JP2008069125A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時の使用感がよく、化粧料としての審美性に優れ、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能な化粧料を提供する。
【解決手段】繊維を含有する化粧料であって、該繊維の長さを1〜150μmとする。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料及び、化粧料用の繊維に関する。更に詳細にはメークアップ化粧料、該メークアップ化粧料用の極短繊維に関する。
従来、メークアップ化粧料は、シミなどの皮膚の好ましくない部分を隠蔽し、見た印象が均一で美しく見えるように装う化粧料であった。この観点からは隠蔽性の高い粉体の開発が望まれ、微粒子二酸化チタンなどの素材が開発されてきた。その一方、かかる高隠蔽効果による、素肌感の喪失が次の開発すべき課題としてあげられ、透明・半透明球状粉体によるソフトフォーカス技術が開発された。しかしながら、必ずしも満足するような隠蔽性が得られず、素肌感と皮膚欠点の解決両立可能な化粧料の開発が望まれていた。
従来、メークアップ化粧料は、シミなどの皮膚の好ましくない部分を隠蔽し、見た印象が均一で美しく見えるように装う化粧料であった。この観点からは隠蔽性の高い粉体の開発が望まれ、微粒子二酸化チタンなどの素材が開発されてきた。その一方、かかる高隠蔽効果による、素肌感の喪失が次の開発すべき課題としてあげられ、半透明球状粉体によるソフトフォーカス技術が開発された。そして現在において、当面の課題となっていることには、生き生きとした表情感、若々しさの付与であり、この目的から、この様な効果を有する素材として長さ200〜500μmのナイロン繊維を含有する化粧料が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。この様な技術により、確かに前記の生き生きとした表情感、若々しさの付与が可能になったが、この技術においては、繊維を秩序立てて塗布する必要があり、その為のテクニックが必要であるという、欠点が存した。また、必ずしも満足するような隠蔽性が得られず、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能な化粧料の開発が望まれていた。
特開2002−47120号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、塗布時の使用感がよく、化粧料としての審美性に優れ、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能な化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、塗布時の使用感がよく、化粧料としての審美性に優れ、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能な化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、極短繊維を含有する化粧料にその様な特徴が備わっていることを見出し、発明を完成させるに至った。
本発明によれば、塗布時の使用感がよく、化粧料としての審美性に優れ、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能な化粧料を提供することができる。
本発明の化粧料は繊維を含有する化粧料であって、該繊維の長さが1〜150μmであることが肝要である。かかる1〜150μmという極めて短い繊維、いわゆる極短繊維は、一方向に引き揃えられた多数の単繊維群を束ねた繊維束を水で氷結して作製された氷結体に対して氷が溶融しない温度で前記氷結体を切削刃に対して所定長づつ送出し、前記氷結体端面を薄片状に切削して得ることができたものであり、通常の手法にしたがって繊維束をギロチンカットした場合では、150μm以下の均一な繊維を得ることは望めない。また、かかる繊維の長さとしては10〜150μmが好ましく、より好ましくは30〜50μmであり、このとき使用感と光学効果がもっとも高い。
断面の面積は100〜1000μmが好ましく、200〜600μmがより好ましい。かかる繊維の素材としては、通常の繊維の分野で使用されているものであれば特段の限定無く使用することができ、例えば、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等が好適に例示できる。特に好ましいものはポリエステルである。発明の化粧料に於いては、かかる繊維を唯一種含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有することもできる。
