JP2005132723A - 異形断面繊維を含有するメークアップ化粧料 - Google Patents

異形断面繊維を含有するメークアップ化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】 塗布時に繊維の方向性を考慮せずに前記生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能な化粧料を提供する。
【解決手段】 長さ100〜1000μmの中空繊維であって、井型断面を有する、繊維など、異形断面を有する繊維を化粧料に含有させる。異形断面としては、十字型断面、Y字型断面、アレイ型断面、星形断面などの中実型断面や、井型断面、口型断面、ハニカム型断面などの中空型断面が例示できる。前記繊維としては赤に着色してあるものが好ましい。かかる繊維の好ましい含有量は、化粧料全量に対して、0.1〜10質量%であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料及び、化粧料用の繊維に関する。更に詳細にはメークアップ化粧料、該メークアップ化粧料用の異形断面を有する繊維に関する。
従来、メークアップ化粧料は、シミなどの皮膚の好ましくない部分を隠蔽し、見た印象が均一で美しく見えるように装う化粧料であった。この観点からは隠蔽性の高い粉体の開発が望まれ、微粒子二酸化チタンなどの素材が開発されてきた。その一方、かかる高隠蔽効果による、素肌感の喪失が次の開発すべき課題としてあげられ、半透明球状粉体によるソフトフォーカス技術が開発された。そして現在において、当面のの課題となっていることには、生き生きとした表情感、若々しさの付与であり、この目的から、この様な効果を有する素材として長さ200〜500μmのナイロン繊維を含有する化粧料が開発されている。(例えば、特許文献1を参照)この様な技術により、確かに前記生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能になったが、この技術においては、繊維を秩序立てて塗布する必要があり、その為のテクニックが必要であるという、欠点が存した。これは、かかる光学効果に方向性が存するため、かかる効果を奏するためにはその適切な方向に化粧料中の繊維をならべることが必要であるためである。即ち、塗布時に繊維の方向性を考慮せずに前記生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能な化粧料の開発が望まれていた。
一方、繊維の形状において、その断面を任意の形に加工する技術は既に知られており、(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6を参照)既に市販のものが存する。しかしながら、かかる繊維において、長さが100〜1000μmものは存しないし、化粧料配合のためのものも存しない。又、化粧料に於いて、この様な形状の繊維を配合することにより、いかなる効果が得られるのかは皆目見当がついていなかったし、かかる繊維を化粧料に配合すべき根拠も存しなかった。
特開2002−47120号公報 特開平11−217725号公報 特開平05−295615号公報 特開平10−110324号公報 特開2000−199122号公報 特開平11−43820号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、塗布時に繊維の方向性を考慮せずに前記生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能な化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、塗布時に繊維の方向性を考慮せずに前記生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能な化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、異形断面を有する繊維を含有する化粧料にその様な特徴が備わっていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)異形断面を有する繊維を含有することを特徴とする、化粧料。
(2)前記異形断面を有する繊維の長さが、100〜1000μmであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)前記異形断面を有する繊維が、中空構造を有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)前記異形断面を有する繊維に於ける断面の形状が井型であることを特徴とする、(3)に記載の化粧料。
(5)前記異形断面を有する繊維が、赤に着色されているものであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)前記異形断面繊維が、ナイロン繊維であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
(7)前記異形断面繊維の含有量が、0.1〜10質量%であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の化粧料。
(8)メークアップ化粧料であることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の化粧料。
(9)前記メークアップ化粧料が、下地化粧料、ファンデーション又は白粉であることを特徴とする、(8)に記載の化粧料。
(10)テカルこと無く、自然なツヤを向上させる機能を有することを特徴とする、(8)又は(9)に記載の化粧料。
