JP2846371B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンキオリン加水分解物と保湿性高分子物質
とで化粧品原料に使用する粉体を被覆してなる化粧品原
料を配合した化粧料に関する。
とで化粧品原料に使用する粉体を被覆してなる化粧品原
料を配合した化粧料に関する。
従来、貝殻類を用いる化粧料に関しては、屑真珠やア
コヤ貝貝殻等を単に粉末化したものが、スクラブ洗顔料
といったごく一部の用途にしかも、家庭内で又は家伝と
してごく小規模に行われていたにすぎない。
コヤ貝貝殻等を単に粉末化したものが、スクラブ洗顔料
といったごく一部の用途にしかも、家庭内で又は家伝と
してごく小規模に行われていたにすぎない。
この貝殻類に含まれる硬蛋白質であるコンキオリンお
よびその加水分解物の化粧品原料としての使用について
は、出願人の一部によって特開昭62−221612号公報、特
開昭62−223104号公報、特開昭62−298507号公報によっ
て提案されている。
よびその加水分解物の化粧品原料としての使用について
は、出願人の一部によって特開昭62−221612号公報、特
開昭62−223104号公報、特開昭62−298507号公報によっ
て提案されている。
一方、化粧品原料に用いる粉体にコラーゲンを被覆し
たコラーゲン被覆粉体を配合したメイクアップ化粧料に
ついては特公平1−13686号公報で開示されており、ま
た顔料の表面を保湿性高分子物質より選択される1種又
は2種以上により被覆せしめて得られた被覆顔料の1種
又は2種以上を含有するメークアップ化粧料については
特開昭62−169712号公報によって開示され、使用感を改
善した化粧料の特許が公開ないし公告されているが、こ
れらは単にかさつき感や皮膚への付着性を改善したにす
ぎない。
たコラーゲン被覆粉体を配合したメイクアップ化粧料に
ついては特公平1−13686号公報で開示されており、ま
た顔料の表面を保湿性高分子物質より選択される1種又
は2種以上により被覆せしめて得られた被覆顔料の1種
又は2種以上を含有するメークアップ化粧料については
特開昭62−169712号公報によって開示され、使用感を改
善した化粧料の特許が公開ないし公告されているが、こ
れらは単にかさつき感や皮膚への付着性を改善したにす
ぎない。
コンキオリン加水分解物が化粧品原料として有効性が
高いことは前記の特許や、古来から用いられていること
でよく知られている。
高いことは前記の特許や、古来から用いられていること
でよく知られている。
しかし、コンキオリン加水分解物は水溶性であるた
め、油性のカラー化粧品に配合することは困難であっ
た。勿論コンキオリン加水分解物の固形物を直接油性カ
ラー化粧品に配合することはできるが、粉体への被覆力
が弱いという欠点があった。
め、油性のカラー化粧品に配合することは困難であっ
た。勿論コンキオリン加水分解物の固形物を直接油性カ
ラー化粧品に配合することはできるが、粉体への被覆力
が弱いという欠点があった。
一方、疎水性の粉体をエマルジョンやその他の水性化
粧品に利用する際、疎水性の粉体の分散性が悪く、凝集
等の問題がある。
粧品に利用する際、疎水性の粉体の分散性が悪く、凝集
等の問題がある。
本発明の目的は水溶性であるコンキオリン加水分解物
を油性カラー化粧品の顔料その他の充填剤の粉体の粒子
表面に強力に被覆させ、油性化粧品への配合を可能にす
ると共に、疎水性の粉体を水性化粧品に配合する際の分
散性を改良し、皮膚への刺戟をなくして安全性を高める
と共に、のびやつき、肌へのなじみ、密着性を良くし、
肌へのしっとり感を与える化粧品原料を提供し、それを
配合した化粧料を得ることである。
を油性カラー化粧品の顔料その他の充填剤の粉体の粒子
表面に強力に被覆させ、油性化粧品への配合を可能にす
ると共に、疎水性の粉体を水性化粧品に配合する際の分
散性を改良し、皮膚への刺戟をなくして安全性を高める
と共に、のびやつき、肌へのなじみ、密着性を良くし、
肌へのしっとり感を与える化粧品原料を提供し、それを
配合した化粧料を得ることである。
本発明者は前記の課題を解決するため鋭意研究を行っ
た結果本発明を完成した。