また、2種類以上のポリマーを複合した繊維を用いることも可能で、特性の違う2種類以上のコンジュゲート繊維を用いることで、温度や水分に対して様々な形状変化や光学効果を得ることができる。
繊維の断面の形状としては、例えば、十字型断面、Y字型断面、四つ山扁平型、アレイ型断面、星形断面などの中実型断面や、井型断面、口型断面、ハニカム型断面などの中空型断面が例示でき、望ましくは繊維と肌との密着性を高めるため、扁平型であることが望ましい。
繊維の表面は通常平滑であるが、アルカリ可溶性の無機粒子、有機性粒子を外部添加または内部析出させた繊維を製糸後、アルカリ溶液処理を行うことにより、表面に数nm〜数十μmの凸凹を形成でき、透明感とソフトフォーカス効果を高まる。なお、上記の凹凸の形状としては、ボイド状、筋状、フィブリル状などをあげることができる。
なお、繊維表面にこのような微細な凹凸を形成させるためには、繊維に、該繊維重量を基準として0.5〜2.5重量%、好ましくは0.8〜1.2重量%添加し、アルカリ減量処理するとにより可能である。この際、上記繊維としては、ポリエステル繊維が好ましい。
RSO3
(但し、Rは炭素数3〜30のアルキル基又は炭素数7〜40のアリール基もしくはアルキルアリール基、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示す。)
上記式において、Rがアルキル基又はアルキルアリール基であるときは、該アルキルは直鎖状でも分岐した側鎖を有していてもよい。特にポリエステルとの相溶性の点からRがアルキル基であるアルキルスルホン酸金属塩が好ましい。Mはナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、又はカルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属であり、なかでもナトリウム、カリウムが好ましい。このような有機スルホン酸金属塩としては、具体的には、ステアリルスルホン酸ナトリウム、オクチルスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
また、ポリエステル繊維においては、テレフタル酸を主とするジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体と少なくとも1種のグリコールとを反応せしめてジカルボン酸のグリコールエステル及び/又はその低重合体を生成させる第1段階の反応及び該反応生成物を重縮合させる第2段階の反応とによって合成されたポリエステルよりなる合成繊維を製造するに当り、該ポリエステルの合成が完了するまでの任意の段階で、下記一般式、
Figure 2008069125
(式中、R及びRは一価の有機基であってR及びRは同一でも異なつてもよく、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属であって、mはMがアルカリ金属の場合は1、Mがアルカリ土類金属の場合は1/2である。)で表わされる含金属リン化合物及び該含金属リン化合物にアルカリ土類金属化合物を、これらの化合物を予め反応させることなく添加し、しかる後ポリエステルの合成を完了し、得られたポリエステルを紡糸した後アルカリ化合物の水溶液により溶出することによっても微細孔を形成することができる。
さらに、別の方法としては、繊維に、例えば、平均粒径が数十μm以下のアルカリ溶出性無機微粒子を0.5〜10重量%含有させてアルカリ溶液で処理する方法があげられる。この方法により、繊維を構成するポリエステルの内部の微細高次構造に変化を与え、繊維表面の無機微粒子のアルカリ溶出の仕方が不均一になり、高度の耐摩耗性を備えた微細でかつ複雑な凹凸形状が繊維表面に形成される。このようなアルカリ溶出性無機微粒子としては、シリカゾル、微粒子状シリカ、アルミナゾル、粒子状アルミナ、極微粒酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン等が挙げられるが、繊維の透明性、色の鮮明性、良好な光沢の点からシリカゾル、とくにコロイドシリカゾルが好ましい。
