JP2009292734A - 水中油型乳化皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】無機酸及び/又は有機酸を配合して弱酸性皮膚化粧料を調製することにより、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の種々の効果を最大限に発揮させながらも、安定性と使用感に優れた皮膚化粧料を提供すること。
【解決手段】下記の成分(A)、(B)、(C)を含有し、(D)の条件を満足する水中油型乳化皮膚化粧料。
(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩
(B)特定のジアルキルアクリルアミドと、特定のイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲル
(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分
(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHが6以上8未満
【選択図】なし
【解決手段】下記の成分(A)、(B)、(C)を含有し、(D)の条件を満足する水中油型乳化皮膚化粧料。
(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩
(B)特定のジアルキルアクリルアミドと、特定のイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲル
(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分
(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHが6以上8未満
【選択図】なし
Description
本発明は、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小に効果のある薬剤として知られるβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩(慣用名:カルノシン、塩基性ジペプチド)を配合しながらも、使用性に優れ、かつ安定性にも優れた皮膚化粧料に関する。
β−アラニル−L−ヒスチジンは、L−カルノシンとも呼ばれ、種々の動物の骨格筋に広く分布していることが知られている(非特許文献1)。生理機能は明確ではないが、抗酸化作用や金属キレート作用などが報告されている。
β−アラニル−L−ヒスチジンの化粧料としての特許出願が日本国内外でなされており、抗しわ(特許文献1)、皮膚の賦活、蘇生、美白などの美容効果に優れた皮膚化粧料への用途が記載されている(特許文献2)。
また、医薬品を目的として各種薬理作用に着目した特許が出願されている[例えば、熱傷治療剤(特許文献3)、湿疹性皮膚疾患及び薬疹治療剤(特許文献4)、老人性掻痒症治療剤(特許文献5)、抗腫瘍剤(特許文献6)、抗潰瘍剤(特許文献7)、抗腫瘍剤(特許文献8)、肝障害予防治療剤(特許文献9)、免疫調節剤(特許文献10)骨粗鬆症予防剤(特許文献11)]。
さらに、β−アラニル−L−ヒスチジンの皮膚化粧料またはそれに近似する用途への利用に関するPCT出願が公開されている(特許文献12)。
このように、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩(INCI名:カルノシン,塩基性ジペプチド)は、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小に効果のある薬剤として知られている。
しかしながら、塩基性アミノ酸であるヒスチジンで構成されているために、上記効果を発揮する濃度まで配合した水溶液とした場合、塩基性(pH8以上)を示し、弱酸性である皮膚化粧料としては好ましくないものとなってしまう。したがって、皮膚化粧料においては、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の本来の効果を充分に活用できていない状況にあった。
しかしながら、塩基性アミノ酸であるヒスチジンで構成されているために、上記効果を発揮する濃度まで配合した水溶液とした場合、塩基性(pH8以上)を示し、弱酸性である皮膚化粧料としては好ましくないものとなってしまう。したがって、皮膚化粧料においては、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の本来の効果を充分に活用できていない状況にあった。
一方、一般に皮膚化粧料を調製する場合は増粘剤を用いる。しかしながら、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩を配合して塩基性となった製剤のpHを弱酸性領域にもっていくために、pH調整剤としてクエン酸や乳酸などの酸類を配合すると、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の塩基性的性質と、酸類の酸性的性質により、増粘剤に対して塩のような作用が働き、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アクリルアミド系ポリマーなどの一般に耐塩性のない増粘剤では、その安定性に問題を生じていた。
一方で、耐塩性のある増粘剤として知られるサクシノグリカン、キサンタンガムなどを用いた場合には、安定性には優れるものの、みずみずしさやべたつきといった使用感の面で問題を生じ、皮膚化粧料として好ましいものにはなり得なかった。
このような状況の中、本発明者は、上述の事情に鑑み鋭意研究を行った結果、(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩と、(B)特定の合成高分子電解質からなるミクロゲルからなる増粘剤と、(C)無機酸及び/又は有機酸類とを組み合わせて、(D)25℃におけるpHが5.0以上8.0未満の皮膚化粧料を調製したならば、増粘効果が十分で、べたつきがなく、みずみずしい使用感で、安定性にも優れた皮膚化粧料が得られることを見出している(WO/2007/125657)。
しかしながら、皮膚化粧料としての保証を考慮した場合、唯一の課題として、高温側(50℃以上)に長時間放置され、常温(25℃)に戻した際に、弾力性を帯びるようになり、使用時ののびが悪くなるといった問題が残されていた。
本発明者は、上述の事情に鑑み、さらなる鋭意研究を重ねた結果、(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩と、(B)一般式(1)に示されるジアルキルアクリルアミドと、一般式(2)又は(3)に示されるイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲルと、(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールエステル、トリペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分とを組み合わせ、さらに、(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHを6〜8に調整したならば、増粘効果が十分で、べたつきがなく、みずみずしい使用感で、高温安定性にも優れた皮膚化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩と、多くの化粧料増粘剤の中から特定のミクロゲルからなる増粘剤と、多くの化粧料油分の中からN−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールエステル、トリペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分を選択して使用することを特徴とし、さらに無機酸及び/又は有機酸を配合して弱酸性皮膚化粧料を調製することにより、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の種々の効果を最大限に発揮させながらも、使用感と安定性に優れた皮膚化粧料を提供することである。
すなわち、本発明は、下記の成分(A)、(B)、(C)を含有し、(D)の条件を満足する水中油型乳化皮膚化粧料を提供するものである。
(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩
(B)一般式(1)に示されるジアルキルアクリルアミドと、一般式(2)又は(3)に示されるイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲル
一般式(1)
(R1はHまたはメチル基、R2及びR3はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基を表わす。)
一般式(2)
(R4及びR5はそれぞれ独立にH又はメチル基、R6は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、Xは金属イオン、NH3、アミン化合物を表わす。)
一般式(3)
(R7はH又はメチル基、R8はHまたは炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R9は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R10、R11、R12はメチル基またはエチル基、Yはアニオン性カウンターイオンを表わす。)
(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分
(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHが6以上8未満
(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩
(B)一般式(1)に示されるジアルキルアクリルアミドと、一般式(2)又は(3)に示されるイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲル
一般式(1)
一般式(2)
一般式(3)
(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分
(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHが6以上8未満
また、本発明は、前記成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の配合量が、皮膚化粧料全量に対して3.0質量%超含有する上記の水中油型乳化皮膚化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、前記(D)の条件を満たすため、さらに無機酸及び/又は有機酸を含有する上記の水中油型乳化皮膚化粧料を提供するものである。
また、本発明は、前記成分(B)のミクロゲルの配合量が皮膚化粧料全量に対して0.3〜5.0質量%であり、前記成分(C)の配合量が皮膚化粧料に全量に対して0.1〜5.0質量%である上記の水中油型乳化皮膚化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、前記成分(D)の無機酸及び/又は有機酸が、リン酸、乳酸、クエン酸から選ばれる一種または二種以上である上記の水中油型乳化皮膚化粧料を提供するものである。
また、本発明は、さらに高級アルコールとして、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールを含有する上記の水中油型乳化皮膚化粧料を提供するものである。
本発明の皮膚化粧料は、上記成分(A)〜(C)を含有し、(D)の条件を満足することにより、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小等の効果のある薬剤として知られている成分(A)を配合しつつ、経時安定性に優れながらも、肌へのなじみが良く、みずみずしさ、浸透感があり、べたつかないといった使用感に優れた皮膚化粧料を提供するものである。
本発明は、皮膚化粧料としての保証を考慮した場合、高温側(50℃以上)に長時間放置され、常温(25℃)に戻した際に、弾力性を帯びるようになり、使用時ののびが悪くなるといった問題を解決した発明である。
また、本発明では、抗しわ効果を十分に発揮させるため、成分(A)を製品設計にて希望する十分な配合量にしても、酸を添加してpHを調整することに伴う粘度安定性の悪化を抑制できる。
以下、本発明について詳述する。
<成分(A)>
成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジンは、試薬として市販され、容易に入手することができる。また、公知の方法により合成することもできる。
本発明においては、成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩が用いられる。
