JP3510106B2 - アイメーキャップ化粧料 - Google Patents

アイメーキャップ化粧料

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JP3510106B2
JP3510106B2 JP15503498A JP15503498A JP3510106B2 JP 3510106 B2 JP3510106 B2 JP 3510106B2 JP 15503498 A JP15503498 A JP 15503498A JP 15503498 A JP15503498 A JP 15503498A JP 3510106 B2 JP3510106 B2 JP 3510106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アイメーキャップ化粧
料において目元をきわだたせ、より立体感のある容貌を
つくりだすといった化粧効果及びその持続性に優れ、ま
た使用性が良く、安定性も良好なアイメーキャップ化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】アイメーキャップ化粧料は、目元に塗布
することにより、色彩を付与したり、質感を変えること
のできる化粧料であり、目元をはっきりさせ、より魅力
的な容貌をつくるために用いられるものである。従来、
これらアイメーキャップ化粧料の化粧効果の演出には、
様々な種類の粉体が使用されている。例えば、高彩度の
化粧膜を演出するためにタール系色素、質感を変化させ
より目元をきわだたせるパール剤等が用いられてきた。
また、質感を変化させることのできる粉体として、ポリ
エチレンフィルムに金属を蒸着して微細な積層末とした
ものや、アクリル樹脂被覆アルミニウム末、ポリエチレ
ンフィルムとポリオレフィンフィルムの微細な積層末等
も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タール
系色素では高彩度の化粧膜は演出できるが、化粧膜の質
感を変化させ、よりきわだった目元を演出するといった
化粧効果を付与することはできなかった。また、乳化タ
イプの剤型においては、安定性が悪く、高濃度に配合す
ることが困難であった。また、パール剤では質感を変化
させ目元をきわだたせるためには、系の中に多量に配合
する必要があり、その結果、使用性、使用感及び安定性
の悪化といった欠点が生じてしまう。より目元をきわだ
たせる効果の高いものとして、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに金属を蒸着させ、更にエポキシ樹脂を被
膜処理した積層末は、目元をきわだたせるといった化粧
効果は高いものの、立体感のある容貌をつくるといった
化粧効果の点では不十分であり、さらに、顔料濃度の高
い系では、十分な化粧効果が得られず、また経時により
化粧膜が欠落するといった現象が見られ、化粧効果の持
続性の点で満足のいくものが得られていない。また、ポ
リエチレンフィルムに金属を蒸着した微細な積層末は、
質感を変え、目元をきわだたせる効果においてポリエチ
レンテレフタレートフィルムに金属を蒸着させ更にエポ
キシ樹脂を被膜処理した積層末よりも劣り、系が不透明
な化粧料中に配合するとその効果が薄れてしまい、化粧
効果の点で満足のいくものが得られない。更に、経時に
より化粧膜が欠落するといった現象がみられ、化粧効果
の持続の点からも満足のいくものが得られていない。ま
た、アクリル樹脂被覆アルミニウム末については、フィ
ルムの透明感が低く、目元をきわだたせる十分な化粧効
果が得られず、金属を蒸着しない、ポリエチレンフィル
ムとポリオレフィンフィルムの積層末については、金属
を蒸着したものと比較してフィルムの透明性が高く、質
感を変え、目元をきわだたせるといった化粧効果の点で
満足のいくものが得られていない。
【0004】このため、目元をきわだたせ、より立体感
のある容貌をつくりだすといった化粧効果及びその持続
性に優れた、安定性と使用感が良好であるアイメーキャ
ップ化粧料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するために鋭意研究した結果、特定のポリ
エチレンテレフタレートフィルムと金属及びエポキシ樹
脂からなる積層末と、被膜形成性樹脂を用いることによ
り、目元をきわだたせ、より立体感のある容貌をつくり
だすといった化粧効果を演出することができ、更にその
化粧効果が持続することを見出し、本発明を開発するに
至った。
【0006】すなわち本発明は、次の成分(a)及び
(b); (a)細かい溝を有するポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと金属及びエポキシ樹脂からなる積層末 (b)被膜形成性樹脂を含有することを特徴とするアイ
メーキャップ化粧料に関するものである。
【0007】以下、本発明の構成について説明する。本
発明に使用される成分(a)の細かい溝を有するポリエ
チレンテレフタレートフィルムと金属及びエポキシ樹脂
からなる積層末は、可視光線のいずれかが干渉し、プリ
ズム効果で虹色に輝いたり、見る角度により赤、青、
黄、緑、オレンジと三次元に発色するものである。
【0008】ポリエチレンテレフタレートフィルムに細
かい溝を形成する方法としては、レーザーでホログラム
柄をエッチングしたプレス型を用いてエンボス加工する
方法等が挙げられる。
【0009】成分(a)の金属としては、アルミニウ
ム、金等が挙げられるが、目元をきわだたせ、立体感の
ある容貌をつくりだすといった化粧効果の点でアルミニ
ウムが好ましい。
【0010】成分(a)は、まずポリエチレンテレフタ
レートフィルムに細かい溝を加工し、これに金属を蒸着
し、更にエポキシ樹脂で被覆した後、適当な大きさ、形
状に裁断することにより得られるものである。前記エポ
キシ樹脂を被覆するとき、エポキシ樹脂にベンガラ、黄
酸化鉄等の無機着色顔料やタール系色素等の有機色素を
混合又は溶解したものを被覆することにより、着色した
ものも使用可能である。
【0011】本発明に使用される成分(a)の積層末の
大きさは、使用性、使用感、化粧効果によって選択され
るが、概ね0.001〜5mmであり、好ましくは0.
