JP4421831B2 - 油性化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油性化粧料に関し、更に詳しくは、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果及びその持続性に優れた油性化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、リップクリームなどの油性化粧料は、ワセリンやラノリン等を配合し、油膜により塗布部を閉塞することにより、塗布部から水分蒸散を抑え保湿効果を付与させていた。これらの油性化粧料については、塗布した直後は、保湿感が得られるものの、経時により保湿感が低下し、特に動きの大きい口唇においてはむしろ口唇が乾いたと感じてしまうという欠点があった。この欠点を解消するために、保湿効果のある尿素やグリセリン等の有効成分を多価アルコールや非イオン性界面活性剤、無水ケイ酸等を併用することにより安定に配合する検討がなされてきた。(例えば、特許文献1、2参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−95666号公報
【特許文献2】
特開2002−363023号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、有効成分を安定に配合でき保湿効果やその持続性に優れる技術は得られたが、更に、使用性に優れ、苦味が生じないものが望まれていた。そこで、水溶性高分子の1種であるマルトデキストリンが苦味を生じず、保湿効果を向上できると考えられたが、油性化粧料では、安定に配合することが困難であり、そのため、使用性(なめらかさ、付着性)において満足のいくものが得られなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、融点が80℃以上である固形油と抱水性油剤とマルトデキストリンとを含有することにより、マルトデキストリンの分散性が良好で、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果及びその持続性に優れた油性化粧料が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)融点が80℃以上である固形油及び(B)マルトデキストリン及び(C)抱水性油剤を含有することを特徴とする油性化粧料である。更に成分(A)が、炭化水素系ワックスを含有する固形油であることを特徴とする油性化粧料である。更に成分(B)のDE(デキストロース当量)が11〜20のマルトデキストリンであることを特徴とする油性化粧料である。更に成分(C)が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステリル・べへニル・オクチルドデシル)、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、酢酸液状ラノリン、ジペンタエリトリット脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の抱水性油剤であることを特徴とする油性化粧料である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の油性化粧料に用いられる成分(A)の融点が80℃以上である固形油は、肌への負担感を与えることなく、油の皮膜を形成することにより水分の蒸散を抑えることができる油剤である。具体的には、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。これらの中でも、炭化水素系ワックスがより水分の蒸散を防ぐ点で好ましく、具体的には、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体等の炭化水素系ワックスが挙げられる。このような成分(A)は、市販品として、精製カルナウバワックスNo.1(融点80〜86℃:野田ワックス社製)、PERFORMALENE500(融点:80〜95℃:ニューフェーズテクノロジー社製)、EP−700(融点:90〜100℃:Baker Petrolite社製)等が挙げられる。本発明に用いられる成分(A)の固形油は、融点が80℃未満では、肌負担感を与え使用性が悪くなるため、好ましくない。
本発明の油性化粧料における成分(A)の配合量は特に限定されないが、全量中0.1〜20質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、更に、1〜10%が特に好ましい。配合量がこの範囲であれば、使用性の点で優れたものが得られる。
【0007】
本発明の油性化粧料に用いられる成分(B)マルトデキストリンは主に、α−1,4−結合により結合しているD−グルコース単位から構成されている糖ポリマーで、DE(Dextrose Equivalent:還元糖のブドウ糖当量(%))が11〜20のものが好ましい。成分(B)を配合することにより、保湿効果の持続性が得られる。また、特に、口唇化粧料においては苦味が低減され特に好ましい。具体的には、例えば小麦、コーン、ハイアミロースコーン、米、緑豆、葛、蓮、ワラビ、馬鈴薯、タピオカ、サゴ、甘藷由来デキストリン等より加水分解することにより得られたデンプン分解物が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることができるが、これらの中でも、保湿効果の持続性が良好、かつ保存安定性が良好なものとしては、小麦、タピオカ、コーン由来のものが好ましい。
本発明の油性化粧料における成分(B)の配合量は特に限定されないが、全量中0.1〜20%が好ましく、更に、1〜10%が特に好ましい。配合量がこの範囲であれば、使用性や保湿効果の持続性の点で優れたものが得られる。
【0008】
本発明の油性化粧料に用いられる成分(C)の抱水性油剤としては、それ自体に水を抱え込むことのできる油剤であればいずれでもよいが、特に以下の抱水力試験により、50℃において自重の等量以上の質量の水分を抱水することができる油剤が好ましい。水を抱え込むことにより、保湿効果の持続性が得られる。
本発明において、50℃において自重の等量以上の質量の水分を抱水するか否かの抱水力試験方法としては、50℃に加熱した試料10gを200mlビーカーに秤り取り、デスパーミキサーにて3000rpmで攪拌しながら50℃の水を徐々に、水が試料から排液してくるまで添加し、水が排液しない最大限(質量)を測定し、この数値を試料10gで除し、100倍して抱水力(%)とした。この抱水力が、100%以上であると自重と等量以上の質量の水を抱水することができるため、より好ましい。
成分(C)の抱水性油剤は、具体的には、例えばラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステリル・べへニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸系エステル油剤、ヒマシ油、シア脂(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリトリット、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、コレステロール、コレスタノール、デヒドロコレステロール、ラノリン脂肪酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、リシノール酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル等のコレステロール誘導体やフィトステロール誘導体、ラノリン、吸着精製ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、酢酸液状ラノリン、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体及びそれらをポリオキシアルキレンで変性したものが挙げられる。これらの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。これらの中でも、本発明の保湿効果をより高めることができ、かつ保存安定性が良好なものとしては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステリル・べへニル・オクチルドデシル)、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、酢酸液状ラノリン、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル等を例示することができる。
