JP2017114831A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布中に筋むら(よれ)ができ難く、肌に素早く密着させることができ、しかも、毛穴カバー力に優れ、塗布後の肌が均一で、乾燥感のない肌に仕上がる油中水型乳化化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)シリコーン樹脂球状弾性粉体 0.1〜30質量%、(B)脂肪酸の炭素数が18〜22のデキストリン脂肪酸エステル 0.1〜10質量%、(C)不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.1〜10質量%、(D)揮発性シリコーン油 0.1〜30質量%を含有する油中水型乳化化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
自然でカバー力のある仕上がりのファンデーション等の化粧料を得るため、種々のシリコーン樹脂粉体を配合することが検討されている。
例えば、特許文献1には、不揮発性油剤、シリコーンエラストマー、油溶性シリコーン樹脂、揮発性溶媒を含有する化粧料が、滑水性を有し、耐久性、感触に優れることが記載されている。
特開2002−205914号公報
本発明者は、シリコーンエラストマーを多く含有するファンデーション等の化粧料を、毛穴の広がりや黒ずみの目立ちをカバーするため、素肌に厚く塗ろうとすると、ファンデーションがよれたり、仕上がりが汚くなるという課題を見出した。
本発明者は、シリコーン樹脂球状弾性粉体及び揮発性シリコーン油を含有する油中水型乳化化粧料に、特定のデキストリン脂肪酸エステル及び不揮発性フェニル変性シリコーンを組み合わせて用いることにより、毛穴目立ちを気にする人が素肌にファンデーションを塗布しても、筋むら(よれ)ができ難く、素早く、厚く肌に密着させることができ、しかも、塗布後の肌が均一で、乾燥感のない肌に仕上がることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)シリコーン樹脂球状弾性粉体 0.1〜30質量%、
(B)脂肪酸の炭素数が18〜22のデキストリン脂肪酸エステル 0.1〜10質量%、
(C)不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.1〜10質量%、
(D)揮発性シリコーン油 0.1〜30質量%
を含有する油中水型乳化化粧料に関する。
本発明の油中水型乳化化粧料は、塗布中の筋むら(よれ)ができ難く、肌に素早く密着させることができ、塗布後の毛穴カバー力に優れ、均一でマットな仕上がりが得られ、しかも、塗布後の肌に乾燥感がなく、塗布3時間経過後においても、優れた毛穴カバー力が持続するものである。
本発明で用いる成分(A)のシリコーン樹脂球状弾性粉体は、形状が球状であり、真球、略球状、回転楕円体を含み、表面に凹凸がある球状粉体等であっても良い。
シリコーン樹脂球状弾性粉体は、ゴム弾性が5〜80の範囲であるのが好ましく、10〜50がより好ましい。ゴム弾性は、JIS K 7215に従い、デュロメータAにより測定される。
また、シリコーン樹脂球状弾性粉体は、塗布時の肌上での伸び広がりに優れ、柔らかい感触を保持する点から、平均粒子径1〜50μmであるのが好ましく、2〜15μmがより好ましい。
粉体の粒子径は、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。
シリコーン樹脂球状弾性粉体としては、シリコーンゴム粉体、又はシリコーンゴム粉体を母粉体とする複合球状粉体であっても良く、シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体などが挙げられる。
シリコーンゴム粉体は、直鎖状のジメチルシリコーンを架橋した構造を有するシリコーンゴムを粉末化したものであり、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーが好ましい。市販品としては、トレフィルE506S(平均粒子径4μm、ゴム弾性30)、トレフィルE508(平均粒子径4μm、ゴム弾性17)(以上、東レ・ダウニーニング社製)などが挙げられる。
シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体は、シリコーンゴム粉体の表面をシルセスキオキサン樹脂で被覆したものであり、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーが好ましい。市販品としては、KSP−100(平均粒子径5μm、ゴム弾性30)、KSP−101(平均粒子径12μm、ゴム弾性30)、KSP−102(平均粒子径30μm、ゴム弾性30)、KSP−105(平均粒子径2μm、ゴム弾性75)、KSP−300(平均粒子径5μm、ゴム弾性40)(以上、信越化学工業社製)などが挙げられる。
これらのシリコーン樹脂球状弾性粉体のうち、表面をシリコーン樹脂で被覆されていないシリコーンゴム弾性粉体が好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、塗布時の肌上での伸び広がりに優れ、柔らかい感触を保持したり、毛穴カバー力に優れる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、5質量%がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%であり、0.3〜15質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましい。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルは、炭素数18〜22の脂肪酸とデキストリンのエステルで、油剤に溶解し、皮膜性を有する点から、デキストリンのグルコース平均重合度が、3〜150であるのが好ましく、10〜100であるのがより好ましい。デキストリンの糖鎖は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでも良い。
デキストリン脂肪酸エステルの置換度は、グルコース単位当たり、1.0〜3.0であるのが好ましく、油剤に溶解しやすい点から、1.2〜2.8がより好ましい。
また、成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、炭素数18〜22の脂肪酸として、分岐鎖脂肪酸、直鎖脂肪酸を1種又は2種以上含有させることができる。分岐鎖脂肪酸としては、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコサン酸等が挙げられ、直鎖脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
具体的には、イソステアリン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソアラキン酸デキストリン、アラキジン酸デキストリン、イソヘキサコサン酸デキストリン、ベヘン酸デキストリン、(イソステアリン酸/ステアリン酸)デキストリン、(イソステアリン酸/アラキジン酸)デキストリン等が挙げられ、増粘作用やゲル化能を示さない点から、イソステアリン酸デキストリンが好ましい。
