JP4991166B2 - デコルテ用の化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、イブニングドレスなどの着用時等のデコルテ部を露出するような場合に於いて、デコルテ部に適用し、デコルテ部と顔との色調や肌の形態状態の不調和を緩和するために用いる化粧料に関する。
近年の生活スタイルの西欧化とともに、イブニングドレスの着用など、デコルテ部を露出し、装う機会が増加してきている。デコルテ部とは首から肩胛骨の部分までを総括して示す語であり、デコルテ部の露出はイブニングドレスなどのフォーマルウエアの着用のみならず、例えば、タンクトップの着用など、カジュアルウェアにおいても一般的になりつつある。とは言うものの、平均的に見ればデコルテ部の露出機会は通常の生活では極めて少なく、デコルテ部は被服によって保護されている機会の非常に多い部分であると言える。この為、前記のようにデコルテ部を露出する衣服を纏った場合、顔部とデコルテ部の視覚的印象が非常に異なってしまうことは非常に多く、顔の印象と、デコルテ部の印象とを調和させる目的で、デコルテ部にファンデーションなどを転用して、塗布して、印象の調和をはかるような美容手技を散見するようになってきている。しかしながら、この様な化粧においては大別して2つの課題が存する。この為、デコルテ部に適用する視覚効果を有する化粧料の開発が進んでいないのが現状であると推察する。即ち、2つの課題とは次に示すとおりである。
第一の課題は、化粧料の衣服への付着である。即ち、デコルテ部への化粧料の塗布、取り分け、粉体を含有した視覚印象を変化させる化粧料の塗布は、衣服との接触機会が多く、化粧料の衣服への移行による、衣服の汚れが問題となる。特に、イブニングドレスなどにおいては、その衣服の美麗さが重要であり、これを化粧料が損なうことは致命的と言わざるを得ない。
第二の課題は、顔の視覚印象と、デコルテ部の視覚印象との調和であり、これは顔とデコルテ部では皮膚の状態及び色調が全く異なり、且つ、部位的にデコルテ部が顔などの陰影の影響を受けやすいことから、顔の視覚印象とデコルテ部の視覚印象との間に断絶が生じやすいことである。
一方、デコルテ部に適用する化粧料としては、カルボキシビニルポリマーのゲルを利用した、マッサージ料が存する(例えば、特許文献1を参照)程度で、光学効果を有するものについては全く知られていない。
皮膚形態を補正し、皮膚形態の異なった部分と周囲の部分との光学的調和をはかる技術としては、球状粉体の光学的効果を利用したものが知られている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)。
1)球状の無水珪酸と2)紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又はパール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片と3)架橋型メチルポリシロキサンとを含有し、水中油乳化剤形のデコルテ用の化粧料は全く知られていないし、この様な構成の化粧料が、デコルテ部の露出状態に於いて、顔、特にメークアップをして装った顔と、デコルテ部の視覚的調和作用に優れることも全く知られていない。

特開2004−203805号公報 特開2000−7551号公報 特開平11−349442号公報 特開平08−73317号公報 特開平8−73316号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、衣服への付着を抑制し、デコルテ部と顔部の視覚的調和が為しうる、デコルテ用の化粧料を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、衣服への付着を抑制し、デコルテ部と顔部の視覚的調和が為しうる、デコルテ用の化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)球状の無水珪酸と2)紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又はパール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片と3)架橋型メチルポリシロキサンとを含有し、水中油乳化剤形である化粧料がその様な機能を備えていることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)1)球状の無水珪酸と2)紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又はパール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片と3)架橋型メチルポリシロキサンと4)ポリグリセリンの脂肪酸エステル及びアシル乳酸塩とを含有し、水中油乳化剤形であることを特徴とする、デコルテ用の化粧料。
