JP2005314393A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高彩度の化粧膜を形成することができ、塗布部位の質感を光学的に変化させる化粧効果を有し、しかも外観的にもその化粧効果を期待させるような高彩度で光輝性に優れた化粧料を提供すること。
【解決手段】 着色された、屈折率の異なる2種類以上の高分子化合物を含む干渉繊維を含有することを特徴とする化粧料。
【選択図】 なし


Description

本発明は、新規な外観及び優れた化粧効果を有する化粧料に関し、さらに詳細には、高彩度で光輝性に優れた外観を有すると共に、その化粧膜が高彩度であり、塗布部位の質感を光学的に変化させることにより、従来にない透明感や立体感を付与するという化粧効果も優れた化粧料に関するものである。
化粧料の外観は、興味を喚起したり、購買意欲を高めたりするためにも非常に重要なものであり、特に、配合成分により使用部位に高彩度の化粧膜を付与したり、化粧を際立たせるなどの効果を有する化粧料では、その効果を示唆するような外観を有することが有利である。
ところで、化粧品分野における繊維の配合は、睫用化粧料を中心に種々の剤型においてなされており、他の化粧料用基剤との組み合わせも種々検討され、関連技術も開発されつつある。例えば、フッ素化合物により、繊維表面を処理することにより、繊維の分散性を向上させ、均一な化粧膜を形成させることにより化粧効果を向上させる技術(例えば、特許文献1)、繊維と特定のエラストマー性ポリオルガノシロキサンの粒子を組み合わせることでつや消し効果をもつメイクアップ化粧料を得るといった技術(例えば、特許文献2)、繊維と水性ディスパージョン中の粒子形態を呈する皮膜形成ポリマーにより、化粧持続性の高いメイクアップ化粧料を得るといった技術(例えば、特許文献3)があげられる。さらに、繊維を着色し用いる技術としては、高彩度色素により着色された繊維を用いることで、使用部位に高彩度な化粧膜を付与し、化粧を際立たせるといった技術(例えば、特許文献4)があげられる。
以上の様に、繊維を用いて使用部位に様々な印象を与える試みがなされてきたが、従来使用されてきたナイロン等の繊維は透明〜白色を呈するもので、これを透明な化粧料剤型に配合しても色の彩度が低く、高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果を充分に訴求することができなかった。更に、ナイロン繊維にカーボンブラックや酸化チタン等の顔料を配合した繊維を使用しても、色の彩度に欠け、使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果を充分に得ることができなかった。一方、レーヨン等の繊維についても、色の彩度が低い為、使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった点では、ナイロン繊維と同様、化粧効果を充分に得ることができなかった。
そこで、繊維を染料等で着色することにより、高彩度な化粧膜を有する化粧料が得られるようにはなったが、最近は、高彩度でありながら、更に立体感や透明感にも優れる化粧膜が好まれる傾向であり、このような着色繊維を使用したものでは、これに十分に対応できていなかった。
すなわち、立体感を得るためには、複屈折光による干渉色を有し、見る角度によって色調が異なるといった干渉光を呈するパール顔料を用いて化粧効果を得れば良いが、十分な立体感を得るためにはパール顔料を多量に配合しなければならず、その結果、系が硬くなることにより使用性、使用感が悪化するといった欠点も生じていた。また、パール顔料の母体となる雲母が白色を呈しており、十分な透明感を得ることができないといった欠点があった。
このため、化粧料における新規な素材として、干渉光を呈する繊維を用いることも想定できるが、このものは特に外観の質感の変化が見えづらく、十分な化粧効果を付与することは困難と考えられている。
特許第3409192号公報 特開2001−48736号公報 特開2001−48749号公報 特開2000−319132号公報
従って、高彩度の化粧膜を形成することができ、塗布部位の質感を光学的に変化させる化粧効果を有し、しかも外観的にもその化粧効果を期待させるような高彩度で光輝性に優れた化粧料の提供が求められていた。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、屈折率の異なる2種以上の高分子化合物を積層した構造を有し、且つ、干渉光を呈する繊維を着色して用いることにより、外観は、その効果を示唆する高彩度で光輝性に優れる新規な質感が付与されたものであると共に、使用した際は、塗布部位に高い彩度を付与し、塗布部位の質感を光学的に変化させることにより、従来にない透明感や立体感等、新規な化粧効果に優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、着色された、屈折率の異なる2種類以上の高分子化合物を含む干渉繊維を含有することを特徴とする化粧料である。