た結果本発明を完成した。
すなわち本発明はコンキオリン加水分解物と保湿性高
分子物質との混合液を、化粧品に使用される粉体の粒子
に被覆して乾燥してなる化粧品原料である。
分子物質との混合液を、化粧品に使用される粉体の粒子
に被覆して乾燥してなる化粧品原料である。
保湿性高分子物質は、ヒアルロン酸、コラーゲン、コ
ンドロイチン硫酸、エラスチンからなる群から選ばれた
少なくとも1種以上が好ましいが、その他、コンキオリ
ン加水分解物と相溶性があり、分子量が数千以上あり、
粉体を被覆する能力を有する保湿性高分子物質であれば
特に限定しない。
ンドロイチン硫酸、エラスチンからなる群から選ばれた
少なくとも1種以上が好ましいが、その他、コンキオリ
ン加水分解物と相溶性があり、分子量が数千以上あり、
粉体を被覆する能力を有する保湿性高分子物質であれば
特に限定しない。
化粧品に使用される粉体としては、例えば酸化チタ
ン、タルク、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、セリサイ
ト、ベンガラからなる群から選ばれた少なくとも1種が
挙げられるが、特に限定されるものではない。
ン、タルク、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、セリサイ
ト、ベンガラからなる群から選ばれた少なくとも1種が
挙げられるが、特に限定されるものではない。
コンキオリン加水分解物と相溶性のある保湿性高分子
物質にコンキオリン加水分解物を溶解する、この時必要
により精製水を加えて撹拌する。
物質にコンキオリン加水分解物を溶解する、この時必要
により精製水を加えて撹拌する。
精製水は粉体との混合のしやすさを考慮して、その量
を決めるが、保湿性高分子物質の濃度が0.5〜10重量%
位が適当である。
を決めるが、保湿性高分子物質の濃度が0.5〜10重量%
位が適当である。
コンキオリン加水分解物の割合は、保湿性高分子物質
の粉体を被覆する能力等によって変化するが1〜30重量
%位が適当である。
の粉体を被覆する能力等によって変化するが1〜30重量
%位が適当である。
これに前記の粉体を、保湿性高分子物質とコンキオリ
ン加水分解物の乾燥重量当りの5倍〜500倍を加えて均
一に分散するまでよく混合する。
ン加水分解物の乾燥重量当りの5倍〜500倍を加えて均
一に分散するまでよく混合する。
さらに必要により、徐々に有機溶媒例えばエタノー
ル、アセトン等を加え、粉体表面に保湿性高分子物質を
沈着せしめ、次に溶媒を減圧溜去する手段を取ることも
できる。
ル、アセトン等を加え、粉体表面に保湿性高分子物質を
沈着せしめ、次に溶媒を減圧溜去する手段を取ることも
できる。
ついで分散液の液状部分を必要により、遠心分離、濾
過等により除いた後、液漏れした粉体を低温で乾燥し
て、コンキオリン加水分解物と保湿性高分子物質の両者
を粒子表面に被覆した粉体を得る。本発明の方法によれ
ば、保湿性高分子物質添加によってコンキオリン加水分
解物の粉体への被覆力が強化され、コンキオリン加水分
解物が持つ有効性を油性カラー化粧品に利用できる範囲
を拡げた。また疎水性の粉体に本発明の方法を適用すれ
ば、コンキオリン加水分解物が水溶性であること、保湿
性高分子物質の水分保持力とによって、コンキオリン加
水分解物が保湿性高分子物質に保持され、粉体粒子表面
への被覆力が強化され、疎水性の粉体でも、水性化粧品
中への分散性を良好に保つことができる。
過等により除いた後、液漏れした粉体を低温で乾燥し
て、コンキオリン加水分解物と保湿性高分子物質の両者
を粒子表面に被覆した粉体を得る。本発明の方法によれ
ば、保湿性高分子物質添加によってコンキオリン加水分
解物の粉体への被覆力が強化され、コンキオリン加水分
解物が持つ有効性を油性カラー化粧品に利用できる範囲
を拡げた。また疎水性の粉体に本発明の方法を適用すれ
ば、コンキオリン加水分解物が水溶性であること、保湿
性高分子物質の水分保持力とによって、コンキオリン加
水分解物が保湿性高分子物質に保持され、粉体粒子表面
への被覆力が強化され、疎水性の粉体でも、水性化粧品
中への分散性を良好に保つことができる。
このように本発明の化粧品用粉体は、コンキオリン加
