JP5340588B2 - 毛穴補正用の化粧料 - Google Patents
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<1>1)架橋型ジメチコンとシクロメチコンとが作るゲル構造中に、2)水1〜10質量%をポリエーテル変性シリコーン1〜5質量%を用いて可溶化し、3)球状シリカ15〜40質量%と、4)二酸化チタン被覆球状シリカ1〜10質量%と、5)シリカ・ベンガラ被覆チタンセリサイト、並びにシリカ及び二酸化チタンをポリメタクリル酸メチルをバインダーとして結合させたセリサイトから選ばれる一種又二種以上を0.5〜5質量%含有させることを特徴とする、毛穴補正用の下地化粧料。
<2>二酸化チタン被覆球状シリカの含有量が、球状シリカに対して5〜20質量%である<1>に記載の毛穴補正用の下地化粧料。
本発明の化粧料は、架橋型ジメチコンとシクロメチコンとが作るゲル構造中に、水1〜10質量%、より好ましくは3〜8質量%を含有することを特徴とする。かかる水の含有の形態は、可溶化状態であることが好ましく、例えば、ポリエーテル変性シリコーン1〜5質量%を用いて、可溶化することが好ましい。この様な可溶化形態を取ることにより、化粧料組成物の毛穴への充填効率を高めることが出来る。水の含有量が少なすぎると化粧料組成物と毛穴とのなじみが損なわれ、化粧料組成物が一様に充填されない場合が存し、多すぎると可溶化出来ずに水分が遊離する場合が存する。
本発明の化粧料は、架橋型ジメチコンとシクロメチコンとが作るゲル構造中に、シリカ15〜40質量%、より好ましくは20〜30質量%含有することを特徴とする。シリカは、毛穴に充填され、デフォーカス効果により、毛穴の中を見せにくくし、その存在感の顕著性を減じる作用を有する。かかる成分が少なすぎると毛穴への充填が不十分となり、立体的な補正作用や光学効果的補正作用(ぼやかし効果)が十分に得られない場合が存する。又、かかる成分が多すぎると、後記成分による黒ずみの視覚的補正効果が阻害される場合が存する。かかるシリカは、球状でも、煙霧状でも使用可能であるが、球状であるものの方が毛穴充填性に優れるので好ましい。又、シリカはそのまま使用することも出来るし、その表面をハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付処理、ジメチルポリシロキサン焼付処理、N−アシルグルタミン酸塩被覆処理或いはシリル化処理などの表面処理を行うことが好ましい。この様な処理における処理剤の量は、粉体全量に対して、総量で1〜10質量%であることが好ましい。
本発明の化粧料は、架橋型ジメチコンとシクロメチコンが作るゲル構造中に、二酸化チタン被覆球状粉体を1〜10質量%、より好ましくは2〜6質量%を含有することを特徴とする。かかる成分は、適量がシリカに混合することにより、該混合物の鏡面反射性を高める作用を有する。加えて、拡散透過性自身も損なわれない。この様な効果により、デフォーカス効果を高めることが出来る。この様な効果を奏する、適切な量としては、シリカに対して、5〜20質量%であることが好ましく、7〜10質量%であることがより好ましい。かかる成分が多すぎると、鏡面反射性が高まりすぎ、却って毛穴の存在が目立ってしまう場合が存し、少なすぎると鏡面反射性の効果が薄れ、色補正効果が損なわれる場合が存する。この様な二酸化チタン被覆球状粉体は、例えば、二酸化チタン被覆シリカ、二酸化チタン被覆アルミナ等が好適に例示でき、球状シリカや球状アルミナ上にチタニアゾルを析出させ、これを焼成することにより製造することが出来る。この様な二酸化チタン被覆球状粉体には既に市販されているものが存し、かかる市販品を購入し利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、触媒化成工業株式会社から販売されている、「マルチプルビーズ」、「マルチプルビーズII」(何れも、二酸化チタン被覆シリカ)などが存する。
本発明の化粧料は、架橋型ジメチコンとシクロメチコンが作るゲル構造中に、他の金属酸化物で表面を被覆されていても良いセリサイトを0.5〜5質量%含有することを特徴とする。かかる他の金属酸化物で表面を被覆されていても良いセリサイトとしては、例えば、シリカ・ベンガラ被覆チタンセリサイト及び/又はシリカ並びに二酸化チタン被覆セリサイト等が好ましく、該被覆に際しては、焼結など利用することも出来るし、ポリメタクリル酸メチルなどをバインダーとして利用することも出来る。好ましいものとしては、シリカ・ベンガラ被覆チタンセリサイト及び/又はシリカ並びに二酸化チタンをポリメタクリル酸メチルをバインダーとして結合させたセリサイトが例示できる。