JP4090379B2 - 立体多色化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料及びその製造法に関し、更に詳細には、複数の化粧料組成物群から構成される立体構造物である化粧料及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体含有化粧料であって、その含有する粉体の光学的効果を利用するメークアップ化粧料などに於いて、異なった色の化粧料組成物が、明確な境界を有して整形される、所謂多色化粧料は、見た目のおもしろさのみならず、各化粧料組成物の任意の混合により、所望の色が作り出せるという機能性から、古くよりその実現化の為の技術が開発されてきている。これらの多くは、金皿に充填して成形するタイプの化粧料が多く、例えば、この様な技術としては、特開平8−119833に開示されているような、間仕切りをした金皿に複数の粉体の化粧料組成物を間仕切りで仕切って充填し、間仕切りをはずした後加圧成型する技術や、特開2003−338に開示されたような、複数の溶融状態のオイルゲル化粧料組成物を同時に注入、固化する方法などが例示できる。しかしこの様な技術では、例えば球体や球体の縦横の比が異なった、楕球体等のような立体的な形状、特に、化粧料を直接皮膚に塗布できるような立体的な形状には成形できにくい欠点があった。
【0003】
一方、粉体類を予め造粒して、顆粒のような形態に加工し、しかる後に化粧料に含有させる技術としては、適度な刺激を与えて、過剰な刺激を与えないマッサージ用のスクラブ剤として用いる技術(特開2000−344657、特開2001−240513)や顆粒に加工することで、有効成分を安定に含有させる技術(特開平11−269054)、固形メークアップ化粧料の加圧成型時の硬度を安定化させる為に、予め粉体を顆粒に加工して成形する技術(特開2000−34208)等が知られているが、顆粒を一体に成形して立体的な構造物からなる化粧料にする技術は全く知られていなかったし、この様な化粧料が、直接塗布できるなどの、化粧料としての使用性に優れることも全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、使用性の良い、多色であって、立体構造を有する化粧料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、使用性の良い、多色であって、立体構造を有する化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、石膏を含む化粧料を顆粒に加工して、これを成形することによって製造される化粧料が、その様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1)複数の化粧料組成物群から構成される立体構造物であって、該立体構造物に於いて、それを構成する前記複数の化粧料組成物間の境界が明確であり、且つ、前記複数の化粧料組成物が一体となっていることを特徴とする、化粧料。
(2)立体構造物の形状が、球体乃至は楕球体であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)固形粉体化粧料であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)前記複数の化粧料組成物がそれぞれ異なる色であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)前記複数の化粧料組成物がそれぞれ石膏を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6) 次に示す工程1〜工程4を含む製造工程で製造されることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
(工程1)
石膏と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
各顆粒の形を整える工程。
(工程3)
各化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を混合する工程。
(工程4)
混合された、形を整えられた各化粧料組成物の顆粒を一体に成形する工程。
(7)次に示す工程1〜工程4を含むことを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料の製造法。
(工程1)
石膏と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
各顆粒の形を整える工程。
(工程3)
