JPH1149657A - 油性固型化粧料 - Google Patents

油性固型化粧料

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JPH1149657A
JPH1149657A JP21920697A JP21920697A JPH1149657A JP H1149657 A JPH1149657 A JP H1149657A JP 21920697 A JP21920697 A JP 21920697A JP 21920697 A JP21920697 A JP 21920697A JP H1149657 A JPH1149657 A JP H1149657A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エモリエント感が高く、粉っぽさが無く、化粧
持続性に優れる等の品質を有しながら、且つ、肌上で軽
いのび広がり、ベタつかずサラサラとした仕上がり感を
有し、溶融充填性にも優れた油性固型化粧料を提供す
る。 【解決手段】リン酸系界面活性剤0.01〜3重量%、
平均粒径が1〜400μの板状粉体5〜40重量%を含
有することを特徴とする油性固型化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油性固型化粧料に関
するものであり、さらに詳しくは、エモリエント感が高
く、粉っぽさが無く、化粧持続性に優れる等の品質を有
しながら、且つ、肌上で軽いのび広がり、ベタつかずサ
ラサラとした仕上がり感を有し、溶融充填性にも優れた
油性固型化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油性固型化粧料は、アイシャド
ウ、チーク、ファンデーション、口紅等の製品に用いら
れている剤型であり、固形油を含む油剤と粉体を混合し
た後、固形油の融点以上に加熱溶融し、容器又は皿に直
接流し込み、冷却固化して製造されるものである。これ
らの製品はエモリエント感が高く、粉っぽさが無い仕上
がり感、化粧持続性に優れている。しかしその反面、油
剤配合量が多い為、使用時のベタつき、のび広がりの重
さ等の使用感が固型粉末化粧料に比べて劣るものであっ
た。このため油性固型化粧料に、のびの軽さ、油剤のベ
タつき解消や仕上がりのサラサラ感を付与させる目的
で、粘度が低く使用感の軽い油剤や球状及び板状粉体が
配合されてきた。また、溶融流し込み充填という簡便さ
から、充填される容器も従来のプレス成型のものと異な
りその形状、材質は多岐にわたっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油性固型化粧料に固型
粉末化粧料の長所である、のび広がりが軽く、サラサラ
した仕上がり感等のパウダリーな感触を与えるには、板
状粉体や球状粉体を配合する必要がある。しかしなが
ら、これら粉体の配合量が多くなると、加熱溶融時の粘
性が高まり著しく流動性が低下することにより、容器又
は皿へ流し込み難くなるか、又は、容器又は皿内で化粧
料が広がらず、表面が凹凸になったり、しわができた
り、容器又は皿の形状によっては容器の端に隙間を生じ
る等の外観品質を著しく低下させる場合があった。従来
この欠点を解決するため、溶解温度を高くしたり、充填
後ヒーターで充填品の表面を加熱して平滑にする等の対
応が行われてきた。しかしながら、この方法では、高温
で長時間溶解あるいは充填を行なったり、ヒーターの加
熱を長時間行なうことにより、バルク自体の変質を起こ
すだけでなく、樹脂容器の場合には、熱による変形を生
じることがあった。また、板状粉体や球状粉体の配合量
が多くなり過ぎると、溶解温度を高温にしても粘度が低
くならず効果が得られなくなってしまう。このため板状
粉体や球状粉体の配合量を減らして溶融時の粘性を下げ
たり、容器形状、材質を変更したりして対応してきたの
が現状であった。よって、板状粉体や球状粉体の配合量
を高めても、エモリエント感が高く、粉っぽさが無く、
化粧持続性に優れる等の品質を有しながら、且つ、肌上
で軽いのび広がり、ベタつかずサラサラした仕上がり感
を有し、溶融充填性にも優れた油性固型化粧料化粧の開
発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実状
において鋭意検討を重ねた結果、リン酸系界面活性剤と
特定の板状粉体を特定量配合することにより、エモリエ
ント感が高く、粉っぽさが無く、化粧持続性に優れる等
の品質を有しながら、且つ、肌上で軽いのび広がり、ベ
