JP2006248997A - 油性固型化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗布時に柔らかく、滑らかな使用性を有し、塗布後は密着性に優れ、つや、うるおい等の化粧持続効果が高く、温度安定性に優れる油性固型化粧料を提供する。
【解決手段】 (a)分子量300〜700のポリエチレンワックスを必須成分として含む炭化水素系ワックスを7〜30質量%〔ただし上記分子量300〜700のポリエチレンワックスを(a)成分100に対し15〜80(質量比)の割合で含む〕と、(b)有機概念図におけるIOBが0〜0.2であり25℃において液状〜半固型状である油分40〜80質量%と、を含有し、かつ植物系ワックスの含有量が1.0質量%以下であり、37℃における組成物全体の硬度が0〜10である、油性固型化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は油性固型化粧料に関する。特には、塗布時に柔らかく、滑らかな使用性を有し、塗布後は密着性に優れ、つや、うるおい等の化粧持続効果が高く、温度安定性に優れた油性固型化粧料に関する。
従来、口紅などの油性固型スティック化粧料は、通常、常温で固体状のワックス類と、液体油との混合系に、粉体を分散させたものが用いられていた。そして形状保持性および経時安定性を高めるために、固化剤として炭化水素系ワックス類等を増量して強度を高めていたが、固化剤の多配合により、のび、滑らかさ、塗布時のつやなどが低下し、使用感が劣る場合があった。
これに対し、少量で固化し硬度が出る植物性の固体ロウ類(=植物系ワックス類)を配合し、これにより折れ強度を高め、さらに、液体油の配合比率を多くすることで、滑らかな使用感を出す方法もなされてきた(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、ワックス類に対して液体油の配合比率が大きくなると、形成される化粧膜が柔らかくなり、唇への密着性が低下し、唇の縦ジワへのにじみ等が生じ、化粧持続性に劣る場合があった。さらに高温条件化ではワックスが液体油を保持しきれず、離漿や、分離、発汗等の現象を生じ、経時安定性が低下することもあった。
特開2004−224707号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、塗布時に柔らかく、滑らかな使用性を有し、塗布後は密着性に優れ、つや、うるおい等の化粧持続効果が高く、温度安定性に優れる油性固型化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、(a)分子量300〜700のポリエチレンワックスを必須成分として含む炭化水素系ワックスを7〜30質量%〔ただし上記分子量300〜700のポリエチレンワックスを(a)成分100に対し15〜80(質量比)の割合で含む〕と、(b)有機概念図におけるIOBが0〜0.2であり25℃において液状〜半固型状である油分40〜80質量%と、を含有し、かつ植物系ワックスの含有量が1.0質量%以下であり、37℃における組成物全体の硬度が0〜10である、油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、植物系ワックスを含有しない、上記油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、(a)成分が、分子量300〜700のポリエチレンワックスと、セレシンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、サゾールワックスの中から選ばれる1種または2種以上とを含む、上記油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、(a)成分中に、分子量300〜700のポリエチレンワックスと、分子量580〜700のマイクロクリスタリンワックスとを、(a)成分100に対して合計量で30〜100(質量比)の割合で含有し、かつ、ポリエチレンワックス(分子量300〜700):マイクロクリスタリンワックス(分子量580〜700)=4:1〜1:3(質量比)である、上記油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、(b)成分が、スクワラン、ポリブテン、トリイソステアリン酸グリセリル、ワセリン、流動パラフィンの中から選ばれる1種または2種以上である、蒸気油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、(b)成分中に、ポリブテンを、(b)成分100に対して25〜80(質量比)の割合で含有する、上記油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、(a)成分:(b)成分=1:8〜2:1(質量比)である、上記油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、37℃における組成物全体の硬度が0〜7である、上記油性固型化粧料を提供する。
また本発明は、ラチェット式押し出し機構を有する容器に充填したスティック状固型化粧料である、上記油性固型化粧料を提供する。
