JP2021113171A - ルチル型酸化チタン中空粒子を用いた化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、隠ぺい性とUV遮蔽性を両立しつつ使用時の感触にも優れ、かつ保存安定性にも優れる化粧料組成物を提案することを目的とする。これによって使用者は、好適な使用感と、優れた透明感、肌へのダメージの抑制を得ることができ、また製造者としては品質の安定した化粧料を製造することができる。【解決手段】(A)ルチル型酸化チタン中空粒子を含有する化粧料組成物。成分(A)がシリカを有するルチル型酸化チタン中空粒子である化粧料組成物。成分(A)が単結晶の酸化チタン及びシリカを含有するルチル型酸化チタン中空粒子であって、酸化チタンの含有率が86.0モル%以上99.5モル%以下であり、シリカの含有率が0.5モル%以上14.0モル%以下である化粧料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ルチル型酸化チタン中空粒子を用いた化粧料組成物に関する。より詳細には優れたUV遮蔽能を有しながら、透明感に優れる化粧料組成物に関する。
従来より、化粧料組成物には、美的役割として透明感や色味調整機能が要求されている。また同時に使用時の感触やUV遮蔽性も必要特性である。感触とは例えば、異物感のなさ、すべり性、滑らかさ、塗布時の伸び等であり、ファンデーション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、アイブロー等のメイキャップ化粧料やボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー化粧品、ローションや乳液等の皮膚用化粧品用途の組成物においては必須の特性と言え、改良検討が種々、なされている(特許文献1〜3等)。またUV遮蔽性は肌へのダメージを抑制する機能として重要であるが、上記透明感との両立が困難とされている。
例えば、特許文献3においては、X線回折法で測定される平均結晶子径等における特定のパラメーターを有する二酸化チタンを用いて隠蔽力と赤色光選択透過機能に優れた粉末化粧料を実現している。しかし、上記の通り、透明感とUV遮蔽性という両立し難い特性を併せ持たせた上で、さらに感触性をも実現するという点からは、更なる改良が望まれている。
また、液状化粧料においては、成分の沈殿、沈降による保存安定性も課題である。特に顔料等の粒子を分散させた化粧料においては重要な特性である。例えば特許文献4ではポリオルガノシロキサンを用いて保存安定性の改善が図られている。しかしこのように、保存安定性に特化した転化剤を用いることは、他の特性への影響の観点から最良とは言えない。
国際公開第2017/195642号 国際公開第2019/98134号 特開2019−6640号公報 特開2005−171145号公報
上記の通り、本発明の解決すべき課題は、隠ぺい性とUV遮蔽性を両立しつつ使用時の感触にも優れ、かつ保存安定性にも優れる化粧料組成物を提案することである。
本発明者らは鋭意検討の結果、金属酸化物中空粒子を用いた化粧料組成物は保存安定性に優れ、かつ滑らかな肌触りから使用時の感触にも優れることを見出した。また、更には、非常に優れた波長選択性を有するという特性を見出し、隠ぺい性とUV遮蔽性の両立も実現した。
即ち、本発明は、以下1)〜8)に関するものである。
1)
(A)ルチル型酸化チタン中空粒子を含有する化粧料組成物。
2)
前記成分(A)がシリカを有するルチル型酸化チタン中空粒子である上記1)に記載の化粧料組成物。
3)
前記成分(A)が単結晶の酸化チタン及びシリカを含有するルチル型酸化チタン中空粒子であって、酸化チタンの含有率が86.0モル%以上99.5モル%以下であり、シリカの含有率が0.5モル%以上14.0モル%以下である上記2)に記載の化粧料組成物。
4)
前記成分(A)の中空径をA、粒子径をBとしたとき、A/Bの値が0.3以上0.95以下である上記1)乃至3)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
5)
前記成分(A)の1次粒子径が10nm以上1000nm以下である上記1)乃至4)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
6)
前記成分(A)の1次粒子径の変動係数が10%以下である上記1)乃至5)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
7)
前記成分(A)の真球度が0.5以上1.0以下である上記1)乃至6)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
8)
更に(B)油性成分を含有する上記1)乃至7)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
本発明によれば、透明感とUV遮蔽性を両立しつつ使用時の感触にも優れ、かつ保存安定性にも優れる化粧料組成物を実現することができる。これによって使用者は、好適な使用感と、優れた透明感、肌へのダメージの抑制を得ることができ、また製造者としては品質の安定した化粧料を製造することができる。
[(A)ルチル型酸化チタン中空粒子]
本発明の化粧料組成物は、成分(A)として、ルチル型酸化チタン中空粒子を含有する。
ルチル型酸化チタンは、光触媒機能が低い、屈折率が高いので波長に対する反射率を制御できるに優れる。酸化チタン中のルチル型酸化チタンの割合は、通常80%〜100%、好ましくは85%〜100%、より好ましくは90%〜100%である。なお本明細書において「〜」は前後の数値を含むものとする。また、当該割合はX線回折ピークから算出される値である。
また中空粒子とは、内部に空孔が形成され、殻が上記ルチル型酸化チタンで形成されている球状、略球状、凹凸状、異形状等の粒子であり、球状又は略球状である場合が好ましく、球状である場合が更に好ましい。また中空粒子内部の空孔は、空孔を球と見なしたときに真円度が高いものが好ましい。
なお本明細書においてルチル型酸化チタン中空粒子を単に中空粒子と、ルチル型酸化チタンを単に酸化チタンと記載する場合がある。
[シリカ]