タつかずサラサラした仕上がり感を有し、溶融充填性に
も優れた油性固型化粧料が得られることを見出し本発明
を完成させた。更に、本発明の油性固型化粧料に特定の
球状粉体を特定量配合したものは、本発明の効果がより
優れるものであることが見出された。すなわち、本発明
は、成分(a)、(b); (a)リン酸系界面活性剤0.01〜3重量% (b)平均粒径が1〜400μの板状粉体5〜40重量
% を含有する油性固型化粧料に関するものであり、更に
は、成分(c)として、平均粒径3〜50μの球状粉体
1〜30重量%を含有する油性固型化粧料に関するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(a)のリン酸系界面活性剤と
しては、起源は特に限定されないが、例えば、大豆、牛
乳、牛肝、卵黄等より得られるレシチン及びその水素添
加物、リゾ化物等のリン脂質類、ポリエキシエチレンラ
ウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエー
テルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン
酸、ジポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、トリ
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ジポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテルリン酸等のポリオ
キシエチレン付加アルキルエーテルリン酸類及びそのナ
トリウム、カリウム等の塩類、ラウリルリン酸、オレイ
ルリン酸類及びそのナトリウム、カリウム等の塩類、等
が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用
いることができる。中でも、レシチン、ポリオキシエチ
レン付加アルキルエーテルリン酸類及びそのナトリウ
ム、カリウム等の塩類が好ましく、市販品としては、例
えば、味の素レシチン(味の素社製)、ニッコールレシ
ノールS−10、S−10E、S−10EX、LL−2
0、ニッコールDDP−6及びDDP−8(以上、日光
ケミカルズ社製)、ホスタファットKW340N及びK
L340N(以上、ヘキスト社製)等が挙げられる。
【0006】成分(a)のリン酸系界面活性剤の本発明
の油性固型化粧料中への配合量は、配合される粉体の形
状、配合量に左右されるが、溶融時の粘性を低下させる
効果を得るには0.01〜3重量%(以下単に、「%」
と略す。)であり、好ましくは0.05〜2.0%であ
る。配合量が0.01%未満の場合は溶融時の粘性を低
下させる効果を得ることができず、3%を超えると、化
粧膜が油っぽくなりべたつき感、のび広がりの悪さを感
じるようになる。
【0007】本発明に使用される成分(b)の板状粉体
としては、形状が板状で平均粒子径が1〜400μであ
れば特に限定されないが、例えば、マイカ、セリサイ
ト、焼成マイカ、焼成セリサイト、合成雲母、合成フッ
素金雲母、へきかいタルク等の板状粘土鉱物、雲母チタ
ン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄・酸化チタン被覆雲母、紺
青処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被
覆オキシ塩化ビスマス、魚燐箔等の光輝性顔料及び紫外
線遮蔽粉体、ポリエチレンテレフタレート,アルミニウ
ム,エポキシ樹脂積層粉末等のラメ剤、シリカ処理雲
母、ポリメチルメタクリレート処理雲母、ポリメチルメ
タクリレート処理雲母チタン、板状酸化チタン、板状酸
化亜鉛、板状硫酸バリウム、チッ化ホウ素、板状無水ケ
イ酸、板状二酸化珪素、N−ラウロイル−L−リジン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリメチル
メタクリレート、ポリスチレン、4フッ化ポリエチレン
等の有機板状粉末等が挙げられ、これらの中から必要に
応じて一種又は二種以上を選択して用いることができ
る。これらの中でも、板状粘土鉱物、光輝性顔料及び紫
外線遮蔽粉体が好ましい。また、これら粉体は一種また
は二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化
合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、油脂、炭
