JP2015086157A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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亘 堀江
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Abstract

【課題】近赤外線から皮膚を効果的に保護することができる皮膚外用剤を提供することを課題とする。【解決手段】1)平均粒径が0.5〜2.0μmである二酸化チタンと、2)屈折率が1.60以上であり、45?入射、45?受光の条件で測定したグロス値が9.0以下である無機板状粉体を含有することにより、近赤外線の散乱効果のみならず、素肌感のある自然な仕上がりが可能な優れた皮膚外用剤となる。【選択図】なし

Description

本発明は皮膚外用剤に関し、さらに詳しくは近赤外線から皮膚を効果的に保護するとともに、素肌感のある自然な仕上がりが可能な皮膚外用剤に関する。
可視光線よりも短波長側の可視光近傍の光線「紫外線」は、皮膚に対して悪影響を及ぼすことが既に遍く知られており、紫外線から皮膚を保護する対策も数々提案されている。一方、可視光線よりも長波長側の可視光近傍の光線である「赤外線」は、別名熱線と呼ばれており、物体に吸収されて熱エネルギーに変換されることが知られている。赤外線はさらに4000nmを境にして、短波長側の近赤外線と長波長側の遠赤外線に分類されており、近赤外線に比べて、遠赤外線の方が吸収され易く、熱の運搬役として様々な役割を果たしていることが知られている。
また、赤外線は太陽光線の80%を占めていると言われており、さらに紫外線や可視光線に比べて、大気中で反射したり、散乱したりすることが少なく、地上に到達する量が非常に多い光でもある。赤外線の皮膚への作用として、熱エネルギーへの変換により、温感を呈することが知られているが、近年、紫外線とともに皮膚の老化や癌の発生に関与している疑いが取り沙汰される。
赤外線から皮膚を保護するための化粧料として、例えば銀被覆粉体やステンレス等の金属粉末、該金属粉末でタルク等の粉体を被覆した粉体等を使用したものが提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)。また、粒径0.5〜5μmの二酸化チタンと中空樹脂球状粉体を含有した化粧料も、赤外線防護用の化粧料として優れた特性を発揮することが報告されている(特許文献5参照)。さらに窒化ホウ素粉末と酸化セリウム等の粉末を含有する化粧料組成物が紫外線と近赤外線を同時に遮断することができることが報告されている(特許文献6参照)。
特開2002−012851号公報 特開昭63−27421号公報 特開平2−34589号公報 特開平1−208324号公報 特開2006−151916号公報 特表2013−511515号公報
前述のように、赤外線が皮膚に対して何らかの悪影響を与えている可能性が示唆されているが、本発明者は赤外線の中でも特に近赤外線が皮膚の老化等に深く関与していることを確認しており、近赤外線から皮膚を効果的に保護することが重要である。
即ち、本発明は、近赤外線から皮膚を効果的に保護することができる皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、1)平均粒径が0.5〜2.0μmである二酸化チタンと、2)屈折率が1.60以上であり、45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値が9.0以下である無機板状粉体を含有することによ
り、近赤外線の散乱効果のみならず、素肌感のある自然な仕上がりが可能な優れた皮膚外用剤となることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下に示す通りである。
<1> 下記1)及び2)を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
1)平均粒径が0.5〜2.0μmである二酸化チタン
2)屈折率が1.60以上であり、45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値が9.0以下である無機板状粉体
<2> さらに紫外線吸収剤を含有する、<1>に記載の皮膚外用剤。
<3> 前記二酸化チタンの含有量が0.1〜15質量%である、<1>又は<2>に記載の皮膚外用剤。
<4> 前記無機板状粉体の含有量が0.1〜15質量%である、<1>〜<3>の何れかに記載の皮膚外用剤。
<5> 日焼け止め化粧料である、<1>〜<4>の何れかに記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、近赤外線から皮膚を効果的に保護するとともに、素肌感のある自然な仕上がりが可能な皮膚外用剤を提供することができる。
本発明の皮膚外用剤の詳細を説明するに当たり、具体例を挙げて説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り以下の内容に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
<皮膚外用剤>
本発明の一態様である皮膚外用剤(以下、「本発明の皮膚外用剤」と略す場合がある。)は、下記1)及び2)を含有することを特徴とする。
1)平均粒径が0.5〜2.0μmである二酸化チタン
2)屈折率が1.60以上であり、45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値が9.0以下である無機板状粉体
