WO2012077639A1 - 水中油型睫用化粧料 - Google Patents

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Abstract

 本発明は、化粧持ちがよく、使用性(ツキ、カール力の持続性)が良好な水中油型睫用化粧料を提供する。本発明にかかる水中油型睫用化粧料は、(a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルを1~20質量%、(b)ワックスを5~35質量%、(c)水溶性皮膜剤を5~45質量%含むことを特徴とする。

Description

水中油型睫用化粧料 関連出願
 本出願は、2010年12月8日付け出願の日本国特許出願2010-273396号の優先権を主張しており、ここに折り込まれるものである。
 本発明は水中油型睫用化粧料に関し、より詳しくは化粧持ちがよく、使用性が良好な水中油型睫用化粧料に関するものである。
 従来より、睫を長くみせるためにマスカラが用いられている。この従来から用いられているマスカラは、乳化タイプ(油中水型、水中油型)、乳化皮膜タイプおよび油性タイプに大別することができる。乳化タイプとしては、固形、半固形、液状油分を含み、水を主成分として含む水中油型がある。水中油型のマスカラは膜の均一性やのびといった使用性、乾燥性、安定性等に優れるという利点がある。しかし、その反面、水、汗、涙などで落ちやすく、経時で目の周囲を汚しやすいという問題点がある。
 単に皮膜剤等の固形分を増量しても、マスカラ液がボソ付きしてしまい、仕上がりの均一さがなくダマになってしまうという欠点がある。
 かかる欠点を改善した化粧持ちが良い水中油型化粧料として、水溶性の増粘剤であるアルキル変性カルボキシビニルポリマーと、乾燥後に油性被膜が形成されるシリコーン樹脂とを用いる技術が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、この水中油型化粧料は、疎水化処理色材を用いており、色材が内相である油相に分散しているため発色が悪いという欠点がある。
 また、化粧用基剤中にペンタエリスリトールテトラベヘン酸エステルを配合することにより、化粧持ちが良い化粧品組成物が得られることも知られている(特許文献2参照)。しかしこの化粧品組成物は固く、そのためになめらかな使用性が得られないという欠点があった。
特開平11-43417号公報 特開昭61-100513号公報
 本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、発色性や使用性を損なうことなく、化粧持ちの良好な水中油型睫用化粧料を提供することを目的とする。
 本発明者らは鋭意研究の結果、特定の油分と、ワックスと、水溶性皮膜剤を配合することにより、発色性や使用性を損なうことなく、化粧持ちの良好な水中油型睫用化粧料を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
 すなわち、本発明にかかる水中油型睫用化粧料は、(a)~(c)を含むことを特徴とする。
(a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルを1~20質量%
(b)ワックスを5~35質量%
(c)水溶性皮膜剤を5~45質量%
 前記水中油型睫用化粧料において、(a)成分のペンタエリスリトールエステルが、下記式(I)で示されることを特徴とする水中油型睫用化粧料。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
(式中、R~Rは、同一もしくは異なってもよい水素原子、安息香酸残基、もしくは炭素数1~30の脂肪酸残基である。)
 前記水中油型睫用化粧料において、(a)成分が、テトラ(安息香酸/エチルヘキサン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリットであることが好適である。
 前記水中油型睫用化粧料において、(c)成分が、ポリアクリル酸アルキルエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテートから選ばれる一種又は二種以上であることが好適である。
 本発明の水中油型睫用化粧料は、耐水性、耐汗性、耐皮脂性、耐油性に優れるため化粧持ちが良好であり、しかもなめらかでツキやカール力の持続性に優れ、安定性も良好である。
 以下、本発明について詳述する。
 本発明では、未処理色材を外相である水相に分散させ、特定の油分を配合することにより、発色性や使用性(ツキ、カール力の持続性)を損なうことなく、耐水性・耐汗性・耐皮脂性・耐油性を有する化粧持ちのよい水中油型睫用化粧料を得ることができる。
((a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステル)
 本発明で用いられる融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルは、ペンタエリスリトールと安息香酸等のカルボン酸からなるエステルである。
 ペンタエリスリトールエステルの融点が30℃未満であったり、融点が45℃を超えると、使用性(適度なマスカラのツキとなめらかさ)が劣ってしまう。
 本発明の水中油型睫用化粧料は、ワックスを除く油分の一部あるいは全部として(a)成分を配合することにより、ツキ、カール力の持続性などの使用性を損なうことなく、化粧持ちを向上させることができる。
 (a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルとしては、安息香酸エステルの置換度が1以上であることが好ましい。ここで、安息香酸エステルの置換度とは、構成ペンタエリスリトール1分子あたりに結合した安息香酸の結合数の平均値である。また、安息香酸エステルの置換度が2以上であることがより好ましい。
 安息香酸エステルの置換度が1の(a)成分としては、下記式(I)で示されるペンタエリスリトールエステルが好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
 式中、R~Rは、同一もしくは異なってもよい水素原子、安息香酸残基、もしくは炭素数1~30の脂肪酸残基である。
 炭素数1~30の脂肪酸残基は、直鎖または分岐鎖の脂肪酸残基である。そのような脂肪酸残基としては、例えば、エチルヘキサン酸残基、カプリン酸残基、ラウリン酸残基、ミリスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、イソステアリン酸残基、オレイン酸残基、べヘン酸残基等が挙げられる。脂肪酸残基としては、エチルヘキサン酸残基、べヘン酸残基が好ましい。
 ペンタエリスリトールエステルは、一般的な合成法により製造することが可能である。例えば、適当な反応容器にペンタエリスリトールおよび、安息香酸、脂肪酸等のカルボン酸を入れる(添加順序は特に限定しない)。その後、酸、アルカリ、その他の金属触媒の存在下または非存在下、好ましくは該反応に不活性な有機溶媒または/および気体中で、150~250℃において数時間~30時間程度、副生する水を除去しながら反応を行う。
