JP4763152B2 - 乳化型アイメークアップ化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイメークアップ化粧料に必要な目元をはっきりさせるという化粧効果及びその持続性、仕上がり膜の均一性に優れ、また使用性が良く安全性、安定性も良好であり、樹脂特有の臭いを低減させたメークアップ化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、メークアップ化粧料において目元をはっきりさせるという化粧効果は、ワックス類、樹脂類、皮膜形成剤等を配合することにより、肌もしくは睫への密着性を高めたり、睫を太く目立たせたり、睫を上にカールして目元を際立たせていた。更に、これらの系にナイロン等の繊維を配合することにより、睫を長くみせ、目元を際立たせること等がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のワックスや、エステルガムに代表される樹脂等はいずれも常温での柔軟性、付着性に乏しいものが多く、このため、睫への付着性が乏しく、睫を太く見せる効果が不十分であったり、塗膜の柔軟性に乏しいため睫のカールが直線的になりやすい等の問題があった。また最近では輝きのある煌びやかな雰囲気が流行し、パール感やラメ感を強調した輝きにより、目元を際立たせるという化粧効果が求められているが、これらのワックス、樹脂等をパール剤やラメ剤の付着剤、接着剤として用いる場合、十分な効果を得られる程度配合すると、製品における伸びが悪くなる等の使用性の低下や、伸びが滑らかでない等の使用感の低下につながる。また、これらの樹脂等は特有の臭いを有し、且つ経時的に強まる傾向があるため、多量に配合した場合は臭いの点で好ましくないという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、キャンデリラレジンを含有することにより、使用性、使用感に優れ、目元を際だたせる効果やその持続性、仕上がり膜の均一性に優れた乳化型アイメークアップ化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はキャンデリラレジンを含有することを特徴とする乳化型アイメークアップ化粧料に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用されるキャンデリラレジンとは、キャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られる樹脂分で、樹脂分が好ましくは65質量%(以下、単に「%」で示す)以上、更に好ましくは85%以上の割合で含有されるものである。
この分別抽出の方法としては、例えば、キャンデリラワックスにエタノールを添加して水浴上等で加熱することによりキャンデリラワックスを溶解する。次に、これを常温まで冷却して、ワックスの結晶を析出させ、これを濾過することにより結晶と濾液とに分ける。樹脂分は濾液中に溶解しているため、濾液中のエタノールを蒸留回収することにより、樹脂分を得ることができる。
また、キャンデリラレジンの軟化点は35〜55℃が好ましく、例えばINCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)でキャンデリラワックスエキストラクト等が挙げられる。軟化点の測定方法としては、化粧品原料基準一般試験法軟化点測定法に準じ、試料量0.5g、昇温速度0.2℃/分、12mmφ、10gの鉛球を用いて行う。
【0006】
本発明に使用されるキャンデリラレジンの配合量は、0.1〜30%が好ましく、更に0.5〜20%であることがより好ましい。この範囲であれば、睫をカールアップさせたり、重ね付けにより太く見せ、ボリューム感を演出したり、またパール剤やラメ剤の付着性を高めて目元をはっきりさせるといった化粧効果や持続性、安定性、使用性、使用感の点で満足のいくものが得られる。
【0007】
更に、本発明は被膜形成性エマルションポリマーを含有することにより、付着性や持続性、安定性が格段に向上する。使用される被膜形成性エマルションポリマーとしては、高分子化合物を水性溶媒に分散してあるもので、通常化粧品に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。例えば、ポリアクリル酸エマルションポリマー、アクリル酸アルキル共重合体エマルションポリマー、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションポリマー、ポリ酢酸ビニルエマルションポリマー、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルションポリマー、シリコーン系ポリマーエマルション等が挙げられるが、中でもポリ酢酸ビニルエマルションポリマーが望ましい。これらのエマルションポリマーは、必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
【0008】
本発明に使用される被膜形成性エマルションポリマーの配合量は、固形分として、全組成分中に0.1〜30%が好ましく、1〜25%が更に好ましい。この範囲であれば、使用性、化粧効果の持続の点で満足のいくものが得られる。
【0009】
本発明のメークアップ化粧料は、上記した必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、睫を長く見せる効果を付与するための繊維や、感触調整や着色の目的で粉体成分や、基材、エモリエント成分として油性成分、保湿、粉体分散剤として水性成分、粉体分散、感触調整の為の界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体等の水溶性被膜形成性樹脂、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料、などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
繊維としては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、これらは特に限定されるものではなく、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。また、これらの繊維は本発明の効果を妨げない範囲で一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。
【0010】
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0011】
粉体成分としては、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0012】
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0013】
