JPH11100311A - 固形化粧料 - Google Patents

固形化粧料

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JPH11100311A
JPH11100311A JP14408898A JP14408898A JPH11100311A JP H11100311 A JPH11100311 A JP H11100311A JP 14408898 A JP14408898 A JP 14408898A JP 14408898 A JP14408898 A JP 14408898A JP H11100311 A JPH11100311 A JP H11100311A
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Japan
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powder
solvent
foamed resin
resin powder
slurry
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JP14408898A
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Masahide Shimoyama
雅秀 下山
Minoru Onaki
稔 小名木
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分散性及び隠蔽性に優れ、伸び広がりが軽くソ
フトである使用感、肌への負担感が無い仕上がり効果を
有し、充填成型性が良好で、耐衝撃性に優れた固形化粧
料。 【構成】表面が無機粉体で被覆されている中空発泡樹脂
粉体を含有する組成物に溶剤を混合してスラリーとし、
該スラリーを容器又は中皿に充填し、その後、前記溶剤
を除去することにより得られる固形化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面が無機粉体で被覆
されている中空発泡樹脂粉体を含有し、分散性及び隠蔽
性に優れ、伸び広がりが軽くソフトである使用感と肌負
担感が無い仕上がり効果を有する、充填成型性と耐衝撃
性に優れた固形化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固形剤型の化粧料は、携帯のしやすさ
や、指や手が汚れない等の使用性の簡便さにより化粧料
に数多く使用されている剤型である。従来、この固形剤
型の化粧料としては、粉体の凝集力や油分の付着力、プ
レス成型する時の圧力等により固形状に成型する固形粉
末化粧料、油剤の固化作用により固形状に成型する油性
固形化粧料の主に二種類の剤型が用いられていた。
【0003】一方、中空発泡樹脂粉体は、比重が小さ
く、吸油量が大きく、弾力性を有することが特徴である
ため、化粧料に配合すると、伸び広がりが軽くソフトで
ある使用感、肌負担感が無い仕上がり効果が得られるも
のである。しかしながら、従来の固形粉末化粧料では、
この粉体の特徴の一つである弾力性を有するが故に、通
常の製造方法であるプレス成型では容器又は中皿に成型
できないか、又は、成型できたとしても固形強度が弱
く、化粧料使用時に誤って落下した時に割れる場合があ
る等、耐衝撃性においても満足できるものではなかっ
た。また、油性固形化粧料では、中空発泡樹脂粉体を配
合すると、この粉体の特徴の一つである吸油量が大きい
ために、通常の油性固形化粧料の容器への充填方法であ
る、加熱して流動性を付与した化粧料組成物を容器又は
中皿に流し込む方法では、化粧料組成物が加熱しても流
動しなくなり、充填成型性に劣る場合があった。更に、
中空発泡樹脂粉体は、配合される他の成分との比重差が
大きいため、均一分散することが難しかった。また、肌
を隠蔽する目的のメーキャップ化粧料においては、肌を
隠蔽する効果低下する場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、中空発泡樹脂
粉体を含有し、分散性及び隠蔽性に優れ、伸び広がりが
軽くソフトである使用感、肌負担感が無い仕上がり効果
を有し、充填成型性と耐衝撃性に優れた固形化粧料の開
発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実状
において鋭意検討を重ねた結果、表面が無機粉体で被覆
されている中空発泡樹脂粉体を含有する組成物と溶剤と
を混合してスラリーとし、該スラリーを容器又は中皿に
充填した後、前記溶媒を除去して得られた固形化粧料
が、分散性及び隠蔽性に優れ、伸び広がりが軽くソフト
である使用感、肌負担感が無い仕上がり効果を有し、充
填成型性と耐衝撃性が優れることを見出し、本発明を完
成させた。
【0006】以下、本発明の構成について説明する。本
発明の固形化粧料に使用される表面が無機粉体で被覆さ
れている中空発泡樹脂粉体は、本発明の固形化粧料の、
伸び広がりが軽くソフトである使用感、肌への負担感が
無い仕上がり効果を向上させるために必要な成分であ
る。表面が無機粉体で被覆されている中空発泡樹脂粉体
における中空発泡樹脂粉体は、加熱により気化する揮発
性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、膨張又は
発泡せしめて得られるものをいう。
【0007】この中空発泡樹脂粉体の外殻を形成する樹
脂としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、メチル
ビニルエーテル等のビニル系モノマー、アクリル酸、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のアクリ
ル系モノマー、スチレン、塩化ビニリデン、ジビニルベ
ンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等から選
