JPH08188526A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08188526A
JPH08188526A JP173695A JP173695A JPH08188526A JP H08188526 A JPH08188526 A JP H08188526A JP 173695 A JP173695 A JP 173695A JP 173695 A JP173695 A JP 173695A JP H08188526 A JPH08188526 A JP H08188526A
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JP
Japan
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weight
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substance
polyanion
chitosan
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JP173695A
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Hiroaki Mitani
博明 三谷
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KIRA KESHOHIN KK
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KIRA KESHOHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定的な化粧効果の持続性を有する化粧料を
提供する。 【構成】 天然高分子カチオン物質であって下記化1に
示すキトサンの脱アセチル化度は80〜95%であり、
上記キトサンと、糖骨格を有する天然由来のポリアニオ
ン物質とを含有する化粧料である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料、特に皮膚への付
着効果を高めた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に化粧料は、大きく分けるとファン
デーションや口紅などのメイク用化粧料と収れん化粧水
や美容液などの基礎化粧料とに分けられる。そして、メ
イク用化粧料には、皮膚に塗布した後の化粧持続性が要
求される。例えば、ファンデーションを皮膚に塗布する
と、通常時間の経過に伴って皮膚から分泌された汗や皮
脂によって塗布したファンデーションが押上げられ、粉
浮きが生じ、また分泌した皮脂がファンデーションの油
脂成分と混ざって化粧崩れの原因となる。また、口紅の
場合には、通常食事等により剥離が生じ、化粧の持続性
を保つことが難しかった。従って、メイク化粧料の化粧
効果の長時間持続性は、長年望まれてきたことである。
【0003】近年、化粧効果の持続性を訴求した口紅
が、化粧品市場に登場してきている。例えば、アルギン
酸ナトリウムを含有した口紅や揮発性シリコーン油が配
合された口紅などである。アルギン酸ナトリウムは、塗
布した後唇上に口紅の被膜を形成する働きを有し、一方
揮発性シリコーン油は、塗布後に揮発して唇上に色素塗
膜を形成する作用を有し、いずれも色落ち防止効果があ
り、化粧効果の持続性はある。
【0004】また、ファンデーションにおいては、粉末
原料をシリコーン油等で撥水処理する方法や、ファンデ
ーションのベース油剤に被膜効果の高いトリメチルシロ
キシケイ酸等のシリコーン油を配合する方法や、同じく
ベース油剤にパーフルオロポリエーテル等の不撥水性の
フッ素系液体油剤を用いる方法等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たメイク化粧料では、従来のメイク化粧料に比べ、化粧
効果の持続性は向上したものの、今一歩不十分であっ
た。すなわち、上述のアルギン酸ナトリウムは水分によ
って膨潤するので、唇にある量の水分が付着すると、化
粧崩れを起こす虞があった。一方、揮発性シリコーン油
を含有する口紅の場合には、揮発性シリコーン油が揮発
し過ぎると唇が乾燥してカサつきを起こしたり、唇上の
色素塗膜が硬化して、唇から剥離してしまう虞があっ
た。また、被膜効果の高いシリコーン油や不揮発性フッ
素系液体油剤を使用したものは、ベタつき、違和感等で
使用感に劣るところがあった。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、安定的な化粧効果の持続性
を有する化粧料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、天然高分子カチオン物質と、ポリアニオ
