JP3610469B2 - 油性固型化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エモリエント感が高く、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感が無く、ベタ付かずさらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性等の優れた品質を有し、しかもスポンジ等の小道具によってケーキングを生じない、油性固型化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固型剤形の化粧料は、携帯のしやすさ、指や手が汚れない等の使用性の簡便さにより化粧料に数多く使用されている剤形である。従来、この固型剤形の化粧料としては、粉体量が多く油剤量の少ない固型粉末化粧料、粉体量が少なく油剤量が多い油性固型化粧料の主に二種類の剤形が用いられていた。
【0003】
固型粉末化粧料は、さらっとした仕上がり感が得られ、滑らかでソフトな使用感が特徴であるが、粉体量が多いため、エモリエント感、化粧効果の持続性等の点で満足できるものではなかった。このため、これら欠点を解消するために、種々検討がなされてきた。例えば、油剤の配合量を高めると、エモリエント感は高くなるが、スポンジ等の小道具で使用した時にケーキングを生じる場合があった。また、粉体の表面に油剤を処理して配合する技術もあるが、さらっとした仕上がり感や滑らかでソフトな使用感が劣り、満足できる品質ではなかった。
【0004】
油性固型化粧料は、エモリエント感が高く、化粧効果の持続性は優れているが、油剤の配合量が多いため、滑らかでソフトな使用感、さらっとした仕上がり感が満足できるものではなかった。特に、この剤形では固型状への成形性や安定性の向上を目的として、油剤中に固形油を多量に配合するため、塗布時の伸び広がりの重さ、仕上がりのベタ付き感、肌への負担感を生じていた。このため、これら欠点を解消するために、種々検討がなされてきた。例えば、多孔性無水ケイ酸等の吸油量の高い粉体を配合することにより、さらっとした仕上がり感は得られるが、肌への負担感が高く、滑らかでソフトな使用感とエモリエント感が劣り、満足できる品質ではなかった。
【0005】
【発明が解消しようとする課題】
このため、固型粉末化粧料と油性固型化粧料の両者の長所を併せ持つ、すなわち、エモリエント感が高く、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感が無く、ベタ付かずさらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性等の優れた品質を有し、しかもスポンジ等の小道具によってケーキングを生じない、油性固型化粧料の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記実情において鋭意検討を重ねた結果、中空発泡樹脂粉体の表面を無機粉体で被覆してなる、特定の粒子径と特定の見掛け比重を有する複合粉体と油性成分の特定量を含有し、且つ、全粉体量と油性成分の配合重量比を特定の範囲にすることで、エモリエント感が高く、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感が無く、ベタ付かずさらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性等の優れた品質を有し、しかもスポンジ等の小道具によってケーキングを生じない、油性固型化粧料が得られることを見出し本発明を完成させた。更に、本発明の油性固型化粧料の油性成分中の固形油の含有量を特定の範囲にしたものは、本発明の効果がより優れるものであることが見出された。
すなわち、本発明は、成分(a)、(b);
(a)中空発泡樹脂粉体の表面を無機粉体で被覆してなる、平均粒子径10〜80μで見掛け比重0.12以上0.4以下の複合粉体5〜15重量%
(b)0.1〜17重量%が固形油である油性成分30〜60重量%
を含有し、且つ、全粉体量と油性成分量の重量比が70:30〜40:60であることを特徴とする油性固型化粧料に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に使用される成分(a)である中空発泡樹脂粉体の表面を無機粉体で被覆してなる、平均粒子径10〜80μで見掛け比重0.4以下の複合粉体における、中空発泡樹脂粉体は、加熱により気化する揮発性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、膨張せしめて得られるものをいう。
【0008】
この中空発泡樹脂粉体の外殻を形成する樹脂としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル等のビニル系モノマー、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のアクリル系モノマー、スチレン、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン、エチレングリコーールジメタクリレート等から選択される一種以上のモノマーからなるホモポリマー又はコポリマーが挙げられる。好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそのエステル類、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、メタクリロニトリル等から選ばれるモノマーの二種以上からなる共重合体である。これらの重合体は、ジビニルベンゼン、エチレエングリコールジメタクリレート、トリアクリルフォルマール等の架橋剤で架橋されていても良い。
【0009】
揮発性発泡剤としては、特に限定されないが、例えば、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、イソブテン、イソペンタン、ネオペンタン、ネオヘキサン、アセチレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン等のハロゲン化炭化水素、テトラアルキルシラン等の低沸点化合物が用いられる。
【0010】
この中空発泡樹脂粉体は、例えば特公昭59−53290号に開示されている如く、揮発性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、発泡させる方法により製造される。市販されているものとして、例えば、エクスパンセル(KEMANORDPLAST AB社製)やマツモトマイクロスフェアFシリーズ(松本油脂製薬製)が、挙げられる。
【0011】