本発明者らは、皮膚に対して悪影響を及ぼす可能性のある近赤外線から皮膚を効果的に保護することができる技術を求めて鋭意検討を重ねた結果、平均粒径が大きい二酸化チタン、具体的には平均粒径が0.5〜2.0μmの範囲にある二酸化チタンが近赤外線の散乱効果に特に優れること、さらに屈折率が大きい無機板状粉体がその散乱効果を増強する働きがあることを見出した。また、無機板状粉体が、45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値が9.0以下のものであると、光輝性が抑えられて、素肌感のある自然な仕上がりが可能となることも明らかとしている。即ち、本発明は、近赤外線からの保護と素肌感のある自然な仕上がりとを両立した優れた皮膚外用剤の発明なのである。
本発明の皮膚外用剤は、平均粒径が0.5〜2.0μmである二酸化チタン(以下、「二酸化チタン」と略す場合がある。)を含有することを特徴とするが、二酸化チタンの平均粒径は、好ましくは2.0μm以下、より好ましくは1.5μm以下である。平均粒径が上記範囲内であると、良好な近赤外線散乱効果と素肌感のある自然な仕上がりとの両立が図り易くなる。なお、本発明において「平均粒径」とは、具体的には二酸化チタン粒子の体積平均粒子径を意味するものとし、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)画像を取得して、それを画像解析することによって算出することができる。
本発明の皮膚外用剤における二酸化チタンは、平均粒径が0.5〜2.0μmであれば、その他については特に限定されない。
本発明の皮膚外用剤における二酸化チタンは、公知の表面処理剤、例えばシリカ、アル
ミナ等の無機化合物、ステアリン酸、イソステアリン酸、アルギン酸ナトリウム等の界面活性剤、シリコーンオイル等のシリコーン化合物等によって表面処理されたものであってもよい。
本発明の皮膚外用剤における二酸化チタンは、市販品であってもよく、例えばテイカ株式会社製のチタンMP−70(平均粒径:0.7μm)やチタンMP−100(平均粒径:1.0μm)、チタン工業株式会社製のST−750EC等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤における二酸化チタンの含有量は、通常0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上であり、通常15質量%以下、好ましくは10質量%以下である。二酸化チタンの含有量が上記範囲内であると、良好な近赤外線散乱効果と素肌感のある自然な仕上がりとの両立が図り易くなる。
本発明の皮膚外用剤は、屈折率が1.60以上であり、45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値が9.0以下である無機板状粉体(以下、「無機板状粉体」と略す場合がある。)を含有することを特徴とするが、無機板状粉体の屈折率は、好ましくは2.00以下、より好ましくは1.80以下である。また、無機板状粉体の45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値は、好ましくは9.0以下、より好ましくは8.0以下であり、通常3.0以上である。
屈折率とグロス値が上記範囲内であると、良好な近赤外線散乱効果と素肌感のある自然な仕上がりとの両立が図り易くなる。なお、「グロス値」は、市販のグロスメーターによって測定することができる値であり、本発明においては特に45°で光を入射させた場合の受光角45°の光沢値を意味するものとする。
本発明の皮膚外用剤における無機板状粉体は、屈折率とグロス値が特定の範囲であれば、その他については特に限定されないが、無機板状粉体の種類としては、硫酸バリウム、窒化ケイ素、アルミナ等が挙げられる。なお、板状硫酸バリウム、板状窒化硼素、板状アルミナの45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値は、1.64、1.74、1.65である。
本発明の皮膚外用剤における無機板状粉体の含有量は、通常0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上であり、通常15質量%以下、好ましくは10質量%以下である。無機板状粉体の含有量が上記範囲内であると、良好な近赤外線散乱効果と素肌感のある自然な仕上がりとの両立が図り易くなる。
本発明の皮膚外用剤における二酸化チタンと無機板状粉体の含有比率(二酸化チタン:無機板状粉体(質量比))は、通常20:1〜1:20、好ましくは15:1〜1:15、より好ましくは10:1〜1:10である。上記範囲内であると、良好な近赤外線散乱効果と素肌感のある自然な仕上がりとの両立が図り易くなる。
本発明の皮膚外用剤は、上記1)及び2)を含有するものであれば、その他については特に限定されないが、紫外線吸収剤を含有することが好ましい。紫外線吸収剤を含有すると、近赤外線のみならず紫外線の悪影響も抑制し、皮膚の保護に特に好適な皮膚外用剤となり得る。
紫外線吸収剤の種類は、化粧料等の皮膚外用剤の分野で使用される公知のものであれば特に限定されないが、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。具体的には、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシハイドロケイ皮酸ジエタノ−ルアミン塩、ジパラメトキシケイ皮酸−モノ−2−