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は、その酸化チタン部分に、シリカを含有することが好ましい。このシリカは結晶性であってもアモルファスであってもよいが、アモルファスであることが好ましい。シリカがアモルファスであることは、公知の方法で確認することができる。公知の方法としては、例えば、X線回折装置等を使用して、シリカ結晶(例えばα−SiO)に由来する回折ピークを測定する方法が挙げられる。本明細書において「アモルファス」とは、結晶に由来する明確な回折ピークが現れないことを意味する。
シリカを含有する場合、酸化チタンの含有率が86.0モル%以上99.5モル%以下であることが好ましく、90.0モル%以上97.5モル%以下であることがより好ましい。また、本実施形態に係る中空粒子は、シリカの含有率が0.5モル%以上14.0モル%以下であることが好ましく、2.5モル%以上10モル%以下であることがより好ましい。
[中空径と粒子径のパラメーター A/B]
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は、中空粒子の中空径をA、中空粒子の粒子径をBとしたとき、A/Bの値が0.3〜0.95である場合が好ましい。すなわち粒子径の5%より大きく70%未満がルチル型酸化チタンが殻であり、内部に中空を有する構造である。
なお、本実施形態に係る中空粒子としては、粒子の表面から内部の空孔へと通じる細孔を有さないものが好ましい。そのような細孔を有するか否かは、例えば、細孔分布測定装置(例えば、マイクロトラック・ベル株式会社製、BELSORP−mini II)を用いて、相対圧力に対する吸着量及び脱着量を測定することにより確認することができる。本明細書において「内部の空孔へと通じる細孔を有さない」とは、吸着量及び脱着量から作成される吸脱着等温線がIUPAC分類におけるIV型又はV型ではないことを意味する。IUPAC分類の中では、II型及びIII型が好ましく、II型がより好ましい。
上記A/Bの値として好ましい上限は0.9であり、0.85が更に好ましく、0.8が特に好ましい。また好ましい下限としては、0.4であり、0.5が更に好ましく、0.6が特に好ましい。従って、0.6以上0.8以下が最も好ましい範囲である。
中空粒子の中空径A及び中空粒子の1次粒子径Bは、透過型電子顕微鏡(TEM)で無作為に撮影した中空構造粒子10個の中空構造の中空径A、及び中空粒子の1次粒子径Bの算術平均値である。比A/Bの有効数字が小数点以下1桁のときは、小数点以下2桁目を四捨五入して算出する。また、比A/Bの有効数字が小数点以下2桁のときは、小数点以下3桁目を四捨五入して算出する。
なお本明細書において、中空粒子の中空径を内径と表現する場合がある。
[中空粒子の1次粒子径]
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子の1次粒子径は、10nm以上1000nm以下である場合が好ましい。このような範囲とすることにより、中空構造の形成が容易になる傾向にある。なお、1次粒子は上記中空粒子の1次粒子径Bと、測定方法も含め同義である。
中空粒子の1次粒子の上限としては、750nmがより好ましく、700nmが更に好ましく、500nmが特に好ましい。また下限としては、50nmがより好ましく、100nmが更に好ましく、180nmが特に好ましい。従って、180nm以上500nmが特に好ましい範囲である。
[1次粒子の変動係数]
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は1次粒子の変動係数が10%以下である場合が好ましい。
中空粒子の1次粒子径の変動係数は、以下の式から算出できる。
変動係数(%)=1次粒子径の標準偏差(nm)/算術平均粒子径(nm)
変動係数は小さい方が、均一な大きさの粒子が得られていることを示すため好ましい。変動係数は、通常10%以下、好ましくは8%以下、より好ましくは7%以下、さらに好ましくは5%以下である。下限は小さい方が好ましく、理想的には0%である。
[真球度]
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は、真球度が0.5以上1.0以下である場合が好ましい。
真球度は、透過型電子顕微鏡(TEM)によって測定することができる。
つまり、無作為に撮影した中空粒子10個の長軸と面積から以下の式を用いて算出した算術平均値である。真球度の有効数字が小数点以下1桁のときは、小数点以下2桁目を四捨五入して算出する。また、真球度の有効数字が小数点以下2桁のときは、小数点3桁目を四捨五入して算出する。
真球度=(4×粒子面積(nm))/(π×(長軸(nm))
また、真球度は画像解析ソフトImage Jを用いて算出しても良い。
真球度が上記範囲であることによって、分散性が向上し、また粉末化粧料として用いた場合に皮膚への滑り性に優れる。
<中空粒子のその他の構成>
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は、ルチル型酸化チタンの他に、上記シリカ、更には、例えば、Sn、Cd、Fe、Ni、Zn、Mn、Co、Cr、Cu、K、Na、Li、P、S等から選択される元素を含有しても良い。これらの元素は、1種類であっても2種類以上であってもよい。
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子が、酸化チタン及びシリカ以外の元素をさらに含有する場合、これらの元素の総含有率は、酸化チタン中のチタンのモル数に対して、通常0.1モル%〜15モル%、好ましくは0.1モル%〜10モル%、より好ましくは0.1モル%〜5モル%である。このような範囲とすることにより、着色が少ない(すなわち、白色度が高い)中空粒子を得やすい傾向がある。
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は、必要に応じて、その表面に他の物質の層をさらに有していてもよい。他の物質としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、ジルコニア、有機物等が挙げられる。
<中空粒子の製造方法>
本発明の化粧料組成物に用いられるルチル型酸化チタン中空粒子は、例えば、Xiong Wen(David)Lou,Lynden A.Archer and Zichao Yang,Adv.Mater.,2008,20,3987−4019等に記載されている公知の方法に準じて製造することができる。ただしこの製造方法に限定されるものではない。
