JP2003277228A - 固形粉末化粧料 - Google Patents
固形粉末化粧料Info
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Abstract
なく、耐衝撃性に優れ、化粧崩れの無い優れた固形粉末
化粧料を提供すること。 【解決手段】次の成分(a)〜(c); (a)フッ素化合物処理粉体 5〜99.49質量% (b)有機変性粘土鉱物 0.01〜10質量% (c)油剤 0.5〜30質量% を含有する粉末組成物と、揮発性溶剤とを混合して容器
又は中皿に充填し、該揮発性溶剤を除去することにより
成形することを特徴とする固形粉末化粧料。
Description
粉体、有機変性粘土鉱物及び油剤を各特定量含有する粉
末組成物と、揮発性溶剤とを混合して容器又は中皿に充
填し、該揮発溶剤を除去することにより成形されること
を特徴とする固形粉末化粧料に関するものであり、更に
詳しくは、成形時に表面にヒビ割れや容器又は中皿との
間にスキマを生じることなく、耐衝撃性に優れ、化粧崩
れの無い優れた固形粉末化粧料に関するものである。
剤を含有する粉末組成物を圧縮成形する乾式成形法、粉
体と油剤を含有する粉末組成物と揮発性溶剤とを混合し
てスラリーを調製し、これを容器又は中皿に充填し、該
揮発性溶剤を乾燥により除去して成形する湿式成形法等
が、一般的に用いられている。前記湿式成形法は、前記
乾式成形法に比べて、弾力を有する粉体やアスペクト比
(板状比)が高い薄片状粉体等を多量に含有する場合で
も、良好な成形物を得ることができる優れた成形方法で
ある。
式成形法による固形粉末化粧料は、揮発性溶剤の除去時
に内容物が収縮することにより、ヒビ割れが発生した
り、内容物と容器又は中皿との間にスキマができる等の
課題を有していた。このような課題の解決方法として、
特開平9−255528号公報では、高アスペクト比の
粉体と球状粉体を組み合わせる方法が知られていた。し
かし、この方法では、含有する粉体が限定されてしま
い、多種多様の化粧料を具現化することが困難であっ
た。更に、この方法は、球状粉体を多量に含有するた
め、経時的に化粧崩れを生じる場合があった。
粘土鉱物を結合剤として用いる方法も知られていた。し
かし、この方法では、揮発性溶剤の除去によるヒビ割れ
を防止することはできず、結果として耐衝撃性が満足で
きる水準には無かった。
料において、表面にヒビ割れやスキマを生じることな
く、耐衝撃性に優れ、化粧崩れの無い優れた固形粉末化
粧料の開発が望まれていた。
明者らは、鋭意研究を行った結果、粉体として、フッ素
化合処理粉体及び有機変性粘土鉱物を用いることによ
り、揮発性溶剤の除去が容易になり、結果として、表面
にヒビ割れやスキマを生じることなく、耐衝撃性に優れ
る固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完
成させた。
(c); (a)フッ素化合物処理粉体 5〜99.49質量% (b)有機変性粘土鉱物 0.01〜10質量% (c)油剤 0.5〜30質量% を含有する粉末組成物と、揮発性溶剤とを混合して容器
又は中皿に充填し、該揮発性溶剤を除去することにより
成形されることを特徴とする固形粉末化粧料を提供する
ものである。
フィンであることを特徴とする前記固形粉末化粧料を提
供するものである。
本発明に用いられる成分(a)のフッ素化合物処理粉体
は、粉体をフッ素化合物で処理した粉体であり、撥水・
撥油性の粉体であり、湿式成形時に、揮発性溶剤の除去
を妨げることが少ないため、内容物の収縮が少なく、表
面のヒビ割れやスキマの発生が抑制できるものである。
また、成分(a)の粉体は、化粧崩れを防止することに
も優れる粉体である。
処理される粉体は、通常化粧料に使用されるものであれ
ば、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無
孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体
類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体
類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化鉄、コンジ
ョウ、群青、無水ケイ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、水酸化クロム、カーボン
ブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、カオリン、合
成雲母、合成セリサイト、セリサイト、スメクタイト、
ベントナイト、タルク、石膏、炭化珪素、硫酸バリウ
ム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲
母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有
機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝
性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜
鉛、N−アシルリジン、ポリスチレン、ナイロン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリメチルシルセスキオキサン
パウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダ
ー等の有機粉体類等、及びこれら粉体を一種又はは二種
以上複合化した粉体等が挙げられ、これらを一種又は二
種以上用いることができる。
フッ素化合物は、パーフルオロアルキルリン酸塩、パー
フルオロアルキルシラン、パーフルオロポリエーテル、
パーフルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合
物、パーフルオロアルキル硫酸塩、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルエチルアクリレ
ート、テトラフルオロエチレン樹脂等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上用いることができる。
て、パーフルオロアルキルリン酸塩であるアサヒガード