エチルヘキサン酸グリセリル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸ブチル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸アミル等の安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸トリエタノ−ルアミン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸メチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸イソプロピルベンジル、サリチル酸カリウム等のサリチル酸系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−メトキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−ヒドロキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、メンチル−O−アミノベンゾエ−ト、2−フェニル−ベンズイミダゾ−ル−5−硫酸、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾ−ル、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ−ト、2−エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ−ト、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、アントラニル酸メンチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤における紫外線吸収剤の含有量は、通常0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上であり、通常10質量%以下、好ましくは5質量%以下である。紫外線吸収剤の含有量が上記範囲内であると、優れた紫外線吸収能を発揮することができる。
本発明の皮膚外用剤は、上記1)及び2)以外の皮膚外用剤で使用される任意成分を含有してもよい。任意成分として、例えばマカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パ−ム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコ−ル、ステアリルアルコ−ル、イソステアリルアルコ−ル、ベヘニルアルコ−ル、オクチルドデカノ−ル、ミリスチルアルコ−ル、セトステアリルアルコ−ル等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコ−ル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロ−ルプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロ−ルプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエ−テル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤
類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノ−ルアミンエ−テル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレ−ト、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコ−ル脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコ−ル等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエ−テル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエ−ト、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレ−ト等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレ−ト等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコ−ルモノオレ−ト、POEジステアレ−ト等)、POEアルキルエ−テル類(POE2−オクチルドデシルエ−テル等)、POEアルキルフェニルエ−テル類(POEノニルフェニルエ−テル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエ−テル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエ−テル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム等の粉体類;表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていてもよい、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパ−ル剤類;レ−キ化されていてもよい、赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の剤形は、化粧料や皮膚外用医薬として使用される公知のものであれば特に限定されないが、例えばロ−ション、水中油乳化剤形、油中水乳化剤形、複合エマルション乳化剤形、固形粉末剤形等が挙げられる。
また、本発明の皮膚外用剤の具体的用途も特に限定されないが、例えば化粧水、ローション、乳液、クリーム、パック料、洗顔料等の基礎化粧料、パウダーファンデーション、プレストパウダー等のベースメーク化粧料、パウダーアイカラー、チークカラー等のポイントメーク化粧料、日焼け止め化粧料、軟膏剤等が挙げられるが、日焼け止め化粧料として利用することが特に好ましい。日焼け止め化粧料であると、本発明の効果を有効に活用し、皮膚の保護に特に好適な皮膚外用剤となり得る。
本発明に皮膚外用剤の製造方法は、特に限定されず、皮膚外用剤の剤形等に応じて公知の方法を適宜採用することができ、例えば固形粉末化粧料の場合には、以下の手順によって製造することができる。
(1)粉末成分をヘンシェルミキサー等で混合後、油性成分を添加し、均一に混合して化
粧料基剤を調製する。
(2)この化粧料基剤を溶剤とともに混合、混練りし、これを中皿に充填して、しかる後に、練合媒である溶剤を揮散せしめ、成形することにより製造される。
なお、溶剤の除去は常法、例えば自然乾燥、加温乾燥、温風乾燥、真空吸引等によって行うことができる。
