JP2010077111A - 化粧料用表面処理粉体及びそれを配合したメイクアップ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌なじみが良く、時間が経ってもモイスチャー効果や化粧持続性に優れ、触媒活性が低い化粧料用表面処理粉体、ならびに、滑らかで、伸びが良く、かつ時間が経ってもモイスチャー効果や化粧持続性に優れるメイクアップ化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】水素添加リン脂質と、粉体及び揮発性溶媒とを混合し、該揮発性溶媒を乾燥除去した後、125〜140℃で焼成したことを特徴とする化粧料用表面処理粉体及びそれを配合したメイクアップ化粧料である。
【選択図】なし

Description

本発明は、水素添加リン脂質を粉体に強固に被覆した表面処理粉体に関するものであり、更に詳しくは、肌なじみが良好で化粧持続性が高い化粧料用表面処理粉体と、それを配合したメイクアップ化粧料に関するものである。
リン脂質は生体膜の構成成分として知られており、皮膚への親和性が良好で、安全性の高い化粧品基材として利用されてきた。また表面処理粉体への応用として、水素添加リン脂質により顔料および体質顔料の表面を均一にコーティングすることにより、滑らかで、伸びが良く、モイスチャー効果があり、皮膚刺激のない撥水性処理顔料が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開昭60−184571号公報 特開平60−190705号公報
ところがこの撥水性処理顔料は、水素添加リン脂質と粉体との結合が弱いため、化粧料に配合して使用すると、肌上の皮脂で結合が外れてしまい、経時で表面処理の効果が低減してしまう場合があった。また、粉体の中でも、特に酸化チタン等の金属酸化物は、触媒活性を有しており、肌への影響や化粧料の安定性不良の原因となるため、表面処理によってその触媒活性を低減しているが、経時で表面処理の効果が低減することにより、触媒活性が高くなってしまい、角層等を荒らしてしまう場合があった。そのため、従来のリン脂質処理顔料は、化粧持続性や触媒活性の低減に関して、優れたものではなかったことも実情である。従って、肌なじみが良好で、塗布時に滑らかで、伸びが良く、かつ時間が経ってもモイスチャー効果や化粧持続性に優れ、触媒活性を低く抑えた化粧料用表面処理粉体ならびにメイクアップ化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水素添加リン脂質と粉体を、125〜140℃で焼成することにより、水素添加リン脂質が粉体の表面に強固に被覆されることを見出し、得られた表面処理粉体は、肌なじみが良好で化粧持続性が高く、触媒活性が低く角層を荒らさない化粧料用表面処理粉体であり、また、それを配合したメイクアップ化粧料は、化粧料塗布時に滑らかで、伸びが良く、かつ時間が経ってもモイスチャー効果や化粧持続性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、水素添加リン脂質と、粉体及び揮発性溶媒とを混合し、該揮発性溶媒を乾燥除去した後、125〜140℃で焼成したことを特徴とする化粧料用表面処理粉体及びそれを配合したメイクアップ化粧料に関するものである。
本発明の化粧料用表面処理粉体は、肌なじみが良好で化粧持続性が高く、触媒活性が低く抑えられ、それを配合したメイクアップ化粧料は、化粧料塗布時に滑らかで、伸びが良く、かつ時間が経ってもモイスチャー効果や化粧持続性に優れた品質を有するものである。
実施例3の表面処理粉体を用いて、角層への影響を評価した顕微鏡写真である(重層剥離が観察されない)。 比較例3の表面処理粉体を用いて、角層への影響を評価した顕微鏡写真である(重層剥離が観察される)。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる水素添加リン脂質は、粉体の粉感を低減し、化粧料塗布時に滑らかさと伸びのよさを付与する等の使用感を良好なものにする効果がある。さらには、モイスチャー効果を付与し、化粧料塗布後の、汗や皮脂による肌と粉体の剥がれを防止する効果もある。
リン脂質はその長鎖脂肪酸構造に不飽和脂肪酸を多く含み、酸化や熱に対して不安定であるため、本発明においては、リン脂質に水素添加した水素添加リン脂質を用いる。本発明に用いられる水素添加リン脂質は、酸化や熱に対する安定性の点で、ヨウ素価が0〜40のものが好ましく、さらに20〜30であると粉体の表面処理効率も良く、モイスチャー効果がより高いため特に好ましい。これら水素添加リン脂質は、例えば、大豆、卵黄等から抽出した天然レシチンを常法に従って水素添加したものの他、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、中性リン脂質等を水素添加したものが挙げられ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて用いることが出来る。特に水素添加リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量が20質量%(以下、単に「%」と記す)以上のものを使用すると、粉体の粉感を低減させる効果が高いため好ましい。
