JP7464363B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料に関する。
可視光線よりも短波長側の可視光近傍の光線「紫外線」は、皮膚に対して悪影響を及ぼすことが既に遍く知られており、紫外線から皮膚を保護する対策も数々提案されている。
一方、可視光線よりも長波長側の可視光近傍の光線である「赤外線」は、波長によって、近赤外線(およそ0.76~2.5μm)、中赤外線(およそ2.5~4μm)、遠赤外線(およそ4~1000μm)に分けられる。赤外線は太陽光線の80%を占めていると言われており、さらに紫外線や可視光線に比べて、大気中で反射したり、散乱したりすることが少なく、地上に到達する量が非常に多い光でもある。近年、赤外線の中でも特に近赤外線が、真皮や皮下にダメージを与え、皮膚の老化等に深く関与していることも確認されている。したがって、紫外線とともに、近赤外線から皮膚を効果的に保護することが重要である。
近赤外線から皮膚を保護するための化粧料として、例えば、特定の平均粒子径を有する二酸化チタンと無機板状粉体を含有する水中油型乳化化粧料が提案されている(例えば、特許文献1)。一方、可視光線の長波長領域の光には、細胞増殖亢進作用、コラーゲン合成亢進作用、血管内皮増殖作用等に基づくエイジングケア効果があることが明らかになってきている。しかしながら、従来の近赤外線遮蔽技術では、近赤外線をカットすると可視光線の長波長領域も大幅にカットされることが課題であった。
特開2015-86157号公報
上記のとおり、従来技術では、近赤外線を遮蔽したときに、可視光線の長波長領域(赤色光等)も遮蔽され、特に、近赤外線の遮蔽率よりも可視光線の長波長領域の遮蔽率の方が高くなるという課題が存在する。
すなわち、本発明は、可視光線の長波長領域の透過、および近赤外線のカットを両立することで、アンチエイジング効果を付与する化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定粒子径の酸化チタン、および、球状粉体を含有する化粧料とすることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は以下に関する。
〔1〕 a)紫外線散乱剤を除く全粉体量に対して25質量%以上の、平均粒子径が0.5μm以上の酸化チタン;および
b)球状粉体;を含み、
「585~760nmの波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差が10%以下、かつ、「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」が30%以上である、
ことを特徴とする、乳化またはオイルゲル状の化粧料。
〔2〕 成分a)の酸化チタンを、化粧料全量に対し、0.5質量%以上含むことを特徴とする
、〔1〕に記載の化粧料。
〔3〕 成分b)の球状粉体の「400~760nmの波長の光の透過量」に対する「585~760nmの波長の光の透過量」の比率が、50.0%以上であることを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載の化粧料。
〔4〕 成分b)の球状粉体が、平均粒子径2μm以下のポリメチルシルセスキオキサンであることを特徴とする、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の化粧料。
〔5〕 成分c)として、585~760nmの波長の光によって活性が向上するエキスを含むことを特徴とする、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の化粧料。
〔6〕 アンチエイジング用であることを特徴とする、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の化粧料。
〔7〕 皮膚粘弾性低下、皮膚のシワ、小ジワまたは弛みの予防または改善用であることを特徴とする、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の化粧料。
本発明によれば、可視光線の長波長領域の透過、および近赤外線のカットを両立することで、アンチエイジング効果を付与する化粧料を提供することができる。さらに、本発明の化粧料は、球状粉体を含有するため、きしみ感の少ない優れた使用感を呈する。
本発明の化粧料の詳細を説明するに当たり、具体例を挙げて説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り以下の内容に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
≪化粧料≫
本発明の一態様である化粧料(以下、「本発明の化粧料」ということがある)は、下記成分を含有する乳化またはオイルゲル状の化粧料であり、「585~760nmの波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差が10%以下、かつ、「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」が30%以上であることを特徴とする。
a)紫外線散乱剤を除く全粉体量に対して25質量%以上の、平均粒子径が0.5μm以上の酸化チタン;および
b)球状粉体。
本発明者らは、近赤外線を防御するとともに、可視光線の長波長領域を透過でき、アンチエイジング効果を付与することができる化粧料を求めて鋭意検討を重ねた。その結果、平均粒子径が大きい酸化チタン、具体的には平均粒子径が0.5μm以上の酸化チタンにより近赤外線が防御でき、さらに、化粧料に配合する粉体として球状粉体を含有することで、可視光線の長波長領域を効果的に透過できる、すなわち、「585~760nmの波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差が10%以下、かつ、「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」が30%以上を達成できることを見出した。そして、本発明の化粧料は、皮膚にダメージを与える近赤外線の防御、および、エイジングケア効果を有する可視光線の長波長領域の透過により、皮膚粘弾性低下、皮膚のシワ、小ジワ、弛み等を予防または改善する効果を有し、アンチエイジング効果を付与する化粧料として有効であることを見出した。本発明は、このような知見に基づき、達成されたものである。
