JP2015163600A - 表面処理多孔質無機酸化物粒子およびその製造方法ならびに該粒子を含む化粧料 - Google Patents

表面処理多孔質無機酸化物粒子およびその製造方法ならびに該粒子を含む化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】再分散性に優れ、静置時には速やかに二層に分離して美しい外観を呈し得る表面処理多孔質無機酸化物粒子の提供。
【解決手段】多孔質無機酸化物粒子の外部表面の一部をジアルキルポリシロキサンで疎水化処理した表面処理多孔質無機酸化物粒子であって、平均粒子径(DP2)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にあり、疎水化処理量が多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが1〜10重量部の範囲にある。ジアルキルポリシロキサンには、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサンがあり、分子量が700〜10,000の範囲にある。
【選択図】なし

Description

本発明は表面処理多孔質無機酸化物粒子およびその製造方法ならびに該粒子を含む化粧料に関する。
粉体を含有する水系二層分離型化粧料は、静置したときに透明層と粉体層の二層に分離し、美しい外観を示すことが特徴であり、乳化型化粧料に比べると、塗布時にみずみずしく高い清涼感を有する。
しかし、このような粉体を含有する二層分離型化粧料には、長期保存時に沈降した粉体が固着して、使用時に振とうしても容易に再分散できなくなる「ケーキング」を起こしやすいという問題がある。このため、粉体含有水系二層分離型化粧料において、この問題を解決すべく種々の提案がなされており、例えば、疎水性粉末と、揮発性油分及び/又はエステル系油分とを配合したもの(特許文献1参照)、ジェランガムと粉体を含有させたもの(特許文献2参照)、水膨潤性粘土鉱物、粉体、電解質を含有させたもの(特許文献3参照)、多量のエタノールを含有し、油剤、リン脂質、アルキルメチルタウリン塩、水溶性高分子、電解質、粉体を配合したもの(特許文献4参照)などが提案されている。しかしながら、いずれの技術も、ケーキングを防止して再分散性を向上させる効果は十分満足できるものではなかった。
また、塗布により皮膚上に形成される塗布膜の撥水・撥油性を高めるため、フッ素系油剤を配合したり、粉体を疎水化処理することも行われているが、水系ではこれらを十分な量配合することが困難であり、塗布膜の撥水・撥油性が弱い、塗布後の塗布膜がかさつくなどの問題もあった。
このため、アクリル−シリコーン系グラフト重合体で被覆した粉体とフッ素系油剤を組み合わせて用いることにより、フッ素系油剤の界面に被覆粉体が配向した油滴を形成することで、静置時には速やかに二層に分離し、長期間保存してもケーキングを起こすことなく軽く浸透するだけで容易に再分散させることのできる水系二層分離型化粧料が得られ、これを皮膚に塗布した際にはみずみずしい清涼感が得られ、撥水・撥油性に優れた塗布膜を形成できることが開示されている(特許文献5参照)。
しかしながら、アクリル−シリコーン系グラフト重合体は高価であり、経済性に問題があり、用途、用法に制限があった。
一方、特許文献6(特開2009−78952号公報)には、ハードケーキングを起こすことなく再分散性に優れた多孔質無機粉体が開示されている。具体的には、粒子径が1〜50μm、細孔容積が0.8〜5.0ml/g、比表面積が300〜2000m/gのシリカゲル、ゼオライト、カーボンブラック等の多孔質無機粉体について、細孔容積の20〜70容量%を充填する量のシリコーン系化合物を含有する有機溶媒の溶液を添加し、実質的に乾燥状態で混合・撹拌しながら細孔内にシリコーン系化合物を充填し、ついで、加熱して有機溶媒を除去するとともに、シリコーン系化合物を多孔質無機粉体の細孔内に担持させた多孔質無機粉体が開示されている。
しかしながら、この多孔質無機粉体は、親水性を有していることから、水系媒体をはじくことなく容易に水系媒体となじみ、静置時には速やかに二層に分離した下層の粒子の沈降層の嵩が小さくなり、このため、沈降層の嵩を大きくするには細孔容積が大きく、嵩比重の小さい粒子を使用する必要があるが、一方で細孔容積が大きいために細孔内充填するシリコーン系化合物を多量に必要とする欠点があった。
また、本願出願人は、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルポリシロキサンとのコポリマーの分子鎖中にあるSi−H結合の水素原子をアルコキシ基で置換した表面改質剤で無機顔料等を表面改質した撥水性を有する粉体を化粧料として用いることを開示している(特許文献7:特開2009−91318号公報)。
しかしながら、得られる改質剤は高価であり、また、水系二層分離型化粧料に用いた場合、必ずしも充分な再分散性を得ることができなかった。
また、従来、ケーキングを防止して再分散性を向上させる目的で種々の添加剤が使用されているが、添加剤からもたらされる感触特性が必ずしも二層分離型化粧料に最も求められる感触特性と一致しない問題点があった。例えば、特許文献5におけるように、フッ素系油剤を用いた場合、通常しっとりとした感触特性となり、二層分離型化粧料のみずみずしい清涼感が減じられる虜があった。
このため、二層分離型化粧料には添加剤等を添加しなくても容易に再分散可能な粉体が求められている。
特開平7−267843号公報 特開2002−249417号公報 特開2003−277229号公報 特開2004−002283号公報 特開2008−195659号公報 特開2009−078952号公報 特開2009−091318号公報
本発明者等は、上記問題点に鑑み、鋭意検討した結果、多孔質無機酸化物粒子の細孔にあらかじめ水を吸収させ、ついで、少量の疎水化剤を添加して乾燥することによって多孔質無機酸化物粒子の細孔に疎水化剤を担持することなく、選択的に外部表面をポリシリコン化合物で疎水化処理することができ、粒子が疎水性を呈することから水系分散中で極めて弱い凝集状態で沈降し、しかも沈降体積は嵩高く、このため再分散性に優れた粒子が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
本発明は、長期保存した場合でも強いケーキングを起こさず再分散性に優れ、静置時には速やかに二層に分離して美しい外観を呈し、皮膚にさっぱりとしたみずみずしい感触を与えることのできる表面処理多孔質無機酸化物粒子およびその製造方法ならびに該粒子を含む水系二層分離型化粧料を提供することを目的としている。
本発明は、多孔質無機酸化物粒子の外部表面の一部をジアルキルポリシロキサンで疎水化処理した表面処理多孔質無機酸化物粒子であって、平均粒子径(DP2)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にあり、疎水化処理量が多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが1〜10重量部の範囲にあることを特徴としている。
前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサンから選ばれる少なくとも一種であり、分子量が700〜10,000の範囲にあることが好ましい。
前記多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にあり、下記式(1)で表されるジアルキルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)が20体積%以下であることが好ましい。
(FPV)(%)={(PV)−(PV)}/(PV)×100・・・・(1)
本発明に係る表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法は、下記の工程(a)〜(c)を順に行うことを特徴としている。
(a)平均粒子径(DP1)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にある多孔質無機酸化物粒子に細孔容積(PV)の40〜120%の水を吸収させる工程
(b)多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対し1〜10重量部の範囲にあるジアルキルポリシロキサンを混合する工程
(c)加熱処理する工程
前記工程(c)における加熱処理温度が60〜170℃の範囲にあることが好ましい。
前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサンから選ばれる少なくとも一種であり、分子量が700〜10,000の範囲にあることが好ましい。