本発明の化粧料は、使用性、使用感、化粧膜の均一性等を損なうことなく、化粧料の外観に高い彩度を付与する効果(外観の高彩度感)、化粧料の外観に光輝性を付与する効果(外観の光輝性)を有し、また、化粧料として使用した場合は、塗布部位に高い彩度を付与する効果(化粧膜の高彩度感)や、塗布部位の質感を光学的に変化させ、透明感や立体感を付与する効果(質感改良効果)に優れるものである。
本発明の化粧料に使用される、着色された、屈折率の異なる2種以上の高分子化合物を含む干渉繊維(以下、「着色干渉繊維」と略す)は、少なくとも2種類以上の高分子化合物で構成される層状の断面構造(積層断面)を有する複合繊維を、着色剤で着色した繊維であり、この複合繊維は干渉色として、赤色、黄色、緑色、青色、紫色等を呈するものである。断面形状については、平行積層部を保護層でつつんだ扁平断面干渉繊維が、化粧料として毛髪、皮膚等に付着しやすく、また一方向からの発色をより強くみせるためにも望ましい。この着色干渉繊維に使用される高分子化合物は、通常、化粧料に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル等があげられる。これらの高分子化合物のなかでも、ポリエチレンテレフタレートとナイロンの組み合わせは、干渉光を強く呈し、また繊維工程安定性も良好で、本願発明の効果がより顕著に現れるため好ましい。
本発明の着色干渉繊維の製造に使用される着色剤としては、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用できる。例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号(1)、赤色105号(1)、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色201号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色227号、赤色230号(1)、赤色230号(2)、赤色231号、赤色232号、橙色205号、橙色207号、黄色203号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号(1)、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、黒色401号等の水溶性のタール系色素、赤色202号、赤色218号、赤色223号、赤色226号、赤色228号、橙色201号、黄色201号、黄色205号、青色201号、青色204号、紫色201号、赤色404号、赤色405号、橙色401号、黄色401号、黄色404号、黄色405号、青色403号、青色404号等の水不溶性のタール系色素、クチナシ色素、ベニバナ色素、ウコン色素、パプリカ色素、アナトー色素、コチニール色素等の天然色素、酸性、塩基性色素、及び分散染料等が挙げられるが、中でも水溶性のタール系色素は、着色性、安定性が高いため、顕著な化粧効果が得られ最も好ましい。また、これらの着色料は、1種又は2種以上を使用することが可能であり、複合繊維に種々の色調を付与することができる。
着色干渉繊維を調製する場合の着色剤の量は、特に制限されず、目的に応じて決められるが、着色干渉繊維全体の0.01〜30質量%(以下、単に「%」と示す)が好ましく、さらに0.01〜10%が好ましい。この範囲であれば使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果が充分に得られる。また、着色剤の色は、干渉色と同系色であると、光干渉に必要な波長を積層部に達することを阻害しないため、効果的である。干渉色と反対色で着色すると、干渉効果を発現する波長を着色剤が吸収してしまうため、干渉繊維の発色は減少してしまう場合がある。このため、干渉繊維の発色と同系色もしくは補色関係にない色で着色すると、干渉光を強く呈し、本願発明の効果がより顕著に現れるため、好ましい。なお、ここでいう同系色とは、P.C.C.S色彩体系の24色相環表上において、となりあう色相を意味し、例えば、干渉色が赤の場合は、赤紫〜橙を同系色とする。また、干渉色が黄色の時は、橙〜黄緑を、干渉色が緑の場合は、黄緑〜青を、干渉色が紫の場合は、青紫〜赤紫をそれぞれ同系色とする。
本発明の着色干渉繊維の製造方法は、特に制限されず、従来の高分子化合物から繊維を得る方法が利用できるが、好ましい方法の例としては次の方法を挙げることができる。すなわち、特開平7−34324号公報、特開平11−1829号公報あるいはWO98/46815号パンフレットに記載の方法に従って屈折率の異なる高分子化合物を積層し、干渉光を呈する繊維(干渉繊維)を製造した後、それを常法に従って染料で着色する方法や、上記記載の方法中、繊維製造時にあらかじめ着色剤を高分子化合物に分散し、これをもちいて直接着色干渉繊維を製造する方法等があげられる。