本発明に使用される成分(a)の複合粉体における、中空発泡樹脂粉体表面に被覆する無機粉体としては、特に限定されないが、通常油性固型化粧料に用いられるものであり、目的とする効果から、その都度選択される。例えば、タルク、セリサイト、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、シリカ、等が挙げられる。これら無機粉体の粒子形状は特に制限なく、例えば、粒状、球状、板状、針状等のいずれでも良く、粒子径も特に限定されないが、複合化のしやすさより、0.001〜20μの平均粒子径であることが好ましい。また、例えば、紫外線遮断効果の向上を目的とした場合、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、等の微粒子粉体や針状粉体が用いられる。中空発泡樹脂粉体と無機粉体の比率は、複合粉体中の無機粉体が50〜95重量%であることが好ましい。
【0012】
本発明に使用される成分(a)の複合粉体における、中空発泡樹脂粉体表面に無機粉体を複合化する方法としては、例えば、特開平4−9319号に開示されている如く、発泡前又は発泡途中の揮発性発泡剤内包熱可塑性樹脂粉体と無機粉体を混合し、加熱して複合化する方法がある。また、その他の複合化方法としては、無機粉体の水又はエタノール等の溶媒中に分散させた分散液を中空発泡樹脂粉体と混合し乾燥する方法や、この無機粉体を分散させた分散液を中空発泡樹脂粉体に噴霧し乾燥する方法等に例示される湿式処理法、高い衝撃力等の物理的な力により複合化する乾式処理方法等が挙げあられる。
【0013】
本発明に使用される成分(a)の複合粉体の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定するとき、10〜80μが好ましく、20〜60μがより好ましい。平均粒子径が、10μ未満では化粧料に配合したときケーキング防止効果が低く、80μを超えると化粧料に配合したときに、肌上でザラツキを感じ、油性固型化粧料の化粧膜のキメが粗くなるため好ましくない。
【0014】
本発明において、成分(a)である中空発泡樹脂粉体の表面を無機粉体で被覆してなる、平均粒子径10〜80μで見掛け比重0.12以上0.4以下の複合粉体の油性固型化粧料への配合量は、5〜15重量%(以下、単に「%」と略す)である。配合量%未満であると、ケーキング防止効果が低く、滑らかでソフトな使用感が得られなくなり、また、配合量が15%を超えるとエモリエント感が低く、化粧効果の持続性が悪くなるため好ましくない。
【0015】
本発明に用いられる成分(b)は、0.1〜17重量%が固形油である油性成分である。油性成分に、0.1〜17%が固形油である油性成分を用いると、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感の無さ、化粧効果の持続性が更に向上する。
【0016】
油性成分は、例えば、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス、12−ヒドロキシステアリン酸等の炭化水素類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、ステアリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、ロジン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、セスキオレイン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤類、パラアミノ安息香酸エチル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等を挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
【0017】
固形油としては、通常油性固型化粧料に用いられる、常温で固形状の油性成分でればいずれでもよく、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシュトロプスワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレンポリプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタンワックス等の炭化水素類、キャンデリラワックス、ミツロウ、ラノリンワックス、カルナウバワックス等のロウ類、トリベヘン酸グリセリル等の油脂類、ステアリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、ロジン酸等の高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、シリコーンワックス類等が挙げら、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
【0018】
本発明において、成分(b)油性成分の油性固型化粧料への配合量は、30〜60%が好ましい。配合量が30%未満であると、エモリエント感が低くなり、化粧効果の持続性も低下する。また、配合量が60%を超えると、滑らかでソフトな使用感やベタ付かずさらっとした仕上がり感が得られにくくなるので好ましくない。
【0019】
本発明に使用される成分(a)以外の粉体は、通常油性固型化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、特に制限を受けるものではない。例えば、タルク、カオリン、セリサイト、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、サポナイト、有機変性粘土鉱物、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、窒化ホウ素、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸等の無機体質顔料、酸化チタン、鉄含有酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ等の無機着色顔料、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等の光輝性顔料、タール色素、天然色素等の有機着色顔料、オルガノポリシロキサン硬化物パウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー等のシリコーン樹脂粉体、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸アルキルポリマー、ポリスチレンパウダー、シルクパウダー、ポリエチレンパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、N−アシルリジン類等の有機粉体等が挙げられ、これらの中から必要に応じて一種又は二種以上を選択して用いることができる。これら粉体の粒子径、粒子形状は特に制限されない。また、これら粉体は一種または二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0020】