ン物質と、を含む化粧料である。ポリカチオンとポリア
ニオンとの高分子複合体被膜を皮膚上に形成することに
よって浮き、剥離を防止する。
【0008】天然高分子カチオン物質としては、キトサ
ンが好ましく、キトサンは、自然界唯一のポリカチオン
であり、材料のキチン分子を構成するN−アセチルグリ
コサミン分子からアセチル基をはずすことによって得ら
れ、下記化1に示す一般式(I)で表される。
【0009】
【化1】 実際には、キトサンは、カニ、エビなどの甲殻類由来の
キチンを脱アセチル化して得られる。キチンは、下記化
2に示す一般式(II)で表される。
【0010】
【化2】 本発明に用いるキトサンの脱アセチル化度は、80〜9
5%が好ましい。キトサンの脱アセチル化度が80%未
満の場合には、塩基性の原因となるアミノ基が少なくカ
チオン性が弱くなるという不都合があり、一方脱アセチ
ル化度が95%を越えると、低分子化がすすみすぎるの
と、処理時間がかかりすぎ効率性が悪くなるという不都
合が生じる。
【0011】また、本発明に用いるキトサンの分子量
(M.W.)は、概ね1×104 〜2×105 である。
この分子量は、上記アセチル化度に比例するもので、脱
アセチル化がすすむほど低分子量となる。なお、上記分
子量は、粘度法によって測定した。
【0012】更に、本発明に用いるキトサンの平均粒度
は、0.5〜50μmが好ましく、より好ましくは1〜
20μmである。キトサンの平均粒度が0.5μm未満
の場合のものは、原料粉末として製造するのが難しく、
一方50μmを越えると、製品配合したとき、ザラつき
が出て使用感が悪くなったり、均一混合できないという
不都合が生じる。なお、平均粒度は、レーザー解析法に
よって測定した。
【0013】本発明に用いるキトサンとしては、「キト
ファイン」(トスコ(株)製)が好適である。これは、
原材のキトサンを機械粉砕にて微粒子化したものであ
る。
【0014】また、本発明に用いるポリアニオン物質
は、糖骨格を有する天然由来のポリアニオン物質である
ことが好ましい。また、糖骨格を有する天然由来のポリ
アニオン物質としては、アルギン酸ナトリウム、低メト
キシペクチン、カラギナン、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヘパリ
ン等の酸性多糖が挙げられる。上記ポリアニオン物質と
して好ましくは、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、コンドロイチン硫酸ナトリウムである。なお、カル
ボキシメチルセルロースナトリウムは水溶性セルロース
誘導体のひとつであり、コンドロイチン硫酸ナトリウム
は、軟骨などから得られる硫酸化ムコ多糖である。
【0015】また、本発明は、上記天然高分子カチオン
物質のキトサンと、糖骨格を有する天然由来のポリアニ
オン物質とを有する化粧料が好ましい。
【0016】キトサンは、陽イオンであるから、糖骨格
を有する天然由来のポリアニオン物質のような陰イオン
性の物質と出会うと、機械強度の強い複合体の被膜を形
成する。従って、キトサンと上記ポリアニオン物質とを
メイク用化粧料に配合すれば、皮膚又は唇上で化粧料の
強固な被膜を形成することができる。更に、キトサンの
アミノ基は、蛋白質などの酸性を示すカルボキシル基等
とイオン結合を形成しやすいことが知られている。従っ
て、上記被膜中のキトサンのアミノ基が、皮膚又は口紅
の表面の蛋白質と化学的に結合することによって、化粧
料の化粧効果の持続性は著しく向上する。特に、本発明
の化粧料としては、上記天然高分子カチオン物質がキト
サンであり、上記ポリアニオン物質がカルボキシメチル
セルロースナトリウム又はコンドロイチン硫酸ナトリウ
ムである組み合わせの化粧料が好適である。
【0017】上記天然高分子カチオン物質とポリアニオ
ン物質との配合比は、1:5〜5:1であることが好ま
しく、より好ましくは、1:2〜2:1である。上記天
然高分子カチオン物質とポリアニオン物質との配合比
が、1:5未満の場合、または5:1以上の場合は電荷
結合による高分子複合体を形成するのに必要な反対電荷
分子の量とバランスが不十分になってくる。
【0018】また、これらの成分以外にも、本発明の化
粧料は、必要に応じて次のような通常の化粧料に用いら
れる成分を本発明の効果を損ねない範囲において配合す
ることができる。例えば、オリーブ油、ヒマシ油、ホホ
バ油、アボガド油等の植物油類、ミツロウ、ラノリン、
カルナウバロウ、パラフィンワックス等のロウ及びワッ
クス類、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭
化水素類、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、イ