本発明に係る二層分離型化粧料は、前記表面処理多孔質無機酸化物粒子が水とアルコールの混合分散媒に分散してなり、表面処理多孔質無機酸化物粒子の濃度が固形分として1〜10重量%の範囲にあることを特徴としている。
前記混合分散媒中の水の割合が30〜80重量%の範囲にあることが好ましい。
本発明によれば、長期保存した場合でも強いケーキングを起こさず再分散性に優れ、静置時には速やかに二層に分離して美しい外観を呈し、皮膚にさっぱりとしたみずみずしい感触を与えることのできる表面処理多孔質無機酸化物粒子およびその製造方法ならびに該粒子を含む二層分離型化粧料を提供することができる。
[表面処理多孔質無機酸化物粒子]
まず、本発明に係る表面処理多孔質無機酸化物粒子について説明する。
本発明に係る表面処理多孔質無機酸化物粒子は、平均粒子径(DP2)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にあり、少なくとも外部表面の一部がジアルキルポリシロキサンで疎水化処理されてなり、疎水化処理量が多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが1〜10重量部の範囲にあることを特徴としている。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の平均粒子径(DP2)は0.5〜30μm、さらには1〜20μmの範囲にあることが好ましい。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の平均粒子径(DP2)が0.5μm未満の場合は、粒子に触ったときの感触が球状粒子としての転がり感が感じられないばかりでなく、延び広がり感が不充分となる場合がある。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の平均粒子径(DP2)が30μmを超えると、粒子に触ったときに、ざらつき感やシャリシャリ感を感じる場合がある。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の平均粒子径(DP2)および後述する多孔質無機酸化物粒子の平均粒子径(DP1)の測定は遠心沈降法を用いた。
具体的には、まず、多孔質無機酸化物粒子および表面処理多孔質無機酸化物粒子を濃度40重量%のグリセリン含有水溶液に分散させた粒子濃度が固形分として0.1〜5重量%の分散液を調製し、これを超音波発生装置(iuch社製:US−2型)にかけて5分間分散処理を施す。ついで、分散液をガラスセル(長さ10mm、幅10mm、高さ45mm)に採取し、遠心沈降式粒度分布測定装置(堀場製作所製:CAPA−700)を用いて測定した。
つぎに、表面処理多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)は0.05〜2.0ml/g、さらには0.1〜1.5ml/gの範囲にあることが好ましい。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が0.05ml/g未満の場合は、粒子の細孔による吸油性が不充分となる場合がある。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が2.0ml/gを超えると、粒子強度が低下し、肌上に塗布した際に粒子が崩壊し易くなり、結果として転がり感の持続性が著しく低下する場合がある。
表面処理多孔質無機酸化物粒子は少なくとも粒子の外部表面の一部がジアルキルポリシロキサンで疎水化処理されている。
本発明に用いるジアルキルポリシロキサンとしては通常、下記化学構造を有している。
Figure 2015163600
具体的にはジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサン、ジセチルポリシロキサン等が挙げられる。
本発明では、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサン、特にジメチルポリシロキサンは水およびエタノールとの相溶性が低く、このようなジアルキルポリシロキサンによる表面処理多孔質無機酸化物粒子は、水およびエタノール混合分散中で極めて弱い凝集状態で沈降し、しかも沈降体積は嵩高く、このため再分散性に優れた粒子が得られる点で好適に用いられる。
また、ジアルキルポリシロキサンの分子量が700〜10000、好ましくは800〜10000、さらには2000〜10000の範囲にあることが好ましい。
ジアルキルポリシロキサンの分子量が700未満の場合は、揮発成分が含まれており、後述する加熱処理工程において有効成分が蒸散する場合があり、このため表面処理多孔質無機酸化物粒子の疎水性が低下し、再分散性が不充分となる場合がある。
ジアルキルポリシロキサンの分子量が10,000を超えると、ジアルキルポリシロキサンの粘度が高くなり、多孔質無機酸化物粒子の表面に均一に担持することが困難となる場合がある。
さらに、ジアルキルポリシロキサンの分子量が3000〜10000の範囲にあると、アルコールへの溶解性が極めて低く、化粧料中で多孔質無機酸化物粒子の表面に担持したジアルキルポリシロキサンがアルコールに溶解せず、長期間保存した場合でも再分散性を維持した水系二層分離型化粧料を提供することができる。
本発明におけるジアルキルポリシロキサンの分子量は、単一円筒形回転粘度計(東機産業(株)製:TV−10型粘度計)を用い、JIS Z 8803記載の方法により、粘度および動粘度(25℃)を測定し、信越化学工業(株)の技術資料「シリコーンオイルKF−96 性能試験結果」(http://www.silicone.jp/)第5頁に記載の動粘度と分子量の関係から求めた。
疎水化処理量は多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが1〜10重量部、さらには2〜8重量部の範囲にあることが好ましい。
疎水化処理量が多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが1重量部未満の場合は、多孔質無機酸化物粒子の外表面に担持される量が少なすぎて、再分散性が不充分となる場合がある。
疎水化処理量が多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが10重量部を超えると、細孔内に担持されて吸油量が低下したり、過剰のジアルキルポリシロキサンにより多孔質無機酸化物粒子本来のさらさら感が失われる場合がある。
表面処理多孔質無機酸化物粒子に用いる多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/g、さらには0.1〜1.5ml/gの範囲にあることが好ましい。
多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が0.05ml/g未満の場合は、得られる表面処理多孔質無機酸化物粒子の多孔性もが低いことから、吸油性が不充分であり、また粒子密度が高く比較的重いことから、粒子に触ったときのさらさら感、転がり感、均一な延び広がり性、転がり感の持続性等が不充分となる場合がある。
多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が2.0ml/gを超えると、粒子の強度が低いため、表面処理多孔質無機酸化物粒子の調製時に崩壊する場合があり、得られたとしても粒子を肌上に塗布した際に粒子が崩壊し易くなり、結果として転がり感の持続性が著しく低下する場合がある。
また、表面処理多孔質無機酸化物粒子は、下記式(1)で表されるジアルキルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)が20体積%以下、さらには10体積%以下の範囲にあることが好ましい。
(FPV)(%)={(PV)−(PV)}/(PV)×100・・・・(1)
細孔充填率(FPV)が20体積%以下であれば、細孔の中に種々の溶液などを保持でき、吸油量の調整により化粧持ちがよくなったり、また吸水性により保湿性が改善したり、香料を担持した場合は徐放性が高く、香りの持続性に優れた化粧料を得ることができる。
細孔充填率(FPV)が20体積%を超えると、前記効果不十分となる場合がある。
本発明における表面処理多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)および後述する多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)の測定方法は気体吸着法を用いた。
具体的には、粒子10gをルツボに取り、105℃の温度で1時間乾燥後、デシケーターに入れて室温まで冷却する。次いで、測定用セルに粒子Wgを計量し、窒素吸着測定装置(触媒化成工業社製)に装着し、先ず、脱気し、セルを液体窒素に浸漬し、ついで、窒素ガスを導入して窒素を吸着させ、窒素ガスの吸着量(V・ml)を測定する。別途、粒子を計量しない場合についても窒素ガスの量(ブランク)(Vc・ml)を求めておく。