択される一種以上のモノマーからなるホモポリマー又は
コポリマーが挙げられる。好ましくは、アクリル酸、メ
タクリル酸あるいはそのエステル類、アクリロニトリ
ル、塩化ビニリデン、メタクリロニトリル等から選ばれ
るモノマーの二種以上からなる共重合体である。これら
の重合体は、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
メタクリレート、トリアクリルフォルマール等の架橋剤
で架橋されていても良い。
【0008】揮発性発泡剤としては、特に限定されない
が、例えば、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、
イソブテン、イソペンタン、ネオペンタン、ネオヘキサ
ン、アセチレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素、ト
リクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン等
のハロゲン化炭化水素、テトラアルキルシラン等の低沸
点化合物が用いられる。
【0009】この中空発泡樹脂粉体は、例えば特公昭5
9−53290号に開示されている如く、揮発性発泡剤
を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、発泡させる方法に
より製造される。例えば、エクスパンセル(KEMAN
ORDPLAST AB社製)やマツモトマイクロスフ
ェアFシリーズ(松本油脂製薬製)が、市販されている
ものとして挙げられる。
【0010】この中空発泡樹脂粉体の表面に被覆する無
機粉体としては、特に限定されないが、目的とする効果
により選択され、例えば、タルク、セリサイト、マイ
カ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、窒
化ホウ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウ
ム、酸化ジルコニウム、シリカ、等が例示される。ま
た、これら無機粉体の粒子形状は特に制限なく、例え
ば、粒状、球状、板状、針状等のいずれでも良く、粒子
径も特に限定されないが、0.001〜20μが好まし
い。また、例えば、紫外線遮断効果の向上を目的とした
場合、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジル
コニウム、等の微粒子粒状や針状粉体が用いられる。中
空発泡樹脂粉体と無機粉体の重量比率は、5:95〜5
0:50が好ましい。
【0011】表面が無機粉体で被覆されている中空発泡
樹脂粉体を用いると、被覆されていない中空発泡樹脂粉
体を用いた場合より、化粧料中での該粉体の分散性、肌
を隠蔽する効果がが著しく向上する。無機粉体を被覆す
る方法は、例えば、特開平4−9319号に開示されて
いる如く、発泡前又は発泡途中の揮発性発泡剤内包熱可
塑性樹脂粉体と無機粉体を混合し、加熱する方法。ま
た、その他の方法としては、無機粉体を水又は有機溶媒
に分散させ分散液を調製し、中空発泡樹脂粉体とを混合
し乾燥する方法や、この無機粉体分散液を中空発泡樹脂
粉体に噴霧し乾燥する方法、金属アルコキシド等の金属
酸化物前駆体を用いて中空発泡樹脂粉体の表面で金属酸
化物を調製する方法、高い衝撃力等の物理的な力により
複合化する乾式処理方法等が挙げられる。
【0012】表面が無機粉体で被覆されている中空発泡
樹脂粉体の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定
装置により測定するとき、1〜80μが好ましく、10
〜60μがより好ましい。この範囲であると、伸び広が
りが軽くソフトである使用感と肌負担感が無い仕上がり
効果が向上する。
【0013】また、この表面が無機粉体で被覆されてい
る中空発泡樹脂粉体の比重は、化粧品原料基準注釈に収
載されている一般試験法の比重測定法の第2法〔すなわ
ち、比重びんと灯油(日本工業規格K2203の1号に
規定)を用いて20℃において測定する方法〕にて測定
すると0.05〜0.5が好ましい。この範囲であれ
ば、隠蔽性、粉体の分散性等の効果が発揮されやすい。
(以下に記載する比重は、全てこの測定法にる値を示
す。)
【0014】本発明の固形化粧料において、表面が無機
粉体で被覆されている中空発泡樹脂粉体の配合量は、1
〜30重量%(以下、単に「%」と略す。)が好まし
い。この範囲であると、伸び広がりが軽くソフトである
使用感が向上する。
【0015】本発明の固形化粧料に使用される中空発泡
樹脂粉体以外の粉体は、通常固形化粧料に用いられるも
のであればいずれでも良く、特に制限を受けるものでは
ない。例えば、タルク、カオリン、セリサイト、マイ
カ、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグ
ネシウム、窒化ホウ素、酸化セリウム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化アルミニウ
ム、、酸化ジルコニウム、無水ケイ酸等の無機体質顔
料、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸
化鉄、グンジョウ、コンジョウ等の無機着色顔料、雲母
チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等のパ
ール剤、タール色素、天然色素等の有機着色顔料、オル
ガノポリシロキサンエラストマー粉末、ポリメチルシル
セスキオキサン等のシリコーン樹脂粉体、ナイロンパウ
ダー、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸アル
キルポリマー、ポリスチレンパウダー、シルクパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、結
晶セルロース、ステアリン酸亜鉛、合成炭化水素ワック
ス粉末、N−アシルリジン類等の有機粉体等が挙げら