さらに、本発明においては、繊維が、屈折率の異なる互いに独立したポリマー層を扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層してなる扁平状の複合繊維であり、(a)高屈折率側ポリマーの溶解度パラメーター値(SP1)と低屈折率側ポリマーの溶解度パラメーター値(SP2)の比率(SP比)が、0.8≦SP1/SP2≦1.2の範囲にある光学干渉機能を有する複合繊維であることにより、光沢変化に富んだ化粧料を得ることができる。
上記複合繊維においては、その偏平断面において、外周部を繊維形成性ポリマーからなる被覆層が取り囲んでいてもよい。また、ポリマーが交互に積層されている交互積層体(中間層を含む)や、被覆層がある場合は該層に有彩色成分が含まれていてもよい。
このような交互積層体におけるそれぞれのポリマー層の厚みは、0.02〜0.5μmの範囲であることが好ましい。厚みが0.02μm未満の場合や0.5μmを超える場合には、期待する光学干渉効果を有益な波長領域で得ることが困難となる。さらに厚みは、0.05〜0.15μmの範囲であることが好ましい。また、2種のポリマー成分における光学距離、すなわち、層の厚みと屈折率の積が等しいとき、さらに高い光学干渉効果を得ることができる。特に、一次の反射に等しい2種の光学距離の和の2倍が、欲する色の波長と等しいとき、最大の干渉色となるので好ましい。なお、交互積層体に中間層を設ける場合には、該中間層の厚さは任意であるが、1.0〜10μm、特に2.0〜5.0μmの範囲が適当である。
上記複合繊維の繊維軸方向に垂直な交互積層体は、扁平状であり、長軸および短軸を有している。その断面の扁平率(長軸/短軸)が大きいものは、光の干渉に有効な面積を左右する、すなわち交互積層体部の長軸を大きくとることができるために好ましい繊維断面形態である。繊維の断面の扁平率は3.5以上、好ましくは4.5以上、特に好ましくは7以上の場合、使用時に各繊維の扁平長軸面が互いに平行方向に配列しやすくなり、光干渉発色機能が向上するので好ましい。しかし、扁平率が大きくなりすぎると、製糸性が大きく低下するので、15以下、特に12以下とするのが好ましい。なお該扁平率は、扁平断面の外周部に後述する繊維形成性ポリマーからなる被覆層が形成されている場合には、該被覆層部も含めて算出したものである。
また、上記複合繊維の断面において、異なるポリマー層の交互積層体における互いに独立したポリマー層の積層数は、10〜120層であることが好ましい。積層数が10層より少なくなると、干渉効果が小さくなる。一方、積層数が120層を超えると、得られる光の反射量の増大がもはや期待できないばかりか、紡糸する際の口金構造が複雑になって製糸が困難になる。
本発明において、交互積層体の断面形状は、上記のとおり、屈折率の異なるポリマー層が多数交互に積層した偏平状の形をしているものであるが、その光干渉発色機能は、交互積層の平行性、すなわち各層の光学的距離が偏平断面の長軸方向にも短軸方向にも均一であることが、反射強度および単色性(鮮明発色)に極めて重要である。かかる界面面積の多い扁平上の積層体構造を形成するには、複雑な口金流路内での積層形成プロセス、吐出後のベーラス、界面張力等を制御して均一な積層厚みを実現することが重要で、そのためには、屈折率の異なるポリマー層間の溶解度パラメーター(SP値)の比を特定することが大切である。すなわち、高屈折率側ポリマーの溶解度パラメーター(SP1)と低屈折率側ポリマーの溶解度パラメーター(SP2)の比率(SP比)を0.8≦SP1/SP2≦1.2の範囲、好ましくは0.85≦SP1/SP2≦1.1の範囲にすることが必要である。このようなポリマーの組合せにすると、2種ポリマーの交互積層流を紡糸口金から吐出したとき、界面に作用する界面張力が小さくなるので均一な交互積層体構造を容易に得ることができる。これに対して、SP比が上記範囲外の場合には、吐出ポリマー流は表面張力で丸くなろうとし、また、両ポリマー積層界面の接触面積を最小にするように収縮力が働き、しかも積層構造体が多層であるのでその収縮力は大きくなるため、積層面が湾曲しながら丸くなって良好な扁平形状が得られなくなるので好ましくない。さらには、ポリマー流は口金出口で解放されると膨らもうとするベーラス効果も大きくなる。
