JP2003113043A - 睫用化粧料 - Google Patents

睫用化粧料

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JP2003113043A
JP2003113043A JP2001304420A JP2001304420A JP2003113043A JP 2003113043 A JP2003113043 A JP 2003113043A JP 2001304420 A JP2001304420 A JP 2001304420A JP 2001304420 A JP2001304420 A JP 2001304420A JP 2003113043 A JP2003113043 A JP 2003113043A
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eyelashes
cosmetic
makeup
copolymer
component
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JP2001304420A
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Atsushi Mitsuida
淳 三井田
Masaki Okuyama
雅樹 奥山
Tomoko Oto
智子 音
Jiro Nakabayashi
治郎 中林
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目元をはっきりさせるといった化粧効果及び
その化粧持続性に優れ、かつ使用性、使用感において、
化粧がしやすく、化粧膜の均一性に優れる睫用化粧料に
関する。 【解決手段】 エイコセン・ビニルピロリドン共重合体
とポリ酢酸ビニルエマルション及び無水ケイ酸とを含有
する睫用化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、睫用化粧料において、
睫用化粧料に必要な目元をはっきりさせるという化粧効
果及びその持続性に優れ、また使用性や化粧膜の均一性
にも優れる睫用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、睫用化粧料は、睫を上にカールす
る事や睫を太く、長く見せることで、目元をはっきりさ
せるといった化粧効果をもつものである。一般的に、こ
れらの睫用化粧料は、固形状油分、例えばワックスやロ
ウ類、及び粉体、皮膜形成剤を中心として構成されてお
り、化粧品としての快適な使用性、使用感、及び機能性
を演出するために、種々の性状、性質をもつワックス
類、粉体、被膜形成剤の配合検討が行われてきた。例え
ば、比較的融点の低いワックスやロウ類においては、配
合量を増加させることにより、睫への密着性が高まるた
め、睫を太く目立たせるといった化粧効果を高めること
ができる。また、皮膜形成剤は、睫に使用されたときに
硬い膜を形成することで、化粧持ちを良くしたり、睫を
上にカールしたまま固定することで目元をはっきりさせ
るといった化粧効果を高めたりすることができるもので
ある。さらに、これらの系にナイロン等の短繊維を配合
することにより、睫を長く見せるといった化粧効果(ロ
ングラッシュ効果)を演出することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワック
スや樹脂等の固形成分の配合により化粧膜の付着性は向
上させることができるものの、多量に配合すると使用性
が悪化し、睫が束になってしまったり、化粧料の塊がで
きるなど均一な化粧膜を形成することができなかった。
また、エマルションポリマーの配合により、さらに付着
性を向上させるだけでなく、耐水性も高めることができ
るが、多量に配合すると化粧膜のべたつきを生じてしま
い、使用感の点で満足の行くものが得られなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するために鋭意研究した結果、エイコセン
・ビニルピロリドン共重合体とポリ酢酸ビニルエマルシ
ョン及び無水ケイ酸を用いることにより、目元をはっき
りさせるといった化粧効果、及びその持続性を演出する
ことができ、さらに使用性及び束付きや塊のない仕上が
り膜の均一性に優れた睫用化粧料が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、
(A)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体、(B)
ポリ酢酸ビニルエマルション、及び(C)無水ケイ酸を
含有することを特徴とする睫用化粧料に関するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(A)のエイコセン・ビニルピ
ロリドン共重合体は、主として、エイコセンとビニルピ
ロリドンとの共重合体で、化粧料に用いられるものであ
れば、特に制限されず、使用することができる。市販品
としてはANTARON V−220、GANEX V
−220(以上ISP社製)、UNIMER U−15
(INDUCHEM社製)が挙げられる。本発明に使用
される成分(A)のエイコセン・ビニルピロリドン共重
合体の配合量は、好ましくは0.1〜20質量%(以下
単に「%」で示す。)であり、より好ましくは1〜10
%である。この範囲であれば、目元をはっきりさせると
いった化粧効果の持続性、使用性及び使用感の点で満足
のいくものが得られる。また、エイコセン・ビニルピロ
リドン共重合体は必要に応じ1種又は2種以上を用いる
ことができる。
【0006】本発明に用いられる成分(B)のポリ酢酸
ビニルエマルションとは、ポリ酢酸ビニルを水溶性溶媒
中に分散させたもので、化粧料に用いられるものであれ
ば、特に制限されず使用することができる。市販品とし
ては、ビニブラン1080、ビニブラン1128C、ビ
ニブラン1080M、ビニブラン1080T、ビニブラ
ンGV−5651、ビニブラン1108S/W(以上、
日信化学工業社製)等が挙げられる。本発明に使用され
る成分(B)のポリ酢酸ビニルエマルションの配合量
は、固形分で、好ましくは0.1〜15%であり、より
好ましくは1〜10%である。この範囲であれば目元を
はっきりさせるいった化粧効果、使用性、使用感、及び
安定性の点で満足のいくものが得られる。また、ポリ酢
酸ビニルエマルションは必要に応じ1種又は2種以上を
用いることができる。
【0007】本発明に用いられる成分(C)の無水ケイ
酸としては、特に制限されず、化粧品一般に使用される
ものであり、無定形構造のもの、疎水化処理したもの、
あるいは結晶構造を有するものも好適に使用できる。市
販品としては、サイリシア550、サイリシア770、
サイロスフェア C−1504(以上、富士シリシア化
学社製)、AEROSIL200、AEROSIL30
0、AEROSILR972(以上、日本アエロジール
社製)、ニップシールE−220(日本シリカ工業社
製)等があげられる。本発明の睫用化粧料に用いられる
成分(C)の無水ケイ酸の配合量は、好ましくは0.1
〜15%であり、より好ましくは1〜10%である。こ
の範囲であれば、使用性、及び使用感の点で満足のいく
ものが得られる。また、無水ケイ酸は必要に応じ1種又
は2種以上を用いることができる。
【0008】本発明の睫用化粧料は、上記した必須成分
の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、付着性
や持続性、安定性を向上させる効果を持つ被膜形成性エ
マルションポリマーや、睫を長く見せる効果を付与する
ための繊維や、感触調整や着色の目的で粉体成分や、基
材、エモリエント成分として油性成分、保湿、粉体分散
剤として水性成分、粉体分散、感触調整の為の界面活性
剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水溶性被膜形成性樹脂、褪
色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香
料、などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合す