 式(I)で示される融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルとしては、例えば、テトラ(安息香酸/エチルヘキサン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリット等が挙げられる。
 テトラ(安息香酸/エチルヘキサン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリットとしては、市販品として、例えばサラコスP-B822(安息香酸:2-エチルヘキサン酸:ベヘン酸=2.5:1.0:0.5、融点34℃、日清オイリオグループ社製)等が挙げられる。
 (a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルの配合量は、化粧料全量中、1~20質量%であり、好ましくは3~15質量%であり、より好ましくは5~10質量%である。(a)成分の配合量が1質量%未満では、化粧持ちや安定性に劣る。また、20質量%を超えると、ベタツキが強く、仕上がり・ツキが悪くなる。
((b)ワックス)
 本発明で用いられる(b)ワックスは特に限定されず、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、セレシン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、シュガーワックス等が挙げられる。このうち、カルナバロウ、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、シュガーワックスが好ましく、特にポリエチレンワックスが好ましい。
 (b)ワックスの配合量は、5~35質量%であり、好ましくは6~35質量%であり、より好ましくは10~30質量%である。ワックスの配合量が5質量%未満では、睫に塗布した時のツキが悪くなる。また、35質量%を超えると、ダマになってツキが悪くなると共に、安定性も劣る。
 本発明においては、必須成分である(a)成分および(b)成分の他に、別の油分を配合することもできる。
 かかる油分としては、一般に化粧料で使用される油分が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルコキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン油等が挙げられ、これらを一種又は二種以上配合してもよい。
 (a)成分および(b)成分を含む油分の配合量は、化粧料全量中、好ましくは6~50質量%であり、より好ましくは10~40質量%である。
((c)水溶性皮膜剤)
 本発明で用いられる(c)水溶性皮膜剤は特に限定されないが、ポリアクリル酸アルキルエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテートから選ばれる一種又は二種以上であることが好ましい。
 ポリアクリル酸アルキルエステルとしては、市販品として、ダイトゾール5000A-S(ポリアクリル酸アルキルエマルジョン、大東化成工業社製)等が挙げられる。ポリビニルアルコールとしては市販品として、ゴーセノールEG-05、EG-40(富士アミドケミカル社製)等が挙げられる。ポリビニルアセテートとしては市販品として、エスダイン5301(積水化学社製)等が挙げられる。
 (c)水溶性皮膜剤の配合量は、化粧料全量中、5~45質量%であり、好ましくは8~25質量%である。水溶性皮膜剤の配合量が5質量%未満では、化粧持ちに劣る。また、45質量%を超えると、ツキおよびカール力に劣る。
 本発明においては、上記必須成分以外に、界面活性剤および色材を配合することが好ましい。
 本発明に用いられる界面活性剤としては、例えばモノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
 モノステアリン酸ソルビタンとしては、市販品としてニッコールSS-10V(日本サーファクタント工業社製)等が挙げられる。モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンとしては、市販品としてニッコールTS-10V(日本サーファクタント工業社製)等が挙げられる。
 界面活性剤の配合量は、化粧料全量中、好ましくは0.1~10質量%であり、より好ましくは1~5質量%である。
 本発明に用いられる色材としては、例えば、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、無機白色顔料(例えば、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、チタン酸鉄等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。色材としては、疎水化処理されていない未処理色材が好ましく、黒酸化鉄が特に好ましい。
 色材の配合量は、化粧料全量中、好ましくは1~20質量%であり、より好ましくは5~15質量%である。
 本発明の水中油型睫用化粧料には、必要に応じて、繊維、粉末、保湿剤、薬剤、防腐剤、アルコール、多価アルコール、増粘剤、粘土鉱物、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合することもできる。当然のことながら、これらの成分は本発明の効果を損なわない質的、量的範囲内でなければならない。
 繊維および粉末としては、例えばポリアミド(市販品として、スターファイバー13.3T 0.5mm、スターファイバー13.3T 2mm(ダイワボウポリテック社製)等)、メチルシロキサン網状重合体(市販品として、トスパール2000B(東芝シリコーン社製)等)、マイカ等が挙げられる。
 本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
 実施例の説明に先立ち本発明で用いた評価方法について説明する。
(1)ツキ/カール力の持続性
 専門パネル20名が、各試料を塗布するときのツキおよび6時間後のカール力の持続性をそれぞれ評価した。
○:15名以上が、良好と回答した。
△:8~14名が良好と回答した。
×:7名以下が、良好と回答した。
(2)化粧持ち(耐水性)
 専門パネル20名が、各試料を塗布し、シャワーを2分当てた後、肉眼にて評価した。
◎:18名以上が、にじみなしと回答した。
○:15~17名が、にじみなしと回答した。
△:10~14名が、にじみなしと回答した。
×:9名以下が、にじみなしと回答した。
(3)安定性
 室温で一週間保存後に、試料の安定性を目視にて評価した。
○:水および/または油の分離が全く認められない。
△:水および/または油の分離が極僅かに認められる。
×:水および/または油の分離が明らかに認められる。
 本発明者らは、表1、2に示す処方で常法により水中油型マスカラを調製した。そして、ツキ、カール力の持続性、化粧持ち、安定性を、上記基準で評価した。結果を表1および表2に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
 
