JP4230305B2 - 色のグラデーションを表面に有する化粧料 - Google Patents
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(工程1)
少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒及び/又は該粗顆粒の形を整えることにより得られる顆粒を一体に成形する工程。
(工程1)
少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒及び/又は該粗顆粒の形を整えることにより得られる顆粒を一体に成形する工程。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)粉体を含有する固形化粧料であって、少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と石膏を含有し、前記固形化粧料の色にグラデーションを有し、前記グラデーションが1)水溶性着色成分を含む化粧料組成物を、水を含む溶媒の存在下、顆粒に成形加工して粗顆粒となし、これを石膏をバインダーとして、湿った状態で接合させて得られたものであるか、2)前記粗顆粒の形を整えて得られた顆粒を前記粗顆粒の代わりに用い、1)と同様に操作して得られたものであることを特徴とする、固形化粧料。
(2)
粉体と石膏を含有する粗顆粒又は顆粒を2つ以上含有する固形化粧料であって、少なくとも1つの粗顆粒又は顆粒が水可溶性部分を有する色素を含有し、前記固形化粧料の色がグラデーションを有し、前記グラデーションが1)粗顆粒を石膏をバインダーとして、湿った状態で接合させて得られたものであるか、2)前記顆粒を前記粗顆粒の代わりに用い
、1)と同様に操作して得られたものであることを特徴とする固形化粧料。
(3)
石膏の含有量が5〜30重量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の固形化粧料。
(4)
水可溶性部分を有する色素が、赤色227号、黄色4号及び青色1号から選択される染料及び/又はそのレーキ化物から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の固形化粧料。
(5)
次に示す工程1〜工程2を含む映像工程で製造されることを特徴とする、(1)〜(4)いずれか1項に記載の化粧料。
(工程1)
少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒及び/又は該粗顆粒の形を整えることにより得られる顆粒を一体に成形する工程。(6)
次に示す工程1〜工程2を含むことを特徴とする、粉体を含有する、色のグラデーションを有する固形化粧料の製造法。
(工程1)
少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒及び/又は該粗顆粒の形を整えることにより得られる顆粒を一体に成形する工程。
で湿った状態で接合させることが好ましい。この様な化粧料組成物の粗顆粒としては、直径0.5〜5mmの球体乃至は楕球体が好ましく例示できる。この様な顆粒は、通常医薬や食品の分野で知られている流動層造粒法によって製造することが出来る。勿論、押し出し造粒法、加圧成形(型抜き成形)法などによっても製造できるし、その様な製造過程で製造することも本発明の技術的範囲に属する。かかる粗顆粒は、他の化粧料組成物の粗顆粒とともに混合し、本発明の化粧料に成形される。本発明の化粧料に成形するには、唯一種乃至は複数の種類の粗顆粒を低速で回転攪拌し、粗顆粒を自然会合させて球体乃至は楕球体を形成させる方法、複数の種類の粗顆粒を型などを用いて、板状に一次加工し、これを型打ちするか、或いは、直接目的の立体形状に型で打ち抜くかする方法などが好適に例示でき、複数の種類の粗顆粒を低速で回転攪拌し、粗顆粒を自然会合させて球体乃至は楕球体を形成させる方法がより好ましく例示できる。かかる立体構造物への成形の前に、前記粗顆粒は予め、形状を整える事が好ましい。この様な形状を整える手段としては、回転する筒状のスクリーン上で転動して整形する方法や、「マルメライザー」(不二パウダル株式会社製)等を用いて回転板上で転動整形することが好ましく例示できる。
(工程1)
石膏と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒の形を整えて顆粒とする工程。
(工程3)
化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を混合する工程。
(工程4)
混合された、形を整えられた化粧料組成物の顆粒及び/又は粗顆粒を一体に成形する工程。
この内、工程2と工程3とは順番が前後しても構わないが、概ね上記の工程の数字の順番に行うことが好ましい。即ち、好ましい製造法は、工程1、工程2,工程3,工程4の順に処理するか、工程1,工程3、工程2、工程4の順に処理することが好ましい。石膏の水溶液としては20〜30重量%の濃度のものを、石膏の最終含有量が5〜30重量%、より好ましくは、7〜20重量%になるように含有させることが好ましい。
下記に示す処方に従って、化粧料を構成する球状の化粧料組成物1、2を作成した。即ち、ヘンシェルミキサーに処方成分イを加え、攪拌混合した。混合速度を低速にギアチェンジし、ロの成分を徐々に加えて、造粒し、粗顆粒1、2を得た。これをボールミルポットの内側に0.1mmφの丸穴スクリーンを設置し、これに粗顆粒1,2を等量入れて、2時間回転させて整粒し、ほぼ球状の顆粒(平均粒径0.9mm)を得た。これを湿潤状態のまま、直径3cmの球状の金型に詰めて加圧成型し、40℃で48時間送風乾燥させ、化粧料1を得た。これは、殆ど連続的に明度のみが変わるグラデーションを有しており、2つの組成物間の境界は殆ど判らないと言う、見た目に新規なこれまでにない化粧料であった。女性10人にこの化粧料を提示して感想を求めたところ、「今までにない"かわいい"化粧品」と全員が評価した。
(化粧料組成物1)
イ
セリサイト 33.8重量部
タルク 55.8重量部
ロ
水 32 重量部
石膏 10.4重量部
(化粧料組成物2)
イ
赤色226号 0.8重量部
セリサイト 33 重量部
タルク 55.8重量部
ロ
水 32 重量部
石膏 10.4重量部
