加え溶解する。その後、シリカ被覆酸化チタンを加え1時間室温で攪拌する。攪拌終了後、溶媒除去、乾燥、粉砕を行い、目的とする処理粉体を得る。
なお溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等各種疎水化処理剤やカチオン性界面活性剤が溶解するものを用いることができるが、特にイソプロピルアルコールが好ましい。
本発明の(a)酸化チタン処理粉体としては、上記のような方法で製造することができるが、市販のシランカップリング剤処理粉体をカチオン性界面活性剤にて処理することによっても製造できる。
本発明の酸化チタン分散体において、(a)酸化チタン処理粉体の配合量は25〜60質量%であり、より好ましくは35〜50質量%である。(a)酸化チタン処理粉体の配合量が25質量%未満では酸化チタンの粉体濃度が高い系において、良好な分散体を得るという本発明本来の目的を達成することができず、60質量%を超えると安定な分散体を得ることが困難となる。
本発明で用いられる(b)ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、トリオクタノイン、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピルから選ばれる一種又は二種以上の油分は、上記処理粉体を分散剤なしで安定に分散させ得るものである。上記以外の油分では安定な分散体を得ることはできない。
このうち特に好ましいのは、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸ポリプロピレングリコールである。これらの油分を用いた時は、他の紫外線吸収剤を加えた場合も良好な分散性が保持され、使用感も優れたものとなる。さらにこれらの油分の中でも、ジピバリン酸ポリプロピレングリコールがさっぱりとして、かつ紫外線吸収剤と混じりやすいため、好ましい。
ジピバリン酸ポリプロピレングリコールとしては、例えば、WO2003/26698に記載されているジピバリン酸トリプロピレングリコールが挙げられる。
このうち特に好ましいのは、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸ポリプロピレングリコールである。これらの油分を用いた時は、他の紫外線吸収剤を加えた場合も良好な分散性が保持され、使用感も優れたものとなる。さらにこれらの油分の中でも、ジピバリン酸ポリプロピレングリコールがさっぱりとして、かつ紫外線吸収剤と混じりやすいため、好ましい。
ジピバリン酸ポリプロピレングリコールとしては、例えば、WO2003/26698に記載されているジピバリン酸トリプロピレングリコールが挙げられる。
これらの油分のうち、ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシルが好ましく、特に、ジピバリン酸ポリプロピレングリコールと2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシルを併用することで、分散性の最も良いものが得られる。
本発明において、上記油分(b)の合計配合量は、酸化チタン分散体全体の30〜70質量%であり、好ましくは40〜65質量%である。30質量%未満だと、分散性が劣ることがある。
本発明の酸化チタン分散体は、さらに、分散剤を配合してもよいが、配合しなくとも安定な分散性を保持できるものである。とりわけ、ポリエーテル変性シリコーンや、ポリグリセリン変性シリコーンなどのシリコーン系分散剤を配合しないでもよい。よって、この酸化チタン分散体を化粧料として用いた時のベタツキなどの使用性を考慮すると、分散剤を実質的に含有していないことが望ましい。ここで、「実質的に含有していない」とは、不純物として混入する程度の量以上には含有しないことを意味する。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、上記(b)成分以外の油分や油溶性の紫外線吸収剤を配合することもできる。この場合、(b)成分以外の油分や油溶性の紫外線吸収剤としては、通常化粧料に用いられる成分であれば特に限定はないが、具体的には、その配合量は、分散体全体に対し30質量%以下が好ましく、より好ましくは、0〜20質量%、さらに好ましくは、0〜15%である。
本発明の酸化チタン分散体は、上記(b)油分に(a)酸化チタン処理粉体を加え、分散機を用いて分散処理することで得られる。分散処理には、例えばペイントシェーカー、サンドミル、ローラーミル、ビーズミル、などの強力な分散能力を持つ分散機が適宜選択して用いられる。とりわけ、分散能力の高いビーズミルなどの媒体攪拌ミルを用いることが好ましい。
本発明の化粧料は、上記の酸化チタン分散体を配合してなるもので、(a)酸化チタン処理粉体を、紫外線防御等の目的で配合するものである。酸化チタン分散体の化粧料への配合量は、化粧料の剤型や、より具体的な目的を鑑みた他の配合成分との兼ね合いにより、一概に規定できるものではないが、概ね化粧料全体の10〜40質量%が好ましく、20〜30質量%であることが特に好ましい。10質量%未満では、十分な紫外線防御効果が得られないことがあり、また40質量%を越えると使用性が悪くなることがある。