本発明において、「アンチエイジング(抗老化)」は、加齢に伴う生理的老化、日光暴露による光老化等の外部要因のいずれかあるいは組合せによって生じる皮膚老化の予防または改善を意味し、例えば、皮膚粘弾性低下に伴って生じる皮膚のシワ、小ジワまたは弛みの抑制や回復、弾力やハリの回復や維持が包含される。
「585~760nmの波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差、およ
び「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」は、公知の分析手法に基づき、測定・算出することができる。
例えば、分光光度計等を用いて、化粧料の薄膜の585~760nmの波長域における光の透過率を測定し、同波長域における透過率の平均値を算出する。100-透過率(平均値)として、「585~760nmの波長の光の遮蔽率」を求めることができる。同様に、「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」を算出する。「585~760nmの波長の光の遮蔽率」から「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」を差し引き、これらの差を求めることができる。
本発明の化粧料の剤形は、化粧料や皮膚外用医薬として使用される公知のものであれば特に限定されないが、例えば、水中油乳化剤形、油中水乳化剤形、オイルゲル剤形等が挙げられる。
本発明の化粧料の具体的用途は特に限定されないが、例えば乳液、ファンデーション、日焼け止め、リップカラー、リップクリーム、リップグロス、チークカラー、アイカラー、スポッツカバー等の皮膚外用剤、化粧料等が挙げられる。このような態様であると、本発明の効果を有効に活用し、皮膚の保護に特に好適であり得る。
<酸化チタン>
本発明の化粧料は、成分a)として、平均粒子径が0.5μm以上である酸化チタン(以下、単に「酸化チタン」ということがある)を含有する。このような酸化チタンは、近赤外線を散乱する機能に優れ、本発明の化粧料において近赤外線防御効果を付与する。
酸化チタンの平均粒子径は、好ましくは0.8μm~2.0μm、より好ましくは1.0μm~1.5μmである。良好な近赤外線散乱効果の観点から、平均粒子径が上記範囲であることが好ましい。
なお、本発明において「平均粒子径」とは、具体的には、粒子の体積平均粒子径を意味するものとし、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)画像を取得して、それを画像解析することによって算出することができる。
本発明の化粧料に使用される酸化チタンは、その表面がシリカ、アルミナ等の無機化合物、またはステアリン酸、イソステアリン酸、アルギン酸ナトリウム等の界面活性剤、シリコーン油等のシリコーン化合物等の有機化合物により、被覆されていることが好ましい。被覆処理を行う場合、公知の表面処理手法にて行うことができる。
酸化チタンは油相分散性であることが好ましい。油相分散性の酸化チタンは均一に油相に分散するため、このような形態の本発明の化粧料は、耐水性および近赤外線防御機能に優れる。
油分散性の酸化チタンとしては、表面が疎水性の化合物によって被覆されている酸化チタンを好ましく例示できる。このような油分散性の酸化チタンとしては、限定されないが、疎水性の有機化合物により被覆されている酸化チタンが好ましく用いられる。
本発明の化粧料に使用される酸化チタンは、上記特定の平均粒子径を有するものであれば、その他については特に限定されない。このような酸化チタンとしては、市販品であってもよい。あるいは、市販の酸化チタンに、公知の方法で表面処理した酸化チタン等を用いることができる。なお、酸化チタンは、化粧料に、粒径等の異なる1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明の化粧料における、成分a)の酸化チタンの含有量は、通常0.1質量%~15質量%
、好ましくは0.5質量%~10質量%である。また、紫外線散乱剤を除く全粉体量に対する成分a)の酸化チタンの含有量は、通常25質量%以上、好ましくは30質量%以上である。なお、本範囲及び後記実施例に基づいて、感触、仕上がり等を考慮し、当業者であれば含有量を適宜調整可能である。ここで、紫外線散乱剤とは、化粧料、皮膚外用剤等の分野における通常の意味で理解される。限定されないが、紫外線散乱剤が微粒子金属酸化物であれば、例えば、電子顕微鏡観察による一次平均粒子径が、100nm以下のものであり得る。すなわち、紫外線散乱剤を除く全粉体量に対する成分a)の酸化チタンの含有量は、平均粒子径が100nm超の全粉体量に対する成分a)の酸化チタンの含有量と言い換えることもできる。
<球状粉体>
本発明の化粧料は、成分b)として、球状粉体を含有する。球状粉体は、可視光線の短波長側の光に対し、可視光線の長波長側の光を透過する機能に優れ、本発明の化粧料においてアンチエイジング効果を付与する。さらに、球状粉体は、きしみ感の抑制に寄与し、優れた使用感を付与する。
可視光線の長波長側の光を透過する機能として、具体的には、「400~760nmの波長の光の透過量」に対する「585~760nmの波長の光の透過量」の比率(以下、「585~760nm透過比率」ということがある)で示すことができる。本発明に用いる球状粉体の585~760nm透過比率は、好ましくは50%以上であり、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは65%以上、特に好ましくは68%以上である。
ここで、585~760nm透過比率は、公知の分析手法に基づき、測定・算出することができる。例えば、分光光度計等を用いて、球状粉体分散液の薄膜の400~760nmの波長域における光の透過量を測定し、同波長域における透過量の平均値を算出し、「400~760nmの波長の光の透過量」とする。さらに、585~760nmの波長域における光の透過量を測定し、同波長域における透過量の平均値を算出し、「585~760nmの波長の光の透過量」とする。「585~760nmの波長の光の透過量」を「400~760nmの波長の光の透過量」で除し、585~760nm透過比率を算出することができる。