01〜3mmである。更にその形状も、使用性、使用
感、化粧効果によって選択され、例えば、星型や丸型、
四角型、短冊型、ハート型、六角型、楕円型等が挙げら
れる。
【0012】本発明に使用される成分(a)の細かい溝
を有するポリエチレンテレフタレートフィルムと金属及
びエポキシ樹脂からなる積層末は、市販品として、ダイ
ヤホログラムHG−S20EP、ダイヤホログラムHG
−S40EP((株)ダイヤ工業製)等が挙げられる。
また、これら成分(a)の積層末は、必要に応じ一種又
は二種以上を用いることができる。更に、これらは必要
に応じて一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面
活性剤等で表面を処理したものも使用することができ
る。
【0013】本発明のアイメーキャップ化粧料に使用さ
れる成分(a)の細かい溝を有するポリエチレンテレフ
タレートフィルムと金属及びエポキシ樹脂からなる積層
末の配合量は、0.1〜30重量%(以下、単に「%」
と略す。)が好ましく、0.5〜20%が更に好まし
い。この範囲であれば、目元をきわだたせ、立体感のあ
る容貌をつくりだすといった化粧効果の点で満足のいく
ものが得られる。
【0014】本発明に使用される成分(b)の被膜形成
性樹脂としては、通常化粧品に使用される被膜形成性樹
脂であれば、水溶性、油溶性、ポリマーエマルションタ
イプ等の何れのもの使用することができる。例えば、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レングリコール、酢酸ビニルとビニルピロリドンの共重
合体、ロジン酸ペンタエリスリット、ポリビニルイソブ
チルエーテル、ポリイソブチレン、アクリル変性シリコ
ーン、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキル
エステルのホモポリマーエマルション、コポリマーエマ
ルション、酢酸ビニルポリマーエマルション、シリコン
系ポリマーエマルション等のポリマーエマルションが挙
げられる。中でも、酢酸ビニルとビニルピロリドンの共
重合体、ロジン酸ペンタエリスリット等のロジン酸系樹
脂、アクリル酸系ポリマーエマルションが、目元をきわ
だたせ、立体感のある容貌をつくりだすといった化粧効
果の持続の点でより好ましい。
【0015】成分(b)の被膜形成性樹脂は、市販品と
して、酢酸ビニルとビニルピロリドンの共重合体:PV
P/VAE−735、PVP/VAE−535(ISP
ヴァンダイク社製)、ロジン酸ペンタエリスリット:エ
ステルガム(ハリマ化成社製)、アクリル酸系ポリマー
エマルション:ダイトゾール5000SJ(大東化成工
業社製)等が挙げられる。また、これら成分(b)の被
膜形成性樹脂は、必要に応じ1種又は2種以上を用いる
ことができる。
【0016】本発明のアイメーキャップ化粧料に使用さ
れる成分(b)の被膜形成性樹脂の配合量は、樹脂固形
分として0.1〜30%が好ましく、1〜25%が更に
好ましい。この範囲であれば、目元をきわだたせ、立体
感のある容貌をつくりだすといった化粧効果の持続の点
で満足のいくものが得られる。
【0017】本発明のアイメーキャップ化粧料には、上
記の構成成分に加え、通常化粧品に配合される成分とし
て、例えば、粉体、油性成分、水性成分、塩基性物質、
増粘剤、界面活性剤、香料、防腐剤、美容剤等を本発明
の効果を損なわない範囲にて配合することができる。
【0018】粉体成分としては、化粧品一般に使用され
る粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、
微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構
造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体
類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げら
れる。具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニ
ウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、
水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシ
ウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイ
ト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベン
トナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オ
キシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲
母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アル
ミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダ
ー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メ
タクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタク
リル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリ
スチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマ
ーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、
ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダ
ー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の
有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料
等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微
粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チ
タン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化
珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上を用いることができる。また、これら粉体は一種
または二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ
素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面
活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表
面処理を施したものであっても良い。
【0019】油性成分としては、化粧品一般に使用され
るものであれば、動物油、植物油、合成油等の起源及
び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問
わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステ
ル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油
