JP2009292740A - 血行促進用の化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 化粧料を容器から取り出した後の炭酸ガスの経時的な放散を防ぐことによる炭酸ガスの血行促進効果を持続的に発揮でき、且つ、十分な安全性が確保できる化粧料の提供を課題とする。
【解決手段】 炭酸イオンを0.05〜5質量%含有する、流動性を有する化粧料において、pHが7.5〜8.5である化粧料であって、炭酸イオンの基源が、炭酸ガス、炭酸塩及び重炭酸塩から選択されるものであることを特徴とし、pHの調整がリン酸及びリン酸塩によってなされていることを特徴とする化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は化粧料に関し、更に詳細には、炭酸イオンを含有する化粧料に関する。
顔色を改善する方法として、メークアップ化粧料による化粧効果による方法の他、本来の顔色を改善する方法としてはマッサージによる血行改善等が行われている。マッサージは通常手指を用いて、オイルなどの滑りを良くする化粧料を用いてマッサージする。また、マッサージ効果を高めるため、適度な抵抗を有する化粧料を用いられることもある。このようなマッサージは筋肉の硬直をほぐしたり、リンパや血液の流れをよくする他、皮膚を通して刺激を与えることで神経系にも作用することで、より高いマッサージ効果が期待して行われるものである。
一方、炭酸ガスは入浴剤に配合され汎用されており、湯に入浴剤を溶解後発泡し水中に炭酸ガスが溶解することで、入浴の血行促進を向上させる効果が報告されており、このような入浴剤は発泡錠や顆粒として通常使用される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
炭酸ガスはこのような入浴剤としての利用の他、近年、炭酸ガスをパック用化粧料に配合して、パックによる閉塞効果の保湿付与に加え、血行促進効果をもつ化粧料の開発も盛んに行われるようになってきた。(例えば、特許文献3参照)
しかしながら、炭酸ガスは発生後速やかに空気中に放出されるため、このようなパック化粧料にしようした場合にも如何に継続的に炭酸ガスを皮膚に接触させるかが課題であった。加えて、炭酸ガスの酸としての刺激により、皮膚が炎症を起こすのを防ぐ必要も存し、この意味で、使用開始から、使用終了まで炭酸ガスのの濃度を化粧料中でコントロールすることも重要な課題となっていた。このような課題を解決する方法として、遊離炭酸を一定以上含む水溶性高分子組成物の、ゾルーゲル相転移温度を0℃以上45℃未満の範囲に設定し、保存や使用時に組成物の粘度を調整して炭酸ガスの逃散が少なくする方法が報告されている(例えば、特許文献4参照)。また、炭酸ガスを含む水溶液の炭酸ガスが空気中に逃散するのを防ぐバリアー層を設ける方法、具体的には、繊維集合体層とフイルム層が熱融着された複合シートに炭酸ガスを加圧溶解した水性組成物を含有したフェースパックも検討されているが(例えば、特許文献5参照)、炭酸ガスの持続的な発生、化粧料に含有させる炭酸ガスの量を増加させる方法は満足いくものではなかったし、炭酸ガスの化粧料中の濃度の維持・コントロールに関しては全く無力であると言わざるを得なかった。この他、二酸化炭素難透過性ピローにpH3.5〜6.5の液又はゲルに二酸化炭素を溶存させたものを入れて、貼付する身体貼付用シート材も開発されている(例えば、特許文献6参照)。しかしながら、炭酸ガスは皮膚に適用後速やかに放散されてしまうため、炭酸ガスの経時的な放散を防ぎ十分な炭酸ガスによる血行促進効果を発揮でき、且つ、十分な安全性が確保できる為に、化粧料中の炭酸ガスの濃度を維持・コントロールする方法の開発が長年の間望まれていた。
化粧料に於いて、炭酸ガスの生理的作用を維持するために、緩衝塩によって、pHを調整することは行われていない。特に、エアゾール化粧料に於いては、炭酸ガスの作用は単なる噴出剤と考えられるケースが少なくなく、炭酸ガスが吐出後化粧料中で吐出時の濃度を維持するようなことを課題とすることもなされていなかった。
特開平08−253408号公報 特開2003−277218号公報 特開2006−137722号公報 特開2003−034612号公報 特開2004−238333号公報 特開2005−170937号公報
本発明は、この様な条件下為されたものであり、炭酸ガスの含有量を使用開始時から使用終了時まで変化率少なく維持する技術を提供することを課題とする。
この様な実状に鑑みて、本発明者らは、炭酸ガスの含有量を使用開始時から使用終了時まで変化率少なく維持する技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)炭酸イオンを0.05〜5質量%含有する、流動性を有する化粧料であって、2)pHが7.5〜8.5であることを特徴とする、化粧料がその様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。