本発明の油性化粧料における成分(C)の配合量は特に限定されないが、全量中0.1〜90%が好ましく、更に、1〜50%が特に好ましい。配合量がこの範囲であれば、使用性の点で優れたものが得られる。
【0009】
本発明の油性化粧料には、上記必須成分の他に、通常化粧料に配合される成分として、炭化水素油、エステル油、植物油、シリコーン油、シリコーン誘導体等の油性成分、無機顔料、有機顔料及び体質顔料等の粉体およびそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、界面活性剤、水や多価アルコール、低級アルコール、水溶性高分子、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、リパーゼやプロテアーゼ等の酵素類、レゾルシンやイオウ等の各種薬剤、清涼剤、色素、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
【0010】
様々な感触を演出する目的で油性成分としては、化粧品に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、モンタンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、キャンデリラワックス、ミツロウ、ゲイロウ等のロウ類、モクロウ、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルポリシロキサン、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
【0011】
化粧効果の付与や経時安定性を確保する目的として用いられる粉体成分としては、化粧品に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
【0012】
メイクアップ化粧料においては粉体を含有することが多いが、その粉体の分散性向上を目的で、界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。
【0013】
モイスチャー効果を付与する目的で用いる水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
【0014】
本発明の油性化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、高温で溶解したワックスを含む油性成分を、抱水性油剤及び他の成分と混合した後、マルトデキストリンを分散し、冷却して成形することにより得ることができる。
【0015】
本発明の油性化粧料としては、スキンケア、メイクアップ、頭髪用等の化粧料があげられ、剤型はスティック状、皿状、ペースト状、クリーム状等が挙げられる。化粧料の中でも、特に好ましくは口唇用であり、口紅、リキッドルージュ、グロス、特に、この中でもリップトリートメント、リップクリームであることが好ましい。他に、日焼け止め、乳液、クリーム、美容液、パック、整髪料、養毛料等の顔、手足、ボディ用の基礎化粧料、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のメーキャップ化粧料として使用できる。
【0016】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
【0017】
実施例1〜7及び比較例1〜4:スティック状リップクリーム
下記表1に示す処方のスティック状リップクリームを調製し、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続性について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
*1:エルデュウ(登録商標) CL−301(味の素社製)
*2:タピオカ由来 DE 16〜19
(製造方法)
A:成分1〜6を110℃で均一に溶解混合する。
B:A成分に成分7〜12を加えて均一に混合し、その後、成分13〜17を添加し均一に混合する。
C:口紅容器に充填してスティック状リップクリームを得る。
【0020】
(評価項目)
イ.経時安定性
ロ.使用性(なめらかさ、付着性)
ハ.保湿効果の持続性
(評価方法)
前記評価項目について各々評価を行った。
イの項目の経時安定性については、充填成型を行ったものについて、室温、40℃にて6ヶ月後放置し、各サンプルの表面状態の目視観察を行い比較して、下記4段階評価基準により評価し、判定を行った。ロの使用性、ハの保湿効果の持続性については、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。尚、ハの保湿効果の持続性については、各試料を唇に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の保湿効果について評価した。
【0021】
(経時安定性評価)
(判定):(評価)
◎:室温放置と40℃放置の差がない
○:40℃放置の表面に僅かに変化が見られる
△:40℃放置の表面に変化が見られる
×:40℃放置の表面に変化が見られ、表面につやがない
【0022】
(使用性、保湿効果の持続性評価)
絶対評価基準
(評点):(評価)
6点:非常に良好
5点:良好
4点:やや良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎:5点を超える :非常に良好
○:3点を超える5点以下:良好
△:1点を超える3点以下:やや不良
×:1点以下 :不良
【0023】
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜7のスティック状リップクリームは、比較例1〜4のスティック状リップクリームに比べ経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続性の全てにおいて優れたものであった。これに対して成分(A)の配合されていない比較例1では特に経時安定性の点で満足いくものが得られなかった。また、成分(B)の配合されていない比較例2では特に保湿効果の持続性の点で、成分(B)の代わりにグリセリンを含有した比較例4では特に使用性、保湿効果の持続性の点で、満足いくものが得られなかった。成分(C)が配合されていない比較例3では特に経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)の点で満足いくものが得られなかった。
【0024】
実施例8:ゲル状リップクリーム
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 2
