JP4860045B2 - 油中水型化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、融点が80℃以上である固形油、抱水性油剤、シリコーン油及び水とを含有する油中水型化粧料に関し、更に詳細には、しっとりとしたコク感、滑らかな伸び、エモリエント感、肌負担感の無さ等の使用性に優れ、且つ、経時安定性にも優れる油中水型化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ファンデーションや日焼け止め料等の油中水型化粧料において、塗布時の伸び広がりの良さを向上させるために、油相中にシリコーン油を多量に配合する技術が用いられている。また、油中水型化粧料では、エモリエント感を高めるために、流動パラフィン等の油剤を多量に配合する技術も用いられていた。更に、塗布時のしっとりとしたコク感を演出するために固形油を配合する技術も知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、油相中にシリコーン油を多量に配合した油中水型化粧料では、塗布時の伸び広がりの良さを向上させることはできるが、しっとりとした感触が得られなかった。また、流動パラフィンを多量に配合すると、エモリエント感は向上するが、塗布時のずるつき感やべたつき感を感じる場合があった。更に、固形油を配合すると、塗布時のしっとりとしたコク感は得られるが、低温で固形油の凝集や結晶化等により経時安定性が悪くなる場合があった。このため、しっとりとしたコク感、滑らかな伸び、エモリエント感、肌負担感の無さ等の使用性に優れ、且つ、経時安定性にも優れる油中水型化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、シリコーン油を40質量%以上含有する油相を有する油中水型化粧料に、融点が80℃以上である固形油及び抱水性油剤を含有させることにより、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
【0005】
すなわち本発明は、次の成分(a)〜(d);
(a)融点が80℃以上である固形油を0.01〜7.5質量%
(b)抱水性油剤を0.01〜7.5質量%
(c)シリコーン油を40質量%以上含有する油相
(d)水を5質量%以上
とを含有する油中水型化粧料を提供するものである。また、成分(a)が炭化水素系ワックスである前記油中水型化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)の融点が80℃以上である固形油は、融点が80℃以上の固形油であり、本発明の油中水型化粧料において、肌負担感を与えることなく、塗布時のしっとりとしたコク感を演出できる油剤である。具体的には、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体、カルナウバワックス等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。この中でも特に、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体等の炭化水素系ワックスを選択すると、塗布時のコク感が特に優れるため、好ましい。このような成分(a)は、市販品として、精製カルナウバワックスNo.1(融点80〜86℃:野田ワックス社製)、PERFORMALENE500(融点80〜95℃:ニューフェーズテクノロジー社製)、PERFORMALENE655(融点95〜100℃:ニューフェーズテクノロジー社製)、EP−700(融点90〜100℃:Baker Petrolite社製)等を用いることができる。本発明に用いられる成分(a)の固形油は、融点が80℃未満では、肌負担感を与えてしまうため、好ましくない。
【0007】
本発明の油中水型化粧料における成分(a)の含有量は、0.01〜7.5質量%(以下、単に「%」と略す。)であり、更に0.1〜5%が好ましい。本発明の油中水型化粧料において、成分(a)の含有量が0.01%未満では、塗布時のしっとりとしたコク感が得られず、含有量が7.5%を超えると、肌負担感が増加するため、好ましくない。
【0008】
本発明に用いられる成分(b)の抱水性油剤は、水分を水素結合等により抱水することができる油剤のことであり、下記抱水力試験法で測定した場合、50℃において自重の等量以上の水分を抱水できる油剤である。本発明において、成分(b)として、自重の等量未満の抱水力を有する油剤を用いた場合は、塗布時のエモリエント感を得るためには多量の油剤が必要となり、使用時のずるつき感や肌負担感が増し、さっぱりとしながらエモリエント感が良好な使用感を得ることができない。
【0009】
(抱水性試験)
試験する油剤10gを200mlビーカーに秤り取り、50℃に加熱し、デスパミキサにて3000rpmで攪拌しながら50℃の水を徐々に、水が該油剤から排液してくるまで添加し、水が排液しない最大量(質量)を測定し、この数値を油剤量10gで除し、100倍して抱水力(%)とした。
【0010】
上記抱水性試験により、50℃において自重の等量以上の質量の水分を抱水する油剤としては、ラノリン、ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ヒドロキシラノリン等のラノリン誘導体及びそれらをポリオキシアルキレンで変性したもの、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイルL−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステロール・ベヘニル・オクチルドデシル)、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、シア脂、ジペンタエリスリット脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。尚、これらの中でも、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイルL−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステロール・ベヘニル・オクチルドデシル)、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、ジペンタエリスリット脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリルを選択するとエモリエント感が特に優れるため、好ましい。