特にコアとなるテンプレート粒子の表面に、酸化チタン前駆体及びシリカ前駆体を含有するシェルを形成し、コア/シェル粒子を得る工程(以下、「第1工程」ともいう。)と、コア/シェル粒子からテンプレート粒子を除去してシェル粒子を得る工程(以下、「第2工程」ともいう。)と、シェル粒子を空気雰囲気下で焼成して中空粒子を得る工程(以下、「第3工程」ともいう。)と、を含む製造方法が好ましい。
以下に記載する各工程は、特に断りの無い限り、撹拌下に行うのが好ましい。
[第1工程]
第1工程としては、テンプレート粒子と酸化チタン前駆体及びシリカ前駆体とを、有機溶媒中で塩基の存在下に反応させる工程が挙げられる。シリカ前駆体は、酸化チタン前駆体の添加後に添加してもよく、酸化チタン前駆体と同時に添加してもよい。第1工程により、コアとなるテンプレート粒子の表面に酸化チタン前駆体及びシリカ前駆体を含有するシェルが形成されたコア/シェル粒子を得ることができる。
テンプレート粒子としては、ポリマー粒子及び無機粒子から選択される粒子が挙げられる。その具体例としては、例えば、(メタ)アクリレート系、ビニル系、スチレン系、ウレタン系から選択される少なくとも1種類のモノマーを重合することにより得られるポリマー粒子;炭酸カルシウム、酸化鉄、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ニッケル等の無機粒子;が挙げられる。これらの中ではポリマー粒子が好ましく、構成モノマーとしてスチレンを含むポリマー粒子がより好ましく、スチレン−(メタ)アクリル酸ポリマー粒子がさらに好ましく、スチレン−メタクリル酸ポリマー粒子が特に好ましい。
なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びメタクリレートの両方を意味し、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸及びメタクリル酸の両方を意味する。
酸化チタン前駆体としては、化学的又は物理的な方法により酸化チタンに変換できる物質であれば特に制限されない。酸化チタン前駆体の中では、チタニウムアルコキシドが好ましい。チタニウムアルコキシドとしては、チタニウムテトラアルコキシドが好ましく、チタニウムテトラC1−C6アルコキシドがより好ましく、チタニウムテトラブトキシドがさらに好ましい。
酸化チタン前駆体を添加する量を制御することにより、シェルの厚さを制御することができる。酸化チタン前駆体は、シェルを特定の厚さにする必要量を、一度に添加してもよく、数度に分けて添加してもよい。酸化チタン前駆体を数度に分けて添加することにより、シェルの厚さがより均一になる傾向にある。
シリカ前駆体としては、化学的又は物理的な方法によりシリカに変換できる物質であれば特に制限されない。シリカ前駆体の中では、シランアルコキシドが好ましい。シランアルコキシドとしては、シランテトラアルコキシドが好ましく、シランテトラC1−C4アルコキシドがより好ましく、シランテトラエトキシドがさらに好ましい。
有機溶媒としては、例えば、炭化水素系溶媒(トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等)、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、t−ブタノール、ベンジルアルコール等)、ケトン系溶媒(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ、酢酸アミル等)、エーテル系溶媒(イソプロピルエーテル、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、グリコール系溶媒(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、オクチレングリコール等)、グリコールエーテル系溶媒(ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等)、グリコールエステル系溶媒(エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等)、グライム系溶媒(モノグライム、ジグライム等)、ハロゲン系溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム等)、アミド系溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン)、ピリジン、スルホラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
有機溶媒は、1種類を単独で使用してもよく、2種類以上を併用してもよい。2種類以上の有機溶媒を併用し、その比率、テンプレート粒子の濃度、塩基を加える方法等を制御することにより、反応液の分散状態を良好に維持しながら第1工程を行うことができる。
塩基としては、無機塩基及び有機塩基が挙げられる。無機塩基としては、例えば、周期表の第1族元素又は第2族元素の水酸化物、好ましくはNa、K、Ca、Mg、Al、Fe等の水酸化物;アンモニア;などが挙げられる。有機塩基としては、例えば、ピリジン等の複素芳香環化合物;トリエチルアミン等のアルキルアミン(好ましくはトリアルキルアミン、より好ましくはトリC1−C4アルキルアミン);トリエタノールアミン等のヒドロキシアルキルアミン(好ましくはトリ(ヒドロキシアルキル)アミン、より好ましくはトリ(ヒドロキシC1−C4アルキルアミン));などが挙げられる。
第1工程は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
第1工程の反応温度は、通常−30℃〜80℃、好ましくは0℃〜50℃である。
第1工程の反応時間は、反応温度、シェルの厚さ等によって変わるため、一概に決めることは困難である。その目安としては、通常0.1時間〜10時間、好ましくは0.5時間〜7時間程度である。
なお、テンプレート粒子がポリマー粒子であり、その表面電位が酸化チタンと同じ符号であるときは、以下の方法によりコア/シェル粒子を形成することもできる。
すなわち、上記の表面電位と反対符号を有する有機ポリマー(例えば、ポリエチレンイミン等)をテンプレート粒子の表面に吸着させる。次いで、酸化チタンの微粒子を有機ポリマーの表面に堆積又は吸着させ、必要に応じて酸化チタン前駆体を加えることにより、コア/シェル粒子を形成することができる。酸化チタンの微粒子として、例えばルチル型の酸化チタンを用いることにより、酸化チタン前駆体から生成する酸化チタンの結晶型をルチル型にすることができる。
