JP2000344616A - 固形化粧料 - Google Patents
固形化粧料Info
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Abstract
かで、粉ちりがない等の優れた使用感触を有し、しかも
使用に耐えうる強度を有する優れた固形化粧料を提供す
る。 【解決手段】結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる固
形化粧料において、球状及び/又は粒状の有機粉体を含
有する固形粉末化粧料、部分架橋型オルガノポリシロキ
サンを含有する固形粉末化粧料、アラビアゴムを含有す
る固形粉末化粧料。更には、前記有機粉体が異種のオル
ガノポリシロキサンからなる複合粉体である固形粉末化
粧料。
Description
潤性粘土鉱物を用いる固形化粧料に関し、更に詳しく
は、肌への付着が良好であり、滑らかで、塗布時の粉ち
りがない等の優れた使用感触を有し、しかも使用に耐え
うる強度を有する優れた固形化粧料に関するものであ
る。
粉体と油剤とを混合して皿状容器に圧縮固化させる方
法、ワックスを含有する油剤に粉体を分散させ該ワック
スが溶融した状態で容器に流し込み、その後、冷却固化
させる方法、水膨潤性粘土鉱物を含有する粉体と水を混
合し、容器又は充填型に充填し、その後、水を乾燥して
固化させる方法等の技術が用いられていた。
器に圧縮固化させる方法は、成型品の形状が皿状等の圧
縮しやすい形状に限られる欠点と、滑らかな使用感触を
演出するために、球状や板状の粉体を多量に含有すると
圧縮固化しにくくなる場合があった。また、ワックスを
溶融して固化させる方法は、化粧料を皮膚に塗布した時
に油っぽさ等の好ましくない使用感を有していた。更
に、水膨潤性粘土鉱物を用いて固化させる方法では、水
膨潤性粘土鉱物に由来する、好ましくないざらざらとし
た使用感触を有する場合があった。
鑑み、鋭意研究した結果、結合剤として水膨潤性粘土鉱
物を用いる固形化粧料において、球状及び/又は粒状の
有機粉体を含有することによって、滑らかな使用感触を
有し、更に、その有機粉体が異種のオルガノポリシロキ
サンからなる複合粉体であると、滑らかな使用感触が更
に向上する固形化粧料が得られることを見出した。ま
た、結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる固形化粧料
において、部分架橋型オルガノポリシロキサンを含有す
ることにより、肌への良好な付着性を有しながら、粉ち
りが少ない固形化粧料が得られることを見出した。更
に、結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる固形化粧料
において、アラビアゴムを配合することにより、肌への
良好な付着性を有しながら、使用に耐えうる強度を有す
る固形化粧料が得られることを見出した。そして、結合
剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる固形化粧料におい
て、球状及び/又は粒状の有機粉体、部分架橋型オルガ
ノポリシロキサン、アラビアゴムとを含有することによ
って、滑らかな使用感触を有し、肌への良好な付着性を
有しながら、粉ちりがなく、使用に耐えうる強度を有す
る優れた固形化粧料が得られ、更に、その有機粉体が異
種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体である
と、前記優れた品質がより向上することを見出した。そ
こで、本発明者は、これら見出された知見により本発明
を完成させた。
水膨潤性粘土鉱物を用いる固形化粧料において、球状及
び/又は粒状の有機粉体を含有することを特徴とする固
形化粧料、第二は、結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用
いる固形化粧料において、部分架橋型オルガノポリシロ
キサンを含有することを特徴とする固形化粧料、第三
は、結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる固形化粧料
において、アラビアゴムを含有することを特徴とする固
形化粧料、第四は、結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用
いる固形化粧料において、球状及び/又は粒状の有機粉
体、部分架橋型オルガノポリシロキサン、アラビアゴム
とを含有することを特徴とする固形化粧料、第五は、有
機粉体が異種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉
体である前記第一又は第四の固形化粧料を提供するもの
である。
本発明の固形化粧料は、粉体と結合剤である水膨潤性粘
土鉱物、及び必要な場合は油剤とを混合し、水やアルコ
ール等の溶剤を加えて混練した後、容器に充填するか又
は希望する形状にそのまま成型し、乾燥して得られるも
のである。
は、水又はアルコール等の溶剤と混合し、乾燥させるこ
とによって固化作用を有するものである。具体的には、
例えば、ベントナイト、スメクタイト、モンモリロナイ
ト、ビーデライト、ノントライト、ヘクトライト等が挙
げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ
る。この水膨潤性粘土鉱物の平均粒径は、0.1〜50
μmの範囲であると、ざらざらとした感触やきしみ感が
ないため、より好ましい。本発明の固形化粧料における
水膨潤性粘土鉱物の含有量は、0.1〜10重量%(以
下単に「%」と略す)の範囲であると、良好な強度を保
持しつつ、良好な使用感触が得られるため、より好まし
い。
有機粉体とは、肌上で粒子が回転することにより、滑ら
かな使用感触を発現させるものである。具体的には、例
えば、ナイロンパウダー、ポリアクリル酸メチル等のポ
リアクリル酸アルキルパウダー、シリコーンパウダー、
ポリスチレンパウダー、ポリエチレンパウダー等挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。こ
の球状及び/又は粒状の有機粉体の平均粒径は、0.1
〜50μmの範囲であると、滑らかな使用感触が得られ
るので、より好ましい。本発明の固形化粧料における球