本発明の化粧料に配合するに当たっての着色干渉繊維の長さ及び太さは、特に制限されず、使用部位での化粧効果及び、良好な使用性と均一な化粧膜の形成の点において、長さは0.01〜5mmが好ましく、更に好ましくは0.1〜3mmである。また、太さは、0.01〜20デニール(以下、単に「D」と示す。)が好ましく、更に好ましくは0.1〜13Dである。また、成分(b)の断面形状は、円形であっても扁平な楕円形であっても良いが、楕円形の方がより干渉があらわれ好ましい。更に、化粧効果として透明感、立体感を得るためには、各々の高分子化合物で構成される層が、5層ないし120層、好ましくは、30層ないし90層で交互に積層し、かつ、それぞれの層の厚みが0.02〜0.3μmの範囲にあることが好ましい。これらの繊維は、材質、太さ、長さの異なる1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の着色干渉繊維は、そのまま化粧料中に配合しても良いが、表面処理することにより、化粧料中での分散性が向上し、化粧効果の持続性が格段に向上するので、表面処理したものを使用することがより好ましい。着色干渉繊維の表面処理に使用する表面処理剤としては通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用でき、例えば、一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤、シリカ等を挙げることができる。しかしながら、特に好ましい表面処理剤としては、シリカ及び/又はフッ素化合物を挙げることができる。
上記前処理のうち、例えば、シリカによる前処理の場合は、溶媒に表面処理剤としてのシリカと上記繊維を入れ、これを十分に攪拌して上記繊維にシリカを被覆又は付着させる方法や、溶媒に懸濁させたシリカを繊維に吹き付ける方法等が利用される。また、フッ素化合物の場合は、例えばフッ素化合物による前処理の場合は、これをアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解せしめ、その中に上記繊維の1種又は2種以上の混合物を加え、撹拌後溶媒を留去して繊維上にフッ素化合物を被覆又は付着させ、場合によっては更に焼き付け処理をする方法等が利用される。
着色干渉繊維に対する表面処理剤の使用量は、特に制限されず、目的に応じて決められるが、表面処理された着色干渉繊維全体の0.01〜30%が好ましく、更に0.1〜20%が好ましい。この範囲であれば繊維の分散性が向上し、化粧効果が顕著に現れ、その効果の持続性が充分に得られる。
以上のようにして得られた着色干渉繊維は、これを公知の化粧料基材に配合することにより、化粧料とすることができる。化粧料中での着色干渉繊維の含有量は、特に限定はないが、0.1〜50%が好ましく、更に0.5〜20%が、更に好ましい。この範囲で用いれば、発明の効果が顕著に現れる。
本発明の化粧料の製造において利用される化粧料基剤としては、通常化粧料に使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。この化粧料基剤としては、例えば、エモリエント感を付与するための、炭化水素、高級脂肪酸エステル、動植物油脂、シリコーン油、フッ素系油剤等の油性成分、着色効果やパウダリー感を付与するための、有機顔料、無機顔料等の粉体、モイスチュア感を付与するための、水溶性高分子、アルコール類、水等の水性成分、界面活性剤、ポリマーエマルジョン等の皮膜形成剤や増粘剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料などを挙げることができる。
上記油性成分としては、動物油、植物油、合成油等、その起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等、その性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。より具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
また粉体としては、球状、板状、針状等その形状を特に限定することなく種々のものが挙げられる。例えば無機粉体としては、タルク、カオリン、マイカ、合成マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、チッ化硼素、酸化クロム、コンジョウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられ、有機粉体としては、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、シリコーン粉末、メチルメタアクリレート粉末、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、タール系色素及びそのレーキ色素等が挙げられる。これらの粉体は複合化したものであっても良く、更にフッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施したものであっても良い。
