JP2007153743A - 水中油型睫用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに保存安定性が良好な水中油型睫用化粧料を提供する。
【解決手段】化粧料全量に対して、10質量%以上のワックス類を含有し、ポリ(メタ)アクリル酸塩、カーボンブラック、揮発性アルコール、多価アルコール、さらに場合により、繊維を組み合わせて配合する水中油型睫用化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、従来にない高いロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに保存安定性が良好な水中油型睫用化粧料に関する。
睫用化粧料は、従来より、目元を際立たせる化粧効果を付与する目的で睫毛に塗布するものであり、ボリュームアップ効果やロング効果などの機能を有する事が必要とされてきた。さらに近年では上記の効果以外にも、より目元を強調させるために睫毛の黒さを重視する傾向にあり、マスカラ液自体の黒さも強く求められるようになってきている。
しかしながら、従来の睫用化粧料は、その機能特性上、ボリュームアップ、ロング感アップなどのためにワックスを多量に配合した乳化物を調製する必要があったため、組成物の外観は白く濁ってしまうという問題点があった。そのため、上記睫用化粧料の効果を保持しながら、かつ濁りの無い黒さを出すことは困難であった。
また、従来より、黒さを出す目的で黒酸化鉄などよりも着色力の強いカーボンブラックを配合する努力がなされているが、その強力な凝集力ために、系中で均一に分散せず、塗膜の黒さにムラが出来てしまうという問題があり、加えて良好な保存安定性を得ることは非常に困難であった。このためカーボンブラックであらかじめ染色した繊維を配合する睫用化粧料(特許文献1参照)が開示されているが、この発明ではカーボンブラックで染色されているのが繊維であるため、化粧塗膜の黒さが不均一であり、黒さも充分とは言えなかった。さらに、ボリューム効果もほとんど感じることができなかった。
一方、ボリュームアップの目的でも様々な努力がなされてきており、例えば、高重合ポリエチレングリコールとポリ(メタ)アクリル酸塩を配合したマスカラ組成物(特許文献2参照)が開示されている。しかし、従来のこれらの発明ではボリューム効果も充分とは言えず、さらにロング効果や均一かつ濁りの無い黒さにおいても全く消費者のニーズを満たせるものではなかった。
特開平10−291917号公報 特開平11−79941号公報
本発明の目的とするところは、従来にない高いロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに保存安定性が良好な水中油型睫用化粧料を提供することにある。
本発明者は上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、化粧料総量を基準として、10質量%以上のワックス類を含有する水中油型睫用化粧料において、ポリ(メタ)アクリル酸塩、カーボンブラック、揮発性アルコール、多価アルコール、さらに場合により、繊維を組み合わせて配合することにより、従来にない高いロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに保存安定性が良好な水中油型睫用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の請求項1の発明は、下記成分(A)〜(D)
(A):ポリ(メタ)アクリル酸塩
(B):カーボンブラック
(C):揮発性アルコール
(D):多価アルコール
を含有し、かつ化粧料全量に対して、10質量%(以下、%と示す)以上のワックス類を含有することを特徴とする水中油型睫用化粧料であり、請求項2の発明は、さらに成分(E)として、繊維を含有する請求項1記載の油中水型睫用化粧料である。
本発明により、従来にない高いロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに保存安定性が良好な水中油型睫用化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明に用いる成分(A)のポリ(メタ)アクリル酸塩は、アクリル酸及び/又はメタアクリル酸の重合体のアンモニウム塩,カリウム塩,ナトリウム塩又はこれらの混合物アクリル酸及び/又はメタアクリル酸の重合体のナトリウム塩又はこれらの混合物であり、化粧品や医薬部外品に一般的に用いられるものであれば特に制限されず使用できる。また、この成分(A)は平均分子量が200万以上のポリアクリル酸ナトリウムであると、ボリューム効果、ロング効果の面で望ましく、さらに部分中和物であるとより好ましい。このポリアクリル酸ナトリウム部分中和物は、ポリアクリル酸ナトリウム中の一部がアルカリで中和されたものであり、アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属塩、アンモニア、アンモニア水、トリエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ポリエタノールアミン等の第1級、第2級もしくは第3級のアルキルアミン、または第1級、第2級もしくは第3級のアルカノールアミンなどが挙げられる。ポリアクリル酸ナトリウム部分中和物を製造する方法としては、ポリアクリル酸ナトリウムを後から一部中和する方法と、重合時のモノマーの仕込み時においてアクリル酸の一部を中和してから重合する方法があるが、本発明においてはどちらの方法も適用できる。このような市販品としては、アロンビスシリーズ(日本純薬社製)等を挙げることができる。
本発明においては、これらの中から1種または2種以上を適時選択して用いることができ、またその配合量は、化粧料総量を基準として好ましくは0.001〜3.0%であり、より好ましくは0.01〜1.0%である。3.0%を超えると、顔料粒子を均一に分散することが困難になる場合があり、好ましくない。
本発明に用いる成分(B)のカーボンブラックとしては、化粧品に一般的に用いられるものであれば特に制限されず使用できるが、より均一な分散性や黒さを出すためには、水を溶媒として分散された水性分散体の形態のものを用いることが望ましい。さらに、90%以上の顔料粒子の分散径が0.7μm以下にコントロールされたものであれば、均一分散性の獲得の面でより好ましい。これらは詳細には、特開2002−363031号公報等に記載されているものが例示される。なお、上記の水性分散体や分散径の定義についても、この特開2002−363031号公報に記載されている定義に従う。このような市販品としては、TNPシリーズ(御国色素社製)などが挙げられる。
本発明においては、この配合量は化粧料総量を基準としてカーボンブラック純分が、好
ましくは0.01〜5.0%であり、より好ましくは0.1〜3.0%である。この範囲であれば、より優れたボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを得ることができ、優れた保存安定性が得られるため好ましい。
