JP3513869B2 - 油性固型仕上げ化粧料 - Google Patents

油性固型仕上げ化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性固型仕上げ化
粧料に関し、更に詳しくは、メイクアップ化粧料を塗布
した上に塗布することによりメイクアップ化粧料の化粧
効果の持続性を改善し、衣服や食器、煙草等への付着を
抑え使用性に優れる油性固型仕上げ化粧料を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、口紅オーバーコート等の仕上げ化
粧料は、化粧効果の持続性、光沢の改善等を目的とした
商品として提供されている。例えば、特公昭61−12
883号公報に記載のように高分子化合物のエタノール
溶液、多価アルコール及びシリコーン油を配合したも
の、特開昭61−24512号公報に記載のように油分
を混合した粉体を主成分とした粉末状若しくはプレス状
のもの、また、最近では、特開平5−221829号公
報に記載のようにパーフルオロポリエーテルとシリカ粉
末及び/又はアルミナ粉末を配合したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高分子
化合物を配合するタイプでは、使用感上のべたつきがあ
り、衣服や食器等への付着(色移り)を抑える効果も充
分満足できるものではなかった。また、粉末状のタイプ
では、塗布の仕方によっては、色移りを抑える効果が充
分得られないことがあった。更に、パーフルオロポリエ
ーテルを配合するタイプでは、色移りを抑える効果は高
いものの、固型状にすることが困難であることから、使
用性において充分満足しているとは言い難いものであっ
た。このため、メイクアップ化粧料の化粧効果の持続性
を改善し、衣服や食器等への色移りを抑えることがで
き、しかも、使用性に優れた化粧料が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑みて、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、固形油、アクリル−
シリコーン系グラフト共重合体、特定の環状シリコーン
を必須成分として配合すれば、メイクアップ化粧料の持
続性を改善し、衣服や食器等への付着及び色にじみを抑
え、しかも簡便に使用できる油性固型仕上げ化粧料が得
られることを見出し、本発明の完成に至った。すなわ
ち、本発明は(a)成分〜(c)成分; (a)融点が60〜110℃の固形油 (b)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 (c)下記一般式(1)
【0005】
【化2】
【0006】(但し、式中のR1は炭素原子数1〜10
のアルキル基又はフェニル基、R2は炭素原子数1〜1
0のフッ素置換アルキル基、mは0〜3の整数、nは1
〜6の整数であり、(m+n)は3〜6の整数であ
る。)で表わされる環状シリコーンを含有することを特
徴とする油性固型仕上げ化粧料を提供するものである。
以下本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる(a)成分の
固形油としては、通常化粧品に用いられている融点が6
0〜110℃のワックス類であり、例えば、キャンデリ
ラワックス、ミツロウ、カルナウバワックス、モクロ
ウ、モンタンワックス、セレシンワックス、パラフィン
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャ
ートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレ
ンプロピレンコポリマー等が挙げられる。これらの固形
油は、本発明の油性固型仕上げ化粧料中により好ましく
は5〜35重量%(以下、単に「%」で示す。)、更に
好ましくは8〜30%の範囲で配合される。配合量がこ
の範囲であれば、にじみやべた付きがなく、高温におけ
る発汗等の安定性の面においても問題がなく艶や感触、
使用性において特に良好なものが得られる。また、これ
らの固形油は、必要に応じて1種又は2種以上を用いる
ことができる。
【0008】本発明で用いられる(b)成分のアクリル
−シリコーン系グラフト共重合体とは、分子鎖の片末端
にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化
合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体と
するラジカル重合性モノマーとのラジカル共重合体で、
特開平2−25411号公報、特開平2−132141
号公報等に記載されているものが例示される。例えば、
分子鎖の片末端にラジカル重合性を有するオルガノポリ
シロキサン化合物は、下記の一般式(2)
【0009】
【化3】
【0010】R3:メチル基又は水素原子 R4:場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断され
ている直鎖状又は分岐状の炭素鎖を有する炭素原子1〜
10個の2価の飽和炭化水素基 R5:メチル基又はブチル基 l:3〜300 で表されるものが挙げられる。
【0011】一方、アクリレート及び/又はメタクリレ
ートを主体とするラジカル重合性モノマーは、ラジカル
重合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物を意味
し、使用されるアクリレート及び/又はメタクリレート
としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、
フルオロ炭素鎖1〜10のパーフルオロアルキル(メ
タ)アクリレートを例示することができる。分子鎖の片
末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサ
ン化合物(A)とアクリレート及び/又はメタクリレー
トを主体とするラジカル重合性モノマー(B)との共重
合体は、重合比率((A)/(B)):1/19〜2/
1の範囲内で、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の通常
のラジカル重合開始剤の存在下で行われ、溶液重合法、
乳化重合法、懸濁重合法、バルク重合法のいずれの方法
の適用も可能である。
【0012】アクリル−シリコーン系グラフト共重合体
は、本発明の油性固型仕上げ化粧料中に、より好ましく
は0.1〜15%、更に好ましくは0.5〜10%の範
囲で配合される。配合量がこの範囲であれば、本発明の
色移りを抑える効果及び使用性において特に良好なもの
が得られる。また、これらのアクリル−シリコーン系グ
ラフト共重合体は必要に応じて1種又は2種以上を用い
ることができる。
【0013】本発明で用いられる(c)成分の環状シリ
コーンとしては、前記一般式(1)で表され、具体的に
は、例えば、下記の化学式(3)〜(10)で表される
化合物が例示される。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】(c)成分の環状シリコーンは、本発明の
油性固型仕上げ化粧料中に、より好ましくは1〜40
%、更に好ましくは5〜30%の範囲で配合される。配
合量がこの範囲であれば色移りを抑える効果及び使用性
において特に良好なものが得られる。またこれらの環状
シリコーンは、必要に応じて1種又は2種以上を用いる
ことができる。
【0023】本発明の油性固型仕上げ化粧料には、上記
した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例