ついで、下記式により細孔容積を算出する。
細孔容積(PV・ml/g)=(0.001567×(V−Vc)/W)
上記の式で、Vは圧力735mmHgにおける標準状態の吸着量(ml)、Vcは圧力735mmHgにおけるセルブランクの容量(ml)、Wは粒子の重量(g)を表す。また、定数0.001567は窒素ガスと液体窒素の密度比である。
本発明に用いる多孔質無機酸化物粒子は、平均粒子径(DP1)が0.5〜30μm、好ましくは1〜20μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.2ml/g、好ましくは0.1〜1.6ml/gの範囲にあることが好ましい。
多孔質無機酸化物粒子として、具体的にはSiO、TiO、Al、Fe、ZrO、SnO、ZnO、Sb、Sb、およびMgO等の無機酸化物粒子およびこれらの複合酸化物粒子、混合物粒子が挙げられる。
また、用いる多孔質無機酸化物粒子の形状は、特に制限はなく用途、用法によって異なるが、二層分離型化粧料に用いる場合は球状、板状であることが好ましく、特に球状であればさらさら感に優れた化粧料を得ることができる。
このような、多孔質無機酸化物粒子の製造方法は、本出願人の出願による特開昭61−171533号公報、特開昭61−174103号公報、特開昭61−168503号公報等に開示したSiO、TiO、Al等の多孔質無機酸化物粒子は好適に用いることができる。
[表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法]
つぎに、本発明に係る表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法について説明する。
本発明に係る表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法は、下記の工程(a)〜(c)を順次行うことを特徴としている。
(a)平均粒子径(DP1)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.2ml/gの範囲にある多孔質無機酸化物粒子に細孔容積(PV)の40〜120%の水を吸収させる工程
(b)多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対し1〜10重量部の範囲にあるジアルキルポリシロキサンを混合する工程
(c)加熱処理する工程
工程(a)
粉末状の多孔質無機酸化物粒子に水を吸収させる。
多孔質無機酸化物粒子としては、前記した多孔質無機酸化物粒子を用いる。
多孔質無機酸化物粒子に、該粒子の細孔容積(PV)の40〜120%、好ましくは60〜100%の水を吸収させる。
水を吸収させる方法としては、細孔内に水を吸収させることができれば、特に制限はなく、例えば、混合可能な容器に所定量の多孔質無機酸化物粒子粉末を充填し、所定量の水を滴下しながら、あるいは滴下した後混合することによって吸収させることができる。
水の吸収量が細孔容積(PV)の40%未満の場合は、工程(b)で混合するジアルキルポリシロキサンの一部が多孔質無機酸化物粒子の細孔内に充填されるため、得られる表面処理多孔質無機酸化物粒子の吸油量が低下したり、不要なジアルキルポリシロキサを使用することになる。
水の吸収量が細孔容積(PV)の120%を超えると、多孔質無機酸化物粒子同士の凝集体が発生し、工程(b)で混合するジアルキルポリシロキサンが多孔質無機酸化物粒子間に存在するようになり、多孔質無機酸化物粒子の外部表面を選択的に且つ均一に疎水化できない場合があり、再分散性が不充分となったり、化粧料に用いた場合、ざらつき感やシャリシャリ感を与え、感触性が低下する場合がある。
工程(b)
ついで、ジアルキルポリシロキサンを混合する。
ジアルキルポリシロキサンとしては、前記したジアルキルポリシロキサンを用いる。
ジアルキルポリシロキサンの混合量は、多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対し1〜10重量部、さらには2〜8重量部の範囲にあることが好ましい。
ジアルキルポリシロキサンの混合量が、多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対し1重量部未満の場合は、多孔質無機酸化物粒子の外表面に担持されるジアルキルポリシロキサンが不足し、再分散性が不充分となる場合がある。
ジアルキルポリシロキサンの混合量が、多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対し10重量部を超えると、多孔質無機酸化物粒子の粒子径によっても異なるが、粒子の過剰のジアルキルポリシロキサンにより多孔質無機酸化物粒子本来のさらさら感が失われる場合がある。
工程(c)
ついで、加熱処理する。
加熱処理方法としては、工程(a)で吸収させた水を除去できれば特に制限はなく従来公知の方法を採用することができる。
加熱処理温度は60〜170℃、さらには80〜150℃の範囲にあることが好ましい。
加熱処理温度が60℃未満の場合は、乾燥、すなわち細孔内に吸収させた水分を除去するのに時間が掛りすぎる場合があり、加熱処理温度が170℃を超えると、ジアルキルポリシロキサンが硬化、分解とにより変質して化粧料として用いた場合の好感触が得られない場合がある。
このようにして調製した表面処理多孔質無機酸化物粒子は、疎水性を示すジアルキルポリシロキサンが多孔質無機酸化物粒子の表面に選択的に担持されているので、水との親和性が低く、水/アルコール分散液中で粒子同士が凝集し易く、このため、長時間静置して、沈降しても緻密な沈降層を形成することがなく、振とうした場合に容易に再分散させることができる。
[二層分離型化粧料]
つぎに、本発明に係る二層分離型化粧料について説明する。
本発明に係る二層分離型化粧料は、前記した表面処理多孔質無機酸化物粒子が水とアルコールの混合分散媒に分散してなり、表面処理多孔質無機酸化物粒子の濃度が固形分として1〜10重量%の範囲にあることを特徴としている。
表面処理多孔質無機酸化物粒子としては、前記表面処理多孔質無機酸化物粒子が用いられる。
分散媒としては、水とアルコールの混合分散媒が用いられる。このとき、アルコールとしては、エタノール、プロパノール、ブタノール等およびこれらの混合物を用いることが好ましく、特に、静菌・殺菌性を示し、高い清涼感が得られる点でエタノールが好適に用いられる。
混合分散媒中の水の割合が30〜80重量%、さらには40〜70重量%の範囲にあり、アルコールの割合が20〜70重量%、さらには30〜60重量%の範囲にあることが好ましい。
混合分散媒中の水の割合が30重量%未満の場合は、再分散性が不充分となる場合がある。
混合分散媒中の水の割合が80重量%を超えると、清涼感が不充分となる場合がある。
二層分離型化粧料中の表面処理多孔質無機酸化物粒子の濃度は1〜10重量%、さらには2〜8重量%の範囲にあることが好ましい。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の濃度が1重量%未満の場合は、表面処理多孔質無機酸化物粒子本来のさらさら感が不充分となる場合がある。
表面処理多孔質無機酸化物粒子の濃度が10重量%を超えると、再分散性が不充分となる場合がある。
二層分離型化粧料に所望の特性を付与する目的で、表面処理多孔質無機酸化物粒子の再分散性を妨げない範囲において、以下に述べる各種化粧料成分を少量添加することができる。
例えば、オリーブ油、ナタネ油、牛脂等の油脂類、ホホバ油、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等のロウ類、パラフィン、スクワラン、合成及び植物性スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、マイクロクリスタリンワックス、ペンタン、ヘキサン等の炭化水素類、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、α−ヒドロキシ酸等の脂肪酸類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、エタノール、イソプロパノール、ブチルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等のアルコール類、アルキルグリセリルエーテル類、ミリスチン酸イソプロピル、パルチミン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、オレイン酸エチル、ラウリル酸セチル、オレイン酸デシル等のエステル類、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール類、ソルビトール、ブドウ糖、ショ糖、トレハロース等の糖類、メチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルシリコーン油、各種変性シリコーン油、環状ジメチルシリコン油等のシリコーン油、シリコーン系およびまたは他の有機化合物にて架橋させたシリコーンゲル、ノニオン系、カチオン系、アニオン系または両性の各種界面活性剤、パーフルオロポリエーテル等のフッ素油、アラビアガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ゼラチン、アルギン酸、グアーガム、アルブミン、プルラン、カルボキシビニルポリマー、セルロース及びその誘導体、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等の各種高分子、アニオン、カチオン、ノニアオン系各種界面活性剤類、動植物抽出物、アミノ酸及びペプチド類、ビタミン類、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系、サリチル酸系、安息香酸エステル系、ウロカニン酸系、ベンゾフェノン系をはじめとした紫外線防御剤、殺菌・防腐剤、酸化防止剤、変性又は未変性の粘土鉱物、酢酸ブチル、アセトン、トルエン等の溶剤、各種粒子径、粒子径分布および形状を有する酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、シリカ、マイカ、タルク、セリサイト、窒化ホウ素、硫酸バリウム、パール光沢を有する雲母チタン、およびこれらの混合物、複合物の他、各種有機顔染料、香料などが挙げられる。
ここで、酸化チタンや酸化亜鉛等の無機顔料は、その表面に予めシリコーン処理、フッ素処理、金属石鹸処理などを施したものを用いてもよい。
また、ポリアクリル酸メチル、ナイロン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタンなどの樹脂粒子を含んでいてもよい。
さらに、美白効果を有する有効成分として、アルブチン、コウジ酸、ビタミンC、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、ジ−パルチミン酸アスコルビル、アスコルビン酸グルコシド、その他のアスコルビン酸誘導体、プラセンタエキス、イオウ、油溶性甘草エキス、クワエキス等の植物抽出液、リノール酸、リノレイン酸、乳酸、トラネキサム酸などを含ませることができる。
また、肌荒れ改善効果を有する有効成分として、ビタミンC、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、カフェー誘導体、リグナン、サポニン、レチノイン酸及びレチノイン酸構造類縁体、N−アセチルグルコサミン、α−ヒドロキシ酸等の抗老化効果を有する有効成分、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類、混合異性化糖、トレハロース、プルラン等の糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン・キトサン、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の生体高分子類、アミノ酸、ベタイン、セラミド、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール及びその誘導体、ε−アミノ化プロン酸、グリチルリチン酸、各種ビタミン類などを含ませることができる。
さらに、本発明においては、医薬部外品原料規格2006(発行:株式会社薬事日報社、平成18年6月16日)や、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(発行:The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association、Thirteenth Edition 2010)等に収載されている化粧料成分を使用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)の調製
多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SILICA MICRO BEAD L−1500、平均粒子径5μm、細孔容積(PV)0.83ml/g)100gをサンプルミルに入れ、まず、蒸留水27.7g/回を滴下し、ついで、撹拌速度300rpmで1分間撹拌混合した。この蒸留水滴下および撹拌混合操作を計3回繰り返した。ついで、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−6cs、動粘度6mm/s、分子量800)5.3gを滴下し、撹拌速度300rpmで1分間混合した。このときのジメチルポリロキサンの使用割合(重量部)を表に示す。
ついで、サンプルミルから粉体を取り出し、120℃で16時間加熱処理をして表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、以下の方法で官能テストを行い、結果を表に示す。
官能テスト
表面処理多孔質無機酸化物粒子について、(1)さらさら感、(2)しっとり感、(3)転がり感、(4)均一な延び広がり性、(5)肌への付着性、(6)転がり感の持続性、および(7)シリカ系粒子独特のシャリシャリ感の低さの7項目について、以下の評価点基準(a)に基づいて20名の専門パネラーに評価して戴き、20名の合計点を以下の評価基準(b)に基づき評価し、各項目の結果を表に示す。また、総合評価を以下の基準(c)で評価し、結果を表に示す。なお、後述する二層分離型化粧料の再分散性の評価が×の場合は実施しなかった。
評価点基準(a)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
評価基準(b)
◎:合計点が80点以上
○:合計点が60点以上80点未満
△:合計点が40点以上60点未満
▲:合計点が20点以上40点未満
×:合計点が20点未満
評価基準(c)
◎:合計点が560点以上
○:合計点が420点以上560点未満
△:合計点が280点以上420点未満
▲:合計点が140点以上280点未満
×:合計点が140点未満
二層分離型化粧料(1)の調製
水19g、エタノール19gを真円状PET容器(半径1.6cm、高さ8.0cm、内容積50ml)に充填し、これに表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)2.0gを分散させ、ついで、超音波浴槽に浸漬し、超音波を30分間照射して、二層分離型化粧料(1)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(1)を室温(30℃)で24時間静置した。このときの沈降体積を測定し、結果を表に示す。また、得られた二層分離型化粧料(1)を室温(30℃)で3か月間静置した。このときの沈降体積を測定し、結果を表に示す。さらに、再分散性および清涼感を以下の方法および評価基準で評価し、結果を表に示す。
再分散性
二層分離型化粧料(1)の容器を30cmの距離で上下に振とう(これを1回と数える)し、目視により表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)が均一に再分散したと判断されるまでの回数を確認し、下記評価基準により評価した。
評価基準
◎:1回の振とうにより再分散した。
○:2〜5回の振とうにより再分散した。
△:6〜10回の振とうにより再分散した。
×:11回以上の振とうにより再分散した、もしくは再分散しなかった。
清涼感
二層分離型化粧料(1)について、20名の専門パネラーに使用したときの清涼感(みずみずしさ)について、以下の評価点基準(d)に基づいて評価して戴き、20名の合計点を以下の評価基準(e)に基づき評価し、結果を表に示す。
評価点基準(d)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
評価基準(e)
◎:合計点が80点以上
○:合計点が60点以上80点未満
△:合計点が40点以上60点未満
▲:合計点が20点以上40点未満
×:合計点が20点未満
[実施例2]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(2)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサンを3.1g使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(2)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(2)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(2)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(2)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(2)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(2)について、沈降体積、再分散性および清涼感を評価し、結果を表に示す。