れ、これらの中から必要に応じて一種又は二種以上を選
択して用いることができる。これら粉体の粒子径、粒子
形状は特に制限されない。また、これら粉体は一種また
は二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化
合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、油脂、炭
化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したも
のであっても良い。
【0016】本発明の固形化粧料に使用される油性成分
としては、通常固形化粧料に用いられるものであればい
ずれでも良く、特に制限を受けるものではない。例え
ば、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油等の油
脂類、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラ等のロウ類、
流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチ
レン、ポリブテン、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭
化水素、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、セタノ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の
高級アルコール、セチルイソオクタネート、ミリスチン
酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソ
ステアリン酸ジグリセリル等のエステル類、ラノリン脂
肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘
導体、パラアミノ安息香酸エチル、p−メトキシケイ皮
酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’
−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油
溶性紫外線吸収剤類、ソルビタンセスキイソステアレー
ト、ソルビタンモノイソステアレート等の界面活性剤
類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、架橋型オル
ガノポリシロキサン等のシリコーン類、ロジン酸ペンタ
エリスリット、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル変
性シリコーン等の油溶性皮膜形成剤類、パーフルオロポ
リエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタ
ン等のフッ素系油剤類等を挙げられ、これらを一種又は
二種以上組み合わせて用いることができる。本発明の固
形化粧料中において、油性成分の配合量は、1〜70%
が好ましい。
【0017】本発明の固形化粧料には上記成分の他に、
通常固形化粧料に用いられる成分を本発明の効果を妨げ
ない範囲で、必要に応じて適宜配合することができる。
例えば、水溶性紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、保
湿剤、多価アルコール、美容成分、香料等が挙げられ
る。
【0018】本発明に使用される溶剤としては、エタノ
ール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、揮発性シリ
コーン、揮発性炭化水素等が挙げられる。中でも、溶媒
の回収のしやすさより、エタノールが好ましい。溶剤の
量は、組成物中の粉体の配合量、粒子径、形状、表面状
態等の性質及び、油性成分の配合量及びIOB値等の特
性により変動し、また充填する容器又は中皿の形状等を
考慮して決められる。通常の溶剤配合量は、組成物に対
して0.3〜2.0倍量が好ましく、0.5〜1.0倍
量がより好ましい。溶剤量が多すぎると、溶媒の除去に
時間がかかり、容器又は中皿への充填量が少なくなり、
耐衝撃性が低くなる場合がある。
【0019】本発明の固形化粧料は、まず、表面が無機
粉体で被覆されている中空発泡樹脂粉体及び他の粉体、
油性成分、美容成分、香料等の添加剤をV型混合機やヘ
ンシェルミキサー等のパウダーミキサーによって均一に
混合し、必要に応じて粉砕して組成物を調製する。次い
でこの組成物と溶剤とを混合してスラリーとし、該スラ
リーを容器又は中皿に充填し、溶媒を除去して得られる
ものである。溶媒の除去方法としては特に限定されず、
通常用いられる公知の方法のいずれでも良い、例えば、
容器又は中皿の底部から該スラリーを充填中に上部より
溶媒の吸収体を通して除去する方法、底面が網状になっ
た容器又は中皿の上部から該スラリーを充填中に底部よ
り除去する方法、容器又は中皿に該スラリーを充填した
後、室温又は加温して溶媒を乾燥除去する方法等が挙げ
られる。
【0020】本発明の効果が発現し易い、化粧料として
は、ファンデーション、白粉、日焼け止め、ほほ紅、口
紅、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラー等が挙げ
られる。
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。 実施例1〜6及び比較例1〜3固形パウダーファンデー
ション 表1に示す組成の固形パウダーファンデーションを下記
方法により調製し、使用したときの、隠蔽性、伸び広が
りが軽くソフトである使用感、肌への負担感が無い仕上
がり効果について官能評価を行った。また、下記に示す
方法により耐衝撃性を評価した。結果を表1に併せて示
した。
【0022】
【表1】
【0023】注1:表面が平均粒子径0.3μの酸化チ
タンで被覆されているアクリロニトリル−メタクリル酸