その塩は特に限定されないが、無機塩としては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。有機酸としては、酢酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、アミノ酸塩等が挙げられる。
β−アラニル−L−ヒスチジンの市販品としては、Dragosine2/060700(Symrise社製)、Oripeptide CNS(Orient Stars LLC社製)等が挙げられる。また、β−アラニル−L−ヒスチジンの塩の市販品としては、Carcinine(2HCl) (Exsymol社製)などが挙げられる。
<成分(A)>
成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジンは、試薬として市販され、容易に入手することができる。また、公知の方法により合成することもできる。
本発明においては、成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩が用いられる。
その塩は特に限定されないが、無機塩としては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。有機酸としては、酢酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、アミノ酸塩等が挙げられる。
β−アラニル−L−ヒスチジンの市販品としては、Dragosine2/060700(Symrise社製)、Oripeptide CNS(Orient Stars LLC社製)等が挙げられる。また、β−アラニル−L−ヒスチジンの塩の市販品としては、Carcinine(2HCl) (Exsymol社製)などが挙げられる。
本発明においては、成分(A)の好ましい配合量は、皮膚化粧料全量に対して3.0質量%を超えた配合量であり、3.5〜5質量%が特に好ましい。
なお、成分(A)を3.0質量%超配合すると、皮膚化粧料のpHがアルカリ側に移動して皮膚化粧料のpHが8を超えてしまう。これは皮膚化粧料として好ましくない。しかし、これを中和して皮膚化粧料のpHの6〜8にするため、酸を添加すると今度は粘度安定性が低下してしまう。しかしながら、本発明によれば、皮膚化粧料をpHの6以上8未満にするため酸を添加しても、粘度安定性は極めて優れている。
したがって、本発明においては、成分(A)による抗しわ効果が十分に発揮され、しかも従来技術であれば、粘度安定性が悪化してしまうような配合量の3.0質量%を超える場合、好ましくは3.5〜5質量%の配合量の場合に特に意義を有する。
なお、成分(A)を3.0質量%超配合すると、皮膚化粧料のpHがアルカリ側に移動して皮膚化粧料のpHが8を超えてしまう。これは皮膚化粧料として好ましくない。しかし、これを中和して皮膚化粧料のpHの6〜8にするため、酸を添加すると今度は粘度安定性が低下してしまう。しかしながら、本発明によれば、皮膚化粧料をpHの6以上8未満にするため酸を添加しても、粘度安定性は極めて優れている。
したがって、本発明においては、成分(A)による抗しわ効果が十分に発揮され、しかも従来技術であれば、粘度安定性が悪化してしまうような配合量の3.0質量%を超える場合、好ましくは3.5〜5質量%の配合量の場合に特に意義を有する。
<成分(B)>
成分(B)の一般式(1)に示されるジアルキルアクリルアミドと、一般式(2)又は(3)に示されるイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲルは、有機溶媒若しくは油分を分散媒とし、水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン不飽和モノマーを分散相に溶解し、分散相中にてラジカル重合して得られる合成高分子のミクロゲルである。
一般式(1)
(R1はHまたはメチル基、R2及びR3はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基を表わす。)
一般式(2)
(R4及びR5はそれぞれ独立にH又はメチル基、R6は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、Xは金属イオン、NH3、アミン化合物を表わす。)
一般式(3)
(R7はH又はメチル基、R8はHまたは炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R9は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R10、R11、R12はメチル基またはエチル基、Yはアニオン性カウンターイオンを表わす。)
成分(B)の一般式(1)に示されるジアルキルアクリルアミドと、一般式(2)又は(3)に示されるイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲルは、有機溶媒若しくは油分を分散媒とし、水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン不飽和モノマーを分散相に溶解し、分散相中にてラジカル重合して得られる合成高分子のミクロゲルである。
一般式(1)
一般式(2)
一般式(3)
上記の共重合体は、一般に逆相乳化重合法と称される重合法により製造される高分子ミクロゲルを増粘剤の用途に使用するものであり、特開2001-114641号公報に開示されているような均一重合系により得られる合成高分子からなる増粘剤とは、その重合法および力学物性が異なる。
ミクロゲルとは逆相マイクロエマルション重合法で製造された合成高分子電解質の微粒子である。本発明に用いるミクロゲルからなる増粘剤は、水、エタノールあるいは水/エタノール混合溶液中で膨潤し、外観上肉眼的に均一な高粘度溶液を提供できる。
本発明において、増粘剤として使用されるミクロゲルの重合系は、従来の増粘剤である合成高分子を製造する均一重合系とは異なるものである。例えば、特開2001−114641号公報に開示されている均一重合系による合成高分子は本発明に用いるミクロゲルではなく、合成高分子を重合後、化粧料に配合するためには粉末状態に粉砕しなければならない。また、合成高分子のゲルが目立ち、外観上問題を生じる場合がある。
これに対して、本発明に用いるミクロゲルは不均一重合系で重合される。得られる合成高分子は微細な高分子ゲル、すなわちミクロゲルとなり、化粧料に配合する際に新たに粉砕して粉末状態にする必要がなく、優れた増粘効果と優れた使用感を発揮し、さらに化粧料の外観上も好ましいものである。
また、高分子の逆相乳化重合法に関しては、特許第1911623号公報にアクリル酸を用いた水膨潤性ポリマーを逆相重合により製造し、これを増粘剤として応用する技術の記載があるが、これは現在汎用されているカルボキシビニルポリマーの欠点を改良するために、本発明に用いられるミクロゲルとは異なるものである。
さらに、特開平9−12613号公報には、水吸収性樹脂のミクロゲル粒子をおむつあるいは生理用品に適するように一定以上の大きさに製造することが開示されているが、これは化粧料増粘剤に応用できる技術ではなく、本発明に用いられるミクロゲルとは全く異なるものである。
本発明に用いる増粘剤は逆相乳化重合法において製造される(特開2004−114641号公報)。すなわち、有機溶媒若しくは油分を分散媒とし水を分散相とする組成物において、水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し分散相中にてラジカル重合して製造される。重合されたミクロゲルは洗浄、乾燥されるが、粉砕する必要はない。
特に適宜選択された親水疎水バランス(HLB)に調節された界面活性剤を使用することにより、逆相乳化重合における重合系が一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルションを形成する条件下において、ミクロゲルからなる増粘剤が製造されることが好ましい。
特に適宜選択された親水疎水バランス(HLB)に調節された界面活性剤を使用することにより、逆相乳化重合における重合系が一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルションを形成する条件下において、ミクロゲルからなる増粘剤が製造されることが好ましい。
一相マイクロエマルションとは熱力学的に安定に油相と水相が共存している状態で油・水間の界面張力は極小になっている状態である。また、微細W/Oエマルションは熱力学的には不安定であるが速度論的に安定に油と水が微細なW/Oエマルションとして存在している状態である。一般的に微細W/Oエマルションの内水相の粒子径は数10〜100nm程度である。これらの状態は系の組成と温度のみで決定され、機械的な攪拌条件などには左右されない。
重合系を構成する組成物は、水とは混合しない有機溶媒若しくは油分からなる分散媒(外相を構成する)、水からなる分散相(内相を構成する)とからなる。好ましい有機溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカンなどのアルカン類;シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンなどのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、デカリン、ナフタレンなどの芳香族および環状炭化水素が挙げられる。
好ましい油分としてはパラフィン油などの非極性油分が挙げられる。
好ましい油分としてはパラフィン油などの非極性油分が挙げられる。
水溶性エチレン性不飽和モノマーは、分散相である水に溶解し次いで分散媒である有機溶媒あるいは油分と混合され、所望の温度に加熱した後、重合開始剤を水相に添加し重合を行う。
一般的に不均一重合法では重合中の攪拌条件により製造される高分子の物性が異なることが知られている。その理由は乳化系が熱力学的に安定な状態ではない為に攪拌条件による乳化粒子の形状、サイズに変化が生じる為である。本発明においては、熱力学的に安定な一相マイクロエマルション領域あるいは準安定的である一相領域の近傍に存在する微細W/Oエマルション領域で重合を行うことでこれらの問題を回避できることを見出した。具体的には、通常の熱重合あるいはレドックス重合用の重合開始剤の最適重合温度近傍に上記一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルション領域が出現するように重合系の組成(有機溶媒の種類、界面活性剤のHLB)を調節することで微細な水相(水滴)内で高分子を重合することで増粘効果が高いミクロゲルを得ることが可能になった。
一般的に不均一重合法では重合中の攪拌条件により製造される高分子の物性が異なることが知られている。その理由は乳化系が熱力学的に安定な状態ではない為に攪拌条件による乳化粒子の形状、サイズに変化が生じる為である。本発明においては、熱力学的に安定な一相マイクロエマルション領域あるいは準安定的である一相領域の近傍に存在する微細W/Oエマルション領域で重合を行うことでこれらの問題を回避できることを見出した。具体的には、通常の熱重合あるいはレドックス重合用の重合開始剤の最適重合温度近傍に上記一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルション領域が出現するように重合系の組成(有機溶媒の種類、界面活性剤のHLB)を調節することで微細な水相(水滴)内で高分子を重合することで増粘効果が高いミクロゲルを得ることが可能になった。
これに対して、従来の懸濁重合による高分子の増粘剤(例えば、特開平2001−1146641公報記載の方法)では重合時の水滴の粒子径コントロールが困難であり、良質なミクロゲルを得ることは困難である。
水溶性エチレン性不飽和モノマーは、非イオン性モノマーとイオン性モノマー(アニオン性モノマー若しくはカチオン性モノマー)とを併用することが好ましい。
本発明において、非イオン性モノマーは下記一般式(1)に示すジアルキルアクリルアミドが好ましい。
イオン性モノマーは、下記一般式(2)に示すアニオン性アクリルアミド誘導体又は下記一般式(3)に示すカチオン性アクリルアミド誘導体が好ましい。
一般式(1)
(R1はHまたはメチル基、R2及びR3はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基を表わす。)
一般式(2)
(R4及びR5はそれぞれ独立にH又はメチル基、R6は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、Xは金属イオン、NH3、アミン化合物を表わす。例えば、金属イオンはLi、Na、Kの金属イオン、アミン化合物はトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等である。)
一般式(3)
(R7はH又はメチル基、R8はHまたは炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R9は炭素原子数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、R10、R11、R12はメチル基またはエチル基、Yはアニオン性カウンターイオンを表わし、例えば、Cl、Br等のマイナスカウンターイオンである。)
