JPH07223932A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH07223932A
JPH07223932A JP4044094A JP4044094A JPH07223932A JP H07223932 A JPH07223932 A JP H07223932A JP 4044094 A JP4044094 A JP 4044094A JP 4044094 A JP4044094 A JP 4044094A JP H07223932 A JPH07223932 A JP H07223932A
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JP
Japan
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silicone
group
external preparation
formula
fluorine
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Application number
JP4044094A
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English (en)
Inventor
Masashi Yoshida
正志 吉田
Kenichi Umishio
健一 海塩
Keiichi Uehara
計一 植原
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07223932A publication Critical patent/JPH07223932A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐水性、耐皮脂性に優れ、発汗や、水仕事、水
泳などにより落ちにくく、化粧持ちを高める効果を有す
る新規な皮膚外用剤を提供する。 【構成】一般式化1 【化1】 で表される単位を少なくとも1個もつシロキサン類であ
って、前記シロキサン類中に存在しうる他の単位が、一
般式化2 【化2】O(4-m)/2 SiR3 m で表されることを特徴とするシリコーン系桂皮酸誘導体 (前記一般式化1および化2においてR1 は炭素数1〜
4のアルキル基又はフェニル基又はトリメチルシロキシ
基、R2 は少なくとも2個の炭素原子を有する二価の炭
化水素基(複素原子Oを有するものを含む)、Xはアル
コキシ基、nは0〜3の整数、aは2または3の整数、
3 は炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基又は
トリメチルシロキシ基、mは0〜3の整数を表す。)
と、フッ素変性シリコーンを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、UV−B領域の波長の
紫外線吸収特性を有するシリコーン系桂皮酸誘導体とフ
ッ素変性シリコーンを配合することを特徴とし、耐水
性、耐皮脂性に優れ、発汗や、水仕事、水泳などにより
落ちにくく、化粧持ちを高める効果を有する新規な皮膚
外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線はさまざまな変化を皮膚にもたら
すことが知られている。紫外線を皮膚科学的に分類する
と、400〜320nmのUV−Aと呼ばれる長波長紫
外線、320〜290nmのUV−Bと呼ばれる中波長
紫外線、290nm以下のUV−Cと呼ばれる短波長紫
外線とに分けられる。
【0003】UV−Bから皮膚を保護することは、皮膚
の老化促進を予防し、シミ、ソバカスの発生や憎悪を防
ぐ意味において極めて重要であり、これまでに、種々の
UV−B吸収剤が開発されてきた。ここで、既存のUV
−B吸収剤としては、PABA誘導体、桂皮酸誘導体、
サリチル酸誘導体、カンファー誘導体、ウロカニン酸誘
導体、ベンゾフェノン誘導体及び複素環誘導体が知られ
ている。これらのUV−B吸収剤は、専ら化粧料、医薬
部外品等の外用剤に配合され利用される。
【0004】既存のUV−B吸収剤は、シリコーン系基
剤に対する相溶性が著しく低い。従って、シリコーン系
基剤を外用剤に配合するには、油性基剤をさらに添加し
なければならず、前述のシリコーン系基剤の有用性が十
分に発揮できないという欠点があった。更に、UV−B
吸収剤は耐水性及び耐油性にも劣るという欠点があっ
た。かかる事情から、シリコーン油に溶解し、耐水およ
び耐油性に優れ、かつUV−B領域の波長を十分に防御
するUV−B吸収剤の開発が強く望まれていた。そし
て、本発明に用いるシリコーン系桂皮酸誘導体を配合し
た皮膚外用剤が開発されている(特開平2−11761
3号)。
【0005】皮膚保護効果を向上し持続させる目的でシ
リコーン油やシリコーン樹脂を配合することにより撥水
性を高くすることが行われている。また従来のメーキャ
ップ化粧料は、タルク、マイカ等の体質顔料、酸化鉄等
の着色顔料油分、活性剤、香料、酸化防止剤、防腐防黴
剤等によりなるが、そのメーキャップ化粧料としての機
能については種々の特性が必要とされてきた。特に化粧
もちについては最も重要な機能として従来より数多くの