各化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を混合する工程。
(工程4)
混合された、形を整えられた各化粧料組成物の顆粒を一体に成形する工程。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に化粧料は、複数の化粧料組成物群から構成される立体構造物であって、該立体構造物に於いて、それを構成する前記複数の化粧料組成物間の境界が明確であり、且つ、前記複数の化粧料組成物が一体となっていることを特徴とする。かかる立体構造物の形状としては、複数の使用できる面を有し、立体としての特徴があるのもであれば特段の限定無く適用でき、例えば、球体、楕球体、キュービック、テトラヘドロン等の定型的な形状から、板状のものを割った様な不定形の形状まで所望により選択できる。特に好ましい形状はなめらかな面を有するものであり、球体乃至は楕球体が特に好ましく例示できる。又、使用上好ましい大きさとしては、一辺5〜50mmの立方体に内接する程度のものが例示できる。
【0007】
本発明の化粧料に於いては、異なる化粧料組成物が一体に成形された形状的特徴を有し、且つ、前記異なる化粧料組成物の接合部に於いてその境界が明確であることを特徴とする。即ち、言い換えれば、異なった化粧効果を有する化粧料組成物を接合部が明確に認識できるような形態で一体に成形した形態を取る。この様に、境界を明確にする為には、一つには、化粧料組成物を構成する有色成分の色、組成を多くの差異のあるものとする事が必要であり、もう一つには、製造時に異なる化粧料組成物同士が混合しあわず、且つ、馴染みよく接合することが必要である。この為には、予めそれぞれの化粧料組成物を顆粒などに成形加工して(粗顆粒)、これをバインダーなどで接合させることが好ましい。この様な化粧料組成物の粗顆粒としては、直径0.5〜5mmの球体乃至は楕球体が好ましく例示できる。この様な顆粒は、通常医薬や食品の分野知られている流動層造粒法によって製造することが出来る。勿論、押し出し造粒法、加圧成形(型抜き成形)法などによっても製造できるし、その様な製造過程で製造することも本発明の技術的範囲に属する。かかる粗顆粒は、他の化粧料組成物の粗顆粒とともに混合し、本発明の化粧料に成形される。本発明の化粧料に成形するには、複数の種類の粗顆粒を低速で回転攪拌し、粗顆粒を自然会合させて球体乃至は楕球体を形成させる方法、複数の種類の粗顆粒を型などを用いて、板状に一次加工し、これを型打ちするか、或いは、直接目的の立体形状に型で打ち抜くかする方法などが好適に例示でき、複数の種類の粗顆粒を低速で回転攪拌し、粗顆粒を自然会合させて球体乃至は楕球体を形成させる方法がより好ましく例示できる。かかる立体構造物への成形の前に、前記粗顆粒は予め、形状を整える事が好ましい。この様な形状を整える手段としては、回転する筒状のスクリーン上で転動して整形する方法や、「マルメライザー」(不二パウダル株式会社製)等を用いて回転板上で転動整形することが好ましく例示できる。
【0008】
この様な製造工程を取る為には、本発明の化粧料としては、前記製造時の中間形態である、粗顆粒、顆粒に、混合せず会合可能な、かかる操作時崩壊せず変形可能な及び隙間無く接合可能な条件を有することが必須となる。勿論この様な条件は、その様な性質を有するバインダーが存在することもその1条件に包含する。具体的には、石膏を含む粉体組成物を石膏の水溶液で造粒した粗顆粒、オイル分を30〜50重量%含有する、キャピラリ領域とスラリ領域の中間の粘動力学的挙動を示す固形化粧料、粉体をポリアクリル酸アルキル、ポリメタクリル酸アルキル等のポリマーエマルション等で造粒して得られる粗顆粒などが好適に例示できる。石膏を含む粉体組成物を石膏の水溶液で造粒した粗顆粒は、構造形成以前の含水状態では可変性を有し、整形、会合処理を行うことが出来るし、中間領域の固形化粧料でも同様に取り扱うことが出来る。中間領域の固形化粧料では、そのままでは構造形成しにくいので、加温加圧成型を行い立体構造物へ加工することが好ましい。この時、バインダーとして、ポリエチレン粉末、カルナウバワックス、ビーズワックス、キャンデリラワックス、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等のワックス類、或いは、ワックス類の、低粘度ジメチコン、軽質流動イソパラフィンなどの揮発溶剤溶液を使用することも出来る。特に好ましいものは、石膏を含む粉体組成物を石膏の水溶液で造粒した粗顆粒を、構造生成以前に、整形して球状乃至は楕球状の顆粒と為し、会合し、成形する方法である。かかる操作を行う為には、化粧料組成物中に5〜30重量%、より好ましくは、7〜20重量%石膏を含有させることが好ましい。かかる石膏は20〜30重量%の濃度の水溶液の状態で粉体にバインダーとして含有させることが好ましい。又、その他の方法の必要成分である、ポリマーエマルションは、ポリマー固形分として、1〜10重量%が好ましく、バインダー用のワックス分としては1〜15重量%が好ましく、揮発油剤はバインダー用のワックスの3〜10倍量が好ましい。
