JPH11315009A - メーキャップ化粧料 - Google Patents

メーキャップ化粧料

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JPH11315009A
JPH11315009A JP13608698A JP13608698A JPH11315009A JP H11315009 A JPH11315009 A JP H11315009A JP 13608698 A JP13608698 A JP 13608698A JP 13608698 A JP13608698 A JP 13608698A JP H11315009 A JPH11315009 A JP H11315009A
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oil
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和弘 山口
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富幸 難波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 50℃以上の高温に長期間保管しても「発
汗」と呼ばれる油浮きが発生することがなく、また、色
変化がない非常に優れた系の高温安定性を有すると同時
に、化粧持ちに優れ、のびが軽く、かつ、さっぱりとし
た使用感を有するメーキャップ化粧料を提供すること。 【解決手段】 特定の構造を有するアルキル変性シリコ
ーン油の一種または二種以上と、特定の構造を有する直
鎖状のアルキル変性シリコーンワックスとを含有するこ
とを特徴とするメーキャップ化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメーキャップ化粧料
に関する。更に詳しくは、化粧持ちに優れ、のびが軽
く、さっぱりとした独特の使用感を有し、特に、50℃
以上の高温においても油浮きが発生しない極めて優れた
高温安定性を有することを特徴とするメーキャップ化粧
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メーキャップ化粧料は、タルク、
マイカ等の体質顔料、酸化鉄等の着色顔料、油分、活性
剤、香料、酸化防止剤、防腐防黴剤等の構成成分よりな
るが、メーキャップ化粧料としての機能については種々
の特性が必要とされてきた。
【0003】種々の特性の中でも、特に、化粧持ちにつ
いては最も重要な機能として従来より数多くの研究がな
されてきている。
【0004】例えば、揮発性油分を配合し、化粧後にそ
の油分が揮散することで化粧持ちをよくする方法、水中
油型の乳化基剤により化粧持ちをよくする方法等がある
が、化粧持ちに関しては、皮脂、汗、物理的な摩擦等の
問題が複雑に影響を与えるため、完全なものは得られて
いない。
【0005】一方、化粧料に配合するワックスは、油っ
ぽさやのびの重さ等の欠点を有するため、使用感触の点
で改善が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の化粧持ちを改善
するため、シリコーンワックスを配合する方法(特開平
1-294612号公報)が提案されているが、経時での系の安
定性に劣ることがある。また、軽い使用感を付与する目
的でシリコーン油を配合する方法(特開平3-264510公
報)が提案されているが、化粧持ちについては完全とは
言えず経時での系の高温安定性が劣ることもある。
【0007】そこで、本発明者らは、既に、アルキル変
性シリコーン油とアルキル変性環状シリコーンワックス
を組合せることにより、化粧持ちに優れ、高温安定性に
優れたメーキャップ化粧料を提案しているが(特開平7-
41413号公報)、アルキル変性環状シリコーンワックス
は分子量が十分に大きく出来ず、50℃以上の高温に長
期間保管すると、一般に「発汗」と呼ばれる油浮きが見
られるという問題が発生した。
【0008】本発明者等は上述の問題点を解決すべく鋭
意研究した結果、直鎖状のアルキル変性シリコーンワッ
クスとアルキル変性シリコーン油とを組み合わせてメー
キャップ化粧料に配合すると、全く予測不可能なこと
に、50℃以上の高温に長期間保管しても「発汗」と呼
ばれる油浮きが発生することがなく、また、色変化もな
い非常に優れた系の高温安定性を有し、さらに、化粧持
ちに優れ、のびが軽く、かつ、さっぱりとした、今まで
にない独特の使用感を有するメーキャップ化粧料が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明は、50℃以上の高温に長期間保管
しても「発汗」と呼ばれる油浮きが発生することがな
く、また、色変化もない非常に優れた系の高温安定性を
有すると同時に、化粧持ちに優れ、のびが軽く、かつ、
さっぱりとした優れた使用感を有するメーキャップ化粧