(1) 1)炭酸イオンを0.05〜5質量%含有する、流動性を有する化粧料であって、2)pHが7.5〜8.5であることを特徴とする、化粧料。
(2) 前記炭酸イオンの基源が、炭酸ガス、炭酸塩及び重炭酸塩から選択されるものであることを特徴とする、化粧料。
(3) 前記炭酸塩乃至は重炭酸塩がアルカリ金属塩であることを特徴とする、(1)乃至(2)に記載の化粧料。
(4) 前記pHの調整がリン酸及びリン酸塩によってなされていることを特徴とする、(1)乃至(3)に記載の化粧料。
(5) 使用開始後15分における炭酸イオンの維持率が50%以上であることを特徴とする、(1)乃至は(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6) スキンケア化粧料であることを特徴とする、(1)乃至(5)に記載の化粧料。
(7) シート状パック化粧料であることを特徴とする、(1)乃至(6)に記載の化粧料。
(8) 前記シート状パック化粧料が、繊維集合体層とフイルム層が熱融着された複合シートからなることを特徴とする、(1)乃至(7)に記載の化粧料。
本発明によれば、化粧料に於いて、炭酸ガスの含有量を使用開始時から使用終了時まで変化率少なく維持する技術を提供することができる。
本発明の化粧料は、1)炭酸イオンを0.05〜5質量%含有する、流動性を有する化粧料であって、2)pHが7.5〜8.5であることを特徴とする 。この様な量比の炭酸イオンを含有するためには、炭酸イオンの基源として、炭酸ガス、炭酸塩乃至は重炭酸塩を用いることが好ましく、これらの塩としては、アルカリ金属の炭酸塩及び/又は重炭酸塩が好ましく、一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。アルカリ金属塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウムが好ましく例示でき、中でもナトリウム、カリウムが好ましく、ナトリウムが特に好ましい。このようなアルカリ金属の炭酸塩及び/又は重炭酸塩を本発明の化粧料中に0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%を含有することがより好ましい。配合量が下限未満では炭酸イオンが生理活性を発現するには不十分な0.05質量%未満であり、上限を超えると、炭酸イオン濃度が5質量%を上回り、生理活性が強く発現しすぎて、刺激感などを発現する場合が存する。炭酸イオンの基源を炭酸ガスとした場合には、炭酸ガスを0.01〜5質量%含有させることが好ましく、0.01〜2質量%含有させることがより好ましい。これは大凡、前記炭酸塩、重炭酸塩における炭酸イオン量で当量である。
本発明の化粧料に於いては、使用開始時と、使用終了時のおよそ10〜30分間、化粧料中の炭酸イオンの濃度を維持するために、緩衝塩、特にリン酸緩衝塩を用いることが好ましい。この場合、リン酸、リン酸塩によりリン酸緩衝系を構成し、具体的にはリン酸、リン酸水素のアルカリ金属塩を二種以上組み合わせることにより、pHを中性からアルカリ域、具体的にはpHを7.5〜8.5に保たせることが好ましく、7.7〜8.3に保たせることがより好ましい。この様な緩衝塩を介在させることにより、炭酸イオンの濃度を60質量%以上維持することが出来る。通常、この様な緩衝塩の存在がなければ、炭酸イオンの維持率は10〜20質量%程度である。この様な炭酸イオン濃度の変化勾配が激しいと、炭酸イオンの有効濃度を知ることが出来ないし、使用開始時には、生理活性が強すぎて炎症などを起こしてしまう危険も存する。この様な好ましい緩衝塩のリン酸、リン酸水素のアルカリ金属塩として、ナトリウム、カリウム、リチウムを塩としてが好ましく例示でき、中でもナトリウム、カリウムが好ましく、ナトリウムが特に好ましい。このようなリン酸、リン酸水素のアルカリ金属塩を本発明の化粧料中配合する場合、0.1〜10質量%含有させることが好ましく、より好ましくは、0.1〜5質量%含有することが更に好ましい。配合量が下限未満では緩衝作用が発揮できず、炭酸イオンの維持率を損なう場合が存し、上限を超えると、炭酸イオンの保持量が多くなりすぎ、刺激を発現する場合が存したり、化粧品としての剤形の自由度、使用感に問題が存する場合がある。
また、本発明の皮膚外用剤は、これら上記の成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を含有することができる。任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