ソステアリン酸等の高級脂肪酸類、セタノール、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコー
ル類、イソプロピルパルミテート、オクチルドデシルミ
リステート等のエステル類、ジメチルシリコン、メチル
フェニルシリコン等のシリコン油類、多価アルコール、
低級アルコール、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱
剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、色素、無機顔料、乳化
安定剤、増粘剤等を適宜添加することができる。但し、
水はこれを予め配合した系では使用以前に高分子複合体
ができてしまうので、水を含まない処方系が望ましい。
【0019】
【作用】本発明の化粧料によれば、化粧料の成分である
天然高分子カチオン物質であるキトサンが皮膚と密着
し、かつキトサンとポリアニオン物質とは機械的強度の
強い被膜を形成するので、化粧料の塗布後長時間が経過
しても、化粧崩れが生じず化粧効果の持続性が高い。
【0020】従って、本発明の化粧料がファンデーショ
ンである場合には、時間の経過に伴って皮膚から汗や皮
脂が分泌されても、ファンデーションが押上げられ、粉
浮きが発生したり、分泌した皮脂がファンデーションの
油脂成分と混ざり合って化粧崩れを生じることはない。
そして、シリコーン油あるいは不揮発性フッ素系油剤を
用いたときの肌への違和感がなく、化粧もちのよい状態
が保たれる。また、本発明の化粧料が口紅である場合に
は、口紅自体が唇に密着し、かつ機械強度の強い口紅の
被膜が形成されているので、摩擦によって唇から口紅が
剥離することがない。従って、例えば食事等により口紅
が剥離して、口紅の色落ち、口紅の輪郭崩れ等がほとん
ど生じない。更に、食器への色移りを防ぐことができ
る。さらには、揮発性シリコーン油を使用したときのよ
うな唇の乾燥も起こさないですむ。
【0021】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
具体的に説明する。
【0022】実施例1 下記の成分を均一混合して、「ファンデーション」を調
製した。 1.タルク 39.10重量部 2.セリサイト 20.00重量部 3.酸化チタン 12.00重量部 4.雲母チタン 1.00重量部 5.硫酸バリウム 5.00重量部 6.ナイロンパウダー 2.00重量部 7.シルクパウダー 1.00重量部 8.メチルポリシロキサン 9.50重量部 9.スクワラン 0.50重量部 10.オクチルドデカノール 3.00重量部 11.パラオキシ安息香酸ブチル 0.20重量部 12.ビタミンE 0.20重量部 13.酸化鉄(赤、黄、黒) 2.50重量部 14.キトサン 2.00重量部 15.コンドロイチン硫酸ナトリウム 2.00重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0023】比較例1 下記の成分を均一混合して、「ファンデーション」を調
製した。 1.タルク 40.90重量部 2.セリサイト 20.00重量部 3.酸化チタン 12.00重量部 4.雲母チタン 1.00重量部 5.硫酸バリウム 5.00重量部 6.ナイロンパウダー 2.00重量部 7.シルクパウダー 1.00重量部 8.メチルポリシロキサン 9.50重量部 9.スクワラン 0.50重量部 10.オクチルドデカノール 3.00重量部 11.パラオキシ安息香酸ブチル 0.20重量部 12.ビタミンE 0.20重量部 13.酸化鉄(赤、黄、黒) 2.50重量部 14.キトサン 2.00重量部 15.コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.20重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0024】比較例2 下記の成分を均一混合して、「ファンデーション」を調
製した。 1.タルク 40.90重量部 2.セリサイト 20.00重量部 3.酸化チタン 12.00重量部 4.雲母チタン 1.00重量部 5.硫酸バリウム 5.00重量部 6.ナイロンパウダー 2.00重量部 7.シルクパウダー 1.00重量部 8.メチルポリシロキサン 9.50重量部 9.スクワラン 0.50重量部 10.オクチルドデカノール 3.00重量部 11.パラオキシ安息香酸ブチル 0.20重量部 12.ビタミンE 0.20重量部 13.酸化鉄(赤、黄、黒) 2.50重量部 14.キトサン 0.20重量部 15.コンドロイチン硫酸ナトリウム 2.00重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0025】実施例2 下記の成分を加熱溶解し、均一分散させた後冷却して
