JP2004067603A - スティック状口唇化粧料 - Google Patents

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Hiroyuki Hagiwara
萩原 宏行
Jiro Nakabayashi
中林 治郎
Emi Sei
成 恵美
Yoichi Mizudori
水鳥 洋一
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Kose Corp
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Abstract

【課題】化粧膜のつやに優れ、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性に優れたスティック状口唇化粧料に関する。
【解決手段】成分(a)融点が90〜110℃のエチレンホモポリマー及び/又はコポリマーを3〜12%、成分(b)20℃における粘度が20Pa・s以上の炭化水素系液体油を5〜30%含有し、ワックスの総量が8〜12%であるスティック状口唇化粧料を提供するものである。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスティック状口唇化粧料に関し、さらに詳細には、化粧膜のつやに優れ、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性に優れたスティック状口唇化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来スティック状の口紅は、その形状を保持するために、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレン共重合体、フィッシャー・トロプシュワックスに代表される合成炭化水素系ワックスや、オゾケライトワックスやマイクロクリスタリンワックス等の鉱物系ワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等の植物系ワックス、あるいは12−ヒドロキシステアリン酸のような油ゲル化剤を配合し、使用時や経時での安定性を確保してきた。中でもポリエチレンワックスやエチレン・プロピレン共重合体は、高い形状保持性を有することから、口紅の骨格となるワックスとして広く使用されてきた。ところが、スティック状口紅の形状を高温においても安定に保持するために、ポリエチレンワックスやエチレン・プロピレン共重合体を多量に配合したり、より融点の高いワックスを使用すると、高温における安定性は向上するものの、口紅自体が硬くなりすぎてしまい、使用性及び使用感が悪化することがあった。また、化粧膜のつやが著しく減少し、必ずしも満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近の口紅の傾向として、つやのあるものが好まれているため、これらのワックス量を減少させ、ペースト状や液状の剤型とすることでつやを向上させることが検討されてきた。しかしながら、使用性が簡便なスティック状の口紅においては、ワックス量を減少させ、つやを向上させたものは、高温安定性や使用時に折れ易くなるという欠点が生じるため、つやがあり、高温安定性や使用時に折れにくい形状保持性に優れるものは得られてはいなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、成分(a)融点が90〜110℃のエチレンホモポリマー及び/又はコポリマーを3〜12質量%(以下単に「%」と示す)、成分(b)20℃における粘度が20Pa・s以上の炭化水素系液体油を5〜30%含有し、ワックスの総量が8〜12%であるスティック状口唇化粧料においては、化粧膜のつやに優れ、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性が優れていることを見出した。成分(a)記載のワックスは、一般的に使用されるワックスの融点が80〜90℃であることを考えると、その融点内であれば高温安定性が向上することは容易に想像できるが、同時に、配合する油剤に対するゲル化力が飛躍的に向上することも見出され、それにより形状保持性に優れた口紅を得ることができた。さらに、組み合わせる油剤として、成分(b)記載の比較的粘度の高い炭化水素系液体油であれば、その粘度に比例して成分(a)記載のワックスのゲル化力がより向上することを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、成分(a)融点が90〜110℃のエチレンホモポリマー及び/又はコポリマーを3〜12%、成分(b)20℃におけるが粘度が20Pa・s以上の炭化水素系液体油を5〜30%含有し、ワックスの総量が8〜12%であるスティック状口唇化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施と形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(a)の融点が90〜110℃のエチレンホモポリマー及び/又はコポリマーとは、エチレン単独若しくは、エチレンと付加重合可能な一種以上の不飽和単量体との共重合体であり、形状を保持し、経時及び高温での安定性を向上させるために配合され、通常化粧料に使用されるものであればいずれのものも使用することができるが、ポリエチレンワックス及び/又はエチレン・プロピレン共重合体が好ましい。市販品としてはPERFORMALENE655、PERFORMALENE725、PERFORMALENE850、EP−700、EP−1100(共にBaker Petrolite社製)などが挙げられる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
成分(a)の配合量は、3〜12%であり、更に6〜11%が好ましい。配合量が3%未満では形状保持性、経時及び高温での安定性の点で良くなく、12%を超えると、化粧膜のつや及び使用性の点で良好なものが得られない。
【0006】
本発明に使用される成分(b)の20℃におけるが粘度が20Pa・s以上の炭化水素系液体油は、化粧膜のつやや付着性を向上させ、成分(a)を少量でも効果的に機能させるために配合される。通常化粧料に使用されるものであればいずれのものも使用することができるが、重質流動イソパラフィンやポリブテンが好ましい。市販品としては、パールリーム18(日本油脂社製)、ポリブテン100R、ポリブテン300H、ポリブテン2000H(いずれも出光石油化学社製)等が例示できる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
成分(b)の配合量は、5〜30%であり、更に7〜20%が好ましい。配合量が5%未満では形状保持性、化粧膜のつやの点で良くなく、30%を超えると、使用性の点で良好なものが得られない。
【0007】
本発明に使用される成分(c)の20℃における粘度が3Pa・s以上のエステル油は、形状保持性、使用性及び付着性を向上させるために配合され、通常化粧料に使用されるものであればいずれのものも使用することができる。中でもジグリセリン脂肪酸エステルやリンゴ酸エステルが好ましい。市販品としては、コスモール41、コスモール42、コスモール222(いずれも日清製油社製)等が例示できる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