研究がなされてきている。たとえば、揮発性油分を配合
する方法、水中油型の乳化基剤による方法、シリコーン
樹脂を配合する方法等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、皮膚保
護効果の持続性や化粧持ちに関しては、皮脂、汗、物理
的な摩擦などの問題が複雑に影響を与えるため、完全な
ものは得られていない。また、夏場や水泳時に用いる日
焼け止め化粧料では汗や皮脂によって落ちやすいため、
化粧持ちに優れた製品が望まれていた。
【0007】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたのものであり、その目的は化粧持ちに優れた皮膚外
用剤を提供することにある。前記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究をかさねた結果、フッ素変性
シリコーン化合物を配合することによりこの課題を解決
しうることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は下記一般
式化4
【0009】
【化4】
【0010】で表わされる単位を少なくとも1個もつシ
ロキサン類であって、前記シロキサン類中に存在しえる
他の単位が、一般式化5
【0011】
【化5】O(4-m)/2 SiR3 m で表されることを特徴とするシリコーン系桂皮酸誘導体 (前記一般式化4および化5においてR1 は炭素数1〜
4のアルキル基又はフェニル基又はトリメチルシロキシ
基、R2 はすくなくとも2個の炭素原子を有する二価の
炭化水素基(複素原子Oを有するものを含む)、Xはア
ルコキシ基、nは0〜3の整数、aは2または3の整
数、R3 は炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基
又はトリメチルシロキシ基、mは0〜3の整数を表
す。)と、一般式化6
【0012】
【化6】 (一般式化6においてn、mは平均数で、nは1〜15
0、mは0〜150の数である。aは0〜5の整数であ
り、Rfは炭素数1〜8のパーフロロアルキル基を表わ
す。)で表されるフッ素変性シリコーンを含有すること
を特徴とする皮膚外用剤に関する。以下、本発明を、詳
細に説明する。
【0013】本発明で用いられるシリコーン系桂皮酸誘
導体は前記一般式化4で表される単位と一般式化5で表
されるから構成されるものであり、式中に定義したR1
の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、フェニル基、ト
リメチルシロキシ基等が挙げられる。これらのうち原料
の入手のしやすさ等の理由からメチル基またはその一部
がフェニル基であること、またはトリメチルシロキシ基
であることが好ましい。nはR1 の置換数を表す。R2
としては、例えば−CH2 CH2 −、−CH2 CH2
2 −、
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】−CH2 CH2 CH2 CH2 −、−CH2
CH2 OCH2 CH2 −、ヘキシレン、シクロヘキシレ
ン、デシレン基等が挙げられるが、炭素数2〜4のアル
キレン基が好ましく、さらにヒドロシリル化反応の副反
応が比較的少ないことから化9が好ましい。
【0018】Xの例としては、例えばメトキシ基、エト
キシ基、イソプロポキシ基等が挙げられる。試薬の入手
のし易さ等から特にメトキシ基が好ましい。aはXの置
換数を表す。
【0019】一般式化5で表されるシロキサン単位にお
いてR3 は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、フェニル基、ト
リメチルシロキシ基等が挙げられるが、原料の入手のし
易さ等の理由からメチル基またはその一部がフェニル基
であること、またはトリメチルシロキシ基であることが
好ましい。mはR3 の置換数である。
【0020】当該シリコーン系桂皮酸誘導体の含有量は
特に限定されないが、本発明に係る皮膚外用剤全量中
0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%で
ある。0.1重量%未満であると紫外線吸収効果が十分
でなく、20重量%を超えて配合しても紫外線吸収効果
の増加が期待できない。
【0021】従来、撥水性を高める目的で用いられてき
たシリコーン油やシリコーン樹脂も耐油性については必
ずしも高いものではなく、すなわち耐皮脂性については
十分なものではなかった。本フッ素変性シリコーンはジ
メチルポリシロキサンにフルオロアルキル基を導入する
ことにより、撥水性を損なわずに耐油性を高めたもので
ある。当該フッ素変性シリコーン化合物はnの割合によ
ってフッ素含有率が変化し、耐油性を付与するためには
n/(n+m)が0.05〜1であることが好ましく、
フッ素含有率が高いと、耐油性は高くなるが他の油分と
の相溶性が悪くなるため、0.1〜0.8がより好まし
い。Rfは炭素数1〜8のパーフロロアルキル基であり
直鎖でも分枝していてもよい。たとえばトリフロロメチ
ル、ペンタフロロエチル、ヘプタフロロプロピル、ノナ
フロロブチル、ヘプタデカフロロオクチルなどがあげら
れる。これらは次に挙げるような市販品として入手する