類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤
類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙
げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、
ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィン
ワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシュトロ
プスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、
ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂
類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャン
デリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオク
タネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオク
タン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリ
ル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸
グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジ
オクタン酸ネオペンチルグリコール、コレスレロール脂
肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエ
ステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン
酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステ
アリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコ
ール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合
度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、架橋型オル
ガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコ
ーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカ
ン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリ
ン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノ
リンアルコール等のラノリン誘導体、セスキオレイン酸
ソルビタン等の親油性界面活性剤類、デキストリン脂肪
酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エス
テル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、グリセリン
モノステアレート、ソルビタントリステアレート等の親
油性界面活性剤類、パラアミノ安息香酸エチル、p−メ
トキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−
ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベ
ンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類、等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上を用いることができる。
【0020】水性成分としては、水の他に、例えば、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジ
プリピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグ
リコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン等のグリセロール類、エタノール、イソプロピルアル
コール等の低級アルコール類、アロエベラ、ウイッチヘ
ーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、
ローズ等の植物抽出液類等が挙げられ、これらを一種又
は二種以上を用いることができる。
【0021】塩基性物質としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、トリエタノールアミン、L−アルギニ
ン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いるこ
とができる。
【0022】増粘剤としては、グアーガム、コンドロイ
チン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、ア
ルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキ
シビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリル酸ナトリウム等水溶性高分子類、カチオン
交換能を有するベントナイト、ヘクトライト、スメクタ
イト等の水膨潤性粘土鉱物類が挙げられ、これらを一種
又は二種以上を用いることができる。
【0023】本発明のアイメーキャップ化粧料として
は、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー等が挙げら
れ、中でもマスカラが本発明の効果が発揮しやすいため
好ましい。また、剤型としては、乳化剤型、水性ゲル剤
型挙げられるが、外観の美しさを表現する上では、透明
から半透明の剤型がより好ましい。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。 実施例1〜5及び比較例1〜3 マスカラ 表1に示す組成のマスカラを調製し、塗布時の化粧のし
やすさ(使用性、使用感)、及び仕上がり膜の均一性、
質感を変え目元をきわだたせ、立体感のある容貌をつく
りだすといった化粧効果、及びその化粧効果の持続につ
いて下記の方法により官能評価を行い、その結果もあわ
せて表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】調製方法: A.成分(1)〜(7)を混合溶解する。 B.Aに成分(8)〜(11)を加えて均一に混合す
る。 C.Bを容器に充填してマスカラを得た。
【0027】評価方法:10名の化粧品官能検査パネル
に上記実施例1〜5のマスカラ及び比較例1〜4のマス
カラを使用してもらい、使用したときの下記a〜dの各
項目について、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に
評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計
から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により
