JP2002338436A - 乳化型アイメークアップ化粧料 - Google Patents

乳化型アイメークアップ化粧料

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JP2002338436A JP2001151747A JP2001151747A JP2002338436A JP 2002338436 A JP2002338436 A JP 2002338436A JP 2001151747 A JP2001151747 A JP 2001151747A JP 2001151747 A JP2001151747 A JP 2001151747A JP 2002338436 A JP2002338436 A JP 2002338436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用部位を際立たせるといった化粧効果及び
その持続性に優れ、また使用性が良く、安全性、安定性
も良好な水系化粧料に関する。 【解決手段】 キャンデリラレジンを含有する乳化型ア
イメークアップ化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイメークアップ
化粧料に必要な目元をはっきりさせるという化粧効果及
びその持続性、仕上がり膜の均一性に優れ、また使用性
が良く安全性、安定性も良好であり、樹脂特有の臭いを
低減させたメークアップ化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メークアップ化粧料において目元
をはっきりさせるという化粧効果は、ワックス類、樹脂
類、皮膜形成剤等を配合することにより、肌もしくは睫
への密着性を高めたり、睫を太く目立たせたり、睫を上
にカールして目元を際立たせていた。更に、これらの系
にナイロン等の繊維を配合することにより、睫を長くみ
せ、目元を際立たせること等がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワックスや、エステルガムに代表される樹脂等はいずれ
も常温での柔軟性、付着性に乏しいものが多く、このた
め、睫への付着性が乏しく、睫を太く見せる効果が不十
分であったり、塗膜の柔軟性に乏しいため睫のカールが
直線的になりやすい等の問題があった。また最近では輝
きのある煌びやかな雰囲気が流行し、パール感やラメ感
を強調した輝きにより、目元を際立たせるという化粧効
果が求められているが、これらのワックス、樹脂等をパ
ール剤やラメ剤の付着剤、接着剤として用いる場合、十
分な効果を得られる程度配合すると、製品における伸び
が悪くなる等の使用性の低下や、伸びが滑らかでない等
の使用感の低下につながる。また、これらの樹脂等は特
有の臭いを有し、且つ経時的に強まる傾向があるため、
多量に配合した場合は臭いの点で好ましくないという欠
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するために鋭意研究した結果、キャンデリ
ラレジンを含有することにより、使用性、使用感に優
れ、目元を際だたせる効果やその持続性、仕上がり膜の
均一性に優れた乳化型アイメークアップ化粧料が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明はキャンデリラレジンを含有することを特徴
とする乳化型アイメークアップ化粧料に関するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用されるキャンデリラレジンとは、キャンデ
リラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られる樹脂
分で、樹脂分が好ましくは65質量%(以下、単に
「%」で示す)以上、更に好ましくは85%以上の割合
で含有されるものである。この分別抽出の方法として
は、例えば、キャンデリラワックスにエタノールを添加
して水浴上等で加熱することによりキャンデリラワック
スを溶解する。次に、これを常温まで冷却して、ワック
スの結晶を析出させ、これを濾過することにより結晶と
濾液とに分ける。樹脂分は濾液中に溶解しているため、
濾液中のエタノールを蒸留回収することにより、樹脂分
を得ることができる。また、キャンデリラレジンの軟化
点は35〜55℃が好ましく、例えばINCI名(In
ternational Nomenclature
Cosmetic Ingredient label
ing names)でキャンデリラワックスエキスト
ラクト等が挙げられる。軟化点の測定方法としては、化
粧品原料基準一般試験法軟化点測定法に準じ、試料量
0.5g、昇温速度0.2℃/分、12mmφ、10g
の鉛球を用いて行う。
【0006】本発明に使用されるキャンデリラレジンの
配合量は、0.1〜30%が好ましく、更に0.5〜2
0%であることがより好ましい。この範囲であれば、睫
をカールアップさせたり、重ね付けにより太く見せ、ボ
リューム感を演出したり、またパール剤やラメ剤の付着
性を高めて目元をはっきりさせるといった化粧効果や持
続性、安定性、使用性、使用感の点で満足のいくものが
得られる。
【0007】更に、本発明は被膜形成性エマルションポ
リマーを含有することにより、付着性や持続性、安定性
が格段に向上する。使用される被膜形成性エマルション
ポリマーとしては、高分子化合物を水性溶媒に分散して
あるもので、通常化粧品に使用されるものであれば特に
制限されず、いずれのものも使用することができる。例
えば、ポリアクリル酸エマルションポリマー、アクリル
酸アルキル共重合体エマルションポリマー、アクリル酸
アルキル・スチレン共重合体エマルションポリマー、ポ
リ酢酸ビニルエマルションポリマー、ビニルピロリドン
・スチレン共重合体エマルションポリマー、シリコーン
系ポリマーエマルション等が挙げられるが、中でもポリ
酢酸ビニルエマルションポリマーが望ましい。これらの
エマルションポリマーは、必要に応じ、1種又は2種以
上を使用することができる。
【0008】本発明に使用される被膜形成性エマルショ
ンポリマーの配合量は、固形分として、全組成分中に
0.1〜30%が好ましく、1〜25%が更に好まし
い。この範囲であれば、使用性、化粧効果の持続の点で
満足のいくものが得られる。
【0009】本発明のメークアップ化粧料は、上記した
必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例え
ば、睫を長く見せる効果を付与するための繊維や、感触
調整や着色の目的で粉体成分や、基材、エモリエント成
分として油性成分、保湿、粉体分散剤として水性成分、
粉体分散、感触調整の為の界面活性剤、紫外線吸収剤、
保湿剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体等の水溶性
被膜形成性樹脂、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美
容成分、防腐剤、香料、などを本発明の効果を損なわな
い範囲で適宜配合することができる。繊維としては、ナ
イロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造
繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半
合成繊維等が挙げられ、これらは特に限定されるもので
はなく、必要に応じて1種又は2種以上を用いることが
できる。また、これらの繊維は本発明の効果を妨げない
範囲で一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活
性剤等で処理したものも使用することができる。
【0010】油性成分としては、動物油、植物油、合成
油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性
油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬
化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、
シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油
性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフ
ィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリ
ブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エ
チレン・プロピレンコポリマー、モクロウ、モンタンワ
ックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレ
ステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリ
ルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコー
ル、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、
ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジ
メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアル
キレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシ
ロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架
橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサ
ン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオ
ロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油
剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプ
ロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキ
ストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプ
ン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ス
テアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ
る。
【0011】粉体成分としては、板状、紡錘状、針状等
の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により
特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体
類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的
には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セ
リウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロ
ム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネ
シウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサ
イト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベ
ントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、
オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング
雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、ア
ルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナ
イロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素の
レーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母
チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム
被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛
含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレ
ート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテ
レフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエ
チレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層
フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を
用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種
以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、
シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油
脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施
したものであっても良い。
【0012】水性成分としては、水に可溶な成分であれ
ば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリ
セリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロー
ル類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん
糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチ
ン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビア
ガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マ
グネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウ
ィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベ
ンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0013】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、
非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イ
オン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グ
リセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキ
シアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル
変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤と
しては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂
肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アル
キルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジア
ルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、ア
シルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウ
リン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、
アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アル
キルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキ
ルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性
剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及
びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アン
モニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタ
イプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、
リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とさ
れるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N
−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタ
イン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン
酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレ
ンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N
−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイ
ン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボ
キシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙
げられる。
【0014】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェ
ノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパ
ク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン
等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン
類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキ
シ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げら
れる。
【0015】本発明の乳化型アイメークアップ化粧料と
しては固形状、クリーム状、ゲル状、液状のマスカラ、
アイライナー、アイシャドウ、アイブロウ等が挙げられ
る。
【0016】
【実施例】次に、実施例及び参考例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制
約されるものではない。
【0017】実施例1〜6及び比較例1〜4 水中油乳
化型マスカラ 表1に示す処方のマスカラを調製し、睫に塗布し、睫を
上にカールする化粧効果やボリュームアップ効果、塗布
時の使用性・使用感、仕上がり膜の均一性や、化粧持ち
効果について下記の方法により官能評価を行った。その
結果もあわせて表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】*1:キャンデリラレジンの組成は、樹脂
分90%、遊離アルコール5%、遊離脂肪酸分2%、エ
ステル分2%、炭化水素分1%であり、軟化点は47〜
48℃である。
【0020】(製造方法) A.成分(1)〜(11)を加熱溶解し、成分(12)
〜(14)を加えて均一に混合する。 B.成分(15)〜(27)を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填し、製品とする。
【0021】下記評価項目について各々評価を行った。 (評価項目) (a)化粧効果(カール効果) (b)化粧効果(ボリューム効果) (c)塗布時の使用性・使用感 (d)仕上がり膜の均一性 (e)化粧持ち (f)経時安定性 (g)樹脂臭のなさ (評価方法)
【0022】10名の官能検査パネルにより、各試料を
上記a〜eについて、下記絶対評価を用いて7段階に評
価し、各試料ごとの評点の平均値を4段階評価基準を用
いて評価した。但し、eについては、試料を使用後、パ
ネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果に
ついて評価した。f、gの項目については各試料の40
℃で1ヶ月保存の状態を観察し、室温保存品と比較して
それぞれ下記4段階判定基準により評価した。
【0023】(化粧効果評価)、(使用性・使用感評
価)、(化粧膜評価)、(化粧持ち評価) 絶対評価基準 4段階評価基準 5点を超える :非常に良好:◎ 3点を超えて5点以下:良好 :○ 1点を超えて3点以下:やや不良 :△ 1点以下 :不良 :× (経時安定性評価) 非常に良好:◎ 良好 :○ やや不良 :△ 不良 :× (樹脂臭のなさの評価) 臭わない :◎ やや臭う :○ 臭う :△ 非常に臭う:×
【0024】本結果から明らかなように、本発明品であ
る実施例1〜6の水中油乳化型マスカラを用いた場合
は、比較例1〜4に比較し、目元を際だたせるといった
化粧効果や塗布時の使用性・使用感、仕上がり膜の均一
性、化粧持ちのすべての点ではるかに優れた特性を有し
ていた。また安定性や臭いの点においても優れていた。
一方、比較例に示したように、従来のワックスや樹脂等
を用いたマスカラは充分な化粧効果が得られず、多量に
配合した場合には使用性及び安定性に劣っており、満足
のいくものが得られなかった。