状及び/又は粒状の有機粉体含有量は、1〜50%の範
囲であると、良好な強度を保持しつつ、良好な使用感触
が得られるため、より好ましい。
有機粉体が、異種のオルガノポリシロキサンからなる複
合粉体であると、滑らかさが非常に良好である。この異
種のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体とは、
(a)ビニル基含有オルガノポリシロキサン(b)オル
ガノハイドロジェンポリシロキサンとを油系中に含む水
中油型乳化物に触媒を加えて反応させ、球状微粒子の水
分散液とした後、その水分散液にアルカリ性物質又はア
ルカリ性水溶液とオルガノトリアルコキシシランを添加
し、オルガノトリアルコキシシランを加水分解、縮合反
応させた後、乾燥させて得られる複合粉体である。異種
のオルガノポリシロキサンからなる複合粉体の平均粒径
は、0.1〜100μmの範囲であると、滑らかな使用
感触が得られるため、より向上するため好ましい。
リシロキサンとは、化粧料塗布時に粉ちりを抑えるのに
有効なものである。具体的には、ベンゼンに不溶である
が、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋
構造を有するオルガノポリシロキサン重合物で、特公平
8−6035号公報等に記載されているものが例示され
る。市販品としては、部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン重合物にシリコーン油を配合したものとして、例え
ば、KSG15、KSG16、KSG17、KSG18
(何れも、信越化学工業社製)等が挙げられ、これらを
一種又は二種以上用いることができる。本発明の固形化
粧料における部分架橋型オルガノポリシロキサンの含有
量は、1〜30%の範囲であると、粉ちりを抑える効果
と化粧料の肌への密着性がより向上するため、より好ま
しい。
又はアルコール等の溶剤に溶解又は分散するものであ
り、粉体同士の結合作用を高めるものである。アラビア
ゴムは、カルボキシメチルセルロースナトリウムやポリ
ビニルピロリドン等の水溶性高分子の結合剤と異なり、
乾燥した後に、固形化粧料の外周部のみ固化作用を起こ
すもので、使用時に化粧料が指等に付着するのを防ぐ効
果があり、適度に化粧料が崩れるため、肌に化粧料を塗
布することができ、且つ、使用に耐えうる強度を保持す
ることができる。例えば、ペンシル状固形化粧料の場合
は、シャープナー等で外周部を削ることにより、内部は
柔らかく肌への付着に優れるといった効果を有する。こ
のようなアラビアゴムは、市販品として、例えば、アラ
ビックコールSS(三栄薬品貿易社製)等が挙げられ
る。本発明に固形化粧料におけるアラビアゴムの含有量
は、0.1〜20%の範囲であると、使用に耐え得る強
度と使用感触がより向上するため、好ましい。
の粉体としては、通常化粧料において、着色剤、感触調
整剤、賦形剤、紫外線遮断剤等の目的で用いられる粉体
であり、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、
顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等に
より特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機
粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具
体的には、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群
青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ア
ルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化ク
ロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリ
サイト、タルク、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等
の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化
鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理
雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、
ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリ
ロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニ
リデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダ
ー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジ
ン、タール系顔料等の有機粉体類、微粒子酸化チタン被
覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バ
リウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸
化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、こ
れらを一種又は二種以上用いることができる。尚、これ
ら粉体は、シリコーン類、フッ素化合物、金属石鹸類、
油剤等の通常公知の方法により、表面処理して用いても
良い。本発明に固形化粧料における粉体の含有量は、化
粧料の用途によって異なるが、概ね40〜99%の範囲
である。
制、肌への付着性向上、エモリエント感の付与、化粧持
続性の向上等の目的で、通常化粧料に用いられる油剤が
配合可能であり、動物油、植物油、合成油等の起源及
び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問
わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステ
ル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油
