JP2000319132A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2000319132A
JP2000319132A JP11220539A JP22053999A JP2000319132A JP 2000319132 A JP2000319132 A JP 2000319132A JP 11220539 A JP11220539 A JP 11220539A JP 22053999 A JP22053999 A JP 22053999A JP 2000319132 A JP2000319132 A JP 2000319132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった
化粧効果及びその持続性、化粧膜の均一性に優れ、また
使用性が良く、安全性、安定性も良好な化粧料に関す
る。 【解決手段】高彩度着色剤で着色され、且つ表面処理さ
れた繊維を含有する化粧料を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用部位に高彩度
な化粧膜を付与するといった化粧効果及びその持続性、
化粧膜の均一性に優れ、また使用性が良く、安全性、安
定性も良好な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維を配合する化粧料の代表的なものと
しては、睫用化粧料があげられる。睫用化粧料は、睫を
上にカールすることや睫を太く、長くみせることで、目
元をはっきりさせるといった化粧効果をもつものであ
る。従来、これらの睫用化粧料は、固形状油分、例えば
ワックスやロウ類、及び粉体、被膜形成剤、水溶性高分
子等を中心に構成されており、化粧料として求められる
様々な使用性、使用感、及び機能性をもたせるために、
種々の剤型、及び原料の配合検討が行われてきた。例え
ば、機能性を向上させた技術としては、乳化タイプの睫
用化粧料が挙げられる。乳化タイプでは、比較的融点の
低いワックスやロウ類及び種々の被膜形成剤の配合量を
増加させることにより、睫への密着性を高め、睫を太く
目立たせたり、睫を上にカールしたまま固定することで
目元をきわだたせたりすることができた。更に、これら
の系にナイロン等の繊維を配合することにより、睫を長
く見せ、使用部位を目立たせるといった化粧効果の付与
をする技術もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来使
用されてきたナイロン等の繊維は透明〜白色を呈してお
り、特に透明な化粧料剤型に配合すると色の彩度が低
く、高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果を充分
に演出することができなかった。更に、ナイロン繊維に
カーボンブラックや酸化チタン等の顔料を配合した繊維
を使用しても、色の彩度に欠け、使用部位に高彩度な化
粧膜を付与するといった化粧効果を充分に得ることがで
きず、眉毛用や頭髪用化粧料においては、透明〜白色を
呈する従来の繊維では使用部位が白化してしまい、自然
な化粧膜の演出といった点で満足のいくものが得られな
かった。また、レーヨン等の繊維については、茶色〜黒
色等を呈しているものの、色相の彩度が低い為、使用部
位に高彩度な化粧膜の演出といった点では、ナイロン繊
維と同様、化粧効果を充分に得ることができなかった。
一方、着色剤を用いて繊維を着色し、化粧料に配合する
技術はあるが、高彩度な化粧膜は得られるものの、繊維
の分散性に乏しく、系中に均一に分散することが難しい
ため、充分な化粧効果を得ることができなかった。さら
に、得られた化粧膜は、耐水性や耐油性に乏しいため、
化粧効果の持続性といった点で満足のいくものが得られ
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
課題を解決するために鋭意研究した結果、高彩度着色剤
で着色され、且つ表面処理された繊維を用いることによ
り、使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧
効果に優れ、化粧効果の持続性が高く、化粧膜の均一性
に優れ、また安定性、安全性にも優れることを見出し、
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は高彩度
着色剤で着色され、且つ表面処理された繊維を配合する
ことを特徴とする化粧料に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の化粧料は、高彩度着色剤で着色され、且つ表面
処理された繊維(以下、「表面処理着色繊維」と記
す。)を必須成分として含有する。表面処理着色繊維に
用いられる繊維としては、通常化粧料に使用されるもの
であれば特に制限されず、いずれのものも使用すること
ができる。例えば、ナイロン、ポリエステル等の合成繊
維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、
アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられる。これら
の繊維を高彩度着色剤で着色し、さらに表面処理をする
が、なかでもナイロン繊維を用いたものが、高彩度な化
粧膜を付与するといった化粧効果の点で最も好ましい。
該繊維の長さは、使用部位に高彩度な化粧膜を付与する
といった化粧効果及び、良好な使用性と均一な化粧膜の
形成の点において0.1〜5mmが好ましく、更に好ま
しくは0.3〜3mmである。また、太さは、使用部位
に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果及び、良
好な使用性と均一な化粧膜の形成の点において0.1〜
20デニール(以下、単に「D」と示す。)が好まし
く、更に好ましくは0.3〜10Dである。これらの繊
維は、材質、太さ、長さの異なる1種又は2種以上を用
いることができる。
【0006】本発明の化粧料に使用される表面処理着色
繊維を着色する高彩度着色剤としては、通常化粧料に使
用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも
使用できる。例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102
号、赤色104号(1)、赤色105号(1)、赤色1
06号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青
色2号、赤色201号、赤色213号、赤色214号、
赤色215号、赤色227号、赤色230号(1)、赤
色230号(2)、赤色231号、赤色232号、橙色
205号、橙色207号、黄色203号、緑色201
号、緑色204号、緑色205号、青色202号、青色
203号、青色205号、かっ色201号、赤色401
号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色
506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号
(1)、黄色406号、黄色407号、緑色401号、