第1工程は、分散液の状態で反応が行われる。このため、その分散液の分散安定性を向上する目的で、第1工程は分散剤の存在下に行うのが好ましい。分散剤の種類は、シェルの形成を妨害しなければ特に制限されない。そのような分散剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール;ポリビニルピロリドン;共栄社化学株式会社製のフローレンシリーズ;ビックケミー・ジャパン株式会社製のDISPERBYKシリーズ;日本ルーブリゾール株式会社製のソルスパースシリーズ;味の素ファインテクノ株式会社製のアジスパーシリーズ;楠本化成株式会社製のディスパロンシリーズ;などが挙げられる。
[第2工程]
第2工程としては、テンプレート粒子を溶剤により溶解して除去する工程が挙げられる。そのような溶剤としては、シェル粒子を溶解又は破壊しない溶剤が好ましい。テンプレート粒子がポリマー粒子の場合、第2工程で使用する溶剤としては、メチルエチルケトン、トルエン、テトラヒドロフラン、クロロホルム等の有機溶剤が挙げられる。また、テンプレート粒子が無機粒子の場合、第2工程で使用する溶剤としては、希塩酸、希硝酸、希硫酸等の酸の水溶液が挙げられる。
[第3工程]
第3工程としては、第2工程で得られたシェル粒子を焼成することにより、中空粒子を得る工程が挙げられる。通常、焼成は、空気、窒素、アルゴン、水素、アンモニア等の1種類以上から選択されるガスの雰囲気下で行うことができるが、単結晶の酸化チタンを得るためには、空気雰囲気下で焼成するのが好ましい。なお、本明細書において「空気」とは、地球の大気圏の最下層を構成している気体であり、人類が生活する通常の環境で得られる気体を意味する。
第3工程の焼成温度は、中空粒子の材質等によって変わるため、一概に決めることは困難である。その目安としては、通常600℃〜1500℃以下、好ましくは650℃〜1400℃、より好ましくは700℃〜1300℃、さらに好ましくは750℃〜1200℃程度である。
第3工程の焼成時間は、焼成温度等によって変わるため、一概に決めることは困難である。その目安としては、通常0.5時間〜数十時間、好ましくは1時間〜10時間程度である。
なお、テンプレート粒子がポリマー粒子である場合、上記の第2工程が不要となる。すなわち、第1工程で得られるコア/シェル粒子を焼成する第3工程により、テンプレート粒子の除去とシェル粒子の焼成とが同時に行える。このため、第1工程及び第3工程の2工程のみで、中空粒子を製造することができる。
第3工程で得られる中空粒子には、形状が不均一な副生成物の粒子が含まれることがある。副生成物の粒子の割合は、通常10%以下、好ましくは5%以下である。合成条件を精密に制御すること等により、副生成物の粒子の生成を抑制することができる。副生成物の含有率は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)で無作為に撮影した中空粒子100個のうちの、形状が不均一な粒子の個数により算出することができる。
本発明の化粧料組成物は、(A)上記ルチル型酸化チタン中空粒子、及び(B)油性成分を含有する場合が好ましい。また(A)、(B)以外の成分としては水、アルコール等の水性媒体である。
本発明の化粧料組成物の総質量に対して、(A)ルチル型酸化チタン中空粒子の含有量は1〜100質量%であることが好ましい。なお当該含有量は、目的とする化粧料が粉末化粧料である場合、液状化粧料である場合によって異なる。
例えば、粉末化粧料とする場合、含有率の上限としては、30質量%がより好ましく、20質量%が更に好ましく、15質量%が特に好ましい。また下限としては、1質量%がより好ましく、3質量%が更に好ましく、5質量%が特に好ましい。従って、(Aルチル型酸化チタン中空粒子の最も好ましい含有率は5質量%以上15質量%以下である。
また例えば、液状化粧料とする場合、含有率の上限としては、20質量%がより好ましく、15質量%が更に好ましく、10質量%が特に好ましい。また下限としては、1質量%がより好ましく、3質量%が更に好ましく、4質量%が特に好ましい。従って、(A)金属酸化物中空粒子の最も好ましい含有率は4質量%以上10質量%以下である。
[(B)油性成分]
成分(B)油性成分としては、高級アルコール、炭化水素油、エステル油、油脂、シリコーン等の油性成分のうち1種又は2種以上を使用することができる。高級アルコールとして、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等;炭化水素油として、例えばオゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;エステル油として、例えばアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル等;シリコーンとして、例えば低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、グリセリン変性ポリシロキサン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーンレジン等が挙げられる。
なお本発明の化粧料組成物を口紅用に用いる場合には、炭化水素系ワックスを含有する場合が好ましく、例えばマイクロクリスタリンワックスとして、MultiwaxW−445、W−835(以上、SONNEBORN社製)、ParaceraM(Paramelt社製)、Hi−Mic−1045、1070、2045(以上、日本精鑞社製)、精製マイクロクリスタリンワックス(日興リカ社製)、155°マイクロワックス(日本石油社製)等が挙げられ;セレシンとして、セレシン♯810(日興リカ社製)、セレシンワックスSP−1020P(STRAHL&PITSCH社製)等が挙げられ;パラフィンとして、パラフィンワックス145、155、HNP−9(以上、日本精蝋社製)等が挙げられ;ポリエチレンワックスとして、PERFORMALENE400、500、655、700EP、PL(NEWPHASETECHNOLOGIES社製)、LASHWAXP(脱臭品)(日本ナチュラルプロダクツ社製)、ポリエチレンワックスPW−655N(東色ピグメント社製)等が挙げられ;合成炭化水素ワックスとして、リップワックスA−4(日本ナチュラルプロダクツ社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料組成物において(B)油性成分を使用する場合、化粧料組成物総質量に対して、(B)油性成分の含有量は1〜99質量%であることが好ましい。なお当該含有量は、目的とする化粧料が粉末化粧料である場合、液状化粧料である場合によって異なる。
