JP3753172B2 - 泡沫状アイメークアップ化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光輝性粉体を含有した泡沫状アイメークアップ化粧料に関する。さらに詳しく述べるならば、本発明は光輝性粉体の特色を活かし、化粧膜の均一性及び使用性に優れ、かつ化粧膜の除去が簡便な泡沫状アイメークアップ化粧料、特にはエアゾール型のアイメークアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアイメークアップ化粧料の剤型は、例えばアイカラーは粉末固形、油性固形などの固形状のもの、アイライナーはペンシル状や液状のもの、マスカラはクリーム状や液状のものが主な剤型であった。最近ではメークアップ化粧料に対する欲求も多様化し、例えば色彩の鮮やかさなどメークアップ効果の向上や、製品の安定性すなわち長期にわたる継続的使用が可能であるか、さらにはクレンジング時の簡便さと肌への影響の少ないアイメークアップ化粧料が望まれるようになった。特に、睫毛用化粧料においては、睫毛のボリュームアップやカール力に加え、色彩を楽しむ傾向が強くなってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のメークアップ化粧料では、上記の欲求のうち色彩の鮮やかさを満足させるべく光輝性粉体を配合しても、その粉体本来の色彩を十分に発揮させることができず、粉末の分散性を高めるため溶剤を多量に配合した場合は保存中に溶剤が揮発するなどにより経時安定性が優れず、本来の効果を供することができなかった。また光輝性粉体の効果を得るため付着性を向上させた場合、化粧料を完全に除去することが困難であった。そこで、光輝性粉体の特色を十分に活かし、化粧膜の均一性及び使用性に優れ、化粧膜の除去が簡便なアイメークアップ化粧料が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、使用時に泡沫状とし、水溶性高分子を配合することにより、光輝性粉体の特色を最大限に活かし、化粧膜の均一性及びのびの良さや泡に弾力があり安定である等の使用性に優れ、化粧膜の除去が簡便な泡沫状のアイメークアップ化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、(A)光輝性粉体(B)コラーゲン加水分解物、カチオン化加水分解コラーゲン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カチオン化加水分解ケラチン、エラスチン、エラスチン加水分解物、カゼイン、カゼインナトリウム、カゼイン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、大豆タンパク、小麦タンパク、グルテリン、ホエー粉末、フィブロイン、グルカゴン、卵白、非熱凝固卵白、卵白リゾチーム、アルブミンフィブリノーゲン、ヘモグロビン、グロブリン及びこれらのタンパク質の加水分解物、グアーガム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニルポリマー並びにポリアクリル酸ナトリウムから選ばれた1種又は2種以上の水溶性高分子とを含有することを特徴とする泡沫状アイメークアップ化粧料である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。本発明の泡沫状アイメークアップ化粧料は、使用時に泡沫状となる化粧料で、噴射剤を配合してエアゾール型にする方法やディスペンサーにより泡沫状にする方法などいずれの方法も使用することができるが、好ましくは噴射剤を配合してエアゾール型にする化粧料である。本発明の泡沫状アイメークアップ化粧料をエアゾール型とする場合は、噴射剤を含有することができるが、その場合、噴射剤以外を原液とする。
【0006】
本発明に使用される(A)光輝性粉体としては、通常化粧料として用いられる粉体であり、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等は問わない。具体的には、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆合成金雲母、ガラス末、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄雲母チタン、黒酸化鉄雲母チタン、酸化鉄・黒酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン、酸化鉄・カルミン被覆雲母チタン、酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン、酸化クロム被覆雲母チタン、黒酸化チタン被覆雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、酸化鉄被覆雲母、有機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等の光輝性粉体類等が用いられる。市販品としては、例えば酸化チタン被覆雲母である、フラメンコスパークルシリーズ、チミカシリーズ(以上、エンゲルハード社製)、チミロンスーパーシリーズ(メルク社製)、酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタンであるクロイゾネシリーズ、デュオクロームシリーズ(以上、エンゲルハード社製)、酸化チタン被覆合成金雲母として、プロミネンスシリーズ(トピー工業社製)、ポリエチレンテレフタラート・アルミニウム・エポキシ積層末としては、DCグリッターシリーズ、ASグリッターシリーズ(以上、藤山産業社製)などを使用することができる。本発明に用いられる光輝性粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、N−長鎖アシルアミノ酸、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤などの公知であるコーティング剤の1種または2種以上で被覆してもよい。本発明に使用される光輝性粉体の配合量は、全組成分中(以下「全組成分中」とは、噴射剤を配合する場合は原液中とする。)0.1〜50質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、この範囲であれば特に色彩の鮮やかな化粧料が得られる。