類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げら
れる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセ
リン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワッ
クス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプス
ワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホ
バ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミ
ツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラ
ワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネー
ト、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸
グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイ
ソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリ
ル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン
酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エス
テル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、
ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン
酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアル
コール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレ
イルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニル
アルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポ
リシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ
素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリ
エーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン
等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリ
ン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリ
ン誘導体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上
用いることができる。本発明に固形化粧料における油剤
の含有量は、化粧料の用途によって異なるが、概ね0〜
20%の範囲である。
分の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、界面
活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、冷感剤、酸化防止剤、
美容成分、水性成分、防腐剤、香料等を、本発明の効果
を損なわない範囲で適宜配合することができる。
ば、水膨潤性粘土鉱物、球状及び/又は粒状の有機粉
体、部分架橋型オルガノポリシロキサン、アラビアゴ
ム、油剤、その他成分からなる化粧料組成物を混合機に
より混合し、この化粧料組成物に溶剤を加えて混練した
後、容器に充填するか又は希望する形状にそのまま成型
し、乾燥させて溶剤を除去することにより得られるもの
である。
剤は、エタノール、イソプロピルアルコール、水、ヘキ
サン、揮発性シリコーン、揮発性炭化水素等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。こ
の中でも、溶剤の回収のし易さより、エタノール、水、
及び水とエタノールの混合溶剤等が、より好ましい。水
とエタノールの混合溶剤の混合比は、重量比としては、
水:エタノール=3:7〜9:1の範囲が好ましい。
る、化粧料組成物に添加する溶剤の重量比は、皿や容器
の形状や、充填する際の充填機器により影響されるもの
であり、例えば、押し出し成型機を用いる場合は、化粧
料組成物:溶剤=40:60〜95:5が好ましく、ス
ラリー充填機を用いる場合は、化粧料組成物:溶剤=
8:2〜1:3が好ましい。
る、溶剤の除去方法としては、特に限定されず、例え
ば、容器底部から化粧料基材と溶剤の混合物を充填中に
上部より溶剤の吸収体を通して除去する方法、底面が網
状になった容器の上部から化粧料基材と溶剤の混合物を
充填中に底部より除去する方法、容器に化粧料基材と溶
剤の混合物を充填した後、室温又は加温して溶剤を乾燥
除去する方法等が挙げられる。
ンデーション、頬紅、アイライナー、口紅等のメークア
ップ化粧料、ボデイパウダ―、制汗パウダー等のスキン
ケア化粧料等が挙げられるが、この中でも、本発明の効
果が発揮されやすい化粧料は、メークアップ化粧料であ
る。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
体 次の化学式(1)で示される粘度が600cStのメチ
ルビニルシロキサン500gと、次の化学式(2)で示
される粘度が30cStのメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン20gを、1リットルのガラスビーカーに仕込
み、ホモミキサーを用いて2,000rpmで撹拌混合
した後、ポリオキシエチレン(付加モル数;9モル)オ
クチルフェニルエーテル1g、水150gを加えて6,
000rpmで撹拌、転相してから更に2,000rp
m撹拌下、水329gを加え、O/W型エマルションを
得た。
よる撹拌装置の付いたガラスフラスコに移し、室温で撹