(11)長さ100〜1000μmの中空繊維であって、井型断面を有する、化粧料用の繊維。
(12)色が赤であることを特徴とする(11)に記載の化粧料用の繊維。
本発明によれば、塗布時に繊維の方向性を考慮せずに前記生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能な化粧料を提供することができる。
<1>本発明の化粧料の必須成分である異形断面を有する繊維
本発明の化粧料は異形断面を有する繊維を含有することを特徴とする。ここで、異形断面とは、通常の製法に従って、紡糸し繊維を製造した場合に於いては、その断面は円乃至は楕円になるが、かかる断面形状を意識的にこれ以外の形状に、再現性良くコントロールする技術が存しており、かかる成果として、その断面が円乃至は楕円ではない、意識的な形状の繊維が存し、本発明ではそれらを総称して異形断面繊維と称する。この様な繊維の製造は常法に従って行えば良く、例えば、異形形状のノズルより、溶融状態で引き出し防止する方法、或いは異形ノズルより固化液中へ射出し紡糸する方法などが存する。本発明の必須成分である、異形断面を有する繊維は、これらの既知の方法に従って製造することが出来る。又、かかる繊維の異形断面の形状としては、例えば、十字型断面、Y字型断面、アレイ型断面、星形断面などの中実型断面や、井型断面、口型断面、ハニカム型断面などの中空型断面が好ましく例示できる。好ましい形状としては、中空型の断面であり、井型断面が特に好ましい。又、かかる異形断面を有する繊維の長さとしては100〜1000μmが好ましく、より好ましくは、200〜500μmであり、断面の面積は100〜1000μm2が好ましく、200〜600μm2がより好ましい。かかる繊維の素材としては、通常の繊維の分野で使用されているものであれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等が好適に例示できる。特に好ましいものはナイロンである。ナイロンとしては6−ナイロンや6,6−ナイロンなどが好ましく例示できる。かかる異形断面繊維はその多くが既に市販されており、その色についても各種取りそろえられている。色としては、特段の限定はないが、赤色のものが特に好ましい。これは、赤色の場合に光学効果が特に著しいためである。かかる既に市販されている、異形断面繊維の好ましい例を挙げるならば、井型断面を有する中空ナイロン糸である、「マイクロアート」(ユニチカ株式会社製)、十字型断面を有する繊維である「クスクス」(東洋紡株式会社製)、Y字型断面を有する「エーゲ」(三菱レーヨン株式会社製)、「トライアクター」(東洋紡株式会社製)等が例示できる。本発明の化粧料では、かかる市販品を購入し、適切な長さに細切し、使用することが出来、この様なものを使用することが好ましい。特に好ましい繊維は、「マイクロアート」を100〜1000μmに細切したものが好ましく、より好ましくは、200〜500μmに細切したものである。本発明の化粧料に於いては、かかる繊維を唯一種含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料に於ける、かかる繊維の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.1〜10質量%であり、より好ましくは、1〜5質量%である。これは、少なすぎると生き生きとした表情感、若々しさの付与することが出来ない場合が存し、多すぎると、繊維の異物感が目立ってしまう場合が存するためである。
本発明の化粧料の必須成分である、前記異形断面を有する繊維の効果は、後記実施例に示す如く、塗布部位に照射された光を、殆ど全方向に拡散・反射させ、光照射部位の明るさを角度依存性無く高める効果であり、かかる明るさの向上により、生き生きした表情感、若々しさの印象を高めることが出来る。
本発明の化粧料用の繊維とは、前記異形断面を有する繊維を、化粧料用にもっぱらに用いるものを意味する。
<2>本発明の化粧料
本発明の化粧料は、前記異形断面を有する繊維を含有することを特徴とする。本発明の化粧料としては化粧料であれば、特段の限定無く適用することが出来るが、必須成分である異形断面を有する繊維の、塗布部位に照射された光を、殆ど全方向に拡散・反射させ、光照射部位の明るさを角度依存性無く高める効果、即ち、この様な効果による、かかる明るさの向上により、生き生きした表情感、若々しさの印象を高める効果を勘案すると、メークアップ化粧料に適用することが特に好ましい。メークアップ化粧料としては、顔全体に塗布する化粧料が好ましく、下地化粧料、ファンデーション又は白粉に適用することが特に好ましい。
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分である、異形断面を有する繊維以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の化粧料は、前記必須成分である異形断面を有する繊維と任意成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
「マイクロアート」(赤)を400μmに細切し、本発明の化粧料用の繊維1を得た。
<実施例2>
「クスクス」(赤)を400μmに細切し、本発明の繊維2を得た。
<実施例3>
「エーゲ」(赤)を400μmに細切し、本発明の繊維3を得た。
<実施例4>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーション1と比較例1〜4のファンデーションを作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、しかる後に、ロの成分を加えヘンシェルミキサーで混合し、更にヘンシェルミキサーで混合しながら、ハの成分を噴霧してコーティングを行い白粉を作成した。

