JP2006001906A - 温感を有する化粧料 - Google Patents

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JP2006001906A JP2004182199A JP2004182199A JP2006001906A JP 2006001906 A JP2006001906 A JP 2006001906A JP 2004182199 A JP2004182199 A JP 2004182199A JP 2004182199 A JP2004182199 A JP 2004182199A JP 2006001906 A JP2006001906 A JP 2006001906A
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Takashi Yamada
隆 山田
Kenkichi Matsubara
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Abstract

【課題】 適切な温度で長時間加温状態が持続する温感パックを提供する。
【解決手段】 酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物と酸性物質とを水溶液として混合しない形態で含有する、化粧料において、前記酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物として、少なくとも表面を処理されたものとする。酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物としては、酸化亜鉛及び/又は酸化マグネシウムが好ましい。前記表面処理は、ジメチルポリシロキサン焼き付け処理、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理、シリル化処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理、金属石鹸処理、アシルグルタミン酸塩処理、リン脂質被覆処理又はポリクオタニウム被覆処理であることが好ましい。酸性物質はクエン酸及び/又はその塩が好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料に関し、温感パックなどに好適な化粧料に関する。
パック或いはマッサージなどの化粧行為時に重要な要素の一つに、温感を感じることがある。これは、この様な化粧行為に於いて期待される効果に血行促進作用があり、温感を感じることにより、この様な効果の実感が具現され、その結果、この化粧行為そのものに大いなる満足を感じるためと、適度な温感が使用時の心地よさを具現し、この快感によって、個人的な生態系の環境を整え、健康上好ましい効果を発揮するためである。この様な温感の具現化方法としては、従来知られていた技術としては、多量のグリセリン等の多価アルコールを化粧料中に含有させ、このグリセリンが生体の水と混和するときに生じる溶解熱を利用する方法や還元性酸化鉄を含有させ、生体が有している水により酸化されるときに生じる化学反応熱を利用する方法などが知られているが、溶解熱はその熱の発生量が小さいため、感じる温感は充分ではないという欠点を有し、酸化反応による化学反応熱によるものは、熱の発生量のコントロールがしにくく、アレルギーなどを引き起こす可能性のある鉄イオンを多量に放出する欠点があったため、この様な欠点を改良した温感化粧料の開発が望まれていた。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)これを受けて、酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物と酸性物質とを水溶液として混合しない形態で含有する、化粧料が開発されている。(例えば、特許文献6を参照)この様な形態では、速やかに熱が平衡に達するため、過度に温度が上昇しない利点が存するが、持続時間が短い欠点と、持続時間を長くするように量設定を行うと、温度が高すぎてしまう欠点が存した。即ち、適切な温度で長時間加温状態が持続する温感パックの開発が望まれていたと言える。
一方、酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物と酸性物質とを水溶液として混合しない形態で含有する、化粧料において、前記酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物が、少なくとも表面を処理されたものである化粧料は全く知られていない。
特開2004−131413号公報 特開2004−002223号公報 特開2002−047136号公報 特開2001−302448号公報 特開2000−037186号公報 特開2001−019606号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、適切な温度で長時間加温状態が持続する温感パックを提供することを課題とする。
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、適切な温度で長時間加温状態が持続する温感パックを求めて、鋭意研究努力を重ねたところ、酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物と酸性物質とを水溶液として混合しない形態で含有する、化粧料において、前記酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物が、少なくとも表面を処理されたものである化粧料がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物と酸性物質とを水溶液として混合しない形態で含有する、化粧料において、前記酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物が、少なくとも表面を処理されたものであることを特徴とする、化粧料。