化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したも
のであっても良い。
【0008】成分(b)の板状粉体の平均粒径は、レー
ザー回折式粒度分布測定装置により測定するとき、1〜
400μであり、好ましくは5〜300μである。板状
粉体の平均粒径が1μ未満の場合、のび広がりの軽さが
無くなり、また、400μを超えると肌にざらつき感を
与え、化粧膜のキメが不均一となるため好ましくない。
【0009】成分(b)の板状粉体の本発明の油性固型
化粧料中への配合量は、粉体の種類にもよるが5〜40
%である。板状粉体の配合量が5%未満であると化粧膜
が油っぽくなり、べたつきを感じるようになり好ましく
なく、40%を超えるとサラサラして、軽いパウダリー
な使用感を得ることはできるが、加熱溶融時の粘性が上
昇し溶融充填性が悪くなり好ましくない。
【0010】本発明に用いられる成分(a)のリン酸系
界面活性剤は、油剤又は粉体と混合して配合することも
可能であるが、成分(b)板状粉体の一部又は全部に表
面処理して配合することも可能である。
【0011】この成分(a)のリン酸系界面活性剤を成
分(b)の板状粉体に表面処理する方法は、通常公知の
方法が用いられる。例えば、水中でリン酸系界面活性剤
を粉体表面に吸着させ濾過、乾燥、粉砕させる方法や、
有機溶媒中に粉体とリン酸系界面活性剤を分散させ、溶
媒を除去し乾燥、粉砕させる方法等が挙げられる。
【0012】本発明に使用される成分(c)の球状粉体
としては、形状が球状で平均粒子径が3〜50μであれ
ば特に限定されないが、通常化粧料に用いられる球状粉
体が使用可能である。例えば、ナイロンパウダー、ポリ
スチレンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダ
ー、ポリウレタンパウダー、シルクパウダー、セルロー
スパウダー、シリコンパウダー、ポリメタクリル酸メチ
ルパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、
ポリオルガノシロキサンエラストマーパウダー、ポリエ
チレンパウダー、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンパウ
ダー、ポリエステルパウダー、ポリアクリロニトリルパ
ウダー、スチレンとアクリル酸の共重合体、スチレンと
メタクリル酸の共重合体、シリカ、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化セリウム等が挙げられ、これらの中
から必要に応じて一種又は二種以上を選択して用いるこ
とができる。また、これら粉体は一種または二種以上の
複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコ
ーン系油剤、金属石ケン、ロウ、油脂、炭化水素等を用
いて公知の方法により表面処理を施したものであっても
良い。
【0013】成分(c)球状粉体の平均粒径は、レーザ
ー回折式粒度分布測定装置により測定するとき、3〜5
0μである。平均粒径が3μ未満であると化粧膜に軽い
感触を付与することができず、また、50μを超えると
肌にざらつき感を与えるようになり好ましくない。
【0014】成分(c)球状粉体の本発明の油性固型化
粧料中への配合量は、1〜30%が好ましく、4〜25
%がより好ましい。配合量がこの範囲であると、ベタつ
かずサラサラした仕上がり感、化粧持続性等の本発明の
効果が更に向上する。
【0015】本発明の固型粉末化粧料に使用される、そ
の他の粉体としては、通常化粧料に用いられるものであ
ればいずれでも良く、特に制限を受けるものではない。
例えば、体質顔料、無機白色顔料、無機着色顔料、有機
顔料、有機粉末が使用可能であり、具体的には、タル
ク、カオリン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケ
イ酸アルミウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウム、ベント
ナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、酸化クロ
ム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素及
びそのレーキ顔料、ナイロン粉末、ポリエチレン末、メ
チルメタアクリレート粉末、結晶セルロース、デンプン