拌下、塩化白金酸−オレフィン錯体のトルエン溶液(白
金含有量0.05%)1gと、ポリオキシエチレン(付
加モル数;9モル)オクチルフェニルエーテル1gの混
合物を添加、12時間反応を行ない、球状微粒子分散液
を得た。この分散液中の球状微粒子の平均粒径をコール
ターカウンター(コールターエレクトロニクス社製)を
用いて測定したところ、15μmであった。次に、この
球状微粒子分散液580g、水2,290g,及びアン
モニア水(濃度28重量%)60gを3リットルのガラ
スフラスコに仕込み、10℃、200rpmの条件で錨
型撹拌翼により撹拌を行ない、メチルトリメトキシシラ
ン65gを20分かけて滴下した。液温5〜15℃で4
時間撹拌、更に55〜60℃で1時間撹拌して得られた
液を加圧濾過器を用いて水約30%のケーキ状物とし、
更に熱風循環乾燥機中で105℃で乾燥した後、ジェッ
トミルで解砕して複合粉体が得られた。この複合粉体を
界面活性剤を用いて水に分散させ、その平均粒径をコー
ルターカウンターで測定したところ、15μmであっ
た。また、この複合粉体は、重量分析により、前記球状
微粒子100重量部に対してポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂が10重量部複合化された球状複合粉体あっ
た。
体 前記した製造例1のメチルトリメトキシシラン65gを
メチルトリメトキシシラン55gとγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン10gの混合物としたほか
は、製造例1と同様にして複合粉体を作成した。この複
合粉体を界面活性剤を用いて水に分散させ、その平均粒
径をコールターカウンターで測定したところ、15μm
であった。また、この複合粉体は、重量分析により、前
記球状微粒子100重量部に対してポリオルガノシルセ
スキオキサン樹脂が11重量部複合化された球状複合粉
体あった。
体 前記した製造例1におけるO/W型エマルション作成時
に使用したポリオキシエチレン(付加モル数;9モル)
オクチルフェニルエーテルを5gとし、製造例1と同様
にして球状微粒子分散液を得たが、この分散液中の粒子
の平均粒径はコールターカウンターを用いて測定したと
ころ、3μmであった。この球状微粒子分散液を製造例
1と同様にして複合粉体を作成した。この複合粉体を界
面活性剤を用いて水に分散させ、その平均粒径をコール
ターカウンターで測定したところ、3μmであった。ま
た、この複合粉体は、重量分析により、前記球状微粒子
100重量部に対してポリオルガノシルセスキオキサン
樹脂が10重量部複合化された球状複合粉体であった。
ック状アイシャドウ 表1〜表4に示す組成のスティック状アイシャドウを調
製し、肌への化粧料の付着の良さ、塗布時の滑らかさ、
塗布時の粉ちりのなさ等の使用感触及び強度について以
下に示す評価方法により評価し、その結果も併せて表1
〜表4に示す。
溶剤(水:エタノール=3:1)30部を添加混合す
る。 C:Bを押し出し成型機により、棒状に成型し、乾燥さ
せ、スティック状アイシャドウを得た。
及び比較例1〜4のスティック状アイシャドウを化粧品
専門パネル16人に使用してもらい、肌への化粧料の付
着の良さ(付着の良さ)、塗布時の滑らかさ(滑らか
さ)、塗布時の粉ちりのなさ(粉ちりのなさ)等の使用
感触及び強度について下記5段階評価基準及び判定基準
により判定した。
及び比較例1〜4のスティック状アイシャドウを50c
mの高さからコンクリート上のタイルの上に5本落下さ
せたときの状態を観察し、以下のように評価、判定し
た。
〜4のスティック状アイシャドウは、付着の良さ、滑ら
かさ、粉ちりのなさ等の使用感触に優れ、しかも強度も
良好であった。一方、比較例1のスティック状アイシャ
ドウは、滑らかさと強度は良好であったが、肌への付着
性悪く、塗布時の粉ちりするものであった。
〜7のスティック状アイシャドウは、付着の良さ、滑ら
かさ、粉ちりのなさ等の使用感触に優れ、しかも強度も
良好であった。一方、比較例2〜3のスティック状アイ
シャドウは、粉ちりのなさと強度は良好であったが、肌
への付着性が悪く、滑らかな使用感触が得られなかっ
た。
〜10のスティック状アイシャドウは、付着の良さ、粉
ちりのなさ等の使用感触に優れ、しかも強度も良好であ
った。一方、比較例4のスティック状アイシャドウは、
粉ちりのなさと強度は良好であったが、肌への付着性が
悪いものであった。
1〜14のスティック状アイシャドウは、付着の良さ、
滑らかさ、粉ちりのなさ等の使用感触に優れ、しかも強
度も良好であった。
溶剤(水:エタノール=9:1)110部を添加混合す
る。 C:Bを押し出し成型機により、棒状に成型し、乾燥さ
せ、スティック状ファンデーションを得た。 実施例15のパウダーファンデーションは、付着の良
さ、滑らかさ、粉ちりのなさ等の使用感触に優れ、しか
も強度も良好であった。
好であり、化粧料塗布時の滑らかで、粉ちりがない等の
優れた使用感触を有し、しかも使用に耐えうる強度を有
する優れた特性を有していた。
Claims (5)
- 【請求項1】 結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる
固形化粧料において、球状及び/又は粒状の有機粉体を
含有することを特徴とする固形化粧料。 - 【請求項2】 結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる
固形化粧料において、部分架橋型オルガノポリシロキサ
ンを含有することを特徴とする固形化粧料。 - 【請求項3】 結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる
固形化粧料において、アラビアゴムを含有することを特
徴とする固形化粧料。 - 【請求項4】 結合剤として水膨潤性粘土鉱物を用いる
固形化粧料において、球状及び/又は粒状の有機粉体、
部分架橋型オルガノポリシロキサン、アラビアゴムとを
含有することを特徴とする固形化粧料。 - 【請求項5】 有機粉体が異種のオルガノポリシロキサ
ンからなる複合粉体であることを特徴とする請求項1又
は4記載の固形化粧料。
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