本発明に用いる成分(C)の揮発性アルコールとしては、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。また本明細書において「揮発性」とは、皮膚又は睫毛に接触すると1時間以内に97%以上が蒸発してしまう傾向を意味する。つまり本成分(C)は、肌に相当する温度(30℃)と大気圧(1atm)の条件下において液状であり、蒸気圧が好ましくは0.7kPa〜40kPaの蒸気圧を有するアルコールである。例としては、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール等が挙げられる。これらは通常、清涼剤や溶剤、抗菌剤として化粧料に用いられているものであるが、本発明においてはワックス類を10%以上配合する水中油型睫用化粧において、成分(A)〜(D)を組み合わせて配合した場合にのみ、従来にない高いロング効果やボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに良好な保存安定性を併せ持った水中油型睫用化粧料が得られることを見出したものであり、従来の使用目的とは全く異なる。
本発明においては、これらの中から1種または2種以上を適時選択して用いることができるが、フェノキシエタノールを用いることが最も好ましい。またその配合量は、化粧料総量を基準として好ましくは0.01〜5.0%であり、より好ましくは0.1〜3.0%である。これらの範囲内であれば、より良好なロング効果、ボリューム効果が得られる。
本発明に用いる成分(D)の多価アルコールとしては、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブチレングリコール(2価アルコール)、グリセリン、トリオキシイソブタン(3価アルコール)、エリトリット、ペンタエリトリット(4価アルコール)、キシリット、アドニット(5価アルコール)、アロズルシット、ソルビトール、ソルビット液、マンニトール(6価アルコール)等が挙げられる。
本発明においては、これらの中から1種または2種以上を適時選択して用いることができるが、ジプロピレングリコール及び/または1,3−ブチレングリコールを用いることがより好ましい。またその配合量は、化粧料総量を基準として好ましくは0.1〜15%であり、より好ましくは1.0〜10%である。これらの範囲内であれば、より優れたボリューム効果とロング感を得ることができる。
本発明に用いる成分(E)の繊維としては、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。例えば、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられる。また、これらの繊維は一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。このうち、ナイロンを用いる場合には、長さは1.0〜6.0mmのものが好ましく、3.0〜5.0mmであればより好ましい。太さは0.1〜20デニールのものが好ましく、2.0〜10デニールのものであればより好ましい。
本発明においては、これらの中から1種または2種以上を適時選択して用いることができる。またその配合量は、化粧料総量を基準として好ましくは0.1〜10%であり、より好ましくは0.5〜5.0%である。これらの範囲内であれば、より良好なロング効果
、ボリューム効果を得ることができる。
また本発明に用いるワックス類は、化粧料に一般的に使用されているものであれば特に制限されず使用することができる。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、α−オレフィンオリゴマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、モクロウ、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、コメヌカロウ、アクリルシリコーン・グラフト共重合体等である。
本発明においては、これらの中から1種または2種以上を適時選択して用いることができる。またその配合量は、化粧料総量を基準として10%以上であり、好ましくは15〜35%である。これらの範囲内であれば、良好なボリューム効果を得ることができる。
本発明の水中油型睫用化粧料は、種々の形態で用いることができ、固形形態または液状形態のマスカラやマスカラ下地、マスカラオーバーコートなど睫毛に塗付する剤型に配合し、常法に従い製造することができる。
また本発明においては、上記の成分以外にも皮膜形成性のポリマーエマルションを本発明を損なわない程度で、1種または2種以上を組み合わせて用いても良い。例えば、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、ポリアクリル酸エステルエマルジョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、(メタ)アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルション、(メタ)アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション、シリコーン系ポリマーエマルション等が挙げられる。
また本発明においては、成分(B)のカーボンブラック以外の顔料についても本発明を損なわない程度で用いることができる。これらは、化粧品に通常使用されるものであれば何れでもよい。その形態についても、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されない。例えば、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられ、1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、油層と水層のどちらに配合されてもよい。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン・酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、カオリン、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、珪ソウ土、ヒドロキシアパタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、酸化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、魚燐箔、二酸化チタン被覆ガラスフレーク、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、二酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性粉体類、ポ
リアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、N−アシルリジン等の有機粉体類、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲
母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられる。またこれらの色素及び顔料は、表面をシリコーン類、ラウロイルリジン、ステアロイルグルタミン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩、ポリエチレン、その他油剤等で被覆処理されていても良い。
