JP6646439B2 - メイクアップ化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、メイクアップ化粧料に関する。
メイクアップ化粧料において、紫外線防御能をより向上させる目的で、油溶性紫外線吸収剤が配合されている。
例えば、特許文献1には、油溶性紫外線吸収剤、デキストリン脂肪酸エステル、アクリル酸系ポリマーを含有する水中油型日焼け止め化粧料が記載され、紫外線吸収剤のべたつきやぬるつきが抑制されることが記載されている。
特許文献2には、油溶性紫外線吸収剤、固形紫外線吸収剤を含有する皮膚外用組成物が、べたつきの低減、のびの向上、肌の乾燥感などを改善することが記載されている。
また、固体の油溶性紫外線吸収剤を安定に配合するため、エステル油等に溶解して使用することが行われている。
特開2014−185137号公報 特開2014−118384号公報
本発明者は、このようなメイクアップ化粧料は、肌に塗布した後、化粧直しの際に、ティッシュやハンカチで押さえると、化粧料が剥がれやすく、紫外線防御能が低下するという課題を見出した。
本発明者は、固体の油溶性紫外線吸収剤と揮発性シリコーン油を含有する化粧料(ファンデーション)に、特定のデキストリン脂肪酸エステル及び不揮発性フェニル変性シリコーンを組み合わせて用いることにより、化粧料と肌の密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が剥がれ難いため、紫外線防御能が低下することがなく、塗布後のべたつきや皮膜感がなく、筋むら(よれ)ができることなく、厚く肌に密着させることができ、均一な仕上がりが得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)25℃で固体の油溶性紫外線吸収剤 0.1〜5質量%、
(B)脂肪酸の炭素数が18〜22のデキストリン脂肪酸エステル 0.1〜10質量%、
(C)揮発性シリコーン油 4〜40質量%、
(D)不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.1〜10質量%、
を含有するメイクアップ化粧料に関する。
本発明のメイクアップ化粧料は、肌との密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が剥がれ難いため、紫外線防御能が低下することがない。また、塗布後のべたつきや皮膜感がなく、筋むら(よれ)ができることなく、厚く肌に密着させることができ、均一な仕上がりを得ることができるものである。
本発明で用いる成分(A)の25℃で固体の油溶性紫外線吸収剤は、通常の化粧料に配合され得るものであれば良く、水に不溶性で油に難溶性の紫外線吸収剤から選択するのが好ましい。ここで、25℃で固体とは、25℃において流動性がないことをいう。
具体的には、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。これらのうち、臭いが少なく、耐水性、使用感の点から、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンが好ましい。
成分(A)の25℃で固体の油溶性紫外線吸収剤は、一般に市販されており、例えば、ソフトシェードDH(ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル;味の素社製)、ユビナールAplus(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルエステル;BASF社製)、チノソーブS(2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン;BASF社製)、ユビナールT−150(2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン)、パラソル1789(4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン;ロッシュ社製)などを使用することができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、紫外線防御効果に優れ、使用感に優れる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、0.7質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下であり、4質量%以下が好ましく、2.5質量%がより好ましく、2.0質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜5質量%であり、0.3〜4質量%が好ましく、0.5〜2.5質量%がより好ましく、0.7〜2.0質量%がさらに好ましい。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルは、炭素数18〜22の脂肪酸とデキストリンのエステルで、油剤に溶解し、皮膜性を有する点から、デキストリンのグルコース平均重合度が、3〜150であるのが好ましく、10〜100であるのがより好ましい。デキストリンの糖鎖は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでも良い。
デキストリン脂肪酸エステルの置換度は、グルコース単位当たり、1.0〜3.0であるのが好ましく、油剤に溶解しやすい点から、1.2〜2.8がより好ましい。
また、成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、炭素数18〜22の脂肪酸として、分岐鎖脂肪酸、直鎖脂肪酸を1種又は2種以上含有させることができる。分岐鎖脂肪酸としては、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコサン酸等が挙げられ、直鎖脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
具体的には、イソステアリン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソアラキン酸デキストリン、アラキジン酸デキストリン、イソヘキサコサン酸デキストリン、ベヘン酸デキストリン、(イソステアリン酸/ステアリン酸)デキストリン、(イソステアリン酸/アラキジン酸)デキストリン等が挙げられ、増粘作用やゲル化能を示さない点から、イソステアリン酸デキストリンが好ましい。
また、市販品として、ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)等が挙げられる。
成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、皮膜の柔軟性、伸び広がり、均一な化粧膜をつくる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1.4質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、4質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%であり、0.3〜7質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1.4〜4質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、肌との密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が剥がれ難く、紫外線防御能が低下しにくくなり、また、塗布後のべたつきや皮膜感がなく、筋むらができることなく、厚く肌に密着させることができ、均一な仕上がりを得ることができる点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.25以上がさらに好ましく、5以下が好ましく、3以下がより好ましく、1以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.1〜5が好ましく、0.2〜3がより好ましく、0.25〜1がさらに好ましい。
成分(C)のシリコーン油は、揮発性のものである。揮発性とは、35〜87℃の引火点を有するものである。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