シリコーン焼き付け処理二酸化チタン 20 質量部
シリコーン焼き付け黄酸化鉄 5 質量部
シリコーン焼き付けベンガラ 0.5質量部
シリコーン焼き付け群青 0.1質量部
セリサイト 30 質量部
マイカ 23.4質量部
シリカ 10 質量部

表1に記載の成分 1 質量部

ジメチコン 5 質量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 質量部
Figure 2005132723
<試験例1>
ファンデーション1及び比較例1〜4について、これを石英板にアクリル樹脂エマルジョンを用いて均一に塗布し、顔型ゴニオメーター(村上色彩研究所株式会社製)を用いて、入射角45度での光照射時の、受光角0度、25度、45度及び65度での380〜800nm〜780nmの分光反射率を測定した。結果を図1に示す。この図より、本発明の化粧料であるファンデーションは、全ての受光角で、反射を低下させず(上昇させ)、且つ、分光反射率の挙動のパターンそのものも、元の対照のファンデーションのパターンと極めて近似した形であり、自然な感じのまま、明るさを向上させていることが判る。これは、自然な感じを損なわずに生き生きとさせていることを意味する。一方、比較例1は何れの波長域でも対照に比べて分光反射率が低下しており、ビビッドさを損なっていることが判る。又、パターン形状も赤味に寄って崩れを見せている。比較例2も、受光角45度で長波長域において分光反射率が若干増加している以外は比較例1と同様の傾向である。比較例3は全受光角度で、全波長域において分光反射率の低下を呈している。比較例4は、受光角25度以上で著しく分光反射率が上昇しており、角度依存性が高いことが判る。又、分光反射率の挙動パターンも著しく対照と異なっており、自然な感じが損なわれていることが判る。
<試験例2>
対照、ファンデーション1、及び、比較例1〜4で同一モデルにメークアップを行い、写真に撮し、専門パネラー5名に、メークの生き生き感及び若々しさを判定してもらった。判定は、評点5:非常によい、評点4:良い、評点3:やや良い、評点2:やや悪い、評点1:悪い、評点0:非常に悪いの基準で評点を付けて行った。結果を平均評点として、表2に示す。これより、本発明の化粧料であるファンデーションは、生き生きした表情感、若々しさの印象を高める効果を有していることが判る。
Figure 2005132723
<実施例5>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーション2を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、しかる後に、ロの成分を加えヘンシェルミキサーで混合し、更にヘンシェルミキサーで混合しながら、ハの成分を噴霧してコーティングを行い白粉を作成した。このものを試験例2に従って評価してもらったところ、生き生きとした表情感が3.75であり、若々しさが4であり、かかる繊維でも同様の効果が確認された。

シリコーン焼き付け処理二酸化チタン 20 質量部
シリコーン焼き付け黄酸化鉄 5 質量部
シリコーン焼き付けベンガラ 0.5質量部
シリコーン焼き付け群青 0.1質量部
セリサイト 30 質量部
マイカ 23.4質量部
シリカ 10 質量部