料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)下記一般式(1)、(2)若しくは(3)で表さ
れるアルキル変性シリコーン油の一種または二種以上
と、(B)下記一般式(4)で表される直鎖状のアルキ
ル変性シリコーンワックスとを含有することを特徴とす
るメーキャップ化粧料を提供するものである。 一般式(1)
【化5】 一般式(2)
【化6】 一般式(3)
【化7】 〔一般式(1),(2),(3)において、R1はC6
13,C817,C1021,C1225,C1429,C16
33,C1835,C2041、R2はC613,C817を示
し、mは1ないし2、nは0ないし1を示し、l(エ
ル)は4ないし5を示す。〕 一般式(4)
【化8】 〔一般式(4)において、R2は炭素数20〜40のア
ルキル基またはフェニル基を示し、繰り返し単位で異な
ってもかまわない。uは3〜50の整数である。〕
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0012】本発明に用いる(A)上記一般式(1)、
(2)若しくは(3)で表されるアルキル変性シリコー
ン油は、本発明者らが先に出願したメーキャップ化粧料
(特開平7−41413号公報)において使用されるア
ルキル変性シリコーン油と同一のものであり、分子中に
SiH基を有する下記一般式(5)、(6)若しくは
(7)で表される化合物に、1-ヘキセン、1-オクテン、
1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセ
ン、1-オクタデセン、1-エイコセン等のオレフィンを反
応させるヒドロシリル化反応によって得ることができ
る。オレフィンとして単一鎖長のものを用いると、アル
キル基の炭素鎖長に分布のないアルキル変性シリコーン
油が得られ、オレフィンの混合物を用いると、アルキル
鎖長に分布があるアルキル変性シリコーン油が得られ
る。
【0013】一般式(5)
【化9】 一般式(6)
【化10】 一般式(7)
【化11】 〔一般式(5),(6),(7)において、mは1ない
し2、nは0ないし1を示し、l(エル)は4ないし5
を示す。〕
【0014】本発明に用いる上記のアルキル変性シリコ
ーン油の粘度は5〜100mPa・sの範囲にあるが、
10〜20mPa・sにあるものが使用性上最も好まし
い。
【0015】上記アルキル変性シリコーン油は任意の1
種または2種以上を配合することができ、その配合量
は、メーキャップ化粧料の形態によって異なるが、通常
1〜80重量%の範囲で配合可能である。のびが軽く、
さっぱりとした使用感触をより優れたものとするために
は、5重量%以上配合することが好ましい。
【0016】本発明に用いる直鎖状のアルキル変性シリ
コーンワックスは、上記一般式(4)で表されるもので
あり、分子中にSiH基を有する下記一般式(8)にて
表される化合物にオレフィン等を付加反応させるヒドロ
シリル化反応によって得ることが出来る。 一般式(8)
【化12】 〔uは3〜50の整数である。〕
【0017】本発明においては、上記アルキル変性シリ
コーンワックスは、化粧持ち効果及び高温安定性の点か
ら、融点が60℃以上であることが好ましい。
【0018】上記アルキル変性シリコーンワックスは任
意の1種または2種以上を配合することができ、その配
合量は、メーキャップ化粧料の形態によって異なるが、
通常1〜60重量%の範囲で配合可能である。優れた化
粧持ちの向上をはかるためには、5重量%以上配合する
ことが好ましい。
【0019】本発明のメーキャップ化粧料は、上記必須
成分に加えて、目的とするメーキャップ化粧料の剤形に
応じて、通常、化粧料に用いる他の成分を配合して常法
により製造することが出来る。配合可能な粉末成分とし
ては、例えば、タルク、白雲母、合成雲母、金雲母、紅
雲母、黒雲母、リチア雲母、セリサイト、パーミキュラ
イト、カオリン、二酸化チタン、酸化チタン被覆雲母、
酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆オキシ塩化ビス
マス、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、着色酸化チタン被
覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパ
ーパウダー等の金属粉末顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チ
タン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔
料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カ
ーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレッ
ト、コバルトバイオレット等の無機紫系顔料、酸化クロ
ム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔
料、群青、紺青等の無機青色系顔料、亜鉛華、ベントナ
イト、硫酸バリウム、金属石鹸、珪ソウ土、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸
金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化クロ
ム、水酸化クロム、カーボンブラック、アルミナ、ヒド
ロキシアパタイト、窒化ホウ素、シリカ、ナイロンパウ
ダー、ゼオライト、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化
エチレンパウダー、ポリアミドパウダー、ポリエステル
パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウ
ダー、ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー、赤
色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205
号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色
405号、橙色203号、橙色204号、黄色205
号、黄色401号及び青色404号等の有機顔料、赤色
3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤
色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205
号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203
号、緑色3号及び青色1号のジルコニウム、バリウム、
又はアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、
β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。また、配合
可能な油分としては、スクワラン、流動パラフィン、ワ
セリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライ
ト、セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セ
チル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシル
パルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2
−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコ
ール─2−エチルヘキサネート、トリイソオクタン酸グ
リセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプ
ロピルミリステート、トリイソステアリン酸グリセライ
ド、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、オリーブ油、アボ
ガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステート、ミンク
油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリ
コーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変
性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、
エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコーンオイ
ル等が挙げられる。その他、界面活性剤、保湿剤、低級
アルコール、増粘剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止
剤、防腐防黴剤を本発明の効果を損なわない質的量的範
囲内で配合することができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例を挙げてさ
らに具体的に説明する。本発明は、これらの実施例のみ
に限定されるものではない。配合量は重量%である。
【0021】 「実施例1 口紅」 (1)ポリエチレンワックス 1.0 (2)アルキル変性シリコーンワックス(注1) 25.0 (3)アルキル変性シリコーン油(注2) 47.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン 5.0 (6)ベンガラ 0.2 (7)赤色202号 1.8 (8)チタンコーテッドマイカ 10.0 (9)香料 適 量 (製法)(1)〜(5)および(9)を加熱溶解し、
(6)〜(8)を分散後脱気する。その混合物を所定の
金型に充填冷却し口紅を得た。 (注1)下記化学式にて表される化合物で、融点は75