(2)酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物が酸化亜鉛及び/又は酸化マグネシウム であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)表面処理が、ジメチルポリシロキサン焼き付け処理、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理、シリル化処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理、金属石鹸処理、アシルグルタミン酸塩処理、リン脂質被覆処理又はポリクオタニウム被覆処理であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)酸性物質がクエン酸及び/又は塩であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)パック化粧料であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)気化成分をともに充填したエアゾール形態ではないことを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
(7)温感を有することを特徴とする(1)〜(6)何れか1項に記載の化粧料。
本発明によれば、適切な温度で長時間加温状態が持続する温感パックを提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物
本発明の化粧料は、少なくともその表面が処理された、酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物を含有することを特徴とする。かかる金属化合物及び/又は金属水酸化物としては、両性物質であることが好ましい。前記両性物質とは、金属酸化物及び/又は水酸化物であって、酸とも塩基とも反応し、塩を形成する物質のことを意味し、例えば、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム 、水酸化マグネシウム 等が例示できる。これらの中で特に好ましいものは化粧料の分野で長年にわたる使用実績のある、酸化亜鉛及び/又は酸化マグネシウム であり、この2者では酸化亜鉛が特に好ましい。これは、その使用実績により使用上の安全性が既に確認されているからである。本発明に於いて使用される酸化亜鉛は、通常化粧料で使用されているものであれば特段の限定はないが、熱発生特性から1μm以下の微粒子のものであることが好ましい。これは、表面積が大きく、反応がスムーズに進行するので、適切な温度を得られるからである。かかる両性物質は、すくなとも表面が処理されていることを必須の構成要件とする。「少なくとも表面が処理されている」とは前記処理が表面に為されているのみならず、ドープ或いは一部が複合金属酸化物を形成するなど、処理が両性物質の内部にまで及ぶことを許容するとの意味である。この様な処理としては、通常化粧料用の粉体に於いて知られている処理であれば特段の限定無く適用することが出来、例えば、無水珪酸処理、酸化ジルコニウム処理等の両性物質に分類されない金属酸化物処理、ジメチルポリシロキサン焼き付け処理、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理、シリル化処理等のシリコーン処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理、パーフルオロポリエーテル被覆処理などのパーフルオロ処理、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどの金属石鹸処理、N−ラウロイルグルタミン酸アルミニウム、N−ステアロイルグルタミン酸亜鉛等のアシルグルタミン酸塩処理、レシチン処理、水添レシチン処理、フォスファチジルエタノールアミン処理、ホスファチジルイノシトール処理、ホスファチジルグリセロール処理などのリン脂質被覆処理又はポリクオタニウム51被覆処理、ポリクオタニウム61被覆処理などのポリクオタニウム被覆処理等が好適に例示でき、ジメチルポリシロキサン焼き付け処理、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理、シリル化処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理、金属石鹸処理、アシルグルタミン酸塩処理、リン脂質被覆処理又はポリクオタニウム被覆処理がより好ましく例示できる。この様な表面処理は常法に従って行えば良く、メカノケミカル的な被覆であれば、遊星ボールミルなどによる被覆、シリル化処理であれば、所望によりアルカリによる後処理を行う加熱処理、焼き付け処理であれば、溶媒で希釈し被覆した後、300〜1000℃で1〜24時間加熱する焼き付け処理などが好適に例示できる。処理に用いる処理剤の量は、処理すべき粉体量に対して、0.1〜20質量%、より好ましくは、1〜10質量%である。これは少なすぎると、温度が上昇しすぎる、持続時間が短すぎるなどの好ましくない事象を引き起こす場合が存し、多すぎると温度が低すぎる、或いは、反応速度が遅くなりすぎ無駄が多いなどの好ましくない事象が存する場合があるからである。本発明の化粧料に於ける、これら両性物質の好ましい含有量は、使用直前の形態に於いて、1〜30重量%であり、更に好ましくは5〜20重量%である。これは、両性物質が少なすぎると発生する熱量が充分ではない場合があり、多すぎると熱くなりすぎる場合があるからである。前記範囲に於いて快適な熱量が得られるのである。