本発明において、非イオン性モノマーは下記一般式(1)に示すジアルキルアクリルアミドが好ましい。
イオン性モノマーは、下記一般式(2)に示すアニオン性アクリルアミド誘導体又は下記一般式(3)に示すカチオン性アクリルアミド誘導体が好ましい。
一般式(1)
一般式(2)
一般式(3)
特に好ましいジアルキルアクリルアミドは、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミドである。
特に好ましいイオン性アクリルアミド誘導体は、2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸及びその塩である。
特に好ましいカチオン性アクリルアミド誘導体はN,N,−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライドである。
特に好ましいイオン性アクリルアミド誘導体は、2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸及びその塩である。
特に好ましいカチオン性アクリルアミド誘導体はN,N,−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライドである。
非イオン性モノマーとイオン性モノマーの重合系におけるモノマー組成比(重合系の仕込み比)は、目的とするミクロゲルのモノマー構成比に応じて適宜任意に決定される。ミクロゲルのモノマー構成比と重合系への仕込み比はほぼ同一となる。非イオン性モノマーとイオン性モノマーの重合系の仕込み比(モル比)は、通常、非イオン性モノマー:イオン性モノマー=0.5:9.5〜9.5:0.5、好ましくは1:9〜9:1、さらに好ましくは7:3〜9:1の範囲で共重合に供される。最適比率は、非イオン性モノマー:イオン性モノマー=8:2である。
上記の水溶性エチレン性不飽和モノマーを任意に選択して本発明の増粘剤が重合される。特に好ましい増粘剤は、水溶性エチレン性不飽和モノマーにジメチルアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸を用い、これらのモノマーから共重合される2元共重合体のミクロゲルである。この場合に、架橋モノマーは必要がなく、自己架橋により優れた増粘効果と使用感が発揮される増粘剤が得られる。なお、架橋モノマーを用いることもでき、その場合には一般式(4)で示される架橋モノマーが好ましく、特にメチレンビスアクリルアミドが好ましい。
一般式(4)
一般式(4)
水溶性エチレン性不飽和モノマーを、分散相に溶解して本発明に好ましいミクロゲルを重合するためには、最適な外相油分あるいは有機溶媒と、界面活性剤とをそれぞれを選択することが必要である。本発明者は、非イオン界面活性剤の親水性疎水性バランス(HLB)を重合系の組成において相図を作成することにより、熱ラジカル重合に適する温度において曇点を示すように重合系を調製することで、通常の熱ラジカル重合温度において一相マイクロエマルションあるいは微細W/Oエマルションを形成する状態を作り、増粘剤として好ましいレオロジー特性を持つミクロゲルが得られる。
好ましい界面活性剤は、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ソルビタン脂肪酸エステル、モノ脂肪酸グリセリン、トリ脂肪酸グリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、ジステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルなどが挙げられる。
これらの界面活性剤を適宜組み合わせて所望のHLBに調整して重合系に添加することが出来る。
これらの界面活性剤を適宜組み合わせて所望のHLBに調整して重合系に添加することが出来る。
また、ジアルキルアクリルアミドとアクリルアミド系イオン性モノマーを共重合したミクロゲルにおいては、自発的な架橋反応が進行し、特に第三成分として多官能性架橋モノマーを共重合しなくても、化学的に自己架橋されたミクロゲルが得られ、本発明に特に好ましい増粘剤となる。
第三成分の多官能性架橋モノマーは必要ではないが、これを添加し共重合しても本発明に使用されるミクロゲルは合成可能である。多官能性架橋モノマーは、一般式(6)に示されるモノマーが好ましく、一般式(6)で示される架橋モノマーの一種類あるいは二種類以上を使用して架橋することが出来る。これらの架橋性モノマーはジアルキルアクリルアミドとイオン性アクリルアミド誘導体との重合系において効率よく架橋構造を取り得ることが必須である。
好ましい架橋性モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリオキシエチレンジアクリレート、ポリオキシエチレンジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、N,N'−メチレンビスアクリルアミド、N,N'−エチレンビスアクリルアミド、イソシアヌル酸トリアリル、ペンタエリスリトールジメタクリレート等が挙げられ、この中から選ばれた一種または二種以上を用いることが出来る。本発明においては、特に、N,N'−メチレンビスアクリルアミドが好ましく使用される。
本発明に用いる増粘剤である共重合体中の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位とジアルキルアクリルアミド単位の含有量のモル比は、通常、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位:ジアルキルアクリルアミド単位=0.5:9.5〜9.5:0.5、好ましくは1:9〜9:1であり、さらに好ましくは=3:7〜1:9である。最適比は2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位:ジアルキルアクリルアミド単位=2:8である。本発明の増粘剤の粘性は強解離基であるスルホニル基に基づく静電反発による分子鎖の伸展およびジアルキルアクリルアミドの自発架橋反応あるいは架橋性単量体による架橋構造に起因しているが、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位またはその塩の含有量が、ジアルキルアクリルアミド単位に対して5モル%未満では十分に分子鎖の伸展が起こらないため十分な粘度が得られないことがある。
架橋性モノマーの使用量は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはその塩とジアルキルアクリルアミドの全モル数に対し0.0001〜2.0モル%の範囲で添加されることが好ましい。0.0001モル%未満で調製された増粘剤は架橋の効果が見られない場合がある。また、2モル%を超えて調製された場合、架橋密度が高すぎてミクロゲルが十分に膨潤出来ないために充分な増粘効果を発揮しない場合がある。
本発明に用いるミクロゲルの分子量は重量平均分子量10万〜500万(PEG換算:GPCによる測定)程度であり、増粘剤として求められる粘度により調節される。
上記の重合法によって得られるミクロゲルは、下記(1)〜(3)のすべてのレオロジー的性質を有する。このミクロゲルからなる増粘剤は上記の重合法による製造方法により得られ、増粘剤として好ましく使用される。
(1)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)の水分散液の見かけ粘度が、ずり速度1.0s-1において10000mPa・s以上である。
(2)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)のエタノール分散液の見かけ粘度が、ずり速度1.0 s-1において5000mPa・s以上である。
(3)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)の水分散液若しくはエタノール分散液のおける動的弾性率が、歪み1%以下、周波数0.01〜10Hzの範囲でG'>G"である。
(1)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)の水分散液の見かけ粘度が、ずり速度1.0s-1において10000mPa・s以上である。
(2)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)のエタノール分散液の見かけ粘度が、ずり速度1.0 s-1において5000mPa・s以上である。
(3)ミクロゲルの0.5%(質量百分率)の水分散液若しくはエタノール分散液のおける動的弾性率が、歪み1%以下、周波数0.01〜10Hzの範囲でG'>G"である。
なお、ミクロゲルの水若しくはエタノール分散液の見かけ粘度とは、コーンプレート型レオメータ(Paar Rhysica製 MCR−300)を用い、測定温度25℃、ずり速度1s-1における粘度である。
また、動的弾性率は、同上の測定装置を用いて測定温度25℃、歪み1%以下で周波数範囲0.1〜10Hzで測定した貯蔵弾性率(G')および損失弾性率(G")の値を意味する。
また、動的弾性率は、同上の測定装置を用いて測定温度25℃、歪み1%以下で周波数範囲0.1〜10Hzで測定した貯蔵弾性率(G')および損失弾性率(G")の値を意味する。
本発明に用いるミクロゲルは重合後簡単な沈殿精製工程を経て粉末状態で分離することが可能である。粉末状に分離されたミクロゲルは、水あるいはエタノールまたは水/エタノールの混合溶剤に容易に分散して速やかに膨潤し増粘剤として機能する。
また、ミクロゲルに共重合されるイオン性モノマーを、強酸性のモノマー(例えばスルホン酸残基を含むモノマー)を選択することで、従来のカルボキシビニルポリマーでは増粘が不可能であった酸性製剤の増粘も可能である。
また、ミクロゲルに共重合されるイオン性モノマーを、強酸性のモノマー(例えばスルホン酸残基を含むモノマー)を選択することで、従来のカルボキシビニルポリマーでは増粘が不可能であった酸性製剤の増粘も可能である。
本発明の皮膚化粧料は、上記ミクロゲルを増粘剤として皮膚化粧料基剤に配合して製造される。増粘剤の配合量は目的とする皮膚化粧料に応じて適宜決定され限定されない。使用性の点から、好ましい配合量は0.3〜5.0質量%、さらに好ましくは0.5〜3.0質量%である。
<成分(C)>
N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分について詳述する。
本発明に用いる抱水性油分は、水を抱含して均一なペースト状態となることができ、自重単体の場合の質量に比較し、抱含した水の質量分多くなることができる油分を指す。
N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分について詳述する。
本発明に用いる抱水性油分は、水を抱含して均一なペースト状態となることができ、自重単体の場合の質量に比較し、抱含した水の質量分多くなることができる油分を指す。
N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステルとしては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、その市販品としてはエルデュウPS−203(味の素ヘルシーサプライ株式会社製);N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、その市販品としてはエルデュウPS−304(味の素ヘルシーサプライ株式会社製);N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、その市販品としてはエルデュウCL−202(味の素ヘルシーサプライ株式会社製);ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル/コレステリル/ベヘニル)、その市販品としてはエルデュウCL−301(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が挙げられる。
N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステルとしては、N−ミリストイル−メチルアラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)、その市販品としてはエルデュウAPS−307(味の素ヘルシーサプライ株式会社製)が挙げられる。
