JP5016891B2 - 粉体化粧料 - Google Patents

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本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、粉体化粧料に関する。
粉体を60質量%以上、より好ましくは75質量%以上含有する化粧料として定義される、粉体化粧料に於いては、通常の液状化粧料や乳化化粧料のような有効成分が溶解状態で皮膚と接触する化粧料と比較して、有効成分の皮膚への吸収性は低くなると考えられているため、皮膚への作用を期待して有効成分を含有するケースは少なく、化粧料自身の安定性の確保のために含有するケースが殆どと言える。これは粉体化粧料に於いては、有効
成分と皮膚との接触は、固体と固体の接触となる場合が殆どで、且つ、その接触面積も圧倒的多数の粉体の存在によって阻害されるためであると思われる。しかしながら、粉体化粧料は化粧料膜の最外殻に位置し、これを利用して有効成分の経皮吸収を促進することが出来れば、それは非常に好ましい技術であると言える。それは、メークアップ化粧料に新しい機能を付与することでもあるからである。粉体と経皮吸収促進作用の関係についての知見としては、化粧膜が特定の核磁気共鳴緩和時間を有する、粉体の水性担体分散系化粧料を有効成分を塗布した上に塗布することにより、前記有効成分の経皮吸収を促進すると言う内容であるが、どのような緩和時間を有するかはケースバイケースであり、この技術は実用的であるとは言い難い(例えば、特許文献1を参照)。

一方、粉体化粧料に於いて、予めその表面を水溶性高分子で被覆し、例えば、ケーキングを抑制するなどの粉体の表面特性を改変する技術は既に知られている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)。しかしながら、この様な被覆粉体が化粧料に含有される有効成分の吸収を促進する作用を有することは全く知られていない。

特開2002−30001号公報 特開平09−25217号公報 特開2005−194212号公報 特開2002−201113号公報 特開2004−137199号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、粉体化粧料に於いて、水溶性有効成分の吸収を高める手段を提供することを課題とする。

この様な状況に鑑みて、本発明者らは、粉体化粧料に於いて、水溶性有効成分の吸収を高める手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、水溶性被覆剤で被覆されてなる被覆粉体を粉体化粧料に含有させることにより、該粉体化粧料を皮膚に塗布した場合、粉体化粧料中の水溶性有効成分の経皮吸収を促進する作用を有することを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)粉体を60質量%以上含有する粉体化粧料であって、1)グルコシルオキシエチル(メタ)アクリル酸のポリマー乃至はコポリマー、硫酸化トレハロース、ムコ多糖類、カルボキシビニルポリマー、及び前記成分の塩から選択される1種乃至は2種以上の水溶性被覆剤で被覆されてなる被覆粉体と、2)グリチルリチン酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、4−アルキルレソルシノール、及び前記成分の塩から選択される1種乃至は2種以上の水溶性有効成分とを含有することを特徴とする、粉体化粧料。
(2)前記1)成分がムコ多糖類であることを特徴とする、(1)に記載の粉体化粧料。(3)前記ムコ多糖類がヒアルロン酸であることを特徴とする、(2)に記載の粉体化粧料。
(4)前記水溶性有効成分はグリチルリチン酸及び/又はその塩であることを特徴とする、(1)〜(3)の何れかに記載の粉体化粧料。
(5)前記被覆粉体の基体となる粉体は、セリサイト、他の金属酸化物で被覆されていてもよいチタンセリサイト及びチタンマイカから選択されるものであることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の粉体化粧料。

本発明によれば、粉体化粧料に於いて、水溶性有効成分の吸収を高める手段を提供することができる。

(1)本発明の粉体化粧料の必須成分である、被覆粉体
本発明の粉体化粧料は、次に示すA群から選択される1種乃至は2種以上の水溶性被覆剤で被覆されてなる被覆粉体を必須成分として含有する。この様なA群の成分で特に好ましいものは、ヒアルロン酸及び/又はその塩である。

(A)グルコシルオキシエチル(メタ)アクリル酸のポリマー乃至はコポリマー、硫酸化トレハロース、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、カルボキシビニルポリマー、前記成分の塩