(2)本発明の化粧料の必須成分である酸性物質
本発明の化粧料は、酸性物質を必須成分として含有する。本発明で使用できる酸性物質としては、前記両性物質と反応し塩を形成するものであれば、特段の限定無く使用することができ、例えば、希塩酸等の希薄鉱酸及び/又は塩の溶液やクエン酸等の有機酸及び/又はその塩の溶液等が好ましく例示できる。この中では、刺激発現が極めて少ないことからクエン酸及び/又は塩乃至はその溶液を用いるのが特に好ましい。又、クエン酸及び/又は塩を使用することにより、熱の発生も心地よいレベルにコントロールすることが可能である。本発明の化粧料に於ける、これら酸性物資の好ましい含有量は、使用直前の形態に於いて、1〜10重量%であり、更に好ましくは2〜8重量%である。これは少なすぎると、熱発生量が少なすぎ心地よさが発現しない場合があり、多すぎると熱くなりすぎたり、過剰な酸による刺激が発現したりする場合があるので、前記範囲がこのましいのである。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記必須成分を溶液で混合しない形態で含有することを特徴とする。これは、両者が溶液形態で混合すると、中和塩形成反応が起こってしまうからである。従って、本発明の化粧料は少なくとも2剤からなる、多剤タイプの化粧料であり、用時にこれらの構成成分を一様に混合して使用する形態をとる。この様な形態としては、1)両性物質と固形の酸性物質とを水の介在しない剤形で存在させ、使用時に水を含む組成物を加えて使用する方法や2)両性物質と酸性物質とを別々の剤形のものに含有させ使用時にこれらの剤形のものを混合して使用するもの(但し、水分は片方もしくは両方の剤形に存在する。)等が考えられる。使用勝手としては、酸性物質を含む組成物と両性物質を含む組成物の2種の組成物からなる2剤形のものであって、これらの組成物の少なくとも1方が水溶液であるような形態が、速やかに組成物全部で反応が起こるので特に好ましい。又、化粧料としては、温感効果が必要な、或いは好ましい種類の化粧料であれば特段の限定はされずに適用することができ、パック化粧料やマッサージ化粧料などが好適に例示できる。この中では。パック化粧料が特に好ましい。更にパック化粧料としては、フォーム状のものが断熱効果が高いので、本発明の適用対象としては特に好ましい。環境行政上、ノンガスタイプであると更に好ましい。この様なノンガスタイプのものとしては、用時に炭酸塩と酸性成分とを混合させて炭酸ガスを発生させるような剤形のものが好ましく例示できる。
本発明の化粧料に於いては、これらの成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。前記必須成分と前記任意成分とを常法に従って処理することにより、本発明の化粧料は製造することが出来る。
この様な構成を取ることにより、本発明の化粧料は心地よい温度を長時間持続する作用に優れる。通常この様な温感化粧料に於いては、45〜55℃が心地よい温度とされているが、処理を施さない酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物を用いた場合には、この温度範囲では、持続時間は3〜5分程度であり、心地よさを感じる下限域であり、時として物足りない感じを使用者が感じる場合が存したが、本発明の化粧料では8〜12分であり、充分に心地よい温度が持続できる。
<製造例1>
微粒子酸化亜鉛98質量部に、1%ハイドロジェンポリシロキサン塩化メチレン溶液200質量部を噴霧し、良く混練りし、しかる後、送風して溶媒除去を行い、200℃で12時間加熱し、処理粉体1を得た。
<製造例2>
微粒子酸化亜鉛98質量部に、1%水添レシチンの塩化メチレン溶液200質量部を噴霧し、良く混練りし、しかる後、送風して溶媒除去を行い、200℃で12時間加熱し、処理粉体2を得た。
<製造例3>
微粒子酸化亜鉛98質量部とステアリン酸亜鉛2質量部とをヘンシェルミキサーで混合した後、遊星ボールミルで12時間処理し、処理粉体3を得た。
<製造例4>
微粒子酸化亜鉛98質量部とN−ラウロイルグルタミン酸アルミニウム2質量部とをヘンシェルミキサーで混合した後、遊星ボールミルで12時間処理し、処理粉体4を得た。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
下記に示す処方に従って、ピールオフタイプのパック料1を作製した。即ち、イの成分を良く混練りし、容器に詰め第1剤とし、ロの成分を室温で攪拌可溶化し、第2剤とした。この1剤と2剤は使用直前に良く混合した後、使用する。このものの処理粉体1を通常の微粒子酸化亜鉛に置換した比較例1を製造し、パック化粧料1とともに、1剤と2剤の混合後の温度を経時的に測定した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は適切な温度を呈し、その持続時間に優れることが判る。
イ)
酢酸ビニルエマルジョン(固形分60%) 50 質量部
ポリエチレングリコール400 5 質量部
タルク 5 質量部
処理粉体1 14.8質量部
メチルパラベン 0.2質量部
ロ)
水 20 質量部
クエン酸 5 質量部
Figure 2006001906