本発明の化粧料には、上記の酸化チタン分散体の他に、本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等に用いられる他の成分、例えば、その他の粉末成分、その他の液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することが出来る。
本発明の化粧料は、外皮に適用される化粧品、医薬品、及び医薬部外品に広く適用することが可能である。その剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、ゲル、エアゾール、ミスト、及びカプセル等、任意の形態で提供されることができる。
水中油型乳化化粧料の場合、酸化チタン分散体としては良好な分散状態を維持していても、化粧料製剤に配合すると乳化安定性が悪くなったり、粉末の凝集が起こったりすることが多い。本発明の酸化チタン分散体は、水中油型乳化化粧料においても乳化安定性がよく、粉末の凝集も起こりにくいものであるため、特に水中油型乳化化粧料が好ましいものである。
水中油型乳化化粧料の場合、酸化チタン分散体としては良好な分散状態を維持していても、化粧料製剤に配合すると乳化安定性が悪くなったり、粉末の凝集が起こったりすることが多い。本発明の酸化チタン分散体は、水中油型乳化化粧料においても乳化安定性がよく、粉末の凝集も起こりにくいものであるため、特に水中油型乳化化粧料が好ましいものである。
また、本発明の化粧料の製品形態も任意であり、特に限定されるものではないが、例えば、ファンデーション、白粉、口紅、アイシャドウ、チーク、マスカラ、アイライナー等のメイクアップ化粧料や、下地クリーム、ヘアクリーム等が挙げられる。特に日焼け止め化粧料であることが好ましい。
本発明にかかる化粧料は、さらに有機系の紫外線吸収剤を含むことが好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'- ジヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'- ジヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン等が挙げられる。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
(1)分散性の評価試験
酸化チタン分散体中の油分と酸化チタン処理粉体との重量比が1:1となるようにガラスビーズ(1mm)を加え、ペイントシェーカーにて1時間混合してスラリー状の分散体を調製する。
酸化チタン分散体中の油分と酸化チタン処理粉体との重量比が1:1となるようにガラスビーズ(1mm)を加え、ペイントシェーカーにて1時間混合してスラリー状の分散体を調製する。
(分散状態の確認)
分散体の塗膜の状態を目視し、次の基準で評価した。
○:均一、透明で青白い。
○△:やや均一、半透明で青白い。
△:やや不均一、不透明で白い。一部凝集体が見られる。
△×:かなり不均一、不透明で白い。凝集体が見られる。
×:完全に不均一、不透明で白い。凝集体が多い。
分散体の塗膜の状態を目視し、次の基準で評価した。
○:均一、透明で青白い。
○△:やや均一、半透明で青白い。
△:やや不均一、不透明で白い。一部凝集体が見られる。
△×:かなり不均一、不透明で白い。凝集体が見られる。
×:完全に不均一、不透明で白い。凝集体が多い。
試験例1
次の表1に示すような種々の酸化チタン処理粉体35質量%と、表1記載の油分65質量%とで酸化チタン分散体とし、酸化チタン処理粉体の分散性を上記の方法で評価した。その結果を表1に示す。
表1の酸化チタンの詳細(表面処理剤、疎水化処理剤)は表2に示すとおりである。
次の表1に示すような種々の酸化チタン処理粉体35質量%と、表1記載の油分65質量%とで酸化チタン分散体とし、酸化チタン処理粉体の分散性を上記の方法で評価した。その結果を表1に示す。
表1の酸化チタンの詳細(表面処理剤、疎水化処理剤)は表2に示すとおりである。
表1から分かるように、シリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理した酸化チタン処理粉体は、ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル(2−EH酸2−EH)、トリオクタノイン、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピルから選ばれる一種又は二種以上の油分によって、分散剤なしで良好な分散性を有する酸化チタン分散体とすることができる。ここで、フェニルトリメチコンは商品名:KF56(信越化学社製)であり、PBG/PPG−9/1コポリマーは商品名:ユニオールPB−700(日油社製)であり、PEG/PPG14/7DMEは、エチレンオキシドとプロピレンオキシドを14モル対7モルの比でランダムに重合させ、末端をメチル基で封鎖したものである。