AG530(旭ガラス社製)、パーフルオロアルキルシ
ランであるLP−8T(信越シリコーン社製)、パーフ
ルオロポリエーテルであるフォンブリンHC/05(ア
ウジモント社製)等が挙げられる。また、パーフルオロ
アルキルリン酸塩とパーフルオロアルキルエチルアクリ
レートを組み合わせて処理した粉体であるNFP処理粉
体(ダイキン工業社製)等が挙げられる。
を処理する方法は、特に限定されず、通常公知の方法を
用いることができるが、例えば、乾式処理法、湿式処理
法、噴霧式処理法等が挙げられる。乾式処理法とは、粉
体とフッ素化合物とを混合機中で直接混合し処理する方
法等である。また、湿式処理法とは、水、アルコール、
アセトン、ヘキサン、トルエン等の溶媒中にフッ素化合
物を分散又は溶解し、次いで、この溶媒中に粉体を分散
させ、均一混合後、該溶媒を除去する方法等である。更
に、噴霧式処理法とは、フッ素化合物を直接噴霧する
か、水、アルコール、アセトン、ヘキサン、トルエン等
の溶媒中にフッ素化合物を分散又は溶解し、次いで、こ
の溶媒を粉体に噴霧し、該溶剤を除去する方法等であ
る。
素化合物の処理量は、粉体が撥水性及び撥油性を帯びる
のに必要な量であり、0.001〜30質量%(以下単
に%という)が好ましく、0.1〜8%が特に好まし
い。成分(a)における処理量が、この範囲であると、
化粧崩れ防止、耐衝撃性等のより向上する固形粉末化粧
料を得ることができる。
の含有量は5〜99.49%であり、好ましくは15〜
80%である。成分(a)の含有量が、5%未満では、
ヒビ割れ防止効果が得られず、好ましくない。
粘土鉱物は、膨潤性層状ケイ酸塩等の粘土鉱物の層間金
属イオンを第4級アルキルアンモニウムイオン等のカチ
オンで置換したものであり、湿式成形法において粉体同
士の結合剤として用いられるものである。成分(b)に
おける粘土鉱物は、層間に水を取り込んで膨潤する性質
を示す層状ケイ酸塩であり、モンモリロナイト、バイデ
ライト、ヘクトライト、サポナイト等のスメクタイト型
粘土やフッ素を導入した膨潤性雲母等が挙げられる。こ
れらの粘土鉱物は、天然由来、合成品の何れでも良い。
式(1)で示されるもの等が挙げられる。
変性するカチオンとしては、第4級アルキルアンモニウ
ムイオン等が挙げられ、具体的には、下記一般式(2)
で示されるもの等が挙げられる。
具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチルオクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、オクタデシル等が挙げられ
る。
せる方法は、特に限定されるものではないが、例えば、
以下に示すような方法が挙げられる。粘土鉱物を水中に
分散させ、この懸濁液に第4級アルキルアンモニウム塩
を添加し、十分に混合する方法、第4級アルキルアンモ
ニウム塩溶液中に、粘土鉱物懸濁液を添加し、十分に混
合する方法等が挙げられる。尚、前記変性反応は、室温
で充分進行するが、必要に応じて加温してもよい。加温
する場合の最高温度は、用いられる第4級アルキルアン
モニウム塩の耐熱性に支配され、その分解点以下であれ
ば任意に設定が可能である。次いで固液を分離し、生成
物を水洗浄して、副成電解質を充分に除去する。これを
乾燥し、必要に応じて粉砕して用いる。
第4級アルキルアンモニウム塩の添加量は、第4級アル
キルアンモニウムイオンとして、粘土鉱物のカチオン交
換容量と当量用いることが好ましい。より具体的には、
粘土鉱物のカチオン交換容量に対する第4級アルキルア
ンモニウム塩の添加量は0.5〜1.5倍量(モル当量
換算)が好ましく更には0.8〜1.4倍量(モル当量
換算)であることが好ましい。
ルジステアリルアンモニウムヘクトライトであるベント
ン38(エレメンティスジャパン社製)、ベンジルジメ
チルステアリルアンモニウムヘクトライトであるベント
ン27(エレメンティスジャパン社製)、トリオクチル
メチルアンモニウムヘクトライト等が挙げられ、これら
を一種又は二種以上用いることができる。
の含有量は0.01〜10%である。成分(b)の含有
量が0.01%未満では、耐衝撃性が良好にならず、1
0%を超えて含有しても、耐衝撃性の効果は大きく変わ
るものでは無い。
通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、
動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形
油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、
油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、高級アルコ
ール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導
体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン
等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マ
カデミアンナッツ油等の油脂類、ホホバ油、ミツロウ、
カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ
等のロウ類、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2
−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデ
シル、モノイソステアリン酸アルキレングリコール、イ
ソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリ
メチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレ
ングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−
エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−
エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2
−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸
セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オ
レイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシ
ル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸ト
リエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸アミ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチ
ル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、
セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸
ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸
−2−エチルヘキシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデ
シル、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、12−
ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリス
リトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ミリスチン酸−
2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチ
ルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウ
リン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−
2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステア
リル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、アセトグ
リセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソス
テアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリ
ル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、モノステ
アリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グ
リセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸
イソステアリン酸ジグリセリル等のエステル類、N−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2
−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミ
ン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・オクチルドデシル)等のアミノ酸系油剤、ステア
リルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソス
テアリルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサ
ン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフル
オロポリエーテル等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラ
ノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコ
ール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ス
テアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
の含有量は0.5〜30%であり、好ましくは2〜20
%である。成分(c)の含有量が0.5%未満では、化
粧崩れ防止効果、耐衝撃性が良好とならず、30%を超
えて含有すると、ヒビ割れを生じるため、好ましくな
い。
〜(c)に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、
通常の化粧料に使用される成分、成分(a)及び成分
(b)以外の粉体、水性成分、水溶性高分子、界面活性
剤、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーン
グラフト共重合体等の被膜形成剤、タンパク質、ムコ多
糖、コラーゲン、エラスチン等の保湿剤、α−トコフェ
ロール、アスコルビン酸等の酸化防止剤、ビタミン類、
消炎剤、生薬等の美容成分、パラオキシ安息香酸エステ
ル等の防腐剤、香料等を適宜配合することができる。
定されないが、成分(a)〜(b)及びその他の粉体を
混合し、これに成分(c)及びその他成分を添加し、均
一分散し粉砕する方法等が挙げられる。
合して容器又は中皿に充填し、該揮発性溶剤を除去する
ことにより成形されることを特徴とする固形粉末化粧料
である。本発明において、容器又は中皿は、前記粉体組
成物を充填するものであり、容器に直接充填してもよい
し、金皿や樹脂皿等の中皿に充填した後、これを容器に
装着することも可能である。
沸点が250℃以下の揮発性化合物が好ましく、具体的
には、エタノール、イソプロピルアルコール、水、n−
ブタノール、軽質流動イソパラフィン等の低沸点炭化水
素、低重合度のジメチルポリシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロ
キサン等の揮発性シリコーン、低沸点パーフルオロポリ
エーテル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用い
ることができる。これら揮発性溶剤として、軽質流動イ
ソパラフィンを選択すると、ヒビ割れ防止効果がより優