水分解物と保湿性高分子物質の相乗効果により、該粉体
を配合した化粧品を皮膚に用いた場合、皮膚への刺戟を
一層少なくし、安全性を高めると共に、のびやつき、肌
へのなじみ、密着性を良くし、肌へ、しっとり感を与え
るなどの効果を一層高めるものである。
水分解物と保湿性高分子物質の相乗効果により、該粉体
を配合した化粧品を皮膚に用いた場合、皮膚への刺戟を
一層少なくし、安全性を高めると共に、のびやつき、肌
へのなじみ、密着性を良くし、肌へ、しっとり感を与え
るなどの効果を一層高めるものである。
以下に製造例、化粧料の実施例、比較処方例によっ
て、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこの実
施例によって何等限定されるものではない。以下で使用
する%は重量%である。
て、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこの実
施例によって何等限定されるものではない。以下で使用
する%は重量%である。
(製造例1) コンキオリン+コラーゲン被覆酸化チタ
ン コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gと水溶性コラ
ーゲン2%水溶液50gとよく混合し、酸化チタン100gを
よく混合する。
ン コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gと水溶性コラ
ーゲン2%水溶液50gとよく混合し、酸化チタン100gを
よく混合する。
これを減圧濃縮した後、粉砕してコンキオリン+コラ
ーゲン被覆酸化チタンを得た。
ーゲン被覆酸化チタンを得た。
(製造例2) コンキオリン+コラーゲン被覆タルク コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gと水溶性コラ
ーゲン2%水溶液50gとよく混合し、タルク100gをよく
混合する。
ーゲン2%水溶液50gとよく混合し、タルク100gをよく
混合する。
これを減圧濃縮した後、粉砕してコンキオリン+コラ
ーゲン被覆タルクを得た。
ーゲン被覆タルクを得た。
(製造例3) コンキオリン+ヒアルロン酸被覆セリサ
イト コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gとヒアルロン
酸2%水溶液50gと精製水200gとよく混合し、セリサイ
ト100gをよく混合する。
イト コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gとヒアルロン
酸2%水溶液50gと精製水200gとよく混合し、セリサイ
ト100gをよく混合する。
これにエタノール250mlを徐々に撹拌しつつ加えた。
これを遠心分離して水、エタノールを除いた後減圧濃
縮した後、粉砕してコンキオリン+ヒアルロン酸被覆セ
リサイトを得た。
縮した後、粉砕してコンキオリン+ヒアルロン酸被覆セ
リサイトを得た。
(製造例4) コンキオリン+コンドロイチン硫酸ナト
リウム被覆ナイロンパウダー コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gとコンドロイ
チン硫酸ナトリウム2%水溶液50gと精製水200mlを加え
てよく混合し、ナイロンパウダー100gをよく混合する。
リウム被覆ナイロンパウダー コンキオリン加水分解物2.5%水溶液10gとコンドロイ
チン硫酸ナトリウム2%水溶液50gと精製水200mlを加え
てよく混合し、ナイロンパウダー100gをよく混合する。
これにエタノール250mlを徐々に撹拌しつつ加えた。
これを遠心分離して水、エタノールを除いた後減圧濃
縮した後、粉砕してコンキオリン+コンドロイチン硫酸
ナトリウム被覆ナイロンパウダーを得た。
縮した後、粉砕してコンキオリン+コンドロイチン硫酸
ナトリウム被覆ナイロンパウダーを得た。
(実施例1) コンパクトパウダー A流動パラフィン 4.0 ラノリン 0.6 コレステロール 0.1 B製造例2で得た被覆タルク 75.0 製造例1で得た被覆酸化チタン 8.0 製造例3で得た被覆セリサイト 5.0 カオリン 4.8 ステアリン酸亜鉛 1.0 ベンガラ 0.6 黄酸化鉄 0.6 香 料 0.3 Aをよく混合し、加熱融解して均一にした後、よく混