[実施例3]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(3)の調製
実施例1において、ジメチルポリロキサンを7.5g使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(3)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(3)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(3)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(3)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(3)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(3)について、沈降体積、再分散性および清涼感を評価し、結果を表に示す。
[実施例4]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(4)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SILICA MICRO BEAD P−500、平均粒子径2μm、細孔容積0.32ml/g)を用い、蒸留水10.7g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(4)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(4)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(4)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(4)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(4)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(4)について、沈降体積、再分散性および清涼感を評価し、結果を表に示す。
[実施例5]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(5)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SATINIER M20、平均粒子径23μm、細孔容積0.33ml/g)を用い、蒸留水11.0g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(5)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(5)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(5)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(5)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(5)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(5)について、沈降体積、再分散性および清涼感を評価し、結果を表に示す。
[実施例6]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(6)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SILICA MICRO BEAD LB−1500、平均粒子径5μm、細孔容積1.69ml/g)を用い、蒸留水56.5g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(6)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(6)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(6)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(6)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(6)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(6)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例7]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(7)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質チタニア粒子(日揮触媒化成(株)製:TITAN MICRO BEAD AA−1515、平均粒子径6μm、細孔容積0.27ml/g)を用い、蒸留水9g/回を滴下し、ジメチルポリシロキサン3.1gを使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(7)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(7)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(7)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(7)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(7)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(7)について、沈降体積、再分散性および清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例8]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(8)の調製
実施例1において、蒸留水13.8g/回を滴下し、ジメチルポリシロキサン7.5gを滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(8)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(8)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(8)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(8)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(8)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(8)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例9]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(9)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を用いた以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(9)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(9)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(9)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(9)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(9)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(9)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例10]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