JP4920216B2 - 固形化粧料 - Google Patents
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(1)1)表面処理されていても良いマイカ及び/又はマイカチタニア30〜60質量%と、2)シリカ、ナイロンパウダー、アクリル樹脂粉体及びメチルシロキサン網状重合体から選択される1種乃至は2種以上の球状粉体5〜15質量%と、3)1気圧25℃で液体のオイル10〜20質量%とを含有する、粒径0.5mm〜0.85mmの顆粒であることを特徴とする、化粧料用の造粒組成物。
(2)前記球状粉体は、前記マイカ及び/又はマイカチタニアの間に前記オイルとともに存在しバインダーとして働くことを特徴とする(1)に記載の造粒組成物。
(3)(1)又は(2)に記載の造粒組成物を含有する固形メークアップ化粧料。
(4)アイカラーであることを特徴とする、(3)に記載の固形メークアップ化粧料。
以下、本発明の「固形メークアップ化粧料」を単に「化粧料」と称す。
本発明の造粒組成物は、表面処理されていても良いマイカ及び/又はマイカチタニアを30〜60質量%、より好ましくは、35〜55質量%を必須成分として含有することを特徴とする。前記表面処理としては、赤色226号等の色素や酸化鉄などの金属酸化物による着色処理、メチコンやジメチコンによる焼き付け処理、金属石鹸被覆処理、アシルグルタミン酸塩被覆処理、リン脂質被覆処理などが好適に例示できる。この様な表面処理はマイカ及び/又はマイカチタニアに対して1〜40質量%行うことが好ましい。マイカチタニアは、マイカを基体にして二酸化チタンを被覆せしめた形態のもので有れば、パール感を有していても、有していなくても良いが、パール感を有するものが好ましい。パール感を有するマイカチタニアには、虹彩箔も包含される。この様なマイカ、或いはマイカチタニアは既に化粧料用原料として市販品が存し、かかる市販品を購入して利用することが出来る。本発明に於いては、かかるマイカ及び/又はマイカチタニアは、光学的に艶感を付与する効果を奏するとともに、かかる粉体同志がオイルを介在することで生じる接着性を呈し、この接着性を利用して顆粒を形成する応力を生じせしめる作用を有する。これにより、粉体間のバインダーでこの様な効果を発現させるためには、前記の含有量が必要となる。
本発明の化粧料用の造粒組成物は、前記必須成分であるマイカ、マイカチタニアを、1)後記の球状粉体5〜15質量%、より好ましくは7〜13質量%と、2)1気圧25℃で液体のオイル10〜20質量%、より好ましくは12〜18質量%とともに造粒してなることを特徴とする。前記球状粉体としては、化粧料原料として使用されている粉体であって、球状の形状を有するもので有れば、中実、中空にかかわらず使用することが出来る。この様な球状粉体としては、具体的にはシリカ、ナイロンパウダー、松本交商株式会社より販売されている「マイクロバルーン」、「チュウクウビーズ」等のアクリル樹脂粉体、東芝シリコーン株式会社より販売されている「トスパール」などのメチルポリシロキサン網状重合体やTORAY株式会社より販売されている「トレフィル」等の架橋型のジメチルポリシロキサン等が挙げられる。かかる球状粉体は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の造粒組成物に於いては、かかる粉体は、前記マイカ及び/又はマイカチタニアの間にオイル分とともに存在しバインダーとして働く。これにより、バインダーとしての石膏を代替することが出来る。又、前記オイルとしては、1気圧25℃で液体の性状を有するものであって、化粧料で使用されうるもので有れば特段の限定無く使用することが出来る。例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、ジメチコン、フェニルメチコン、シクロメチコン、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等が好ましく例示できる。これらの中では、ジメチコン、フェニルメチコン、シクロメチコン等のシリコーン、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の分岐脂肪酸のエステルがより好ましく例示できる。中でもジメチコン、イソオクタン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリンが特に好ましい。かかる成分は直接的なバインダーとして働く。
本発明の化粧料は、前記造粒組成物を含有してなる。含有の形態としては、所望により、滑沢剤などの任意成分を、本願発明の効果を損なわない程度に配合し、しかる後に成形、加工することが好ましく例示できる。形状としては意匠性に優れるものが好ましく、多色形態及び/又は立体的特徴を有した形態に加工することが好ましい。加工は、例えば多色で有れば、色の異なる造粒組成物を混合し、加圧成型することが例示できるし、立体的特徴を有した形態に金型などを用いて加圧成型することが出来る。成形工程においては、前記本発明の造粒組成物を湿潤した状態で成形して、しかる後に乾燥させることも出来るし、乾燥させた造粒組成物を加圧成形することも出来る。
「チミロンスプレンティド・バイオレット」 10 質量%