上記の要件を満足する好ましい組合せとしては、例えば、スルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分をポリエステルを形成している全二塩基酸成分当たり0.3〜10モル%共重合しているポリエチレンテレフタレートと酸価が3以上を有するポリメチルメタクリレートとの組合せ、スルホン酸金属塩を有する二塩基酸成分をポリエステルを形成している全二塩基酸成分あたり0.3〜5モル%共重合しているポリエチレンナフタレートと脂肪族ポリアミドとの組合せ、側鎖にアルキル基を有する二塩基酸成またはグリコール成分を全繰り返し単位当たり5〜30モル%共重合している共重合芳香族ポリエステルとポリメチルメタクリレートとの組合せ、9,9−ビス(パラヒドロキシエトキシフェニル)フルオレンを全繰り返し単位当たり20〜80モル%共重合しているポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートとポリメチルメタクリレートとの組合せ、9,9−ビス(パラヒドロキシエトキシフェニル)フルオレンを全繰り返し単位当たり20〜80モル%とスルホン酸金属塩を有する二塩基酸成分をポリエステルを形成している全二塩基酸成分当たり、0.3〜10モル%共重合しているポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートと脂肪族ポリアミドとの組合せ、2,2−ビス(パラヒドロキシフェニル)プロパンを二価フェノール成分とするポリカーボネートとポリメチルメタクリレートとの組合せ、9,9−ビス(パラヒドロキシエトキシフェニル)フルオレンと2,2−ビス(パラヒドロキシフェニル)プロパン(モル比が20/80〜80/20)とを二価フェノール成分とするポリカーボネートとポリメチルメタクリレーとの組合せなどを例示することができる。
本発明においては、上記の交互積層体の厚さは特に限定する必要はなく、用途に応じて複合繊維に要求される繊度に合わせて適宜設定すればよい。特に細繊度の光干渉機能を有する複合繊維が要求される場合には、該交互積層体の厚さを10μm以下、好ましくは2〜7μmとすると共に、後述する被覆層を形成する繊維形成性ポリマーを例えばアルカリ易溶性ポリマーとすれば、アルカリ処理することにより細繊度の光干渉発色機能を有する複合繊維を得ることができるので好ましい。なお、該アルカリ処理により被覆層をすべて除去する場合には、後述する有彩色成分を被覆層以外の層に含有させる必要があることはいうまでもない。
上記交互積層体を被覆する被覆層は、任意の繊維形成性ポリマーで形成されていてよく、例えば交互積層体部を形成しているポリマーのいずれかで形成されていてもよいし、2種以上の繊維形成性ポリマーで2重以上に被覆されていてもよい。なかでも、最外層の被覆層が該交互積層体を形成しているポリマーよりもアルカリ易溶性のポリマーで形成されていることが好ましい。このような複合繊維は、アルカリ処理することにより、被覆層の少なくとも一部を除去することができ、細繊度の光干渉機能を有する複合繊維をより容易に得ることができるようになる。
なお、ここでいうアルカリ易溶性ポリマーとは、交互積層体を形成しているポリマーのアルカリ減量速度と比較して10倍以上の差があることをいう。具体的には、アルカリ水溶液で処理した際に、被覆層のアルカリ易溶性ポリマーは交互積層体部を構成するアルカリ難溶性ポリマーよりも10倍以上の速さで溶解されることをいう。溶解速度差が10倍未満の場合には、被覆層を除去するためにアルカリ水溶液処理をする際、交互積層体も浸食作用を受けて積層構造の乱れや膨潤などによる積層厚み斑が発生して光干渉発色機能が低下することとなる。
好ましく用いられるアルカリ易溶性ポリマーとしては、ポリ乳酸、ポリエチレングリコールを共重合したポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート、ポリエチレングリコールおよび/またはアルキルスルホン酸アルカリ金属塩を配合したポリエチレンテレフタレート、並びに、ポリエチレングリコールおよび/またはスルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分を共重合したポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートなどを例示することができる。
ここでポリ乳酸は、L−乳酸を主たる成分とするものが一般的であるが、40重量%を超えない範囲内でD−乳酸を初めとする他の共重合成分を含有していてもよい。また、ポリエチレングリコールを共重合したポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートは、ポリエチレングリコールの共重合割合が30重量%以上となるようにすることが好ましく、かくすることによりアルカリ溶解速度が著しく向上する。さらに、アルキルスルホン酸アルカリ金属塩および/またはポリエチレングリコールを配合したポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートは、前者は0.5〜3.0重量%の範囲、後者は1.0〜4.0重量%の範囲が好ましく、後者のポリエチレングリコールの平均分子量は600〜4000の範囲が適当である。またポリエチレングリコールおよび/またはスルホン酸金属塩基を有する二塩基酸成分を共重合したポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートは、前者が0.5〜10.0重量%の範囲、後者は該二塩基酸成分をポリエステルを形成している全二塩基酸成分当たり、1.5〜10モル%の範囲が適当である。