球状粉体の平均粒子径は、好ましくは6.0μm以下、より好ましくは2.0μm以下である。球状粉体の平均粒子径が上記範囲であれば、585~760nm透過比率が高く、本発明の化粧料における「585~760nmの波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差の数値範囲を達成する観点から、好ましい。
本発明に用いる球状粉体としては、特に限定されないが、ポリメチルシルセスキオキサン、架橋型ポリジメチルシロキサン等の有機物粉体等が挙げられる。
このような球状粉体としては、市販品であってもよく、例えば、トスパール120A(モメンティブ社製)、MSP-N050(日興リカ社製)(平均粒子径:0.5~2.0μm)等が挙げられる。なお、球状粉体は、化粧料に、1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明の化粧料における、成分b)の球状粉体の含有量は、通常0.1質量%~15質量%、好ましくは0.5質量%~10質量%である。また、成分a)の酸化チタンおよび紫外線散乱剤を除く全粉体量に対する成分b)の球状粉体の含有量は、2.5質量%以上、好ましくは5質量%以上である。可視光線の長波長側の光を透過する効果の観点から、球状粉体の含有量が上記範囲であることが好ましい。また、成分a)の酸化チタンと成分b)の球状粉体の含有比(質量比)は、通常(a)/(a+b)が0.25以上、好ましくは0.50以上である。
<エキス>
本発明の化粧料は、成分c)として、585~760nmの波長の光によって活性が向上するエキス(以下、単に「エキス」という場合がある)を含んでもよい。可視光線の長波長側の585~760nmの波長の光によって活性が向上する同エキスは、本発明の化粧料において活性が向上し、良好な効果を付与する点で、本発明の化粧料に好ましく用いられる。ここで、活性とは皮膚を改善する活性であり、特に限定されず、抗炎症、保湿、血行促進、抗酸化、皮膚細胞活性化、美白等の活性が挙げられる。本発明の化粧料が、近赤外線の防御および可視光線の長波長領域の透過に優れ、皮膚粘弾性低下、シワ、小ジワ、弛み等の予防または改善といったアンチエイジング効果を奏することから、このようなアンチエイジングに関する活性をもつものであれば、より優れた効果を発揮できる観点で好ましい。
エキスの585~760nmの波長の光による活性の向上は、公知の分析手法に基づき、測定・算出することができる。例えば、エキスの585~760nmの波長の光照射の有無による活性を測定・比較することで確認することができる。
本発明の化粧料に配合されるエキスとしては、585~760nmの波長の光によって皮膚を改善する活性が向上するエキスであれば限定されず、動物または植物由来のエキスが挙げられる。なお、ここでエキスとは、動物または植物由来のエキス、エキスの画分、精製した画分、エキス・画分・精製物の溶媒除去物等の総称である。入手性、使用性等の観点から、好ましくは、植物由来のエキスが挙げられる。
植物としては、自生若しくは生育された植物、漢方生薬原料等として販売されるものを用いたエキス、市販されているエキス等が挙げられる。
抽出操作は、植物部位の全草を用いるほか、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾等の部位を使用することできるが、予めこれらを粉砕あるいは細切して抽出効率を向上させることが好ましい。抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類;1,3-ブタンジオール、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等の極性溶媒から選択される1種または2種以上が好適なものとして例示することができる。具体的な抽出方法としては、例えば、植物体等の抽出に用いる部位またはその乾燥物1質量に対して、溶媒を1~30質量%加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬し、室温まで冷却した後、所望により不溶物および/または溶媒除去し、カラムクロマトグラフィー等で分画精製する方法が挙げられる。
エキスとして、限定されないが、例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワト
コエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、ハス胚芽エキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが挙げられる。これらのうち、ゴボウエキスは保湿、血行促進、坑炎症等の活性を有し、585~760nmの波長の光によってこのような活性が向上するため、アンチエイジング効果の付与の観点から好ましく用いることができる。このようなエキスとしては、市販品であってもよい。なお、エキスは、化粧料に、1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明の化粧料における、成分c)のエキスの含有量は、乾燥固形分として好ましくは化粧料全量に対して0.00001~5質量%であり、より好ましくは0.0001~2質量%である。エキスを安定に配合し、エキスの効果を良好に発揮する観点から、エキスの含有量が上記範囲であることが好ましい。
<紫外線吸収剤および紫外線散乱剤>
皮膚に対して悪影響を及ぼす紫外線防御のため、本発明の化粧料の好ましい一態様として、紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含有する対応が挙げられる。紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を含有することで、近赤外線のみならず紫外線の悪影響も抑制し、皮膚の保護に特に好適な化粧料となる。