この様な粉体は焼結を利用するものであれば、チタンセリサイトに無水珪酸とともに酸化鉄をボールミルなどで被覆し、200〜1000℃で焼成することによって得ることが出来るし、ポリメタクリル酸メチルなどをバインダーとして利用するものであれば、触媒存在下メタクリル酸メチルと構成粉体を混練りし、これを噴霧し、加熱し重合させて調製することが出来る。この様な粉体には既に市販されているものが存し、かかる市販品を利用することも出来る。この様な市販品としては、例えば、「ダーマリアルリーフN」(シリカ・ベンガラ被覆チタンセリサイト;触媒化成工業株式会社)、「TPMパウダー2003」(シリカ並びに二酸化チタンをポリメタクリル酸メチルをバインダーとして結合させたセリサイト;大東化成工業株式会社)等が存する。かかる成分は板状粉体と親和性の高い毛穴辺縁部に局在化し、かかる部位の鏡面反射性を高め、以て、辺縁部の黒ずみを補正する。毛穴辺縁部に局在化するために、前記含有量の量比においては、前記球状粉体の毛穴補正効果を阻害しない。含有量が多すぎると球状粉体による毛穴補正効果を阻害する場合が存し、少なすぎると辺縁部黒ずみ補正効果を十分に奏さない場合が存する。
本発明の化粧料は、前記必須成分を架橋型ジメチコンとシクロメチコンの作るゲル構造中に含有してなることを特徴とする。前記架橋型ジメチコンとシクロメチコンの作るゲルとしては、例えば、市販の架橋型ジメチコンとシクロメチコンからなるゲル状組成物を利用することも出来る。この様なゲル状組成物としては、例えば、信越化学工業株式会社製の「シリコーンKSG−16」(架橋型ジメチコン25質量%、ジメチコン75質量%)等が存する。かかるゲル状組成物を、架橋型ジメチコン5〜20質量%、より好ましくは10〜15質量%とシクロメチコン30〜60質量%、より好ましくは35〜55質量%とを含有する様に調整し使用すればよい。調整は適宜、シクロメチコンやアクリル変性シリコーンを加えて行うことが出来る。前記アクリル変性シリコーンとしては、例えば、「シリコーンKP545」(MMA、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリルメチルシロキサン共重合体を30質量%、シクロメチコンを70質量%;信越化学工業株式会社)等が好ましく例示できる。アクリル変性シリコーンは、架橋型ジメチコンに対して0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜3質量%含有することが、粉体の毛穴配向性を高めるので好ましい。
毛穴の目立つパネラーを使用して、毛穴補正効果を調べた。即ち、洗顔後頬部の毛穴の拡大写真をビデオマイクロスコープで撮影し、しかる後に毛穴補正化粧料で処置し再度同じ部位を撮影した。それぞれの画像を二値化処理し、毛穴部分を黒い点の集合とした。毛穴補正処置後の黒い点の数を補正前の黒い点の数で除し、100を乗じて補正残存率とした。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料は毛穴補正効果に優れることが分かる。特に、比較例4では黒ずみに起因すると思われる黒い点が毛穴辺縁部に残存していたが、化粧料1ではこの様な点が消失していることから、辺縁部の黒ずみ補正が効果の著しい向上につながったものと推察される。
下記のファンデーションを毛穴補正後に塗布した場合の化粧仕上がりを、毛穴部に着目して評価した。即ち、メークアップ後に毛穴の存在が、スコア1:明確にわかる、スコア2:うっすらとわかる、スコア3:よく見ればわかるが気にならない、スコア4:全くわからない、の基準で評価した。結果を表4に示す。本発明の化粧料が下地料として好適なことがわかる。
本発明の化粧料の光学特性を調べるために、鏡面反射率と拡散透過率を調べた。比較のため、従来の毛穴補正料に近い比較例4も測定した。化粧料1は鏡面反射率が85.1%で拡散透過率が77%であったが、比較例4は鏡面反射率が72%で拡散透過率が95%であった。本発明の化粧料は拡散透過を維持しながら、鏡面反射率を向上させていることがわかる。
Claims (2)
- 1)架橋型ジメチコンとシクロメチコンとが作るゲル構造中に、2)水1〜10質量%をポリエーテル変性シリコーン1〜5質量%を用いて可溶化し、3)球状シリカ15〜40質量%と、4)二酸化チタン被覆球状シリカ1〜10質量%と、5)シリカ・ベンガラ被覆チタンセリサイト、並びにシリカ及び二酸化チタンをポリメタクリル酸メチルをバインダーとして結合させたセリサイトから選ばれる一種又二種以上を0.5〜5質量%含有させることを特徴とする、毛穴補正用の下地化粧料。
- 二酸化チタン被覆球状シリカの含有量が、球状シリカに対して5〜20質量%である請求項1に記載の毛穴補正用の下地化粧料。
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