ことができる。すなわちフッ素変性シリコーンを例示す
ると信越化学工業株式会社製の X−22−819、X
−22−820、X−22−821、X−22−82
2、FL−100、トーレシリコーン株式会社製のFS
1265等をあげることが出来る。
【0022】当該フッ素変性シリコーンの配合量は皮膚
外用剤の形態により異なり通常0.5〜95重量%の範
囲で配合可能であるが、化粧もちの向上をはかるために
は5重量%以上配合することが好ましい。
【0023】本発明の皮膚外用剤には上記の必須構成成
分の他に、通常使用される成分を配合することができ
る。油分としては、スクワラン、流動パラフィン、ワセ
リン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、
セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セ
チル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシル
パルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2
−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコ
ール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸トリグ
リセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプ
ロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリセライ
ド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ油、アボ
ガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステート、ミンク
油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリ
コーンレジン、ポリエーテル変成シリコーン、アミノ変
成シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、
エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコーンオイ
ル等である。その他シリコーン樹脂、シリコーンゴム、
保湿剤、酸化防止剤、防腐剤、消炎剤、ビタミン、ホル
モンなどの薬剤、香料。
【0024】粉末としては通常化粧料に配合できるもの
ならどんなものでもかまわない。例えばタルク、白雲
母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、
セリサイト、パーキュライト、カオリン、二酸化チタ
ン、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆タルク、酸化
チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、
魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アル
ミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔
料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄の無機赤色顔料、
γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無
機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒
色顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等
の無機紫色顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸
コバルト等の無機緑色顔料、群青、紺青等の無機青色系
顔料、亜鉛華、ベントナイト、硫酸バリウム、金属石
鹸、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸スト
ロンチウム、タングステン酸金属塩、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボ
ンブラック、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、窒化ホ
ウ素、シリカ、ナイロンパウダー、ゼオライト、ベンゾ
グアナミンパウダー、四弗化エチレンパウダー、ポリア
ミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパ
ウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダ
ー、セルロースパウダー、赤色201号、赤色202
号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色
226号、赤色228号、赤色405号、橙色203