緑色402号、紫色401号、黒色401号等の水溶性
のタール系色素、赤色202号、赤色218号、赤色2
23号、赤色226号、赤色228号、橙色201号、
黄色201号、黄色205号、青色201号、青色20
4号、紫色201号、赤色404号、赤色405号、橙
色401号、黄色401号、黄色404号、黄色405
号、青色403号、青色404号等の水不溶性のタール
系色素、クチナシ色素、ベニバナ色素、ウコン色素、パ
プリカ色素、アナトー色素、コチニール色素等の天然色
素、酸性、塩基性色素、及び分散染料等が挙げられる
が、中でも水溶性のタール系色素が着色性、安定性及び
使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果
の点で最も好ましい。また、これらの高彩度着色剤は、
1種又は2種以上を使用することが可能であり、種々の
色調を演出することができる。これらの高彩度着色剤で
繊維を着色する方法は、特に限定されないが、例えば溶
媒に高彩度着色剤を溶解し繊維に着色する方法や、練り
込む方法、繊維にする工程中に着色する方法等があげら
れる。
【0007】本発明に使用される表面処理着色繊維の表
面処理剤としては通常化粧料に使用されるものであれば
特に制限されず、いずれのものも使用できる。例えば、
一般油剤、シリコーン化合物、フッ素化合物、界面活性
剤、シリカ等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を
用いることができる。なかでもシリカで処理した着色繊
維は、化粧料への分散性が格段に向上するため、化粧料
に配合した場合、化粧膜の均一性及び化粧膜の持続性の
点で最も好ましい。これらの表面処理剤で繊維を処理す
る方法は、特に限定されないが、溶媒に表面処理剤と繊
維を入れて被覆又は付着させる方法、繊維に吹き付ける
方法等が挙げられる。表面処理剤の処理量は、特に制限
されず、目的に応じて決められるが、表面処理された着
色繊維全体の0.01〜30重量%(以下、単に「%」
と示す。)が好ましく、更に0.1〜20%が好まし
い。この範囲であれば繊維の分散性に充分な効果が得ら
れる。
【0008】着色と表面処理の工程は、例えば、溶媒に
高彩度着色剤と表面処理剤と繊維を入れて、着色と表面
処理の工程を同時に行う方法、着色後に表面処理を行う
方法あるいは表面処理後に着色を行う方法等、いずれの
方法でもかまわない。これらの表面処理着色繊維は、1
種又は2種以上を使用することが可能であり、表面処理
着色繊維の配合量は、特に制限されず、使用性、使用感
及び製品剤型により決められるが、0.1〜50%が好
ましく、0.5〜20%が更に好ましい。この範囲で用
いれば、使用部位に高彩度な化粧膜を付与するといった
化粧効果や化粧膜の均一性といった点で、充分に満足の
いくものが得られる。
【0009】本発明の化粧料には、上記の構成成分に加
え、本発明の効果を損なわない範囲で、剤型を保持する
ためや目的に応じて、通常化粧料に使用される成分を配
合することができる。例えば、炭化水素、高級脂肪酸エ
ステル、動植物油脂、シリコーン油、フッ素系油剤等の
油性成分によりエモリエント感を付与したり、有機顔
料、無機顔料等の粉体により着色効果やパウダリー感を
付与したり、水溶性高分子、アルコール類、水等の水性
成分によりモイスチュア感を付与したり、界面活性剤、
ポリマーエマルジョン等の皮膜形成剤、紫外線吸収剤、
保湿剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料などを各
種の効果を付与するために適宜配合することができる。
【0010】油性成分としては、動物油、植物油、合成
油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性
油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬
化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、
シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油
性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフ
ィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリ
ブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリ
マー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシュトロプ
スワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホ
ホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、
ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワック
ス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミ
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセ
リル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソス
テアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロ
ジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオ
ペンチルグリコール、コレスレロール脂肪酸エステル、
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・
ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステア
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアル
コール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級
アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重
合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシ
ロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリ
シロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキ
シ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサ
ン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パー
フルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロ
ポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノ
リン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコー
ル等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−
ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0011】粉体としては、形状も球状、板状、針状等
特に限定することなく配合できる。例えば無機粉体とし
ては、タルク、カオリン、マイカ、合成マイカ、セリサ
イト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマ
グネシウム、無水ケイ酸、炭化珪素、硫酸バリウム、ベ
ントナイト、スメクタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、チッ化硼素、酸化クロ
ム、コンジョウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタ
ン、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられ、有
機粉体としては、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポ
リスチレン粉末、シリコーン粉末、メチルメタアクリレ
ート粉末、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウー
ルパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、タール
系色素及びそのレーキ色素等、又、これらの粉体を複合
化したものが挙げられる。更にフッ素化合物、シリコー
ン系油剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等の1種又
は2種以上を用いて表面処理を施したものを用いること
もできる。
【0012】水性成分としては、水に可溶な成分であれ
ば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリ
セリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロー
ル類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん
糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチ
ン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビア
ガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マ
グネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウ
ィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベ
ンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0013】界面活性剤としては、非イオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、例え
ばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチ
ル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベン
ゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。保湿剤
としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、
エラスチン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤とし
ては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が
挙げられる。美容成分としては、例えばビタミン類、消
炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤としては、例えばパ
ラオキシ安息香酸アルキル、フェノキシエタノール等が
挙げられる。
【0014】本発明の化粧料としては、主に睫用化粧料
が挙げられるが、眉毛、頭髪等の毛髪用化粧料や、その
他、ボディーカラー、アイライナー、アイカラー、口
紅、マニキュア等のメークアップ化粧料や皮膚用化粧料
としても使用することができる。また、本発明の化粧料
の形態としては、固形、半固形、液状等が挙げられる
が、中でもゲル状が好ましく、透明、半透明、不透明そ
れぞれの化粧料として使用することができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。 実施例1〜5及び比較例1〜5 マスカラ 表1に示す処方のマスカラを調製し、睫に高彩度な化粧
膜を付与するといった化粧効果、及びその化粧効果の持
続、塗布時の化粧のしやすさ(使用性、使用感)、及び
化粧膜の均一性について下記の方法により官能評価を行
った。その結果もあわせて表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】*1:黄色4号で着色され、且つシリカで
表面処理された(3%)繊維(7D、2mm) *2:青色1号で着色され、且つシリカで表面処理され
た(3%)繊維(7D、2mm) *3:無着色で、シリカで表面処理された(3%)繊維
(7D、2mm) *4:無着色で、シリカで表面処理された(3%)繊維
(7D、2mm) *5:黄色4号で着色され、表面処理のない繊維(7
D、2mm)
【0018】(製法) 実施例1〜5及び比較例1〜5 A.成分1〜6を混合溶解し、成分7〜13を加えて均
一に混合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。
【0019】(評価方法)10名の官能検査パネルによ
り、各試料を下記a〜dについて、(1)絶対評価基準
を用いて7段階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を
(2)4段階評価基準を用いて評価した。尚、評価項目
bについては、試料を睫に塗布し、パネルに通常の生活
をしてもらい、12時間後の化粧効果について評価し
た。 (評価項目) a.化粧効果 b.化粧効果の持続 c.化粧のしやすさ d.化粧膜の均一性 (1)絶対評価基準 (評点):(評価) 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い (2)4段階評価基準 5点を超える :非常に良好:◎ 3点を超えて5点以下:良好 :○ 2点を超えて3点以下:やや不良 :△ 2点以下 :不良 :×
【0020】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1〜5のマスカラは、比較例1〜5のマス