【0009】
更に、本発明の化粧料は、多色であることを特徴とすることから、少なくとも2種の、色の異なる色材を含有することを必須とし、前記少なくとも2種の、色の異なる色材は、少なくとも2種が、異なった化粧料組成物中に含有され、異なった顆粒を形成する。ここで、異なった色とは、接触して存在した場合、肉眼で差異を感じる色を言い、目安としては、Labでの色差で1以上あることが例示できる。かかる色材としては、例えば、着色チタンマイカ等のパール色材、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄などの金属酸化物、群青や紺青などの複合塩類、赤色102号、赤色202号、青色1号、青色401号、黄色4号アルミニウムレーキ等の有機色素類が好適に例示できる。かかる成分の好ましい含有量は、パール色材や、無機の色材であれば、1〜20重量部が好適に例示でき、有機色素類であれば、0.1〜5重量部が好適に例示できる。
【0010】
本発明の化粧料に於いては、前記の成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらの原料を上記の如くに処理することにより、本発明の化粧料は製造できる。好ましい形態である、石膏を用いた本発明の化粧料の製造法を下記に示す。
【0011】
本発明の化粧料の内、石膏を含むものの好ましい製造法は、下記に示す4つの工程を含む。
(工程1)
石膏と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
各顆粒の形を整える工程。
(工程3)
各化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を混合する工程。
(工程4)
混合された、形を整えられた各化粧料組成物の顆粒を一体に成形する工程。
この内、工程2と工程3とは順番が前後しても構わないが、概ね上記の工程の数字の順番に行うことが好ましい。即ち、好ましい製造法は、工程1、工程2,工程3,工程4の順に処理するか、工程1,工程3、工程2、工程4の順に処理することが好ましい。石膏の水溶液としては20〜30重量%の濃度のものを、石膏の最終含有量が5〜30重量%、より好ましくは、7〜20重量%になるように含有させることが好ましい。
【0012】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0013】
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を構成する球状の化粧料組成物1〜5を作成した。即ち、ヘンシェルミキサーに処方成分イを加え、攪拌混合した。混合速度を低速にギアチェンジし、ロの成分を徐々に加えて、造粒し、粗顆粒1〜5を得た。これをボールミルポットの内側に0.1mmφの丸穴スクリーンを設置し、これに粗顆粒1〜5を等量入れて、2時間回転させて整粒し、ほぼ球状の顆粒(平均粒径0.9mm)を得た。これを直径3cmの球状の金型に詰めて加圧成型し、本発明の化粧料1を得た。これは、見た目に新規なこれまでにない化粧料であった。女性10人に本発明の化粧料を提示して感想を求めたところ、「今までにない”かわいい”化粧品」と全員が評価した。

表1のパール色材 33.8重量部
タルク 55.8重量部

水 32 重量部
石膏 10.4重量部
【0014】
【表1】
Figure 0004090379
【0015】
<実施例2>
実施例1の化粧料1の金型の形状を一辺3cmの立方体に変えて、同様に化粧料2を作成した。
【0016】
<比較例1>
化粧料組成物1〜5を整粒して得た顆粒1〜5を、5等分に隔壁を設けた、直径5cmの金皿に、隔壁で仕切られた区域に、種類の異なる化粧料組成物同士が混合しないように充填し、隔壁をはずして、加圧成型して比較化粧料1を得た。
【0017】
<実施例3>
本発明の化粧料1、2及び比較化粧料1のメークアップ化粧料としての機能を、専門パネラーにより比較試験した。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料は見た目の新規性があるばかりでなく、優れたメークアップ機能を備えていることも判明した。
【0018】
【表2】
Figure 0004090379
【0019】
<実施例4>