【0007】
本発明の泡沫状アイメークアップ化粧料は、(B)水溶性高分子を含有することにより、生成した泡に対し保護コロイドとして作用するため、泡沫の安定性が格段に向上し、使用性(のびの良さ、泡の安定性(弾力性))が良好となる。また化粧膜の乾燥性も向上する。本発明に使用される水溶性高分子としては、コラーゲン加水分解物、カチオン化加水分解コラーゲン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カチオン化加水分解ケラチン、エラスチン、エラスチン加水分解物、カゼイン、カゼインナトリウム、カゼイン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、その他大豆タンパク、小麦タンパク、グルテリン、ホエー粉末、フィブロイン、グルカゴン、卵白、非熱凝固卵白、卵白リゾチーム、アルブミンフィブリノーゲン、ヘモグロビン、グロブリンおよびこれらの加水分解物などのタンパク質あるいはタンパク質加水分解系のもの、グアーガム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の多糖類系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成高分子系のもの、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。これらのうち乾燥性に優れた泡を形成する点において、ゼラチン及びゼラチン加水分解物が好ましい。本発明において、水溶性高分子は1種または2種以上を用いることができるが、その配合量は全組成分中0.1〜5%が好ましく、この範囲であれば使用性、特に泡の弾力性の良好なものが得られる。
【0008】
本発明のアイメークアップ化粧料には、上記した必須成分の他に、通常化粧料に使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。例えば、界面活性剤を含有することにより、乳化や粉体分散、泡の安定性を向上させることができる。界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。このなかでも、製品の安定性の点において非イオン性界面活性剤が好ましい。非イオン性界面活性剤としては、例えばソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが特に好ましい。非イオン性界面活性剤は1種または2種以上を用いることができるが、その配合量は全組成分中0.1〜1%が好ましく、より好ましくは0.3〜0.5%である。
【0009】
水性成分は基材として、また保湿や粉体の分散を向上させることができる。水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクトース等の糖(誘導体)類、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。中でもエチルアルコール等の低級アルコールは、水性成分や非水性成分を含有する場合、製品の安定性の点においてより好ましい。
【0010】
被膜形成剤を含有することにより、特に睫用化粧料においては、付着性や持続性を向上させることができる。被膜形成剤としては、水溶性被膜形成性樹脂や被膜形成性エマルションポリマー等が挙げられる。水溶性被膜形成性樹脂としては前記水溶性高分子以外のもので、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。被膜形成性エマルションポリマーとは高分子化合物を水性溶媒に分散してあるもので、通常化粧品に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。例えば、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションポリマー、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルションポリマー、シリコーン系ポリマーエマルション等が挙げられる。この中でも除去する際の簡便さの点から、水溶性であることが望ましく、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体が特に好ましい。水溶性被膜形成剤はその1種または2種以上を用いることができるが、その配合量は全組成分中0.1〜10%が好ましく、より好ましくは3〜5%である。
【0011】
更に、基材、エモリエント成分として油性成分、感触調整や着色の目的で粉体成分や、睫を長く見せる効果を付与するための繊維や、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料、噴射剤などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0012】
油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、12−ヒドロキシステアリン酸、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0013】
粉体成分としては、化粧品一般に使用される粉体であれば、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン・酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、カオリン、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、珪ソウ土、ヒドロキシアパタイト、窒化硼素等の無機粉体類、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、N−アシルリジン等の有機粉体類、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。また、これら粉体は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石ケン、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、油脂、炭化水素、界面活性剤、アミノ酸系化合物、水溶性高分子等の1種又は2種以上を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0014】