号、橙色204号、黄色205号、黄色401号及び青
色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤
色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401
号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5
号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1
号のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等
の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素
などの通常化粧品に配合される他の成分を配合すること
は可能である。
【0025】また、当然のことながら、精製水および水
溶性成分および適切な界面活性剤を配合して乳化技術を
駆使することによって、撥水性を失わない範囲で油中水
型あるいは水中油型の乳化組成物とすることも可能であ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明は、これらによって限定されるものでは
ない。配合量は全て重量%である
【0027】 実施例1 日焼け止め化粧料(油状タイプ) (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 48.0% (2) ジメチルポリシロキサン(10CS/25℃) 20.0 (3) フッ素変性シリコーンX−22-821(信越化学工業)(20CS/25℃) 20.0 (4) シリコーン樹脂 10.0 (5) シリコーン系桂皮酸誘導体1) 2.01) :構造式は下記化10である。
【0028】
【化10】
【0029】(製法)(1) 〜(5) を混合し、十分に溶解
した後濾過して製品とする。
【0030】比較例1 実施例1の処方中、(3) のフッ素変性シリコーンは配合
せずメチルフェニルポリシロキサンを配合し、実施例1
同様の方法で製品を得た。
【0031】 実施例2 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1) オクタメチルシクロテトラシロキサン 28.0% (2) フッ素変性シリコーンX−22−819(100CS/25℃) 5.0 (3) ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4) 流動パラフィン 5.0 (5) シリコーン系桂皮酸誘導体2) 1.5 (6) ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7) 精製水 43.1 (8) L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.22) :構造式は下記化11である。
【0032】
【化11】
【0033】(製法)(1) 〜(6) 、(11)を混合し、加熱
溶解して70℃に保ち油相部とする。別に(7) 〜(10)を
加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油相部に
水相部を添加して乳化機により十分に乳化する。乳化
後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら容器
に流し込み放冷して固める。
【0034】比較例2 実施例2の処方中、(2) のフッ素変性シリコーンは配合
せず、ジメチルポリシロキサンを配合し、実施例2と同
様にして製品を得た。
【0035】 実施例3 日焼け止め化粧料(O/Wクリーム) (1) フッ素変性シリコーンX−22−820 9.0% (2) 流動パラフィン 3.0 (3) イソプロピルミリステート 2.0 (4) ワセリン 5.0 (5) セタノール 5.0 (6) ステアリン酸 3.0 (7) グリセリンモノイソステアレート 3.0 (8) シリコーン系桂皮酸誘導体3) 1.0 (9) 防腐剤 0.2 (10)香料 0.2 (11)グリセリン 10.0 (12)プロピレングリコール 5.0 (13)ヒアルロン酸 0.01 (14)水酸化カリウム 0.2 (15)精製水 53.393) :構造式は下記化12である。
【0036】
【化12】
【0037】(製法)(1) 〜(10)を70℃で加熱攪拌し
油相部とする。(11)〜(15)を70℃に加熱し完全溶解し
た後水相部とする。油相部を水相部に添加し、乳化機に
て乳化する。乳化物を熱交換機にて30℃まで冷却した
後充填して製品を得る。
【0038】 実施例4 日焼け止めローション (1) ジメチルポリシロキサン(5CS/25℃) 10.0% (2) フッ素変性シリコーンX−22−819 7.0 (3) ステアリン酸 1.0 (4) シリコーン系桂皮酸誘導体4) 10.0 (5) 防腐剤 0.2 (6) 香料 0.2 (7) グリセリン 5.0 (8) モンモリロナイト 0.5 (9) 水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 65.94) :構造式は下記化13である。