パック化粧料1と同様に、ノンガスタイプのフォーム状パック化粧料である、パック化粧料2を作製した。即ち、イの成分は良く攪拌、混練りして第1剤とした。又、ロの成分は攪拌、可溶化して第2剤とした。これらを使用直前に混合し、発泡させフォームを形成させてパック剤として用いる。このものの処理粉体1を通常の微粒子酸化亜鉛に置換した比較例2を製造し、パック化粧料2とともに、1剤と2剤の混合後の温度を経時的に測定した。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料は適切な温度を呈し、その持続時間に優れることが判る。
イ)
ベヘニルアルコール 1 質量部
セタノール 1.5質量部
コレステロール 1 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.5質量部
キサンタンガム 0.4質量部
ポリエチレングリコール400 46 質量部
重曹 3 質量部
処理粉体1 11.6質量部
タルク 7 質量部
ロ)
水 22.6質量部
クエン酸 4.3質量部
クエン酸ナトリウム 0.1質量部
Figure 2006001906
パック化粧料2と同様に、下記の処方に従って、パック化粧料3を作成した。このものの温度の推移を表3に示す。これより、パック化粧料2と同様の効果が得られていることが判る。
イ)
ベヘニルアルコール 1 質量部
セタノール 1.5質量部
コレステロール 1 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.5質量部
キサンタンガム 0.4質量部
ポリエチレングリコール400 46 質量部
重曹 3 質量部
処理粉体2 11.6質量部
タルク 7 質量部
ロ)
水 22.6質量部
クエン酸 4.3質量部
クエン酸ナトリウム 0.1質量部
Figure 2006001906
パック化粧料2と同様に、下記の処方に従って、パック化粧料4を作成した。このものの温度の推移を表4に示す。これより、パック化粧料2と同様の効果が得られていることが判る。
イ)
ベヘニルアルコール 1 質量部
セタノール 1.5質量部
コレステロール 1 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.5質量部
キサンタンガム 0.4質量部
ポリエチレングリコール400 46 質量部
重曹 3 質量部
処理粉体3 11.6質量部
タルク 7 質量部
ロ)
水 22.6質量部
クエン酸 4.3質量部
クエン酸ナトリウム 0.1質量部
Figure 2006001906
パック化粧料2と同様に、下記の処方に従って、パック化粧料5を作成した。このものの温度の推移を表5に示す。これより、パック化粧料2と同様の効果が得られていることが判る。
イ)
ベヘニルアルコール 1 質量部
セタノール 1.5質量部
コレステロール 1 質量部
デカグリセリンモノオレート 1.5質量部
キサンタンガム 0.4質量部
ポリエチレングリコール400 46 質量部
重曹 3 質量部
処理粉体4 11.6質量部
タルク 7 質量部
ロ)
水 22.6質量部
クエン酸 4.3質量部
クエン酸ナトリウム 0.1質量部
Figure 2006001906
<試験例>
パック化粧料2と比較例2について、エステティック施術に於いて、その心地よさの提供の度合いを調べた。(n=1)即ち、被験者に日を変えて、それぞれのパック化粧料でパックを行い、その前後における、唾液中のプラステロン硫酸の濃度を測定した。プラステロン硫酸の濃度はサンドウィッチ抗体法により、ワサビペルオキシダーゼ標識抗体による発色を以て測定した。結果は、パック化粧料2の上昇率が15.6%であるのに対し、比較例2の上昇率が10.3%であった。これは本発明の化粧料である、パック化粧料2の発熱時間が長いため、充分に心地よさを満喫できるためであると思われる。
本発明は心地よいパック化粧料に応用できる。

Claims (7)

  1. 酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物と酸性物質とを水溶液として混合しない形態で含有する、化粧料において、前記酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物が、少なくとも表面を処理されたものであることを特徴とする、化粧料。
  2. 酸と反応する金属化合物及び/又は金属水酸化物が酸化亜鉛及び/又は酸化マグネシウム であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 表面処理が、ジメチルポリシロキサン焼き付け処理、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理、シリル化処理、パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩処理、金属石鹸処理、アシルグルタミン酸塩処理、リン脂質被覆処理又はポリクオタニウム被覆処理であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 酸性物質がクエン酸及び/又は塩であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. パック化粧料であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. 気化成分をともに充填したエアゾール形態ではないことを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
  7. 温感を有することを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の化粧料。
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