繊維としては、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、これらの繊維は一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。また1種又は2種以上を用いることができ、このうち、ナイロンを用いる場合には、長さは0.3〜3mmのものが好ましく、太さは0.1〜20デニールのものが好ましく、更には0.5〜10デニールのものがより好ましい。
【0015】
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えば乳酸塩、ピロリドンカルボン酸塩等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0016】
エアゾール型にする場合は、噴射剤が必要になるが、噴射剤としては、通常エアゾール化粧料に用いられているもの、液化石油ガス(以下、「LPG」と記す。)(主としてプロパンガス、ブタン、イソブタンを含む)、ジメチルエーテル等のエーテル系、フロンガス、窒素ガス、炭酸ガスが挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることができるが、LPGやジメチルエーテル、これらの混合物が望ましい。また、原液と噴射剤の配合比は質量比で70/30〜95/5が好ましい。
【0017】
本発明の泡沫状アイメークアップ化粧料はエアゾール型や容器のノズルから泡沫状に噴射される製品としても実施可能であり、可溶化型、乳化型等の形態をとることができる。アイメークアップ化粧料としては、マスカラ、アイカラー、アイブロウ、アイライナー等が挙げられるが、中でも睫毛用化粧料とすることが効果の発現において好ましい。
【0018】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0019】
実施例1〜4及び比較例1〜3:マスカラ
表1に示す処方のマスカラを調製し、使用性(のびの良さ、泡の安定性(弾力性))、化粧膜の均一性、化粧膜の除去のしやすさ、光輝性粉体の特色を活かしているか(発色)について下記の方法により官能評価を行った。その結果も併せて表1に示す。尚、実施例1〜4は泡沫状のマスカラであるが、比較例1〜3は泡沫状にしないマスカラである。
【0020】
【表1】
Figure 0003753172
【0021】
*1:ナトロゾール250HHR(ハークレス社製):ヒドロキシエチルセルロース:
*2:GKA(新田ゼラチン社製):ゼラチン
*3:PVP/VAE−735(ISPヴァンダイク社製):ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
*4:クロイゾネルージュフランベ(エンゲルハード社製):酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン
【0022】
(製造方法)
実施例1〜4
A.成分(1)〜(8)を混合、成分(9)、(10)を均一に混合する。
B.液化石油ガスを市販の耐圧密閉容器に充填する。
C.BにAを充填し製品とする。
比較例1
A.成分(1)〜(8)を混合、成分(9)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
比較例2
A.成分(11)〜(13)を110℃で均一に混合後、(1)、(15)、(16)を加えて均一に混合する。
B.(4)〜(8)を混合後、(9)、(10)を混合する。
C.AにBを加え均一に乳化する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
比較例3
A.成分(14)、(21)、(22)を膨潤させる。
B.(12)、(16)〜(20)を加えて加熱溶解させる。
C.AにBを加え均一に混合、さらに(5)〜(7)、(9)を加え混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
【0023】
(評価方法)
10名の官能評価パネルにより、各試料を下記a〜eについて、(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、各試料の評価の平均値を(2)4段階判定基準を用いて判定した。尚、評価項目dについては、試料を睫毛に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後、市販のメイクアップリムーバーを用いた時の除去のしやすさについて評価した。
(評価項目)
(a)のびの良さ
(b)泡の安定性(弾力性)
(c)化粧膜の均一性
(d)化粧膜の除去のしやすさ
(e)発色(光輝性粉体の特色を活かしているか)
(1)絶対評価基準
(評点): (評価)
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(2)4段階判定基準
(平均点) : (判定)
5点を超える :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下:良好 :○
1点を超えて3点以下:やや不良 :△
1点以下 :不良 :×
【0024】
表1の結果から明らかなように、本発明の泡沫状アイメークアップ化粧料は、全ての評価項目において良好なものであることがわかった。これに比べて、泡沫状ではない比較例1は、粘度が低いため使用性が悪く、光輝性粉体の特色を活かした化粧膜を得ることができなかった。また、従来技術である比較例2、3は本発明に比べて、光輝性粉体の特色を十分活かすことができず、化粧膜の除去においても十分なものではなかった。
【0025】
実施例5:泡沫状マスカラ
(成分) (%)
(1)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン
(20E.O.) 1
(2)水溶性高分子*1 0.3
(3)水溶性高分子*2 0.5
(4)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体液*3 8
