JP5491742B2 - メークアップ化粧料 - Google Patents
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には、化粧料中での分散性が悪く、最悪の場合には凝集を引き起こし、肌への塗布時の伸び、拡がりが悪化し、使用感がざらつくなどの弊害や、使用中に表面で化粧料が凝集を起こし、以後の使用が困難となる等の問題が生じる場合があった。また、これらの傾向はカーボンブラックの場合に特に著しく、近年では黒色顔料として黒色酸化鉄が汎用されている。その一方で黒色酸化鉄は、着色力そのものが低く、際だった黒色を具現化する為には、40質量%を越える高濃度で含有させることが必要であると言われている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、黒色酸化鉄は磁性体であることから、他の粉体と共分散しにくい、加圧成形すると圧縮して固まり、ブラシなどの化粧小道具を用いても取れてこないという欠点が存した。
<1>1)黒色酸化鉄45〜80質量%と、2)鱗片状ガラス10〜20質量%とを含有することを特徴とする、メークアップ化粧料。
<2>前記鱗片状ガラスの平均粒径は5〜30μmであることを特徴とする、<1>に記載のメークアップ化粧料。
<3>分岐脂肪酸のエステル及び/又はトリグリセリドを1〜5質量%含有することを特徴とする、<1>又は<2>に記載のメークアップ化粧料。
<4>固形粉末化粧料であることを特徴とする、<1>〜<3>の何れかに記載のメークアップ化粧料。
<5>アイブロー、アイシャドー、アイライナーのいずれかであることを特徴とする、<1>〜<4>の何れかに記載のメークアップ化粧料。
本発明の化粧料は、黒色酸化鉄を必須成分として含有することを特徴とする。かかる黒色酸化鉄はそのものを使用しても、表面処理を行ったものを使用しても良く、その選択は化粧料の剤形により、決定される。例えば、固形粉末化粧料であれば、その表面をハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付、シリル化処理等シリコーン処理された黒色酸化鉄を用いることが特に好ましい。このような黒色酸化鉄には既に市販品が存し、かかる市販品を購入して利用することもできる。好ましい市販品としては、「マピコ合成酸化鉄BL−100」、「マピコ合成酸化鉄BL−500」(いずれもチタン工業株式会社製)等が例示できる。かかる成分は、化粧料に高配合することにより高い演色効果を有する。この様な効果を発揮するためには、かかる成分を化粧料全体に対して、45〜80質量%、より好ましくは50〜75質量%含有させることが好ましい。これは少なすぎると演色効果を奏しない場合が存し、多すぎると表面で化粧料の凝集が生じ、チップ等の化粧用具に、化粧料が取れなくなる等、化粧料としての品質を損なう場合が存する為である。
本発明の化粧料は、鱗片状ガラスを必須成分として含有することを特徴とする。かかる鱗片状ガラスは、国際公開公報WO2007/119395号に開示されている、二酸化珪素が52質量%以上、アルカリ金属酸化物が5質量%以下の鱗片状体質顔料である。本発明の化粧料に用いる鱗片状ガラスの平均粒径は、コールターカウンターを用いて求めることができるが、5〜30μmが好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。又、該鱗片状ガラスの表面はハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付、シリル化処理等シリコーン等で処理されていても良い。このような鱗片状ガラスには既に市販品が存し、かかる市販品を購入して利用することもできる。かかる市販品としては、平均粒径が10μmの「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD010FY−F01」、平均粒径が25μmの「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」、平均粒径が25μmでシリコーン処理された「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F12」(いずれも日本板硝子株式会社製)等が好ましく例示できる。かかる市販品は1種のみを用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。かかる成分は、前記黒色酸化鉄との共分散性に優れる為、かかる鱗片状ガラスと黒色酸化鉄とを混合して用いた場合、黒色酸化鉄を高濃度で良好な分散状態で化粧料に含有させることを可能ならしめる。この様な効果を発揮するためには、かかる成分を化粧料全体に対して、10〜20質量%、より好ましくは11〜18質量%含有させることが好ましい。前記該鱗片状ガラスの含有量が少なすぎると、固形粉末化粧料の場合、使用中に固形粉末化粧料の表面で化粧料の凝集が生じ、化粧料がチップ等の化粧用具に取れなくなってしまう場合が存し、多すぎるとざらつき等、使用感の低下が生じる場合が存するので好ましくない。他の剤形においても、黒色酸化鉄の共分散性の改善効果が損なわれる場合が存し好ましくない。さらに、かかる成分と前記黒色酸化鉄との質量比は、黒色酸化鉄1質量部に対して鱗片状ガラス0.15〜0.36質量部が適当である。また本発明の化粧料のうち、固形粉末化粧料においては、上記の条件を充足することによって、荷重2ポンドにおけるオルセン硬度計での針入硬度が16〜22、より好ましくは、18〜20に調整することが可能となる。かかる硬度値を有することにより、固形粉末化粧料表面で化粧料が凝集し、チップ等の化粧用具へ取れにくくなることを防ぎ、使用性を高める。なお、黒色酸化鉄を単純に高濃度含有させた固形粉末化粧料における針入硬度は15以下であり、凝集性が高い。
