JP2010265212A - 複合機能性粉体及び該粉体を含有する化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも2種の異なる表面処理を為された粉体であって、該異なる表面処理は、それぞれが異なる粉体部位に独立して為されている粉体。また、独立した表面処理を為された部位の数と、粉体の表面処理の種類の数が等しいことが好ましく、少なくとも2種の異なる表面処理として、1)親油性処理又は撥水性処理と、2)親水性処理又は皮膚親和性処理とを構成に含むことが更に好ましい。
【選択図】なし
Description
<1>少なくとも2種の異なる表面処理を為された粉体であって、該異なる表面処理は、それぞれが異なる粉体部位に独立して為されていることを特徴とする、粉体。
<2>独立した表面処理を為された部位の数と、粉体の表面処理の種類の数が等しいことを特徴とする<1>に記載の粉体。
<3>少なくとも2種の異なる表面処理として、1)親油性処理又は撥水性処理と、2)親水性処理又は皮膚親和性処理とを構成に含むことを特徴とする、<1>又は<2>に記載の粉体。
<4>前記粉体は、板状粉体であることを特徴とする、<1>〜<3>何れか1項に記載の粉体
<5>独立した異なる表面処理部位は、板状粉体の表面と裏面であることを特徴とする、<4>に記載の粉体。
<6><1>〜<5>何れか1項に記載の粉体を含有してなる化粧料。
<7>全表面の30%以上が表面処理されている表面処理粉体において、表面に連続した全表面積の10〜70%に相当する部分が表面処理をされていない状態で残存している箇所を有する部分を有する部分表面処理粉体。
<8>前記表面処理は、親油性処理、撥水性処理、親水性処理、皮膚親和性処理から選択されるものであることを特徴とする、<7>に記載の部分表面処理粉体。
<9>前記部分表面処理粉体において、表面処理部分は連続した領域を形成していることを特徴とする、<7>又は<8>に記載の部分表面処理粉体。
<10><7>〜<9>何れか1項に記載の部分表面処理粉体に、施されている表面処理とは異なる表面処理を施すことを特徴とする、<1>〜<5>何れか1項に記載の粉体の製造方法。
本発明の粉体は、化粧料用粉体として好適な粉体であって、少なくとも2種の異なる表面処理を為された粉体であり、該異なる表面処理は、それぞれが異なる粉体部位に独立して為されていることを特徴とする。即ち、本発明の粉体においては、その表面の一定面積に同一且つ唯一種の表面処理が為されており、該部位とは異なる部位に同様に一定面積に前記表面処理とは異なる表面処理が為されている状況を有することを特徴とする。
(1)未処理の粉体を水などの媒体に分散させ、高粘度の流動組成物となし、これを平面上に均一に延展させて薄層を形成させて、加温処理等により媒体を揮散させ、これに親油性乃至は疎水性表面処理剤を噴霧するなどして、約半面を処理し、加熱などの固定化処理を施し、部分表面処理を作成し、これを水−ブタノールに投じて振り、水に分散した層を除くなどして、未処理粉体を取り除き、界面に配向した粉体を集め、水、エタノールで順次洗い、乾燥させて部分表面処理粉体を得る。これに前の表面処理に用いた処理剤と異なる処理剤を、前記表面処理部分とは、なじみの少ない媒体に溶解させて処理を行い、本発明の粉体を得る。
(2)基体として、加湿による璧開性を有する粉体を選択し、璧開途中の段階で、疎水化処理、親油化処理乃至は撥水化処理を行い、加湿璧開を行い、乾燥後疎水化処理、親油化処理乃至は撥水化処理を行い、加水璧開処理を行う。この作業を繰り返し、所望の粒度の部分表面処理粉体を得、(1)同様にこれを単離して、未処理表面に前記表面処理とは異なる表面処理を施す。
(3)流動層造粒により、細粒を作成し、流動させながら処理剤を噴霧して表面処理を行い、これをバンタムミキサーで壊砕し、表面処理面を有する粉体のみを前記と同様に集めて部分表面処理粉体を得、これに前記表面処理とは異なる表面処理を施し、本発明の粉体を得る。
(4)親水性処理剤を含む水溶液内包ポリメタクリ酸メチル球状粉体をコアセルべーション法によって作成し、球体の表面を疎水化処理した後、凍結乾燥に付し、球体の内壁を親水化処理した中空球状アクリル樹脂粉体を得る。
この様な処理は単一成分の粉体に行うこともできるし、複数の粉体の混合物である粉体組成物に行うこともできる。