【0011】
このような成分(b)は、市販品として、エルデュウCL−301(抱水力235%:味の素社製)、キャストライドMS(抱水力106%:ナショナル美松社製)、コスモール168ARN(抱水力168%:日清製油社製)、サラコスHS(抱水力136%:日清製油社製)等が挙げられる。
【0012】
本発明の油中水型化粧料における成分(b)の含有量は、0.01〜7.5%であり、更に0.1〜5%が好ましい。本発明の油中水型化粧料において、成分(b)の含有量が、0.01未満であると、塗布時のエモリエント感に欠け、含有量が7.5%を超えると、塗布時のべたつき感を感じるため、好ましくない。
【0013】
本発明に用いられる成分(c)は、シリコーン油を40%以上含有する油相である。成分(c)におけるシリコーン油としては、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルコキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の成分(c)における油相中の前記シリコーン油の含有量は、40%以上であることが必須であるが、特に40%〜90%が好ましい。また、本発明の成分(c)における油相中の前記シリコーン油の含有量が、40%未満であると、さっぱりとした使用感が得られず、ずるつき感を感じるため、好ましくない。
【0014】
本発明の成分(c)の油相を構成する油剤としては、成分(a)、成分(b)及び前記シリコーン油以外の油剤であり、一般に化粧品で使用される油剤である。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス等の融点が80℃未満の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
【0015】
本発明の油中水型化粧料における成分(c)の油相の含有量は、25〜90%が好ましく、更に30〜60%が特に好ましい。この範囲で用いると、経時安定性が良好な油中水型化粧料が得られる。
【0016】
本発明の油中水型化粧料における成分(d)の水の含有量は、5%以上であることが必須であるが、5〜70%が好ましく、更に30〜60%が好ましい。この範囲で含有すると、みずみずしく、さっぱりとした使用感の油中水型化粧料が得られる。
【0017】
本発明の油中水型化粧料には、乳化剤として、界面活性剤を含有することができる。このような界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。尚、これらの中でも、HLBが7以下の親油性活性剤である非イオン性界面活性剤が特に好ましい。本発明の油中水型化粧料における前記界面活性剤の含有量は、0.01〜10%が好ましい。
【0018】
本発明の油中水型化粧料には、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、上記成分の他に通常化粧料に使用される成分、例えば、粉体、水溶性高分子、アルコール類、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、植物抽出物等の美容成分、香料等を配合することができる。
【0019】
本発明の油中水型化粧料には、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮蔽剤、感触調整剤等の目的で、通常化粧品に使用される粉体が配合可能である。このような粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無多孔質等の粒子構造等により特に限定されず、具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、合成セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、これら粉体は一種又は二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。本発明の油中水型化粧料に前記粉体を配合する場合の配合量は、使用性及び使用感の点から、概ね1〜50%が好ましい。
【0020】
本発明の油中水型化粧料には、経時安定性を向上させるためや、感触調整のために、通常化粧料に使用される水溶性高分子を配合可能である。このような水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系高分子、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成高分子が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の油中水型化粧料に前記水溶性高分子を配合する場合の配合量は、使用性及び使用感の点から、概ね0.001〜5%が好ましい。
【0021】
本発明の油中水型化粧料には、経時安定性を向上させるためや、感触調整のため、防腐剤、保湿剤等の目的で、通常化粧料に使用されるアルコール類を配合可能である。このようなアルコール類としては、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の油中水型化粧料に前記アルコール類を配合する場合の配合量は、使用性及び使用感の点から、概ね1〜30%が好ましい。
【0022】
本発明の油中水型化粧料は、乳液、ローション、ファンデーション、日焼け止め料、頬紅、下地料、口紅、アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ等が挙げられる。また、本発明の剤型は、液状、乳液状、クリーム状、固形状等が挙げられる。