表1に示す処方に従って、本発明の固形粉末化粧料を製造した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合し、しかる後に、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーに仕込み、これを攪拌下、処方成分ロを噴霧してコーティングし、これを、1.5mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に充填して加圧成形し、本発明の固形粉末化粧料である、アイシャドー1(実施例1)を得た。同様に操作して、アイシャドー1の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を11質量%にし、トリメトキシシリルジメチコン処理タルクを10.9質量%としたアイシャドー2(実施例2)、アイシャドー1の「マピコ合成酸化鉄BL−500」を40質量%にし、トリメトキシシリルジメチコン処理タルクを38.9質量%とした比較例1、アイシャドー1の「マピコ合成酸化鉄BL−500」を82質量%にし、「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を11質量%とした比較例2、アイシャドー1の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を平均粒径
が80μmである鱗片状ガラスの市販品「メタシャインMC1080RS」(日本板硝子株式会社製)に置換したアイシャドー3(参考例1)、アイシャドー1の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を平均粒径が20μmである雲母チタンに置換したアイシャドー4(参考例2)、アイシャドー1の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」をトリメトキシシリルジメチコン処理タルクに置換した比較例3も作製した。
表2に示す処方に従って、実施例1と同様に、本発明の固形粉末化粧料である、アイシャドー5を得た。同様に操作して、アイシャドー5の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD010FY−F01」を11質量%にし、トリメトキシシリルジメチコン処理タルクを10.9質量%としたアイシャドー6(実施例6)、アイシャドー5の「マピコ合成酸化鉄BL−500」を40質量%にし、トリメトキシシリルジメチコン処理タルクを38.9質量%とした比較例4、アイシャドー5の「マピコ合成酸化鉄BL−500」を82質量%にし、「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD010FY−F01」を11質量%とした比較例5も作製した。
表3に示す処方に従って、実施例1と同様に、本発明の固形粉末化粧料である、アイシャドー7(実施例7)を得た。同様に操作して、アイシャドー7の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を11質量%にし、トリメトキシシリルジメチコン処理タルクを35.9質量%としたアイシャドー8(実施例8)、アイシャドー7の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を平均粒径が80μmである鱗片状ガラスの市販品「メタシャインMC1080RS」(日本板硝子製)に置換したアイシャドー9(参考例3)、アイシャドー7の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD025FY−F02」を平均粒径が20μmである雲母チタンに置換したアイシャドー10(参考例4)も作製した。
表4に示す処方に従って、実施例1と同様に、本発明の固形粉末化粧料である、アイシャドー11(実施例11)を得た。同様に操作して、アイシャドー11の「マイクログラス(登録商標) シルキーフレークTM FTD010FY−F01」を11質量%にし、トリメトキシシリルジメチコン処理タルクを35.9質量%としたアイシャドー12(実施例12)も作製した。
実施例1、2、5、6、7、8、11、12、参考例1〜4及び比較例1〜5のアイシャドーの表面をチップにて何度もこすり続け、連続使用におけるアイシャドーのチップへの取れ性を評価した。実施例1、2、5、6、7、8、11、12、参考例1〜4、比較例1及び4においてはアルミ中皿の底がみえるまで問題なく使用できたが、比較例2、3及び5においては表面に凝集体(いわゆるてかり)ができ使用途中でチップの取れ量が著しく低下し、使用不可能となった。
実施例1、2、5、6、7、8、11、12、参考例1〜4、比較例1及び4のアイシャドーを上瞼に塗布した場合の使用感を評価した。すなわち熟練した評価者5名により実施例1、2、5、6、7、8、11、12、参考例1〜4、比較例1及び4のアイシャドーを使用した場合の仕上がりを以下の観点で評価し5名の平均点を評点とした。結果を表5に示す。また、荷重2ポンドでのオルセン針入硬度を併せて表5に示す。
Claims (4)
- 1)黒色酸化鉄45〜80質量%と、2)平均粒径が5〜30μmである鱗片状ガラス10〜20質量%とを含有することを特徴とする、メークアップ化粧料。
- 分岐脂肪酸のエステル及び/又はトリグリセリドを1〜5質量%含有することを特徴とする、請求項1に記載のメークアップ化粧料。
- 固形粉末化粧料であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のメークアップ化粧料。
- アイブロー、アイシャドー、アイライナーのいずれかであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
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