被覆層の厚さは、2.0μm以上、好ましくは2.0〜10μm、特に好ましくは3.0〜5.0μmの範囲が適当である。このように、交互積層体部の周囲に繊維形成性ポリマーからなる被覆層を設けることにより、溶融紡糸時に最終吐出孔内部で受ける壁面近傍と内部とのポリマー流分布を緩和することができ、交互積層体部の受ける剪断応力分布が低減して内外層に亘る各層の厚みがより均一な交互積層体が得られるようになる。なお、被覆層が2種以上のポリマーで形成されている場合には、全体の厚さが2.0μm以上であればよく、例えば内側の被覆層の厚さを2.0μm未満としても、外側の被覆層の厚さをあわせた厚さが2.0μm以上となれば、上記の効果を発現させることができる。したがって、外側の被覆層をアルカリ易溶性ポリマーで形成すれば、該外側被覆層のみをアルカリ処理して除去することにより、厚さ2.0μm未満の被覆層で被覆された、均一な厚さの交互積層体部を有する光干渉発色機能を有する複合繊維を、容易に得ることができるようになる。
ここで被覆層の厚さが薄すぎて2.0μm未満の場合には、繊維単糸繊度が小さくなり、かつ扁平断面であるために、紡糸工程調子の低下や後加工工程での取扱い性などに問題を生じやすくなる。なお、交互積層体部に接触して被覆する繊維形成性ポリマーは、前記交互積層体部の長軸方向の両サイドを構成するポリマー(高屈折率側ポリマーまたは低屈折率側ポリマー)の溶解度パラメーター値と同程度の溶解度パラメーター値(SP3)であることが好ましい。具体的には0.8≦SP1/SP3≦1.2および/または0.8≦SP2/SP3≦1.2であることが好ましい。
本発明においては、交互積層体および被覆層のいずれかのポリマー層に有彩色成分が含まれていることが好ましい。ここでいう有彩色とは、可視光領域380nm〜780nmの種々の色だけでなく、黒色や灰色などの彩度が実質的にない色も含み、特に限定されない。好ましく用いられる有彩色成分としては、CaS(無色),MgF(赤),CeF(無色),ZnS(無色),ZnSe(黄色),Si,SiO(無色),Ge,Te,Fe(赤褐色),Pt,Va,Al(無色),MgO(無色),Y(無色),S(黄緑色),SiO(無色),HfO(無色),ZrO(無色),CeO(黄緑色),Nb(無色),Ta(無色),TiO(無色),Ag,Al,Au,Cu,Rb,Ti,Ta,W,Zn,MoS(黒色),Bi,カーボンブラックなどの顔料を挙げることができ、これらは単独でも2種以上を組合わせて用いてもよい。さらに、アンスラキノン系黄色顔料(CI.P.Y.147),酸化鉄系黄色顔料(CI.P.Y.119),ペロレン系赤色染料(CI.S.R.135),ポリアゾ系赤色顔料(CI.P.R.214),キナクドリン系赤色顔料(CI.P.R.122),アゾメチン系紫色染料(CI.S.V.49),フタロシアニン系青色顔料(CI.P.Bl.15.3),群青系青色顔料(CI.P.Bl.29),フタロシアニン系緑色顔料(CI.P.G.7),酸化鉄系茶色顔料(CI.P.R.101)などを使用することができる。
これら顔料の添加量は、0.05〜3.0重量%の範囲が適当であり、0.05重量%未満の場合には、添加精度が不十分になりやすく、色斑の原因となりやすい。一方、3.0重量%を越える場合には、添加量がすぎて繊維構造形成性を阻害しやすくなる。一般には、発色程度を確認しながら、用いる顔料の種類に応じて適宜設定すればよい。なお、交互積層体部に接触する有彩色の顔料を含むポリマー層も、前記交互積層体部と接触しているポリマー(高屈折率側ポリマーまたは低屈折率側ポリマー)の溶解度パラメーター値と同程度の溶解度パラメーター値(SP4)であることが好ましい。具体的には0.8≦SP1/SP4≦1.2および/または0.8≦SP2/SP4≦1.2であることが好ましい。
これらの顔料を添加する方法は任意であるが、添加したい層を形成するポリマーに、該顔料を高濃度で含有したマスターチップを添加分散する方法が簡便かつ顔料の均一分散の点で望ましい。