共重合体の中空発泡樹脂粉体(重量比 酸化チタン:中
空発樹脂粉体=7:3)、平均粒子径30μで比重が
0.22。(特開平4−9319号に開示された方法に
より酸化チタンを被覆した。) 注2:表面が平均粒子径0.3μの無水ケイ酸で被覆さ
れている塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体の
中空発泡樹脂粉体(重量比 無水ケイ酸:中空発樹脂粉
体=7:3)、平均粒子径40μで比重が0.32。
(特開平4−9319号に開示された方法により酸化チ
タンを被覆した。) 注3:アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体の中空
発泡樹脂粉体、平均粒子径30μで比重が0.03。
【0024】(製造方法) A.成分1〜10を混合分散する。 B.成分11〜18を加熱溶解し、混合する。 C.AにBを添加混合し、粉砕する。 D.Cに成分19を加え混合してスラリーとする。 E.Dを金皿に充填し、40℃で12時間乾燥して成分
21を除去し、固形パウダーファンデーションを得た。
尚、比較例2及び3は、Cを直接金皿に充填し、プレス
成型して固形パウダーファンデーションを得た。
【0025】(官能評価方法)実施例及び比較例の固形
パウダーファンデーションを試料とし、化粧歴10年以
上の女性40名をパネルに用いて、隠蔽性、軽くソフト
である使用感、肌への負担感が無い仕上がり効果の各評
価項目について良いとした人数により、以下の評価基準
Aに従って評価した。
【0026】(評価基準A) 良いとした人数 30名以上:◎ 20〜29名:○ 11〜19名:△ 10名以下 :×
【0027】耐衝撃性の評価方法としては、試料を同一
の成型条件にて金皿に充填し、80cmの高さよりその
充填品を落下させ、その時の充填品を目視にて下記評価
基準Bの4段階で評価した。 (評価基準B) 変化なし :◎ 充填品の表面にわずかにヒビ :○ 充填品の内部までビビやカケが発生 :△ 充填品が破壊 :×
【0028】表1の結果から明かなように、本発明品の
実施例1〜6の固形パウダーファンデーションは、比較
例1〜3の固形パウダーファンデーションと比較して、
隠蔽性に優れ、軽くソフトである使用感、肌への負担感
が無い仕上がり効果を有し、充填成型性が良好で、耐衝
撃性に優れたものであった。また、本発明の実施例1〜
6は比較例に比べて、粉体の分散性が優れていた。
【0029】 実施例7 固形白粉 (成分) (重量%) 1.酸化チタン被覆中空発泡樹脂粉体(注1) 10.0 2.タルク 40.0 3.酸化チタン 3.0 4.赤色226号 0.5 5.群青 0.5 6.球状ナイロンパウダー 3.0 8.ポリメチルシルセスキオキサンパウダー 5.0 9.マイカ 残量 10.合成炭化水素ワックス粉末(平均粒径3μ) 5.0 11.防腐剤 0.2 12.香料 適量 13.エタノール 100.0
【0030】(製造方法) A.成分1〜12を混合分散する。 B.Aに成分14を加え混合してスラリーとする。 C.Bを金皿に充填し、40℃で12時間乾燥して成分
14を除去し、固形白粉を得た。
【0031】本発明品の実施例7の固形白粉は、分散性
及び隠蔽性に優れ、軽くソフトである使用感、肌への負
担感が無い仕上がり効果を有し、充填成型性が良好で、
耐衝撃性に優れたものであった。
【0032】 実施例8 固形日焼け止め (成分) (重量%) 1.微粒子酸化チタン被覆中空発泡樹脂粉体(注4) 15.0 2.タルク 40.0 3.微粒子酸化亜鉛 15.0 4.雲母チタン 10.0 5.球状ポリメチルメタクリレート 5.0 6.マイカ 残量 7.ジメチルポリシロキサン 1.0 8.流動パラフィン 3.0 9.パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.0 10.防腐剤 適量 11.香料 適量 12.エタノール 80.0 注4:表面が平均粒子径0.03μの酸化チタンで被覆
されているアクリロニトリル−メタクリル酸共重合体の
中空発泡樹脂粉体(重量比 酸化チタン:中空発樹脂粉
体=7:3)、平均粒子径20μで比重が0.3。(特
開平4−9319号に開示された方法により酸化チタン
を被覆した。)
【0033】(製造方法) A.成分1〜6を混合分散する。 B.成分7〜11を加熱溶解し、混合する。 C.AにBを添加混合し、粉砕する。 D.Cに成分12を加え混合してスラリーとする。 E.Dを金皿に充填し、40℃で12時間乾燥して成分
12を除去し、固形日焼け止めを得た。
【0034】本発明品の実施例8の固形日焼け止めは、
分散性及び隠蔽性に優れ、軽くソフトである使用感、肌
への負担感が無い仕上がり効果を有し、充填成型性が良
好で、耐衝撃性に優れたものであった。
【0035】
【発明の効果】本発明の固形化粧料は、分散性及び隠蔽
性に優れ、伸び広がりが軽くソフトである使用感、肌へ
の負担感が無い仕上がり効果を有し、充填成型性が良好
で、耐衝撃性に優れたものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が無機粉体で被覆されている中空発
    泡樹脂粉体を含有する組成物と溶剤とを混合してスラリ
    ーとし、該スラリーを容器又は中皿に充填し、その後、
    前記溶剤を除去することにより得られる固形化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、油性成分を含有することを特徴と
    する請求項1記載の固形化粧料。
  3. 【請求項3】 表面が無機粉体で被覆されている中空発
    泡樹脂粉体の比重が0.05〜0.5であり、且つ、平
    均粒子径が1〜80μであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の固形化粧料。
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