合したBを加え、粉砕均一にして中皿に成型プレスし
た。
合したBを加え、粉砕均一にして中皿に成型プレスし
た。
(実施例2) 軟膏型ほほ紅 A流動パラフィン 20.0 セレシン 15.0 ワセリン 40.0 ラノリン 5.0 B製造例2で得た被覆タルク 5.0 製造例1で得た被覆酸化チタン 5.0 カオリン 5.0 ベンガラ 3.0 黄酸化鉄 1.0 香 料 1.0 Aをよく混合し、加熱融解して均一にした後、よく混
合したBを加え、ロールミルで練る。
合したBを加え、ロールミルで練る。
次に再び加熱して融解し、調色、脱泡した後、容器に
流し込む。
流し込む。
(実施例3) エモリエントクリーム A流動パラフィン 15.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0 ホホバ油 2.0 ラノリン 2.0 セタノール 5.0 ステアリン酸 4.0 パルミチン酸 4.0 グリセリンモノステアレート 3.0 ポリオキシエチレン(20モル) 1.0 セチルエーテル 酸化防止剤 0.2 B精製水 45.1 トリエタノールアミン 1.0 1,3ブチレングリコール 7.0 プロピレングリコール 5.0 防腐剤 0.2 C製造例4で得た被覆ナイロン 2.0 パウダー D香 料 0.5 AとBそれぞれに計量し、約70℃に加温し、Aを撹拌
しつつ、Bを徐々に加えて約60℃になったらCとDを加
えて室温まで冷却する。
しつつ、Bを徐々に加えて約60℃になったらCとDを加
えて室温まで冷却する。
(実施例4) コンパクトバウダー Aスクワラン 4.0 ミツロウ 0.6 コレステロール 0.1 B製造例1で得た被覆酸化チタン 50.0 タルク 34.2 カオリン 4.8 ステアリン酸亜鉛 1.0 ベンガラ 2.0 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.5 香料 0.3 Aをよく混合し、加熱融解して均一にした後、よく混
合したBを加え、粉砕均一にして中皿に成型プレスし
た。
合したBを加え、粉砕均一にして中皿に成型プレスし
た。
(化粧品安全性試験法) 化粧品の安全性の試験法には各種の方法があるが、カ
ラー化粧品の場合、実使用と相関した結果を得ることが
困難であった。そこで各種試験を検討した結果、カラー
製品特に粉体に関する試験方法として河合法を採用し
た。
ラー化粧品の場合、実使用と相関した結果を得ることが
困難であった。そこで各種試験を検討した結果、カラー
製品特に粉体に関する試験方法として河合法を採用し
た。
河合法は、皮膚表面の形態変化を指標として、顕微鏡
的に刺戟性を判定する方法で、皮膚一次刺戟性の安全性
予知試験として繊維および繊維処理剤の評価に広く用い
られ、皮膚トラブルとの相関性も高いことが証明されて
いる。河合法は、被験部位をガーゼでおおうだけの半開
放状態で検体投与をするため、実際使用に近い方法であ
る。また一定のコントロール物質を同時に塗布し、コン
トロールの刺戟指数を検体刺戟指数から減ずることによ
って個体差、季節差による変動を消去するなどの特長を
もっている。
的に刺戟性を判定する方法で、皮膚一次刺戟性の安全性
予知試験として繊維および繊維処理剤の評価に広く用い
られ、皮膚トラブルとの相関性も高いことが証明されて
いる。河合法は、被験部位をガーゼでおおうだけの半開
放状態で検体投与をするため、実際使用に近い方法であ
る。また一定のコントロール物質を同時に塗布し、コン
トロールの刺戟指数を検体刺戟指数から減ずることによ
って個体差、季節差による変動を消去するなどの特長を
もっている。
〔詳細については「皮膚」誌 第26巻、第5号(昭和59
年10月)参照〕 製造例1で得た被覆粉体と、比較例として本発明の被
覆前の酸化チタン、 製造例2で得た被覆粉体と、比較例として本発明の被
覆前のタルク、 製造例3で得た被覆粉体と、比較例として本発明の被
覆前のセリサイト、 とについて、河合法により安全性の試験を行った。
年10月)参照〕 製造例1で得た被覆粉体と、比較例として本発明の被