例えば、粉末化粧料とする場合、含有率の上限としては、30質量%がより好ましく、20質量%が更に好ましく、15質量%が特に好ましい。また下限としては、1質量%がより好ましく、3質量%が更に好ましく、5質量%が特に好ましい。従って、(B)油性成分の最も好ましい含有率は5質量%以上15質量%以下である。
また例えば、液状化粧料とする場合、含有率の上限としては、99質量%がより好ましく、95質量%が更に好ましく、80質量%が特に好ましく、70質量%が更に好ましい。また下限としては、15質量%がより好ましく、20質量%が更に好ましく、40質量%が特に好ましい。従って、(B)油性成分の最も好ましい含有率は40質量%以上70質量%以下である。
[その他成分]
本発明の化粧料組成物は、上記成分(A)、(B)以外に水性媒体、界面活性剤、成分(A)以外の粉体、水溶性高分子、保湿剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を必要に応じて適宜含有することができる。
<水性媒体>
水としては、化粧料、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。水相は、目的に応じて、水溶性アルコールをさらに含有することができる。
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L−アラビノ−ス、D−キシロ−ス、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等)、六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等)、七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等)、八炭糖(例えば、オクツロース等)、デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等)、アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE−10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP−10)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤等を挙げることができる。なお、本発明の化粧料組成物の総質量に対して、界面活性剤の含有量は0〜20質量%、好ましくは5〜15質量%である。
(アニオン性界面活性剤)
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N‐ステアロイルーNーメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等を使用することができる。
(カチオン性界面活性剤)
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
(両性界面活性剤)
シル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
(親油性非イオン界面活性剤)
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
(親水性非イオン界面活性剤)
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POE−ソルビット脂肪酸エステル(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
本発明の分散液の総質量に対して、界面活性剤の含有量は0〜20質量%、好ましくは5〜15質量%である。
<粉体>
粉体としては成分(A)であるルチル型酸化チタン中空粒子とは別に通常の化粧料に使用されるものであればその形状(球状、針状、板状、等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、使用することができるが、例えば以下に挙げるもののうち1種又は2種以上を使用することができる。無機粉体として、例えば酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、モンモリロナイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等;有機粉体として、例えばポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロンパウダー、6ナイロンパウダー、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維パウダー、ラウロイルリジン等;有色顔料として、例えば酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等;パール顔料として、例えば酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料として、例えばアルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素として、例えば赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素として、例えばカルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。なお、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、又はフッ素化合物等で表面処理を行った粉体を用いても良い。
<水溶性高分子>
水溶性高分子としては、天然、合成のいずれであっても用いることができ、また併用することも可能である。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,0000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
<保湿剤>
保湿剤としては、例えば、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えば、ビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
<皮膜形成剤>