紫外線吸収剤の種類は、化粧料等の皮膚外用剤の分野で使用される公知のものであれば特に限定されないが、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。具体的には、パラメトキシケイ皮酸-2-エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシハイドロケイ皮酸ジエタノ-ルアミン塩、ジパラメトキシケイ皮酸-モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-硫酸、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-硫酸ナトリウム、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸ブチル、パラジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸アミル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等の安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸2
-エチルヘキシル、サリチル酸トリエタノ-ルアミン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸メチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸イソプロピルベンジル、サリチル酸カリウム等のサリチル酸系紫外線吸収剤、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、4-イソプロピルジベンゾイルメタン、4-メトキシジベンゾイルメタン、4-tert-ブチル-4’-ヒドロキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、メンチル-O-アミノベンゾエ-ト、2-フェニル-ベンズイミダゾ-ル-5-硫酸、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾ-ル、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレ-ト、2-エチル-2-シアノ-3,3’-ジフェニルアクリレ-ト、2-(2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾ-ル、アントラニル酸メンチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤;ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン等のトリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、市販品を用いることもできる。なお、紫外線吸収剤は、化粧料に1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明の化粧料における紫外線吸収剤の含有量は、通常0.01質量%~15質量%、好ましくは0.1質量%~10質量%である。紫外線吸収剤の含有量が上記範囲内であると、優れた紫外線吸収能を発揮することができる。
紫外線散乱剤の種類は、化粧料等の皮膚外用剤の分野で使用される公知のものであれば特に限定されないが、例えば、紫外線を散乱する働きのある微粒子金属酸化物等であり、乳化型組成物、オイルゲル組成物等に配合し得るものであればその種類は特段限定されない。金属酸化物としては、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等があげられる。なお、紫外線散乱剤は、化粧料に1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
微粒子金属酸化物とは、当該技術分野において微粒子と称される粒子径を有するものであり、例えば、電子顕微鏡観察による一次粒子径が、通常5nm~100nm、好ましくは10nm~80nmのものである。
本発明で用いる紫外線散乱剤は、該当する金属の塩を気相中で熱分解する等の常法により調製することが可能であるが、市販品を用いることもできる。
本発明において紫外線散乱剤は、その表面がシリカ、アルミナ等の無機化合物、またはステアリン酸、イソステアリン酸、アルギン酸ナトリウム等の界面活性剤、シリコーン油等のシリコーン化合物等の有機化合物により、被覆されていることが好ましい。被覆処理を行う場合、公知の表面処理手法にて行うことができる。
紫外線散乱剤は油相分散性であることが好ましい。油相分散性の紫外線散乱剤は均一に油相に分散するため、このような形態の本発明の化粧料は、耐水性および紫外線防御機能に優れる。
油分散性の紫外線散乱剤としては、表面が疎水性の化合物によって被覆されている紫外線散乱剤を好ましく例示できる。このような油分散性の紫外線散乱剤としては、限定されないが、疎水性の有機化合物により被覆されている紫外線散乱剤が好ましく用いられる。
本発明の化粧料における紫外線散乱剤の含有量は、通常0.01質量%~15質量%、好ましくは0.1質量%~10質量%である。紫外線散乱剤の含有量が上記範囲内であると、優れた
紫外線散乱能を発揮することができる。
紫外線散乱剤は、均一に油相に分散される観点から、油性媒体に分散されて化粧料原料に混合されることが好ましい。
紫外線散乱剤の油性媒体への分散は、通常の化粧料等の分野で使用される調製方法に基づいて行うことができる。例えば、紫外線散乱剤と油性媒体とをビーズミル等で混合して、紫外線散乱剤が油性媒体に分散した流動体(スラリー)を調製して分散させることができる。
紫外線散乱剤と油性媒体を撹拌混合して得られるスラリーにおける、紫外線散乱剤の含有量は、スラリーが適度な流動性を有する観点から、10質量%~70質量%を用いることが好ましい。
紫外線散乱剤を分散させる油性媒体としては、限定されないが、例えば、ハイドロゲンジメチコン、カプリリルメチコン、ジメチコン、シクロペンタシロキサン等のシリコーン油;ラウリン酸エステル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、イソノナン酸エステル、イソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸エステル、オレイン酸エステル、植物油(マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パ-ム油等)等の脂肪酸エステル油が挙げられる。分散性の観点から、好ましくは、脂肪酸エステル油が挙げられる。油性媒体は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