本発明の化粧料における、かかる繊維の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.1〜10質量%であり、より好ましくは、1〜5質量%である。これは、少なすぎると肌欠点の隠蔽性が得られず、多すぎると、繊維の異物感が目立ってしまうためである。
本発明の化粧料に於いては、前記必須成分である、極短繊維以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の化粧料は、前記必須成分である極短繊維と任意成分とを常法に従って処理することにより、製造することが出来る。
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されるものではない。
[実施例1〜2、比較例1]
ステアリルスルホン酸ナトリウムを1.0重量%含有する、長軸70μm、短軸10μmの扁平断面を有するポリエチレンテレフタレート繊維(帝人ファイバー株式会社製)を、一方向に引き揃えて束ねた繊維束を水で氷結して作製された氷結体に対して氷が溶融しない温度で前記氷結体を切削刃に対して所定長づつ送出し、前記氷結体端面を薄片状に切削して長さが30μmの繊維とし、これをアルカリ減量して繊維表面に20μmのボイド状の微細孔が形成された繊維を得、これを繊維1とした(実施例1)。
長軸70μm、短軸10μmの扁平断面を有するポリエチレンテレフタレート繊維(帝人ファイバー株式会社製)を、一方向に引き揃えて束ねた繊維束を水で氷結して作製された氷結体に対して氷が溶融しない温度で前記氷結体を切削刃に対して所定長づつ送出し、前記氷結体端面を薄片状に切削して長さが30μmの表面が平滑な繊維を得、これを繊維2とした(実施例2)。
長軸70μm、短軸10μmの扁平断面を有するポリエチレンテレフタレート繊維(帝人ファイバー株式会社製)を公知の方法でギロチンカットして長さが30μmの表面が平滑な繊維を得、これを繊維3とした(比較例1)。
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である繊維1〜3をそれぞれ用いファンデーション1〜3を作成した。すなわち、処方成分(A)をヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、しかる後に、(B)の成分を加えヘンシェルミキサーで混合し、更にヘンシェルミキサーで混合しながら、(C)の成分を噴霧してコーティングを行い白粉を作成した。
(A)
シリコーン焼き付け処理二酸化チタン 20質量部
シリコーン焼き付け黄酸化鉄 5質量部
シリコーン焼き付けベンガラ 0.5質量部
シリコーン焼き付け群青 0.1質量部
セリサイト 30質量部
マイカ 23.4質量部
シリカ 10質量部
(B)
繊維1〜3のいずれか 1質量部
(C)
ジメチコン 5質量部
オレイン酸オクチルドデシル 5質量部
[試験例1]
本発明の化粧料であるファンデーション1〜3について、これを石英板にアクリル樹脂エマルジョンを用いて均一に塗布し、顔型ゴニオメーター(村上色彩研究所株式会社製)を用いて、入射角45度での光照射時の、受光角0度、25度、45度及び65度での380〜780nmの分光反射率を測定した。本発明の化粧料であるファンデーション1、2(夫々実施例1、2の繊維1、2を用いたもの)は、全ての受光角で、反射を低下させず(上昇させ)、且つ、分光反射率の挙動のパターンそのものも、元の対照のファンデーションのパターンと極めて近似した形であり、自然な感じのまま、明るさを向上させた。またファンデーション2より1のほうがその効果が高かった。一方、ファンデーション3(比較例1の繊維3の繊維を用いたもの)は何れの波長域でも対照に比べて分光反射率が低下した。又、分光反射率の挙動パターンも著しく対照と異なり、自然な感じが得られなかった。
[試験例2]
本発明の化粧料であるファンデーション1、2と比較例1のファンデーションについて、同一モデルにメークアップを行い、写真に撮し、専門パネラー5名に評価してもらった。ファンデーション1,2ではいずれもファンデーション3と比較し、塗布時の使用感がよく、化粧料としての審美性に優れ、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能であった。また、ファンデーション2より1のほうがその効果が高かった。
[実施例3]