更に水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
更にまた、界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればよく、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
このうち、ノニオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、大豆リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
また更に、紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等を挙げることができる。モイスチャー効果や感触を調整する目的としては、例えば水溶性高分子、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチンや水性成分等が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、カラギーナン、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばp−オキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の化粧料の好ましい例としては、メイクアップ化粧料、スキンケア化粧料が挙げられるが、具体的には、マスカラ、アイライナー、アイカラー、アイブロウ、口紅、マニキュア、ボディーカラー等のポイントメイク化粧料やファンデーション、チークカラー、フェイスカラー、化粧用下地等のベースメイク化粧料、クリーム、乳液、化粧水等のスキンケア化粧料、メイクアップ除去料として使用することができ、特にメイクアップ化粧料が好ましい。また、本発明の化粧料の形態としては、固形、半固形、液状等が挙げられるが、中でもゲル状が好ましく、透明、半透明、不透明それぞれの化粧料として使用することができる。また、その剤型としては、水系、油性系、乳化系(油中水型、水中油型等)、粉体系、溶剤系等のものが挙げられる。
以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実 施 例 1
マスカラ:
表1に示す処方および製造方法により、本発明品1〜3及び比較品1〜5のマスカラを調製し、a.化粧料の外観に高い彩度を付与する効果(外観の高彩度感)、b.化粧料の外観に光輝性を付与する効果(外観の光輝性)、c.使用部位に高い彩度を付与する効果(化粧膜の高彩度感)、d.使用部位に透明感、立体感を付与する効果(質感改良効果)について下記の方法により官能評価を行った。その結果もあわせて表1に示す。
Figure 2005314393
*1:0.1%青色1号で着色した繊維(ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを
特開平11−1829号公報に従い、交互に51層積層したもの、6D、2
mm)(青色の干渉光を呈する)
*2:0.1%青色1号で着色した繊維(6D、2mm)(干渉光を呈しない)
*3:無着色繊維(6D、2mm)(干渉光を呈しない)
*4:四角形、1mm角、厚さ25μm
(製造方法)
A.成分1〜5を混合溶解し、成分6〜13を加えて均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
(評価方法)
10名の官能検査パネルにより、各試料を下記a〜dについて、(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、各試料の評点の平均値を(2)4段階判定基準を用いて判定した。
(評価項目)
a.外観の高彩度感
b.外観の光輝性
c.化粧膜の高彩度感
d.質感改良効果
(1)絶対評価基準
評 点: 評 価
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
(2)4段階判定基準
評点平均値 : 判 定
5点を超える :非常に良好(◎)
3点を超えて5点以下:良 好(○)
2点を超えて3点以下:やや不良(△)
2点以下 :不 良(×)
表1の結果から明らかなように、本発明品1〜3のマスカラは、比較品1〜5のマスカラに比較し、a.外観の高彩度感、b.外観の光輝性、c.化粧膜の高彩度感、d.質感改良効果のすべての面で、はるかに優れた特性を有していることがわかる。また、使用性使用感、膜の均一性についても良好なものが得られた。