<任意成分>
本発明の化粧料は、上記必須成分以外の化粧料等に通常使用される任意成分を含有してもよい。任意成分として、例えばマカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パ-ム油、液状ラノリン、炭酸ジカプリリル等のオイル類;硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のワックス類;水添ポリイソブテン等の流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコ-ル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロ-ルプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロ-ルプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエ-テル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ベヘン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノ-ルアミンエ-テル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド
等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレ-ト、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコ-ル脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコ-ル等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエ-テル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエ-ト、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE-ソルビットモノラウレ-ト等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE-グリセリンモノイソステアレ-ト等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコ-ルモノオレ-ト、POEジステアレ-ト等)、POEアルキルエ-テル類(POE2-オクチルドデシルエ-テル等)、POEアルキルフェニルエ-テル類(POEノニルフェニルエ-テル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエ-テル類(POE・POP2-デシルテトラデシルエ-テル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム等の粉体類;表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化亜鉛、顔料級酸化チタン等の無機顔料類;表面を処理されていてもよい、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパ-ル剤類;レ-キ化されていてもよい、赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンAまたはその誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンBまたはその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15またはその誘導体等のビタミンB類;α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;メチルパラベン、フェノキシエタノール等の抗菌剤等;美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収れん剤等の生理活性成分;pH調整剤;水やメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、1,3-ブチレングリコール等のアルコール類;カルボキシビニルポリマー等の増粘剤等;ペンタステアリン酸ポリグリセリル、ステアロイルラクチレートNa等の乳化安定化剤;ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、シリコーン等の溶剤等;が挙げられる。
≪製造方法≫
本発明の化粧料の製造方法は、通常の化粧料等の分野で使用される公知の方法を適宜採用することができ、例えば、水中油型乳化剤形であれば、成分a)、成分b)を含む粉体成分を必要により粉砕したのち、加熱した油相に添加し、混合分散する。加熱した水相に同油相を添加し、乳化、冷却させることにより得ることができる。
例えば、オイルゲル剤形であれば、成分a)、成分b)を含む粉体成分を必要により粉砕したのち、加熱した油相に添加し、混合分散、冷却させることにより得ることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の例示であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>可視光の長波長領域の透過と近赤外線のカットの両立を評価
下記表に示す処方にしたがって、実施例および比較例の水中油型乳化組成物を作製した。
すなわち、80℃に温調した油相に水相IIを加えて中和した後、粉体をディスパー分散した。80℃に温調した水相Iに油相を添加した後、水相IIIを加え、ホモジナイザーで均一化した。30℃まで冷却し、水中油型乳化組成物を得た。
水中油型乳化組成物の特定波長の光の遮蔽率、585~760nm透過比率、きしみ感を以下のように測定・評価した。