本発明の化粧料の使用部位は制限はないが、顔色改善を目的にする場合、ボディ用化粧料として用いて、全身の血行促進により改善することも可能であるが、直接的に作用し効果が高いスキンケア化粧料として顔面に使用することが好ましい。スキンケア化粧料として、ローション、乳液、クリーム、軟膏、シート状等の剤形での使用が可能であるが、パック化粧料として、顔面を覆い炭酸ガスを閉塞して高濃度とすることで血行促進効果を高めることが出来るため、パック化粧料が好ましく例示できる。更に化粧料を広げるなどの作業の繁雑さ、手技による効果のばらつきを回避するためには、シート状パック化粧料がより好ましい。このようなシート状パック化粧料は、液状、ゲル状の化粧料をシートに含浸させ、袋をシームする前に袋内の空気を炭酸ガスで置換することによっても調製可能である。シート素材としては、特に維持集合体層、フィルム層の2層からなるものが好ましく、維持集合体層としてはレーヨン、ポリエステル、コットン、フィルム層としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートが例示できる。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみに限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、化粧水Aを調製した。表1に記載のア成分を80℃まで加熱した後、室温まで攪拌しながら冷却し、イ成分を添加した。これの100gを、エアゾール缶に詰めた後、炭酸ガス2gを充填し、エアゾ−ル製剤である化粧水Aを得た。
Figure 2009292740
以下に示す処方に従って、乳液Bを調製した。表2に記載のア成分を80℃まで加熱した後、同じく80℃まで加熱したイ成分を攪拌しながら徐々に添加する。その後、室温まで攪拌しながら冷却し、ウ成分を添加した。これの100gをエアゾール缶に詰めた後、炭酸ガス2gを充填し、エアゾール製剤である乳液Bを得た。
Figure 2009292740
以下に示す処方に従って、シート状パック化粧料Cを調製した。表3に記載のア成分を80℃まで加熱した後、同じく80℃まで加熱したイ成分を攪拌しながら徐々に添加する。その後、室温まで攪拌しながら冷却し、ウ成分を添加した。これを繊維集合体層とフイルム層(いずれも旭化成製)が熱融着された複合シートに含浸させ、二酸化炭素難透過性の4方パウチに入れ、シームする前に袋内を二酸化炭素で置換することにより、シート状パック化粧料Cを得た。これより、持ち運びが容易で、混合、発泡等の手間がいらない炭酸イオンの生理活性を利用した化粧料が得られたことがわかる。
Figure 2009292740
化粧料A〜Cから検出される炭酸イオン(CO3 2−)を容器からシャーレに取り出した直後と15分後で測定した。具体的には、測定方法:化粧料にNaOH水溶液を加え、測定機器としてDionex社製DX−300を用いてイオンクロマト分析法にて炭酸イオンを定量した。(溶離液:オクタンスルホン酸、分離カラム:IonPacICE−AS1)。その結果を表4に示す。なお、対照例A,B,Cは、化粧料A、B,Cからリン酸、リン酸2ナトリウム、リン酸水素ナトリウム(Na2HPO4)を水に置換したリン酸緩衝系ではない通常の化粧料である。

Figure 2009292740
本願発明の化粧料は何れも対照例と比較して初期の炭酸含有量が多く含有し、炭酸イオンの維持率(15分後の炭酸イオン量/初期の炭酸イオン量×100)が50%以上であるのに対し、対照例は何れも20%未満であることが判る。従って、本発明の化粧料により、炭酸ガスの初期から15分後の変化量が少ないことが明らかである。
本発明は、炭酸ガスの経時的な放散を防ぎ十分な炭酸ガスによる血行促進効果を発揮でき、且つ、十分な安全性が確保できる化粧料に応用できる。

Claims (8)

  1. 1)炭酸イオンを0.05〜5質量%含有する、流動性を有する化粧料であって、2)pHが7.5〜8.5であることを特徴とする、化粧料。
  2. 前記炭酸イオンの基源が、炭酸ガス、炭酸塩及び重炭酸塩から選択されるものであることを特徴とする、化粧料。
  3. 前記炭酸塩乃至は重炭酸塩がアルカリ金属塩であることを特徴とする、請求項1乃至請求項2に記載の化粧料。
  4. 前記pHの調整がリン酸及びリン酸塩によってなされていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3に記載の化粧料。
  5. 使用開始後15分における炭酸イオンの維持率が50%以上であることを特徴とする、請求項1乃至は4何れか1項に記載の化粧料。
  6. スキンケア化粧料であることを特徴とする、請求項1乃至請求項5に記載の化粧料。
  7. シート状パック化粧料であることを特徴とする、請求項1乃至請求項6に記載の化粧料。
  8. 前記シート状パック化粧料が、繊維集合体層とフイルム層が熱融着された複合シートからなることを特徴とする、請求項1乃至請求項7に記載の化粧料。
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