覆前の酸化チタン、 製造例2で得た被覆粉体と、比較例として本発明の被
覆前のタルク、 製造例3で得た被覆粉体と、比較例として本発明の被
覆前のセリサイト、 とについて、河合法により安全性の試験を行った。
その結果を第1表に示す。河合法の判定は全視野にわ
たって陥凹皮溝(Bステージ)が発生している人の数
で、3Bなら3人の人が上記の状態になっていることを示
す。
たって陥凹皮溝(Bステージ)が発生している人の数
で、3Bなら3人の人が上記の状態になっていることを示
す。
(比較処方例1) 実施例1において本発明の被覆を行ったタルクと酸化
チタンとセリサイトを、被覆する前の粉体に置き換えた
コンパクトパウダーを作成した。
チタンとセリサイトを、被覆する前の粉体に置き換えた
コンパクトパウダーを作成した。
(比較処方例2) 実施例4において、本発明の被覆を行った酸化チタン
を、コンキオリン加水分解物のみで被覆を行った酸化チ
タンに替え、他は、実施例4と同様にして、コンパクト
パウダーを作成した。
を、コンキオリン加水分解物のみで被覆を行った酸化チ
タンに替え、他は、実施例4と同様にして、コンパクト
パウダーを作成した。
(比較処方例3) 実施例4において、本発明の被覆を行った酸化チタン
を、保湿性高分子物質であるコラーゲンのみで被覆を行
った酸化チタンに替え、他は、実施例4と同様にして、
コンパクトパウダーを作成した。
を、保湿性高分子物質であるコラーゲンのみで被覆を行
った酸化チタンに替え、他は、実施例4と同様にして、
コンパクトパウダーを作成した。
有効性の確認 実施例と比較処方例を86名の女性(19〜54才)で試験
を行った。
を行った。
テスト方法は実施例と比較処方例を一ケ月間使用して
評価した。
評価した。
その結果、実施例1と比較処方例1については刺戟が
あるとした人数は 実施例1=0名 比較例1=4名 であった。
あるとした人数は 実施例1=0名 比較例1=4名 であった。
なお、官能項目をみると以下のようになった。
〔発明の効果〕 従来、コンキオリン加水分解物は、水溶性であるた
め、カラー化粧品への利用が困難であったが、本発明の
方法により、化粧品へ配合する粉体に対して、強固かつ
均一な被覆を施すことができ、コンキオリン加水分解物
を油性カラー化粧品にも適用可能にすることができた。
め、カラー化粧品への利用が困難であったが、本発明の
方法により、化粧品へ配合する粉体に対して、強固かつ
均一な被覆を施すことができ、コンキオリン加水分解物
を油性カラー化粧品にも適用可能にすることができた。
また、疎水性の粉体に本発明法により被覆を施すこと
により、粉体を親水性のものにして、エマルジョンやそ
の他の水性化粧品への分散性をよくすることができた。
により、粉体を親水性のものにして、エマルジョンやそ
の他の水性化粧品への分散性をよくすることができた。
コンキオリン加水分解物は硬度が小さく、肌に対し
て、その作用が温和であり、またアミノ酸残基を有して
いるので、pHの作用をやわらげる。また薬剤、香料、色
素等の担体として好適である。
て、その作用が温和であり、またアミノ酸残基を有して
いるので、pHの作用をやわらげる。また薬剤、香料、色
素等の担体として好適である。
一方、保湿性高分子物質は粉体の表面に被覆されるこ
とにより、粉体が本来有している吸油特性や吸水特性を
変化させ、皮膚に適用した場合の化粧品のかさつき感や
皮膚への付着性を改善する。
とにより、粉体が本来有している吸油特性や吸水特性を
変化させ、皮膚に適用した場合の化粧品のかさつき感や
皮膚への付着性を改善する。
しかし、本発明のように、コンキオリン加水分解物と
保湿性高分子物質とを併用することにより、コンキオリ
ン加水分解物の水溶性によって、保湿性高分子物質中へ
強固に保持され、コンキオリン加水分解物の粉体被覆力
を強固なものとし、前記コンキオリン加水分解物の皮膚
への効果を一層高める相乗効果を発揮させることができ
る。
保湿性高分子物質とを併用することにより、コンキオリ
ン加水分解物の水溶性によって、保湿性高分子物質中へ
強固に保持され、コンキオリン加水分解物の粉体被覆力
を強固なものとし、前記コンキオリン加水分解物の皮膚