成分(c)の配合量は、形状保持性の点において5〜40%が好ましく、更に10〜30%が好ましい。
また、成分(c)は成分(a)に対し、質量比で、(c)/(a)=0.8〜10であると形状保持性の点においてより好ましい。
【0008】
本発明に使用される成分(d)の油溶性樹脂は、化粧膜のつやを向上させるために配合され、通常化粧料に使用されるものであればいずれのものも使用することができる。中でもロジン酸エステルやキャンデリラレジンが好ましい。市販品としては、エステルガムHP(荒川化学工業社製)、キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)等が例示できる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
成分(d)の配合量は、化粧膜のつやの向上の点において1〜15%が好ましく、更に3〜10%が好ましい。
また、成分(d)は成分(b)に対し、質量比で、(d)/(b)=0.1〜2であると化粧膜のつやの向上の点においてより好ましい。
【0009】
本発明に使用される成分(e)の20℃における粘度が0.1Pa・s以下の液体油は、使用性を向上させるために配合される。通常化粧料に使用されるものであればいずれのものも使用することができるが、低分子量の一価のエステルやグリセリンエステル及びシリコーン油が好ましい。市販品としては、ニッコールCIO、TRIFAT S−308(日本サーファクタント工業社製)、クロダモルTN(クローダ社製)、サラコス99(日清製油社製)、シリコンKF−96A(6CS)、シリコンKF−56(信越化学社製)等が例示できる。また、これらは必要に応じて1種または2種以上を用いることができる。
成分(e)の配合量は、0〜30%であるが、5〜20%であれば、より形状保持性の点で好ましい。
【0010】
本発明において粘度値を測定する機器としてブルックフィールド型粘度計を使用した。ブルックフィールド型粘度計は例えば、「単一円筒型回転粘度計−ビスメトロン(登録商標):芝浦システム社製」などがあげられる。以下に測定方法を示す。
(測定方法)
1.測定する液体油を外径45mm、内径38mm、高さ82mmのガラス製ビンにエアスペースが生じないように充填、ふたをして20℃恒温槽にて一昼夜放置する。
2.翌日、単一円筒型回転粘度計−ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社)にて、付属の1〜4号ローターを用い、6〜30回転−1分後の測定値を読取り、各々の乗数を乗し、粘度値を得た。
【0011】
本発明のスティック状口唇化粧料には、本発明の効果を損なわない程度で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種成分、例えば、粉体、油性成分、紫外線吸収剤、保湿剤、皮膜形成剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
【0012】
経時安定性の確保や、着色や感触の改善等を目的として用いる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上により表面処理を施されていても良い。
【0013】
様々な感触を演出したり、経時安定性を確保する目的で用いる油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、融点が90℃未満のポリエチレンワックス及びエチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ホホバ油、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、モクロウ、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリグリセライド等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、高重合度ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸アルミニウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0014】
粉体の分散性向上を目的とする界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればよく、ノニオン界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、大豆リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0015】
モイスチャー効果の付与や感触を改善する目的で用いる水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
【0016】
経時安定性の確保や感触の改善を目的で用いる水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。
【0017】
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系としては、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−ジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等が挙げられ、ケイ皮酸としては、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系としてはサリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
【0018】
保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばp−オキシ安息香酸アルキル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0019】
本発明のスティック状口唇化粧料は、口紅、リップグロス、下地用のリップベース、リップクリーム等が挙げられるが、この中でも口紅、リップグロスとすることによりその効果が最大限に発揮されるため好ましい。
【0020】
【実施例】
以下に実施例及び参考例をあげて本発明を更に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0021】
実施例1〜7及び比較例1〜6:口紅
表1に示す処方および下記の製造方法により実施例1〜7および比較例1〜6の口紅を製造し、化粧膜のつや、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性について下記の方法により評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
【0022】
【表1】
Figure 2004067603
【0023】
*1:PERFORMALENE655(Baker Petrolite社製)
*2:EP−700(Baker Petrolite社製)
*3:パールリーム18(日本油脂社製)
*4:ポリブテン300R(出光石油化学社製)