ペンタエリスリトールエステルとしては、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、その市販品としてはサラコスP−B822(日清オイリオグループ株式会社製);テトラ(エチルヘキサン酸/安息香酸)ペンタエリスチル、その市販品としては、サラコスP−B8(75)、サラコスBO−63(日清オイリオグループ株式会社製);トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、その市販品としてはサラコスWO−6(日清オイリオグループ株式会社製);ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、その市販品としてはコスモール168ARV、コスモール168AR(日清オイリオグループ株式会社製)、ハイルーセント138DP(高級アルコール工業株式会社製);(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、その市販品としてはコスモール168EV(日清オイリオグループ株式会社製)、Pelemol DP72(Phenix Chemical社製);ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、その市販品としてはコスモール168M(日清オイリオグループ株式会社製)、Lanodub N(Stearinerie Dubois Fils社製);テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、その市販品としてはサラコス5408(日清オイリオグループ株式会社製)、ニッコールNS−408(日光ケミカルズ株式会社製)、KAK PTO(高級アルコール工業株式会社製);テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、その市販品としてはサラコス5418V(日清オイリオグループ株式会社製)、クロダモールPTIS(クローダ社製)、KAK PTI(高級アルコール工業株式会社製)等が挙げられる。
成分(C)の抱水性油分の配合量は、皮膚化粧料全量に対して0.1〜5.0質量%、好ましくは、0.5〜4.0質量%である。
0.1質量%未満では、本発明の効果である高温保証から常温に戻した際の硬度上昇抑制の効果が得られ難い。一方、5.0質量%を超えて配合しても高温保証から常温に戻した際の硬度上昇抑制の効果が増強されるわけではなく、むしろ使用性の面において、べたつくといった欠点を生じるようになるからである。
0.1質量%未満では、本発明の効果である高温保証から常温に戻した際の硬度上昇抑制の効果が得られ難い。一方、5.0質量%を超えて配合しても高温保証から常温に戻した際の硬度上昇抑制の効果が増強されるわけではなく、むしろ使用性の面において、べたつくといった欠点を生じるようになるからである。
<(D)の条件>
次に本発明の必須条件のとして条件(D)について、詳述する。
本発明は、塩基性アミノ酸構成される成分(A)が皮膚化粧料のpHを8.0以上にしてしまう作用を、無機酸及び/又は有機酸によってpHを下げて、皮膚化粧料として最も好ましいpHの領域に調整するものである。このpHの領域が、(D)の条件、すなわち皮膚化粧料の25℃におけるpHが6.0以上8.0未満である。
次に本発明の必須条件のとして条件(D)について、詳述する。
本発明は、塩基性アミノ酸構成される成分(A)が皮膚化粧料のpHを8.0以上にしてしまう作用を、無機酸及び/又は有機酸によってpHを下げて、皮膚化粧料として最も好ましいpHの領域に調整するものである。このpHの領域が、(D)の条件、すなわち皮膚化粧料の25℃におけるpHが6.0以上8.0未満である。
成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩を配合して、皮膚化粧料にpHを6.0以上8.0未満に調整するためにクエン酸等の酸類を添加した場合、カルボキシビニルポリマーやポリアクリルアミド等の電荷反発で増粘する増粘剤は、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩のpHを上げる作用と、酸類のpHを下げる作用により、増粘剤に対し、「塩」のような作用を引き起こし、減粘してしまい、分離等を起こし、安定性に問題を生じる。
しかしながら、成分(B)のミクロゲルの増粘剤を用いた場合には、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩と、無機酸及び/又は有機酸とを共に配合して皮膚化粧料として好ましい6.0以上8.0未満に調整しても、増粘効果の安定性に問題を生じることなく、かつ肌へのなじみが良く、みずみずしさ、浸透感があり、べたつきもなく使用性も良好なものが得られる。しかしながら、唯一の欠点として、皮膚化粧料としての保証を考慮した場合、高温側(50℃以上)に長時間放置され、常温(25℃)に戻した際に、弾力性を帯びるようになり、使用時ののびが悪くなるといった問題が残されていた。本発明はこの唯一の欠点を見事に解決した発明でもある。
しかしながら、成分(B)のミクロゲルの増粘剤を用いた場合には、β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩と、無機酸及び/又は有機酸とを共に配合して皮膚化粧料として好ましい6.0以上8.0未満に調整しても、増粘効果の安定性に問題を生じることなく、かつ肌へのなじみが良く、みずみずしさ、浸透感があり、べたつきもなく使用性も良好なものが得られる。しかしながら、唯一の欠点として、皮膚化粧料としての保証を考慮した場合、高温側(50℃以上)に長時間放置され、常温(25℃)に戻した際に、弾力性を帯びるようになり、使用時ののびが悪くなるといった問題が残されていた。本発明はこの唯一の欠点を見事に解決した発明でもある。
本発明の皮膚化粧料は、上記成分(A)〜(C)を含有し、(D)の条件を満足することにより、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小等の効果のある薬剤として知られている成分(A)を配合しつつ、経時安定性に優れながらも、肌へのなじみが良く、みずみずしさ、浸透感があり、べたつかないといった使用感に優れた皮膚化粧料を提供するものである。
本発明は、特にスキンクリーム製剤に有用である。そして高温側での安定性を鑑みた場合、高級アルコールとして、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールを含有することが望ましい。
ステアリルアルコールとベヘニルアルコールは併用することが望ましく、両者の含有量が皮膚化粧料全量に対して1.0質量%以上が好ましい。好ましくは、化粧料全量に対して1.0〜10.0質量%である。そしてさらに好ましくは、ステアリルアルコールよりもベヘニルアルコールを多く含有することが好ましい。
ステアリルアルコールとベヘニルアルコールは併用することが望ましく、両者の含有量が皮膚化粧料全量に対して1.0質量%以上が好ましい。好ましくは、化粧料全量に対して1.0〜10.0質量%である。そしてさらに好ましくは、ステアリルアルコールよりもベヘニルアルコールを多く含有することが好ましい。
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料には、上記した必須成分の他に通常化粧料に用いられる他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする水中油型乳化組成物を常法により製造することが出来る。
なお、本発明の水中油型乳化皮膚化粧料における外相の水相成分は75〜90質量%が好ましい。水は、化粧料全量に対して60〜75質量%が好ましい。また、内相の油相成分は10〜25質量%が好ましい。
なお、本発明の水中油型乳化皮膚化粧料における外相の水相成分は75〜90質量%が好ましい。水は、化粧料全量に対して60〜75質量%が好ましい。また、内相の油相成分は10〜25質量%が好ましい。
本発明の水中油型乳化型の皮膚化粧料の製品形態は任意である。乳化ファンデーションや日焼け止めエマルジョン等の水中油型の乳液状製品や、スキンクリーム等の水中油型のクリーム状の製品がある。これらの製品は、必須成分及び皮膚化粧料に通常配合される成分を、常法により乳化して製造することができる。
以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、上記必須配合成分と下記成分の任意の一種または二種以上とを適宜配合して本発明の皮膚化粧料を調製できる。
以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、上記必須配合成分と下記成分の任意の一種または二種以上とを適宜配合して本発明の皮膚化粧料を調製できる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、モノラウリン酸ヘキサグリセリル(HLB14.5)、モノミリスチン酸ヘキサグリセ リル(HLB11)、モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノオレイン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノミリスチン酸デカグリセリル(HLB14.0)、モノステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノイソステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノオレイン酸デカグリセリル(HLB12.0)、ジステアリン酸デカグリセリル(HLB9,5)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(HLB10.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル類。
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(5)グリセリル(HLB9.5)、モノステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB13.5)、モノオレイン酸POE(5)グリセリル(HLB9.5)、モノオレイン酸POE(15)グリセリル(HLB14.5)等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類。
モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.6)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB14.9)、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン(HLB9.5)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB10.5)、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン(HLB10.0)、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB11.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類。
モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット(HLB13.0)、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット(HLB11.5)、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット(HLB12.5)、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット(HLB14.0)等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類。
POE(10)ラノリン(HLB12.0)、POE(20)ラノリン(HLB13.0)、POE(30)ラノリン(HLB15.0)、POE(5)ラノリンアルコール(HLB12.5)、POE(10)ラノリンアルコール(HLB15.5)、POE(20)ラノリンアルコール(HLB16.0)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17.0)、POE(20)ソルビットミツロウ(HLB9.5)等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体類。
POE(20)ヒマシ油(HLB10.5)、POE(40)ヒマシ油(HLB12.5)、POE(50)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(60)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB10.5)、POE(30)硬化ヒマシ油(HLB11.0)、POE(40)硬化ヒマシ油(HLB13.5)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB14.0)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB16.5)、POE(40)硬化ヒマシ油(100)硬化ヒマシ油(HLB16.5)等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類。