一方、質感を変化させるものとしてコンジョウ被覆雲母チタン、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末を用いた比較例1、2では、外観の高彩度感、化粧膜の高彩度感において満足のいくものが得られず、化粧膜の均一性も良好なものは得られなかった。また、干渉光を呈しない着色したナイロン繊維を用いた比較例3では、外観の光輝性が付与できず、質感改良効果の点で満足の行くものが得られなかった。また、干渉光を呈しない着色していないナイロン繊維を配合した比較例4は外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点で満足のいくものは得られなかった。さらに、繊維に着色せず、染料を直接配合した比較例5についても、比較例の4と同様に全ての点で満足の行くものが得られなかった。
実 施 例 2
アイライナー:
(成 分) (%)
(1)アクリル酸・アクリル酸アルキル(C4)
共重合体エマルション*5 3
(2)精製水 残量
(3)トリエタノールアミン 1
(4)着色干渉繊維*6 10
(5)黒酸化鉄 1
(6)雲母チタン*7 2
(7)グリセリン 10
(8)フェノキシエタノール 0.5
(9)ビタミンEアセテート 0.1
*5:固型分45%
*6:1%黄色4号で着色した繊維(ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを特
開平11−1829号公報に従い、交互に30層積層したもの、3D、0.5
mm)(黄色の干渉光を呈する)
*7:パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩5%処理
(製造方法)
A.成分1〜3を混合し、成分4〜9を加え、均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたアイライナーは、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、ラインの質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 3
アイライナー:
(成 分) (%)
(1)ポリイソブチレン*8 10
(2)軽質流動イソパラフィン 残量
(3)ミツロウ 5
(4)着色干渉繊維*9 1
(5)群青 5
(6)無水ケイ酸 2
(7)有機変性ベントナイト 2
(8)パラオキシ安息香酸ブチル 0.5
(9)ホホバ油 0.1
(10)香料 0.2
*8:分子量 70万
*9:5%黒色401号で着色した繊維(ポリプロピレン、ナイロンを特開平11−
1829号公報に従い、交互に50層積層したもの、0.5D、3mm)(青
色の干渉光を呈する)
(製造方法)
A.成分1〜3を加熱混合し、成分4〜10を加え、均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたアイライナーは、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 4
O/W型アイシャドウ:
(成 分) (%)
(1)(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー
シクロペンタシロキサン溶液*10 10
(2)ロジン酸ネオペンチルグリコール 10
(3)キャンデリラワックス 2
(4)ステアリン酸 2
(5)ベヘニルアルコール 1
(6)モノステアリン酸グリセリン 1
(7)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1
(8)ベンガラ 3
(9)着色干渉繊維*11 20
(10)タルク 3
(11)マイカ 3
(12)トリエタノールアミン 1
(13)1,3−ブチレングリコール 5
(14)ポリアクリル酸アルキル(C4)エマルション*12 20
(15)香料 0.1
(16)パラオキシ安息香酸メチル 0.5
(17)精製水 残量
*10:シリコンKP−545(信越化学工業(株)製)
*11:0.5%赤色102号、0.5% 黄色4号で着色した繊維(ポリエチレンテ
レフタレート、ナイロン、ポリプロピレンを特開平11−1829号公報に従
い、交互に51層積層したもの、10D、0.05mm)(赤色の干渉光を呈
する)
*12:固型分30%
(製造方法)
A.1〜7を均一に加熱し、8〜11を加え混合する。
B.12〜17を均一に混合する。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたアイシャドウは、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 5
アイブロウ:
(成 分) (%)
(1)ヒドロキシプロピルセルロース 4
(2)精製水 残量
(3)ジプロピレングリコール 2
(4)エチルアルコール 40
(5)着色干渉繊維*9 10
(6)大豆リン脂質 0.1
(7)フェノキシエタノール 0.5
(8)硫酸バリウム*13 1
(9)シリル化処理無水ケイ酸 2
*13:ジメチルポリシロキサン2%処理
(製造方法)