ることができる。
【0009】被膜形成性エマルションポリマーとして
は、高分子化合物を水性溶媒に分散してあるもので、通
常化粧品に使用されるものであれば特に制限されず、い
ずれのものも使用することができる。例えば、(メタ)
アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマ
ルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル共重合
体エマルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル
・スチレン共重合体エマルションポリマー、ビニルピロ
リドン・スチレン共重合体エマルションポリマー、シリ
コーン系ポリマーエマルション等が挙げられ、必要に応
じ、1種又は2種以上を使用することができる。
【0010】繊維としては、ナイロン、ポリエステル等
の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天
然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、
これらは特に限定されるものではなく、必要に応じて1
種又は2種以上を用いることができる。また、これらの
繊維は一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活
性剤等で処理したものも使用することができる。このう
ち、ナイロンを用いる場合には、長さは0.3〜3mm
のものが好ましく、太さは0.1〜20デニールのもの
が好ましく、更には0.5〜10デニールのものがより
好ましい。
【0011】油性成分としては、動物油、植物油、合成
油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性
油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬
化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、
シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油
性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフ
ィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリ
ブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エ
チレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、モクロ
ウ、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
リンゴ酸ジイソステアリル、トリベヘン酸グリセリル、
ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネ
オペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステ
ル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリ
ル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ス
テアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イ
ソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルア
ルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、
イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高
級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高
重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシ
ロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン
類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パー
フルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、
酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン
アルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エ
ステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステ
ル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カル
シウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0012】粉体成分としては、化粧品一般に使用され
る粉体であれば、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子
径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定され
ず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体
類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョ
ウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、チタン・酸化チタン焼結物、酸化セリウ
ム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチ
モン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロ
ム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸
バリウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メタケイ
酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合
成セリサイト、セリサイト、タルク、白雲母、金雲母、
紅雲母、黒雲母、カオリン、硫酸バリウム、ベントナイ
ト、スメクタイト、珪ソウ土、ヒドロキシアパタイト、
窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チ
タン、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄被
覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、
カルミン被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、酸
化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、魚燐箔、二酸化チタ
ン被覆ガラスフレーク、ポリエチレンテレフタレート・
アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタ
レート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレン
テレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィル
ム末等の光輝性粉体類、ポリアミド系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂等のコポリマー樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂等の有機高分子樹脂粉体、N−アシルリジン等の有