皮膜形成剤としては、例えば、アニオン性皮膜剤(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸高重合体等)、カチオン性皮膜剤(例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体等)、ノニオン性皮膜剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド、高分子シリコーン、シリコーンレジン、トリメチルシロキシケイ酸等)が挙げられる。
<紫外線吸収剤>
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノ;2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート;2,4−ビス−{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン等が挙げられる。
<金属イオン封鎖剤>
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
<アミノ酸>
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
<有機アミン>
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
<高分子エマルジョン>
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
<ビタミン類>
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
<酸化防止剤>
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
<酸化防止助剤>
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
<香料>
香料は、通常化粧料として用いられるものであれば特に限定されず、例えば、カンファー、1,8−シネオール、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、l−メントール、メントン、iso−メントン、l−カルボン、メチルサリシレート、エストラゴール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、リナリルアセテート、ターピネオール、ターピニルアセテート、ターピネン−4−オール、ジメトール、ボルネオール、チモール、p−サイメン、p−メチルアセトフェノン、オイゲノール、エチルアセテート、アリルアミルグリコレート、アリルヘプタノエート、アリルカプロエート、アミルアセテート、iso−アミルアセテート、iso−アミルブチレート、アミルプロピオネート、アニスアルデヒド、アネトール、ベンズアルデヒド、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、cis−3−ヘキセニルアセテート、リモネン、cis−ジャスモン、メチルアミルケトン、エチルアミルケトン、フェンチルアルコール、ヒドロトロピックアルコール、メチルアンスラニレート、フェノキシエタノール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルエチルアルコール、ローズオキサイド、iso−アミルサリシレート、アセチルセドレン、アミルシンナミックアルデヒド、スチラリルアセテート、セドリルアセテート、バニリン、ヘリオトロピン、メチルイオノン、リリアール、γ−ウンデカラクトン等のうち1種又は2種以上を使用することができる。
また、これらの香料成分を主成分とする天然精油でもよく、例えば、セージオイル、バジルオイル、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、ローズマリーオイル、ユーカリプタスオイル、タイムオイル、アニスオイル、ベイオイル、クローブオイル、コリアンダーオイル、ローレルリーフオイル、ラバンジンオイル、ラベンダーオイル、マージョラムオイル、オレンジオイル、レモンオイル、グレープフルーツオイル、ライムオイル、ベルガモットオイル、セダーウッドオイル、パチュリオイル、ゼラニウムオイル等のうち1種又は2種以上を使用することができる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
[用途]
本発明の化粧料組成物は、肌や唇の色のコントロールおよび/または着色、および/または紫外線遮蔽を目的とする種々の用途に用いることができる。本発明の化粧料組成物は、固形化粧料にも液状化粧料にも、また粉末化粧料にも好適に用いることができる。
液状化粧料としては、例えば、化粧水、乳液、ジェル、クリーム、美容液、日焼け止め用化粧料、パック、マスク、ハンドクリーム、ボディローション、及びボディークリームのような基礎化粧料;並びに洗顔料、クレンジング(メイク落とし)、ボディーシャンプー、シャンプー、リンス、及びトリートメントのような洗浄用化粧料などが挙げられる。また、例えば、化粧水とクレンジングを兼ねたいわゆるクレンジングローションや、クレンジングミルク、クレンジングクリームなど、基礎化粧料と洗浄用化粧料の機能を兼ねた化粧料組成物としてもよい。さらには、本発明の化粧料組成物は、リンスオフ(すすぎ流す)タイプとしてもよく、リーブオン(すすぎ流さずそのまま)タイプとしてもよい。
また、固形化粧料としては、例えば、ルースパウダー型の化粧料;容器に充填後に、圧縮成型するか、または溶剤を除去することによって形成される固形粉末化粧料;練り状物を容器に流し込むことによって形成される練り状化粧料;スティック型の化粧料;等が挙げられる。具体的には、ファンデーション、スティックファンデーション、おしろい、口紅、ほお紅、アイカラー、アイブロウ、化粧下地、日中用美容液、サンスクリーン、コンシーラー、ブロンザー、リップカラー、BBクリーム等が挙げられる。
粉末化粧料の製品形態としては、粉末化粧料の範疇のあらゆる製品形態をとることが可能である。具体的には、ファンデーション、アイシャドウ、チークカラー、ボディーパウダー、パフュームパウダー、ベビーパウダー、プレスドパウダー、デオドラントパウダー、おしろい等の製品形態をとることができる。
[容器]