℃である。
【化13】 (注2)下記化学式にて表される化合物。
【化14】
【0022】 「比較例1 口紅」 (1)ポリエチレンワックス 1.0 (2)アルキル変性シリコーンワックス(注3) 25.0 (3)アルキル変性シリコーン油(注4) 47.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン 5.0 (6)ベンガラ 0.2 (7)赤色202号 1.8 (8)チタンコーテッドマイカ 10.0 (9)香料 適 量 (製法)実施例1と同様の方法にて比較例1の口紅を得
た。 (注3)下記化学式にて表される化合物で融点は73℃
である。
【化15】 (注4)下記化学式にて表される化合物であり、実施例
1と同じアルキル変性シリコーン油である。
【化16】
【0023】 「比較例2 口紅」 (1)ポリエチレンワックス 1.0 (2)アルキル変性シリコーンワックス(注5) 25.0 (3)アルキル変性シリコーン油(注6) 47.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン 5.0 (6)ベンガラ 0.2 (7)赤色202号 1.8 (8)チタンコーテッドマイカ 10.0 (9)香料 適 量 (製法) 実施例1と同様の方法にて比較例2の口紅を
得た。 (注5)下記化学式にて表される化合物であり、融点は
38℃である。
【化17】 (注6)下記化学式にて表される化合物であり、実施例
1と同じアルキル変性シリコーン油である。
【化18】
【0024】 「比較例3 口紅」 (1)ポリエチレンワックス 1.0 (2)キャンデリラロウ 25.0 (3)ジメチルポリシロキサン 5CS/25℃ 47.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン 5.0 (6)ベンガラ 0.2 (7)赤色202号 1.8 (8)チタンコーテッドマイカ 10.0 (9)香料 適 量 (製法)実施例1と同様の方法にて比較例3の口紅を得
た。
【0025】実施例1と比較例1、2、3で得られた口
紅を、油浮きと色変化についての高温安定性試験及び使
用性についての官能試験を行い、その結果を「表1」に
示した。
【0026】「評価方法及び評価基準」 〔高温安定性試験〕各口紅10個を、55℃、一ヵ月間
保存し、油浮き及び色変化について、目視により観察し
た。尚、評価基準は下記に従った。 <油浮き> ○:全く変化なし。 △:わずかに油のしみ出しが見られる。 ×:油のしみ出しが見られる。 <色の変化> ○:全く変化なし。 △:わずかであるが、色むら、色の分離がみられる。 ×:明らかに、色むら、色の分離がみられる。 〔使用性試験〕女性専門パネル20名による実使用試験
を行い、使用性(化粧持ち、のびの軽さ、さっぱりさ、
つや)を官能により評価した。尚、評価基準は下記に従
った。 ◎:15〜20名が使用性良好と判定。 ○:10〜14名が使用性良好と判定。 △:5〜9名が使用性良好と判定。 ×:0〜4名が使用性良好と判定。
【0027】
【表1】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「 高温安定性」 油浮き ○ △ × × 色変化 ○ ○ △ △ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「 使用性」 さっぱりさ ◎ ◎ ◎ ○ のびの軽さ ◎ ◎ ◎ △ 化粧持ち ◎ ◎ ○ △ つや ◎ ◎ ○ ○ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【0028】「表1」より明らかなように、本発明の実
施例1の口紅は、油浮きが全く見られず、色変化もな
く、かつ、化粧持ち、のびの軽さ、肌へのさっぱりさ、
つや等の使用性において優れていることが分かる。
【0029】 「実施例2 固形ファンデーション」 (1)二酸化チタン 10.0 (2)タルク 30.0 (3)ナイロンパウダー 5.0 (4)マイカ 34.0 (5)酸化鉄 5.0 (6)アルキル変性シリコーン油(注7) 5.0 (7)アルキル変性シリコーン油(注8) 5.0 (8)アルキル変性シリコーンワックス(注9) 5.0 (9)ソルビタンセスキオレート 1.0 (10)パラベン 適 量 (11)酸化防止剤 適 量 (12)香料 適 量 (製法)(1)〜(5)を混合し、他方(6)〜(1
2)を80℃で加熱溶解して上記(1)〜(5)の粉末
に吹きつけ、さらに混合する。ついで、粉砕、篩処理し
て圧縮成型により中皿に成型し、固形ファンデーション
を得た。 (注7)下記化学式で表される化合物。
【化19】 (注8)下記化学式で表される化合物。
【化20】 (注9)下記化学式で表される化合物であり、融点は6
3℃である。
【化21】