れるため好ましい。
との混合比は、粉末組成物を容器又は中皿に充填するた
めに、流動性を付与する程度に任意に選択されるが、概
ね1:0.3〜1:1.5が好ましい。この範囲であれ
ば、揮発性溶剤の除去が良好である。
性溶剤を混合する際に、成分(b)は膨潤した状態で含
有させることが好ましく、このために、成分(b)と成
分(c)は、予めデスパーミキサー等を用いて、十分に
混合することが好ましい。
合物を容器又は中皿に充填する際、表面を平滑にするた
めにパッド等を用いて弱くプレスすることが好ましい。
更に、そのプレス時に、多孔質プレスヘッドや吸収体を
用いて、揮発性溶剤を吸収させることもできる。そし
て、揮発性溶剤を除去するための乾燥条件は、揮発性溶
剤の沸点や比熱に応じて適宜設定されるが、軽質流動イ
ソパラフィンの場合、50〜70℃にて10〜20時間
程度である。
ョン、白粉、頬紅、口紅、アイシャドウ、アイブロウ、
日焼け止め料、コンシーラー等が挙げられる。また本発
明の固形粉末化粧料の形状は、ケーキ状、スティック
状、ペンシル状等が挙げられる。
説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものでは
ない。 実施例及び比較例:ケーキファンデーション 表1及び表2に示す組成及び下記調製方法により、ケー
キファンデーションを調製し、化粧崩れの無さ、ケーキ
表面の状態、耐衝撃性の各項目について、以下に示す評
価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表1及
び表2に示した。
分散する。 D:AにCを添加し、粉砕して粉末組成物を得た。 E:前記粉末組成物100部に対して、溶剤65部を添
加し、混合してスラリー状とする。 F:Eを金皿に充填し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性
溶剤を除去してケーキファンデーションを得た。
1〜9及び比較例1〜7のケーキファンデーションを化
粧品評価専門パネル20名に使用してもらい、化粧塗布
直後の状態と塗布5時間後の状態を比較して、「化粧崩
れの無さ」について、各パネルが各ファンデーション毎
に以下の評価基準により評点を付し、そして全パネルの
評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により
判定した。
及び比較例1〜7のケーキファンデーションの表面を目
視にて観察し、各ファンデーション毎に以下の4段階の
判定基準により判定した。尚、ヒビ割れは、成形品表面
に観察される亀裂であり、スキマは金皿と内容物の間の
空間を意味する。
及び比較例1〜7のケーキファンデーションをそれぞれ
5個用意し、金皿に充填した状態のまま、50cmの高
さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、落下後
の表面状態を観察し、各ファンデーション毎に以下の評
価基準により評点を付し、そしてn=5の評点の平均点
を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
本発明に係わる実施例1〜9のケーキファンデーション
は、化粧崩れが無く、ヒビ割れやスキマが無く、耐衝撃
性に優れる固形粉末化粧料であった。一方、成分(a)
の代わりに、シリコーン処理粉体を用いた比較例1及び
成分(a)の含有量が5%未満である比較例2では、揮
発性溶剤の除去時に、内容物が収縮し、ヒビ割れとスキ
マを生じ、耐衝撃性も劣っていた。また、成分(b)を
含有しない比較例3及び成分(b)の含有量が10%を
超える比較例4では、耐衝撃性に劣り、表面のヒビ割れ
とスキマを生じていた。更に、従来技術である高アスペ
クト比の粉体と球状粉体を含有する比較例5では、化粧
崩れを生じていた。そして、成分(c)を含有しない比
較例6では、耐衝撃性に劣り、化粧崩れを生じていた。
そして更に、成分(c)の含有量が30%を超える比較
例7では、耐衝撃性に劣り、表面のヒビ割れとスキマを
生じていた。
ーにて分散する。 D:AにCを添加し、粉砕して粉末組成物を得た。 E:前記粉末組成物100部に対して、溶剤(デカメチ
ルシクロペンタシロキサン)65部を添加し、混合して
スラリー状とする。 F:Eを金皿に充填し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性
溶剤を除去してケーキ白粉を得た。
く、ヒビ割れやスキマが無く、耐衝撃性に優れる固形粉
末化粧料であった。
キサーにて分散する。 D:AにCを添加し、粉砕して粉末組成物を得た。 E:前記粉末組成物100部に対して、溶剤(エタノー
ル)75部を添加し、混合してスラリー状とする。 F:Eを金皿に充填し、50℃で5時間乾燥し、揮発性
溶剤を除去してケーキアイシャドウを得た。
崩れが無く、ヒビ割れやスキマが無く、耐衝撃性に優れ
る固形粉末化粧料であった。
化粧料は、成形時に表面にヒビ割れやスキマを生じるこ
となく、耐衝撃性に優れ、化粧崩れの無い優れた固形粉
末化粧料であった。
Claims (2)
- 【請求項1】 次の成分(a)〜(c); (a)フッ素化合物処理粉体 5〜99.49質量% (b)有機変性粘土鉱物 0.01〜10質量% (c)油剤 0.5〜30質量% を含有する粉末組成物と、揮発性溶剤とを混合して容器
又は中皿に充填し、該揮発性溶剤を除去することにより
成形されること特徴とする固形粉末化粧料。 - 【請求項2】 前記揮発性溶剤が軽質流動イソパラフィ
ンであることを特徴とする請求項1の固形粉末化粧料。
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---|---|---|---|
JP2002082439A JP3752187B2 (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 固形粉末化粧料 |
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JP2002082439A JP3752187B2 (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 固形粉末化粧料 |
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