(10)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を3.1g使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(10)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(10)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(10)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(10)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(10)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(10)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例11]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(11)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を7.5g使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(11)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(11)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(11)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(11)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(11)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(11)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例12]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(12)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SILICA MICRO BEAD P−500、平均粒子径2μm、細孔容積0.32ml/g)を用い、蒸留水10.7g/回を滴下し、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(12)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(12)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(12)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(12)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(12)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(12)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例13]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(13)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SATINIER M20、平均粒子径23μm、細孔容積0.33ml/g)を用い、蒸留水11.0g/回を滴下し、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(13)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(13)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(13)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(13)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(13)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(13)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例14]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(14)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SILICA MICRO BEAD LB−1500、平均粒子径5μm、細孔容積1.69ml/g)を用い、蒸留水56.5g/回を滴下し、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(14)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(14)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(14)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(14)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(14)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(14)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例15]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(15)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子として多孔質チタニア粒子(日揮触媒化成(株)製:TITAN MICRO BEAD AA−1515、平均粒子径6μm、細孔容積0.27ml/g)を用い、蒸留水9.0g/回を滴下し、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−50cs、動粘度50mm/s、分子量3229)を使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(15)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(15)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(15)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(15)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(15)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(15)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例16]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(16)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−100cs、動粘度100mm/s、分子量6610)を使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(16)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(16)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(16)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(16)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(16)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(16)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[実施例17]