「口紅」を調製した。 1.カルナウバロウ 2.00重量部 2.セレシン 10.00重量部 3.キャンデリラロウ 7.00重量部 4.マイクロクリスタリンワックス 2.00重量部 5.液状ラノリン 15.00重量部 6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 14.30重量部 7.スクワラン 1.00重量部 8.リンゴ酸ジイソステアリル 17.00重量部 9.トリオクタン酸グリセリル 12.60重量部 10.メチルポリシロキサン 1.00重量部 11.流動パラフィン 4.00重量部 12.硫酸バリウム 1.00重量部 13.酸化チタン 1.80重量部 14.ベニバナ赤 0.10重量部 15.雲母チタン 5.00重量部 16.有機顔料 3.20重量部 17.キトサン 1.50重量部 18.コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.50重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0026】比較例3 下記の成分を加熱溶解し、均一分散させた後冷却して
「口紅」を調製した。 1.カルナウバロウ 2.00重量部 2.セレシン 10.00重量部 3.キャンデリラロウ 7.00重量部 4.マイクロクリスタリンワックス 2.00重量部 5.液状ラノリン 15.00重量部 6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 15.60重量部 7.スクワラン 1.00重量部 8.リンゴ酸ジイソステアリル 17.00重量部 9.トリオクタン酸グリセリル 12.60重量部 10.メチルポリシロキサン 1.00重量部 11.流動パラフィン 4.00重量部 12.硫酸バリウム 1.00重量部 13.酸化チタン 1.80重量部 14.ベニバナ赤 0.10重量部 15.雲母チタン 5.00重量部 16.有機顔料 3.20重量部 17.キトサン 1.50重量部 18.コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.20重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0027】比較例4 下記の成分を加熱溶解し、均一分散させた後冷却して
「口紅」を調製した。 1.カルナウバロウ 2.00重量部 2.セレシン 10.00重量部 3.キャンデリラロウ 7.00重量部 4.マイクロクリスタリンワックス 2.00重量部 5.液状ラノリン 15.00重量部 6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 15.60重量部 7.スクワラン 1.00重量部 8.リンゴ酸ジイソステアリル 17.00重量部 9.トリオクタン酸グリセリル 12.60重量部 10.メチルポリシロキサン 1.00重量部 11.流動パラフィン 4.00重量部 12.硫酸バリウム 1.00重量部 13.酸化チタン 1.80重量部 14.ベニバナ赤 0.10重量部 15.雲母チタン 5.00重量部 16.有機顔料 3.20重量部 17.キトサン 0.20重量部 18.コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.50重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0028】実施例3 下記の成分を均一混合して、「ファンデーション」を調
製した。 1.タルク 39.10重量部 2.セリサイト 20.00重量部 3.酸化チタン 12.00重量部 4.雲母チタン 1.00重量部 5.硫酸バリウム 5.00重量部 6.ナイロンパウダー 2.00重量部 7.シルクパウダー 1.00重量部 8.メチルポリシロキサン 9.50重量部 9.スクワラン 0.50重量部 10.オクチルドデカノール 3.00重量部 11.パラオキシ安息香酸ブチル 0.20重量部 12.ビタミンE 0.20重量部 13.酸化鉄(赤、黄、黒) 2.50重量部 14.キトサン 2.00重量部 15.カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.00重量部 *「キトファイン」(トスコ(株)製)
【0029】比較例5 下記の成分を均一混合して、「ファンデーション」を調
製した。 1.タルク 39.10重量部 2.セリサイト 20.00重量部 3.酸化チタン 12.00重量部 4.雲母チタン 1.00重量部 5.硫酸バリウム 5.00重量部 6.ナイロンパウダー 2.00重量部 7.シルクパウダー 1.00重量部 8.メチルポリシロキサン 9.50重量部 9.スクワラン 0.50重量部 10.オクチルドデカノール 3.00重量部 11.パラオキシ安息香酸ブチル 0.20重量部 12.ビタミンE 0.20重量部 13.酸化鉄(赤、黄、黒) 2.50重量部 14.キトサン 2.00重量部 15.コンドロイチン硫酸ナトリウム 2.00重量部 *「マリンデュウPC−100」(味の素(株)製) 微粉砕品 脱アセチル化率約50%