(2)前記パール光沢を有するチタンマイカが、二酸化チタンとマイカの質量比に於いて、2:1〜5:4であることを特徴とする、(1)に記載のデコルテ用の化粧料。
(3)1)球状の無水珪酸10〜20質量%と2)紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又はパール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片0.5〜3質量%と3)架橋型メチルポリシロキサン0.5〜3質量%と4)ポリグリセリンの脂肪酸エステル0.5〜5質量%及びアシル乳酸塩0.1〜1質量%とを含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載のデコルテ用の化粧料。

本発明によれば、衣服への付着を抑制し、デコルテ部と顔部の視覚的調和が為しうる、デコルテ用の化粧料を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である球状の無水珪酸
本発明の化粧料は、デコルテ部に塗布すべき化粧料であって、球状の無水珪酸を含有することを特徴とする。かかる球状の無水珪酸は、球体の光拡散・透過作用により、皮膚の形状をぼやかしてみせる、所謂「デフォーカス」作用により、デコルテ部と顔部との色調、皮膚形態の差を不明瞭にし、視覚的に調和をさせる作用を有する。この様な作用を発揮するためには、前記球状の無水珪酸の粒径としては、平均粒径5〜20μm、より好ましくは10〜15μmが特に好ましい。この様な特性を有する球状の無水珪酸には、市販されているものが存し、この様な市販品としては、例えば、触媒化成工業株式会社から販売されている、「Hollowy−N15」(平均粒径11μm)が好ましく例示できる。かかる球状の無水珪酸の好ましい含有量は、10〜30質量%であり、より好ましくは15〜25質量%である。特に10〜20質量%が好ましい。これは少なすぎると前記効果を奏しない場合が存し、多すぎても前記効果は頭打ちになり、製剤化の困難さが生じる場合が存するためである。
(2)本発明の化粧料の必須成分である紫色のパール光沢を有するチタンマイカ、パール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片
本発明の化粧料は、デコルテ部に塗布すべき化粧料であって、紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又は二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片を含有することを特徴とする。ここで、チタンマイカはマイカの表面に二酸化チタンを被覆した光沢粉体で、マイカと二酸化チタン以外にシリカ或いはアルミナ等の透明粉体の被覆を有することがある。この様なチタンマイカは、二酸化チタン粒子による回折格子効果により、色味を有し、パール状の光沢を有する場合が多く、この様なパール光沢を有するものが用いられる。パール光沢としては紫色の光沢を有するものが挙げられ、この様な紫色の光沢を有する条件としては、二酸化チタンとマイカの質量比に於いて、2:1〜5:4であることが好ましく例示できる。この様な紫色のパール光沢を有するチタンマイカには市販の化粧料用の原料が存し、この様な市販品を購入して利用することができる。好ましい市販品としては、マール社製の「チミロンスプレンディッドV」が例示できる。このチタンマイカは、32質量部のマイカに、14質量部の無水珪酸と、54質量部の二酸化チタンを被覆したものであり、二酸化チタン回折効果による、紫色の干渉光を有する。又、二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片はホウケイ酸ガラスの薄片の表面に二酸化チタンの被覆をしたものであり、シリカやアルミナなどの透明性を有する粉体の保護被膜を有することもできる。この粉体もパール状の光沢を有する。好ましい二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片としては、市販の化粧料用の原料が存し、かかる市販品を購入して利用することができる。好ましい市販品としては、例えば、シリカ保護膜付酸化チタン被覆鱗片状ホウケイ酸(Ca/Al)粉末である「メタシャインMC1080RYS1」(日本板硝子株式会社製)が例示できる。これらの粉体は、パール光沢により、顔部とデコルテ部における陰影による