また、市販品として、ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)等が挙げられる。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、皮膜の柔軟性、伸び広がり、均一な化粧膜をつくる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%であり、0.3〜7質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、塗布中の筋むらができ難く、肌に素早く密着させることができ、塗布後の毛穴カバー力に優れ、均一でマットな仕上がりが得られ、しかも、塗布後の肌に乾燥感がなく、塗布3時間経過後においても、優れた毛穴カバー力が持続する点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、0.40以上がよりさらに好ましく、5以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましく、2.3以下がよりさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.1〜5が好ましく、0.2〜4がより好ましく、0.3〜3がさらに好ましく、0.40〜2.3がよりさらに好ましい。
成分(C)のフェニル変性シリコーンは、不揮発性のものである。ここで、不揮発性とは、油剤1gを直径48mmのガラスシャーレに広げ、25℃、常圧で24時間放置した後の質量減少率が1%以下のものを言う。
また、成分(C)は、25℃で、5mm2/s以上の粘度を有するものが好ましく、500mm2/s以下の粘度を有するものが好ましい。
成分(C)としては、例えば、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコン、ジフェニルジメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、成分(B)を溶解する点から、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが好ましく、フェニルトリメチコンがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、成分(B)を溶解し、塗布後の毛穴カバー力に優れる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、0.7質量%以上がより好ましく、1.0質量%がさらに好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3.5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%であり、0.5〜7質量%が好ましく、0.7〜5質量%がより好ましく、1.0〜3.5質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、塗布中の筋むらができ難く、肌に素早く密着させることができ、塗布後の毛穴カバー力に優れ、均一でマットな仕上がりが得られ、しかも、塗布後の肌に乾燥感がなく、塗布3時間経過後においても、優れた毛穴カバー力が持続する点から、0.1以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.4以上がさらに好ましく、0.5以上がよりさらに好ましく、8以下が好ましく、6以下がより好ましく、5以下がさらに好ましく、4以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、0.1〜8が好ましく、0.3〜6がより好ましく、0.4〜5がさらに好ましく、0.5〜4がよりさらに好ましい。
成分(D)のシリコーン油は、揮発性のものである。揮発性とは、35〜87℃の引火点を有するものである。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
これらのうち、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンが好ましく、デカメチルシクロペンタシロキサンがより好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、成分(B)、(C)の溶解性に優れ、塗布後、成分(D)が蒸散した後、肌の上で成分Bが皮膜を形成し、毛穴の凹凸を暈すことができる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、4質量%以上がより好ましく、8質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下であり、25質量%以下が好ましく、22質量%がより好ましく、18質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%であり、1〜25質量%が好ましく、4〜22質量%がより好ましく、8〜18質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、塗布後、成分(D)が蒸散した後、肌の上で成分Bが皮膜を形成し、毛穴の凹凸を暈すことができる点から、0.01以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.05以上がさらに好ましく、0.07以上がよりさらに好ましく、5以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましく、0.37以下がよりさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、0.01〜5が好ましく、0.03〜1がより好ましく、0.05〜0.5がさらに好ましく、0.07〜0.37がよりさらに好ましい。
本発明において、水の含有量は、油中水型乳化化粧料として、調製可能な量であれば特に制限されないが、良好な使用感、保存安定性の点から、全組成中に20〜85質量%であるのが好ましく、35〜75質量%がより好ましく、45〜65質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、成分(C)以外の不揮発性油を含有することができ、成分(B)の溶解を助けることができる。ここで、不揮発性とは、25℃で5mm2/s以上の動粘度を有するものである。
かかる不揮発性油は、25℃で液状のエステル油、炭化水素油であり、通常の化粧料に用いられるものを使用することができる。25℃で液状とは、25℃で流動性を有する油成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。これらの中でも、25℃で液状のエステル油が好ましい。
25℃で液状のエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングルコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等の脂肪酸エステル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル等が挙げられる。
これらのうち、オリーブ油、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ジカプリン酸プロピレングルコール、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルが好ましい。
25℃で液状の炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ミネラルオイル、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられる。
これらのうち、水添ポリイソブテン、スクワラン、流動パラフィンが好ましい。