5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分1.5モル%共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレート(SP1=19.1)とナイロン−6(SP=22.5)とからなる層数が41層の交互積層体とこれを被覆する5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分1.5モル%共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレート(SP1=19.1)被覆層で構成された鮮明な緑色を呈する光干渉繊維(帝人ファイバー株式会社製モルフォトーン)を用い、実施例1または2の方法と同様の方法で切削して、長軸70μm、短軸10μmの扁平断面を有し長さが50μmの極短繊維を得、前述したものと同じ組成でファンデーションを作成し試験例2と同様に評価した。その結果、塗布時の使用感がよく、化粧料としての審美性に優れ、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能であるだけでなく、光干渉による光沢変化にも優れていた。
[実施例4]
交互積層体の積層中央部に、大日精化製青色顔料(フタロシアニン系顔料 CI P.Bl.15.3)を0.9重量%含有する5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分1.5モル%共重合ポリエチレン−2,6−ナフタレートからなる層を1層設けた光干渉繊維(帝人ファイバー株式会社製モルフォトーン)を用いた以外は実施例3と同様にした。得られた光干渉繊維は、干渉反射光の鮮明な緑色と、有彩色顔料による青色との組合せによって、光沢と深みのある青緑色を呈し、これを含有したファンデーションは、審美性に優れするものであった。また、塗布時の使用感がよく、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能であった。
[実施例5]
被覆層を平均分子量4000のポリエチレングリコール50重量%(5.2モル%)共重合ポリブチレンテレフタレートを光干渉繊維(帝人ファイバー株式会社製モルフォトーン)を用いた以外は実施例3と同様にした。上記繊維は極短繊維としたあとアルカリ減量をほど施すことにより被覆層が溶解し、長軸50μm、短軸7μmの扁平断面を有する微粒子状となり、塗布時の使用感がさらによくなり、素肌感と肌欠点のカバーの両立が可能であった。

Claims (14)

  1. 繊維を含有する化粧料であって、該繊維の長さが1〜150μmであることを特徴とする化粧料。
  2. 繊維が、異型断面を有する繊維である、請求項1に記載の化粧料。
  3. 繊維が、中空構造を有する繊維である、請求項1または2に記載の化粧料。
  4. 繊維が、2種類以上のポリマーを複合した繊維である、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
  5. 繊維が、表面に数nm〜数十μmの凸凹を有する繊維である、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料。
  6. 凸凹形状がボイド状である、請求項5に記載の化粧料。
  7. 繊維の凸凹形状が筋状である、請求項5に記載の化粧料。
  8. 前記繊維の凸凹形状がフィブリル状である、請求項5に記載の化粧料。
  9. 繊維が、屈折率の異なる互いに独立したポリマー層を扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層してなる扁平状の複合繊維であって、(a)高屈折率側ポリマーの溶解度パラメーター値(SP1)と低屈折率側ポリマーの溶解度パラメーター値(SP2)の比率(SP比)が、0.8≦SP1/SP2≦1.2の範囲にある光学干渉機能を有する複合繊維である、請求項1〜8のいずれかに記載の化粧料。
  10. 屈折率の異なる互いに独立したポリマー層を扁平断面の長軸方向と平行に交互に積層してなる交互積層体を被覆する被覆層を有している、請求項9に記載の化粧料。
  11. 被覆層がアルカリ易溶解性ポリマーからなる、請求項9または10に記載の化粧料。
  12. 有彩色成分が含まれているポリマー層を有している、請求項9〜11のいずれかに記載の化粧料。
  13. 被覆層に有彩色成分が含まれている、請求項10に記載の化粧料。
  14. 繊維の含有量が、0.1〜10質量%である、請求項1〜9いずれか1項に記載の化粧料。
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