(5)香料 適量
(6)1,3−ブチレングリコール 5
(7)エタノール 10
(8)精製水 残量
(9)光輝性粉体*5 30
(10)光輝性粉体*6 10
(11)ナイロン繊維(3%パーフルオロアルキルリン酸
エステルジエタノールアミン塩処理) 2
*5:FLAMENCO SPARKLE BLUE 620J(トピー工業社製):酸化チタン被覆雲母
*6:プロミネンスBF(エンゲルハード社製):酸化チタン被覆合成雲母
(製法)
A.成分(1)〜(8)を混合し、撹拌しながら(9)〜(11)を加える。
B.Aをディスペンサー容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた泡沫状マスカラは、使用性、化粧膜の均一性、化粧膜の除去のしやすさに優れ、光輝性粉体の特色を活かしたものであった。
【0026】
実施例6:泡沫状アイカラー
(成分) (%)
(1)テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 0.2
(2)水溶性高分子*7 0.2
(3)ポリブテン 2
(4)流動パラフィン 1
(5)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(6)香料 適量
(7)パラアミノ安息香酸 適量
(8)美容成分(アルテアエキス) 適量
(9)エタノール 10
(10)精製水 残量
(11)光輝性粉体*8 50
(12)雲母 5
*7:プロモイスWK(成和化成社製):加水分解ケラチン
*8:チミロンスーパーグリーン(メルク社製):酸化チタン被覆雲母
(製法)
A.成分(1)〜(10)を混合し、成分(11)、(12)を均一に混合する(原液)。
B.液化石油ガスとジメチルエーテル(質量比:20/80)(噴射剤)を市販の耐圧密閉容器に充填する
C.BにAを充填して製品とする(原液/噴射剤:95/5)。
以上のようにして得られた泡沫状アイカラーは、使用性、化粧膜の均一性、化粧膜の除去のしやすさに優れ、光輝性粉体の特色を活かしたものであった。
【0027】
実施例7:泡沫状アイブロウ
(成分) (%)
(1)ポリオキシエチレンコレステリルエーテル 0.25
(2)水溶性高分子*9 0.3
(3)ステアリン酸 2
(4)ミツロウ 1
(5)フェノキシエタノール 適量
(6)香料 適量
(7)美容成分(カモミラエキス) 適量
(8)エタノール 10
(9)精製水 残量
(10)光輝性粉体*10 1
*9:メトローズ90SH―15000(信越化学工業社製):ヒドロキシプロピルメチルセルロース
*10:チミカ ニュアンティーク ゴールド(エンゲルハード社製):酸化鉄・酸化チタン被覆雲母
(製法)
A.成分(1)〜(9)を混合し、成分(10)を均一に混合する(原液)。
B.液化石油ガス(噴射剤)を市販の耐圧密閉容器に充填するC.BにAを充填して製品とする(原液/噴射剤:90/10)。
以上のようにして得られた泡沫状アイブロウは、使用性、化粧膜の均一性、化粧膜の除去のしやすさに優れ、光輝性粉体の特色を活かしたものであった。
【0028】
実施例8:泡沫状アイライナー
(成分) (%)
(1)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 0.3
(2)水溶性高分子*11 0.3
(3)酢酸ビニル樹脂エマルション(固形分35%) 10
(4)流動パラフィン 1
(5)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(6)香料 適量
(7)ダイズエキス溶液 適量
(8)エタノール 10
(9)精製水 残量
(10)光輝性粉体*12 0.5
*11 カラギーナンJ(バートナイト社製):カラギーナン
*12 デュオクロームGY 227C(エンゲルハード社製):酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン
(製法)
A.成分(1)〜(9)を混合し、成分(10)を均一に混合する(原液)。
B.液化石油ガス(噴射剤)を市販の耐圧密閉容器に充填する。
C.BにAを充填して製品とする(原液/噴射剤:90/10)。
以上のようにして得られた泡沫状アイライナーは、使用性、化粧膜の均一性、化粧膜の除去のしやすさに優れ、光輝性粉体の特色を活かしたものであった。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の泡沫状アイメークアップ化粧料は、光輝性粉体の特色を活かし、化粧膜の均一性及び使用性に優れ、かつ化粧膜の除去が簡便なものである。

Claims (4)

  1. (A)光輝性粉体(B)コラーゲン加水分解物、カチオン化加水分解コラーゲン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カチオン化加水分解ケラチン、エラスチン、エラスチン加水分解物、カゼイン、カゼインナトリウム、カゼイン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、大豆タンパク、小麦タンパク、グルテリン、ホエー粉末、フィブロイン、グルカゴン、卵白、非熱凝固卵白、卵白リゾチーム、アルブミンフィブリノーゲン、ヘモグロビン、グロブリン及びこれらのタンパク質の加水分解物、グアーガム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニルポリマー並びにポリアクリル酸ナトリウムから選ばれた1種又は2種以上の水溶性高分子とを含有することを特徴とする泡沫状アイメークアップ化粧料。
  2. (A)光輝性粉体の含有量が、0.1〜50質量%であることを特徴とする請求項1記載の泡沫状アイメークアップ化粧料。
  3. (B)水溶性高分子の含有量が、0.1〜5質量%であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の泡沫状アイメークアップ化粧料。
  4. アイメークアップ化粧料が、睫毛用であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の泡沫状アイメークアップ化粧料。
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