POE(5)フィトステロール(HLB9.5)、POE(10)フィトステロール(HLB12.5)、POE(20)フィトステロール(HLB15.5)、POE(30)フィトステロール(HLB18.0)、POE(25)フィトスタノール(HLB14.5)、POE(30)コレスタノール(HLB17.0)等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類。
POE(2)ラウリルエーテル(HLB9.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)、POE(5.5)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB13.5)、POE(15)セチルエーテル(HLB15.5)、POE(20)セチルエーテル(HLB17.0)、POE(23)セチルエーテル(HLB18.0)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB9.0)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18.0)、POE(7)オレイルエーテル(HLB10.5)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(15)オレイルエーテル(HLB16.0)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17.0)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18.0)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10.0)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18.0)、POE(2)(C12−15)アルキルエーテル(HLB9.0)、POE(4)(C12−15)アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(10)(C12−15)アルキルエーテル(HLB15.5)、POE(5)2級アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(7)2級アルキルエーテル(HLB12.0)、POE(9)アルキルエーテル(HLB13.5)、POE(12)アルキルエーテル(HLB14.5)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類。
ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(1)ポリオキシプロピレン(以下、POPと略す)(4)セチルエーテル(HLB9.5)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB12.5)、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB11.0)、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB12.0)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類。
モノラウリン酸ポリエチレングリコール(以下、PEGと略す)(10)(HLB12.5)、モノステアリン酸PEG(10)(HLB11.0)、モノステアリン酸PEG(25)(HLB15.0)、モノステアリン酸PEG(40)(HLB17.5)、モノステアリン酸PEG(45)(HLB18.0)、モノステアリン酸PEG(55)(HLB18.0)、モノオレイン酸PEG(10)(HLB11.0)、ジステアリン酸PEG(HLB16.5)、ジイソステアリン酸PEG(HLB9.5)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類。
イソステアリン酸PEG(8)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(10)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(15)グリセリル(HLB12.0)、イソステアリン酸PEG(20)グリセリル(HLB13.0)、イソステアリン酸PEG(25)グリセリル(HLB14.0)、イソステアリン酸PEGグリセリル(30)(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(40)グリセリル(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(50)グリセリル(HLB16.0)、イソステアリン酸PEG(60)グリセリル(HLB16.0)等のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル類等が挙げられる。
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(5)グリセリル(HLB9.5)、モノステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB13.5)、モノオレイン酸POE(5)グリセリル(HLB9.5)、モノオレイン酸POE(15)グリセリル(HLB14.5)等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類。
モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.6)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB14.9)、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン(HLB9.5)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB10.5)、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン(HLB10.0)、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB11.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類。
モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット(HLB13.0)、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット(HLB11.5)、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット(HLB12.5)、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット(HLB14.0)等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類。
POE(10)ラノリン(HLB12.0)、POE(20)ラノリン(HLB13.0)、POE(30)ラノリン(HLB15.0)、POE(5)ラノリンアルコール(HLB12.5)、POE(10)ラノリンアルコール(HLB15.5)、POE(20)ラノリンアルコール(HLB16.0)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17.0)、POE(20)ソルビットミツロウ(HLB9.5)等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体類。
POE(20)ヒマシ油(HLB10.5)、POE(40)ヒマシ油(HLB12.5)、POE(50)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(60)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB10.5)、POE(30)硬化ヒマシ油(HLB11.0)、POE(40)硬化ヒマシ油(HLB13.5)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB14.0)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB16.5)、POE(40)硬化ヒマシ油(100)硬化ヒマシ油(HLB16.5)等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類。
POE(5)フィトステロール(HLB9.5)、POE(10)フィトステロール(HLB12.5)、POE(20)フィトステロール(HLB15.5)、POE(30)フィトステロール(HLB18.0)、POE(25)フィトスタノール(HLB14.5)、POE(30)コレスタノール(HLB17.0)等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類。
POE(2)ラウリルエーテル(HLB9.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)、POE(5.5)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB13.5)、POE(15)セチルエーテル(HLB15.5)、POE(20)セチルエーテル(HLB17.0)、POE(23)セチルエーテル(HLB18.0)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB9.0)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18.0)、POE(7)オレイルエーテル(HLB10.5)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(15)オレイルエーテル(HLB16.0)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17.0)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18.0)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10.0)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18.0)、POE(2)(C12−15)アルキルエーテル(HLB9.0)、POE(4)(C12−15)アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(10)(C12−15)アルキルエーテル(HLB15.5)、POE(5)2級アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(7)2級アルキルエーテル(HLB12.0)、POE(9)アルキルエーテル(HLB13.5)、POE(12)アルキルエーテル(HLB14.5)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類。
ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(1)ポリオキシプロピレン(以下、POPと略す)(4)セチルエーテル(HLB9.5)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB12.5)、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB11.0)、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB12.0)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類。
モノラウリン酸ポリエチレングリコール(以下、PEGと略す)(10)(HLB12.5)、モノステアリン酸PEG(10)(HLB11.0)、モノステアリン酸PEG(25)(HLB15.0)、モノステアリン酸PEG(40)(HLB17.5)、モノステアリン酸PEG(45)(HLB18.0)、モノステアリン酸PEG(55)(HLB18.0)、モノオレイン酸PEG(10)(HLB11.0)、ジステアリン酸PEG(HLB16.5)、ジイソステアリン酸PEG(HLB9.5)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類。