等が挙げられる。これら粉体は、化粧目的等に応じて1
種または2種以上を選択して用いられ、また公知の表面
処理、例えば油剤、シリコーン、フッ素系油剤等で表面
処理を施して配合しても良い。
【0016】本発明に用いられる油性成分は、通常化粧
料に用いられるものであればいずれでも良く、特に制限
を受けるものではない。半固体油もしくは液体油として
は鉱物油、植物油、動物油、高級脂肪酸、高級脂肪酸エ
ステル、揮発性油剤、シリコーン油等が使用でき、例え
ば、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、ひまし
油、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ラノリン、ワセリン、オリーブ油、ホホバ油、マ
カデミアンナッツ油、ミンク油、タートル油、アーモン
ド油、サフラワー油、アボカド油、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチル
ヘキサン酸トリグリセライド等のグリセリン脂肪酸エス
テル、ジグリセリルイソステアレート等のジグリセリン
脂肪酸エステル、ジカプリン酸プロピレングリコール等
のプロピレングリコール脂肪酸エステル、ジペンタエリ
トリット脂肪酸エステル、オレイン酸、オレイルアルコ
ール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン等のシリコーン油、パーフルオロポリエーテル
等のフッ素系油剤、低分子量のイソパラフィン系炭化水
素油、低分子量の鎖状ジメチルポリシロキサン、オクタ
メチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペン
タシロキサン等の低分子環状ポリシロキサン等の揮発性
油剤等が挙げられる。固体油としては、例えば、固型パ
ラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワ
ックス、モンタンワックス、ビーズワックス、モクロ
ウ、ゲイロウ、フィッシャートロプシュワックス、ポリ
エチレンワックス、ポリエチレンポリプロピレンコポリ
マー、硬化ヒマシ油、ロジン酸ペンタエリトリットエス
テル、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘ
ニン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラ
ウリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ
る。これらの油剤は目的に応じて1種または2種以上を
選択して用いられる。
【0017】本発明の油性固型化粧料には、本発明の効
果を損なわない範囲で上記必須成分以外に成分(a)以
外の界面活性剤、保湿剤、防腐剤、ゲル化剤、キレ−ト
剤、pH調整剤、樹脂、酸化防止剤、香料、紫外線吸収
剤、美容成分等を適宜配合することができる。
【0018】本発明の油性固型化粧料は、常温で固型も
しくは半固型状であり、加熱溶融流し込み充填により製
造されるものである。また、本発明の効果が発現しやす
い化粧料としては、口紅、ファンデーション、白粉、コ
ンシーラー、アイシャドウ、頬紅、アイライナー、アイ
ブロウ等のメイクアップ化粧料が挙げられる。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。
【0020】製造例1 レシチン処理雲母チタン レシチン(味の素社製:味の素レシチン)3gを精製水
1000gに分散させ、平均粒径25μの雲母チタン
(マール社製:フラメンコレッド)97gを加えて、混
合分散する。この分散液をろ過し、粉体を乾燥させ、レ
シチン処理雲母チタンを得た。
【0021】製造例2 レシチン処理マイカ レシチン(味の素社製:味の素レシチン)3gを精製水
1000gに分散させ、平均粒径18μのマイカ(山口
雲母工業社製:マイカY−2300)97gを加えて、
混合分散する。この分散液をろ過し、粉体を乾燥させ、
レシチン処理マイカを得た。
【0022】実施例1〜6及び比較例1〜7油性固型ア
イシャドウ 表1に示す組成の油性固型アイシャドウを下記方法によ
り調製し、使用した時の、肌上で軽いのび広がり、ベタ
つかずサラサラした仕上がり感、エモリエント感、化粧
持続性、及び溶融充填性の各項目について評価を行っ
た。評価結果を表2に示した。
【0023】
【表1】 注1:平均粒径200μの板状ラメ剤(ダイヤケムコ社
製:DCグリッターシルバーC)