えば炭化水素、高級脂肪酸エステル、動植物油脂、シリ
コーン油、フッ素系油等の油性成分や、有機顔料、無機
顔料等の粉体、水溶性高分子、アルコール類、水等の水
性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止
剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損な
わない範囲で適宜配合することができる。
【0024】油性成分としては、必須成分のほかに、化
粧品一般に使用される固形油、半固形油、液体油、揮発
性油等が使用できる。動物油、植物油、鉱物油、合成油
を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エ
ステル類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油
類、フッ素系油類、親油性界面活性剤等が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテ
ン、ワセリン、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカ
デミアンナッツ油、ジペンタエリトリット脂肪酸エステ
ル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチ
ルドデシル)、液状ラノリン、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸
セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン
酸グリセリル、ポリイソステアリン酸ジグリセリル、ス
テアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸、
イソステアリン酸、オレイン酸、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、ラウリルアルコール、イソステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサ
ン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニ
ルポリシロキサン、パーフルオロオクタン、パーフルオ
ロデカン、パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリ
コーン等のフッ素系油剤、グリセリンモノステアレー
ト、ソルビタントリステアレート等が挙げられる。
【0025】粉体としては、化粧品一般に使用される粉
体であれば形状も球状、板状、針状等特に限定すること
なく配合できる。例えば無機粉体としては、タルク、カ
オリン、マイカ、合成マイカ、セリサイト、炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水
ケイ酸、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメ
クタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、
酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、一
酸化チタン、チッ化硼素、酸化クロム、コンジョウ、群
青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲母チタン、オキ
シ塩化ビスマス等が挙げられ、有機粉体としては、ナイ
ロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、シリ
コーン粉末、メチルメタアクリレート粉末、ポリテトラ
フルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパ
ウダー、結晶セルロース、タール系色素及びそのレーキ
色素等、又、これらの粉体を複合化したものが挙げられ
る。更にフッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石鹸、
ロウ、油脂、炭化水素等の1種又は2種以上を用いて表
面処理を施したものを用いることもできる。
【0026】水性成分としては、水に可溶な成分であれ
ば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、
ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソ
ルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラク
チトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、ア
ルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシ
ビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性
高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナト
リウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマ
メリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植
物抽出液等及び水が挙げられる。
【0027】界面活性剤としては、例えば、非イオン界
面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びその
アルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコ
ール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキ
レングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレン
グリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グ
リセリンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンの
アルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変
性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げら
れる。アニオン界面活性剤としては、ステアリン酸、ラ
ウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、
アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−
オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン
塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシル
アミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο
−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩
等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タ
イプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル
型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人
体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、
N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメ
チルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノ
アルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N
−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−
ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)
アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシ
エチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイ
ン等が挙げられる。
【0028】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0029】保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ
多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられ
る。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例
えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤
としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキル、フェノ
キシエタノール等が挙げらる。
【0030】本発明の油性固型仕上げ化粧料の形態とし
ては、皿状、スティック状等が挙げられ、口紅やファン
デーション、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料の上
に塗布することができる。
【0031】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0032】製造例 アクリル−シリコーン系グラフト
共重合体 下記組成式(11)
【0033】
【化12】
【0034】で示される片末端メタクリレート置換ジメ
チルポリシロキサン40g、メチルメタクリレート40
g、2−エチル−ヘキシルアクリレート10g、n−ブ
チルメタクリレート10g、トルエン100gを混合
し、続いてアゾイソブチロニトリル1.5gを添加、溶
解させた後、撹拌下に80〜90℃の温度範囲内で5時
間反応させ粘稠な溶液を得た。この溶液を2lのメタノ
ール中に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出せしめ
た。沈殿物を濾別し、乾燥させて粒状の重合体を得た。
【0035】実施例1〜6及び比較例1〜4:スティッ
ク状油性固型仕上げ化粧料 表1に示す処方のスティック状油性固型仕上げ化粧料を
調製し、使用性(形状保持性:折れ強度)、食器や衣服
への付着を抑える効果(耐色移り性)、使用感(滑らか
さ)について下記の方法により評価を行った。その結果
も併せて表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】 *1:前記化学式(3)の環状シリコーン *2:前記化学式(4)の環状シリコーン
【0038】(製造方法) A:成分(1)〜(10)を均一に加熱溶解する。 B:Aに成分(11)〜(12)を加えて均一混合し、
その後、成分(13)を添加して均一混合する。 C:容器に充填して本発明品を得る。
【0039】(評価方法) 折れ強度:各試料それぞれ10本ずつについてレオメー
ターNRM−2002J(不動工業社製)により応力値
を測定し、充分な形状保持を有するものから困難なもの
までの数を、以下の基準に従い評価した。
【0040】耐色移り性:各試料について化粧歴10年
以上の女性50名をパネルとして、唇に口紅を塗布後、
本発明品を塗布して、ティッシュで唇を押さえたときの
色移りを見た。色移りを抑える効果が優れていると判断
した人数により、以下の基準に従い評価した。
【0041】使用感:各試料について化粧歴10年以上
の女性50名をパネルとする使用テストを行い、使用性
について良いとした人数により、以下の基準に従い評価
した。
【0042】表1の結果から明らかな如く、本発明の実
施例1〜6のスティック状油性固型仕上げ化粧料は、比
較例1〜4のスティック状油性固型仕上げ化粧料に比べ
折れ強度が高く、形状保持性に優れ、更に、色移りを抑
える効果が認められ、滑らかさ等の使用感も良好なもの
が得られた。また、発汗等もなく、成型性も良好であっ
た。
【0043】 *3:前記化学式(8)の環状シリコーン (製造方法) A:成分(1)〜(7)を均一に加熱溶解する。 B:Aに成分(8)〜(9)を加え均一に混合した後、
成分(10)を添加して均一混合する。 C:容器に充填して、本発明品を得る。
【0044】以上の如く得られた皿状油性固型仕上げ化
粧料は、皿から崩れ出たりせず形状保持性に優れ、更に
色移りを抑える効果が認められ、滑らかさ等の使用感が
良好であった。
【0045】
【発明の効果】本発明の油性固型仕上げ化粧料は、口紅
等のメイクアップ化粧料を塗布した上に塗布することに
より、メイクアップ化粧料の化粧効果の持続性を著しく
改善し、食器や衣服等への付着を抑えることができる。
また、固型状であることから簡易に使用でき、使用感も
良好な化粧料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 重禎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コー セー研究所内 (72)発明者 津原 一寛 東京都北区栄町48番18号 株式会社コー セー研究所内 (56)参考文献 特開 平6−9332(JP,A) 特開 平10−182352(JP,A) 特開 平10−182356(JP,A) 特開 平9−268110(JP,A) 特開 昭56−95952(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(a)成分〜(c)成分; (a)融点が60〜110℃の固形油 (b)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 (c)次の一般式(1) 【化1】 (但し、式中のR1は炭素原子数1〜10のアルキル基
    又はフェニル基、R2は炭素原子数1〜10のフッ素置
    換アルキル基、mは0〜3の整数、nは1〜6の整数で
    あり、(m+n)は3〜6の整数である。)で表わされ
    る環状シリコーンを含有することを特徴とする油性固型
    仕上げ化粧料。
  2. 【請求項2】 (a)成分を5〜35重量%、(b)成
    分を0.1〜15重量%、(c)成分を1〜40重量%
    含有することを特徴とする請求項1記載の油性固型仕上
    げ化粧料。
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