【0030】比較例6 下記の成分を加熱溶解し、均一分散させた後冷却して
「口紅」を調製した。 1.カルナウバロウ 2.00重量部 2.セレシン 10.00重量部 3.キャンデリラロウ 7.00重量部 4.マイクロクリスタリンワックス 2.00重量部 5.液状ラノリン 15.00重量部 6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 14.30重量部 7.スクワラン 1.00重量部 8.リンゴ酸ジイソステアリル 17.00重量部 9.トリオクタン酸グリセリル 12.60重量部 10.メチルポリシロキサン 1.00重量部 11.流動パラフィン 4.00重量部 12.硫酸バリウム 1.00重量部 13.酸化チタン 1.80重量部 14.ベニバナ赤 0.10重量部 15.雲母チタン 5.00重量部 16.有機顔料 3.20重量部 17.キトサン 1.50重量部 18.コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.50重量部 *「ヒドロキシプロピルキトサン」(一丸ファルコス(株)製)
【0031】実施例1〜3及び比較例1〜6 上記で得られたファンデーション及び口紅について、4
0名の女性モニターによって実際の使用状況に則して試
料を塗布してもらい、塗布後と、塗布後から180分経
過後と、色持ちの具合を判定し、各試料の色持ちの程度
を目視観察により以下のように3段階に評価した。その
結果を表1に示す。 3:色持ち良好 2:色落ちがややあった 1:色落ちがかなりあった
【表1】 さらに、比較例5のように平均粒径100μ以上の大き
なキトサンを使用した場合は、ザラつき感が出て使用感
に問題があった。
【0032】これらの結果から、本発明の化粧料によれ
ば、皮膚との密着が良好で、使用時に次第に機械的強度
の強い被膜を形成していくので、化粧料の塗布後長時間
が経過しても、化粧崩れが生じず化粧効果の持続性が高
いことが確認された。
【0033】本発明の化粧料は、上記ファンデーション
や口紅に限るものではなく、例えばアイシャドー、頬紅
等の粉ものの化粧料に応用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る化粧料の成
分である天然高分子カチオン物質であるキトサンが皮膚
と密着し、かつキトサンとポリアニオン物質とは機械的
強度の強い被膜を形成するので、化粧料の塗布後長時間
が経過しても、化粧崩れが生じず化粧効果の持続性が高
い。
【0035】従って、本発明の化粧料がファンデーショ
ンである場合には、時間の経過に伴って皮膚から汗や皮
脂が分泌されても、ファンデーションが押上げられ、粉
浮きが発生したり、分泌した皮脂がファンデーションの
油脂成分と混ざり合って化粧崩れを生じることはない。
また、本発明の化粧料が口紅である場合には、口紅自体
が唇に密着し、かつ機械強度の強い口紅の被膜が形成さ
れているので、摩擦によって唇から口紅が剥離すること
がない。このため、例えば食事等により口紅が剥離し
て、口紅の色落ち、口紅の輪郭崩れ等がほとんど生じな
い。更に、食器への色移りを防ぐことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然高分子カチオン物質と、ポリアニオ
    ン物質と、を含むことを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化粧料において、 前記天然高分子カチオン物質は、キトサンであることを
    特徴とする化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の化粧料において、 前記キトサンは、脱アセチル化度が80〜95%である
    ことを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の化粧料において、 前記ポリアニオン物質は、糖骨格を有する天然由来のポ
    リアニオン物質であることを特徴とする化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の化粧料において、 前記天然高分子カチオン物質は、キトサンであり、 前記ポリアニオン物質は、カルボキシメチルセルロース
    ナトリウムまたはコンドロイチン硫酸ナトリウムである
    ことを特徴とする化粧料。
JP173695A 1995-01-10 1995-01-10 化粧料 Pending JPH08188526A (ja)

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