本発明の油性固型化粧料において、全粉体量と油性成分量の重量比は、70:30〜40:60であることが好ましい。全粉体量がこの範囲を超えると、エモリエント感が低くなり、化粧効果の持続性が損なわれるため、好ましくない。また、油性成分量がこの範囲を超えると、滑らかでソフトな使用感、ベタ付かずさらっとした仕上がり感が得られにくくなるので好ましくない。
【0021】
本発明の油性固形化粧料には通常油性固型化粧料に用いられる成分を本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて適宜配合することができる。例えば、水溶性紫外線吸収剤、親水性界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、保湿剤、美容成分、香料、低級アルコール等が挙げられる。
【0022】
本発明の効果の発現が良好な油性固型化粧料としては、ファンデーション、白粉、日焼け止め、ほほ紅、口紅、リップクリーム、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラー等が挙げられる。これらは常法に従って製造することができる。
【0023】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
【0024】
実施例1及び比較例1〜6 油性固型ファンデーション
表1に示す組成の油性固型ファンデーションを下記方法により調製し、使用したときのケーキングの無さ、エモリエント感、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感の無さ、さらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性の各項目について官能評価を行った。結果を表1に併記した。
【0025】
【表1】
Figure 0003610469
【0026】
注1:アクリロニトリルと塩化ビニリデンの中空発泡樹脂粉体表面に平均粒子径0.1μの酸化チタンを25%被覆した平均粒子径40μで見掛け比重0.25の複合粉体。(特開平4−9319号に開示された方法により酸化チタンを被覆した。)
注2:アクリロニトリルとメチルメタクリレートの中空発泡樹脂粉体表面に平均粒子径3.5μの無水ケイ酸を45%被覆した平均粒子径70μで見掛け比重0.16の複合粉体。(特開平4−9319号に開示された方法により無水ケイ酸を被覆した。)
注3:アクリロニトリルと塩化ビニリデンの中空発泡樹脂粉体表面に平均粒子径3.5μの無水ケイ酸を45%被覆した平均粒子径100μで見掛け比重0.14の複合粉体。(特開平4−9319号に開示された方法により無水ケイ酸を被覆した。)
【0027】
(製造方法)
A:1〜8を110℃にて加熱溶解する。
B:Aに9〜23を加え混合分散する。
C:Bを90℃にて加熱し、金皿に一定量充填し上からプレスして成形後、冷却して油性固型ファンデーションを得た。
【0028】
(評価方法)
実施例1及び比較例1〜6の油性固型ファンデーションを試料とし、化粧歴10年以上の女性40人をパネルに用いて、使用したときのケーキングの無さ、エモリエント感、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感の無さ、さらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性の各項目について、良いと感じた人数により、以下の基準に従って評価した。尚、ケーキングに関しては予め、各試料を100回ずつスポンジにて使用した後評価した。
【0029】
(評価基準)
良いとした人数
31〜40名:◎
21〜30名:○
11〜20名:△
10名以下 :×
【0030】
表1の結果から明かなように、本発明品の実施例1の油性固型ファンデーションは、比較例1〜6の油性固型ファンデーションと比較して、全ての項目で優れたものであった。
【0031】
実施例2 油性固型アイカラー
Figure 0003610469
注5:アクリロニトリルとメチルメタクリレートの中空発泡樹脂粉体表面に平均粒子径4μの炭酸カルシウムを40%被覆した平均粒子径15μで見掛け比重0.12の複合粉体。(特開平4−9319号に開示された方法により炭酸カルシウムを被覆した。)
【0032】
(製造方法)
A:1〜5を100℃にて加熱溶解する。
B:Aに6〜16を加え混合分散する。
C:Bを90℃に加熱し、金皿に一定量溶融充填し、冷却して油性固型アイカラー得た。
実施例2の油性固型アイカラーは、エモリエント感が高く、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感の無さ、さらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性等の優れた品質を有し、しかもアイカラーチップで使用したときにケーキングを生じないものであった。
【0033】
実施例3 皿流し込みタイプ口紅
Figure 0003610469
【0034】
(製造方法)
A:1〜5を100℃にて加熱溶解する。
B:Aに6〜15を加え混合分散する。
C:Bを90℃に加熱し、金皿に一定量充填し、上からプレスして成形後、冷却して皿流し込みタイプ口紅を得た。
実施例3の皿流し込みタイプ口紅は、エモリエント感が高く、滑らかでソフトな使用感、唇への負担感の無さ、さらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性等の優れた品質を有し、しかも口紅用筆で使用したときにケーキングを生じないものであった。
【0035】
【発明の効果】
本発明の油性固型化粧料は、エモリエント感が高く、滑らかでソフトな使用感、肌への負担感が無く、ベタ付かずさらっとした仕上がり感、化粧効果の持続性等の優れた品質を有し、しかもスポンジ等の小道具によってケーキングを生じないものであった。

Claims (1)

  1. 次の成分(a)、(b);
    (a)中空発泡樹脂粉体の表面を無機粉体で被覆してなる、平均粒子径10〜80μで見掛け比重0.12以上0.4以下の複合粉体5〜15重量%
    (b)0.1〜17重量%が固形油である油性成分30〜60重量%
    を含有し、且つ、全粉体量と油性成分量の重量比が70:30〜40:60であることを特徴とする油性固型化粧料。
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