JP5483401B2 - 表面処理粉体 - Google Patents
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Description
しかしながら、セラミドは結晶性が高いため化粧料への安定配合が困難であり、粉体化粧料としたり表面処理粉体として配合した場合にも、結晶の析出により化粧膜が不均一となったり、化粧持ちに劣るという問題があった。
乳化組成物における水の含有量は、70〜95%が好ましく、80〜90%がより好ましい。このような範囲であると、乳化組成物の乳化状態が良好になるという点で好ましい。
また乾燥条件としては、25〜80℃で3〜10時間放置することが挙げられる。
本発明の化粧料における表面処理粉体の配合量は、剤型により異なるが、3〜95%が好ましい。
表1に示す組成及び下記製法にてセラミド含有乳化組成物を調製した。また乳化滴の平均粒子径を測定した。その結果を併せて表1に示した。
[製造実施例1〜2及び製造比較例1〜2]
A.成分1〜3を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分4〜6を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却する。
E.Dをマイクロフルイダイザーにて1000kg/cm2の噴射圧力で2回処理を行いセラミド含有処理乳液を得た。
A.成分1〜3を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分4〜6を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却する。
E.Dをマイクロフルイダイザーにて700kg/cm2の噴射圧力で1回処理を行いセラミド含有処理乳液を得た。
A.成分1〜3を75℃に加熱し、均一に混合する。
B.成分4〜6を90℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、セラミド含有処理乳液を得た。
上記製法にて得られたセラミド含有乳化組成物について、コールターカウンター(ベックマン・コールター株式会社製:サブミクロン粒子アナライザーN5)を用いて乳化滴の平均粒子径を測定した。
表2に示す組成及び下記製法にて表面処理粉体を調製した。また下記評価方法および評価基準により、セラミド被覆の均一性(結晶析出の有無)について評価した。その結果を併せて表2に示した。
A.成分1〜6をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて均一に混合する。
B.Aに成分7〜12を添加し混合する。
C.Bを取り出し、100℃にて24時間乾燥し、水を除去した。
D.Cをパルベライザーにて粉砕処理をし、表面処理粉体を得た。
本発明品及び比較品の表面処理粉体を金皿に圧縮成型した後、スポンジを用いて10回擦った後、プレス表面を観察し、1平方センチメートル当たりにある1ミリ以上の結晶の数を測定した。
[評価基準及び判定基準]
(評価) : (判定)
3個未満 : ◎
3個以上5個未満 : △
5個以上 : ×
表3に示す組成及び下記製法にてパウダーファンデーションを調製した。また下記評価方法および評価基準により、化粧膜の均一性および化粧持ちについて評価した。その結果を併せて表3に示した。
[実施例8〜12及び比較例3〜4]
A.成分1〜14をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて均一に混合する。
B.Aに成分15を添加し混合する。
C.Bをパルベライザーにて粉砕処理をする。
D.Cを金皿に圧縮成型しパウダーファンデーションを得る。
(化粧膜の均一性)
人工皮膚模型(商品名バイオプレート、株式会社ビューラックス社製)の5cm×10cmの範囲に、実施例8〜12及び比較例3〜4のパウダーファンデーションを化粧スポンジを使用して塗布した。塗布した部位から任意に5点を選択し、その5点間の色のバラツキを算出することで化粧膜の均一性を評価した。
具体的な算出手法として、分光色差計(商品名SZ−Σ2000、日本電色工業株式会社製)を用いてハンターのL、a、b値を測色し、次の計算式により5点間の色のバラツキを算出した。
(1)5点のL、a、b値それぞれの平均値を算出する。
LAVE=(L1+L2+L3+L4+L5)/5
aAVE=(a1+a2+a3+a4+a5)/5
bAVE=(b1+b2+b3+b4+b5)/5
(2)任意の5点それぞれの値と平均値との色差を算出する。
ΔE1=((L1−LAVE)2+(a1−aAVE)2+(b1−bAVE)2)1/2
ΔE2=((L2−LAVE)2+(a2−aAVE)2+(b2−bAVE)2)1/2
ΔE3=((L3−LAVE)2+(a3−aAVE)2+(b3−bAVE)2)1/2
ΔE4=((L4−LAVE)2+(a4−aAVE)2+(b4−bAVE)2)1/2
ΔE5=((L5−LAVE)2+(a5−aAVE)2+(b5−bAVE)2)1/2
(3)任意の5点それぞれの値と平均値との色差の平均を算出する。
ΔE=(ΔE1+ΔE2+ΔE3+ΔE4+ΔE5)/5
(評価) : (評点) (判定)
非常に良好 : ΔEが0以上1.0未満 ◎