二層分離型化粧料(17)の調製
実施例1において、水26.6g、エタノール11.4gを用い、実施例2で得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(2)を分散させた以外は同様にして二層分離型化粧料(17)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(17)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例1]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R1)の調製
実施例1において、ジメチルポリロキサンを0.5g使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R1)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R1)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。官能テストは実施しなかった。
二層分離型化粧料(R1)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R1)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R1)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R1)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例2]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R2)の調製
実施例1において、ジメチルポリロキサンを25.0g使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R2)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R2)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(R2)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R2)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R2)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R2)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例3]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R3)の調製
実施例1において、蒸留水8.3g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R3)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R3)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。官能テストは実施しなかった。
二層分離型化粧料(R3)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R3)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R3)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R3)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例4]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R4)の調製
実施例1において、蒸留水38.7g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R4)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R4)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(R4)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R4)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R4)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R4)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例5]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R5)の調製
実施例1において、蒸留水を滴下しなかった以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R5)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R5)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。官能テストは実施しなかった。
二層分離型化粧料(R5)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R5)を用いた以外は同様にして(水系二層分離型)化粧料(R5)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R5)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例6]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R6)の調製
実施例1において、蒸留水を滴下せず、ジメチルポリロキサン25.0gを使用した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R6)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R6)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(R6)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R6)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R6)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R6)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例7]
シリカ粒子(R7)の調製
多孔質シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:SILICA MICRO BEAD N−1500、平均粒子径5μm、細孔容積0.11ml/g)200gを800℃で9時間焼成してシリカ粒子(R7)を得た。
得られたシリカ粒子(R7)について、平均粒子径、細孔容積(PV1)を測定し、結果を表に示す。
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R7)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子の代わりにシリカ粒子(R7)を使用し、蒸留水1.33g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R7)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R7)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(R7)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R7)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R7)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R7)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例8]
シリカ粒子(R8)の調製