A.成分1〜4を混合溶解し、成分5〜9を加えて均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたアイブロウは、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 6
O/W型リキッドファンデーション:
(成 分) (%)
(1)ステアリン酸 3
(2)カルナウバワックス 5
(3)トリオクタン酸グリセリル 20
(4)ポリオキシエチレンセチルエーテル 3
(5)有機変性ベントナイト 1
(6)精製水 残量
(7)着色干渉繊維*14 0.5
(8)ベンガラ*15 1
(9)黄酸化鉄*15 3
(10)黒酸化鉄*15 0.5
(11)酸化チタン*15 5
(12)水素添加大豆リン脂質 0.5
(13)1,3−ブチレングリコール 10
(14)パラオキシ安息香酸エチル 0.5
(15)香料 0.5
*14:0.1%黄色4号で着色し、無水ケイ酸2%で処理した繊維(ポリエチレン
テレフタレート、ナイロンを特開平11−1829号公報に従い、交互に51
層積層したもの、0.05D、0.01mm)(黄色の干渉光を呈する)
*15:無水ケイ酸5%で処理
(製造方法)
A.成分1〜4を加熱溶解し、成分5を加えて均一に混合する。
B.成分6〜15を均一に混合する。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたO/Wリキッドファンデーションは、外観の高彩度感、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 7
W/O型リキッドファンデーション:
(成 分) (%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
(2)メチルフェニルポリシロキサン 10
(3)トリメチルシロキシケイ酸*16 5
(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体*17 3
(5)有機変性ベントナイト 2
(6)プロピレンカーボネイト 0.5
(7)着色干渉繊維*18 5
(8)ベンガラ*19 1
(9)黄酸化鉄*19 3
(10)黒酸化鉄*19 0.5
(11)酸化チタン*19 5
(12)微粒子酸化チタン*19 5
(13)ベントナイト 0.5
(14)精製水 20
(15)1,3−ブチレングリコール 5
(16)エチルアルコール 5
(17)クエン酸ナトリウム 0.5
*16:KF−7312J(信越化学工業(株)製)
*17:KF−6017(信越化学工業(株)製)
*18:0.05%赤色106号で着色し、パーフルオロアルキルリン酸エステルジ
エタノールアミン塩5%で処理した繊維(ポリエチレンテレフタレート、ナイ
ロンを特開平11−1829号公報に従い、交互に51層積層したもの、
0.05D、0.01mm)(赤色の干渉光を呈する)
*19:メチルハイドロジェンポリシロキサン1%処理
(製造方法)
A.成分1〜6を均一に混合する。
B.成分7〜17を均一に混合する。
C.AにBを加え乳化する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたW/Oリキッドファンデーションは、外観の高彩度感、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 8
油性ファンデーション:
(成 分) (%)
(1)トリイソステアリン酸ポリグリセリル 残量
(2)リンゴ酸ジイソステアリル 10
(3)流動パラフィン 10
(4)スクワラン 10
(5)パルミチン酸デキストリン 5
(6)セレシンワックス 2
(7)パラフィンワックス 5
(8)酸化チタン 10
(9)ベンガラ 3
(10)黄酸化鉄 8
(11)着色干渉繊維*18 5
(12)無水ケイ酸 1
(13)シリル化処理無水ケイ酸 1
(14)ベンガラ被覆雲母チタン 1
(15)フェノキシエタノール 0.5
(製造方法)
A.成分1〜7を均一に加熱溶解し、成分8〜15を加え均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた油性ファンデーションは、外観の高彩度感、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 9
チークカラー:
(成 分) (%)
(1)ジメチルポリシロキサン 残量
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 10
(3)トリオクタン酸グリセリル 10
(4)(ジメチコン/ビニルメチコン)クロスポリマー 8
(5)赤色202号 0.05
(6)着色干渉繊維*20 15
(7)メチルシロキサン網状重合体*21 5
(8)ポリスチレンパウダー 5
(9)トリメチルシロキシケイ酸*16 1
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)ローズマリーエキス 0.1
(12)香料 0.1