(マイカチタニア;メルク社製)
「チミロンスプレンティド・レッド」 10 質量%
(マイカチタニア;メルク社製)
「チミロンスプレンティド・ブルー」 10 質量%
(マイカチタニア;メルク社製)
マイカ 16 質量%
セリサイト 30 質量%
ナイロンパウダー 5 質量%
シリカ 5 質量%
ロ
トリイソオクタン酸グリセリル 5 質量%
イソオクタン酸セチル 3.5質量%
ジメチコン 5.5質量%
ハ
水 5質量部
造粒組成物1のマイカ及び「チミロンスプレンティド・ブルー」をセリサイトに置換した比較例1を同様に操作したが、造粒が困難で、粒径0.5〜0.85mmの分画は得られなかった。
比較例1のセリサイトの一部を石膏に置換し、造粒をこの石膏を溶かした石膏水で行ったところ、粒径0.5〜0.85mmの分画が得られた。
「チミロンスプレンティド・バイオレット」 10 質量%
「チミロンスプレンティド・レッド」 10 質量%
セリサイト 54.6質量%
ナイロンパウダー 5 質量%
シリカ 5 質量%
ロ
トリイソオクタン酸グリセリル 5 質量%
イソオクタン酸セチル 3.5質量%
ジメチコン 5.5質量%
ハ
7%石膏水 5質量部
(石膏の最終含有量;1.4質量%)
前記アイカラー1及び比較アイカラー1の使用性を、連続使用下での状態の変化を指標に試験した。状態の変化は、テカリの出現を見るグロス値の変化と、パフを用いた場合の粉体の取れ量の変化として捉え、使用開始時のグロスと、取れ量に対する、連続使用20回後のグロスと、取れ量の変化として観察した。グロス値としては、グロスメーター VGS−SENSOR(日本電色工業製)にて入射45度、受光45度のグロス値(Gs(45°))を用いた。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は連続使用しても使用性が変わらないのに対し、比較例はテカリが生じ、取れ量も著しく減少することが判る。
「チミロンスプレンティド・バイオレット」 30 質量%
マイカ 16 質量%
セリサイト 30 質量%
ナイロンパウダー 5 質量%
シリカ 5 質量%
ロ
トリイソオクタン酸グリセリル 5 質量%
イソオクタン酸セチル 3.5質量%
ジメチコン 5.5質量%
ハ
水 5質量部
「チミロンスプレンティド・レッド」 30 質量%
マイカ 16 質量%
セリサイト 30 質量%
ナイロンパウダー 5 質量%
シリカ 5 質量%
ロ
トリイソオクタン酸グリセリル 5 質量%
イソオクタン酸セチル 3.5質量%
ジメチコン 5.5質量%
ハ
水 5質量部
「チミロンスプレンティド・ブルー」 30 質量%
マイカ 16 質量%
セリサイト 30 質量%
ナイロンパウダー 5 質量%
シリカ 5 質量%
ロ
トリイソオクタン酸グリセリル 5 質量%
イソオクタン酸セチル 3.5質量%
ジメチコン 5.5質量%
ハ
水 5質量部
「チミロンスプレンティド・バイオレット」 10 質量%
(マイカチタニア;メルク社製)
「チミロンスプレンティド・レッド」 10 質量%
(マイカチタニア;メルク社製)
「チミロンスプレンティド・ブルー」 10 質量%
(マイカチタニア;メルク社製)
マイカ 16 質量%
セリサイト 28.6質量%
ナイロンパウダー 5 質量%
シリカ 5 質量%
ロ
トリイソオクタン酸グリセリル 5 質量%
イソオクタン酸セチル 3.5質量%
ジメチコン 5.5質量%
ハ
7質量%石膏水 5質量部
Claims (4)
- 1)表面処理されていても良いマイカ及び/又はマイカチタニア30〜60質量%と、2)シリカ、ナイロンパウダー、アクリル樹脂粉体及びメチルシロキサン網状重合体から選択される1種乃至は2種以上の球状粉体5〜15質量%と、3)1気圧25℃で液体のオイル10〜20質量%とを含有する、粒径0.5mm〜0.85mmの顆粒であることを特徴とする、化粧料用の造粒組成物。
- 前記球状粉体は、前記マイカ及び/又はマイカチタニアの間に前記オイルとともに存在しバインダーとして働くことを特徴とする請求項1に記載の造粒組成物。
- 請求項1又は2に記載の造粒組成物を含有する固形メークアップ化粧料。
- アイカラーであることを特徴とする、請求項3に記載の固形メークアップ化粧料。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005243523A JP4920216B2 (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 固形化粧料 |
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JP2005243523A Active JP4920216B2 (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 固形化粧料 |
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- 2005-08-25 JP JP2005243523A patent/JP4920216B2/ja active Active
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