本発明の粉体化粧料の必須成分である被覆粉体に於いて、前記A群の成分を用いて粉体を被覆し、被覆粉体を製造する場合、前記A群の成分が、粉体の表面に一様に分布するように被覆することが好ましく、この為には、A群の成分の水性担体溶液を作製し、これに粉体を浸漬し、しかる後に水性担体を揮散させ、被覆することが好ましい。水性担体溶液としては、0.1〜10質量%の水溶液が好ましい。勿論、混合した後パルベライザーなどでメカノケミカルな処置を加えて混合被覆することも可能であるが、効果の点で水溶液浸漬法による被覆のものが好ましい。これは被覆の均一性を得るのに好適であるからである。この様な被覆処理を行うべき、基体粉体としては、化粧料原料として使用されているものであれば特段の限定はなく、例えば、タルク、カオリン、セリサイト、マイカ、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ、アルミナ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒酸化鉄などの酸化鉄、群青、紺青或いはこれらの複数を組み合わせて焼成など行って複合化した複合化粉体などが好適に例示できる。この様な被覆に於いて、前記A群の成分と、前記粉体との好ましい質量比は1:999〜30:70であり、より好ましくは、2:998〜20:80である。以下に、好ましい被覆粉体の製造例を示す。

<製造例1>被覆粉体1(ヒアルロン酸ナトリウム被覆粉体)の製造
ヒアルロン酸Na(紀文フードケミファ製)の0.2%水溶液500gに、酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛(三好化成製)199gを分散し、トレイに薄く流し込んで40℃で3日間乾燥させた後、パルベライザーで粉砕して被覆粉体1を作成した。

<製造例2>被覆粉体2(ヒアルロン酸ナトリウム混合被覆粉体)の製造
ヒアルロン酸Na(紀文フードケミファ製)1gと酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛(三好化成製)199gをミキサーで混合し、パルベライザーで粉砕して被覆粉体2を作成した。

<製造例3>被覆粉体3(ポリグルコシルオキシエチルメタクリレート被覆粉体)の製造
ポリグルコシルオキシエチルメタクリレート(日本精化製)の0.2%水溶液500gに、無水ケイ酸・ベンガラ被覆チタンセリサイト(触媒化成製)199gを分散し、トレイに薄く流し込んで40℃・3日間乾燥させた後、パルベライザーで粉砕して被覆粉体3を作成した。
<製造例4>被覆粉体4(ポリグルコシルオキシエチルメタクリレート混合被覆粉体)の製造
ポリグルコシルオキシエチルメタクリレート(日本精化製)の)1gと無水ケイ酸・ベンガラ被覆チタンセリサイト(触媒化成製)199gをミキサーで混合し、パルベライザーで粉砕して被覆粉体4を作成した。

<製造例5>被覆粉体5(硫酸化トレハロース被覆粉体)の製造
硫酸化トレハロース(日本食品化工製)の0.2%水溶液500gに、セリサイト(三信鉱工製)199gを分散し、トレイに薄く流し込んで40℃・3日間乾燥させた後、パルベライザーで粉砕して被覆粉体5を作成した。

<製造例6>被覆粉体6(硫酸化トレハロース混合被覆体)の製造
硫酸化トレハロース(日本食品化工製))1gとセリサイト(三信鉱工製)199gをミキサーで混合し、パルベライザーで粉砕して被覆粉体6を作成した。

<製造例7>被覆粉体7(カルボキシビニルポリマー被覆粉体)の製造
カルボキシビニルポリマー(BFGoodrich製)の0.2%水溶液500gに、雲母チタン(テイカ製)199gを分散し、トレイに薄く流し込んで40℃・3日間乾燥させた後、パルベライザーで粉砕して被覆粉体7を作成した。

<製造例8>被覆粉体8(カルボキシビニルポリマー混合被覆体)の製造
カルボキシビニルポリマー(BFGoodrich製))1gと雲母チタン(テイカ製)199gをミキサーで混合し、パルベライザーで粉砕して被覆粉体8作成した。

(2)本発明の粉体化粧料の必須成分である水溶性有効成分
本発明の粉体化粧料は必須成分として、水溶性有効成分を含有することを特徴とする。本発明で言う水溶性有効成分とは、皮膚に対して好ましい生理的作用を期待して含有せしめる成分を意味し、具体的には、抗炎症作用、美白作用、抗しわ作用、肌荒れ改善作用、抗面皰作用などの作用を有する成分である。この様な成分としては、グリチルリチン酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、4−ヘキシルレソルシノール、4−シクロヘキシルレソルシノール、4−シクロペンチルレソルシノール、4−(1−メチルプロピル)レソルシノール、4−(1−メチルブチル)レソルシノール等の4−アルキルレソルシノール、前記成分の塩等が挙げられる。かかる成分の好適な含有量は、それぞれ0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.2〜3質量%である。かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。前記被覆粉体の存在下、粉体化粧料に含有させることにより
、その経皮吸収性を増強することが出来る。