*5:AEROSIL300(日本アエロジール社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(12)を120℃で加熱溶解する。
B.「A」に成分(13)〜(15)を添加して混合攪拌する。
C.「B」を型で成型して、口紅を得た。
【0024】
下記評価項目について各々評価を行った。
(評価項目)
イ.化粧膜のつや
ロ.形状保持性
ハ.使用性
ニ.付着性
ホ.経時及び高温安定性
【0025】
ロの項目の形状保持性については、成型時の各試料の状態を観察し、さらに、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、テスト時に紅の曲がり、折れ等の形状の変化を下記4段階判定基準により評価を行った。
イの項目の化粧膜のつや、ハの項目の使用した時の感触(使用性)、ニの項目の付着性については、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。尚、ニの項目の付着性については、各試料を唇部に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。
ホの項目の経時及び高温安定性の評価については、各試料の45℃で一ヶ月保存の状態を観察し室温保存品と比較して、その変化を下記4段階判定基準により評価した。
【0026】
(形状保持性)及び(経時及び高温安定性)の評価
4段階判定基準
全く変化なし :◎
ほぼ変化なし :○
若干変化あり :△
かなり変化あり:×
Figure 2004067603
(2)4段階判定基準
5点を超える    :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下:良好   :○
1点を超えて3点以下:やや不良 :△
1点以下      :不良   :×
【0027】
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜7の口紅は、化粧膜のつや、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性に優れたものであった。一方、成分(a)の配合量が3%未満の比較例1は、形状保持性、使用性、経時・高温安定性において、また、ワックスの総量が12%を超える比較例2及び3は、化粧膜のつや、使用性、付着性において満足のいく結果が得られなかった。さらに、成分(b)の配合量が5%未満の比較例4では化粧膜のつや、形状保持性、付着性、経時・高温安定性において、30%を超える比較例5は形状保持性、使用性において、高融点のパラフィンワックスを配合した比較例6では、使用時の曲がりや折れ等の形状保持性及び使用性において満足のいく結果が得られなかった。
【0028】
実施例8:リップグロス
(成分)                  (%)
1.エチレンホモポリマー *6        8
2.ポリブテン *7            30
3.リンゴ酸ジイソステアリル        30
4.酢酸ラノリン              12
5.メチルフェニルポリシロキサン      10
6.流動パラフィン             残量
7.無水ケイ酸 *8             0.5
8.シリコーン処理雲母チタン         5
9.赤色202号               0.2
10.黄色4号                0.4
11.黒酸化鉄                0.05
12.群青                  0.5
13.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末                1
14.天然ビタミンE            適量
15.香料                 適量
*6:PERFORMALENE725(Baker Petrolite社製)
*7:ポリブテン100R(出光石油化学社製)
*8:AEROSIL200(日本アエロジール社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を120℃で均一に溶解する。
B.「A」に成分(7)〜(15)を添加し、均一に混合攪拌する。
C.「B」を型で成型して、リップグロスを得た。
本発明のリップグロスは、化粧膜のつや、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性に優れたものであった。
【0029】
実施例9 リップクリーム
(成分)                  (%)
1.エチレン・プロピレンコポリマー *9    6
2.オゾケライトワックス(m.p.85℃)   2
3.キャンデリラワックス(m.p.68℃)   4
4.ポリブテン *10            15
5.ワセリン                  5
6.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル) 10
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル     40
8.オクタン酸セチル             残量
9.グリセリン                適量
10.コラーゲン水溶液            適量
*9 EP−1100(Baker Petrolite社製)
*10 ポリブテン2000H(出光石油化学社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を120℃で均一溶解する。
B:「A」に成分(9)、(10)を添加し、均一に混合攪拌する。
C:「B」を型で成型して、リップクリームを得た。
本発明のリップクリームは、化粧膜のつや、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性に優れたものであった。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスティック状口唇化粧料は、化粧膜のつや、形状保持性、使用性、付着性、経時及び高温安定性に優れたものである。

Claims (5)

  1. 成分(a)融点が90〜110℃のエチレンホモポリマー及び/又はコポリマーを3〜12質量%、成分(b)20℃における粘度が20Pa・s以上の炭化水素系液体油を5〜30質量%含有し、ワックスの総量が8〜12質量%であることを特徴とするスティック状口唇化粧料。
  2. 成分(b)の炭化水素系液体油が重質流動イソパラフィン及び/又はポリブテンであることを特徴とする請求項1記載のスティック状口唇化粧料。
  3. さらに、成分(c)20℃における粘度が3Pa・s以上のエステル油を含有することを特徴とする請求項1又は2記載のスティック状口唇化粧料。
  4. さらに、成分(d)油溶性樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスティック状口唇化粧料。
  5. さらに、成分(e)20℃における粘度が0.1Pa・s以下の液体油を0〜30質量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスティック状口唇化粧料。
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