機粉体類、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然
有機粉体、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等
の色素粉体類、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉
体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛
被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チ
タン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合
粉体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いるこ
とができる。また、これら粉体は2種以上の複合化した
ものを用いても良く、フッ素系化合物、シリコーン系化
合物、金属石ケン、レシチン、水素添加レシチン、コラ
ーゲン、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワッ
クス、ロウ、油脂、炭化水素、界面活性剤、アミノ酸系
化合物、水溶性高分子等の1種又は2種以上を用いて公
知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0013】水性成分としては、水に可溶な成分であれ
ば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリ
セリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロー
ル類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん
糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチ
ン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビア
ガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マ
グネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウ
ィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベ
ンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0014】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、
非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イ
オン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グ
リセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキ
シアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル
変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤と
しては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂
肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アル
キルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジア
ルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、ア
シルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ο−ア
ルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が
挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂
肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級ア
ンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤として
は、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、
硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のも
のがあり、人体に対して安全とされるものが使用でき
る。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カ
ルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジア
ルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリ
アルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイ
ン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエ
チレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1
−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
【0015】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェ
ノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパ
ク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン
等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン
類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキ
シ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げら
れる。
【0016】本発明の睫用化粧料としてはクリーム状、
ゲル状、液状のマスカラ等が挙げられる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。なお、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0018】実施例1〜4及び比較例1〜3:マスカラ
(水中油型) 表1に示す処方のマスカラを調製し、目元をはっきりさ
せるという化粧効果、及びその化粧効果の持続性、塗布
時の化粧のしやすさ(使用性、及び使用感)、及び仕上
がり膜の均一性について下記の方法により官能評価を行
った。その結果も併せて表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】*1:ANTARON V−220 *2:GANEX V−220 *3:サイリシア550 *4:AEROSIL300 *5:プレキシトールB−500(固形分50%)(ポ
リマーラテックス社製) *6:ビニブランGV−5651(固形分40%)
【0021】(製法) 実施例1〜4及び比較例1〜3 A.成分(1)〜(7)を加熱溶解し、成分(8)を加
え、均一に混合する。 B.成分(9)〜(17)を加温し、均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填して製品とする。
【0022】(評価方法)10名の官能評価パネルによ