成分(C)以外の不揮発性油は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、良好な使用感、保存安定性の点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)以外の不揮発性油の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分(A)以外の粉体を含有することができる。前記以外の粉体としては、化粧料に通常用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず用いることができる。具体的には、ベンガラ、水酸化鉄、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、紺青、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の有色顔料類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、シリカ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、合成セリサイト等の白色又は体質顔料類;魚鱗箔、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆着色雲母、酸化チタン酸化鉄被覆雲母、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、低次酸化チタン被覆雲母、雲母、酸化チタン被覆合成雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料(光輝性粉体)類;ポリメチルシルセスキオキサン、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー等の有機粉体類;赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機タール系顔料、有機色素及びそのレーキ化物類が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明で用いる粉体は、いずれも、そのまま使用することができ、これらの1種又は2種以上が疎水化処理されたものを用いることもできる。疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等の有機チタネートなどが挙げられる。
また、本発明で用いる粉体は、更に、これらの1種又は2種以上が親水化処理されたものを用いることもできる。親水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されない。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、さらに、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、界面活性剤、水溶性高分子、香料、保湿剤、美容成分、薬効成分、紫外線吸収剤、増粘剤、殺菌剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、無機塩等を含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができ、乳液状、クリーム状が好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、リキッドファンデーションがより好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
実施例1〜9及び比較例1〜3
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(化粧下地)を製造し、塗布中の筋むらのでき難さ、塗布中ののびの良さ、塗布後の毛穴カバー力、塗布後の肌への密着の素早さ、塗布後の均一な仕上がり及び塗布3時間経過後の毛穴カバー力を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)〜(D)、その他の油相成分、水相成分をそれぞれ加温溶解し、油相成分に粉体成分を加え分散させた。これに水相成分を添加し、ホモミキサーで撹拌して乳化させた後、室温まで冷却して、油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を得た。
(評価方法)
各化粧料を指にとって肌に塗ったとき、塗布中の筋むらのでき難さ、塗布中ののびの良さ、塗布後の毛穴カバー力、塗布後の肌への密着の素早さ、塗布後の均一な仕上がり及び塗布3時間経過後の毛穴カバー力を評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者10人が下記の5段階で官能評価し、10人の合計点で示した。
(1)塗布中の筋むらのでき難さ:
5;筋むらができない。
4;筋むらがほとんどできない。
3;筋むらがあまりできない。
2;筋むらがややできる。
1;筋むらができる。
(2)塗布中ののびの良さ:
5;のびがかなり良い。
4;のびが良い。
3;のびがやや良い。
2;のびがあまり良くない。
1;のびが良くない。
(3)塗布後の毛穴カバー力:
5;毛穴がしっかりカバーされている。
4;毛穴がカバーされている。
3;毛穴がややカバーされている。
2;毛穴があまりカバーされていない。
1;毛穴がカバーされていない。
(4)塗布後の肌への密着の素早さ:
5;肌への密着がかなり早い。
4;肌への密着が早い。
3;肌への密着はやや早い。
2;肌への密着がやや遅い。
1;肌への密着が遅い。
(5)塗布後の均一な仕上がり:
5;かなり均一に仕上がっている。
4;均一に仕上がっている。
3;やや均一に仕上がっている。
2;あまり均一に仕上がっていない。
1;均一に仕上がっていない。
(6)塗布3時間経過後の毛穴カバー力:
5;毛穴がしっかりカバーされている。
4;毛穴がカバーされている。
3;毛穴がややカバーされている。
2;毛穴があまりカバーされていない。
1;毛穴がカバーされていない。
Figure 2017114831
実施例10(油中水型乳化ファンデーション)
実施例1〜9と同様にして、表2に示す組成の油中水型乳化ファンデーションを製造した。
得られたファンデーションは、塗布中の筋むら(よれ)ができ難く、のびが良く、肌に素早く密着させることができ、塗布後の毛穴カバー力に優れ、均一でマットな仕上がりが得られ、しかも、塗布後の肌に乾燥感がなく、塗布3時間経過後においても、優れた毛穴カバー力が持続する。
Figure 2017114831

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)シリコーン樹脂球状弾性粉体 0.1〜30質量%、
    (B)脂肪酸の炭素数が18〜22のデキストリン脂肪酸エステル 0.1〜10質量%、
    (C)不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.1〜10質量%、
    (D)揮発性シリコーン油 0.1〜30質量%
    を含有する油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(B)が、イソステアリン酸デキストリンである請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(C)が、フェニルトリメチコンである請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜5である請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.1〜8である請求項1〜4のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  6. 成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)が、0.01〜5である請求項1〜5のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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