JPH1192335A - 油性固形化粧料 - Google Patents

油性固形化粧料

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JPH1192335A
JPH1192335A JP27656197A JP27656197A JPH1192335A JP H1192335 A JPH1192335 A JP H1192335A JP 27656197 A JP27656197 A JP 27656197A JP 27656197 A JP27656197 A JP 27656197A JP H1192335 A JPH1192335 A JP H1192335A
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JP
Japan
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component
oil
solid cosmetic
oily
modified organopolysiloxane
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Application number
JP27656197A
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English (en)
Inventor
Jiro Nakabayashi
治郎 中林
Yukako Ishihara
由佳子 石原
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用時に水々しい使用感が得られ、うるおい感
の持続に優れた油性固形化粧料に関する。 【解決手段】部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリ
シロキサン重合物に水性成分を保持させ、特定量の油性
成分を配合することにより使用時に水々しい使用感が得
られ、うるおい感の持続性に優れた油性固形化粧料を提
供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時に水々しい
使用感が得られ、うるおい感の持続に優れた油性固形化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油性固形化粧料は、油性成分及び
粉体成分を中心に構成されており、化粧品としての外
観、使用性や使用感を得るために、種々の検討がなされ
ている。油性固形化粧料は、油性成分を配合しているた
め、しっとり感等は得られるが、水々しい使用感は得ら
れなかった。また、水及びコレステリルヒドロキシ脂肪
酸を配合し発汗を防止する技術が知られているが(特公
平4−40324号公報)、多量の水を配合すると 、
系の安定性が悪くなるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多量の水を配合する技
術として、ペースト状シリコーン組成物を用いて、油性
メークアップ化粧料に水を配合するもの(特開平5−1
39929号公報)があるが、油を多量に配合すると油
っぽさがでて使用感が悪くなるという欠点があった。そ
こで、水々しい使用感が得られ、うるおい感の持続性に
優れた油性固形化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み、鋭意検討の結果、部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物に水性成分を保持させ、
特定量の油性成分を配合することにより使用時に水々し
い使用感が得られ、うるおい感の持続性に優れた油性固
形化粧料が得られることを見出し本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は次の(a)〜(c)成
分 (a)部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキ
サン重合物0.01〜10重量%(以下、単に「%」で
示す。) (b)固体油及び/又は半固体油を全油性成分中に5〜
60%含有する油性成分40〜90% (c)水性成分5〜50% を含有することを特徴とする油性固形化粧料を提供する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される(a)成分である部分架橋型ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン重合物とは、オルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンと脂肪族不飽和基含有
化合物とを付加重合させたもので、特開平4−2729
32号公報、特開平5−140320号公報等に記載さ
れているものが例示される。部分架橋型ポリエーテル変
性オルガノポリシロキサン重合物は、下記一般式(1) R1 a2 bcSiO(4-a-b-c)/2 …(1) {式中、R1は同種又は異種の炭素数1〜18の非置
換、又は置換のアルキル基、アリール基、アラルキル基
又はハロゲン化炭化水素基、R2は一般式Cn2nO(C
24O)d(C36O)e3〔ここでR3は水素原子又は
炭素数1〜10の飽和脂肪族炭化水素基もしくは−(C
O)−R4(R4は炭素数1〜5の飽和脂肪族炭化水素
基)で示される基、dは2〜200の整数、eは0〜2
00の整数、d+eは3〜200の整数、nは2〜6を
それぞれ示す〕で示されるポリオキシアルキレン基、a
は1.0≦a≦2.5、bは0.001≦b≦1.0、
cは0.001≦c≦1.0をそれぞれ示す}で表わさ
れるオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び/又は
一般式(2) R1 fgSiO(4-f-g)/2 …(2) (式中、R1は上記と同じ、fは1.0≦f≦3.0、
gは0.001≦g≦1.5をそれぞれ示す)で表わさ
れるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと一般式
(A) Cm2m-1O(C24O)h(C36O)im2m-1 …(A) (式中、hは2〜200の整数、iは0〜200の整
数、h+iは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ
示す)で表わされるポリオキシアルキレン及び/又は一
般式(B) R1 j5 kSiO(4-j-k)/2 …(B) (式中、R1は前記に同じ、R5は末端に脂肪族不飽和基
を有する炭素数2〜10の1価炭化水素基、jは1.0
≦j≦3.0、kは0.001≦k≦1.5をそれぞれ
示す)で表わされるオルガノポリシロキサンとの組合せ
において、上記一般式(1)及び/又は一般式(A)で
表わされる成分を必須成分とする重合物である。
【0007】部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリ
シロキサン重合物は、本発明の油性固形化粧料中に0.