本発明により、塗布時に柔らかく、滑らかな使用性を有し、塗布後は密着性(フィット感)に優れ、つや、うるおい等の化粧持続効果が高く、温度安定性に優れる油性固型化粧料が得られる。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いられる(a)成分としての炭化水素系ワックスは、分子量300〜700のポリエチレンワックスを必須成分として含み、他に、例えば、セレシンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、サゾールワックス等が挙げられる。分子量300〜700のポリエチレンワックスは(a)成分100に対して15〜80(質量比)の割合で含まれる。分子量300〜700のポリエチレンワックスを配合することにより、固化力、液状油分への溶解性に優れる。分子量300未満のポリエチレンワックスを用いた場合、固化力が劣り、一方、分子量700超のものでは融点が高くなり液状油分への溶解が困難になるので、本発明では、上記分子量の範囲外のポリエチレンワックスの併用はしない方が好ましい。
本発明では、中でも、高温での安定性の点から、分子量300〜700のポリエチレンワックスの他に、分子量580〜700のマイクロクリスタリンワックスが好ましく用いられ、これら両者を(a)成分中100に対して合計量で30〜100(質量比)の割合で含有するのが好ましい。またポリエチレンワックス(分子量300〜700):マイクロクリスタリンワックス(分子量580〜700)=4:1〜1:3(質量比)で用いるのが好ましい。(a)成分は1種または2種以上が用いられる。
(a)成分は、油性固型化粧料全量に対して7〜30質量%配合される。7質量%未満では、口紅化粧料として用いた場合、口唇上での塗布後のフィット感が低下し、唇の縦ジワへのにじみ等が生じ、化粧持続性に劣る。一方、30質量%を超えて配合すると、のびが重く、つやが低下するため好ましくない。
本発明に用いられる(b)成分としての油分は、有機概念図におけるIOBが0〜0.2であり25℃において液状〜半固型状である。上記IOBが0.2超の油分では閉塞性が小さくなり、うるおい持続効果が低下するため好ましくない。
有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は"Pharmaceutical Bulletin", vol.2, 2, pp.163-173(1954)、「化学の領域」vol.11, 10, pp.719-725(1957)、「フレグランスジャーナル」, vol.50, pp.79-82(1981)等で説明されている。すなわち、すべての有機化合物の根源をメタン(CH)とし、他の化合物はすべてメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値、無機性値を求め、この値を有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。この有機概念図は、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)等にも示されている。
有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、すなわち「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。
かかる(b)成分としては、例えば、ポリブテン、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油;トリイソステアリン酸グリセリル、セチル−2−エチルヘキサノエート、パルミチン酸イソステアリル、イソプロピルミリステート、トリメチロールプロパントリイソステアレート等のエステル油;オリーブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ラノリン等の油脂等が挙げられる。中でも、化粧持続効果の点から、スクワラン(IOB=0)、ポリブテン(IOB=0)、ワセリン(IOB=0)、トリイソステアリン酸グリセリル(IOB=0.18)、流動パラフィン(IOB=0)等が好ましく用いられる。本発明では特に、ポリブテンを(b)成分100に対して25〜80(質量比)の割合で含有するのが好ましい。(b)成分は1種または2種以上が用いられる。
(b)成分は、油性固型化粧料全量に対して40〜80質量%配合される。40質量%未満では、なめらかさが欠け、一方、80質量%を超えて配合すると、固化力を失い形状保持が困難であるため好ましくない。
また本発明では、(a)成分:(b)成分を1:8〜2:1(質量比)、より好ましくは1:8〜1:3の割合で配合するのが、密着性、つや、うるおい等の化粧持続効果の点から、好ましい。
本発明の油性固型化粧料中に植物系ワックスを含む場合、その配合量は1.0質量%以下であることが必要であり、好ましくは植物系ワックスを含まない。植物系ワックスを配合すると、フィット感やしっとりさの持続が得られにくくなり、使用時ににじみを生じる等の点で好ましくない。本明細書において植物系ワックスとは、植物性固体ロウ類を意味し、植物由来の高級脂肪酸と高級アルコールのロウエステルである。植物系ワックスとしては、例えば、カルナバロウ、キャンデリラロウ、水素添加ホホバ油等が挙げられるが、これら例示に限定されるものではない。
本発明の油性固型化粧料は、37℃における組成物全体の硬度が0〜10であり、好ましくは0〜7である。硬度が10を超えると、なめらかさがなくなり、うるおい感が低下するため好ましくない。本発明において「硬度」とは、スプリングバランス式カードメーターを用い、37℃において、800g重量時における直径3mmの針が投入する際の抵抗値を100目盛の値で示したものをいう。値が大きいほど硬いことを示す。