イソステアリン酸PEG(8)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(10)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(15)グリセリル(HLB12.0)、イソステアリン酸PEG(20)グリセリル(HLB13.0)、イソステアリン酸PEG(25)グリセリル(HLB14.0)、イソステアリン酸PEGグリセリル(30)(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(40)グリセリル(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(50)グリセリル(HLB16.0)、イソステアリン酸PEG(60)グリセリル(HLB16.0)等のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル類等が挙げられる。
親油性界面活性剤としては、POE(2)ステアリルエーテル(HLB4.0)、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール(HLB4.0)、ミリスチン酸グリセリル(HLB3.5)、モノステアリン酸グリセリル(HLB4.0)、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル(HLB4.0)、モノイソステアリン酸グリセリル(HLB4.0)、モノオレイン酸グリセリル(HLB2.5)、トリステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB2.5)、ペンタステアリン酸デカグリセリル(HLB3.5)、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル(HLB3.5)、ペンタオレイン酸デカグリセリル(HLB3.5)、モノステアリンソルビタン(HLB4.7)、トリステアリン酸ソルビタン(HLB2.1)、モノイソステアリン酸ソルビタン(HLB5.0)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB4.5)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB4.3)、ヘキサステアリン酸POE(6)ソルビット(HLB3.0)、POE(3)ヒマシ油(HLB3.0)、モノステアリン酸PEG(2)(HLB4.0)、モノステアリン酸エチレングリコール(HLB3.5)、ステアリン酸PEG(2)(HLB4.5)等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジンなど。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オンなど。ジモルホリノピリダジノンなどのピリダジン誘導体。
紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジンなど。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オンなど。ジモルホリノピリダジノンなどのピリダジン誘導体。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例における配合量は特に断りのない限り質量%(質量百分率)である。
まず、本発明に用いるミクロゲルの合成例を説明する。合成例で得られるミクロゲルは本発明に用いる増粘剤である。
まず、本発明に用いるミクロゲルの合成例を説明する。合成例で得られるミクロゲルは本発明に用いる増粘剤である。
合成例1
ジメチルアクリルアミド(興人製)を40gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)9gを250gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン250gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.2gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)16.4gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を40gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)9gを250gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン250gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.2gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)16.4gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例2
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例3
ジメチルアクリルアミド(興人製)を30gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)26.7gを280gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン280gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)9.4gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)19gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を30gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)26.7gを280gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン280gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)9.4gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)19gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例4
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびエポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびエポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例5
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド70mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gと2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(Sigma製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド70mgを260gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムでpH=7.0に調節する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例6
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gとN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド(興人製)17.5gを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gとN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド(興人製)17.5gを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
合成例7
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gとN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド(興人製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
ジメチルアクリルアミド(興人製)を35gとN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドメチルクロライド(興人製)17.5gおよびメチレンビスアクリルアミド7mgを260gのイオン交換水に溶解する。還流装置を備えた1000ml三つ口フラスコに、n−ヘキサン260gとポリオキシエチレン(3)オレイルエーテル(エマレックス503、日本エマルション製)8.7gおよびポリオキシエチレン(6)オレイルエーテル(エマレックス506、日本エマルション製)17.6gを入れ混合溶解しN2置換する。この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加してN2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで65℃〜70℃に加熱する。系の温度が65℃〜70℃に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になっていることを確認した後、過硫酸アンモニウム2gを重合系に添加し重合を開始する。重合系を65〜70℃に3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。重合終了後ミクロゲル懸濁液にアセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、引き続きアセトンで3回洗浄し、残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。沈殿物は濾過後減圧乾燥し、白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
本発明の最も好ましい皮膚化粧料は、水中油型のスキンクリームであるので、以下にその実施例を詳述する。
「実施例1〜10及び比較例1〜10」
表1及び表2に示す処方で、水中油型のスキンクリームを常法により製造した。得られたスキンクリームについて、下記試験方法により、製品硬度、安定性、使用性(肌へののび、みずみずしさ、浸透感、べたつき、しっとりさ)を評価した。
「実施例1〜10及び比較例1〜10」
表1及び表2に示す処方で、水中油型のスキンクリームを常法により製造した。得られたスキンクリームについて、下記試験方法により、製品硬度、安定性、使用性(肌へののび、みずみずしさ、浸透感、べたつき、しっとりさ)を評価した。
「製品硬度」
得られたスキンクリームをガラス製のジャー容器に25℃測定用、50℃測定用として充填し、製造翌日に25℃の恒温層に3時間入れたものをカードメーター(アイテクノエンジニアリング社製ME-600)を用いて、スプリングウェイト200g、感圧軸11.3φ、試料台板上昇速度0.36cm/secにて測定した。次いで、25℃測定用のジャー容器を25℃恒温層に、50℃測定用のジャー容器を50℃恒温層にそれぞれ1ヶ月間入れ、1ヶ月後に、25℃恒温層に入れたものはすぐに先と同様の方法で硬度を測定し、50℃の恒温層に入れていたものは、25℃の恒温層に6時間入れてから先と同様の方法で硬度を測定した。
得られたスキンクリームをガラス製のジャー容器に25℃測定用、50℃測定用として充填し、製造翌日に25℃の恒温層に3時間入れたものをカードメーター(アイテクノエンジニアリング社製ME-600)を用いて、スプリングウェイト200g、感圧軸11.3φ、試料台板上昇速度0.36cm/secにて測定した。次いで、25℃測定用のジャー容器を25℃恒温層に、50℃測定用のジャー容器を50℃恒温層にそれぞれ1ヶ月間入れ、1ヶ月後に、25℃恒温層に入れたものはすぐに先と同様の方法で硬度を測定し、50℃の恒温層に入れていたものは、25℃の恒温層に6時間入れてから先と同様の方法で硬度を測定した。
「安定性試験」
(外観評価)
試料を50℃、1ヶ月間放置後の外観を目視にて観察した。下記評価基準により判定した。
(評価基準)
○:分離が全くみられなかった
△:分離がほとんどみられなかった
×:分離が生じた
(外観評価)
試料を50℃、1ヶ月間放置後の外観を目視にて観察した。下記評価基準により判定した。
(評価基準)
○:分離が全くみられなかった
△:分離がほとんどみられなかった
×:分離が生じた
「評価(1):肌へののび」