下記に示す処方に従って、下記の変更点以外は、実施例1と同様に、化粧料組成物6〜10を作成し、これを整粒して顆粒6〜10(平均粒径1mmφ)を作成し、本発明の化粧料3を作成した。又、化粧料3の化粧料組成物6〜10を整粒して得た顆粒6〜10を、5等分に隔壁を設けた、直径5cmの金皿に、隔壁で仕切られた区域に、種類の異なる化粧料組成物同士が混合しないように充填し、隔壁をはずして、80℃加温下、加圧成型して比較化粧料2を得た。化粧料3と比較化粧料2を機能の点で比較した。結果を表4に示す。これより、キャピラリ領域とスラリ領域の中間領域の化粧料であっても同様の効果を奏することがわかる。
表3のパール色材 33.8重量部
タルク 36.2重量部
ポリエチレン粉末 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 5 重量部
流動パラフィン 20 重量部
(製造上の変更点)
1)粗顆粒の製造:加温型ニーダーで80℃で加温混練り後、ローラーを通して厚さ8mmの板に延展し、5mmφの球状の打ち型で打錠
2)整粒:金網型ロータリーキルンで100℃の熱風を送風しながら、加温転動整粒
【0020】
【表3】
Figure 0004090379
【0021】
【表4】
Figure 0004090379
【0022】
<実施例5>
下記に示す処方に従って、下記の変更点以外は、実施例1と同様に、化粧料組成物11〜15を作成し、これを整粒して顆粒11〜15(平均粒径0.8mmφ)を作成し、本発明の化粧料4を作成した。又、化粧料4の化粧料組成物11〜15を整粒して得た顆粒11〜15を、5等分に隔壁を設けた、直径5cmの金皿に、隔壁で仕切られた区域に、種類の異なる化粧料組成物同士が混合しないように充填し、隔壁をはずして、加圧成型して比較化粧料3を得た。化粧料4と比較化粧料3を機能の点で比較した。結果を表6に示す。これより、ポリマーでバインドした粉体化粧料であっても同様の効果を奏することがわかる。

表5のパール色材 33.8重量部
タルク 55.8重量部

ポリメタクリル酸アルキルポリマーエマルション 42.4重量部
(ポリマー分25重量%)
【0023】
【表5】
Figure 0004090379
【0024】
【表6】
Figure 0004090379
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、使用性の良い、多色であって、立体構造を有する化粧料を提供することができる。

Claims (6)

  1. 複数の化粧料組成物群から構成される立体構造物であって、該立体構造物に於いて、それを構成する前記複数の化粧料組成物間の境界が明確であり、且つ、前記複数の化粧料組成物が一体となっていることを特徴とし、前記複数の化粧料組成物がそれぞれ石膏を含有する顆粒からなることを特徴とする、化粧料。
  2. 立体構造物の形状が、球体乃至は楕球体であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 固形粉体化粧料であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記複数の化粧料組成物がそれぞれ異なる色であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 次に示す工程1〜工程4を含む製造工程で製造されることを特徴とする、請求項1〜何れか1項に記載の化粧料。
    (工程1)
    石膏と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
    (工程2)
    各顆粒の形を整える工程。
    (工程3)
    各化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を混合する工程。
    (工程4)
    混合された、形を整えられた各化粧料組成物の顆粒を一体に成形する工程。
  6. 次に示す工程1〜工程4を含むことを特徴とする、請求項1〜何れか1項に記載の化粧料の製造法。
    (工程1) 石膏と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
    (工程2) 各顆粒の形を整える工程。
    (工程3) 各化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を混合する工程。
    (工程4) 混合された、形を整えられた各化粧料組成物の顆粒を一体に成形する工程。
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