カラに比較し、使用部位に高彩度な化粧膜を付与すると
いった化粧効果、及びその持続性、化粧のしやすさ、化
粧膜の均一性の全ての面で、はるかに優れた特性を有し
ていることがわかる。一方、高彩度着色剤で着色してい
ない繊維を用いた比較例1及び2では、色の彩度が低
く、使用部位である睫に高彩度な化粧膜を付与するとい
った化粧効果及び化粧膜の均一性の点で満足のいくもの
が得られなかった。また、繊維に着色せず、高彩度着色
剤を直接配合した比較例3及び4についても、使用部位
である睫に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果
の点で満足のいくものが得られなかった。また、繊維に
着色はしたものの、表面処理をしていない繊維を用いた
比較例5では、化粧効果の持続、化粧膜の均一性の点で
満足のいくものが得られなかった。
【0021】実施例6 マスカラ(赤) (成分) (%) (1)ロジン酸ペンタエリスリット 5 (2)ポリイソブチレン 15 (3)パルミチン酸デキストリン 1 (4)カルナウバワックス 2 (5)フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル 5 (6)有機変性ベントナイト 4 (7)軽質流動イソパラフィン 49 (8)レーヨン繊維(赤)*6 5 (9)フッ素化合物処理タルク 14 *6:赤色106号、酸化チタンで着色され、更にフッ
素化合物で処理した(10%)繊維(0.5D、0.5
mm) (製法) A.成分1〜7を加熱溶解し、成分8、9を加え、均一
に混合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られたマスカラは、使用部位に高彩
度な化粧膜を付与するといった化粧効果に優れ、使用
性、使用感も良く、化粧膜の均一性に優れたものであっ
た。
【0022】実施例7 O/W型マスカラ(緑) (成分) (%) (1)アクリル−シリコーン系 グラフト共重合体 10 (2)ロジン酸ネオペンチルグリコール 10 (3)カルナウバワックス 2 (4)ステアリン酸 2 (5)セタノール 2 (6)モノステアリン酸グリセリン 1 (7)モノオレイン酸 ポリオキシエチレンソルビタン 1 (8)酸化チタン 1 (9)ナイロン繊維(緑)*7 5 (10)タルク 3 (11)マイカ 3 (12)トリエタノールアミン 1 (13)1,3−ブチレングリコール 5 (14)ポリアクリル酸ポリマーエマルション (固形分50%) 30 (15)香料 0.1 (16)防腐剤 0.5 (17)精製水 23.4 *7:緑色3号で着色され、更にシリコーン油で表面処
理された(1%)繊維(1D、2.5mm) (製造方法) A.1〜7を均一に加熱し、8〜11を加え混合する。 B.12〜17を均一に混合する。 C.AにBを加え乳化する。 D.Cを容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られたマスカラは、使用部位に高彩
度な化粧膜を付与するといった化粧効果に優れ、使用
性、使用感も良く、化粧膜の均一性に優れたものであっ
た。
【0023】実施例8 アイブロー(黒) (成分) (%) (1)カルボキシメチルセルロース 2 (2)精製水 80.8 (3)トリエタノールアミン 2 (4)美容剤 0.1 (5)防腐剤 0.1 (6)ナイロン繊維(黒)*8 15 *8:黒色401号で着色され、且つシリカで表面処理
された(7%)繊維(10D、4mm) (製法) A.成分1〜5を混合溶解し、成分6を加えて均一に混
合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られたアイブローは、使用部位であ
る眉に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果に優
れ、使用性、使用感も良く、化粧膜の均一性に優れたも
のであった。
【0024】実施例9 増毛料(茶) (成分) (%) (1)精製水 39.8 (2)エタノール 10 (3)防腐剤 0.1 (4)美容剤 0.1 (5)レーヨン繊維(茶)*9 50 *9:赤色106号、黄色4号、黒色401号、カーボ
ンブラックで着色され、更にフッ素化合物で表面処理さ
れた(20%)繊維(15D、5mm) (製法) A.成分1〜5を混合し、成分6を加えて均一に混合す
る。 B.Aを容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られた増毛料は、使用部位である頭
部に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果に優
れ、使用性、使用感も良く、化粧膜の均一性に優れたも
のであった。
【0025】実施例10 ネイルエナメル(青) (成分) (%) (1)ニトロセルロース 10 (2)有機変性ベントナイト 2 (3)イソプロピルアルコール 5 (4)アルキッド樹脂 10 (5)酢酸エチル 10 (6)酢酸ブチル 33 (7)ナイロン繊維(青)*10 30 *10:青色404号、酸化チタンで着色され、更にシ
リカで表面処理された(3%)繊維(18D、3mm) (製法) A.成分1〜6を混合分散し、成分7を加えて均一に混
合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。 以上のようにして得られたネイルエナメルは、使用部位
である爪に高彩度な化粧膜を付与するといった化粧効果
に優れ、使用性、使用感にも優れたものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明の化粧料は、使用部位に高彩度な
化粧膜を付与するといった化粧効果、及びその持続性に
優れ、且つ使用性、使用感において、化粧がしやすく、
化粧膜の均一性をも合わせもち、経時安定性にも優れる
ものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高彩度着色剤で着色され、且つ表面処理
    された繊維を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 前記繊維の長さが0.1mm以上5mm
    以下であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 前記繊維の太さが0.1デニール以上2
    0デニール以下であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 前記繊維がナイロン繊維であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 前記繊維の表面処理剤がシリカであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧
    料。
  6. 【請求項6】 前記繊維を含有する化粧料が睫用化粧料
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の化粧料。
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