使用中の肌へののびを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中の肌の肌へののびがあると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中の肌へののびがあると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中の肌へののびがあると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中の肌へのびがあると認めた。
使用中の肌へののびを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中の肌の肌へののびがあると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中の肌へののびがあると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中の肌へののびがあると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中の肌へのびがあると認めた。
「評価(2):みずみずしさ」
使用中の瑞々しさを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中、みずみずしさがあると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中、みずみずしさがあると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中、みずみずしさがあると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中、みずみずしさがあると認めた。
使用中の瑞々しさを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中、みずみずしさがあると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中、みずみずしさがあると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中、みずみずしさがあると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中、みずみずしさがあると認めた。
「評価(3):肌への浸透感」
使用中の肌への浸透感を専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中肌へ浸透感があると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
使用中の肌への浸透感を専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中肌へ浸透感があると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
「評価(4):肌へのべたつきのなさ」
使用中及び使用後の肌へのべたつきのなさを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
使用中及び使用後の肌へのべたつきのなさを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用中及び使用後肌へのべたつきがないと認めた。
「評価(5):肌のしっとりさ」
使用後1時間後の肌へしっとりさを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
使用後1時間後の肌へしっとりさを専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー8名以上が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
○:専門パネラー6名以上8名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
△:専門パネラー3名以上6名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
×:専門パネラー3名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
(*2)商品名:Pemulen TR-1,Noveon Inc社製
(*3)商品名:ARISTOFLEX AVC,CLARIANT社製
(*4)商品名:SIMULGEL EG,SEPIC社製
(*5)商品名:Kertrol CG,CP Kelco社製
(*6)商品名:Natrosol Hydroxyethylcellulose,Hercules Incoporated社製
(*7)商品名:SEPIGEL 305,SEPIC社製
(*8)商品名:NIKKOL MGS-ASEV,日光ケミカルズ社製
(*9)商品名:Myrj59P,CRODA社製
(*10)商品名:NIKKOL SS-30V,日光ケミカルズ社製
(*11)商品名:ELDEW APS-307,味の素ヘルシーサプライ(株)社製
(*12)商品名:SALACOS P-B822,日清オイリオ(株)社製
(*13)商品名:β−アラニル−L−ヒスチジン,Symrise社製
「結果」
表1、2の結果から、本発明の皮膚化粧料(スキンクリーム)は、高温50℃下に1ヶ月間入れておいても、硬度上昇が見られない。すなわち、高温安定性に優れている。また、分離も見られず、安定性に極めて優れることがわかる。
さらに、使用時の肌へののびがよく、みずみずしさ、肌への浸透感、べたつきもなく、しっとり感にも優れる皮膚化粧料であることが分かる。
本発明では、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小に効果のある薬剤として知られている塩基性のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/またはその塩を配合し、特定の増粘剤と特定の抱水性油分、無機酸及び/又は有機酸類とを組み合わせることにより、優れた安定性を発揮しつつ、皮膚化粧料として好ましいpHに調整でき、使用感の良好な皮膚化粧料が提供される。
表1、2の結果から、本発明の皮膚化粧料(スキンクリーム)は、高温50℃下に1ヶ月間入れておいても、硬度上昇が見られない。すなわち、高温安定性に優れている。また、分離も見られず、安定性に極めて優れることがわかる。
さらに、使用時の肌へののびがよく、みずみずしさ、肌への浸透感、べたつきもなく、しっとり感にも優れる皮膚化粧料であることが分かる。
本発明では、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小に効果のある薬剤として知られている塩基性のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/またはその塩を配合し、特定の増粘剤と特定の抱水性油分、無機酸及び/又は有機酸類とを組み合わせることにより、優れた安定性を発揮しつつ、皮膚化粧料として好ましいpHに調整でき、使用感の良好な皮膚化粧料が提供される。
以下に、本発明のその他の実施例を挙げる。
実施例11.抗老化スキンクリーム
A.油相
(配合成分) (質量%)
ステアリン酸 1.0
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 0.2
モノステアリン酸グリセリル 2.0
(商品名:サンソフト8004, 太陽化学(株)社製)
ビタミンEアセテート 0.1
ビタミンAパルミテート 0.05
トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル 3.0
(商品名:サラコスWO−6,日清オイリオグループ株式会社製)
ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 1.0
イソノナン酸2−エチルヘキシル 1.0
マカデミアナッツ油 0.5
茶実油 1.0
香料 0.2
B.水相
合成例1のミクロゲル 0.6
フェノキシエタノール 0.5
グリセリン 4.0
1,2−ペンタンジオール 2.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
β−アラニル−L−ヒスチジン 3.5
(商品名:Oripeptide CNS, Orient Stars LLC社製)
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01
クエン酸 0.2
エデト酸三ナトリウム 0.05
精製水 残余
(製法及び評価)
Aの油相部とBの水相部をそれぞれ70℃に加熱し、完全溶解した。A相をB相に加えて、乳化機で乳化した。
乳化物を熱交換機により冷却してpH6.9の抗老化スキンクリームを得た。製造翌日の25℃の硬度は12、製造1ヶ月後の硬度も12、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も13であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られたスキンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
A.油相
(配合成分) (質量%)
ステアリン酸 1.0
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 0.2
モノステアリン酸グリセリル 2.0
(商品名:サンソフト8004, 太陽化学(株)社製)
ビタミンEアセテート 0.1
ビタミンAパルミテート 0.05
トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル 3.0
(商品名:サラコスWO−6,日清オイリオグループ株式会社製)
ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 1.0
イソノナン酸2−エチルヘキシル 1.0
マカデミアナッツ油 0.5
茶実油 1.0
香料 0.2
B.水相
合成例1のミクロゲル 0.6
フェノキシエタノール 0.5
グリセリン 4.0
1,2−ペンタンジオール 2.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
β−アラニル−L−ヒスチジン 3.5
(商品名:Oripeptide CNS, Orient Stars LLC社製)
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01
クエン酸 0.2
エデト酸三ナトリウム 0.05
精製水 残余
(製法及び評価)
Aの油相部とBの水相部をそれぞれ70℃に加熱し、完全溶解した。A相をB相に加えて、乳化機で乳化した。
乳化物を熱交換機により冷却してpH6.9の抗老化スキンクリームを得た。製造翌日の25℃の硬度は12、製造1ヶ月後の硬度も12、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も13であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られたスキンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
実施例12.抗老化&美白スキンクリーム
A.油相
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 2.0
セタノール 0.5
ワセリン 3.0
エチルヘキサン酸セチル 3.0
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル
/フィトステリル/ベヘニル) 5.0
(商品名:エルデュウPS−304, 味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
スクワラン 5.0
モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 1.5
(商品名:NIKKOL MGS-BSEV,日光ケミカルズ(株)社製)
POE(20)ソルビタンモノステアレート 0.6
(商品名:NIKKOL TS-10V,日光ケミカルズ(株)社製)
ジネオペンタン酸トリエチレングリコール 3.0
イソノナン酸トリデシル 1.0
ビタミンEニコチネート 2.0
香料 0.3
トコフェロール 0.05
B.水相
合成例3のミクロゲル 1.0
フェノキシエタノール 0.2
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリン 7.0
β−アラニル−L−ヒスチジン 5.0
(商品名:Dragosine 2/060700, Symrise社製)
1,3−ブチレングリコール 3.0
オクラエキス 0.1
トラネキサム酸 1.0
アスコルビン酸グルコシド 0.1
エデト酸ニナトリウム 0.01
クエン酸 0.3
イオン交換水 残余
(製法及び評価)