良好 : ΔEが1.0以上2.0未満 ○
普通 : ΔEが2.0以上3.0未満 △
不良 : ΔEが3.0以上 ×
化粧膜の均一性の評価に使用した人工皮膚模型を、2−エチルヘキサン酸グリセリル:スクワレン:水=40:40:20の擬似皮脂・汗混合物に攪拌しながら5時間浸漬させた。その後人工皮脂模型を乾燥させ、任意に5点を選択し分光色差計にてハンターのL、a、b値を測色し、化粧膜の均一性の評価と同様に色差を算出した。
そして擬似皮脂・汗混合物に浸漬前の色差をΔE前、浸漬後の色差をΔE後とし、浸漬前の色差と浸漬後の色差をΔE化粧持ちとし、次のように算出した。
ΔE化粧持ち=ΔE前−ΔE後
(評価) : (評点) (判定)
非常に良好 : ΔE化粧持ちが0以上1.0未満 ◎
良好 : ΔE化粧持ちが1.0以上2.0未満 ○
普通 : ΔE化粧持ちが2.0以上3.0未満 △
不良 : ΔE化粧持ちが3.0以上 ×
下記組成のフェイスパウダーを下記製法により調製した。
(成分) (%)
1.実施例5のタルク 85
2.雲母チタン 15
A.成分1〜2を均一に混合する。
B.Aをパルベライザーにて粉砕処理をする。
C.Bを容器に充填しフェイスパウダーとした。
実施例13のフェイスパウダーは、セラミドの結晶析出が非常に少なく均質であった。また、化粧膜の均一性、化粧持ちに関しても、とても良好であった。
下記組成の化粧下地を下記製法により調製した。
(成分) (%)
1.セタノール 2
2.ステアリン酸 1
3.ミツロウ 0.5
4.ワセリン 3
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
6.実施例2の酸化チタン 5
7.カルボキシビニルポリマー 0.1
8.グリセリン 5
9.トリエタノールアミン 0.5
10.ジプロピレングリコール 10
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.精製水 残量
A.成分1〜6を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分7〜10、13を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分11、12を添加し、化粧下地を得た。
実施例14の化粧下地は、セラミドの結晶析出がなく、また、化粧膜の均一性に関してもとても良好であった。
下記組成のファンデーションを下記製法により調製した。
(成分) (%)
1.実施例5のタルク 10
2.実施例6のセリサイト 5
3.雲母チタン 2
4.実施例7の酸化鉄 2
5.実施例4の酸化チタン 25
6.マイクロクリスタリンワックス 5
7.ミツロウ 2
8.ワセリン 3
9.流動パラフィン 5
10.パルミチン酸イソプロピル 残量
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
A.成分6〜10を85℃で均一に混合する。
B.Aに成分1〜5及び成分11〜12を添加し、混合分散する。
C.Bを85℃で溶融して、皿に流し込み、冷却し、ファンデーションを得た。
実施例15のファンデーションはセラミドの結晶析出がなく安定であった。また、化粧膜の均一性、化粧持ちに関してもとても良好であった。
下記組成のクリームファンデーションを下記製法により調製した。
(成分) (%)
1.スクワラン 10
2.デカメチルシクロペンタンシロキサン 20
3.ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 3
4.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
5.実施例5のタルク 5
6.実施例7の酸化鉄 2
7.実施例3の酸化チタン 10
8.1,3ブチレングリコール 10
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 残量
A.成分1〜7を均一に混合分散する。
B.成分8〜11を均一に混合する。
C.AにBを添加、乳化して、クリームファンデーションを得た。
実施例16のクリームファンデーションは、セラミドの結晶析出がなく、経時的にも安定であった。また、化粧膜の均一性、化粧持ちに関してもとても良好であった。
Claims (4)
- セラミド、ラウロイルサルコシンと炭素数が1〜4の低級アルコールとのエステル、および水素添加リン脂質で表面処理することを特徴とする表面処理粉体。
- セラミドと、ラウロイルサルコシンと炭素数が1〜4の低級アルコールとのエステルの配合比率が1:5〜1:20である請求項1に記載の表面処理粉体。
- セラミド、ラウロイルサルコシンと炭素数が1〜4の低級アルコールとのエステル、および水素添加リン脂質を含む油相と、水相とを乳化して乳化組成物を調製し、次いで該乳化組成物と粉体とを混合した後、水を乾燥除去することにより得られる請求項1または2に記載の表面処理粉体。
- 乳化組成物の乳化滴の平均粒子径が200〜1000nmに調製されるものである請求項1〜3の何れか1項に記載の表面処理粉体。
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