実施例1〜3、比較例1〜4
次の表3に示す処方で、水中油型日焼け止め化粧料を調製し、分散状態を評価した。ここで酸化チタン分散体としては、油分8質量%、粉末7質量%の合計15質量%とした。
次の表3に示す処方で、水中油型日焼け止め化粧料を調製し、分散状態を評価した。ここで酸化チタン分散体としては、油分8質量%、粉末7質量%の合計15質量%とした。
※1:商品名:ニッコールTS−10V(日光ケミカルズ社製)
※2:商品名:ペミュレンTR−2(グッドリッチ社製)
※3:商品名:KF−56(信越化学社製)
※4:商品名:ユビナールAプラス(BASF社製)
※2:商品名:ペミュレンTR−2(グッドリッチ社製)
※3:商品名:KF−56(信越化学社製)
※4:商品名:ユビナールAプラス(BASF社製)
表3から、本発明の酸化チタン分散体を配合した化粧料は乳化が良好に行われて粉末の凝集もなく、製剤とのマッチングに優れたものであることが分かる。
以下に、本発明の酸化チタン分散体を用いた化粧料の処方例を挙げる。本発明はこの処方例によって何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲によって特定されるものであることはいうまでもない。
処方例1(水中油型日中用乳液)
(1)精製水 残余
(2)グリセリン 7 質量%
(3)ジプロピレングリコール 3
(4)1,3−ブチレングリコール 7
(5)キシリトール 3
(6)リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.1
(7)アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(8)EDTA3ナトリウム 適量
(9)カルボキシビニルポリマー 0.1
(10)フェノキシエタノール 適量
(11)水酸化カリウム 0.05
(12)ワセリン 1
(13)ジメチルポリシロキサン 1
(14)メチルフェニルポリシロキサン 1
(15)ステアリルアルコール 0.5
(16)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(17)ステアリン酸 0.5
(18)イソステアリン酸 0.5
(19)スクワラン 1
(20)4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 1
(21)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5
(22)香料 適量
(23)分散体A 20
(分散体A:イソノナン酸イソノニル 60質量%と、OTQ−MT−100Si 40質量%をビーズミルを用いて分散したもの)
(1)精製水 残余
(2)グリセリン 7 質量%
(3)ジプロピレングリコール 3
(4)1,3−ブチレングリコール 7
(5)キシリトール 3
(6)リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.1
(7)アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(8)EDTA3ナトリウム 適量
(9)カルボキシビニルポリマー 0.1
(10)フェノキシエタノール 適量
(11)水酸化カリウム 0.05
(12)ワセリン 1
(13)ジメチルポリシロキサン 1
(14)メチルフェニルポリシロキサン 1
(15)ステアリルアルコール 0.5
(16)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(17)ステアリン酸 0.5
(18)イソステアリン酸 0.5
(19)スクワラン 1
(20)4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 1
(21)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5
(22)香料 適量
(23)分散体A 20
(分散体A:イソノナン酸イソノニル 60質量%と、OTQ−MT−100Si 40質量%をビーズミルを用いて分散したもの)
《製造方法》
1.(1)〜(10)を混合溶解させ、70℃に加温する。
2.(11)を添加し、カルボキシビニルポリマーを中和する。
3.(12)〜(22)を70℃に加温溶解させ、(1)〜(11)部に添加し、乳化および石鹸を生成させる。
4.70℃に加温させた(23)を添加し、(1)〜(23)部をディスパー処理し、均一な乳化粒子に調整する。
5.(1)〜(23)部を35℃に冷却し、目的物を得る。
1.(1)〜(10)を混合溶解させ、70℃に加温する。
2.(11)を添加し、カルボキシビニルポリマーを中和する。
3.(12)〜(22)を70℃に加温溶解させ、(1)〜(11)部に添加し、乳化および石鹸を生成させる。