実施例11に準じて、pH7.2の抗老化&美白スキンクリームを得た。得られた抗老化&美白スキンクリームの製造翌日の25℃の硬度は10、製造1ヶ月後の硬度も10、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も11であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られた抗老化&美白スキンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
A.油相
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 2.0
セタノール 0.5
ワセリン 3.0
エチルヘキサン酸セチル 3.0
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル
/フィトステリル/ベヘニル) 5.0
(商品名:エルデュウPS−304, 味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
スクワラン 5.0
モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 1.5
(商品名:NIKKOL MGS-BSEV,日光ケミカルズ(株)社製)
POE(20)ソルビタンモノステアレート 0.6
(商品名:NIKKOL TS-10V,日光ケミカルズ(株)社製)
ジネオペンタン酸トリエチレングリコール 3.0
イソノナン酸トリデシル 1.0
ビタミンEニコチネート 2.0
香料 0.3
トコフェロール 0.05
B.水相
合成例3のミクロゲル 1.0
フェノキシエタノール 0.2
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリン 7.0
β−アラニル−L−ヒスチジン 5.0
(商品名:Dragosine 2/060700, Symrise社製)
1,3−ブチレングリコール 3.0
オクラエキス 0.1
トラネキサム酸 1.0
アスコルビン酸グルコシド 0.1
エデト酸ニナトリウム 0.01
クエン酸 0.3
イオン交換水 残余
(製法及び評価)
実施例11に準じて、pH7.2の抗老化&美白スキンクリームを得た。得られた抗老化&美白スキンクリームの製造翌日の25℃の硬度は10、製造1ヶ月後の硬度も10、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も11であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られた抗老化&美白スキンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
実施例14.サンスクリーンクリーム
A.油相
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 0.2
ベヘニルアルコール 0.8
デカメチルシクロペンタシロキサン 9.0
オクトクリレン 2.0
tert−ブチルメトキシベンゾイルメタン 2.0
コハク酸ジエチルヘキシル 5.0
メトキシ桂皮酸エチルヘキシル 3.0
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシ 0.5
フェニルトリアジン
テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル 4.0
(商品名:KAK PTI,高級アルコール工業株式会社製)
香料 0.1
B.水相
イオン交換水 残余
合成例4のミクロゲル 0.4
エタノール 5.0
1,3−ブチレングリコール 7.0
デカルボキシカルノシンHCl 3.5
(商品名:Carcinine(2HCL),Exsymol社製)
N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム 2.0
(商品名:NIKKOL SMT,日光ケミカルズ(株)社製)
乳酸 0.1
香料 0.1
(製法及び評価)
実施例11に準じて、pH6.6のサンスクリーンクリームを得た。得られたサンスクリーンクリームの製造翌日の25℃の硬度は13、製造1ヶ月後の硬度も13、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も14であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られたサンスクリーンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
A.油相
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 0.2
ベヘニルアルコール 0.8
デカメチルシクロペンタシロキサン 9.0
オクトクリレン 2.0
tert−ブチルメトキシベンゾイルメタン 2.0
コハク酸ジエチルヘキシル 5.0
メトキシ桂皮酸エチルヘキシル 3.0
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシ 0.5
フェニルトリアジン
テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル 4.0
(商品名:KAK PTI,高級アルコール工業株式会社製)
香料 0.1
B.水相
イオン交換水 残余
合成例4のミクロゲル 0.4
エタノール 5.0
1,3−ブチレングリコール 7.0
デカルボキシカルノシンHCl 3.5
(商品名:Carcinine(2HCL),Exsymol社製)
N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム 2.0
(商品名:NIKKOL SMT,日光ケミカルズ(株)社製)
乳酸 0.1
香料 0.1
(製法及び評価)
実施例11に準じて、pH6.6のサンスクリーンクリームを得た。得られたサンスクリーンクリームの製造翌日の25℃の硬度は13、製造1ヶ月後の硬度も13、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も14であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られたサンスクリーンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
実施例14.目元用抗老化クリーム
(配合成分) (質量%)
A.油相
スクワラン 5.0
オレイン酸オレイル 2.0
ワセリン 1.0
マイクロクリスタリンワックス 2.0
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル
/フィトステリル/ベヘニル) 4.5
(商品名:エルデュウPS−304,味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8
(商品名:NIKKOL SO−15V,日光ケミカルズ(株)社製)
イソノナン酸トリデシル 2.0
水添ポリイソブテン 3.0
(商品名:Prisorine 3758,Croda社製)
月見草油 0.5
香料 0.2
B.水相
1,3−ブチレングリコール 4.5
フェノキシエタノール 0.2
エタノール 4.0
合成例5のミクロゲル 0.8
β−アラニル−L−ヒスチジン 4.0
(商品名:Dragosine 844033,Symrise社製)
クエン酸 0.5
エデト酸3ナトリウム 0.05
イオン交換水 残余
ベニバナエキス 0.1
西洋ノコギリ草エキス 0.1
ジオウエキス 0.1
(製法及び評価)
実施例11に準じて、pH7.7の目元用抗老化スキンクリームを得た。得られた目元用抗老化スキンクリームの製造翌日の25℃の硬度は10、製造1ヶ月後の硬度も10、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も13であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られた目元用抗老化スキンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
(配合成分) (質量%)
A.油相
スクワラン 5.0
オレイン酸オレイル 2.0
ワセリン 1.0
マイクロクリスタリンワックス 2.0
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(オクチルドデシル
/フィトステリル/ベヘニル) 4.5
(商品名:エルデュウPS−304,味の素ヘルシーサプライ株式会社製)
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8
(商品名:NIKKOL SO−15V,日光ケミカルズ(株)社製)
イソノナン酸トリデシル 2.0
水添ポリイソブテン 3.0
(商品名:Prisorine 3758,Croda社製)
月見草油 0.5
香料 0.2
B.水相
1,3−ブチレングリコール 4.5
フェノキシエタノール 0.2
エタノール 4.0
合成例5のミクロゲル 0.8
β−アラニル−L−ヒスチジン 4.0
(商品名:Dragosine 844033,Symrise社製)
クエン酸 0.5
エデト酸3ナトリウム 0.05
イオン交換水 残余
ベニバナエキス 0.1
西洋ノコギリ草エキス 0.1
ジオウエキス 0.1
(製法及び評価)
実施例11に準じて、pH7.7の目元用抗老化スキンクリームを得た。得られた目元用抗老化スキンクリームの製造翌日の25℃の硬度は10、製造1ヶ月後の硬度も10、50℃の恒温層に1ヶ月間入れ、25℃で測定した硬度も13であり、高温安定性も問題ないものが得られた。得られた目元用抗老化スキンクリームの使用感は肌へののびが良く、みずみずしさ、肌への浸透感があり、べたつきがないものであった。
本発明によれば、皮膚損傷/UV誘導免疫抑制、抗しわ、不全角化抑制、毛穴縮小に効果のある薬剤として知られている塩基性の(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩と、(B)特定のイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲルと、(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールエステル、トリペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分とを組み合わせ、さらに、(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHを6〜8に調整することにより、皮膚化粧料として好ましいpHに調整でき、増粘効果が十分であり、高温安定性に極めて優れ、かつ、特にクリームとしての使用感に極めて優れた皮膚化粧料が得られる。
Claims (6)
- 下記の成分(A)、(B)、(C)を含有し、(D)の条件を満足する水中油型乳化皮膚化粧料。
(A)β−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩
(B)一般式(1)に示されるジアルキルアクリルアミドと、一般式(2)又は(3)に示されるイオン性アクリルアミド誘導体との共重合体であるミクロゲル
一般式(1)
一般式(2)
一般式(3)
(C)N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンエステル、ペンタエリスリトールエステルからなる群から選ばれる抱水性油分
(D)皮膚化粧料の25℃におけるpHが6以上8未満 - 前記成分(A)のβ−アラニル−L−ヒスチジン及び/又はその塩の配合量が、皮膚化粧料全量に対して3.0質量%超含有する請求項1記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 請求項1記載の(D)の条件を満たすため、さらに無機酸及び/又は有機酸を含有する請求項1又は2記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 前記成分(B)のミクロゲルの配合量が皮膚化粧料に全量に対して0.3〜5.0質量%であり、前記成分(C)の配合量が皮膚化粧料に全量に対して0.1〜5.0質量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 前記成分(D)の無機酸及び/又は有機酸が、リン酸、乳酸、クエン酸から選ばれる一種または二種以上である請求項1〜4のいずれか1項記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- さらに高級アルコールとして、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールを含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
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