シリカ微粒子(日本アエロジル(株)製AEROSIL、シリカ濃度100wt%)200gと純水1800gとを混合したスラリーをスプレイドライヤー(NIRO社製、NIRO ATMIZER)に供して、入口温度240℃、出口温度55℃、噴霧速度200ml/分の条件下で噴霧乾燥を行い、噴霧乾燥粉体を得た。ついで、噴霧乾燥粉体を500℃で3時間加熱焼成してシリカ粒子(R8)を得た。
得られたシリカ粒子(R8)について、平均粒子径および細孔容積(PV1)を測定し、結果を表に示す。
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R8)の調製
実施例1において、多孔質無機酸化物粒子としてシリカ粒子(R8)を用い、蒸留水96.7g/回を滴下した以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R8)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R8)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。また、官能テストを行い、結果を表に示す。
二層分離型化粧料(R8)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R8)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R8)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R8)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例9]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R9)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−96A−200cs、動粘度50mm/s、分子量11188)を用いた以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R9)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R9)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、ジメチルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。官能テストは実施しなかった。
二層分離型化粧料(R9)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R9)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R9)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R9)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例10]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R10)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサンに代えてメチルハイドロジェンポリロキサン(信越化学工業 (株)製:KF−99P、動粘度20mm/s)を用いた以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R10)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R10)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、メチルハイドロジェンポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。官能テストは実施しなかった。
二層分離型化粧料(R10)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R10)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R10)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R10)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
[比較例11]
表面処理多孔質無機酸化物粒子(R11)の調製
実施例1において、ジメチルポリシロキサンに代えてメチルポリシロキサンとメチルハイドロジェンポリシロキサンとを共重合させてなるコポリマー(信越化学工業(株)製:KF−9901、動粘度20mm/s)を用いた以外は同様にして表面処理多孔質無機酸化物粒子(R11)を調製した。
得られた表面処理多孔質無機酸化物粒子(R11)について、平均粒子径(DP2)、細孔容積(PV)を測定し、また、メチルハイドロジェンポリシロキサンの細孔充填率(FPV)を求め、結果を表に示す。官能テストは実施しなかった。
二層分離型化粧料(R11)の調製
実施例1において、表面処理多孔質無機酸化物粒子(1)に代えて表面処理多孔質無機酸化物粒子(R11)を用いた以外は同様にして二層分離型化粧料(R11)を調製した。
得られた二層分離型化粧料(R11)について、沈降体積、再分散性、清涼感および官能テストの評価を行い、結果を表に示す。
Figure 2015163600
Figure 2015163600
Figure 2015163600

Claims (8)

  1. 多孔質無機酸化物粒子の外部表面の一部をジアルキルポリシロキサンで疎水化処理した表面処理多孔質無機酸化物粒子であって、平均粒子径(DP2)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にあり、疎水化処理量が多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対しジアルキルポリシロキサンが1〜10重量部の範囲にあることを特徴とする表面処理多孔質無機酸化物粒子。
  2. 前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサンから選ばれる少なくとも一種であり、分子量が700〜10,000の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の表面処理多孔質無機酸化物粒子。
  3. 前記多孔質無機酸化物粒子の細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にあり、下記式(1)で表されるジアルキルポリシロキサンの細孔充填率(FPV)が20体積%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の表面処理多孔質無機酸化物粒子。
    (FPV)(%)={(PV)−(PV)}/(PV)×100・・・・(1)
  4. 下記の工程(a)〜(c)を順に行うことを特徴とする表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法。
    (a)平均粒子径(DP1)が0.5〜30μmの範囲にあり、細孔容積(PV)が0.05〜2.0ml/gの範囲にある多孔質無機酸化物粒子に細孔容積(PV)の40〜120%の水を吸収させる工程
    (b)多孔質無機酸化物粒子を100重量部に対し1〜10重量部の範囲にあるジアルキルポリシロキサンを混合する工程
    (c)加熱処理する工程
  5. 前記工程(c)における加熱処理温度が60〜170℃の範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法。
  6. 前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサンから選ばれる少なくとも一種であり、分子量が700〜10,000の範囲にあることを特徴とする請求項4または5に記載の表面処理多孔質無機酸化物粒子の製造方法。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の表面処理多孔質無機酸化物粒子が水とアルコールの混合分散媒に分散してなり、表面処理多孔質無機酸化物粒子の濃度が固形分として1〜10重量%の範囲にあることを特徴とする二層分離型化粧料。
  8. 前記混合分散媒中の水の割合が30〜80重量%の範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の二層分離型化粧料。
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