本発明の化粧料組成物は、使用目的及び用途に応じ、適宜選択した形状、材質の容器に収容し、使用することができる。容器形状としては、例えば、ボトルタイプ、チューブタイプ、ジャータイプ、スポイドタイプ、ディスペンサータイプ、スティックタイプ、パウチ袋、及びチアパックなどを例示できる。また、材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン(HDPE、LDPE、LLDPE等)、ABS樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ポリスチレン、ガラス、及び金属(アルミ等)などを例示できる。また、これらの材料は、強度、柔軟性、耐候性、又は成分の安定性等を考慮し、各種コーティング処理を行ったり、これらの材料を例えば混合するなどして組み合わせたり、積層したりして、容器材料として用いることができる。また、当業者であれば、容器からの吐出量を制限、容器への付着性を軽減するために、容器のノズル及び製剤の溶出部の口径、材質を選択することができる。
[製造方法]
本発明の化粧料組成物およびそれを用いた化粧料の製造方法は例えば以下を例示することができる。
<液状化粧料>
本発明の化粧料組成物は、各成分を20〜80℃に加温して、又は常温にて、撹拌しながら溶解させることで調製することができる。撹拌方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、羽根型攪拌機、ディスパー、ホモミキサーなどの装置を用いることができる。溶解して均一となった混合物を常温にまで冷却することで本発明の化粧料組成物を得ることができる。化粧料組成物の処方により、冷却時に、液状、ペースト状、または固形状の液状化粧料を得ることができる。
<粉末化粧料>
ルチル型酸化チタン中空粒子、油性成分とその他の成分をあらかじめヘンシェルミキサーにて混合した後、パルペライザーにて二回解砕する。そして、得られた混合物を樹脂製の中皿容器に充填し、公知の方法で乾式プレス成型を行ない、本発明の酸化チタンを化粧料に配合した固形状の粉末化粧料を得ることができる。
以下、実施例、比較例により本発明を詳細に説明する。尚、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、実施例のみに限定されるものではない。
中空構造粒子合成例において、1回の合成操作等で目的とする物質の量が得られなかったときは、目的とする物質の量が得られるまで、その合成操作等を繰り返し行った。
中空構造粒子の1次粒子径、及び、その中空構造の内径の測定が必要なときは、透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製のJEM−2800)を用いて測定した。
また、アナターゼ型とルチル型の量比は、粉末X線回析装置(パナリティカル製、X’Pert PRO)を用い、下記式(1)で算出した。
下記式(1)中の略号等は、以下の意味を有する。
:ルチル型酸化チタン質量含有率。
(101):粉末X線回折装置で測定したアナターゼ結晶(101)面の強度。
(110):粉末X線回折装置で測定したルチル結晶(110)面の強度。
[式1]
Figure 2021113171
[テンプレート粒子のエタノール分散液(分散液1)の調製]
蒸留水900gにスチレン27g、メタクリル酸2g、過硫酸カリウム0.1gを加え、75℃で乳化重合を行い、スチレン−メタクリル酸ポリマー粒子を含有する水分散液を得た。得られたテンプレート粒子の1次粒子径は、260nmであった。
前記のようにして得た水分散液を、エバポレータで濃縮しながらエタノールを加え、水をエタノールで置換することにより、分散液1を調製した。分散液1中のテンプレート粒子の含有量は、9%であった。
[テンプレート粒子のエタノール分散液(分散液2)の調製]
合成例1で使用したスチレン27gを10gに変更した以外は、合成例1と同様にして分散液2を調製した。得られたテンプレート粒子の1次粒子径は、170nmであった。分散液2中のテンプレート粒子の含有量は、6%であった。
[合成例1]
[工程1]:第1のコア/シェル粒子を得る工程。
アセトニトリル8g、ポリビニルピロリドン0.1g、及び、分散液1(17g)を10℃に冷却して液を得た。この液に、チタニウムテトラブトキシド18g、及び2%アンモニア水6gを6回に分けて、0.5時間おきに加え、10℃で4時間反応させることにより、第1のコア/シェル粒子を含有する液を得た。得られた液は、単離/精製することなく、次の「工程2」に使用した。
[工程2]:第2のコア/シェル粒子を得る工程。
実施例1の工程1により得た液に、オルトケイ酸テトラエチル0.35gと、蒸留水7gとを25℃で加え、25℃で10時間反応させて液を得た。
得られた液を15000rpmで25分間、遠心分離して上澄み液を除去し、残渣を60℃に加熱した減圧乾燥機で乾燥させることにより、目的とする第2のコア/シェル粒子7.5gを得た。
[工程3]:第2のコア/シェル粒子を焼成し、テンプレート粒子の除去と共に中空構造粒子を製造する工程。
実施例1の工程2により得た第2のコア/シェル粒子2.0gをセラミックボードに乗せて焼成炉にセットし、空気雰囲気下、1000℃で1時間焼成することにより、酸化チタン、及びシリカを含有する中空構造粒子0.9gを得た。
[合成例2]
[工程1]:第1のコア/シェル粒子を得る工程。
エタノール12g、アセトニトリル8g、ポリビニルピロリドン0.1g、及び、分散液2(12g)を10℃に冷却して液を得た。この液に、チタニウムテトラブトキシド9g、及び2%アンモニア水3gを3回に分けて、0.5時間おきに加え、10℃で4時間反応させることにより、第1のコア/シェル粒子を含有する液を得た。得られた液は、単離/精製することなく、次の「工程2」に使用した。
[工程2]:第2のコア/シェル粒子を得る工程。
実施例1の工程1により得た液に、オルトケイ酸テトラエチル0.17gと、蒸留水7gとを25℃で加え、25℃で10時間反応させて液を得た。
得られた液を15000rpmで25分間、遠心分離して上澄み液を除去し、残渣を60℃に加熱した減圧乾燥機で乾燥させることにより、目的とする第2のコア/シェル粒子4gを得た。
[工程3]:第2のコア/シェル粒子を焼成し、テンプレート粒子の除去と共に中空構造粒子を製造する工程。
実施例1の工程2により得た第2のコア/シェル粒子2.0gをセラミックボードに乗せて焼成炉にセットし、空気雰囲気下、1000℃で1時間焼成することにより、酸化チタン、及びシリカを含有する中空構造粒子0.9gを得た。
[合成例3]