4.70℃に加温させた(23)を添加し、(1)〜(23)部をディスパー処理し、均一な乳化粒子に調整する。
5.(1)〜(23)部を35℃に冷却し、目的物を得る。
処方例2(水中油型日中用乳液)
(1)精製水 残余
(2)キサンタンガム 0.1 質量%
(3)カルボキシビニルポリマー 0.3
(4)フェノキシエタノール 適量
(5)エデト酸3ナトリウム 0.1
(6)1,3−ブチレングリコール 5
(7)グリチルリチン酸ジカリウム 適量
(8)トリメチルグリシン 1
(9)L−アスコルビン酸2−グルコシド 2
(10)水酸化カリウム 0.15
(11)デカメチルシクロペンタシロキサン 2
(12)メチルフェニルポリシロキサン 1
(13)ベヘニルアルコール 1
(14)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1.5
(15)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(16)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 6
(17)香料 適量
(18)分散体B 20
(分散体B:2−エチルヘキサン酸イソノニル 60質量%と、OTQ−MT−100Si 40質量%をビーズミルを用いて分散したもの)
(1)精製水 残余
(2)キサンタンガム 0.1 質量%
(3)カルボキシビニルポリマー 0.3
(4)フェノキシエタノール 適量
(5)エデト酸3ナトリウム 0.1
(6)1,3−ブチレングリコール 5
(7)グリチルリチン酸ジカリウム 適量
(8)トリメチルグリシン 1
(9)L−アスコルビン酸2−グルコシド 2
(10)水酸化カリウム 0.15
(11)デカメチルシクロペンタシロキサン 2
(12)メチルフェニルポリシロキサン 1
(13)ベヘニルアルコール 1
(14)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1.5
(15)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(16)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 6
(17)香料 適量
(18)分散体B 20
(分散体B:2−エチルヘキサン酸イソノニル 60質量%と、OTQ−MT−100Si 40質量%をビーズミルを用いて分散したもの)
《製造方法》
1.(1)〜(9)を混合溶解させ、70℃に加温する。
2.(10)を添加し、カルボキシビニルポリマーを中和する。
3.(11)〜(17)を70℃に加温溶解させ、(1)〜(10)部に添加し、乳化および石鹸を生成させる。
4.70℃に加温させた(18)を添加し、(1)〜(18)部をディスパー処理し、均一な乳化粒子に調整する。
5.(1)〜(18)部を35℃に冷却し、目的物を得る。
1.(1)〜(9)を混合溶解させ、70℃に加温する。
2.(10)を添加し、カルボキシビニルポリマーを中和する。
3.(11)〜(17)を70℃に加温溶解させ、(1)〜(10)部に添加し、乳化および石鹸を生成させる。
4.70℃に加温させた(18)を添加し、(1)〜(18)部をディスパー処理し、均一な乳化粒子に調整する。
5.(1)〜(18)部を35℃に冷却し、目的物を得る。
Claims (6)
- (a)シリカ被覆酸化チタンをシランカップリング剤およびカチオン性界面活性剤で処理した酸化チタン処理粉体を分散体中25〜60質量%と、
(b)ジピバリン酸ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、トリオクタノイン、コハク酸ジオクチル、セバシン酸ジイソプロピルから選ばれる一種又は二種以上の油分を分散体中30〜70質量%
とを含むことを特徴とする酸化チタン分散体。 - (a)酸化チタン処理粉体におけるカチオン性界面活性剤が、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムであることを特徴とする請求項1に記載の酸化チタン分散体。
- (a)酸化チタン処理粉体におけるシランカップリング剤が、オクチルトリエトキシシランであることを特徴とする請求項1に記載の酸化チタン分散体。
- 分散剤を実質的に含有していないことを特徴とする請求項1に記載の酸化チタン分散体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の酸化チタン分散体を配合してなることを特徴とする化粧料。
- 水中油型乳化化粧料であることを特徴とする請求項5に記載の化粧料。
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- 2008-09-24 JP JP2008244250A patent/JP2010077032A/ja active Pending
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