【0030】 「比較例4 固形ファンデーション」 (1)二酸化チタン 10.0 (2)タルク 30.0 (3)ナイロンパウダー 5.0 (4)マイカ 34.0 (5)酸化鉄 5.0 (6)流動パラフィン 10.0 (7)固形パラフィン 5.0 (8)ソルビタンセスキオレート 1.0 (9)パラベン 適 量 (10)酸化防止剤 適 量 (11)香料 適 量 (製法)実施例2と同様の方法にて比較例3の固形ファ
ンデーションを得た。
【0031】 「比較例5 固形ファンデーション」 (1)二酸化チタン 10.0 (2)タルク 30.0 (3)ナイロンパウダー 5.0 (4)マイカ 34.0 (5)酸化鉄 5.0 (6)アルキル変性シリコーン油(注10) 5.0 (7)アルキル変性シリコーン油(注11) 5.0 (8)固形パラフィン 5.0 (9)ソルビタンセスキオレート 1.0 (10)パラベン 適 量 (11)酸化防止剤 適 量 (12)香料 適 量 (製法)実施例2と同様の方法にて比較例4の固形ファ
ンデーションを得た。 (注10)下記一般式で表される化合物であり、実施例
2と同じアルキル変性シリコーン油である。
【化22】 (注11)下記一般式で表される化合物であり、実施例
2と同じアルキル変性シリコーン油である。
【化23】
【0032】 「比較例6 固形ファンデーション」 (1)二酸化チタン 10.0 (2)タルク 30.0 (3)ナイロンパウダー 5.0 (4)マイカ 34.0 (5)酸化鉄 5.0 (6)流動パラフィン 10.0 (7)アルキル変性シリコーンワックス(注12) 5.0 (8)ソルビタンセスキオレート 1.0 (9)パラベン 適 量 (10)酸化防止剤 適 量 (11)香料 適 量 (製法)実施例2と同様に比較例5を得た。 (注12)下記化学式にて表される化合物であり、融点
は63℃である。
【化24】
【0033】実施例2と比較例3〜5で得られた固形フ
ァンデーションについて、実施例1と同様の方法及び評
価基準にて、油浮きと色変化についての高温安定性試
験、及び、さっぱりさ、のびの軽さ、化粧持ちについて
使用性の官能試験を行い、その結果を「表2」に示し
た。
【0034】
【表2】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 実施例2 比較例4 比較例5 比較例6ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「 高温安定性」 油浮き ○ ○ × × 色変化 ○ ○ × △ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「 使用性」 さっぱりさ ◎ × ○ △ のびの軽さ ◎ × △ △ 化粧持ち ◎ △ △ ○ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【0035】「表2」より明らかなように、本発明の実
施例2の固形ファンデーションは、油浮きが全く見られ
ず、色変化もなく、かつ、化粧持ち、のびの軽さ、肌へ
のさっぱり等の使用性において優れていることが分か
る。
【0036】 「実施例3 アイシャドー」 (1)チタンコーテッドマイカ 30.0 (2)マイカ 30.0 (3)タルク 5.0 (4)群青 15.0 (5)アルキル変性シリコーン油(注13) 5.0 (6)アルキル変性シリコーンワックス(注14) 15.0 (7)パラベン 適 量 (8)酸化防止剤 適 量 (9)香料 適 量 (製法)実施例2と同様にしてアイシャドーを得た。 (注13)下記化学式で表される化合物。
【化25】 (注14)下記化学式で表される化合物であり、融点は
75℃である。
【化26】
【0037】実施例3のアイシャドーは、油浮き及び色
変化についての高温安定性を有し、かつ、化粧持ち、の
びの軽さ、さっぱりさ等の使用性が優れたものであっ
た。
【0038】 「実施例4 油性ファンデーション」 (1)マイカ 10.0 (2)タルク 15.0 (3)カオリン 10.0 (4)酸化鉄 5.0 (5)実施例1で用いたアルキル変性シリコーン油 12.5 (6)実施例1で用いたアルキル変性シリコーンワックス 45.0 (7)ソルビタンセスキオレート 2.0 (8)ビタミンE 0.5 (9)香料 適 量 (製法)(5)〜(9)を90℃で加熱したものに、
(1)〜(4)をあらかじめ混合した粉末部を添加し、
ホモミキサーで撹拌混合した後、脱気,充填,冷却して
油性ファンデーションを得た。
【0039】実施例4の油性ファンデーションは、油浮
き及び色変化についての高温安定性を有し、かつ、化粧
持ち、のびの軽さ、肌へのさっぱりさ等の使用性が優れ
たものであった。
【0040】 「実施例5 両用ファンデーション」 (1)シリコーン処理マイカ 20.0 (2)シリコーン処理タルク 38.0 (3)シリコーン処理二酸化チタン 20.0 (4)シリコーン処理酸化鉄 5.0 (5)シリコーン処理炭酸カルシウム 1.0 (6)実施例1で用いたアルキル変性シリコーン油 8.0 (7)実施例1で用いたアルキル変性シリコーンワックス 8.0 (8)パラベン 適 量 (9)酸化防止剤 適 量 (製法)実施例2と同様にして両用ファンデーションを
得た。