01〜10%の範囲で配合され、好ましくは、0.1〜
7%である。配合量が0.01%未満では、水系成分の
配合量が制限され、水々しい使用感及びうるおい感の持
続に優れた油性固形化粧料を提供する事ができない。ま
た、油性固形化粧料に10%を超えて配合すると使用感
が重くなるなるため好ましくない。また、これらの部分
架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合物
は必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。
【0008】本発明に使用される(b)成分である油性
成分の固体油としては、通常化粧品原料として許容され
る融点40℃以上の固体油であれば特に限定されず、炭
化水素、ロウ、硬化油、高級脂肪酸、高級アルコール等
が使用できる。具体的には、例えば固体パラフィンワッ
クス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツ
ロウ、モクロウ、ゲイロウ、ポリエチレンワックス、硬
化ヒマシ油、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ス
テアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルア
ルコールなどが挙げられる。
【0009】半固体油としては、通常化粧品原料として
許容される25℃でペースト状の半固体油であれば特に
限定されず、炭化水素、植物油、動物油、高級脂肪酸エ
ステル、架橋型シリコーン等が使用できる。具体的に
は、ワセリン、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、
ラノリン、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロ
イル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・
オクチルドデシル)、架橋型メチルポリシロキサン、架
橋型メチルフェニルポリシロキサン、などが挙げられ
る。
【0010】油性成分として前記固体油及び半固体油の
ほかに、化粧品一般に使用される液体油、揮発性油等が
使用できる。動物油、植物油、鉱物油、合成油を問わ
ず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、エステル類、脂肪酸
類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油、
親油性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、流動パ
ラフィン、スクワラン、ポリブテン、ワセリン、オリー
ブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、液
状ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸
イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ポ
リイソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸、
オレイン酸、イソステアリルアルコール、オレイルアル
コール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メ
チルシクロポリシロキサン、パーフルオロオクタン、パ
ーフルオロデカン、グリセリンモノステアレート、ソル
ビタントリステアレート等が挙げられる。
【0011】本発明に使用される油性成分は、本発明の
油性固形化粧料中に40〜90%の範囲で配合され、好
ましくは、40〜85%である。配合量が40%未満で
は、油性固形化粧料として使用性を満足し、且つ形状を
保持することは困難あり、90%を超えると、水々しい
使用感が得られにくくなる。更に、固体油及び/又は半
固体油の配合量は、油性成分中の5〜60%の範囲で配
合され、好ましくは、5〜50%である。配合量が5%
未満では、油性固形化粧料として形状を保持することが
困難あり、60%を超えると、油性固形化粧料の使用性
が悪くなる。これらの油性成分は、必要に応じて、固体
油又は半固体油の1種又は2種以上、それ以外の油性成
分の1種又は2種以上を用いることができる。
【0012】本発明に使用される(c)成分である水性
成分とは、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例え
ば、プロピレングリコール・1,3−ブチレングリコー
ル・ジプロピレングリコール・ポリエチレングリコール
等のグリコール類、グリセリン・ジグリセリン・ポリグ
リセリン等のグリセロール類、ソルビトール・マルチト
ール・ショ糖・でんぷん糖・ラクチトール等の糖類、グ
アーガム・コンドロイチン硫酸ナトリウム・ヒアルロン
酸ナトリウム・アラビアガム・アルギン酸ナトリウム・
カラギーナン・メチルセルロース・ヒドロキシエチルセ
ルロース・カルボキシメチルセルロース・カルボキシビ
ニルポリマー・ポリビニルアルコール・ポリビニルピロ
リドン・アルキル化カルボキシビニルポリマー・ポリア
クリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム
・塩化マグネシウム・乳酸ナトリウム等の塩類、アロエ
ベラ・ウィッチヘーゼル・ハマメリス・キュウリ・レモ
ン・ラベンダー・ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げ
られ、必要に応じて、これらの1種又は2種以上を使用
することができる。
【0013】発明に使用される水性成分は、本発明の油
性固形化粧料中に、5〜50%の範囲で配合され、好ま
しくは、5〜45%である。配合量が5%未満では、水
々しい使用感を得ることが困難であり、50%を超える
と、油性固形化粧料の形状を安定に保持することが困難
となる。又、水性成分中に水として5〜100%含有す
ることが好ましい。
【0014】また、必要に応じて成分(d)粉体を配合
することも可能であり、粉体は通常化粧料に配合される
粉体であれば何れでもよく、形状も球状、板状、針状等
特に限定することなく配合できる。無機粉体としてはタ
ルク、カオリン、合成マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、無水ケイ酸、硫
酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、一酸化チタン、酸化クロム、コンジョ
ウ、群青、酸化鉄雲母、酸化鉄雲母チタン、雲母チタ
ン、オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。有機粉体とし
ては、タール系色素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉
末、シリコーン粉末、メチルメタアクリレート、ポリテ
トラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シル
クパウダー、結晶セルロース、チッ化硼素等が挙げら
れ、必要に応じて、1種又は2種以上を使用することが
でき、更に、複合化して使用することができる。尚、こ
れらの化粧用粉体は、フッ素化合物、シリコーン系油
剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等を用いて表面処
理を施したものがより好ましく用いられ、例えば、フッ
素化合物としてはパーフルオロアルキルシラン、パーフ
ルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩、
パーフルオロポリエーテル(誘導体)等が挙げられ、シ
リコーン系油剤としてはメチルハイドロジェンポリシロ
キサン、メチルポリシロキサン等が挙げられる。これら
の処理は単独で、又は2種以上の処理剤を組み合わせて
使用される。
【0015】その他、効果を妨げない範囲で通常化粧料
に用いられている成分である界面活性剤、紫外線吸収
剤、保湿剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料など
を配合することができる。界面活性剤としては、例え
ば、非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付
加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキ
シアルキレン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコ
ーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、ス
テアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無
機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸酸塩、アルキルス
ルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメ
チルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アル
キル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸
塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキル
アミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルス
ルホコハク酸塩等が挙げられる。両性界面活性剤として
は、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、
硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のも
のがあり、人体に対して安全とされるものが使用でき
る。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カ
ルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジア
ルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリ
アルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイ
ン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエ
チレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1
−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタイン等が挙げられる。
【0016】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0017】保湿剤としては、(c)成分以外のもの
で、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラス
チン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、
例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げら
れる。美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、
生薬等が挙げられる。防腐剤としては、例えばパラオキ
シ安息香酸アルキル、フェノキシエタノール等が挙げら
る。
【0018】本発明の油性固形化粧料としては、口紅、
リップクリーム、ファンデーション、頬紅、アイカラ
ー、眉墨、アイライナー、スキンケア製品、頭髪製品等
が挙げられる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0020】製造例1 部分架橋型ポリエーテル変性オ
ルガノポリシロキサン重合物 反応器中に、平均組成式(3)
【0021】
【化1】
【0022】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン100g、エタノール62g、平均組成式がC
2=CHCH2O(C24O)10CH2CH=CH2で示
されるポリオキシアルキレン23.6g及び塩化白金酸
3%のエタノール溶液0.3gを仕込み、内温を70〜
80℃に維持して2時間撹拌した後、減圧下で溶媒を除
去し、粒状の重合物を得た。
【0023】製造例2 部分架橋型ポリエーテル変性オ
ルガノポリシロキサン重合物 反応器中に、平均組成式(4)
【0024】
【化2】
【0025】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン100g、エタノール62g、平均組成式がC
2=CHCH2O(C24O)10CH2CH=CH2で示
されるポリオキシアルキレン2.6g及び塩化白金酸3
%のエタノール溶液0.3gを仕込み、内温を70〜8
0℃に維持して2時間撹拌した後、減圧下で溶媒を除去
し、粒状の重合物を得た。
【0026】実施例1〜3及び比較例1〜3:口紅 表1に示す組成の口紅を調製し、使用時の水々しさ、使
用中のうるおい感の持続及び油性固形化粧料としての使
用性について官能評価を行い、油性固形化粧料としての
形状保持性を観察した。その結果も併せて表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】注1:メチルポリシロキサン・メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン処理(3.5%)
【0029】(製造方法) A.成分(1)、(2)を均一に混合した後、成分(1
1)〜(14)を加え、均一に混合する。 B.成分(3)〜(10)加熱溶解後Aを添加し更に均
一に混合する。 C.気密容器に充填成型し、口紅を得る。
【0030】(評価方法) 評価項目: イ.使用時の水々しさ ロ.使用後のうるおい感の持続 ハ.油性固形化粧料としての使用性 ニ.油性固形化粧料としての形状保持性
【0031】評価:各試料について、専門パネル20名
による使用テストを行ない、イ〜ハについては、5段階
評価の平均点に基づいて下記基準で判定した。ニについ
ては、1カ月間使用後の形状を目視にて観察し、形状が
保持されていると評価した人数により判定した。
【0032】評価基準 イ.水々しい使用感 5点:非常に水々しくひんやり感を感じる 4点:水々しくひんやり感を感じる 3点:水々しさを感じる 2点:わずかに水々しさを感じる 1点:水々しくない ロ.使用後のうるおい感の持続 5点:非常にうるおい感の持続を感じ、4時間程度シッ
トリうるおった感じがする。 4点:うるおい感の持続を感じ、2時間程度シットリと
うるおった感じがする。 3点:うるおい感の持続を感じ、1時間程度シットリと
うるおった感じがする。 2点:わずかにうるおい感の持続を感じる。 1点:うるおい感の持続は感じない。 ハ.油性固形化粧料としての使用性 5点:なめらかにのび違和感なく使用できる。 4点:違和感なく使用できる。 3点:使用できる。 2点:違和感はあるが、使用できる。 1点:使用できない。
【0033】判定基準 イ〜ハ ◎:4.0点以上 ○:3.0点以上4.0点未満 △:2.0点以上3.0点未満 ×:2.0点未満 ニ.油性固形化粧料としての形状保持性(皿からのはみ