への効果を一層高める相乗効果を発揮させることができ
る。
従って、本発明方法により被覆を施した粉体を配合し
た化粧品は皮膚への刺戟が少なく、安全性が高く、のび
やつき、肌へのなじみ、密着性を良くし、肌へしっとり
感が与えるなど極めて優れた効果を発揮する。
た化粧品は皮膚への刺戟が少なく、安全性が高く、のび
やつき、肌へのなじみ、密着性を良くし、肌へしっとり
感が与えるなど極めて優れた効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08B 37/08 C08B 37/08 Z C09H 1/00 C09H 1/00 (72)発明者 牧 昌利 三重県度会郡度会町立岡407番地の2 (56)参考文献 特開 平3−41013(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50
Claims (3)
- 【請求項1】コンキオリン加水分解物と保湿性高分子物
質との混合液を、化粧品に使用される粉体の粒子に被覆
して乾燥してなる化粧品原料を配合した化粧料。 - 【請求項2】保湿性高分子物質が、ヒアルロン酸、コラ
ーゲン、コンドロイチン硫酸、エラスチンからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の化粧
料。 - 【請求項3】化粧品に使用される粉体が、酸化チタン、
タルク、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、セリサイト、ベ
ンガラからなる群から選ばれた少なくとも1種である請
求項1記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29131589A JP2846371B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29131589A JP2846371B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03153612A JPH03153612A (ja) | 1991-07-01 |
JP2846371B2 true JP2846371B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=17767312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29131589A Expired - Fee Related JP2846371B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2846371B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5997887A (en) * | 1997-11-10 | 1999-12-07 | The Procter & Gamble Company | Skin care compositions and method of improving skin appearance |
JP5016891B2 (ja) * | 2006-10-12 | 2012-09-05 | ポーラ化成工業株式会社 | 粉体化粧料 |
JP5231006B2 (ja) * | 2007-12-12 | 2013-07-10 | 株式会社 資生堂 | 表面処理粉体及びそれを配合した化粧料 |
JP5757698B2 (ja) | 2009-08-06 | 2015-07-29 | 日揮触媒化成株式会社 | 有機無機複合粒子並びにその製造方法、該粒子を含む分散液および該粒子を配合した化粧料 |
-
1989
- 1989-11-10 JP JP29131589A patent/JP2846371B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03153612A (ja) | 1991-07-01 |
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