界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
【0014】
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0015】
本発明の乳化型アイメークアップ化粧料としては固形状、クリーム状、ゲル状、液状のマスカラ、アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ等が挙げられる。
【0016】
【実施例】
次に、実施例及び参考例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
【0017】
実施例1〜6及び比較例1〜4 水中油乳化型マスカラ
表1に示す処方のマスカラを調製し、睫に塗布し、睫を上にカールする化粧効果やボリュームアップ効果、塗布時の使用性・使用感、仕上がり膜の均一性や、化粧持ち効果について下記の方法により官能評価を行った。その結果もあわせて表1に示す。
【0018】
【表1】
Figure 0004763152
【0019】
*1:キャンデリラレジンの組成は、樹脂分90%、遊離アルコール5%、遊離脂肪酸分2%、エステル分2%、炭化水素分1%であり、軟化点は47〜48℃である。
【0020】
(製造方法)
A.成分(1)〜(11)を加熱溶解し、成分(12)〜(14)を加えて均一に混合する。
B.成分(15)〜(27)を均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.Cを容器に充填し、製品とする。
【0021】
下記評価項目について各々評価を行った。
(評価項目)
(a)化粧効果(カール効果)
(b)化粧効果(ボリューム効果)
(c)塗布時の使用性・使用感
(d)仕上がり膜の均一性
(e)化粧持ち
(f)経時安定性
(g)樹脂臭のなさ
(評価方法)
【0022】
10名の官能検査パネルにより、各試料を上記a〜eについて、下記絶対評価を用いて7段階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を4段階評価基準を用いて評価した。但し、eについては、試料を使用後、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。
f、gの項目については各試料の40℃で1ヶ月保存の状態を観察し、室温保存品と比較してそれぞれ下記4段階判定基準により評価した。
【0023】
(化粧効果評価)、(使用性・使用感評価)、(化粧膜評価)、(化粧持ち評価)
Figure 0004763152
4段階評価基準
5点を超える :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下:良好 :○
1点を超えて3点以下:やや不良 :△
1点以下 :不良 :×
(経時安定性評価)
非常に良好:◎
良好 :○
やや不良 :△
不良 :×
(樹脂臭のなさの評価)
臭わない :◎
やや臭う :○
臭う :△
非常に臭う:×
【0024】
本結果から明らかなように、本発明品である実施例1〜6の水中油乳化型マスカラを用いた場合は、比較例1〜4に比較し、目元を際だたせるといった化粧効果や塗布時の使用性・使用感、仕上がり膜の均一性、化粧持ちのすべての点ではるかに優れた特性を有していた。また安定性や臭いの点においても優れていた。
一方、比較例に示したように、従来のワックスや樹脂等を用いたマスカラは充分な化粧効果が得られず、多量に配合した場合には使用性及び安定性に劣っており、満足のいくものが得られなかった。
【0025】
Figure 0004763152
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)を加熱溶解し均一に混合する。
B.成分(6)〜(12)を均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.Cを容器に充填し、製品とする。
以上のようにして得られた油中水乳化型マスカラは、睫を上にカールしたりボリュームをもたせるといった化粧効果や、目元に輝きを持たせるという化粧効果に優れ、塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ちに優れたものであった。
【0026】
Figure 0004763152
(製法)
A.成分(1)〜(5)を加熱溶解し、(6)、(7)を加えて均一に混合する。
B.成分(8)〜(15)を均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型アイライナーは、目元に輝きを持たせるという化粧効果に優れ、塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ちに優れたものであった。
【0027】
Figure 0004763152
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を加熱溶解し、(7)、(8)を加えて均一に混合する。
B.成分(9)〜(18)を均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型アイシャドウは、目元に輝きを持たせるという化粧効果に優れ、塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ちに優れたものであった。
【0028】
Figure 0004763152
(製法)
A.成分(1)〜(6)を加熱溶解し、(7)を加えて均一に混合する。
B.成分(8)〜(14)を均一に混合する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型アイブロウは、塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ちに優れたものであった。
【0029】
【発明の効果】
本発明の乳化型アイメークアップ化粧料は、睫を上にカールしたり太く見せる化粧効果があり、塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ち、そして安定性、臭い、安全性にも優れたものであった。

Claims (2)

  1. 全組成分中にキャンデリラレジンを0.1〜30質量%およびポリ酢酸ビニルエマルションポリマーを固形分で0.1〜30質量%含有することを特徴とする水中油乳化型睫用化粧料。
  2. さらに、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタンおよびアルミニウムパウダーよりなる群から選ばれる1種または2種以上の光輝性粉体を含有する請求項1記載の水中油乳化型睫用化粧料。
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