【0025】 実施例7 油中水乳化型マスカラ (成分) (%) (1)軽質流動イソパラフィン 48.1 (2)黒酸化鉄 10 (3)キャンデリラレジン*1 10 (4)有機変性ベントナイト 5 (5)ポリオキシエチレン・ メチルポリシロキサン共重合体 1 (6)精製水 残量 (7)塩化ナトリウム 0.5 (8)油溶性アルニカエキス 0.1 (9)フェノキシエタノール 0.3 (10)ビニルピロリドン・スチレン共重合体 エマルションポリマー(固形分40%) 10 (11)ポリエチレンテレフタレート・ ポリオレフィン積層フィルム末 3 (12)ベンガラ被覆雲母チタン 7 (製造方法) A.成分(1)〜(5)を加熱溶解し均一に混合する。 B.成分(6)〜(12)を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.Cを容器に充填し、製品とする。 以上のようにして得られた油中水乳化型マスカラは、睫
を上にカールしたりボリュームをもたせるといった化粧
効果や、目元に輝きを持たせるという化粧効果に優れ、
塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持
ちに優れたものであった。
【0026】 実施例8 水中油乳化型アイライナー (成分) (%) (1)ステアリン酸 1 (2)セタノール 1 (3)モノステアリン酸グリセリン 0.5 (4)モノステアリン酸エチレングリコール 0.5 (5)キャンデリラレジン*1 8 (6)群青 1 (7)赤色202号 1 (8)精製水 残量 (9)1,3−ブチレングリコール 5 (10)水酸化ナトリウム 0.2 (11)加水分解コンキオリン液溶液 0.1 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (13)アクリル酸アルキル共重合体 エマルションポリマー(固形分50%) 10 (14)雲母チタン 10 (15)香料 適量 (製法) A.成分(1)〜(5)を加熱溶解し、(6)、(7)
を加えて均一に混合する。 B.成分(8)〜(15)を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られた水中油乳化型アイライナー
は、目元に輝きを持たせるという化粧効果に優れ、塗布
時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ちに
優れたものであった。
【0027】 実施例9 水中油乳化型アイシャドウ (成分) (%) (1)ステアリン酸 1 (2)セタノール 1 (3)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5 (4)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5 (5)モノステアリン酸グリセリン 0.5 (6)キャンデリラレジン*2 27 (7)黄色4号 1 (8)赤色202号 1 (9)精製水 残量 (10)ジプロピレングリコール 5 (11)カルボキシビニルポリマー 0.1 (12)トリエタノールアミン 0.2 (13)カミツレ抽出液 0.1 (14)フェノキシエタノール 0.1 (15)ポリアクリル酸エマルションポリマー (固形分45%) 10 (16)酸化チタン処理合成金雲母 10 (17)ポリエチレンテレフタレート・ アルミニウムエポキシ積層末 1 (18)ポリエチレンテレフタレート・ ポリオレフィン積層フィルム末 1 *2:キャンデリラレジンの組成は、樹脂分65%、遊離アルコール18%、遊 離脂肪酸分9%、エステル分5%、炭化水素分3%であり、軟化点は35〜40 ℃である。 (製造方法) A.成分(1)〜(6)を加熱溶解し、(7)、(8)
を加えて均一に混合する。 B.成分(9)〜(18)を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られた水中油乳化型アイシャドウ
は、目元に輝きを持たせるという化粧効果に優れ、塗布
時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持ちに
優れたものであった。
【0028】実施例10 水中油乳化型アイブロウ (成分) (%) (1)ステアリン酸 3 (2)セタノール 2 (3)モノステアリン酸グリセリン 0.5 (4)モノステアリン酸エチレングリコール 0.5 (5)キャンデリラレジン*1 10 (6)ショ糖脂肪酸エステル 1.5 (7)黒酸化鉄 1 (8)精製水 残量 (9)1,3−ブチレングリコール 5 (10)水酸化ナトリウム 0.2 (12)ローヤルゼリーエキス 0.1 (13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (14)アクリル酸アルキル共重合体 エマルションポリマー(固形分50%) 10 (製法) A.成分(1)〜(6)を加熱溶解し、(7)を加えて
均一に混合する。 B.成分(8)〜(14)を均一に混合する。 C.AにBを加え、乳化する。 D.容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られた水中油乳化型アイブロウは、
塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持
ちに優れたものであった。
【0029】
【発明の効果】本発明の乳化型アイメークアップ化粧料
は、睫を上にカールしたり太く見せる化粧効果があり、
塗布時の使用性・使用感や仕上がり膜の均一性、化粧持
ち、そして安定性、臭い、安全性にも優れたものであっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AB172 AB192 AB232 AB432 AC012 AC072 AC122 AC242 AC422 AC442 AC482 AC542 AC792 AC852 AD011 AD012 AD072 AD092 AD112 AD222 AD332 AD532 CC11 CC14 DD31 EE06 EE10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンデリラレジンを含有することを特
    徴とする乳化型アイメークアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 更に被膜形成性エマルションポリマーを
    含有することを特徴とする請求項1記載の乳化型アイメ
    ークアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 キャンデリラレジンの配合量が全組成分
    中に0.1〜30質量%であることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の乳化型アイメークアップ化粧料。
  4. 【請求項4】 被膜形成性エマルションポリマーの配合
    量が全組成分中に固形分で0.1〜30質量%であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の乳化型アイメー
    クアップ化粧料。
  5. 【請求項5】 乳化型アイメークアップ化粧料が睫用化
    粧料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    項に記載の乳化型アイメークアップ化粧料。
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