繊維2 1 質量部

ジメチコン 5 質量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 質量部
<実施例6>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーション3を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、しかる後に、ロの成分を加えヘンシェルミキサーで混合し、更にヘンシェルミキサーで混合しながら、ハの成分を噴霧してコーティングを行い白粉を作成した。このものを試験例2に従って評価してもらったところ、生き生きとした表情感が4であり、若々しさが3.5であり、かかる繊維でも同様の効果が確認された。

シリコーン焼き付け処理二酸化チタン 20 質量部
シリコーン焼き付け黄酸化鉄 5 質量部
シリコーン焼き付けベンガラ 0.5質量部
シリコーン焼き付け群青 0.1質量部
セリサイト 30 質量部
マイカ 23.4質量部
シリカ 10 質量部

繊維3 1 質量部

ジメチコン 5 質量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 質量部
<実施例7>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーション4を作成した。即ち、処方成分イをヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、しかる後に、ロの成分を加えヘンシェルミキサーで混合し、更にヘンシェルミキサーで混合しながら、ハの成分を噴霧してコーティングを行い白粉を作成した。このものを試験例2に従って評価してもらったところ、生き生きとした表情感が4.25であり、若々しさが4.75であり、繊維の量としては1〜5質量%が適当であることが確認された。

シリコーン焼き付け処理二酸化チタン 20 質量部
シリコーン焼き付け黄酸化鉄 5 質量部
シリコーン焼き付けベンガラ 0.5質量部
シリコーン焼き付け群青 0.1質量部
セリサイト 30 質量部
マイカ 19.4質量部
シリカ 10 質量部

繊維1 5 質量部

ジメチコン 5 質量部
オレイン酸オクチルドデシル 5 質量部
<実施例8>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるアンダーメークアップ化粧料を作成した、即ち、イ、ロ及びハの成分を80℃に加熱し、イに攪拌下徐々にロを加えて乳化し、これにニの成分を分散させ、しかる後にハを徐々に加えて中和し、これを攪拌冷却して、アンダーメークアップ化粧料1を得た。このアンダーメークを塗布した後に上記対照のファンデーションを塗布し、試験例2に従って評価してもらったところ、生き生きとした表情感が4であり、若々しさが4であり、ファンデーション1と近似の効果が得られた。

スクワラン 10 質量部
セタノール 1 質量部
ホホバ油 1 質量部
POE(20)ベヘニルエーテル 2.5質量部
ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部

1,2−ヘキサンジオール 3 質量部
イソプレングリコール 3 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
カルボキシビニルポリマー 0.3質量部
水 55.2質量部

10%水酸化カリウム水溶液 1.5質量部
水 18.5質量部

繊維1 2 質量部
本発明は、自然で、仕上がりが美しく、カバー力のあるメークアップ化粧料に応用できる。
試験例1の顔型ゴニオメーターでの計測結果を示す図である。

Claims (12)

  1. 異形断面を有する繊維を含有することを特徴とする、化粧料。
  2. 前記異形断面を有する繊維の長さが、100〜1000μmであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記異形断面を有する繊維が、中空構造を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記異形断面を有する繊維に於ける断面の形状が井型であることを特徴とする、請求項3に記載の化粧料。
  5. 前記異形断面を有する繊維が、赤に着色されているものであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. 前記異形断面繊維が、ナイロン繊維であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
  7. 前記異形断面繊維の含有量が、0.1〜10質量%であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の化粧料。
  8. メークアップ化粧料であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の化粧料。
  9. 前記メークアップ化粧料が、下地化粧料、ファンデーション又は白粉であることを特徴とする、請求項8に記載の化粧料。
  10. テカルこと無く、自然なツヤを向上させる機能を有することを特徴とする、請求項8又は9に記載の化粧料。
  11. 長さ100〜1000μmの中空繊維であって、井型断面を有する、化粧料用の繊維。
  12. 色が赤であることを特徴とする請求項11に記載の化粧料用の繊維。
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