*20:3%赤色202号で着色した繊維(ポリエチレンテレフタレート、ナイロン
を特開平11−1829号公報に従い、交互に51層積層したもの、5D、1
mm)(赤色の干渉光を呈する)
*21:トスパール145A(東芝シリコーン(株)製)
(製造方法)
A.成分1〜12を均一に混合溶解する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたチークカラーは、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 10
リキッド口紅:
(成 分) (%)
(1)トリイソステアリン酸ポリグリセリル 残量
(2)リンゴ酸ジイソステアリル 10
(3)流動パラフィン 10
(4)重質流動イソパラフィン 10
(5)パルミチン酸デキストリン 5
(6)セレシンワックス 5
(7)赤色226号 0.1
(8)酸化チタン 1
(9)ベンガラ 1
(10)黄色5号 0.05
(11)着色干渉繊維*1 10
(12)無水ケイ酸 1
(13)シリル化処理無水ケイ酸 1
(14)ベンガラ被覆雲母チタン 1
(15)天然ビタミンE 0.5
(製造方法)
A.成分1〜6を均一に加熱溶解し、成分7〜15を加え均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたリキッド口紅は、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 11
スティック状口紅
(成 分) (%)
(1)トリイソステアリン酸ポリグリセリル 残量
(2)リンゴ酸ジイソステアリル 10
(3)ポリエチレンワックス 10
(4)(エチレン・プロピレン)コポリマー 10
(5)ワセリン 10
(6)赤色202号 0.05
(7)黄色4号 0.05
(8)酸化チタン 1
(9)群青 1
(10)黒酸化鉄 0.1
(11)着色干渉繊維*1 8
(12)無水ケイ酸 1
(13)シリル化処理無水ケイ酸 1
(14)ベンガラ被覆雲母チタン 1
(15)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.5
(製造方法)
A.成分1〜5を均一に加熱溶解し、成分6〜15を加え均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたスティック状口紅は、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 12
ネイルエナメル:
(成 分) (%)
(1)アルキッド樹脂*22 20
(2)酢酸エチル 30
(3)酢酸ブチル 残量
(4)着色干渉繊維*1 10
*22:テスラック2053−70(日立化成ポリマー社製)
(製造方法)
A.成分1〜4を均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたネイルエナメルは、外観の高彩度感、外観の光輝性、化粧膜の高彩度感、質感改良効果の全ての点に優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例13
ネイルエナメルリムーバー:
(成 分) (%)
(1)アセトン 残量
(2)酢酸エチル 30
(3)酢酸ブチル 30
(4)着色干渉繊維*1 10
(製造方法)
A.成分1〜4を均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたネイルエナメルリムーバーは、外観の高彩度感、外観の光輝性、の点に優れ、使用性、使用感も良好なものであった。
実 施 例 14
化 粧 水:
(成 分) (%)
(1)精製水 残量
(2)1,3−ブチレングリコール 10
(3)グリセリン 10
(4)エチルアルコール 20
(5)着色干渉繊維*1 5
(6)フェノキシエタノール 0.3
(製造方法)
A.成分1〜6を均一に混合溶解する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた化粧水は、外観の高彩度感、外観の光輝性に優れ、高級感が得られ、化粧膜の高彩度感、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 15
美 容 液:
(成 分) (%)
(1)アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
(2)キサンタンガム 0.4
(3)1,3−ブチレングリコール 5
(4)エタノール 10
(5)グリセリン 5
(6)イソオクタン酸セチル 1
(7)ホホバ油 1
(8)酢酸トコフェロール 0.5
(9)モノオレイン酸POEソルビタン 1
(10)セスキオレイン酸ソルビタン 1
(11)POEアルキルエーテルリン酸 0.5
(12)香料 適量
(13)pH調整剤 適量
(14)着色干渉繊維*23 1
(15)リン酸L−アスコルビルマグネシウム 適量
(16)防腐剤 適量