出し、使用中の折れ、変形等の形状の崩れが無く、使用
に全く支障がない) 形状が保持されていると評価した人数 ◎:20名 ○:18〜19名 △:15〜17名 ×:14名以下
【0034】本発明の実施例1〜3の油性固形化粧料
は、油相中に(a)成分により保持された水性成分が安
定に存在し、使用時には、水性成分が塗布部に広がるこ
とにより、今までの油性固形化粧料にない水々しさが得
られ、表1の結果から明らかなように、比較例1〜3に
比べ、使用後のうるおい感の持続性、油性固形化粧料と
しての使用性、形状保持性の全てにおいて優れたもので
あった。
【0035】実施例4:リップクリ−ム (成分) (%) 1.製造例1の部分架橋型ポリエーテル変性 オルガノポリシロキサン重合物 4.5 2.ジメチルポリシロキサン(6cSt) 10.5 3.キャンデリラワックス 4 4.セレシン 3 5.ヒマシ油 13 6.ワセリン 10 7.スクワラン 5 8.防腐剤 0.2 9.プロピレングリコール 7.8 10.精製水 42 (製造方法) A.成分(1)、(2)を均一に混合した後、成分
(8)〜(10)を加え、均一に混合する。 B.成分(3)〜(7)加熱溶解後Aを添加し更に均一
に混合する。 C.気密容器に充填成型し、リップクリームを得る。 本発明のリップクリームは、使用時の水々しさ、使用後
のうるおい感の持続、油性固形化粧料としての使用性、
形状保持性の全てにおいて優れたものであった。
【0036】実施例5:ファンデーション (成分) (%) 1.製造例2の部分架橋型ポリエーテル変性 オルガノポリシロキサン重合物 0.5 2.ジメチルポリシロキサン(6cSt) 10 3.トリオクタン酸グリセリル 10 4.セレシンワックス 5 5.マイクロクリスタリンワックス 15 6.2−エチルヘキサン酸セチル 24 7.セスキオレイン酸ソルビタン 1 8.シリコ−ン化合物処理着色顔料 注1 10 9.フッ素化合物処理 ナイロンパウダー 注2 10 10.フッ素化合物処理タルク 注3 4 11.防腐剤 0.2 12.ポリエチレングリコール 3 13.1,3−ブチレングリコ−ル 2 14.クエン酸ソーダ 0.3 15.精製水 5 注2:パーフルオロポリエーテル処理(5%) 注3:パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノー
ルアミン塩処理(5%) (製造方法) A.成分(1)、(2)を均一に混合した後、成分(1
1)〜(15)を加え、均一に混合する。 B.成分(3)〜(10)加熱溶解後Aを添加し更に均
一に混合する。 C.皿に充填後、気密容器に入れ、ファンデ−ションを
得る。 本発明のファンデーションは、使用時の水々しさ、使用
後のうるおい感の持続、油性固形化粧料としての使用
性、形状保持性の全てにおいて優れたものであった。
【0037】実施例6:アイカラー&アイブロー (成分) (%) 1.製造例1の部分架橋型ポリエーテル変性 オルガノポリシロキサン重合物 3 2.ジメチルポリシロキサン(6cSt) 7 3.キャンデリラワックス 14 4.カルナウバワックス 3 5.セレシン 5 6.トリオクタン酸グリセリル 26.8 7.トリイソステアリン酸グリセリル 10 8.油剤処理タルク 注4 5 9.チッ化硼素 2 10.着色顔料 8 11.防腐剤 0.2 12.グリセリン 3 13.1,3−ブチレングリコール 3 14.精製水 10 注4:スクワラン・マイクロクリスタリンワックス処理
(10%) (製造方法) A.成分(1)、(2)を均一に混合した後、成分(1
1)〜(14)を加え、均一に混合する。 B.成分(3)〜(10)加熱溶解後Aを添加し更に均
一に混合する。 C.気密容器に充填成型し、アイカラー&アイブローを
得る。 本発明のアイカラー&アイブローは、使用時の水々し
さ、使用後のうるおい感の持続、油性固形化粧料として
の使用性、形状保持性の全てにおいて優れたものであっ
た。
【0038】
【発明の効果】本発明の油性固形化粧料は、部分架橋型
ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合物に水系
成分を保持させ、特定量の油性成分を配合することによ
り従来にない水々しい使用感と化粧後のうるおい感の持
続性に優れ、油性固形化粧料としての使用性、形状保持
性も良好なものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(c); (a)部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキ
    サン重合物0.01〜10重量% (b)固体油及び/又は半固体油を全油性成分中に5〜
    60重量%含有する油性成分40〜90重量% (c)水性成分5〜50重量% を含有することを特徴とする油性固形化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、(d)成分として粉体を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の油性固形化粧料。
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