これらのうち、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンが好ましく、デカメチルシクロペンタシロキサンがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、成分(B)、(D)の溶解性に優れ、塗布後、成分(C)が蒸散した後、肌の上で成分(B)が皮膜を形成する点から、全組成中に4質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましく、7質量%以上がさらに好ましく、40質量%以下であり、30質量%以下が好ましく、25質量%がより好ましく、16質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に4〜40質量%であり、5〜30質量%が好ましく、6〜25質量%がより好ましく、7〜16質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、成分(C)が揮発して、成分(B)が均一な被膜を形成し、その結果、肌との密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が剥がれ難いため、紫外線防御能が低下することがない。また、塗布後のべたつきや皮膜感がなく、筋むらができることなく、厚く肌に密着させることができ、均一な仕上がりを得ることができる点から、0.02以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.05以上がさらに好ましく、1以下が好ましく、0.7以下がより好ましく、0.4以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、0.02〜1が好ましく、0.03〜0.7がより好ましく、0.05〜0.4がさらに好ましい。
成分(D)のフェニル変性シリコーンは、不揮発性のものである。ここで、不揮発性とは、25℃で5mm2/s以上の動粘度を有するものである。
成分(D)としては、例えば、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコン、ジフェニルジメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、成分(B)を溶解する点から、フェニルトリメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが好ましく、フェニルトリメチコンがより好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、成分(B)を溶解し、塗布後の毛穴カバー力に優れる点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、0.7質量%以上がより好ましく、1.5質量%がさらに好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%であり、0.5〜7質量%が好ましく、0.7〜5質量%がより好ましく、1.5〜3質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は、肌との密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が二次付着するのを防止する点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、6以下が好ましく、4以下がより好ましく、2以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は肌との密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が二次付着するのを防止する、0.1〜6が好ましく、0.2〜4がより好ましく、0.3〜2がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、肌との密着性が向上し、化粧直しなどの際に、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が二次付着するのを防止する点から、1以上が好ましく、2以上がより好ましく、3以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、15以下がより好ましく、8以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、1〜30が好ましく、2〜15がより好ましく、3〜8がさらに好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、粉体を含有することができる。粉体としては、化粧料に通常用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず用いることができる。具体的には、ベンガラ、水酸化鉄、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、紺青、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の有色顔料類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、シリカ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、合成セリサイト等の白色又は体質顔料類;魚鱗箔、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆着色雲母、酸化チタン酸化鉄被覆雲母、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、低次酸化チタン被覆雲母、雲母、酸化チタン被覆合成雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料(光輝性粉体)類;オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー等の有機粉体類;赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機タール系顔料、有機色素及びそのレーキ化物類が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明で用いる粉体は、いずれも、そのまま使用することができ、これらの1種又は2種以上が疎水化処理されたものを用いることもできる。疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等の有機チタネートなどが挙げられる。
また、本発明で用いる粉体は、更に、これらの1種又は2種以上が親水化処理されたものを用いることもできる。親水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されない。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、さらに、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
本発明のメイクアップ化粧料は、成分(D)以外の不揮発性油を含有することができ、成分(B)の溶解を助けることができる。ここで、不揮発性とは、油剤1gを直径48mmのガラスシャーレに広げ、25℃、常圧で24時間放置した後の質量減少率が1%以下のものを言う。
かかる不揮発性油は、25℃で液状のエステル油、炭化水素油であり、通常の化粧料に用いられるものを使用することができる。25℃で液状とは、25℃で流動性を有する油成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。これらの中でも、25℃で液状のエステル油が好ましい。
25℃で液状のエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングルコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリヘキサン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等の脂肪酸エステル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル等が挙げられる。