(17)精製水 残部
*23:0.05%紫色401号で着色した繊維(ポリエチレンテレフタレート、ナ
イロンを特開平11−1829号公報に従い、交互に61層積層した、断面
が楕円形状のものを、3%のパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノ
ールアミン塩で処理したもの。(9D(長軸70μm、短軸17μm)、
0.5mm)(紫色の干渉光を呈する)
(製造方法)
A.成分(1)〜(3)と(17)をデスパにて混合する。
B.A.に室温下、成分(4)〜(12)を添加して可溶化を行なった後、成分
(13)〜(16)を添加し、デスパで10分間混合攪拌して美容液を得た。
以上のようにして得られた美容液は、外観の高彩度感がより優れ、また、外観の光輝性に優れており高級感が得られるものであった。更に、化粧膜の高彩度感がより優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 16
美 容 液:
着色干渉繊維*23を下記のものに代える以外は、実施例15と同様にして美容液を得た。
使用着色干渉繊維:
0.02%青色1号および0.02%黄色4号で着色した繊維(ポリエチレンテレフ
タレート、ナイロンを特開平11−1829号公報に従い、交互に61層積層し
た、断面が楕円形状のものを3%のパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタ
ノールアミン塩で処理したもの。(9D(長軸70μm、短軸17μm)、0.5
mm)(緑色の干渉光を呈する)
以上のようにして得られた美容液は、外観の高彩度感がより優れ、また、外観の光輝性に優れており高級感が得られるものであった。更に、化粧膜の高彩度感がより優れ、使用性、使用感、化粧膜の均一性も良好なものであった。
実 施 例 17
マスカラ:
着色干渉繊維*1を、下記の着色干渉繊維に代える以外は、実施例1の本発明品1と同様にしてマスカラを得た。
使用着色干渉繊維:
0.1%青色1号で着色した繊維(ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを特開
平11−1829号公報に従い、ポリエチレンテレフタレート30層、ナイロン
31層で交互に61層積層した、断面が楕円形状のものを、2%のシリカで処理
したもの。(9D(長軸70μm、短軸17μm)、2mm)(青色の干渉光を
呈する)
以上のようにして得られたマスカラは、外観の高彩度感がより優れ、外観の光輝性にも優れ、化粧膜の高彩度感、質感改良効果がより優れ、使用性、使用感および膜の均一性も良好なものであった。
本発明の化粧料は、その効果を示唆する高彩度で光輝性に優れる新規な質感が付与された外観を有すると共に、使用した際は、塗布部位に高い彩度を付与し、塗布部位の質感を光学的に変化させることにより、従来にない透明感や立体感等、新規な化粧効果に優れたものである。
従って、特に塗布部位に高い彩度を付与し、塗布部位の質感を光学的に変化させることが望まれるマスカラ、アイライナー、アイカラー、アイブロウ、口紅、マニキュア、ボディーカラー等のポイントメイク化粧料やファンデーション、チークカラー、フェイスカラー、化粧用下地等のベースメイク化粧料として有利に利用できるものである。

Claims (9)

  1. 着色された、屈折率の異なる2種類以上の高分子化合物を含む干渉繊維を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 前記高分子化合物の少なくとも1種が、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンまたはポリプロピレンから選択されたものである請求項1記載の化粧料。
  3. 前記繊維を着色する着色剤が、水溶性のタール系色素である請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記繊維の長さが0.01mm以上5mm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
  5. 前記繊維の太さが0.01デニール以上20デニール以下である請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料。
  6. 前記繊維は、その表面がシリカで処理されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料。
  7. 前記干渉繊維を着色する着色剤の色が、干渉繊維の干渉色の同系色である請求項1〜6のいずれかに記載の化粧料。
  8. ポイントメイク化粧料、ベースメイク化粧料、スキンケア化粧料またはメイクアップ除去料である請求項1〜7のいずれかに記載の化粧料。
  9. ゲル状である請求項1〜8のいずれかに記載の化粧料。

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