参考例1と同様に、参考例1の化粧料組成物2のみを用いて、湿潤状態のまま、直径3cmの球状の金型に詰めて加圧成型し、40℃で48時間送風乾燥させ、化粧料2を得た。このものも殆ど連続的に明度のみが変わるグラデーションを有しており、従来技術では少なくとも2種以上の化粧料組成物を成形しないと得られないグラデーションが、唯一種の化粧料組成物で、しかも連続性高く得られることが判明した。女性10人に本発明の化粧料を提示して感想を求めたところ、「今までにない"かわいい"化粧品」と全員が評価した。
下記に示す処方に従って、参考例2と同様に、化粧料組成物3(粗顆粒)を作成し、湿潤状態で成形し、40℃で48時間送風乾燥して、本発明の化粧料3を得た。このものも殆ど連続的に明度のみが変わるグラデーションを有していた。女性10人に本発明の化粧料を提示して感想を求めたところ、「今までにない"かわいい"化粧品」と全員が評価した。(化粧料組成物3)
イ
黄色4号アルミニウムレーキ 8 重量部
セリサイト 25.8重量部
タルク 55.8重量部
ロ
水 32 重量部
石膏 10.4重量部
化粧料組成物2と化粧料組成物3とを同重量ずつ、湿潤状態で成形し、40℃で48時間送風乾燥して、本発明の化粧料4を得た。このものも殆ど連続的に明度、色相、彩度が変わる多色相グラデーションを有していた。女性10人に本発明の化粧料を提示して感想を求めたところ、「今までにない"かわいい"化粧品」と全員が評価した。
下記に示す処方に従って、参考例2と同様に、化粧料組成物4(粗顆粒)を作成し、湿潤状態で成形し、40℃で48時間送風乾燥して、本発明の化粧料3を得た。このものも殆ど連続的に明度のみが変わるグラデーションを有していた。女性10人に本発明の化粧料を提示して感想を求めたところ、「今までにない"かわいい"化粧品」と全員が評価した。(化粧料組成物4)
イ
黄色4号アルミニウムレーキ 8 重量部
赤色227号 0.8重量部
セリサイト 25 重量部
タルク 55.8重量部
ロ
水 32 重量部
石膏 10.4重量部
Claims (6)
- 粉体を含有する固形化粧料であって、少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と石膏を含有し、前記固形化粧料の色にグラデーションを有し、前記グラデーションが1)水溶性着色成分を含む化粧料組成物を、水を含む溶媒の存在下、顆粒に成形加工して粗顆粒となし、これを石膏をバインダーとして、湿った状態で接合させて得られたものであるか、2)前記粗顆粒の形を整えて得た顆粒を前記粗顆粒の代わりに用い、1)と同様に操作して得られたものであることを特徴とする、固形化粧料。
- 粉体と石膏を含有する粗顆粒又は顆粒を2つ以上含有する固形化粧料であって、少なくとも1つの粗顆粒又は顆粒が水可溶性部分を有する色素を含有し、前記固形化粧料の色がグラデーションを有し、前記グラデーションが1)粗顆粒を石膏をバインダーとして、湿った状態で接合させて得られたものであるか、2)前記顆粒を前記粗顆粒の代わりに用い、1)と同様に操作して得られたものであることを特徴とする固形化粧料。
- 石膏の含有量が5〜30重量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の固形化粧料。
- 水可溶性部分を有する色素が、赤色227号、黄色4号及び青色1号から選択される染料及び/又はそのレーキ化物から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固形化粧料。
- 次に示す工程1〜工程2を含む製造工程で製造されることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
(工程1)
少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒及び/又は該粗顆粒の形を整えることにより得られる顆粒を一体に成形する工程。 - 次に示す工程1〜工程2を含むことを特徴とする、粉体を含有する、色のグラデーションを有する固形化粧料の製造法。
(工程1)
少なくとも1種の水可溶性部分を有する色素と粉体とを攪拌しながら、石膏の水溶液を徐々に加えて流動層造粒を行い化粧料組成物の粗顆粒を作成する工程。
(工程2)
粗顆粒及び/又は該粗顆粒の形を整えることにより得られる顆粒を一体に成形する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003270005A JP4230305B2 (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 色のグラデーションを表面に有する化粧料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003270005A JP4230305B2 (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 色のグラデーションを表面に有する化粧料 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005023046A JP2005023046A (ja) | 2005-01-27 |
JP2005023046A5 JP2005023046A5 (ja) | 2006-08-17 |
JP4230305B2 true JP4230305B2 (ja) | 2009-02-25 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003270005A Expired - Lifetime JP4230305B2 (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 色のグラデーションを表面に有する化粧料 |
Country Status (1)
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JP6072455B2 (ja) * | 2012-06-01 | 2017-02-01 | 株式会社コーセー | 多色粉末固型化粧料 |
-
2003
- 2003-07-01 JP JP2003270005A patent/JP4230305B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2005023046A (ja) | 2005-01-27 |
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