【0024】(製法) A.(1)〜(9)を加熱溶解する。 B.Aに(10)〜(25)を均一に混合する。 C.Bを加熱溶解した後、脱気する。 D.Cを90℃にて加熱溶融し、金皿に流し込み、冷却
して油性固型アイシャドウを得た。
【0025】(評価方法及び判定基準) 官能評価 実施例1〜6及び比較例1〜7の各固型アイシャドウを
試料として、専門パネル20名による使用テストを行
い、使用した時の、肌上で軽いのび広がり、ベタつかず
サラサラした仕上がり感、エモリエント感、化粧持続性
について評価を行い、下記評価基準Aによる平均点に基
づいて下記判定基準Aにて判定した。 (評価基準A) 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 (判定基準A) ◎:4.0点以上 ○:3.0以上4.0未満 △:2.0以上3.0未満 ×:1.0以上2.0未満
【0026】(溶融充填性評価)実施例1〜6及び比較
例1〜7の各固型アイシャドウを、90℃に加熱溶融し
金皿に流し込む時の、金皿への広がり、表面の平滑性、
均一性のレベルを下記判定基準Bで評価した。 (判定基準B) ◎:非常に良好 ○:良好 △:やや悪い ×:非常に悪い
【0027】
【表2】
【0028】表2の結果から明らかのように、本発明の
実施例1〜6の油性固型アイシャドウは比較例1〜7に
比較して、肌上で軽いのび広がり、ベタつかずサラサラ
した仕上がり感、エモリエント感、化粧持続性、及び溶
融充填性の各項目において優れたものであった。
【0029】 実施例7 油性固型ファンデーション (成分) (%) 1.ジメチルポリシロキサン 10.0 2.流動パラフィン 10.0 3.2−エチルヘキサン酸トリグリセライド 10.0 4.ワセリン 5.0 5.セレシンワックス 7.0 6.ポリオキシエチレン(8モル) ラウリルエーテルリン酸 0.3 7.酸化チタン 10.0 8.黄酸化鉄 1.5 9.黒酸化鉄 0.5 10.ベンガラ 0.5 11.マイカ(平均粒径10μ) 10.0 12.タルク 20.0 13.板状シリカ(平均粒径35μ) 10.0 14.球状ナイロンパウダー(平均粒径5μ) 10.0 15.保湿剤 適量 16.香料 適量 (製法)成分(1)〜(6)を加熱溶解する。これに
(7)〜(16)を均一に混合分散し、加熱溶解した
後、脱気し、最後に所定の容器に流し込んで油性固型フ
ァンデーションを得た。実施例7の油性固型ファンデー
ションは、肌上で軽いのび広がり、ベタつかずサラサラ
した仕上がり感、エモリエント感、化粧持続性、及び溶
融充填性の各項目において優れたものであった。
【0030】 実施例8 皿流し込みタイプ口紅 (成分) (%) 1.2−エチルヘキサン酸トリグルセリル 残量 2.ポリブテン 5.0 3.ラノリン 5.0 4.流動パラフィン 10.0 5.ホホバ油 5.0 6.パラフィンワックス 5.0 7.マイクロクリスタリンワックス 4.0 8.製造例1のレシチン処理雲母チタン 20.0 9.製造例2のレシチン処理マイカ 5.0 10.球状ナイロンパウダー(平均粒径5μ) 10.0 11.酸化チタン 2.5 12.赤色202 0.5 13.赤色201 1.0 14.黄色4号アルミニウムレーキ 2.0 15.保湿剤 適量 16.香料 適量 (製法)成分(1)〜(7)を加熱溶解する。これに
(8)〜(16)を均一に混合し、加熱溶解した後、脱
気し、最後に所定の容器に流し込んで皿流し込みタイプ
口紅を得た。実施例8の皿流し込みタイプ口紅は、肌上
で軽いのび広がり、ベタつかずサラサラした仕上がり
感、エモリエント感、化粧持続性、及び溶融充填性の各
項目において優れたものであった。
【0031】
【発明の効果】本発明の油性固型化粧料は、エモリエン
ト感が高く、粉っぽさが無く、化粧持続性に優れる等の
品質を有しながら、且つ、肌上で軽いのび広がり、ベタ
つかずサラサラした仕上がり感を有し、且つ溶融充填性
にも優れたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b); (a)リン酸系界面活性剤0.01〜3重量% (b)平均粒径が1〜400μの板状粉体5〜40重量
    % を含有することを特徴とする油性固型化粧料。
  2. 【請求項2】更に成分(c)として、平均粒径3〜50
    μの球状粉体1〜30重量%を含有することを特徴とす
    る請求項1記載の油性固型化粧料。
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