【0039】
【化13】
【0040】(製法)(1) 〜(6) を70℃で加熱攪拌し
て油相部とする。(7) 〜(10)を70℃に加熱溶解し水相
部とする。油相部を水相部中に添加し、乳化機にて乳化
する。乳化物を熱交換機にて30℃まで冷却した後充填
し日焼け止めローションを得る。
【0041】以上のごとくして得られた実施例1〜9お
よび比較例1、2の紫外線防止効果は良好であった。 (効果)実施例1と比較例1とを専門パネル20名によ
り官能評価したところ表1のような結果となった。
【0042】
【表1】 ─────────────────────────
─ 使用感 実施例 1 比較例 1 ─────────────────────────
─ 耐水性 ○ ○ 耐油性 ○ × 化粧持ち ○ △ ─────────────────────────
【0043】なお、表中の記号は、 ○・・・15〜20名が使用性良好と判定 △・・・10〜14名が使用性良好と判定 ×・・・ 5〜 9名が使用性良好と判定 表1より明らかな様に本発明は比較例に比べて耐水性は
同等に優れているが、耐油性および化粧持ちは比較例よ
り優れていることがわかる。 (効果)実施例2と比較例2とを専門パネル20名によ
り官能評価したところ表2の様な結果となった。
【0044】
【表2】 ─────────────────────────
─ 使用感 実施例 2 比較例 2 ─────────────────────────
─ 耐水性 ◎ ○ 耐油性 ◎ △ 化粧もち ◎ × ─────────────────────────
【0045】なお、表中の記号は、 ◎・・・15〜20名が使用性良好と判定、 ○・・・10〜14名が使用性良好と判定、 △・・・ 5〜 9名が使用性良好と判定、 ×・・・ 0〜 4名が使用性良好と判定したことを示
す。
【0046】実施例5 日焼け止め両用ファンデーション (1) シリコーン処理酸化チタン 9.5% (2) シリコーン処理マイカ 40.0 (3) シリコーン処理タルク 20.45 (4) シリコーン処理酸化鉄 7.5 (5) 球状ナイロンパウダー 10.0 (6) フッ素変性シリコーンX−22−819 5.0 (7) 流動パラフィン 3.0 (8) ビースワックス 2.0 (9) シリコーン系桂皮酸誘導体5) 0.5 (10)ソルビタントリオレート 1.0 (11)防腐剤 0.5 (12)ビタミンE 0.05 (13)香料 0.55) :構造式は下記化14である。
【0047】
【化14】
【0048】(製法)(1) 〜(5) をヘンシェルミキサー
で混合し、これに(6) 〜(13)を加熱溶解混合したものを
添加混合した後粉砕し、これを中皿に成型し日焼け止め
両用ファンデーションを得た。実施例5はのびが軽く、
自然な仕上がりとなり、化粧持ちが良く、紫外線防止効
果が持続するものであった。
【0049】 実施例6 日焼け止めスチック化粧料 (1) 酸化チタン 10.0% (2) 酸化亜鉛 7.0 (3) マイカ 16.0 (4) 赤色酸化鉄 1.5 (5) 黄色酸化鉄 1.5 (6) 黒色酸化鉄 1.0 (7) フッ素変性シリコーンX−22−820 29.4 (8) トリメチロールプロパントリ−2−エチルヘキサノエート 10.0 (9) 流動パラフィン 10.0 (10)マイクロクリスタリンワックス 2.0 (11)セレシン 1.0 (12)固形パラフィン 6.0 (13)シリコーン系桂皮酸誘導体6) 3.0 (14)香料 0.5 (15)酸化防止剤 0.1 (16)ソルビタンセスキオレート 1.06) :構造式は下記化15である。
【0050】
【化15】
【0051】(製法)(1) 〜(6) をヘンシェルミキサー
で混合し、(7) 〜(9) 、(13)、(15)、(16)を加熱攪拌溶
解したものに加え、混合する。次に(10)〜(12)、(14)を
溶融したものを上記混合物に添加し、十分に混合した
後、スチック状に成型し、日焼け止めスチック化粧料を
得た。実施例6は高い紫外線防止効果を有し、且つ、化
粧持ちに優れるものであった。
【0052】 実施例7 日焼け止め化粧下地 (1) フッ素変性シリコーンX−22−820 19.0% (2) グリセリルトリイソステアレート 10.0 (3) アイソパー(登録商標)G 5.0 (4) ソルビタンセスキオレート 1.0 (5) ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン 3.0 (6) 精製水 45.0 (7) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (8) 微粒子酸化チタン 10.0 (9) シリコーン系桂皮酸誘導体7) 2.0 (10)防腐剤 適 量 (11)酸化防止剤 適 量 (12)香料 適 量7) :構造式は下記化16である。
【0053】
【化16】
【0054】(製法)(1) 〜(5) 、(9) 、(11)、(12)を
70℃で攪拌溶解し、これにあらかじめ70℃に加熱し
た(6) 〜(8) 、(10)を添加し、乳化分散後冷却して目的
の日焼け止め化粧下地を得た。実施例7は高い紫外線防
止効果を有し、且つ化粧持ちに優れるものであった。