本発明の化粧料は、前記本発明の粉体を含有することを特徴とする。本発明の化粧料においては、本発明の粉体は、前記本発明の粉体の効果を奏する量を含有されることが好ましい。本発明の化粧料としては、光学効果を期待する化粧料であって、粉体成分を含有する化粧料が好適に例示できる。具体的には、粉末化粧料、粉体固形化粧料、オイルゲル化粧料、乳化化粧料、水分散化粧料などが好適に例示できる。機能的な分類としては、メークアップ化粧料、中でも、下地料、ファンデーション、リップカラー、フェースパウダー、チークカラー、アイカラー、ハイライト、紫外線防護化粧料などが好適に例示できる。
セリサイト(アスペクト比12.5)100gに水50mLを加えてよく混練りし、薄層クロマトグラフィー用アプリケータを用い、ガラス板状に厚さ100μmで延展した。100℃で24時間乾燥後、5gのジメチルラウリルメトキシシランを50mLの石油エーテルに溶解させて均一に噴霧し、40℃で1時間送風乾燥後200℃で4時間焼き付けた。室温まで冷却後、粉体を掻き取り、粉砕した後、水300mLとブタノール300mLとの混合液に加え、液液抽出を行い、水相を粉体が分散されたまま捨て、粉体を含有したままの水−ブタノール乳化層を取り、濾過し、エタノールで洗浄して粉体を集めた。この結果、シリル化処理面を有するセリサイト(部分表面処理粉体1)が34g得られた。このセリサイトは親水面も有し、シリル化処理面は半面であることが判明した。シリル化処理はATR−IRの1100cm−1の吸収により確認した。
上腕内側部に2cm×4cmの部位を5つ設け、ウレタンチップを用いて、粉体1、比較例1〜3及び原料のセリサイトを塗布し、測色を行った。40℃の送風乾燥室に20分滞在してもらい、退室後10分に再度測色し、送風処置の前の色との色差を求めた。40℃送風条件は、通常の40℃無風条件に比して、風による物理的刺激因子も加わるため、化粧崩れ条件としては非常に過酷なものとなる。送風条件は、5mの距離からの扇風機による送風とした。結果を表1に示す。これより本発明の処理は未処理、単一処理、重層処理に比して優れた化粧持ち特性を有していることが判る。
この部分表面処理粉体2を10g秤とり、0.5gのヒアルロン酸ジメチルシランジオールを3gの水に溶かしたものと混練りし、これを乾燥させ、バンタムミキサーで壊砕し、本発明の粉体である粉体5を得た。このものは試験例1の評価で色差(ΔE)は0.29であり、化粧持ち向上効果が同様に認められた。
Claims (10)
- 少なくとも2種の異なる表面処理を為された粉体であって、該異なる表面処理は、それぞれが異なる粉体部位に独立して為されていることを特徴とする、粉体。
- 独立した表面処理を為された部位の数と、粉体の表面処理の種類の数が等しいことを特徴とする請求項1に記載の粉体。
- 少なくとも2種の異なる表面処理として、1)親油性処理又は撥水性処理と、2)親水性処理又は皮膚親和性処理とを構成に含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の粉体。
- 前記粉体は、板状粉体であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の粉体
- 独立した異なる表面処理部位は、板状粉体の表面と裏面であることを特徴とする、請求項4に記載の粉体。
- 請求項1〜5何れか1項に記載の粉体を含有してなる化粧料。
- 全表面の30%以上が表面処理されている表面処理粉体において、表面に連続した全表面積の10〜70%に相当する部分が表面処理をされていない状態で残存している箇所を有する部分を有する部分表面処理粉体。
- 前記表面処理は、親油性処理、撥水性処理、親水性処理、皮膚親和性処理から選択されるものであることを特徴とする、請求項7に記載の部分表面処理粉体。
- 前記部分表面処理粉体において、表面処理部分は連続した領域を形成していることを特徴とする、請求項7又は8に記載の部分表面処理粉体。
- 請求項7〜9何れか1項に記載の部分表面処理粉体に、施されている表面処理とは異なる表面処理を施すことを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の粉体の製造方法。
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