、色調差と明度差を補正し、光学的調和を創出する。本発明の化粧料では、紫色のパール光沢を有するチタンマイカ、パール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片の何れか一方を含有することもできるし、両者を共に含有することもできる。好ましい形態は両者を共に含有することであり、両者を共に含有する場合に於いて、好ましいこれらの成分の質量比は、チタンマイカ:二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片が3:1〜1:1である。かかるチタンマイカ及び/又は二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.1〜5質量%であり、より好ましくは、0.2〜4質量%である。特に、0.5〜3質量%の含有が好ましい。これは、少なすぎると効果を奏さない場合が存し、多すぎても光学効果が過剰になり、補正調和効果が損なわれる場合が存するためである。
(3)本発明の化粧料の必須成分である架橋型メチルポリシロキサン
本発明の化粧料は、デコルテ部に塗布すべき化粧料であって、架橋型メチルポリシロキサンを必須成分として含有する。ここで、架橋型メチルポリシロキサンとは、ジメチルジメトキシシランとジメチルメトキシビニルシロキサンのような架橋構造形成するシロキサンとを重合して得られるシリコーンであって、部分的にビニル基の重合による架橋構造を有する、シリコーンである。通常この様なシリコーンは単独ではゲル状態を呈している。この様なシリコーンには既に化粧料用の原料として市販されているものが存し、かかる市販品を購入して利用することができる。この様な市販品の内、好ましいものは、信越化学株式会社から市販されている、「シリコーンKSG−16」が例示できる。このものは、架橋型メチルポリシロキサンの25質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液である。かかる成分は、皮膚上に保護被膜を形成し、化粧料の着衣への移行を抑制する。この様な効果を奏するためには、前記架橋型メチルポリシロキサンを0.1〜5質量%含有することが好ましく、より好ましくは、0.2〜4質量%である。特に、0.5〜3質量%の含有が好ましい。
(4)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、デコルテ部に塗布すべき化粧料であって、前記必須成分と後記するポリグリセリンの脂肪酸エステル及びアシル乳酸塩とを含有し、水中油乳化剤形であることを特徴とする。デコルテ部分に塗布されることにより、デコルテ部分の色と、形状と、陰影の影響とを補正し、顔部の視覚情報と調和させる作用を有する。又、一度生体に塗布した化粧料は、塗布後は、着衣に移行しにくく、着衣を汚しにくい特性も有する。
本発明の化粧料においては、かかる成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実
油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204
号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
前記した如く、本発明ではポリグリセリンの脂肪酸エステルとアシル乳酸塩とを含有し、この二者を用いて乳化する。かかる成分を用いることにより、着衣にパール剤が移行しにくい水中油乳化剤形の化粧料とすることができる。
前記ポリグリセリンの脂肪酸エステルを構成するポリグリセリン部分としては、重合度5〜15のものが好ましく、脂肪酸残基としては、化粧料で使用されている脂肪酸の脂肪酸残基であれば特段の限定はされず、ラウリン酸残基、ミリスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、ベヘン酸残基、オレイン酸残基、イソステアリン酸残基、オクチルドデカン酸残基などが好適に例示でき、ステアリン酸残基が特に好ましい。又、エステルの形態としては、遊離の水酸基を4〜9有するものが好ましい。好ましいポリグリセリンの脂肪酸エステルを例示すれば、例えば、デカグリセリンモノステアレート、デカグリセリンモノオレート、デカグリセリンモノイソステアレート、デカグリセリンモノラウレート、デカグリセリンペンタステアレート、デカグリセリンペンタオレート、デカグリセリンペンタイソステアレートなどが挙げられる。かかる成分は唯一種を用いることもできるし、二種以上を組み合わせて用いることもできる。好ましい含有量は、総量で化粧料全量に対して、0.5〜5質量%であり、より好ましくは、1〜3質量%である。これらは少なすぎても、多すぎても乳化性を損なう場合が存する。
前記アシル乳酸塩を構成するアシル基としては、通常化粧料原料の誘導体作成に用いられるアシル基であれば特段の限定なく使用することができるが、特に好ましくは炭素数16〜24のものであり、ステアロイル基が特に好ましい。又、これらの塩としては、化粧料で使用されるものであれば、特段の限定無く使用でき、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギン酸塩等の塩基性アミノ酸塩等が好適に例示できる。この内ナトリウム塩が特に好ましい。アシル乳酸塩の好ましい含有量は、化粧料全量に対して、0.1〜1質量%であり、より好ましくは、0.2〜0.8質量%である。これらは少なすぎても、多すぎても乳化性を損なう場合が存する。
