JPH0577645B2 - - Google Patents

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JPH0577645B2
JPH0577645B2 JP59141722A JP14172284A JPH0577645B2 JP H0577645 B2 JPH0577645 B2 JP H0577645B2 JP 59141722 A JP59141722 A JP 59141722A JP 14172284 A JP14172284 A JP 14172284A JP H0577645 B2 JPH0577645 B2 JP H0577645B2
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pigment
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binder
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Hideyuki Ichihara
Kyoko Ueno
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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    • A61Q1/02—Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、流動層造粒機を使い、バインダー
（結合剤）として水溶性の高分子物質を用いてえ
られる新規な球状の粉末メイクアツプ化粧料の製
造方法に関する。
（従来技術） 従来、粉末メイクアツプ化粧料及びその製法と
しては、一般顔料と若干の油剤からなる粉末をそ
のまま容器に充填した形のルーズ状か、受け皿に
充填し打型加工したプレス状が一般的であるが、
多色セツトの製品を企画する場合、その色数に応
じて各色の容積、断面積が相応に必要となるた
め、容器全体が大きくなり、携帯するのに大変不
便なものである。
使用方法についても、従来のものはパフ、チツ
プ、筆等の小道具、もしくは指先等を使つて化粧
するが、１回分の化粧必要量といつたものが品
種、色調等によつて個別であり、また各人の化粧
部位によつても異なるため、熟練者はともかく、
化粧初心者にとつてそれら小道具もしくは指先等
を駆使して、粉末メイクアツプ化粧料を使いこな
すことは、かなりの技術を要する等の欠点を有し
ていた。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、かかる従来技術の難点を解消したも
ので、その目的とするところは多色セツトを企画
した場合も、かさばらず、携帯性にすぐれ、しか
も化粧料の使用必要量の目安を容易に認知させう
るメイクアツプ化粧料を提供することにある。
（問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は、顔料と油剤の混合物又は
油剤で表面処理され、かつ疎水化されている顔料
よりなる粉体組成物を、流動層造粒機により水溶
性の高分子物質をバインダーとして球状に造粒す
る事を特徴とする球状粉末メイクアツプ化粧料の
製造方法である。
（構成の具体的な説明） 本発明における造粒形式としては流動層造粒法
が最適である。これは粉体を気流中に流動させ、
これにバインダーとして適当な水溶性高分子物質
の水溶液を噴霧して造粒するという方法である
が、この方法では設置面積の小さな流動層造粒機
の中で造粒から乾燥までの一連の操作が連続して
行なえること、及びこの装置が密閉構造であるた
め系外への粉じん飛散がないことなどの有利な特
長を有している。その際、造粒させるために、又
球状化したものの強度を適宜付与するために水溶
性の高分子物質をバインダーとして使用する。そ
の水溶性高分子物質としては、例えばカルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ハイドロ
キシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の
合成ポリマー等を挙げることができる。これらの
水溶性高分子物質の顔料に対する使用量としては
0.05〜5.0重量％が好ましい。使用にあたつて水
溶性高分子物質は予め希薄水溶液（濃度は0.1〜
３重量％程度）に調整し、流動層造粒機を通して
噴霧し、粉体の造粒を行なう。粉体の平均粒径は
流動層造粒機内の流動速度、温度、結合剤（バイ
ンダー）の濃度、噴霧時間等によつてコントロー
ルするものであるが、本発明の趣旨からは0.5〜
５mmが好ましく、もつとも好ましいのは２〜４mm
の粒径のものである。粒径が0.5mm以下では粉つ
ぽく、製造時、使用時共粉飛びの激しいものにな
り、球状にする利点がなくなる。また粒径が５mm
以上になると化粧使用量としての量を一粒が超過
することになり、充填する容器も大きくなり携帯
上も不便なものとなる。
本発明の粉体組成物としては、水溶性の結合剤
（バインダー）を用いるためか、疎水性を有する
ものが好ましく、きれいな球状を形成し得る。こ
れは粉体表面が親水性であるとバインダー（水溶
性高分子物質）とのなじみが良過ぎて、凝集をく
り返し、団塊となるためであつて、本来意図する
ところの結合剤（バインダー）を被覆することが
ないからである。以上の理由で好ましい粉体組成
物としては、後記の顔料を油剤と混合し、油剤を
含浸させて疎水性を向上させたもの及び／又は後
記の顔料を油剤で表面処理し、疎水性を向上させ
たもののみが、本発明の目的を達成し得る。
なお、その場合使用する前記の油剤としては、
化粧料に一般的に使用されている所謂油性物質で
あつて撥水性を有するものが好ましく、例えば流
動パラフイン、スクワラン、ワセリン、マイクロ
クリスタリンワツクス、セレシン等の炭化水素、
スアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリス
チン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、オレ