<遮蔽率>
スライドガラスに1.2 milのドクターブレードで水中油型乳化組成物の薄膜を作製し、分光光度計で透過率(各波長域における平均値)を測定した。遮蔽率は「100-透過率」で算出し、585~760nm、760~1310nmの各波長域における平均の遮蔽率を算出した。
<585~760nm透過比率>
スライドガラスにドクターブレードでポリマーの薄膜を作製し、ブラシで粉体を塗布した。エアガンで過剰についた粉体を除去した薄膜を作製し、分光光度計で400~760nmおよび585~760nmの波長の光の透過量(各波長域における平均値)を測定した。585~760nm透過比率を、585~760nmの波長の光の透過量/400~760nmの波長の光の透過量として算出した。
<きしみ感の評価>
専門パネラー10名の実使用テストにより、きしみ感を4段階でスコア化し、平均値を算出した。
きしみ感の評価基準:
1:きしみ感がある
2:きしみ感がややある
3:きしみ感があまりない
4:きしみ感がない
評価結果を下記表に示す。
Figure 0007464363000001
表1に示す結果から明らかなように、本発明の水中油型乳化化粧料は、「585~760nmの
波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差が10%以下、かつ、「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」が30%以上を満たし、可視光線の長波長領域の透過、および近赤外線の遮蔽を両立する効果に優れていた(実施例1~6)。なお、可視光線の短波長側に対し、長波長側をより透過する球状粉体を含有する場合、可視光線の長波長側を透過する効果に特に優れていた(実施例6に対する実施例1,5)。また、特定の平均粒子径を有する球状粉体を含有する場合、可視光線の長波長側を透過する効果に特に優れていた(実施例1,6に対する実施例5)。一方、0.5μm以上の酸化チタンを配合しない場合(比較例1,2)、0.5μm以上の酸化チタンの配合量が少ない場合(比較例3)、可視光線の長波長領域の透過、近赤外線の遮蔽、あるいはそれらの両方において問題があり、いずれも本発明の効果を得ることができなかった。
<実施例2>連用使用におけるアンチエイジング効果の評価
実施例1、比較例1、2のサンプルを3週間連用し、Cutometer MPA580を用いて、肌の粘弾性を測定し、連用前との変化率を測定した。
評価結果を下記表に示す。
Figure 0007464363000002
表2に示す結果から明らかなように、本発明の水中油型乳化化粧料は、肌の粘弾性向上効果に優れ、アンチエイジング効果を示した(実施例1)。一方、0.5μm以上の酸化チタンを配合しない場合、肌の粘弾性向上効果を示さなかった(比較例1,2)。
本発明は、化粧料、薬用化粧料(医薬部外品)等に利用できる。

Claims (6)

  1. a)紫外線散乱剤を除く全粉体量に対して25質量%以上の、平均粒子径が0.5μm以上2.0μm以下の酸化チタン;および
    b)球状粉体;を含み、
    「585~760nmの波長の光の遮蔽率」と「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」の差が10%以下、かつ、「760~1310nmの波長の光の遮蔽率」が30%以上であり、
    前記b)の球状粉体が平均粒子径2μm以下のポリメチルシルセスキオキサンである、
    ことを特徴とする、乳化またはオイルゲル状の化粧料
    (ただし、次の成分(A)~(C)を含有する乳化化粧料を除く。
    (A)下記の表面被覆処理剤(a-1)及び(b-1)により表面被覆された粉体
    (a-1)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
    SiO-(R SiO) -SiR (1)
    (式中、各R は水酸基を表し、各R はそれぞれ独立して、炭素数1~20の炭化水素基を表し、Lは3~10,000のいずれかの整数を表す)及び、
    (b-1)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
    SiX (3-m) (2)
    (式中、R は少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1~20の炭化水素基を表し、R は炭素数1~4のアルキル基を表し、Xはそれぞれ独立して、炭素数1~4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
    (B)揮発性油剤
    (C)シロキサン主鎖にオルガノポリシロキサン基と親水基がグラフトしたシリコーン界面活性剤)
  2. 成分a)の酸化チタンを、化粧料全量に対し、0.5質量%以上含むことを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 成分b)の球状粉体の「400~760nmの波長の光の透過量」に対する「585~760nmの波長の光の透過量」の比率が、50.0%以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の
    化粧料。
  4. 成分c)として、エキスを含み、
    前記エキスが、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、ハス胚芽エキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、およびワレモコウエキスから選択される1以上であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧料。
  5. アンチエイジング用であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧料。
  6. 皮膚粘弾性低下、皮膚のシワ、小ジワまたは弛みの予防または改善用であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の化粧料。
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