本発明の油性固型化粧料には、さらに、本発明の目的、効果を損なわない範囲において、通常油性固型化粧料に配合され得る成分を任意に配合し得る。このような成分としては、粉体、色材、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロリドン等の樹脂や、大豆タンパク、ゼラチン、コラーゲン、絹フィブロイン、エラスチン等のタンパク質またはタンパク質分解物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、界面活性剤、防腐剤、保湿剤、薬剤、染料、香料等が挙げられるが、これら例示に限定されるものではない。
上記粉体としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されることなく使用することができ、例えば、タルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、ベントナイト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼石膏)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機粉末や、ポリアミド樹脂粉末、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリプロピレン粉末、ポリエステル粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末などの有機粉末のほか、各種顔料等が挙げられる。
本発明の油性固型化粧料は、ラチェット式押し出し機構を有する容器に充填され、スティック状固型化粧料として用いられることが好ましい。ラチェット式押し出し機構とは、のこぎり歯状の歯をもった歯車と、逆転止めの爪と組み合わせて、一方向だけに回転するように作られているものである。
本発明の油性固型化粧料は、例えば、口紅、リップクリーム、ファンデーション、ペンシル型化粧料、ヘアステイック等が挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。
本発明の油性固型化粧料は特に、従来の油性固型化粧料に比べ、硬度をそれほど高めることなく、軟らかくてもにじまず、なめらかさとフィット感の両立が可能となり、また軟らかくても溶け難いという優れた効果を奏する。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
まず、本実施例で行った評価方法について説明する。
≪評価方法≫
[硬度]
スプリングバランス式カードメーターを用い、37℃において、800g重量時における直径3mmの針が投入する際の試料の抵抗値を100目盛の値で示したもので、値が大きいほど硬いことを示す。
[光沢度]
光沢計VG−2000(日本電色工業(株))を用い、人口皮革に試料を塗布し、60℃鏡面光沢を測定したもので、値が大きいほど光沢があることを示す。
[50℃温度安定性(溶けの確認)]
ラチェット式押し出し容器に充填し、この容器を横置きにして、50℃雰囲気下にて一昼夜放置した後の、液ダレ状態を確認した。そして、安定しているものを○、どちらともいえないものを○△、安定していないものを×として評価した。
[発汗安定性]
10ml軟膏壷に充填し、50℃雰囲気下にて、15〜60分間保存し、固型物の表面に出てくる液滴状態を確認し、評価した。液滴が認められないものを○、わずかに認められるものを○△、多く明らかに認められるものを×として評価した。
[軟化点]
ボールリング法測定器(ボール重量3.5±0.1g)を用い、リングに流しこみ1時間室温に放置した試料の中心にボールをのせ、水を入れたビーカーの中に装填する。1分間2度の割合で昇温させ、ボールが対流板に落下した時の温度を測定した。
[のび、なめらかさ、フィット感、しっとりさの持続、にじみのなさ、つや]
専門パネル(5名)に各試料を使用してもらい、(1)のび、(2)なめらかさ、(3)フィット感、(4)しっとりさの持続(塗布後2時間後の状態で評価)、(5)にじみのなさ、(5)つやについて、官能で5段階評価(総合評価)し、その平均値で評価した。
<評価基準>
5:非常によい
4:よい
3:普通
2:悪い
1:非常に悪い
(評価)
◎: 評価値(平均値)4.5以上5.0
○: 評価値(平均値)3.5以上4.5未満
○△: 評価値(平均値)2.5以上3.5未満
△: 評価値(平均値)1.5以上2.5未満
×: 評価値(平均値)1.0以上1.5未満
(試料1〜6、試料7〜12)
下記表1〜2に示す配合組成からなる試料を調製し、上記評価方法、評価基準により、硬度、光沢度、50℃温度安定性(溶けの確認)、発汗安定性、軟化点(℃)、のび、なめらかさ、フィット感、しっとりさの持続、にじみのなさ、つやについて評価した。結果を表1〜2に示す。なお表1〜2中、「ポリエチレンワックス(*)」は分子量500のものを用い、また「マイクロクリスタリンワックス(**)」は「マイクロクリスタリンワックスP」(日興リカ(株)製)を用いた。
Figure 2006248997
Figure 2006248997
表1の結果から、本願発明の構成要件を具備する試料1〜4は、良好な評価結果を得た。中でも(b)成分としてポリブテンを(b)成分100に対し20〜80(質量比)の割合で含む試料2〜4は、特に優れた効果を奏した。また(a)成分、(b)成分がいずれも本願発明範囲外である試料5、6では、本願発明効果が得られなかった。
また表1、表2の結果の対比から、(b)成分としてポリブテンを含むほうが、全体として良好な結果が出ることがわかる。
以下にさらに処方例を示す。
[処方例1(油性アイシャドウ化粧料)]
(配 合 成 分) (配合量)