本発明に用いられる粉体は、通常化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、微粒子酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカ、微粒子酸化亜鉛被覆マイカ、硫酸バリウム被覆マイカ、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上用いることができる。
これらの中でも、金属酸化物、あるいはその複合体は、メイクアップ化粧料に用いた場合に化粧効果が高まり、肌のシミやシワなどの欠点を隠すことが可能であり、さらには本発明の表面処理により、触媒活性を低減することができるため、特に好ましい。
本発明の化粧料用表面処理粉体において、水素添加リン脂質と粉体の配合質量比が0.1:99.9〜5:95の範囲であると、得られた表面処理粉体は、肌なじみが良好であり、それを配合した化粧料に塗布時の滑らかさと伸びのよさを付与し、使用感が良好になるため好ましく、さらに0.5:99.5〜2:98の範囲であるとその効果がより高くなるため特に好ましい。
本発明に用いられる揮発性溶媒は、水素添加リン脂質を溶解し、粉体と水素添加リン脂質との親和性を向上させる効果がある。具体的には、水、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、イソドデカンなどが挙げられる。これらの中でも非極性油である、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、イソドデカンなどを用いると、水素添加リン脂質の溶解性が良く、また粉体同士の凝集性が低下し、水素添加リン脂質がより均一に粉体表面と結合するので特に好ましい。
本発明の化粧料用表面処理粉体を調整する際に、揮発性溶媒の混合量は特には限定されないが、粉体の濡れ性を向上させるために、粉体と揮発性溶媒の混合質量比が80:20〜40:60の範囲であると好ましい。
本発明の化粧料用表面処理粉体は、水素添加リン脂質と、粉体と、揮発性溶媒とを混合し、揮発性溶媒を乾燥除去した後、125〜140℃の温度にて焼成することによって得られる。125℃未満では水素添加リン脂質と粉体の表面との結合が不十分であり、また、140℃を超えると水素添加リン脂質が変臭や変色をしてしまうため適さない。
本発明の化粧料用表面処理粉体は、当該表面処理粉体以外の粉体、油剤、水性成分、界面活性剤、高分子などと組み合わせることにより、メイクアップ化粧料として使用できる。本発明のメイクアップ化粧料としては、ファンデーション、ほほ紅、白粉、アイシャドウ、口紅、マスカラ等、肌に直接適用するメイクアップ化粧料が好適に挙げられる。
本発明のメイクアップ化粧料は、粉体系、水性系、油性系、水中油乳化型、油中水乳化型のいずれの剤型でもよく、液状、ゲル状、固形状等の形状も問わないが、粉体化粧料(固形粉末タイプ・粉末タイプ)であると、本発明の効果が顕著に感じられるため好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料における化粧料用表面処理粉体の配合量は、剤型により異なるが、粉体化粧料の場合5〜95%、その他の化粧料の場合1〜20%程度が適当である。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜8及び比較例1〜8:化粧料用表面処理粉体
表1に示す組成及び下記製造方法にて化粧料用表面処理粉体を調製した。また、得られた処理粉体について、水素添加リン脂質と粉体との結合力の強さ、匂い、触媒活性を下記評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。さらに、実施例3及び比較例3の表面処理粉体を用いて、角層への影響を下記評価方法により評価し、結果を図1、2に示した。
(製造方法)
A.成分1、2と成分9、10を50℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.Aに成分3〜8を添加し、万能混合攪拌機(ダルトン社製)で混合する。
C.Bを100℃に加熱し、成分9、10を乾燥除去する。
D.Bを所定の温度にて1時間焼成し、粉砕する。