これらの成分を常法に従って処理することにより、本発明の化粧料を製造することができる。
以下に、実施例を示して、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料を製造した。即ち、イ、ロの成分を80℃に加温して、イにハを加え、デイスパーで分散した後、攪拌下、徐々にロを加え、しかる後に攪拌冷却し、水中油乳化剤形の化粧料1を得た。
Figure 0004991166
<実施例2>
下記の処方に従って、実施例1の化粧料1と同様に操作して本発明の化粧料2を得た。
Figure 0004991166
<実施例3>
下記の処方に従って、実施例1の化粧料1と同様に操作して本発明の化粧料3を得た。
Figure 0004991166
<実施例4>
下記の処方に従って、実施例1の化粧料1と同様に操作して本発明の化粧料4を得た。
Figure 0004991166
<比較例1>
下記の処方に従って、実施例1の化粧料1と同様に操作して、本発明の化粧料に属しない比較例1の化粧料を製造した。
Figure 0004991166
<比較例2>
下記の処方に従って、実施例1の化粧料1と同様に操作して、本発明の化粧料に属しない比較例2の化粧料を製造した。
Figure 0004991166
<比較例3>
下記の処方に従って、実施例1の化粧料1と同様に操作して、本発明の化粧料に属しない比較例3の化粧料を製造した。
Figure 0004991166
<試験例1>
モデルのデコルテ部分を実施例1〜4及び比較例1〜3の化粧料で化粧し、デジタルカメラで撮影し、画像としてパソコンに取り込んだ。尚、顔のメークアップは普段に行っているメークアップをしてもらった。実施例の画像と比較例1〜3の画像の4つの画像を無作為に選抜したパネラー15名に提示し、美しいと感じる写真を一つだけ選んでもらった。この作業を実施例1〜4のそれぞれの画像について行った。結果は実施例1の化粧料1の仕上がりは、14名に選択され、実施例2の化粧料2は9名に選択され、実施例3の化粧料3は8名に選択され、実施例4の化粧料4は11名に選択された。これより、実施例1〜4の本発明の化粧料は何れも比較例1〜3の何れよりも好ましい仕上がりを呈していることがわかる。中でも、「HOLLOWY−N16」と、「メタシャインMC1080RYS1」及び「チミロンスプレンディッドV」とを含有するものが取り分け好ましい仕上がりを呈していた。
<試験例2>
実施例1〜4及び比較例1〜3の化粧料をそれぞれ前腕内側部の2cm×4cmの部位に40μl乗せ、部位全体に延展し、5分静置した後、絹の布片を置き、10gの錘を乗せて30秒加圧した。加圧部に青色レーザー光を斜め45度から照射し、布片の真上から、モリテックス株式会社製の「ビデオマイクロスコープ」を用いて画像として取り込み、1cm×1cmの視野を100倍に拡大し、ここに存在する化粧料に由来する微物(粉体)の数を計数した。結果を表8に示す。これより、本発明の化粧料は、衣服への移行が大きく制限されていることがわかる。これは、架橋型シリコーンの効果によることもわかる。
Figure 0004991166
<参考例1>
実施例1の化粧料1と同様に下記に示す処方に従って、化粧料5を作成した。このものについて、試験例2の方法で評価を行ったところ、微物の数は27個/cmであり、本発明の化粧料では、ポリグリセリン脂肪酸エステルとアシル乳酸塩で乳化するのが好ましいことがわかった。
Figure 0004991166
本発明はデコルテ用の化粧料に応用できる。

Claims (3)

  1. 1)球状の無水珪酸と2)紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又はパール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片と3)架橋型メチルポリシロキサンと4)ポリグリセリンの脂肪酸エステル及びアシル乳酸塩とを含有し、水中油乳化剤形であることを特徴とする、デコルテ用の化粧料。
  2. 前記パール光沢を有するチタンマイカが、二酸化チタンとマイカの質量比に於いて、2:1〜5:4であることを特徴とする、請求項に記載のデコルテ用の化粧料。
  3. 1)球状の無水珪酸10〜20質量%と2)紫色のパール光沢を有するチタンマイカ及び/又はパール光沢を有する二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス薄片0.5〜3質量%と3)架橋型メチルポリシロキサン0.5〜3質量%と4)ポリグリセリンの脂肪酸エステル0.5〜5質量%及びアシル乳酸塩0.1〜1質量%とを含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のデコルテ用の化粧料。
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