実施例2で使用したチタニウムテトラブトキシド9gを150g、2%アンモニア水33g、及びオルトケイ酸テトラエチル0.17gを2.8gに変更した以外は、実施例1と同様にして、酸化チタン、及びシリカを含有する中空構造粒子3.2gを得た。
[合成例4]
実施例1で使用したチタニウムテトラブトキシド18gを15g、オルトケイ酸テトラエチル0.35gを1.5gに変更した以外は、実施例1と同様にして、酸化チタン、及びシリカを含有する中空構造粒子0.5gを得た。
[合成例5]
実施例4で使用した分散液1を分散液2に、オルトケイ酸テトラエチル1.5gを9gに、焼成条件を空気雰囲気下1000℃から水素雰囲気下、800℃で1時間した後、空気雰囲気下800℃で1時間に変更した以外は、実施例4と同様にして、酸化チタン、及びシリカを含有する中空構造粒子0.6gを得た。
[合成例6]
実施例5で使用したチタニウムテトラブトキシド15gを3gに、オルトケイ酸テトラエチル9gを1gに、それぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、酸化チタン、及びシリカを含有する中空構造粒子0.6gを得た。
Figure 2021113171
[中空構造粒子の表面処理]
合成された中空構造粒子をイオン交換水に分散させ、加温したのち、ステアリン酸を中空構造粒子に対して3質量%吸着させ、洗浄・乾燥させることで表面処理中空構造粒子を得た。
[比較粒子]
化粧料組成物の比較粒子として酸化チタン粒子(石原産業株式会社製、CR−50−2)を用いた。
[パウダリーファンデーション]
得られた表面処理中空構造粒子を配合したパウダリーファンデーションを表2に示す配合比にて作製し、皮膚へ塗布した時の評価を下記の方法で評価した。
[パウダリーファンデーションの製造方法]
タルクと着色顔料をブレンダーで混合する。これに残りの粉体を添加してよく混合してから結合剤、防腐剤を加え、調色した後、香料を噴霧し均一に混ぜる。これを粉砕機で粉砕した後、ふるいを通し、中皿に圧縮成型する。
[評価方法]
隠ぺい性、のびの良さについて、各化粧料をパネリスト(10名)に使用してもらい、5段階の官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記評価基準で判定した。
(スコア)
5:非常に優れている
4:優れている
3:普通
2:劣る
1:非常に劣る
(評価基準)
◎:評価平均値4.0以上5.0以下
〇:評価平均値3.0以上4.0未満
△:評価平均値2.0以上3.0未満
×:評価平均値1.0以上2.0未満
Figure 2021113171
[O/W乳化型ファンデーション]
得られた表面処理中空構造粒子を配合したO/W乳化型ファンデーションを表3に示す配合比にて作製した。
[O/W乳化型ファンデーションの製造方法]
ベントナイトを分散したプロピレングリコールを精製水に加え70℃でホモミキサー処理した後、残りの水相成分を添加し十分に攪拌した。これに十分混合粉砕された粉体部を攪拌しながら添加し、70℃でホモミキサー処理した。つぎに70〜80℃で加熱溶解された油相を徐々に添加し、70℃でホモミキサー処理した。これを攪拌しながら冷却し、45℃で香料を加え、室温まで冷却した。最後に脱気し、容器に充てんした。
Figure 2021113171
[口紅]
得られた表面処理中空構造粒子を配合した口紅を表4に示す配合比にて作製し、皮膚へ塗布した時の評価を下記の方法で評価した。
[口紅の製造方法]
表面処理中空構造粒子、若しくは比較例の酸化チタンと赤色201号、赤色202号をヒマシ油の一部に加えローラーで処理した(顔料部)。赤色223号をヒマシ油の一部に溶解する(染料部)。他の成分を混合し、加熱融解した後、顔料部、染料部を加えてホモミキサー処理した。処理後、型に流し込み急冷し、スティック状にした。
[評価方法]
発色性、ざらつきについて、各化粧料をパネリスト(10名)に使用してもらい、5段階の官能評価(スコア)した。スコア平均値、評価基準はパウダリーファンデーションと同様に行い、判定した。
Figure 2021113171
[日焼け止め化粧料]
得られた表面処理中空構造粒子を配合した日焼け止め化粧料を表5に示す配合比にて作製した。
[日焼け止め化粧料の製造方法]
粉体、油性成分と水系媒体をそれぞれ70℃に加熱し溶解させる。粉体と油性成分は表面処理中空構造粒子、若しくは比較例の酸化チタンの分散を十分に行い、ホモジナイザー処理を行いながら水性媒体を添加する。乳化物は熱交換機を用いて冷却する。
Figure 2021113171
本発明によれば、透明感とUV遮蔽性を両立しつつ使用時の感触にも優れ、かつ保存安定性にも優れる化粧料組成物を実現することができる。これによって使用者は、好適な使用感と、優れた透明感、肌へのダメージの抑制を得ることができ、また製造者としては品質の安定した化粧料を製造することができる。

Claims (8)

  1. (A)ルチル型酸化チタン中空粒子を含有する化粧料組成物。
  2. 前記成分(A)がシリカを有するルチル型酸化チタン中空粒子である請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. 前記成分(A)が単結晶の酸化チタン及びシリカを含有するルチル型酸化チタン中空粒子であって、酸化チタンの含有率が86.0モル%以上99.5モル%以下であり、シリカの含有率が0.5モル%以上14.0モル%以下である請求項2に記載の化粧料組成物。
  4. 前記成分(A)の中空径をA、粒子径をBとしたとき、A/Bの値が0.3以上0.95以下である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
  5. 前記成分(A)の1次粒子径が10nm以上1000nm以下である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
  6. 前記成分(A)の1次粒子径の変動係数が10%以下である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
  7. 前記成分(A)の真球度が0.5以上1.0以下である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
  8. 更に(B)油性成分を含有する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の化粧料組成物。


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