本発明の睫用化粧料は、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、化粧品において一般的に用いられる各種の成分、例えば、固形または半固形または液状の油性成分、保湿剤、増粘剤、水溶性高分子、香料、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、紫外線吸収剤、溶剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、抗酸化剤、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類、キューティクル保護成分等を適時配合することができる。
本発明で用いることのできる、ワックス類以外の上記油性成分としては、化粧品に一般的に用いられているものであれば、特に限定されず何れのものも使用できる。例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、2−エチルヘキサン酸、ウンデシレン酸、パルミトオレイン酸、イソステアリン酸、リシノレイン酸、リノール酸、オレイン酸等の脂肪酸、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ツバキ油、アボガド油、トウモロコシ油、ヒマシ油、ゴマ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、ホホバ油、パーム油、ヤシ油、硬化ヤシ油、硬化油、硬化ヒマシ油、卵黄油、ナタネ油、コムギ胚芽油、落花生油、コメヌカ油等の油脂、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)トリグリセリル、オレイン酸フィトステリル、乳酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル,マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等のエステル類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、ラノリンアルコール、オクチルドデカノール、カプリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、イソドデカン等の炭化水素、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン系油、フッ素変性ポリシロキサン等、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素油、パルミチン酸2−エチルヘキシル,2−エチルヘキサン酸セチル,イソノナン酸イソトリデシル等の脂肪酸と一価のアルコールのエステル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール,ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ステアリン酸ポリエチレングリコール等の脂肪酸とグリコールのエステル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン,テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールなどの脂肪酸と多価アルコールのエステル、リンゴ酸ジイソステアリルなどの水酸基を持つエステル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル,炭酸ジアルキルなどの二塩基酸のエステル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル,マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等の脂肪酸とステロールとのエステルや液状ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が挙げられる。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、表中の数値は含有量(%)を表わす。実施例に先立ち、各実施例で採用した評価方法を説明する。
(1)保存安定性評価試験方法
所定の方法で調製した睫用化粧料を5〜40℃の1サイクル/日の往復恒温槽内に放置して、3週間後の保存安定性を下記の評価基準に従って評価した。
分離、凝集なし ;◎
分離凝集ごくわずかに有り ;○
分離凝集あり ;△
完全に分離 ;×
(2)官能評価試験方法
女性パネラー20名によって、睫毛に塗布後のロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さについて下記の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
良いと答えた人数が17人以上 ;◎
〃 12〜16人;○
〃 8〜11人;△
〃 7人以下 ;×
(評価項目)
a.ロング効果
b.ボリューム効果
c.均一かつ濁りの無い黒さ
・水中油型睫用化粧料の調製方法
製法:(1)〜(9)を混合し90℃に加熱して溶解,均一化し、これを油層とする。さらに(11)〜(23)の成分を80℃に加熱溶解した後、(28)〜(37)の顔料を添加し、(10)を混合した後、溶解した油層の成分を添加してホモミキサーにより乳化させる。そして、室温まで冷却し、(24)〜(27)の成分を添加し、攪拌する。これを所定の気密容器に充填し、目的の水中油型睫用化粧料を得る。
上記各組成物の成分組成、及び評価試験結果を表1に示す。
Figure 2007153743
(7):ANTARON V−220(ISP社製)
(17):カーボポール940(Goodrich Chemical社製)
(19):Polyox WSR(Union Carbide社製)
(20)、(21):アロンビスシリーズ(日本純薬社製)
(22):Tamol850(Rhom&Haas社製)
(24):ビニブランGV−5651(日信化学工業社製)
(25):ヨドゾールGH800(日本NSC社製)
(31)、(32):TNPシリーズ(御国色素社製)
表1に示すように、本発明の実施例1〜4のものは、保存安定性及びロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さの全ての点において比較例1〜5のものより明らかに優れている。
以上記載の如く、本発明により、優れたロング効果、ボリューム効果、均一かつ濁りの無い黒さを有し、さらに保存安定性が良好な水中油型睫用化粧料を提供することができ、例えばマスカラなどの睫毛に塗付する剤型において、常法に従い製造することができる。

Claims (2)

  1. 下記成分(A)〜(D)
    (A):ポリ(メタ)アクリル酸塩
    (B):カーボンブラック
    (C):揮発性アルコール
    (D):多価アルコール
    を含有し、かつ化粧料全量に対して、10質量%以上のワックス類を含有することを特徴とする水中油型睫用化粧料。
  2. さらに成分(E)として、繊維を含有することを特徴とする請求項1に記載の水中油型睫用化粧料。
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