※1:ダイトゾール5000A-S(大東化成工業社製)
※2:ニッコールTS-10V(日本サーファクタント工業社製)
 表1によると、融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルを含む油分を配合した試験例1-1は、全ての評価において優れていた。
 しかし、その他の半固形油分や液状油分等を配合した試験例1-2~1-6は、化粧持ちおよび安定性に劣っていた。
 また、ペンタエリスリトールエステルであるが、液状油分であるテトラ(安息香酸/エチルヘキサン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリットを配合した試験例1-7は、ツキおよびカール力の持続性に劣っていた。
 以上のことから、本発明にかかる水中油型睫用化粧料は、融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルを含むことが必要である。また、(a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールの構成カルボン酸は、安息香酸を含むことが好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
 
 表2によると、ワックスの配合量が少ない試験例2-3は、ツキに劣っているが、カール力の持続性、化粧持ち、安定性に優れていた。
 ワックス40質量%を配合した試験例2-6は、カール力の持続性に非常に優れているが、ダマになってしまい、ツキや安定性等に劣っていた。
 水溶性皮膜剤が配合されていない試験例2-7は、化粧持ちに非常に劣っていた。
 水溶性皮膜剤50質量%を配合した試験例2-8は、ツキおよびカール力の持続性に劣っていた。
 以上のことおよび本発明者らのさらなる検討によれば、本発明の水中油型睫用化粧料は、(a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルを1~20質量%、(b)ワックスを5~35質量%、(c)水溶性皮膜剤を5~45質量%含むことが必要である。

Claims (4)

  1.  (a)~(c)を含むことを特徴とする水中油型睫用化粧料。
    (a)融点が30~45℃のペンタエリスリトールエステルを1~20質量%
    (b)ワックスを5~35質量%
    (c)水溶性皮膜剤を5~45質量%
  2.  請求項1に記載の水中油型睫用化粧料において、(a)成分のペンタエリスリトールエステルが、下記式(I)で示されることを特徴とする水中油型睫用化粧料。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
    (式中、R~Rは、同一もしくは異なってもよい水素原子、安息香酸残基、もしくは炭素数1~30の脂肪酸残基である。)
  3.  請求項2に記載の水中油型睫用化粧料において、(a)成分が、テトラ(安息香酸/エチルヘキサン酸/ベヘン酸)ペンタエリスリットであることを特徴とする水中油型睫用化粧料。
  4.  請求項1又は2に記載の水中油型睫用化粧料において、(c)成分が、ポリアクリル酸アルキルエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテートから選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする水中油型睫用化粧料。
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