イルアルコール、ステアリンアルコール等の高級
アルコール、イソプロピルパルミテート、イソプ
ロピルミリステート、２−オクチルドデシルミリ
ステート等のエステル、モノステアリン酸グリセ
ライド、２−エチルヘキサン酸トリグリセライ
ド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド等のグリセラ
イド、ジメチルポリシロキサン、ジフエニルメチ
ルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられ
る。これら油剤の顔料に対する使用量は、一般的
には顔料に対して１〜30重量％、好ましくは３〜
20重量％である。
また本発明でいう顔料とは、化粧料に常用され
る顔料群であつて、例えば、タルク、カオリン、
マイカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、亜鉛華、
群青、酸化鉄等の無機系顔料、赤色202号、赤色
204号、赤色226号、黄色401号、青色404号等に代
表される有機系色素を挙げることができる。
以上のごとく、前記の顔料及び油剤を用いるこ
とにより調整を行なつた粉体組成物を、流動層造
粒機で水溶性の高分子物質をバインダーとして用
いて球状に造粒することにより本発明の目的とす
る新規な粉末メイクアツプ化粧料を製造し得る。
（実施例） 次に本発明の実施例を示す。実施例に示す部と
は重量部を、％とは重量％を意味する。
実施例 １ タルク50部、カオリン10部、水酸化クロム４
部、群青３部、雲母チタン28部に油剤として流動
パラフイン５部を添加し、混合、撹拌、粉砕して
得た粉体組成物を、バインダーとしてハイドロキ
シエチルセルロース0.6％水溶液を用い、流動層
造粒機エロマテイツクAG（富士産業社製）で下
記条件にて造粒し、２〜３mmの径をもつ球状の青
緑色のアイシヤドウを得た。
造粒条件：風量目盛 ８〜10 層内温度 40゜±５℃ 噴霧圧 0.5Kg／cm2 噴霧時間 ２時間 乾燥速度 70±５℃ 乾燥時間 ３時間 実施例 ２ タルク64部、マイカ10部、カオリン５部、酸化
クロム15部、黄酸化鉄１部、計95部をよく混合
し、ヘキサン300部中に入れ、60℃に加温し、ゆ
つくり撹拌しながら、予めヘキサン100部に流動
パラフイン２部、イソプロピルミリステート３部
を溶解したものを添加し、30分間加温、撹拌を続
ける。
次いで３mmHgに減圧し、60℃にて溶剤を除去
し、疎水化処理粉体組成物100部を得る。この粉
体組成物をバインダーとしてメチルセルロース
0.8％水溶液を用い、実施例１と同じ条件で流動
層造粒機で造粒し、粒径が３〜４mmの緑色球状の
アイシヤドウを得た。
実施例 ３ タルク30部、マイカ35部、ベンガラ３部、黄酸
化鉄２部、雲母チタン22部、計92部をよく混合
し、イソプロパノール100部にジメチルポリシロ
キサン８部を溶解させたものに徐々に投入し、30
分間撹拌する。後、溶剤を回収し、130℃で７時
間焼付処理して、表面処理されかつ疎水化処理さ
れた粉体組成物100部を得た。この粉体組成物を、
バインダーとしてポリビニルアルコールの1.2％
水溶液を用い、実施例と同様な操作で造粒し、３
〜４mmの径をもつ薄茶色の球状頬紅を得た。
比較例 １ 実施例３で用いた疎水化処理前の粉体組成物92
部にポリビニルアルコール1.2％水溶液50部を添
加して混練りした後、圧縮押出造粒機を用いて団
粒状に形成し、50℃で30分乾燥して薄茶色の塊状
頬紅を得た。ここで得た頬紅を実施例３のそれと
比較すると、球状ではないため、粒子の一部に角
がたち、その角が欠け易く、製法上粉つぽい欠点
がある。更に本化粧料を容器に充填する時には、
同様の理由で均一な充填量が確保できない。また
化粧料粒子内部の完全なる乾燥は困難で、粒子表
面と内部で乾燥度が異なるために、とれ、つき等
の使用感が変化し、均一な化粧効果がえられない
欠点を有している。
以上のごとく流動層造粒機に代えて圧縮押出造
粒機を使つて造粒した場合は本発明の目的とする
粉末メイクアツプ化粧料は得られなかつた。
（発明の効果） 上記の実施例１，２及び３による粉末メイクア
ツプ化粧料は、ガラス等でできた小瓶に充填すれ
ば携帯に便利な商品となるし、数日間の旅行用に
ということであれば、実施例１，２及び３で得た
ものを入り混ぜて持ち運び、必要に応じて必要な
品目、色調の球状物をとり出せば良い。また使用
に際しても、手のひらやテイツシユペーパー等の
上に１〜２粒もとり出し、指先または前記の専用
小道具で使えば良く、使用量も毎回ぶれることも
なく、初心者にも簡便なメイクアツプが可能とな
る。
本発明によるメイクアツプ化粧料は上述のごと
く、使用部位を限定、固定するアイシヤドウと
か、頬紅に最適で、従来製品とは全く異なる新規
な形態、使用方法を提供するが、その他シミ穏
し、補正料等のフアンデーシヨンの分野にも応用
可能である。
本発明の製造方法により、工業的に有利に非常
に優れた球粒粉末メイクアツプ化粧料を得る事が
できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ 顔料と油剤の混合物又は油剤で表面処理され
    かつ疎水化されている顔料よりなる粉体組成物
    を、流動層造粒機により水溶性の高分子物質をバ
    インダーとして、球状に造粒する事を特徴とする
    球状粉末メイクアツプ化粧料の製造方法。 ２ 前記の球状粉末メイクアツプ化粧料が、粒径
    が0.5〜５mmのものである特許請求の範囲第１項
    記載の球状粉末メイクアツプ化粧料の製造方法。
JP14172284A 1984-07-09 1984-07-09 球状粉末メイクアップ化粧料の製造方法 Granted JPS6122006A (ja)

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JPS6122006A JPS6122006A (ja) 1986-01-30
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