【0055】 実施例8 日焼け止めスチック化粧料 (1) 酸化チタン 10.0% (2) 酸化亜鉛 7.0 (3) マイカ 16.0 (4) 赤色酸化鉄 1.5 (5) 黄色酸化鉄 1.5 (6) 黒色酸化鉄 1.0 (7) フッ素変性シリコーンX−22−821 29.4 (8) トリメチロールプロパントリ−2−エチルヘキサノエート 10.0 (9) 流動パラフィン 10.0 (10)マイクロクリスタリンワックス 2.0 (11)セレシン 1.0 (12)固形パラフィン 6.0 (13)シリコーン系桂皮酸誘導体2) 3.0 (14)香料 0.5 (15)酸化防止剤 0.1 (16)ソルビタンセスキオレート 1.0
【0056】(製法)(1) 〜(6) をヘンシェルンミキサ
ーで混合し、(7) 〜(9) 、(13)、(15)、(16)を加熱攪拌
溶解したものに加え、混合する。次に(10)〜(12)、(14)
を溶融したものを上記混合物に添加し、十分混合した
後、スチック状に成型し、日焼け止めスチック化粧料を
得た。実施例8は実施例6と同様高い紫外線防止効果を
有し、且つ、化粧持ちにも優れるものであった。
【0057】 実施例9 日焼け止め化粧下地 (1) フッ素変性シリコーンX−22−820 19.0% (2) グリセリルトリイソステアレート 10.0 (3) アイソパー(登録商標)G 5.0 (4) ソルビタンセスキオレート 1.0 (5) ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン 3.0 (6) 精製水 45.0 (7) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (8) 微粒子酸化チタン 10.0 (9) シリコーン系桂皮酸誘導体4) 2.0 (10)防腐剤 適 量 (11)酸化防止剤 適 量 (12)香 料 適 量
【0058】(製法)(1) 〜(5) (9) (11)(12)を70℃
で攪拌溶解し、これにあらかじめ70℃に加熱した(6)
〜(8) (10)を添加し、乳化分散後冷却して目的の日焼け
止め化粧下地を得た。実施例9は実施例7と同様高い紫
外線防止効果を有し、且つ化粧持ちに優れるものであっ
た。
【0059】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、優れた紫外線吸
収効果を有し、耐水性および耐油性にも優れているの
で、基剤や他の配合成分を自由に選べる。同時に、日焼
け止め化粧料などとして炎天下などの過酷な条件下に放
置した場合においても安定性に優れているという利点を
有する。本発明の皮膚外用剤はフッ素変性シリコーン系
基剤を用いているので上記効果の他に、べとつかない等
の極めて優れた使用性、且つ汗や水に流れにくいという
利点(化粧持ちの良さ)をもち、さらにUV−B吸収剤
を任意量配合できるので自由に意図する紫外線防止効果
を有する皮膚外用剤を提供できるという利点を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式化1 【化1】 で表される単位を少なくとも1個もつシロキサン類であ
    って、前記シロキサン類中に存在しうる他の単位が、一
    般式化2 【化2】O(4-m)/2 SiR3 m で表されることを特徴とするシリコーン系桂皮酸誘導体 (前記一般式化1および化2においてR1 は炭素数1〜
    4のアルキル基又はフェニル基又はトリメチルシロキシ
    基、R2 は少なくとも2個の炭素原子を有する二価の炭
    化水素基(複素原子Oを有するものを含む)、Xはアル
    コキシ基、nは0〜3の整数、aは2または3の整数、
    3 は炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基又は
    トリメチルシロキシ基、mは0〜3の整数を表す。)
    と、 一般式化3 【化3】 で表されるフッ素変性シリコーンを含有することを特徴
    とする皮膚外用剤。(前記一般式化3においてn、mは
    平均数で、nは1〜150、mは0〜150の数であ
    る。aは0〜5の整数であり、Rfは炭素数1〜8のパ
    ーフロロアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】前記化1においてXがメトキシ基である請
    求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】前記化1においてR1 がメチル基である請
    求項1または2記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】前記化2においてR3 がメチル基である請
    求項1乃至3記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】前記シリコーン系桂皮酸誘導体の含有量が
    0.1〜20重量%である請求項1乃至4記載の皮膚外
    用剤。
  6. 【請求項6】前記化3においてn/(n+m)が0.0
    5〜1である請求項1乃至5記載の皮膚外用剤。
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