(3)本発明の粉体化粧料
本発明の粉体化粧料は、前記被覆粉体、並びに、前記水溶性有効成分とを必須成分として含有することを特徴とする。本発明に於いて、粉体化粧料とは、粉体を60質量%以上、より好ましくは75質量%以上含有する化粧料であり、通常プレストパウダーやルースパウダーの形態を取る。本発明の粉体化粧料に於いては、固形粉体化粧料であることが好ましく、金皿中に加圧成形された固形粉体化粧料の形態を取ることが特に好ましい。

本発明の粉体化粧料に於いては、前記必須成分以外に、粉体化粧料で使用される任意の成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を水溶性被覆剤以外の表面処理剤で処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。本発明の化粧料は、これらの必須成分、任意成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。

本発明の粉体化粧料は、これらの原料の組成を適宜変えて、種々の目的の粉体化粧料に適用することが出来る。本発明の粉体化粧料の種類としては、粉体化粧料の応用が既に知られているものであれば特段の限定無く適用することが出来、例えば、ファンデーション、下地パウダー、仕上げパウダー、チークカラー、アイカラー、紫外線防護化粧料、水使用ケーキ、両用ケーキ、ボディーパウダーなどが好適に例示できる。
以下に、実施例を挙げて、本発明の化粧料について更に詳細に説明を加えるが、本発明の化粧料がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
本発明の効果を確かめるために、水溶性有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムを選択し、前記製造例1〜8の粉体及びそれぞれの基体の粉体に、このものをミキサーで2質量%となるよう混合し、モデル膜での水溶性有効成分の透過性を評価した。即ち、フランツ型の拡散セル(内径22mm)にメンブレンフィルター(MILLIPORE製、0.45μm HA)をセットし、PBS(大日本製薬製)水溶液で満たした。フィルター
上にグリチルリチン酸ジカリウム混合試料0.1gを均一に広げ、32℃、24hr後にレセプター溶液のサンプリングを行った。グリチルリチン酸ジカリウムの検出はHPLC(ウォーターズ製 アライアンスPDAシステム)を用いた。混合試料中のグリチルリチ
ン酸ジカリウム量に対するレセプター溶液中の量を透過率とした。結果を表1に示す。これより本発明の化粧料はグリチルリチン酸ジカリウムの吸収促進作用に優れることがわかる。又、粉体の被覆処理は、混合・メカノケミカル処理によるものより、溶液を浸漬させて、乾燥被覆した被覆処理の方が好ましいことがわかる。

Figure 0005016891
実施例1と同様に、粉体として、被覆粉体1、被覆粉体2及び酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛を選択し、水溶性有効成分としてアスコルビン酸を選択し、評価したところ、被覆粉体1は55%、被覆粉体2は24%、酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛は6%であり、同様の効果が認められた。

実施例1と同様に、粉体として、被覆粉体1、被覆粉体2及び酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛を選択し、水溶性有効成分としてアルブチンを選択し、評価したところ、被覆粉体1は62%、被覆粉体2は37%、酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛は6%であり、同様の効果が認められた。

実施例1と同様に、粉体として、被覆粉体1、被覆粉体2及び酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛を選択し、水溶性有効成分として4−シクロヘキシルレソルシノールを選択し、評価したところ、被覆粉体1は70%、覆粉体2は37%、酸化チタン・ベンガラ焼結物被覆セリサイト・ステアリン酸亜鉛は12%であり、同様の効果が認められた。
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である、粉体化粧料を製造した。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで混合し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーで混合しながらロの成分を噴霧して、これを1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金皿に充填し、加圧成形してファンデーションを得た。このものはスキンケア効果を有するものであった。
Figure 0005016891
本発明は粉体化粧料に応用できる。

Claims (5)

  1. 粉体を60質量%以上含有する粉体化粧料であって、1)グルコシルオキシエチル(メタ)アクリル酸のポリマー乃至はコポリマー、硫酸化トレハロース、ムコ多糖類、カルボキシビニルポリマー、及び前記成分の塩から選択される1種乃至は2種以上の水溶性被覆剤で被覆されてなる被覆粉体と、2)グリチルリチン酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、4−アルキルレソルシノール、及び前記成分の塩から選択される1種乃至は2種以上の水溶性有効成分とを含有することを特徴とする、粉体化粧料。
  2. 前記1)成分がムコ多糖類であることを特徴とする、請求項1に記載の粉体化粧料。
  3. 前記ムコ多糖がヒアルロン酸であることを特徴とする、請求項2に記載の粉体化粧料。
  4. 前記水溶性有効成分はグリチルリチン酸及び/又はその塩であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の粉体化粧料。
  5. 前記被覆粉体の基体となる粉体は、セリサイト、他の金属酸化物で被覆されていてもよいチタンセリサイト及びチタンマイカから選択されるものであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の粉体化粧料。
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