【0023】
本発明の油中水型化粧料は、通常公知の方法により、調製されるものであり、特に限定されないが、例えば、成分(a)〜(c)を加熱混合し、これに成分(d)を添加して乳化する方法等が挙げられる。
【0024】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0025】
実施例1〜9及び比較例1〜5:乳液状油中水型ファンデーション
表1及び表2に示す乳液状油中水型ファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」、「経時安定性」について以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1及び表2に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
(製造方法)
A:成分1〜14を加熱混合する。
B:Aに成分15〜19添加し、均一分散する。
C:Bをホモミキサーにて攪拌しながら、成分20〜23を添加して、均一分散する。
D:Cを容器に充填して、乳液状油中水型ファンデーションを得た。
【0029】
(評価方法:使用性)
化粧品専門パネル40名に上記実施例及び比較例の乳液状油中水型ファンデーションを使用してもらい、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」について、各自が以下の基準に従って5段階評価し、更に、全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
【0030】
(評価方法:経時安定性)
上記実施例及び比較例の乳液状油中水型ファンデーションを透明ガラス瓶容器に充填し、5℃インキュベーターにセットし、1ヶ月まで、外観を観察し、その状態より、以下に示す判断基準に従って判定した。
【0031】
表1及び表2から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜9の乳液状油中水型ファンデーションは、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」、「経時安定性」の全ての項目で優れていた。
一方、比較例1〜5の乳液状油中水型ファンデーションでは、全ての項目を満足するものは得られなかった。
【0032】
【0033】
(製造方法)
A:成分1〜8を加熱混合する。
B:Aに成分9を添加し、混合分散する。
C:Bに成分10〜15を加え、ホモミキサーにて乳化する。
D:Cを容器に充填して、油中水型乳液を得た。
実施例10の油中水型乳液は、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」、「経時安定性」の全ての項目で優れていた。
【0034】
【0035】
(製造方法)
A:成分1〜8を加熱混合する。
B:Aに成分9〜12を添加し、混合分散する。
C:Bに成分13〜20を加え、ホモミキサーにて乳化する。
D:Cを容器に充填して、油中水型乳液状下地を得た。
実施例11の油中水型乳液状下地は、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」、「経時安定性」の全ての項目で優れていた。
【0036】
【0037】
(製造方法)
A:成分1〜12を加熱混合する。
B:Aに成分13〜16を添加し、混合分散する。
C:Bに成分17〜20を加え、ホモミキサーにて乳化する。
D:Cを容器に充填して、油中水型乳液状日焼け止め料を得た。
実施例12の油中水型乳液状日焼け止め料は、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」、「経時安定性」の全ての項目で優れていた。
【0038】
【0039】
(製造方法)
A:成分1〜11を加熱混合する。
B:Aに成分12〜18を添加し、混合分散する。
C:Bに成分19〜22を加え、ホモミキサーにて乳化する。
D:Cを容器に充填して、油中水型クリーム状アイシャドウを得た。
実施例13の油中水型クリーム状アイシャドウは、「使用時のコク感」、「塗布時の滑らかさ」、「エモリエント感」、「肌負担の無さ」、「経時安定性」の全ての項目で優れていた。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の油中水型化粧料は、塗布時のしっとりとしたコク感、滑らかな伸び、エモリエント感、肌負担感の無さ等の使用性に優れ、且つ、経時安定性にも優れた油中水型化粧料であった。
Claims (1)
- 次の成分(a)〜(d);
(a)ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体およびカルナウバワック
スから選ばれ、その融点が80℃以上である固形油の一種または二種以上を
0.01〜7.5質量%
(b)ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ヒドロキシラノリン及び
それらをポリオキシアルキレンで変性したもの、ラウロイルグルタミン酸ジオク
チルドデシル、N−ラウロイルL−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトス
テロール・ベヘニル・オクチルドデシル)、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、シ
ア脂、ジペンタエリスリット脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸
コレステリルから選ばれ、50℃において自重の等量以上の質量の水分を抱水で
きる抱水性油剤の一種または二種以上を0.01〜7.5質量%
(c)シリコーン油を40質量%以上含有する油相
(d)水を5質量%以上
とを含有することを特徴とする油中水型化粧料。
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