セレシンワックス 3
ポリエチレンワックス(分子量500) 6
マイクロクリスタリンワックス 3
ダイマージリノール酸・フィトステロール・ベヘニルアルコールエステル 10
ワセリン 10
流動パラフィン 10
ポリブテン 10
メチルフェニルポリシロキサン 5
セスキオレイン酸ソルビタン 2
酸化チタン 3
雲母チタン 15
マイカ 20
群 青 2
黒酸化鉄 1
香 料 適 量
(製法)
各成分を85℃に加熱し、攪拌混合、脱気した後、ラチェット式押し出し容器に充填し、5℃まで冷却して油性アイシャドウ化粧料を得た。
[処方例2(部分用補正化粧料)]
(配 合 成 分) (配合量)
マイクロクリスタリンワックス 6
ポリエチレンワックス(平均分子量500) 7
パラフィンワックス 2
ダイマージリノール酸・フィトステロール・ベヘニルアルコールエステル 5
ワセリン 10
スクワラン 15
メチルフェニルポリシロキサン 10
ポリブテン 10
セスキオレイン酸ソルビタン 1
カオリン 5
二酸化チタン 20
黒酸化鉄 0.3
赤色酸化鉄 2
黄色酸化鉄 6
香料 適 量
(製造)
各成分を85℃に加熱し、攪拌混合、脱気した後、ラチェット式押し出しスティック容器に充填し、5℃まで冷却して口紅化粧料を得た。
[処方例3(口紅化粧料)]
(配 合 成 分) (配合量)
マイクロクリスタリンワックス 6
ポリエチレンワックス(平均分子量500) 7
パラフィンワックス 3
ダイマージリノール酸・フィトステロール・ベヘニルアルコールエステル 20
ワセリン 10
スクワラン 26
メチルフェニルポリシロキサン 4
ポリブテン 20
赤色201号 1
赤色202号 0.2
赤色酸化鉄 1
黄色酸化鉄 1
香料 適 量
(製造)
各成分を85℃に加熱し、攪拌混合、脱気した後、ラチェット式押し出しスティック容器に充填し、5℃まで冷却して口紅化粧料を得た。
[処方例4(リップグロス化粧料)]
(配 合 成 分) (配合量)
ポリエチレンワックス(平均分子量500) 7
マイクロクリスタリンワックス 13
ダイマージリノール酸・フィトステロール・ベヘニルアルコールエステル 20
ダイマージリノール酸・フィトステロール・イソステアリルアルコールエステル
10
リンゴ酸ジイソステアリル 15
ポリブテン 20
流動パラフィン 3
ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末 3
シリコーン被覆赤色酸化鉄 3
ベンガラ被覆雲母チタン 2
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1
1,3ブチレングリコール 3
パラベン 適 量
(製造)
全体を攪拌混合、脱気した後、ラチェット式押し出し容器に充填し、5℃まで冷却してラチェット式押し出し容器に充填しリップグロス化粧料を得た。

Claims (9)

  1. (a)分子量300〜700のポリエチレンワックスを必須成分として含む炭化水素系ワックスを7〜30質量%〔ただし上記分子量300〜700のポリエチレンワックスを(a)成分100に対し15〜80(質量比)の割合で含む〕と、(b)有機概念図におけるIOBが0〜0.2であり25℃において液状〜半固型状である油分40〜80質量%と、を含有し、かつ植物系ワックスの含有量が1.0質量%以下であり、37℃における組成物全体の硬度が0〜10である、油性固型化粧料。
  2. 植物系ワックスを含有しない、請求項1記載の油性固型化粧料。
  3. (a)成分が、分子量300〜700のポリエチレンワックスと、セレシンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、サゾールワックスの中から選ばれる1種または2種以上とを含む、請求項1または2記載の油性固型化粧料。
  4. (a)成分中に、分子量300〜700のポリエチレンワックスと、分子量580〜700のマイクロクリスタリンワックスとを、(a)成分100に対して合計量で30〜100(質量比)の割合で含有し、かつ、ポリエチレンワックス(分子量300〜700):マイクロクリスタリンワックス(分子量580〜700)=4:1〜1:3(質量比)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性固型化粧料。
  5. (b)成分が、スクワラン、ポリブテン、トリイソステアリン酸グリセリル、ワセリン、流動パラフィンの中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の油性固型化粧料。
  6. (b)成分中に、ポリブテンを、(b)成分100に対して25〜80(質量比)の割合で含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の油性固型化粧料。
  7. (a)成分:(b)成分=1:8〜2:1(質量比)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油性固型化粧料。
  8. 37℃における組成物全体の硬度が0〜7である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の油性固型化粧料。
  9. ラチェット式押し出し機構を有する容器に充填したスティック状固型化粧料である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の油性固型化粧料。
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