(評価方法)水素添加リン脂質と粉体との結合力の強さ
実施例及び比較例の化粧料用表面処理粉体それぞれ100gとn−ヘキサン300gを37℃にて5時間攪拌混合した。その混合物を、遠心分離機を用いて粉体部と溶液部に分離させ、得られた溶液部を蒸発乾固して、残留物の質量を測定した。化粧料用表面処理粉体調製時に用いた水素添加大豆リン脂質(成分1〜2)の質量(仕込み量)と残留物の質量から、次の計算式により、表面処理粉体から脱離した水素添加大豆リン脂質の割合を算出し、以下の判定基準を用いて判定をした。
表面処理粉体から脱離した水素添加大豆リン脂質の割合(%)=(残留物の質量/仕込み量)×100
判定基準
[表面処理粉体から脱離した水素添加大豆リン脂質の割合]:[判定]
10%未満 : ◎
10%以上20%未満 : ○
20%以上30%未満 : △
30%以上 : ×
(評価方法)匂い
実施例及び比較例の表面処理粉体を8号規格瓶に充填し、50℃にて1週間保管した。保管後の表面処理粉体を調香士に嗅いでもらい、匂いを評価した。
判定基準
[匂いの評価] :[判定]
ほとんど匂わない : ◎
やや匂いがある : ○
やや強く匂う : △
とても強く匂う : ×
(評価方法)触媒活性
実施例及び比較例の表面処理粉体の触媒活性の強弱を、アスタキサンチンの減少により評価した。
(1)0.0025%のアスタキサンチン溶液(トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル希釈)を調製した。
(2)実施例及び比較例の表面処理粉体0.2gと上記アスタキサンチン溶液40gを8号規格瓶に入れ密閉し、ペイントシェーカー(ASADA社製)を用いて10分間分散処理した後、50℃で7日間保管し、加温処理した。
(3)保管後の粉体分散液を遠心分離し、粉体部と溶液部に分離し、溶液部について、分光光度計(UV−2500P(SHIMADZU社製))にてアスタキサンチンの極大吸光ピーク(476nm)の吸光度を測定した。
(4)ブランクとしては、粉体を添加していない0.0025%のアスタキサンチン溶液を、同条件にて使用した。
(5)アスタキサンチン存在率(%)=加温処理後のアスタキサンチンの極大吸光ピーク(476nm)の吸光度/加温処理後のブランクのアスタキサンチンの極大吸光ピーク(476nm)の吸光度×100
判定基準
[触媒活性の評価] :(アスタキサンチン存在率):[判定]
ほとんど無い : 90%以上 : ◎
触媒活性が弱い : 75%以上90%未満 : ○
触媒活性がある : 50%以上75%未満 : △
触媒活性が強い : 50%未満 : ×
(評価方法)角層への影響
実施例3及び比較例3の表面処理粉体を、ヒト上腕内側に0.1g/cm塗布し、10時間後に洗浄し、その14時間後に再度塗布するという試験を7日間繰り返した。7日後に以下の操作を行い、角層への影響を評価した。
(1)透明両面テープ(ニチバン社製)を1.8cm×2.0cmの大きさに切り、これをスライドガラスに貼り付けた。このスライドガラスの粘着面を上記塗布部位に軽く押し当て、テープ全面が皮膚に張り付くようにした後、皮膚から剥がして試料とした。
(2)前記スライドガラス試料のテープ表面に、ヘマトキシリン液(和光純薬社製)を適量かけ、室温にて5分間反応させた。その後、エオジン液(和光純薬社製)を適量かけ、室温にて5分間反応させた。
(3)前記包埋したスライドガラス試料をオリンパス社製の光学顕微鏡を用いて観察した。これらの観察画面を図1、2に示した。
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜8の化粧料用表面処理粉体は、比較例1〜8に対して、匂いが少なく、さらには表面処理粉体から脱離した水素添加大豆リン脂質の割合が少なく、水素添加大豆リン脂質と粉体の結合がとても強かった。また、触媒活性が低く抑えられており、図1、2からも明らかなように、本発明の化粧料用表面処理粉体は、角層の重層剥離も観察されず、肌への影響が少なかった。
実施例9〜11及び比較例9〜12:パウダーファンデーション(固形粉末タイプ)
表2に示す組成及び下記製造方法にてパウダーファンデーションを調製し、肌への塗布時の滑らかさ、伸びの良さ、モイスチャー効果、化粧持続性について、下記評価方法により評価し、その結果を併せて表2に示した。
(製造方法)
A:成分1〜21をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で均一分散する。
B:Aに22を添加し、混合する。
C:Bを粉砕する。
D:Cを金皿に充填し、圧縮成型して、パウダーファンデーションを得た。
(評価方法)官能評価