り、各試料を下記a〜dについて、(1)絶対評価基準
を用いて7段階に評価し、各試料の評点の平均値を
(2)4段階判定基準を用いて判定した。尚、評価項目
bについては、試料を睫に塗布し、パネルに通常の生活
をしてもらい、12時間後の化粧効果について評価し
た。 (評価項目) a.化粧効果 b.化粧効果の持続性 c.化粧のしやすさ d.仕上がり膜の均一性 (1)絶対評価基準 (2)4段階判定基準 (平均点) :(判定) 5点を超える :非常に良好:◎ 3点を超えて5点以下:良好 :○ 1点を超えて3点以下:やや不良 :△ 1点以下 :不良 :×
【0023】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜4のマスカラは、比較例1〜3のマス
カラに比較し、目元をはっきりさせるという化粧効果及
びその持続性、化粧のしやすさ、仕上がり膜の均一性の
全ての面で、はるかに優れた特性を有していることがわ
かる。特に、本発明のマスカラは、睫を太く見せ、目元
をはっきりさせるという化粧効果に優れ、また睫の一本
一本にきれいにつき、仕上がり膜の均一性が高いといっ
た官能特性上、非常に優れたものである。一方、エイコ
セン・ビニルピロリドン共重合体の配合されていない比
較例1では、化粧効果の持続の点で満足のいくものが得
られず、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルションの配合されて
いない比較例2では、化粧のしやすさ、化粧膜の均一性
の点で満足のいくものが得られなかった。また、無水ケ
イ酸の配合されていない比較例3では、化粧効果の持
続、化粧のしやすさの点で満足のいくものが得られなか
った。
【0024】 実施例5:マスカラ(水中油型) (成分) (%) (1)ステアリン酸 3 (2)カルナウバワックス 1 (3)ミツロウ 1 (4)パラフィンワックス 1 (5)エイコセン・ポリビニルピロリドン共重合体 *1 20 (6)エイコセン・ポリビニルピロリドン共重合体 *2 2 (7)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1 (8)ショ糖脂肪酸エステル 2 (9)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.3 (10)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5 (11)ベンガラ 5 (12)無水ケイ酸 *3 0.1 (13)無水ケイ酸 *4 0.1 (14)トリエタノールアミン 1.2 (15)1,3−ブチレングリコール 8 (16)パラオキシ安息香酸エステル 0.2 (17)ポリアクリル酸アルキル共重合体エマルション*5 10 (18)ポリ酢酸ビニルエマルション *6 0.5 (19)美容剤(シャクヤクエキス) 0.03 (20)精製水 残量 (製法) A.成分(1)〜(10)を加熱溶解し、成分(11)
を加え、均一に混合する。 B.成分(12)〜(20)を加温し、均一に混合す
る。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填して製品とする。
【0025】 実施例6:マスカラ(油性型) (成分) (%) (1)ロジン酸ペンタエリスリット 25 (2)軽質流動イソパラフィン 残量 (3)パルミチン酸デキストリン 1.4 (4)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体 *1 0.1 (5)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体 *2 0.1 (6)マイクロクリスタリンワックス 2 (7)セレシンワックス 3 (8)ミツロウ 2 (9)トリメチルシロキシケイ酸 5 (10)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 (11)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 10 (12)無水ケイ酸 *3 7 (13)無水ケイ酸 *4 3 (14)黒酸化鉄 *7 9 (15)タルク 5 (16)ポリ酢酸ビニルエマルション*6 0.2 (17)ポリアクリル酸アルキル共重合体エマルション*5 0.2 *7:パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩5%処理 (製法) A.成分(3)〜(10)を加熱混合し、成分(1)、
(2)を加え、加熱溶解する。 B.Aに成分(11)を加え、混合する。 C.Bに成分(12)〜(17)を加え、均一に混合す
る。 D.Cを容器に充填して製品とする。
【0026】 実施例7:マスカラ(油中水型) (成分) (%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 5 (2)軽質流動イソパラフィン 5 (3)トリメチルシロキシケイ酸 5 (4)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体 *1 8 (5)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体 *2 2 (6)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 (7)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 5 (8)無水ケイ酸 *3 3 (9)無水ケイ酸 *4 2 (10)黒酸化鉄 *8 5 (11)タルク 5 (12)ポリアクリル酸アルキル共重合体エマルション *5 10 (13)ポリ酢酸ビニルエマルション *6 10 (14)精製水 残量 *8:ジメチルポリシロキサン2%処理 (製法) A.成分(3)〜(6)を加熱混合し、成分(1)、
(2)を加え、加熱溶解する。 B.Aに成分(7)を加え、混合する。 C.Bに成分(8)〜(11)を加え、加熱溶解する。 D.Cに成分(12)〜(14)を加え、乳化する。 E.Dを容器に充填して製品とする。
【0027】以上のようにして得られた実施例5〜7の
マスカラは、まつげに一本一本きれいに付着するボリュ
ームアップ効果に優れ、化粧の持続性、使用性、使用感
及び化粧膜の均一性に優れた特性を有するものが得られ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明の睫用化粧料は、まつげを太く見
せ、目元をはっきりさせるといった化粧効果及びその化
粧持続性に優れ、かつ使用性、使用感において、化粧が
しやすく、化粧膜の均一性に優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 治郎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AB171 AB172 AB232 AC012 AC022 AC122 AC242 AC432 AC442 AC482 AC542 AD071 AD072 AD091 AD092 AD162 AD172 CC14 DD31 EE03 EE06 EE07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体 (B)ポリ酢酸ビニルエマルション (C)無水ケイ酸 を含有することを特徴とする睫用化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)の含有量が0.1〜20質量
    %、成分(B)の含有量が固形分で0.1〜15質量
    %、成分(C)の含有量が0.1〜10質量%であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の睫用化粧料。
  3. 【請求項3】 睫用化粧料が乳化型であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の睫用化粧料。
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