判定した。尚、評価項目bについては、試料を目元に塗
布し、パネルに通常の生活をしてもらい、12時間後の
化粧効果について評価した。 (評価項目) a.化粧効果 b.化粧効果の持続 c.化粧のしやすさ d.仕上がり膜の均一性 (絶対評価) 評 点:評 価 6 :非常に良い 5 :良い 4 :やや良い 3 :普通 2 :やや悪い 1 :悪い 0 :非常に悪い (4段階判定基準) 5点以上 :非常に良好 3点以上5点未満:良好 2点以上3点未満:やや不良 2点未満 :不良
【0028】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜5のマスカラは、比較例1〜4のマス
カラに比較し、目元をきわだたせ、立体感のある容貌を
つくりだすといった化粧効果及びその持続性、化粧のし
やすさ、仕上がり膜の均一性等全ての項目で、はるかに
優れた特性を有していることがわかる。特に、本発明の
マスカラは、目元をきわだたせるといった化粧効果に優
れ、またその化粧効果が持続し、化粧がしやすく、仕上
がり膜の均一性に優れたものであった。一方、被膜形成
性樹脂の配合されていない比較例1では、化粧効果の持
続の点で満足のいくものが得られず、パール剤、アクリ
ル樹脂被覆アルミニウム末、及びエンボス加工をほどこ
していないポリエチレンテレフタレート・アルミニウム
・エポキシ積層末を用いた比較例2、3及び4では、目
元をきわだたせ、立体感のある容貌をつくりだすといっ
た化粧効果の点で満足のいくものが得られなかった。
【0029】 実施例6 アイシャドウ (成分) (%) (1)メチルセルロース 1.5 (2)精製水 83.3 (3)美容剤 0.1 (4)防腐剤 0.1 (5)酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 10 (6)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ 積層末(注4) 25 注4:エンボス加工品、赤色202号含有、1mm、四角形
【0030】調製方法: A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。 B.Aに成分(6)を加え均一に混合する。 C.Bを容器に充填してアイシャドウを得た。 実施例6のアイシャドウは、目元をきわだたせ、立体感
のある容貌をつくりだすといった化粧効果、及びその持
続性に優れ、使用性、使用感もよく、化粧膜の均一性に
優れたものであった。
【0031】 実施例7 マスカラ (成分) (%) (1)ロジン酸ペンタエリスリット 15 (2)パルミチン酸デキストリン 1 (3)カルナウバワックス 3 (4)有機変性ベントナイト 4 (5)軽質流動イソパラフィン 66.8 (6)防腐剤 0.1 (7)美容剤 0.1 (6)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ 積層末(注5) 10 注5:エンボス加工品、0.5mm、四角形
【0032】調製方法: A.成分(1)〜(5)を加熱溶解する。 B.Aに成分(6)を加えて均一に混合する。 C.Bを容器に充填してマスカラを得た。 実施例7のマスカラは、目元をきわだたせ、立体感のあ
る容貌をつくりだすといった化粧効果、及びその持続性
に優れ、使用性、使用感も良く、化粧膜の均一性に優れ
たものであった。
【0033】 実施例8 アイライナー (成分) (%) (1)カルボキシメチルセルロース 1 (2)精製水 83.8 (3)美容剤 0.1 (4)防腐剤 0.1 (5)酢酸ビニルポリマーエマルション(注6) 10 (6)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ 積層末(注7) 5 注6:固形分45% 注7:エンボス加工品、青色1号含有、0.1mm、六角型
【0034】調製方法: A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。 B.Aに成分(6)を加えて均一に混合する。 C.Aを容器に充填してアイライナーを得た。 実施例8のアイライナーは、目元をきわだたせ、立体感
のある容貌をつくりだすといった化粧効果、及びその持
続性に優れ、使用性、使用感も良く、化粧膜の均一性に
優れたものであった。
【0035】 実施例9 マスカラ (成分) (%) (1)ステアリン酸 2 (2)セタノール 2 (3)カルナウバワックス 3 (4)ミツロウ 4 (5)精製水 39.8 (6)トリエタノールアミン 2 (7)アクリル酸アルキルポリマーエマルション(注8) 30 (8)防腐剤 0.1 (9)美容剤 0.1 (10)黒酸化鉄 2 (11)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ 積層末(注9) 15 注8:固形分45% 注9:エンボス加工品、0.3mm、丸型
【0036】調製方法: A.成分(1)〜(4)を混合溶解する。 B.成分(5)〜(9)を均一混合する。 C.AにBを加えて乳化し、成分(10)〜(11)を
加えて均一に混合する。 D.Cを容器に充填してマスカラを得た。 実施例9のマスカラは、目元をきわだたせ、立体感のあ
る容貌をつくりだすといった化粧効果、及びその持続性
に優れ、使用性、使用感も良く、化粧膜の均一性に優れ
たものであった。
【0037】
【発明の効果】本発明のアイメーキャップ化粧料は、目
元をきわだたせ、立体感のある容貌をつくりだすといっ
た化粧効果、及びその持続性に優れ、使用性、使用感も
良く、化粧膜の均一性に優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 重禎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コー セー研究本部内 (56)参考文献 特開 平11−349433(JP,A) 特開 平11−310515(JP,A) 特開 昭59−118705(JP,A) 特開 昭59−118704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)細かい溝を有するポリエチレンテレフタレ−トフ
    ィルムと金属及びエポキシ樹脂からなる積層末 (b)被膜形成性樹脂を含有することを特徴とするアイ
    メーキャップ化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(b)の被膜形成性樹脂がビニルピ
    ロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ロジン酸系樹脂、及
    びアクリル酸系エマルションポリマーから選ばれる一種
    または二種以上であることを特徴とする請求項1記載の
    アイメーキャップ化粧料。
  3. 【請求項3】 アイメーキャップ化粧料がマスカラであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のアイメーキャ
    ップ化粧料。
JP15503498A 1998-06-03 1998-06-03 アイメーキャップ化粧料 Expired - Lifetime JP3510106B2 (ja)

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JP15503498A JP3510106B2 (ja) 1998-06-03 1998-06-03 アイメーキャップ化粧料

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