化粧品評価専門パネル20名に、前記実施例及び比較例のパウダーファンデーションを使用してもらい、「塗布時の滑らかさ」、「伸びの良さ」、「モイスチャー効果」、「化粧持続性」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、サンプル毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。なお、「化粧持続性」については、ファンデーション塗布後、日常生活で6時間過ごした後に評価した。
評価基準
[評価結果] : [評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準
[評点の平均点] : [判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
表2の結果から明らかなように、本発明の実施例9〜11のパウダーファンデーションは、比較例9〜12に対して、肌への塗布時の滑らかさ、伸びの良さ、モイスチャー効果、化粧持続性のいずれの点でも優れた効果が確認された。
実施例12:フェイスパウダー(粉末タイプ)
(成分) (%)
1.タルク 79
2.雲母チタン 20
3.実施例8の化粧料用表面処理粉体 1
(製造方法)
A.成分1〜3を均一に混合する。
B.Aをパルベライザーにて粉砕処理をする。
C.Bを容器に充填しフェイスパウダーを得た。
実施例12のフェイスパウダーは、肌への塗布時の滑らかさ、伸びの良さ、モイスチャー効果、化粧持続性のいずれの点でも優れた効果が確認された。
実施例13:化粧下地(水中油乳化型)
(成分) (%)
1.セタノール 2
2.ステアリン酸 1
3.ミツロウ 0.5
4.ワセリン 3
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
6.実施例3の化粧料用表面処理粉体 2
7.合成マイカ 1
8.窒化ホウ素 0.5
9.カルボキシビニルポリマー 0.1
10.トリエタノールアミン 0.5
11.ジプロピレングリコール 10.0
12.防腐剤 適量
13.香料 適量
14.精製水 残量
(製造方法)
A.成分1〜5を75℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.成分9〜11、14を均一に混合溶解し、成分6〜8を添加して、75℃に加熱する。
C.AにBを添加し、乳化する。
D.Cを冷却し、成分12、13を添加し、化粧下地を得た。
実施例13の化粧下地は、肌への塗布時の滑らかさ、伸びの良さ、モイチャー効果、化粧持続性のいずれの点でも優れた効果が確認された。
実施例14:クリームファンデーション(油中水乳化型)
(成分) (%)
1.スクワラン 6
2.デカメチルシクロペンタンシロキサン 13
3.ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン(注1) 5
4.タルク 5
5.実施例3の化粧料用表面処理粉体 12
6.実施例4の化粧料用表面処理粉体 0.3
7.実施例5の化粧料用表面処理粉体 1
8.実施例6の化粧料用表面処理粉体 0.1
9.実施例7の化粧料用表面処理粉体 5
10.雲母チタン 2
11.プロピレングリコール 10
12.防腐剤 適量
13.香料 適量
14.精製水 残量
注1:シリコンKF6017(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分1〜10を均一に混合分散する。
B.成分11〜14を均一に混合する。
C.AにBを添加、乳化して、クリームファンデーションを得た。
実施例14のクリームファンデーションは、肌への塗布時の滑らかさ、伸びの良さ、モイスチャー効果、化粧持続性のいずれの点でも優れた効果が確認された。

Claims (5)

  1. 水素添加リン脂質と、粉体及び揮発性溶媒とを混合し、該揮発性溶媒を乾燥除去した後、125〜140℃で焼成したことを特徴とする化粧料用表面処理粉体。
  2. 水素添加リン脂質のヨウ素化が20〜30であることを特徴とする請求項1記載の化粧料用表面処理粉体。
  3. 水素添加リン脂質と粉体の配合質量比が0.1:99.9〜5:95の範囲であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかの項に記載の化粧料用表面処理粉体。
  4. 揮発性溶媒が非極性油であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の化粧料用表面処理粉体。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の化粧料用表面処理粉体を配合したことを特徴とするメイクアップ化粧料。
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