2.N―ラウロイルL−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
ベヘニル・2−オクチルドデシル) 2.5
3.還元ラノリン 4
4.水添ポリイソブテン *3 50
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
6.リンゴ酸ジイソステアリル 5
7.パルミチン酸デキストリン 2
8.12−ヒドロキシステアリン酸 0.1
9.無水ケイ酸 *4 0.5
10.ジメチルジクロルシラン処理無水ケイ酸 *5 0.5
11.マルトデキストリン *6 3.5
12.ベンガラ 0.1
13.黄酸化鉄 0.3
14.黒酸化鉄 0.05
15.酸化チタン 0.2
16.大豆リン脂質 0.01
17.p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 3
18.防腐剤 適量
19.香料 適量
*3:平均分子量1000
*4:AEROSIL 200 (日本アエロジル社製)
*5:AEROSIL R976S (日本アエロジル社製)
*6:小麦由来 DE 16〜19
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃で溶解混合する。
B:Aに成分9〜19を加え、均一に混合分散する。
C:Bをチューブに流し込み、冷却してゲル状リップクリームを得た。
実施例8のゲル状リップクリームは、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続性に優れた良好なゲル状リップクリームであった。
【0025】
実施例9:固形状リップクリーム
(成分) (%)
1.カルナウバワックス 5
2.N―ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
ベヘニル・2−オクチルドデシル) 5.5
3.マイクロクリスタリンワックス 4
4.ポリブテン *7 30
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
6.流動パラフィン 5
7.無水ケイ酸 *8 0.5
8.マルトデキストリン *9 6
9.マルトデキストリン *10 3.5
10.ビタミンE 0.5
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
*7:平均分子量2650
*8:AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
*9:小麦由来 DE 11〜16
*10:馬鈴薯由来 DE 13〜19
(製造方法)
A:成分1〜6を100℃で溶解混合する。
B:Aに成分7〜12を加え、均一に混合分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して固形状リップクリームを得た。
実施例9の固形状リップクリームは、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続性に優れた良好な固形状リップクリームであった。
【0026】
実施例10:アイスティッククリーム
(成分) (%)
1.カルナウバワックス 3
2.還元ラノリン 15.5
3.マイクロクリスタリンワックス 4
4.セレシンワックス 5
5.ポリエチレンワックス 5
6.流動パラフィン 残量
7.無水ケイ酸 *11 1.5
8.マルトデキストリン *1 6
9.ナイロン末 5
10.シリコーン処理タルク *12 5.5
11.赤色202号 0.05
12.黄色4号アルミニウムレーキ 0.05
13.青色1号アルミニウムレーキ 0.05
14.雲母チタン 1.5
15.防腐剤 適量
16.香料 適量
*11:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*12:ジメチルポリシロキサン 5%処理
(製造方法)
A:成分1〜6を100℃で溶解混合する。
B:Aに成分7〜16を加え、均一に混合分散する。
C:Bをスティック容器に流し込み、冷却固化してアイスティッククリームを得た。
実施例10のアイスティッククリームは、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続性に優れた良好なアイスティッククリームであった。
【0027】
実施例11:ハンドクリーム
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 5
2.(アジピン酸・2−エチルへキサン酸・
ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル 2
3.ワセリン 残量
4.キャンデリラワックス 3
5.還元ラノリン 5
6.流動パラフィン 30
7.無水ケイ酸 *4 1
8.マルトデキストリン *6 6
9.酸化チタン被覆合成金雲母 0.5
10.ステビア 0.1
11.1,3−ブチレングリコール 1
12.防腐剤 適量
13.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜6を100℃で溶解混合する。
B:Aに成分7〜13を加え、均一に混合分散する。
C:Bをジャー容器に流し込み、冷却してハンドクリームを得た。
実施例11のハンドクリームは、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続に優れた良好なハンドクリームであった。
【0028】
実施例12:スティック状リップクリーム
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 20
2.酢酸液状ラノリン 残量
3.マルトデキストリン *1 10
4.防腐剤 適量
(製造方法)
A:成分1、2を120℃で溶解混合する。
B:Aに成分3、4を加え、均一に混合分散する。
C:Bをスティック容器に流し込み、冷却固化してスティック状リップクリームを得た。
実施例12のスティック状リップクリームは、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)、保湿効果の持続性が良好なスティック状リップクリームであった。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の油性化粧料は、経時安定性、使用性(なめらかさ、付着性)に優れ、保湿効果の持続性が良好なものであった。
Claims (2)
- 次の成分(A)〜(C);
(A)ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体およびフィッシャートロプ
シュワックスから選ばれる1種又は2種以上の融点が80℃以上である固形油、
(B)DE(デキストロース当量)が11〜20であるマルトデキストリン、
(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステリル・べへニ
ル・オクチルドデシル)、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、酢酸液状ラノリ
ン、還元ラノリンおよびジペンタエリトリット脂肪酸エステルから選ばれる1種又
は2種以上の50℃において自重の等量以上の質量の水分を抱水することができ
る抱水性油剤、
を含有することを特徴とする油性化粧料(但し、油膨潤性粘土物質を含有するものおよび水を含有するものを除く)。 - 前記成分(A)を0.1〜20質量%、成分(B)を0.1〜20質量%を含有することを特徴とする請求項1記載の油性化粧料。
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