また溶剤の種類は、水やメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、THF、パラフィン、シリコーン等が挙げらる。このうち特に、揮発性油剤が好ましく、軽質イソパラフィン、ジメチコン、シクロメチコンの何れかであって、沸点が150〜250℃のものが挙げられる。ジメチコンであれば、粘度に換算して1mPa・s以下のものがこれに相当する。この様な揮発性油剤には既に化粧料原料として市販されているものが存し、この様な化粧品原料を購入して利用することができる。この様な市販品の内、好ましいものとしては出光興産社製の「IPソルベント1620MU」、信越シリコーン社製の「シリコーンKF96−1」等が挙げられる。また、その溶剤の量は、質量換算で粉体成分と油剤成分からなる化粧料基剤の0.25〜1.00倍が好ましい。練合においては、粉体の二次凝集をできる限り壊砕できるような練合が好ましく、具体的には、土練機、ダブルプラネタリーミキサー等を用いて混合、混練りすることが好ましい。混練りしてスラリーを作製し、これを充填した後、溶剤を揮散させて成形するが、溶剤の揮散条件としては、50〜100℃で6〜48時間の送風条件が挙げられる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明の皮膚外用剤をさらに具体的に説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。なお、実施例における処方等の数値は、特記しない限り、質量基準の数値を意味するものとする。
<参考データ>
参考データとして、実施例に使用されている「板状硫酸バリウム」、「板状窒化硼素」等の屈折率とグロス値を以下に記載する。なお、グロス値は、グロスメーター(日本電色工業社製VGS)を用い、付属の標準板で45°入射45°受光のグロス値を84.0に校正した後、1.5ミルのドクターブレードで石英ガラスのスライドグラスに薄膜状とした測定サンプルに対して45°で光を入射させた場合の受光角45°の光沢値を測定した。
1)屈折率
・板状硫酸バリウム 1.64
・板状窒化硼素 1.74
・タルク 1.57
・チタンマイカ(18〜25μm) 2.5〜2.7
2)グロス値
・板状硫酸バリウム 7.50
・板状窒化硼素 7.50
・タルク 6.00
・チタンマイカ(18〜25μm) 12.0
・チタンマイカ(65〜82μm) 27.0
<実施例1〜5、比較例1〜4>
表1の処方に従って本発明の皮膚外用剤(ファンデーション)及び比較例のファンデーションを作製した。即ち、成分(イ)を75℃に加熱混合し、均一溶解させた。次いで、ディスパーを用いて、加熱を続けながら成分(ロ)を成分(イ)に均一分散させた。さらに、成分(ハ)を75℃に加熱し均一溶解させたものを、攪拌下、成分(イ)と(ロ)の
混合物に、徐々に添加し、乳化を行った。その後、冷却を行って、30℃になった時点で成分(ニ)を攪拌下添加し、さらに室温まで冷却し、ファンデーションを得た。
Figure 2015086157
<実施例6〜10、比較例5〜8>
表2の処方に従って、本発明の皮膚外用剤(パウダーファンデーション)及び比較例のパウダーファンデーションを作製した。即ち、成分(イ)をヘンシェルミキサーにて均一に混合し、パルベライザーで粉砕した。粉砕された成分(イ)及び成分(ロ)を再びヘンシェルミキサーにて均一混合し、パルベライザーにより仕上げ粉砕を行った。得られた混合物をアルミ中皿にハンドプレスし、パウダーファンデーションを得た。
Figure 2015086157
<試験例1>近赤外反射効果の評価法
実施例1〜5、比較例1〜4のファンデーションはそのまま、実施例6〜10、比較例5〜8のパウダーファンデーションはファンデーションと環状シリコーン(5量体)と1:3で混合したものを、1.5ミルのドクターブレードで石英ガラスのスライドグラスに薄膜状としたものを測定サンプルとした。0.7〜2.5μmの近赤外線を照射し、積分球にて各波長−反射率スペクトルを測定した。1.6μmにおける反射率をそのサンプルの近赤外線反射効果とした。
<試験例2>仕上がりの評価
熟練評価者5名で下記基準により仕上がりの素肌感を評価した。5名の評点の平均をその化粧料の評点とした(仕上がりの素肌感が比較例3と比較して、パウダーファンデーションの場合は比較例7を比較として評価した。)。
かなりある・・・・・・・・・・・5点
ある・・・・・・・・・・・・・・4点
同等・・・・・・・・・・・・・・3点
ややない・・・・・・・・・・・・2点
全くない・・・・・・・・・・・・1点
近赤外線反射効果及び仕上がりの評価結果を表3、表4に示す。
Figure 2015086157
Figure 2015086157
本発明の皮膚外用剤は、化粧料、皮膚外用医薬、皮膚外用雑貨等の分野で有用である。

Claims (5)

  1. 下記1)及び2)を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
    1)平均粒径が0.5〜2.0μmである二酸化チタン
    2)屈折率が1.60以上であり、45°入射、45°受光の条件で測定したグロス値が9.0以下である無機板状粉体
  2. さらに紫外線吸収剤を含有する、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記二酸化チタンの含有量が0.1〜15質量%である、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 前記無機板状粉体の含有量が0.1〜15質量%である、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 日焼け止め化粧料である、請求項1〜4の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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