これらのうち、イソノナン酸イソノニル、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ジカプリン酸プロピレングルコール、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリヘキサン酸グリセリルが好ましい。
25℃で液状の炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ミネラルオイル、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油等が挙げられる。これらのうち、良好な使用感、保存安定性の点から、水添ポリイソブテン、スクワラン、流動パラフィンが好ましい。
不揮発性の25℃で液状のエステル油、炭化水素油は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、良好な使用感、保存安定性の点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、不揮発性の25℃で液状のエステル油、炭化水素油の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。
本発明において、水の含有量は、剤形等により異なるが、油中水型乳化化粧料、水中油型乳化化粧料の場合、良好な使用感、保存安定性の点から、全組成中に20〜85質量%であるのが好ましく、35〜75質量%がより好ましく、45〜65質量%がさらに好ましい。また、油性固形ファンデーションの場合、良好な使用感の点から、0〜20質量%であるのが好ましく、0〜5質量%がより好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、界面活性剤、水溶性高分子、香料、保湿剤、美容成分、薬効成分、紫外線吸収剤、増粘剤、殺菌剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、無機塩等を含有することができる。
本発明のメイクアップ化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、油中水型乳化メイクアップ化粧料、水中油型乳化メイクアップ化粧料、油性固形メイクアップ化粧料等とすることができ、油中水型乳化メイクアップ化粧料が好ましい。
また、本発明のメイクアップ化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等として適用することができる。
実施例1〜10及び比較例1〜5
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を製造し、塗布後の皮膜感のなさ、筋むらのでき難さ、べたつきのなさ、厚く肌に密着する感じ、均一な仕上がり、化粧の残存率を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)〜(D)及びその他の油相成分、水相成分をそれぞれ加温溶解し、油相成分に粉体成分を加えて分散させた。これに水相成分を添加し、ホモミキサーで撹拌して乳化させた後、室温まで冷却して、油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を得た。
(評価方法)
(1)各化粧料を指にとり、肌に塗った後の皮膜感のなさ、筋むらのでき難さ、べたつきのなさ、厚く肌に密着する感じ、均一な仕上がりを評価した。なお、表中の評価結果は、専門評価者10人が下記の5段階で官能評価し、10人の合計点で示した。
(1−1)塗布後の皮膜感のなさ:
5;皮膜感がまったくない。
4;皮膜感がない。
3;皮膜感があまりない。
2;皮膜感がややある。
1;皮膜感がある。
(1−2)塗布後の筋むらのでき難さ:
5;筋むらができない。
4;筋むらがほとんどできない。
3;筋むらがあまりできない。
2;筋むらがややできる。
1;筋むらができる。
(1−3)塗布後のべたつきのなさ:
5;べたつきがまったくない。
4;べたつきがない。
3;べたつきがあまりない。
2;べたつきがややある。
1;べたつきがある。
(1−4)塗布後、厚く肌に密着する感じ:
5;厚めに肌に密着している。
4;やや厚めに肌に密着している。
3;やや薄めに肌に密着している。
2;薄めに肌に密着している。
1;ほとんど肌に密着していない。
(1−5)塗布後の均一な仕上がり:
5;かなり均一に仕上がっている。
4;均一に仕上がっている。
3;やや均一に仕上がっている。
2;あまり均一に仕上がっていない。
1;均一に仕上がっていない。
(2)化粧の残存率(%):
PMMA板上に、各化粧料を2mg/cm2として均一に塗布し、乾燥させた。乾燥後、SPFアナライザー(SPF 290S plus、Optometricus USA,Inc製)にて、PMMA板上の所定10箇所の吸収スペクトル(波長280〜400nm)のSPF値を測定し、10箇所の平均を求めた。次に、PMMA板の塗布面を上にして置き、その上から、4つ折りにしたティッシュペーパーを被せ、500gの負荷をPMMA板の上から20分間かけて放置する。その後、ティッシュペーパーを取り除いた後のPMMA板のSPF値を、SPFアナライザーで同様に測定した。
ティッシュを付着させる前後のSPF値(平均値)から、下記式より、化粧の残存率を求めた。その差が100%に近い程、ティッシュへの色移りが少なく、PMMA板上の残存率が高いことを示している。
化粧の残存率(%)
=((20分後のPMMA板のSPF値)/(ティッシュ付着前のSPF値))×100
この値が100に近い程、化粧の残存性に優れる。表1には、化粧の残存率(%)を示した。
Figure 0006646439
実施例11(油性固形ファンデーション)
表2に示す組成の油性固形ファンデーションを製造した。
得られたファンデーションは、肌との密着性が向上し、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が剥がれ難く、紫外線防御能が低下することがなく、また、塗布後のべたつきや皮膜感がなく、筋むら(よれ)ができることなく、厚く肌に密着させることができ、均一な仕上がりを得ることができる。
(製造方法)
成分(A)〜(D)を含む油相・粉体相を85℃に加熱して均一に分散させ、容器に充填し、冷却することにより、油性固形ファンデーションを得た。
Figure 0006646439
実施例12(水中油型乳化メイクアップ化粧料)
表3に示す組成の水中油型乳化メイクアップ化粧料を製造した。
得られたメイクアップ化粧料は、肌との密着性が向上し、ティッシュやハンカチで押さえても、化粧料が剥がれ難く、紫外線防御能が低下することがなく、また、塗布後のべたつきや皮膜感がなく、筋むら(よれ)ができることなく、厚く肌に密着させることができ、均一な仕上がりを得ることができる。
(製造方法)
成分(A)〜(D)及びその他の油相成分、水相成分をそれぞれ加温溶解し、油相成分に粉体成分を加えて分散させた。これに水相成分を添加し、ホモミキサーで撹拌して乳化させた後、室温まで冷却して、水中油型乳化化粧料(ファンデーション)を得た。
Figure 0006646439

Claims (2)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)25℃で固体の油溶性紫外線吸収剤 0.1〜5質量%、
    (B)イソステアリン酸デキストリン 0.1〜10質量%、
    (C)揮発性シリコーン油 4〜40質量%
    (D)フェニルトリメチコン及びジフェニルシロキシフェニルトリメチコンから選ばれる不揮発性のフェニル変性シリコーン 0.1〜10質量%、
    を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜5であるメイクアップ化粧料。
  2. 成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.02〜1である請求項記載のメイクアップ化粧料。
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