【0041】実施例5の両用ファンデーションは、実施
例2と同様に、油浮き及び色変化についての高温安定性
を有し、かつ、化粧持ち、のびの軽さ、肌へのさっぱり
さ等の使用性が優れたものであった。
【0042】 「実施例6 油性サンケアスティック」 (1)超微粒子酸化チタン 10.0 (2)酸化鉄 3.0 (3)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 2.0 (4)実施例1で用いたアルキル変性シリコーン油 25.0 (5)実施例1で用いたアルキル変性シリコーンワックス 60.0 (製法)実施例1と同様にして油性サンケアスティック
を得た。
【0043】実施例6の油性サンケアスティックは、油
浮き及び色変化の高温安定性を有し、かつ、化粧持ち、
のびの軽さ、肌へのさっぱりさ等の使用性が優れたもの
であった。
【0044】 「実施例7 固形乳化ファンデーション」 (1)シリコーン処理タルク 15.0 (2)シリコーン処理二酸化チタン 15.0 (3)シリコーン処理酸化鉄 5.0 (4)ポリメタクリル酸メチルパウダー 5.0 (5)ポリオキシエチレン変性シリコーン*1 1.0 (6)実施例1で用いたアルキル変性シリコーン油 9.0 (7)実施例1で用いたアルキル変性シリコーンワックス 12.0 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (9)パラベン 0.1 (10)1、3−ブチレングリコール 5.0 (11)水 12.9 *1 製品名:信越化学工業株式会社製 KF6017 (製法)(1)〜(8)を90℃で加熱してホモミキサ
ーで撹拌混合したものに、(9)〜(11)をあらかじ
め混合した水相を添加し、ホモミキサーで乳化した後、
脱気,充填,冷却して固形乳化ファンデーションを得
た。
【0045】実施例7の固形乳化ファンデーションは、
油浮き及び色変化の高温安定性を有し、かつ、化粧持
ち、のびの軽さ、肌へのさっぱりさ等の使用性が優れた
ものであった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、50℃以上の高温に長
期間保管しても「発汗」と呼ばれる油浮きが発生するこ
とがなく、また、色変化がない非常に優れた系の高温安
定性を有すると同時に、化粧持ちに優れ、のびが軽く、
かつ、さっぱりとした使用感を有するメーキャップ化粧
料が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/42 A61K 7/42

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1)、(2)若しく
    は(3)で表されるアルキル変性シリコーン油の一種ま
    たは二種以上と、(B)下記一般式(4)で表される直
    鎖状のアルキル変性シリコーンワックスとを含有するこ
    とを特徴とするメーキャップ化粧料。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 一般式(3) 【化3】 〔一般式(1),(2),(3)において、R1はC6
    13,C817,C1021,C1225,C1429,C16
    33,C1835,C2041、R2はC613,C817を示
    し、mは1ないし2、nは0ないし1を示し、l(エ
    ル)は4ないし5を示す。〕 一般式(4) 【化4】 〔一般式(4)において、R2は炭素数20〜40のア
    ルキル基またはフェニル基を示し、繰り返し単位で異な
    ってもかまわない。uは3〜50の整数である。〕
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7001463B2 (en) * 2000-10-20 2006-02-21 Reckitt Benckiser (Uk) Limited Polish compositions
KR100688911B1 (ko) * 2000-07-10 2007-03-08 주식회사 코리아나화장품 화장료용 기능성 분체 및 이를 함유하는 화장료 조성물
JP2010070534A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Arimino Kagaku Kk 頭髪用化粧料
US9649263B2 (en) 2015-06-19 2017-05-16 L'oreal Sunscreen composition containing high levels of liposoluble UV filters
US9655825B2 (en) 2015-06-19 2017-05-23 L'oreal Sunscreen composition containing high levels of liposoluble UV filters

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